💬 「脇のにおいが気になって、人前に出るのが怖い…」
汗をかくたびに服をチェック、香水でごまかす毎日、もう限界じゃないですか?
そんなあなたに知ってほしい。「脇ボトックス」がワキガに効くって本当?仕組みは?効果は?
この記事を読めば、医学的な根拠をもとに正しい答えがわかります。
⚠️ 読まないと、効果のない対策にお金と時間を使い続けるリスクがあります。
目次
- ワキガとはどんな状態?においの原因を知ろう
- 脇ボトックスとは?その仕組みと主な適応
- 脇ボトックスはワキガに効果があるのか
- 多汗症とワキガの違い、それぞれへのアプローチ
- 脇ボトックスで期待できる効果と限界
- 施術の流れと当日の注意点
- 効果の持続期間とリピートのタイミング
- 脇ボトックスのリスクと副作用
- ワキガ治療において脇ボトックスが向いている人・向いていない人
- 日常生活でできるワキガケアとの組み合わせ
- まとめ
この記事のポイント
脇ボトックスはワキガのにおいを一定程度軽減できるが根治療法ではなく、効果は4〜9ヶ月の一時的なもの。多汗症併発例や低侵襲治療を希望する方に有効で、根治には剪除法やミラドライなど手術的治療が適する。
💡 ワキガとはどんな状態?においの原因を知ろう
ワキガという言葉は日常的によく使われますが、医学的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれる状態を指します。ワキガのにおいが生じる根本的な原因は、「アポクリン汗腺」という汗腺にあります。
私たちの皮膚には大きく分けて2種類の汗腺があります。一つは「エクリン汗腺」で、全身に広く分布しており、体温調節のために透明でさらさらした汗を分泌します。もう一つが「アポクリン汗腺」で、脇の下・乳輪・外陰部・耳の中など限られた部位にのみ存在し、脂肪やタンパク質、アンモニアなどを含む粘度の高い汗を分泌します。
アポクリン汗腺から分泌された汗そのものは、実は無臭に近い状態です。しかし、皮膚の表面に存在する常在菌がこの汗の成分(特に脂肪酸やアンドロステノンなどの物質)を分解することで、独特の刺激臭が発生します。この菌による分解作用こそがワキガのにおいの正体です。
アポクリン汗腺の数や大きさは遺伝的な要素が強く、親がワキガであれば子もワキガになる確率が高いとされています。日本人の場合、アポクリン汗腺が発達しやすい体質の方の割合は欧米人と比べると少ないですが、それでも一定数の方がワキガで悩んでいます。また、ホルモンバランスの影響を受けやすいため、思春期以降に発症・悪化するケースが多く、ストレスや食生活の乱れも症状を強める要因となります。
ワキガの度合いは個人差が大きく、自分では気づきにくい場合もあります。耳垢が湿っている方(湿性耳垢)はアポクリン汗腺が発達している傾向があるとされており、ワキガの指標の一つとして参考にされることがあります。
Q. ワキガのにおいはなぜ発生するのか?
ワキガのにおいは、アポクリン汗腺から分泌された汗の成分(脂肪酸やアンドロステノンなど)を皮膚の常在菌が分解することで発生します。アポクリン汗腺自体の分泌物はほぼ無臭ですが、細菌による分解作用が独特の刺激臭を生み出します。
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📌 脇ボトックスとは?その仕組みと主な適応
ボトックスとは、ボツリヌス菌が産生するタンパク質(ボツリヌストキシン)を精製した医薬品です。神経と筋肉・腺の接合部に作用して、神経からの信号伝達を一時的にブロックする働きを持ちます。美容医療の分野では表情ジワの改善や小顔治療などで広く使われていますが、脇の下に注射する「脇ボトックス」は主に多汗症の治療として知られています。
脇ボトックスが汗に対して効果を発揮するメカニズムを説明しましょう。汗腺から汗が分泌されるには、交感神経から「アセチルコリン」という神経伝達物質が放出されることが必要です。ボトックスを注射するとこのアセチルコリンの放出が抑制されるため、汗腺への刺激が届かなくなり、汗の分泌量が大幅に減少します。
日本では2012年にボツリヌス毒素製剤(商品名:ボトックスビスタなど)が原発性腋窩多汗症(脇の多汗症)に対して薬事承認を受けており、医療機関での治療実績も豊富です。注射後は数日から1週間程度で効果が現れ始め、持続期間は個人差があるものの一般的に4〜9ヶ月程度とされています。
注射自体は比較的短時間で終わり、脇の下に数カ所程度ずつ薬剤を注入するだけです。麻酔クリームを使用するクリニックも多く、痛みへの配慮もされています。ダウンタイムが少なく、施術当日から日常生活に戻れる点も多くの方に選ばれる理由の一つです。
✨ 脇ボトックスはワキガに効果があるのか
「脇ボトックスはワキガにも効果がありますか?」という質問は、クリニックでもよく寄せられます。結論から述べると、脇ボトックスはワキガのにおいを一定程度軽減することが期待できますが、ワキガそのものを根本的に治療するものではありません。
先ほど説明したように、ワキガのにおいの原因はアポクリン汗腺から分泌された汗が細菌によって分解されることです。ボトックスが主に抑制するのはエクリン汗腺からの発汗ですが、アポクリン汗腺の分泌にも一定の抑制効果があるとされています。アポクリン汗腺もエクリン汗腺と同様に神経支配を受けており、アセチルコリンが関与していることが分かっているためです。
ボトックス注射によってアポクリン汗腺からの分泌が抑えられると、においの原料となる成分が減少します。その結果、細菌が分解する基質が少なくなり、においが軽くなるという流れです。実際にボトックス治療を受けた多汗症患者のなかにワキガを併発している方も多く、「汗が減ったらにおいも気にならなくなった」という声は少なくありません。
ただし、効果の程度は個人差があります。アポクリン汗腺への抑制効果はエクリン汗腺への効果ほど確立されているわけではなく、においが完全になくなるわけでもありません。ワキガの症状が軽度〜中程度であれば脇ボトックスでにおいの軽減を感じやすいですが、アポクリン汗腺の数が多く症状が重度の場合は、においの改善が限定的になることもあります。
また、ボトックスの効果は永続的ではなく、時間の経過とともに神経伝達が回復するため、定期的な注射が必要です。この点でも、根治を目指す治療(後述するワキガ専用の手術的治療など)とは性質が異なります。
Q. 脇ボトックスがワキガのにおいを軽減できる仕組みは?
脇ボトックスはアセチルコリンの放出を抑制することで汗腺への神経刺激を遮断します。エクリン汗腺だけでなくアポクリン汗腺にも一定の抑制効果があるため、においの原料となる分泌物が減少し、細菌が分解する基質が少なくなることでワキガのにおいが軽減されます。
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🔍 多汗症とワキガの違い、それぞれへのアプローチ
ワキガと多汗症は混同されやすい症状ですが、医学的には異なる状態です。この違いを理解しておくことは、自分に合った治療法を選ぶうえで重要です。
多汗症は「汗の量が異常に多い状態」を指し、主にエクリン汗腺の過剰な活動が原因です。汗の量は多いものの、においは必ずしも強くありません。一方のワキガは「アポクリン汗腺からの分泌物が細菌分解されることで生じる独特のにおい」が主な症状であり、汗の量そのものとは直接の関係がないことがあります。
もちろん、多汗症とワキガを同時に持つ方もいます。この場合、汗が多いことでアポクリン汗腺からの分泌物も広がりやすくなり、においがより強くなる傾向があります。逆に、汗の量はそれほど多くなくてもアポクリン汗腺の活動が活発であればにおいは強くなります。
脇ボトックスは多汗症への効果が医学的に確認されており、薬事承認もされています。多汗症が主な悩みであれば、脇ボトックスは非常に有効な選択肢となります。ワキガが主な悩みの場合は、ボトックスがにおいを軽減する可能性はありますが、あくまで補助的な治療という位置づけになることを理解しておく必要があります。
ワキガの根本的な治療を目指す場合には、アポクリン汗腺を直接除去・破壊する治療法が有効です。代表的なものとして、切開してアポクリン汗腺を除去する「剪除法(せんじょほう)」、吸引でアポクリン汗腺を取り除く「吸引法」、レーザーや高周波で汗腺にダメージを与える「ミラドライ(miraDry)」などがあります。これらは根治性が高い一方で、ダウンタイムが必要だったり費用が高額になったりするため、生活スタイルや症状の程度に合わせて選択することが大切です。
💪 脇ボトックスで期待できる効果と限界
脇ボトックスをワキガ対策として検討している方に向けて、期待できる効果とその限界について整理しておきましょう。
まず期待できる効果としては、発汗量の大幅な抑制があります。エクリン汗腺への抑制効果は非常に高く、脇の下の汗をほとんど感じなくなるという方が多くいます。汗が減ることで、汗じみや衣類の黄ばみが気にならなくなる方も多いです。また、汗の量が減ることで皮膚表面の湿気が減少し、細菌が繁殖しにくい環境になるため、においの軽減にもつながります。
さらに、アポクリン汗腺に対する一定の抑制効果が期待できるため、ワキガのにおいそのものが軽くなったと感じる方もいます。特に多汗症とワキガを併発している場合、両方の悩みを一度の施術で軽減できる可能性があり、効果を実感しやすいでしょう。
一方で、限界についても正直に理解しておく必要があります。まず、ボトックスはアポクリン汗腺を除去するわけではないため、ワキガを根本から治すことはできません。効果が切れれば汗腺の機能は回復し、においも戻ってきます。
また、アポクリン汗腺への抑制効果はエクリン汗腺ほど確実ではなく、個人の体質によって大きく異なります。においがほとんど気にならなくなる方もいれば、あまり変化を感じられない方もいます。重度のワキガでアポクリン汗腺が非常に多い場合は、手術的な治療法のほうが満足度が高い場合もあります。
さらに、ボトックスの効果は永続しないため、継続的な治療コストがかかります。年に1〜3回程度の注射が必要になることを念頭に置いておきましょう。長期的なコストを考えると、根治的な治療を一度行うほうが経済的な場合もあります。

🎯 施術の流れと当日の注意点
脇ボトックスの施術を初めて受ける方は、どんな流れで行われるのか不安を感じることもあるでしょう。ここでは、一般的な施術の流れと当日に知っておきたい注意点をご説明します。
まず、カウンセリングが行われます。医師や看護師がワキガ・多汗症の症状の程度、これまでの治療歴、アレルギーの有無などを確認します。脇ボトックスが適切な治療かどうかを判断するとともに、施術の内容や期待できる効果、リスクについて説明があります。疑問や不安があればこの段階でしっかり質問しておきましょう。
カウンセリング後、施術の準備に入ります。脇の下の毛を剃り、施術部位を清潔にしてから、麻酔クリームを塗布して一定時間待ちます。クリニックによっては麻酔クリームを使用しない場合もありますが、使用することで注射時の痛みが大幅に軽減されます。
準備が整ったら、医師が脇の下にボトックスを注射します。注射は両脇それぞれ数カ所〜十数カ所程度に行われ、薬剤が均一に行き渡るよう計画的に打ち分けます。施術時間は両脇合わせて10〜15分程度が目安で、クリニックによっては5分程度で終わる場合もあります。
施術後は特に安静にする必要はなく、当日から日常生活を送ることができます。ただし、いくつかの注意点があります。施術当日は激しい運動や飲酒、長時間の入浴(湯船への浸かり過ぎ)は避けることが推奨されます。これは注射部位の炎症を最小限に抑えるためです。また、注射部位を強くこすったり圧迫したりすることも避けましょう。
効果は通常、注射後2〜7日程度で現れ始め、2週間程度で最大限の効果が確認できます。2週間経過しても効果が感じられない場合は、クリニックに相談することをお勧めします。
なお、施術前の注意点として、脇の下の除毛はあらかじめ行っておくと良い場合があります(クリニック側で行う場合もあります)。また、デオドラントや制汗スプレーなどを使用している場合は、施術当日は使用を控えて清潔な状態で来院することが望ましいです。
Q. 多汗症とワキガは何が違うのか?
多汗症はエクリン汗腺の過剰な活動による「汗の量が異常に多い状態」であり、においとは必ずしも関係しません。一方ワキガは、アポクリン汗腺の分泌物が細菌分解されることによる「独特のにおい」が主症状です。両方を併発する方も多く、その場合においが強くなる傾向があります。
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💡 効果の持続期間とリピートのタイミング
脇ボトックスの効果が「どのくらい続くのか」は多くの方が気になる点です。個人差はありますが、一般的に4〜9ヶ月程度とされており、平均すると6〜8ヶ月程度の方が多いようです。
効果の持続期間には、以下のような要因が影響します。まず注射量(ボトックスの単位数)が多いほど効果が長続きする傾向があります。また、施術を繰り返すことで徐々に持続期間が延びる方もいます。体質や代謝の違いも大きく影響するため、同じ量を注射しても人によって効果の持続期間が異なることは珍しくありません。
リピートのタイミングは、効果が薄れてきたと感じ始めた頃が目安です。多くの方は年に1〜3回程度の注射で症状をコントロールしています。夏場は発汗量が増えるため効果を強く感じやすく、また効果が切れやすい傾向もあるため、春先(3〜4月頃)に施術しておくと夏の時期を快適に過ごしやすいという方も多いです。
ボトックス製剤には体内での分解・排出があるため、同じ部位に繰り返し注射しても製剤が蓄積することはありません。また、長期にわたって繰り返し使用しても安全性に大きな問題はないとされていますが、施術ごとに医師の診断を受けることが大切です。
一点注意したいのは、ボトックス注射を繰り返すことで稀に効果が出にくくなる「抵抗性」が生じる可能性があることです。これはボトックスに対する抗体が形成されることで起きると考えられており、発生頻度は低いものの知識として持っておきましょう。こうした場合は異なる製剤への変更などが検討されます。
📌 脇ボトックスのリスクと副作用
脇ボトックスは比較的安全性の高い施術として知られていますが、どんな医療行為にも一定のリスクや副作用は存在します。事前に把握しておくことで、施術後の不安を減らすことができます。
最も一般的にみられる副作用は、注射部位の一時的な痛みや腫れ、赤みです。これらは通常、数日以内に自然に治まります。内出血が生じることもありますが、こちらも時間とともに消えていきます。
まれに、注射した部位の筋肉に影響が出ることがあります。脇の下には上腕や肩の動きに関わる筋肉が通っているため、ボトックスが周辺の筋肉に作用すると一時的に腕の力が入りにくくなったり、だるさを感じたりすることがあります。ただし、これは適切な量・部位に注射することで回避できますし、万一起きた場合も時間とともに回復します。
また、ボトックス製剤自体へのアレルギー反応が起きることも非常に稀ながら報告されています。かゆみや発疹などのアレルギー症状が出た場合は速やかにクリニックに連絡しましょう。
「代償性発汗」と呼ばれる現象にも触れておきましょう。脇の発汗が抑制されると、身体が別の部位(背中、胸、手のひら、足など)からの発汗を増やして体温調節しようとすることがあります。これを代償性発汗と呼び、特に多汗症の方では起こりやすいとされています。程度は個人差がありますが、あらかじめ知っておくことで驚かずに済みます。
なお、脇ボトックスは妊娠中・授乳中の方、神経筋疾患をお持ちの方(重症筋無力症など)、ボツリヌストキシン製剤へのアレルギーが疑われる方などは禁忌とされています。事前のカウンセリングで持病や薬の服用状況を正確に申告することが重要です。
Q. 脇ボトックスはどんな人に向いていて、どんな人には向いていないか?
多汗症を伴うワキガの方やダウンタイムを避けたい方には脇ボトックスが有効な選択肢です。一方、ワキガの根治を強く希望する方や重度の症状がある方には、アポクリン汗腺を直接除去する剪除法やミラドライなど手術的治療のほうが長期的な満足度が高い場合があります。
✨ ワキガ治療において脇ボトックスが向いている人・向いていない人
脇ボトックスはすべての方に最適な治療というわけではありません。向いている方と、別の治療法を検討すべき方の特徴を整理しておきましょう。
脇ボトックスが比較的向いているのは、多汗症を伴うワキガで悩んでいる方です。汗の量も多くにおいも気になるという場合は、発汗抑制効果が高いボトックスによって両方の悩みが一度に軽減できる可能性があります。また、手術に対する恐怖感がある方や、ダウンタイムを取ることが難しい忙しいビジネスパーソンなど、侵襲性の低い治療を希望する方にも適しています。
ワキガの程度が軽度〜中程度で、においを完全になくすことにこだわらず、目立たない程度に軽減できれば十分という方にも向いています。また、まず手軽な方法で試してみて、効果を見てから本格的な治療を考えたいという方の「お試し」としても選択されることがあります。
一方、脇ボトックスがあまり向いていないのは、ワキガの根治を強く希望している方です。アポクリン汗腺を完全に除去・破壊する手術的治療と比べると、においへの効果は限定的であり、効果も一時的です。重度のワキガでアポクリン汗腺の数が多く、においの程度が強い場合は、剪除法やミラドライなどの根治的治療のほうが長期的な満足度が高い可能性があります。
また、費用の面で定期的な通院が難しい方も注意が必要です。脇ボトックスは繰り返しの施術が必要であるため、長期的なコストも考慮したうえで選択することをお勧めします。クリニックのカウンセリングでは、自分の症状・ライフスタイル・予算に合わせた最適な治療法をアドバイスしてもらえるので、積極的に相談してみましょう。
🔍 日常生活でできるワキガケアとの組み合わせ

脇ボトックスは効果的な治療法ですが、日常生活でのセルフケアと組み合わせることで、においをより効果的に抑えることができます。施術を受けた後も、以下のようなケアを続けることが大切です。
まず、毎日の清潔を保つことが基本中の基本です。入浴時には脇の下を丁寧に洗いましょう。細菌が繁殖しやすい環境を作らないことがにおいの予防につながります。洗浄力の高い石鹸や、抗菌成分が入ったボディソープを使用するのも効果的です。
脇の毛の処理も重要です。アポクリン汗腺から分泌された物質は脇毛に絡まりやすく、細菌が繁殖しやすい環境を作ります。定期的に除毛することで、においの原因となる環境を減らすことができます。カミソリ、電気シェーバー、脱毛クリーム、医療脱毛など、さまざまな方法がありますが、肌に負担の少ない方法を選びましょう。
制汗・デオドラント製品の活用も有効です。汗の分泌を抑える成分(塩化アルミニウムなど)を含む制汗剤や、においの原因となる細菌の繁殖を抑える抗菌成分を含むデオドラント剤を使用することで、においを抑える効果が期待できます。ボトックス施術後であれば発汗が大幅に抑制されているため、デオドラント剤だけでも十分ケアできることも多くあります。
食生活の見直しも、においに影響します。動物性脂肪の多い食事(肉類・乳製品)や香辛料、アルコール、ニンニクなどはアポクリン汗腺からの分泌物を増やしたり、においを強くしたりすることがあります。これらの食品を過剰に摂取しないよう気をつけることで、においが軽減されることがあります。逆に、野菜・果物・発酵食品などを積極的に取り入れることも体内環境を整えるうえで有効です。
ストレス管理も見落としがちな要素です。強いストレスはホルモンバランスを乱し、アポクリン汗腺の活動を高めることがあります。適度な運動、十分な睡眠、趣味の時間を大切にするなど、日常的なストレスケアがにおいの改善にもつながります。
衣類の選び方も工夫できます。通気性の良い素材(綿、麻など)を選ぶことで蒸れを防ぎ、細菌の繁殖を抑えやすくなります。ポリエステルなどの合成繊維は熱や湿気を閉じ込めやすいため、特に夏場は避けたほうが良いでしょう。また、着用後の衣類はなるべく早めに洗濯することで、においが衣類に定着するのを防ぐことができます。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、ワキガと多汗症を同時に抱えてお悩みの患者様からご相談いただくケースが多く、脇ボトックスによって両方の症状が改善したとご満足いただける方が多くいらっしゃいます。ただし、アポクリン汗腺への効果には個人差があるため、カウンセリングでしっかりと症状の程度をお聞きしたうえで、脇ボトックスが最適な選択肢かどうか、あるいは根治を目指す手術的治療と組み合わせるべきかを丁寧にご説明するよう心がけています。一人でお悩みを抱え込まず、まずはお気軽にご相談いただければと思います。」
💪 よくある質問
脇ボトックスはワキガのにおいを一定程度軽減することが期待できますが、根本的な治療ではありません。アポクリン汗腺への抑制効果により、においの原因となる分泌物が減少し、においが軽くなる場合があります。ただし効果には個人差があり、重度のワキガでは改善が限定的になることもあります。
個人差はありますが、一般的に4〜9ヶ月程度持続し、平均すると6〜8ヶ月程度の方が多いとされています。注射量や体質・代謝の違いが持続期間に影響します。多くの方は年に1〜3回の注射で症状をコントロールしており、夏前の3〜4月頃に施術しておくと効果的です。
はい、脇ボトックスはダウンタイムが少なく、施術当日から日常生活を送ることができます。ただし当日は激しい運動・飲酒・長時間の入浴は避けることが推奨されています。効果は注射後2〜7日で現れ始め、約2週間で最大限の効果が確認できます。
注射部位の一時的な痛み・腫れ・赤みや内出血が生じることがありますが、通常数日以内に治まります。また、脇の発汗が抑制されることで背中や手のひらなど別の部位の発汗が増える「代償性発汗」が起こる場合があります。妊娠中・授乳中の方や神経筋疾患をお持ちの方は施術が受けられないため、事前にご相談ください。
ワキガの根治を希望される場合は、アポクリン汗腺を直接除去・破壊する手術的治療が有効です。代表的な方法として、切開してアポクリン汗腺を除去する「剪除法」や、レーザー・高周波を用いる「ミラドライ」などがあります。アイシークリニックでは症状の程度やライフスタイルに合わせた最適な治療法をカウンセリングにてご提案しています。
🎯 まとめ
脇ボトックスとワキガの関係について、さまざまな角度から解説してきました。最後に要点を整理しておきましょう。
ワキガのにおいはアポクリン汗腺からの分泌物が細菌によって分解されることで生じます。脇ボトックスは主にエクリン汗腺への神経刺激を遮断することで発汗を抑制する治療法であり、多汗症に対しては薬事承認された治療法です。アポクリン汗腺への一定の抑制効果も期待できるため、ワキガのにおいを軽減する効果もありますが、根本的な治療ではなく、効果は一時的なものです。
多汗症とワキガを併発している場合や、ダウンタイムを避けたい方、まず手軽な方法から試したい方には脇ボトックスが有効な選択肢となり得ます。一方で、においの根治を目指す場合は、アポクリン汗腺を直接除去・破壊する手術的治療が向いている場合もあります。
自分の症状の程度や希望する効果、ライフスタイル、費用面などを踏まえたうえで、適切な治療法を選ぶことが大切です。アイシークリニック渋谷院では、丁寧なカウンセリングのもと、患者様一人ひとりに合った治療プランをご提案しています。ワキガや多汗症のお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。一人で悩まず、専門家に相談することが快適な生活への第一歩です。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 多汗症・腋臭症(ワキガ)の診断基準、アポクリン汗腺とエクリン汗腺の違い、腋臭症の病態・治療方針に関するガイドライン情報
- 厚生労働省 – ボツリヌス毒素製剤(ボトックス)の薬事承認情報および原発性腋窩多汗症に対する適応承認に関する医薬品情報
- PubMed – ボツリヌス毒素注射による腋窩多汗症・腋臭症への有効性・持続期間・副作用(代償性発汗・抗体形成)に関する臨床研究・査読済み論文
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務