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コンジローマの液体窒素治療とは?経過や効果・注意点を詳しく解説

💬 「液体窒素って痛いの?」「何回通えばいいの?」
コンジローマと診断されて、不安や疑問を抱えたまま放置していませんか?

🚨 治療を先延ばしにすると、イボが増殖・拡大するリスクがあります。

この記事を読めば、液体窒素治療の痛み・経過・通院回数・再発予防まですべてわかります。治療を正しく理解して、最短で完治を目指しましょう。


目次

  1. コンジローマとは?原因と特徴を知ろう
  2. 液体窒素治療とはどんな方法か
  3. 液体窒素治療の流れ:施術当日の様子
  4. 液体窒素治療後の経過:日数ごとの変化
  5. 液体窒素治療の痛みについて
  6. 何回くらい通院が必要か
  7. 液体窒素治療の効果と限界
  8. 他の治療法との比較
  9. 施術後の日常生活と注意点
  10. 再発しやすい理由と予防策
  11. まとめ

💡 この記事のポイント

📌 液体窒素治療は外来で受けられる安全な凍結療法で、平均3〜10回以上の通院が必要。
📌 施術後は水疱→痂皮→回復と経過し、再発率は6か月以内に20〜30%
📌 免疫維持と治療継続が完治の鍵。

💡 コンジローマとは?原因と特徴を知ろう

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされる性感染症のひとつです。主にHPV6型と11型が原因とされており、これらは低リスク型と呼ばれ、がん化する可能性は低いものの、外性器や肛門周囲にいぼ状の病変を形成することが特徴です。

コンジローマのいぼは、初期には小さくて気づきにくいことが多く、カリフラワーのような形状をした突起物として見られるものや、平坦で皮膚と同じような色をしているものもあります。感染から発症までの潜伏期間は一般的に3週間から8か月程度と幅広く、中には感染後しばらくしてから症状が現れるケースもあります。

感染経路は主に性的接触によるもので、皮膚や粘膜の直接的な接触によってウイルスが伝播します。コンドームである程度予防できますが、完全に防ぐことはできません。男性では包皮や亀頭部、陰茎の根元、肛門周囲に多く見られ、女性では外陰部、腟内、子宮頸部、肛門周囲に発症することがあります。

コンジローマは自然治癒することもありますが、放置すると病変が大きくなったり数が増えたりすることもあるため、早期に医療機関を受診して適切な治療を受けることが推奨されています。また、パートナーへの感染予防という観点からも、診断がついたら速やかに治療を始めることが重要です。

Q. コンジローマの液体窒素治療とはどのような方法ですか?

液体窒素治療(凍結療法)は、約マイナス196度の液体窒素をコンジローマのいぼに当て、異常な細胞を凍結・壊死させて除去する方法です。入院不要で外来にて短時間で受けられ、手術のような切除を行わないため傷跡が残りにくく、即効性がある点が特徴です。

📌 液体窒素治療とはどんな方法か

液体窒素を用いた凍結療法(クライオセラピー)は、コンジローマの治療において最もよく用いられる方法のひとつです。液体窒素は約マイナス196度という超低温の物質で、これをコンジローマのいぼに直接当てることで、異常な細胞を凍結・壊死させて取り除く仕組みになっています。

この治療法が広く選ばれる理由は、処置が比較的短時間で完結し、特別な入院が不要で外来で受けられる点にあります。また、手術のように切除するわけではないため傷跡が残りにくく、薬を用いた治療と異なり即効性があるという特徴もあります。

凍結療法の原理を少し掘り下げると、細胞が急激に冷却されることで細胞内外の水分が氷結し、細胞膜や組織構造が破壊されます。この過程で、コンジローマを形成している異常な細胞が死滅し、その後、体の免疫機能によって死滅した組織が排除されていきます。

液体窒素の塗布には主に綿棒を使う方法と、スプレー状に噴射する器具を使う方法があります。綿棒にしみ込ませてタンポン状にしたものをいぼに当てる方法は、細かいコントロールが可能で特に小さないぼや繊細な部位への適用に向いています。一方、スプレー式は広い範囲に効率よく処置できる利点があります。どちらの方法を用いるかは、病変の大きさや部位、クリニックの設備によって異なります。

✨ 液体窒素治療の流れ:施術当日の様子

液体窒素治療を受ける際の当日の流れについて、初めての方にもイメージしやすいように説明します。

まず、診察室でいぼの部位・大きさ・数を確認します。必要に応じて拡大鏡などを使い、コンジローマか他の皮膚疾患かを鑑別します。酢酸試験(酢酸溶液を塗布して白くなるかを確認する方法)を行う場合もあります。

診断が確認されたら、いよいよ凍結処置に入ります。患部を清潔にした状態で、液体窒素を含ませた綿棒またはスプレー器具をいぼに当てます。1か所あたりの凍結時間はおおよそ数秒から20秒程度が目安となりますが、いぼの大きさや深さによって調整されます。

処置中は、患部に刺すような冷感や圧迫感を感じることが多いです。また、凍結させた後にいぼが白く変色するのが確認できることがあります。この白さは凍結している状態のサインで、しばらくすると徐々に元の色に近づいていきます。

1回の通院で処置できるいぼの数は、患者さんの状態やクリニックの方針によりますが、あまり多くの箇所を一度に処置しすぎると患部への負担が大きくなるため、複数回に分けて処置することも珍しくありません。

処置が終わった後は、医師や看護師から帰宅後の注意事項や次回の受診日について説明を受けます。処置直後は患部が少し赤みを帯びたり、ヒリヒリとした感覚が残ったりすることがありますが、これは正常な反応です。

Q. 液体窒素治療後の経過はどのように変化しますか?

液体窒素治療後は、当日から翌日にかけて赤みや腫れ、水ぶくれが生じることがあります。2〜5日後には水ぶくれが乾燥してかさぶたが形成され、1〜2週間後にかさぶたが自然に剥がれ新しい皮膚が現れます。回復には個人差があり、大きないぼほど時間がかかります。

🔍 液体窒素治療後の経過:日数ごとの変化

液体窒素治療後の経過は、時間の流れとともにいくつかの段階を経て変化していきます。ここでは目安となる経過を日数別に解説します。個人差がありますので、あくまでも参考として捉えてください。

✅ 施術当日〜翌日

処置直後から数時間は、患部にヒリヒリとした痛みや灼熱感を感じることが多いです。皮膚が赤くなり、腫れを伴うこともあります。これは凍結による組織への刺激に対する炎症反応で、体が損傷した組織を修復しようとしているサインです。

翌日になると、痛みや腫れは少し落ち着くことが多いですが、患部に水ぶくれ(水疱)が形成されることがあります。これは液体窒素による凍結で皮膚の層の間に液体が溜まることで起こる現象で、治療が正常に効いているサインのひとつとも言えます。自分で針などで破ることは感染リスクを高めるため避けるべきです。

📝 2〜5日後

この時期になると、水ぶくれが自然につぶれて乾燥し始めることが多いです。患部にかさぶた(痂皮)が形成される段階に移行します。かさぶたを無理に剥がすと傷跡が残りやすくなったり、感染のリスクが高まったりすることがあります。

痛みはこの時期にはかなり軽減していることが多く、日常生活にそれほど支障を感じなくなる方もいます。ただし、患部が衣類などに触れると違和感を感じることがあるため、密着しすぎない衣服を選ぶなどの工夫が助けになります。

🔸 1〜2週間後

かさぶたが自然に剥がれていき、その下に新しい皮膚が形成されてきます。多くの場合、1〜2週間後には患部がほぼ平らになり、いぼが除去されたことが確認できます。ただし、いぼが大きかった場合や深かった場合には、回復に時間がかかることもあります。

この時期に患部が完全に平らになっていれば、その箇所の治療は成功したと判断できることが多いですが、医師による確認が必要です。次回の受診でいぼの残存の有無や追加処置の必要性を判断してもらいます。

⚡ 2〜4週間後(次回施術のタイミング)

液体窒素治療は通常、1〜3週間おきに繰り返し通院することが求められます。前回の処置部位の回復状態を確認しながら、残存しているいぼや新たに発生したいぼに追加の処置を行います。このサイクルを繰り返すことで、徐々にいぼの数を減らしていくことが目標になります。

💪 液体窒素治療の痛みについて

液体窒素治療を受けようとする方が最も気になるのが、痛みの程度ではないでしょうか。結論から言えば、痛みの感じ方は個人差が大きく、部位によっても異なります。

処置中の痛みは「刺されるような感覚」「ビリッとした刺激」「冷たさとともに来る痛み」と表現されることが多く、施術の瞬間から数秒間が特に強く感じられます。処置が終わると痛みは徐々に和らいでいくことが多いですが、その後もヒリヒリとした感覚が続くことがあります。

性器や肛門周囲は神経が集中しているため、特に敏感な部位であり、痛みを感じやすい傾向があります。一方で、皮膚が比較的厚い部位や神経の密度が低い部位では、同じ処置でも痛みが少ないと感じる方もいます。

痛みへの対処法として、麻酔クリーム(局所麻酔薬が含まれたクリーム)を事前に塗布する方法があります。クリニックによっては施術前に麻酔クリームを使用して痛みを軽減する対応をしているところもありますので、痛みに不安がある方は事前に医師や看護師に相談することをお勧めします。

施術後の痛みについては、市販の鎮痛剤(アセトアミノフェン系など)で対応できる程度のケースが多いです。ただし、痛みが非常に強い場合や長引く場合は、炎症が強くなっている可能性もあるため、受診して相談することが大切です。

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🎯 何回くらい通院が必要か

液体窒素治療が何回で完了するかは、コンジローマの数・大きさ・部位・個人の免疫状態などによって大きく異なります。一般的な目安として、数回から10回以上の通院が必要になるケースが多いとされています。

いぼが少なく、かつ小さい初期の段階で受診した場合は、3〜5回程度の処置で完治が期待できることもあります。一方で、いぼの数が多かったり、広範囲に広がっていたり、以前に治療を受けて再発したりしたケースでは、より多くの回数が必要になることがあります。

1回の通院間隔は通常1〜3週間程度で、前回の処置部位の回復を確認しながら次の処置を行います。液体窒素治療は1回の処置でウイルスを完全に除去できるわけではなく、繰り返し処置を行うことで徐々にいぼを消していく治療法です。そのため、「数回通院したけれどまだいぼが残っている」という状況は決して珍しくなく、根気強く継続することが重要です。

また、肉眼では確認できない微小ないぼが残っていることもあるため、見た目でいぼがなくなったと感じた後も、医師が問題ないと判断するまでは通院を継続することをお勧めします。途中でやめてしまうと、残存したウイルスが活性化して再発するリスクがあります。

治療の回数を少なくするためには、できるだけ早期に受診すること、通院を途中でやめないこと、免疫力を低下させないような生活習慣を意識することが助けになります。

Q. コンジローマの液体窒素治療は何回通院が必要ですか?

通院回数はいぼの数・大きさ・部位・免疫状態によって異なります。初期で数が少なければ3〜5回程度で完治が期待できる場合もありますが、広範囲に広がっているケースでは10回以上必要になることもあります。医師が完治と判断するまで通院を継続することが重要です。

💡 液体窒素治療の効果と限界

液体窒素治療はコンジローマの標準的な治療法として広く普及しており、多くの患者さんで有効性が認められています。複数回の処置を受けることで、いぼを物理的に除去するという点においては一定の効果が期待できます。

ただし、液体窒素治療には限界もあります。最大の課題として挙げられるのは再発率の高さです。HPVウイルスは皮膚の奥深くや周囲の正常に見える皮膚にも潜伏している可能性があり、凍結処置でいぼを取り除いても、ウイルス自体を完全に体から除去することはできません。このため、治療後に再び新しいいぼが出てくることがあります。

再発率については様々な報告がありますが、コンジローマ全体として6か月以内の再発率は20〜30%程度とも言われています。これはどの治療法を選択しても同様の課題であり、液体窒素治療に限った問題ではありません。

また、液体窒素治療は処置の精度や効果が、処置を行う医師の技術や経験にある程度依存します。十分に凍結できていない場合はいぼが残存しやすく、逆に凍結させすぎた場合は健康な組織にもダメージを与えてしまうリスクがあります。

さらに、腟の中や子宮頸部など内部の病変に対しては、外来での液体窒素処置が難しいことがあり、別の治療法を選択する必要が出てくる場合もあります。

以上のような限界はあるものの、外性器や肛門周囲のコンジローマに対しては非常に有効な治療法であることに変わりなく、副作用が比較的少なく安全性も高いことから、多くのクリニックで第一選択として用いられています。

📌 他の治療法との比較

コンジローマの治療には液体窒素以外にもいくつかの選択肢があります。それぞれの特徴を理解した上で、医師と相談しながら最適な方法を選ぶことが大切です。

🌟 イミキモドクリーム(外用薬)

イミキモドは免疫応答調整剤と呼ばれる成分で、自分自身の免疫機能を活性化してウイルスに感染した細胞を攻撃する作用があります。週3回程度、寝る前に患部に塗布し、翌朝洗い流すという使い方が一般的です。

液体窒素との比較では、自宅でセルフケアとして使用できる点が大きなメリットです。一方で、効果が出るまでに数週間〜数か月かかることがあり、塗布部位の赤み・かゆみ・ただれなどの副作用が現れることもあります。また、粘膜への使用には適さない場合があるため、部位によって選択が制限されます。

💬 電気焼灼法(電気メス)

電気メスでいぼを焼き切る方法です。即効性があり、1回の処置で大きないぼを完全に除去できることが多いです。ただし、処置に際して局所麻酔が必要なことが多く、傷跡が残る可能性があります。また、処置中に発生する煙にウイルスが含まれる可能性があるとされており、医療者側への感染リスクへの配慮も必要です。

✅ レーザー治療(CO2レーザー)

炭酸ガスレーザーでいぼを蒸散させる方法で、精密な処置が可能です。電気焼灼法と同様に即効性がありますが、設備が整ったクリニックでしか受けられないこと、処置後に傷が残ることがあること、費用が比較的高いことなどがデメリットとして挙げられます。

📝 外科的切除

メスで直接切除する方法です。大きないぼや他の治療で改善しない難治性のケースで選択されることがあります。局所麻酔が必要で、縫合が必要な場合もあります。傷跡が残りやすいため、他の方法が適さない場合に限定されることが多いです。

🔸 クレアチニン(トリクロロ酢酸)などの化学的療法

トリクロロ酢酸(TCA)などの薬液をいぼに直接塗布してタンパク質を変性させ、いぼを壊死させる方法です。妊娠中の方にも使用できるとされており、腟内の病変にも適用できることがあります。ただし、処置部位の疼痛や周囲皮膚へのダメージに注意が必要です。

液体窒素治療はこれらの治療法の中でも、手軽さ・安全性・費用のバランスが優れており、外来治療の第一選択として広く用いられています。

Q. コンジローマ治療後に再発しやすい理由と予防策は何ですか?

HPVウイルスが皮膚の奥深くに潜伏し続けるため、いぼが消えても再発する可能性があり、6か月以内の再発率は20〜30%程度とされています。予防策としては、免疫力を維持する生活習慣の維持、治療の継続、パートナーへの検査・治療の実施が有効です。自己判断での通院中断は再発リスクを高めます。

✨ 施術後の日常生活と注意点

液体窒素治療を受けた後の日常生活では、いくつかの点に気をつけることが大切です。回復を早め、合併症を防ぐためにも、医師からの指示をよく守ってください。

⚡ 患部を清潔に保つ

処置後の患部は、細菌感染を防ぐためにも清潔な状態を保つことが重要です。ただし、強くこすったり刺激を与えたりすることは避け、やさしく水で洗い流す程度にとどめましょう。石けんを使う場合は無添加で刺激の少ないものを選ぶのが理想的です。

🌟 水ぶくれを自分で破らない

処置後に水ぶくれが形成された場合、自分で針や爪などで破ることは絶対に避けてください。細菌が侵入して二次感染を起こすリスクが高まります。水ぶくれは自然につぶれて乾燥していくのを待つのが基本です。万が一、水ぶくれが破れてしまった場合は、清潔なガーゼで保護し、受診時に医師に相談しましょう。

💬 性行為について

治療期間中の性行為については、医師の指示に従うことが基本です。処置直後は患部がデリケートな状態にあるため、完全に回復するまでは性行為を控えることが推奨されることが多いです。また、治療中はパートナーへの感染リスクがあるため、コンドームを必ず使用する、またはパートナーにも検査を受けてもらうことが大切です。

✅ 入浴・プールについて

水ぶくれやかさぶたがある段階では、長時間の入浴や湯船への浸漬は避けることをお勧めします。シャワーで患部を清潔にする程度にとどめ、プールや温泉など複数の人が使用する施設の利用は、患部が回復するまで控えるほうが安全です。

📝 衣類の選択

患部に摩擦が生じると回復が遅くなったり、痛みが増したりすることがあります。処置後しばらくは、患部が衣類に触れにくいよう、通気性がよく締め付けのゆるいものを選ぶことを心がけましょう。

🔸 飲酒・喫煙について

アルコールの摂取は血管を拡張させ、炎症を悪化させる可能性があります。また、喫煙は免疫機能を低下させるとされており、治療効果に悪影響を与えることがあります。できれば治療期間中は禁酒・禁煙を心がけることが望ましいです。

⚡ 異常を感じたら早めに受診

処置後に、強い痛みが続く、患部が著しく腫れる、高熱が出る、膿が出るなどの症状が現れた場合は、二次感染や他の合併症が生じている可能性があります。このような症状が見られたら、次回の予定日を待たず早めに受診するようにしましょう。

🔍 再発しやすい理由と予防策

コンジローマの治療において多くの方が悩むのが再発です。一度治療していぼが消えたと思っても、また新しいいぼが現れるという経験をされる方は少なくありません。ここでは、なぜコンジローマが再発しやすいのか、そしてどのような点に気をつければ再発を防ぐことができるかについて解説します。

🌟 再発しやすい理由

コンジローマの再発が起きやすい理由として最も大きいのは、HPVウイルスが皮膚の奥深くや周囲の正常に見える組織に潜伏し続けることです。現在の治療法は、現れているいぼ(病変)を除去することはできますが、皮膚に残っているウイルス自体を完全に消し去る方法はまだ確立されていません。

つまり、いぼが見えなくなっても、体内にウイルスが存在し続けている限り、免疫が弱まったタイミングで再び病変が現れることがあります。特に、過労・ストレス・睡眠不足・栄養不足などで免疫が低下していると、ウイルスが活性化しやすくなります。

また、治療中にパートナーへの感染を防ぐ措置を取らなかった場合、パートナーからの再感染によって新たないぼが生じることもあります。パートナーも同時に検査・治療を受けることが、この問題を防ぐ上で重要です。

💬 再発予防のためにできること

再発を完全に防ぐことは難しいですが、リスクを下げるために日常生活でできることはいくつかあります。

まず、免疫力を維持することが最も基本的かつ重要な予防策です。バランスのよい食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレスの管理といった基本的な生活習慣の見直しが、体の免疫機能を高め、ウイルスの活性化を抑えることにつながります。

次に、治療を途中でやめないことです。いぼが見えなくなったからといって自己判断で通院をやめてしまうと、潜伏しているウイルスが再び活性化しやすくなります。医師が「治療完了」と判断するまでは、定期的な受診を続けることが大切です。

パートナーへの配慮も欠かせません。パートナーにも検査を受けてもらい、必要であれば治療を受けてもらうことが、ピンポン感染(互いに感染・再感染を繰り返す状況)を防ぐことにつながります。治療期間中はコンドームを使用することも再感染防止に有効です。

HPVワクチンについても触れておきましょう。現在国内で利用可能なHPVワクチン(2価・4価・9価)のうち、4価および9価ワクチンはHPV6型・11型(コンジローマの主な原因型)に対応しています。ただし、すでに感染している型に対してワクチンの効果は限定的とされています。感染前の段階、特に性経験が始まる前に接種することが推奨されており、まだワクチンを受けていない方は医師に相談してみましょう。

治療後も定期的な検診を続けることで、再発を早期に発見し、速やかに対処することが可能になります。特に治療完了後の3〜6か月以内は、再発が起きやすい時期とされていますので、この期間は定期的な診察を受けることをお勧めします。

👨‍⚕️ 【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「コンジローマの治療を希望される患者さんの多くが「痛みへの不安」や「何回通えば治るのか」という疑問を抱えてご来院されます。液体窒素による凍結療法は外来で手軽に受けられる安全性の高い治療法ですが、1回で完結するものではなく、根気強く通院を続けることが完治への重要な鍵となります。また、最近の傾向として治療途中でご自身の判断で通院を中断されるケースも見受けられますので、見た目にいぼが消えたと感じた後も必ず医師の確認を受ける必要があります。」

💪 よくある質問

液体窒素治療は何回通院すれば完治しますか?

通院回数はコンジローマの数・大きさ・部位・個人の免疫状態によって異なります。いぼが少なく小さい初期段階であれば3〜5回程度で完治が期待できる場合もありますが、広範囲に広がっているケースでは10回以上必要になることもあります。見た目にいぼが消えた後も、医師が完治と判断するまで通院を継続することが重要です。

液体窒素治療中の痛みはどのくらいですか?

処置中は「刺されるような感覚」や「ビリッとした刺激」を感じることが多く、施術直後の数秒間が最も強く感じられます。性器や肛門周囲は神経が集中しているため特に敏感です。痛みへの不安が強い方には、事前に担当医へ相談して下さい。

施術後に水ぶくれができましたが、自分で破っても大丈夫ですか?

自分で針や爪などで水ぶくれを破ることは絶対に避けてください。細菌が侵入して二次感染を起こすリスクが高まります。水ぶくれは液体窒素治療が正常に効いているサインのひとつであり、自然につぶれて乾燥するのを待つのが基本です。万が一破れてしまった場合は、清潔なガーゼで保護し、医師に相談してください。

治療後にコンジローマが再発する可能性はありますか?

残念ながら再発の可能性はあります。HPVウイルスは皮膚の奥深くに潜伏し続けるため、いぼが消えても完全にウイルスを除去することは現時点では困難です。6か月以内の再発率は20〜30%程度とも言われています。免疫力の維持や治療の継続、パートナーへの適切な対処を行うことで、再発リスクを下げることができます。

治療期間中に性行為をしても問題ありませんか?

治療期間中の性行為は、基本的に医師の指示に従うことが重要です。処置直後は患部がデリケートな状態のため、完全に回復するまで性行為を控えることが推奨されます。また、治療中はパートナーへの感染リスクがあるため、コンドームの使用を徹底し、パートナーにも検査・治療を受けてもらうことが再感染防止のために大切です。

🎯 まとめ

コンジローマに対する液体窒素治療は、外来で短時間に受けられる安全性の高い治療法として多くのクリニックで採用されています。施術後の経過は個人差があるものの、一般的には水ぶくれ→かさぶた→回復という段階を経て、1〜2週間程度でいぼが消えていくことが多いです。ただし、1回の処置で完全に治るわけではなく、複数回の通院が必要になるのが通常です。

痛みについては個人差がありますが、麻酔クリームの使用などで軽減できるケースも多くあります。施術後は患部を清潔に保ち、水ぶくれを自己処置しないこと、性行為に関しては医師の指示に従うことなどが重要なポイントです。

再発率がある程度存在することはコンジローマ治療全体の課題ですが、免疫力の維持、治療の継続、パートナーへの適切な対処によってリスクを下げることができます。「いぼが消えた気がする」という段階で通院をやめてしまわず、医師の判断を仰ぐまでしっかりと治療を続けることが、完治への近道です。

コンジローマの症状が疑われる場合や、液体窒素治療について詳しく聞いてみたい場合は、皮膚科や泌尿器科、性感染症専門のクリニックへ早めに相談することをお勧めします。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 尖圭コンジローマの診断基準・液体窒素凍結療法を含む治療法の選択肢・再発率などの臨床情報に関する診療ガイドライン
  • 国立感染症研究所 – HPV6型・11型を原因とする尖圭コンジローマの感染経路・潜伏期間・疫学情報および性感染症としての予防策に関する情報
  • CDC(米国疾病予防管理センター) – 凍結療法・イミキモド・トリクロロ酢酸・外科的切除など各治療法の比較、HPVワクチン(4価・9価)の対応型情報を含む国際的な標準治療ガイドライン

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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