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石灰化上皮腫の手術とは?治療法・費用・経過を詳しく解説

首や顔、腕などに硬いしこりができて「これは何だろう?」と気になっている方はいませんか?

💬 「病院に行くべき?でも何科に行けばいいの?」「放置しても大丈夫?」

そんな不安を抱えたまま、ネット検索を繰り返していませんか?

結論から言うと、石灰化上皮腫は自然に消えることはほとんどありません。放置すると腫瘍が大きくなったり、炎症を起こして痛みが出るリスクがあります。

この記事を読めば、手術の流れ・費用・術後の経過まですべてわかります。読み終わるころには「どうすればいいか」が明確になるはずです。

🚨 こんな方はすぐに読んでください

  • 📌 皮膚の下に硬いしこりがあり、触ると動く
  • 📌 しこりがじわじわ大きくなっている気がする
  • 📌 子どもや10〜20代の若い世代に多く見られる
  • 📌 痛みや赤みが出てきた(炎症のサイン!)
💬
この記事を読むとわかること
  • ✅ 石灰化上皮腫(毛母腫)の正体と見分け方
  • 手術は日帰りOK・30〜60分で完了する理由
  • ✅ 保険適用で自己負担1〜3万円程度の費用感
  • ✅ 放置するとどうなるか・早期受診すべき理由
  • ✅ 子どもの場合の対処法とクリニック選びのコツ

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目次

  1. 石灰化上皮腫(毛母腫)とはどんな病気?
  2. 石灰化上皮腫の症状と特徴
  3. 石灰化上皮腫はなぜできるの?原因と好発部位
  4. 石灰化上皮腫の診断方法
  5. 石灰化上皮腫の治療法──手術が必要な理由
  6. 手術の流れと具体的な方法
  7. 手術にかかる時間と入院の必要性
  8. 石灰化上皮腫の手術費用と保険適用について
  9. 術後の経過とアフターケア
  10. 手術後の再発リスクと予防
  11. 子どもの石灰化上皮腫はどう対応する?
  12. 石灰化上皮腫を放置するとどうなる?
  13. クリニック選びのポイント
  14. まとめ

この記事のポイント

石灰化上皮腫(毛母腫)は自然消退しない良性皮膚腫瘍で、唯一の根治法は外科的切除。局所麻酔による日帰り手術(30〜60分)が基本で、健康保険適用により自己負担は1〜3万円程度。放置すると腫瘍増大・炎症リスクがあるため早期受診が推奨される。

💡 1. 石灰化上皮腫(毛母腫)とはどんな病気?

石灰化上皮腫は、皮膚の毛包(毛根を包む組織)の一部である「毛母細胞」から発生する良性の皮膚腫瘍です。医学的には「毛母腫(pilomatricoma / pilomatrixoma)」とも呼ばれ、腫瘍内に石灰が沈着しやすいことから「石灰化上皮腫」という名前がつけられています。

1880年にMalaherbeとChenantonisによって初めて報告されたこの腫瘍は、悪性化することはほとんどなく、基本的には良性疾患として扱われます。ただし、ごくまれに悪性毛母腫(pilomatrix carcinoma)と呼ばれる悪性の腫瘍が存在するため、切除した組織は必ず病理検査に提出することが大切です。

石灰化上皮腫は比較的珍しい腫瘍ではなく、皮膚科や形成外科では日常的に診られる疾患のひとつです。適切に手術で摘出すれば予後は非常に良好で、多くの方が問題なく日常生活に戻ることができます。

Q. 石灰化上皮腫はなぜ手術が必要なの?

石灰化上皮腫は薬で消すことも自然消退も期待できない良性皮膚腫瘍です。放置すると腫瘍が徐々に増大し、炎症・感染を起こした場合は周囲組織と癒着して摘出が困難になります。早期に外科的切除を受けるほど傷跡が小さく、回復も早くなるため、手術が唯一の根治的治療法です。

📌 2. 石灰化上皮腫の症状と特徴

石灰化上皮腫の最大の特徴は、皮膚の下に触れる「硬いしこり」です。このしこりは石灰(カルシウム)が沈着しているため、触るとコリコリ・ゴリゴリとした固い感触があります。一般的なリンパ節の腫れや脂肪腫とは異なり、非常に硬く触れることが診断の手がかりになります。

しこりの大きさは数ミリメートルから数センチメートルまでさまざまで、多くの場合は0.5〜3cm程度です。皮膚の色は正常なことも多いですが、腫瘍の部分がうっすら青白く透けて見えたり、赤みを帯びていることもあります。

痛みはほとんどの場合ありませんが、炎症を起こしている場合や、感染を合併している場合には痛みや腫れが生じることがあります。腫瘍が皮膚表面に近い場合は、皮膚が引きつれたように凸凹に見えることもあります。

また、石灰化上皮腫はゆっくりと増大することが多く、数年をかけて少しずつ大きくなっていくケースが多く見られます。一部では急速に大きくなることもあり、そのような場合には早めの受診・診断が大切です。

✨ 3. 石灰化上皮腫はなぜできるの?原因と好発部位

石灰化上皮腫の明確な原因はまだ完全には解明されていません。しかし、毛母細胞の異常な増殖が原因であると考えられており、腫瘍内で細胞が死滅した後に石灰化が起こると説明されています。

遺伝的な要因も関与していると考えられており、家族性にみられることがあります。また、βカテニン遺伝子(CTNNB1遺伝子)の変異が多くの石灰化上皮腫で確認されており、この遺伝子の異常が腫瘍の発生に関係していると示唆されています。

まれに、筋緊張性ジストロフィー・ターナー症候群・ガードナー症候群・ソトス症候群などの全身性疾患に伴って石灰化上皮腫が多発することがあります。複数の腫瘍が同時に生じている場合や家族歴がある場合は、これらの全身疾患との関連を念頭に置いた検査が必要なこともあります。

好発部位としては、頭頸部・顔面・上肢(特に前腕)が多く報告されています。中でも頬や耳の前後、頸部(首)、腕などによく見られます。体幹や下肢にできることもありますが、頭頸部と上肢を合わせると全体の約70〜80%を占めます。

発症年齢には二峰性のピークがあり、10代の若年層と50〜60代の中高年層に多い傾向があります。特に子どもや思春期の若者に多く見られるのが石灰化上皮腫の特徴のひとつです。

🔍 4. 石灰化上皮腫の診断方法

石灰化上皮腫の診断は、主に問診・視診・触診によって行われます。特徴的な「石のように硬いしこり」という触診所見は、診断において非常に重要な情報となります。

超音波検査(エコー検査)も有用で、腫瘍の内部構造や石灰化の有無、周囲組織との関係を確認することができます。石灰化上皮腫は超音波検査で石灰化を反映した高輝度エコーと後方音響陰影が見られることが多く、診断の参考になります。

X線検査でも石灰化の影が確認できることがあります。MRI検査やCT検査は通常必要ありませんが、腫瘍が大きい場合や悪性が疑われる場合、深部への進展が心配される場合には追加で行われることがあります。

確定診断は手術で切除した組織を病理検査に提出することで行います。顕微鏡で組織を観察すると、「影細胞(ghost cell)」と呼ばれる特徴的な核のない細胞や、石灰化した部分、異物肉芽腫の形成などが確認でき、石灰化上皮腫に特徴的な像が見られます。

類似疾患として粉瘤(表皮嚢腫)・石灰化した脂肪腫・リンパ節の腫脹・異所性骨化などとの鑑別が必要です。粉瘤は触るとやや弾力があり、皮膚表面に「開口部(黒点)」が見られることが多いのに対し、石灰化上皮腫は非常に硬く、開口部はありません。

Q. 石灰化上皮腫の手術時間と入院の必要性は?

石灰化上皮腫の手術は局所麻酔による日帰り手術が基本で、所要時間は30分〜1時間程度です。入院は基本的に不要で、術後は院内で30分〜1時間休んでから帰宅できます。ただし、腫瘍が非常に大きい場合や小さな子どもで全身麻酔が必要な場合は入院が必要になることもあります。

💪 5. 石灰化上皮腫の治療法──手術が必要な理由

石灰化上皮腫の治療は、基本的に外科的切除(手術による摘出)が唯一の根治的治療法です。薬で消すことはできず、自然消退もほぼ期待できません。

なぜ手術が必要なのかというと、石灰化上皮腫は時間をかけて少しずつ大きくなる傾向があるからです。早期に切除するほど傷跡は小さく済み、術後の回復も早くなります。

また、炎症を起こしたり感染を合併したりすると、腫瘍周囲の組織と癒着して摘出が難しくなることがあります。さらに、腫瘍が自然に破れて内容物が皮膚外に出てしまうと、炎症が広がり治療がより複雑になります。そのため、炎症を起こす前の段階で手術を受けることが推奨されます。

加えて、切除した組織を病理検査に提出することで、ごくまれに存在する悪性毛母腫(悪性の腫瘍)を見逃さないための確認ができるという意味でも、手術による切除は重要です。

🎯 6. 手術の流れと具体的な方法

石灰化上皮腫の手術は、一般的に局所麻酔下で行われる日帰り手術です。以下に、手術の一般的な流れを説明します。

まず、手術当日は担当医による診察が行われ、腫瘍の位置・大きさ・状態を改めて確認します。手術内容や麻酔について説明を受け、同意書にサインをします。

次に、手術室(または処置室)に移動し、手術部位を消毒した後、腫瘍周囲に局所麻酔を注射します。麻酔の注射時に少しチクッとした痛みがありますが、麻酔が効いてしまえば手術中の痛みはほとんど感じません。

麻酔が効いたことを確認したら、腫瘍の上の皮膚を切開します。切開線はできるだけ傷跡が目立たないよう皮膚のしわに沿った方向に切開することが多いです。

腫瘍は周囲の組織と比較的明確な境界を持っていることが多く、この境界(被膜)を丁寧に剥離しながら摘出します。しかし石灰化上皮腫は周囲との癒着が強いことや、腫瘍自体が石のように硬くて摘出しにくいことがあります。特に炎症を起こしたことがある場合や大きい腫瘍の場合は、摘出がやや困難になることもあります。

腫瘍を摘出した後、止血を確認し、皮下組織と皮膚を丁寧に縫合します。縫合には溶ける糸(吸収糸)と溶けない糸(非吸収糸)を使い分けることがあります。皮膚表面の糸は術後1〜2週間程度で抜糸します。場合によっては、傷跡をきれいに仕上げるために形成外科的な縫合技術(皮下埋没縫合や真皮縫合)を用いることもあります。

摘出した腫瘍は必ず病理検査に提出されます。病理検査の結果は通常1〜2週間程度で得られ、次の外来受診時に確認することができます。

💡 7. 手術にかかる時間と入院の必要性

石灰化上皮腫の手術は、多くの場合30分から1時間程度で終了します。腫瘍の大きさ・部位・深さ・周囲との癒着の程度によって多少前後しますが、通常は比較的短時間で完了する手術です。

入院は基本的に不要で、日帰り手術として外来で行うことができます。手術後は少し休憩してから帰宅できることがほとんどです。ただし、腫瘍が非常に大きい場合・複数の腫瘍を同時に切除する場合・全身麻酔が必要な場合(小さい子どもなど)は、入院が必要になることもあります。

手術当日の流れとしては、来院後に診察・説明・同意書の確認を行い、手術後は院内で30分〜1時間程度休んでから帰宅することが一般的です。手術当日は車の運転を控えることが勧められる場合があります。

手術の翌日以降は、傷の状態に問題がなければ通常の日常生活を送ることができます。激しい運動・入浴(湯船への浸かり方)・飲酒などについては、術後の指示に従うことが大切です。多くの場合、シャワーは手術翌日から可能ですが、湯船への入浴は抜糸後まで控えるよう指示されることがあります。

Q. 石灰化上皮腫の手術費用と保険適用は?

石灰化上皮腫の切除手術には健康保険が適用されます。3割負担の場合、初診料・麻酔料・病理検査料などを含めた自己負担額はおおよそ1万〜3万円程度が目安です。費用は腫瘍の大きさや医療機関によって異なるため、受診前にクリニックへ事前確認しておくと安心です。

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📌 8. 石灰化上皮腫の手術費用と保険適用について

石灰化上皮腫の手術は、健康保険が適用される保険診療として行われます。そのため、自己負担額は通常3割負担となります(年齢や所得によって1〜3割)。

手術費用は、腫瘍の大きさによって異なります。日本では手術費用は診療報酬点数によって定められており、腫瘍の長径(最大径)によって「長径3cm未満」「長径3cm以上6cm未満」「長径6cm以上」などに区分されています。

おおよその目安として、3割負担の場合、すべて合わせた実際の負担額は多くの場合1万〜3万円程度になることが多いようです。これに加えて、初診料・再診料・麻酔料・病理検査料・処置料・薬代・消耗品代などが別途かかります。費用はクリニックや病院によって異なります。

なお、美容目的の施術は保険が適用されないこともありますが、石灰化上皮腫の切除そのものは基本的に保険適用の対象です。受診前に、クリニックや病院に費用について事前に確認しておくと安心です。

高額療養費制度についても、年間の医療費が一定額を超えた場合に払い戻しを受けられる制度があります。腫瘍が多発していて複数回の手術が必要な場合など、医療費が高額になるようであれば、加入している健康保険の窓口に相談してみましょう。

✨ 9. 術後の経過とアフターケア

手術後の経過について、一般的な流れを紹介します。

手術直後から翌日にかけては、切開部位の痛みや腫れを感じることがあります。痛みは通常、市販の鎮痛薬(処方された場合は処方薬)で十分に対処できる程度です。切開部位には圧迫を目的としたガーゼや絆創膏が当てられており、帰宅後も医師の指示に従ってテープや絆創膏で保護します。

術後1〜2週間は傷の安静が大切です。この間、激しい運動や患部への強い刺激は避けるよう指示されます。傷が濡れる可能性があるため、手術後数日間はシャワー時に傷部分が濡れないよう防水の保護フィルムを貼るか、傷を避けて洗うよう指示されることがあります。

術後1〜2週間後に抜糸を行います(溶ける糸のみを使用した場合は不要)。抜糸後も傷跡が安定するまでにはしばらく時間がかかります。傷跡は最初は赤みがあり目立ちますが、時間とともに落ち着いていきます。

傷跡を目立ちにくくするために、抜糸後にシリコーンジェルシートやテーピング(傷跡保護テープ)を使用することが勧められる場合があります。これらは傷跡の肥厚や盛り上がり(肥厚性瘢痕やケロイド)の予防に有効とされています。

術後の紫外線対策も重要です。傷跡部分は色素沈着(シミ)が生じやすいため、外出時は日焼け止めや衣類・帽子などで紫外線を防ぐことが大切です。特に顔や首の手術の場合は、日焼け止めによるUVケアを徹底することをお勧めします。

術後の定期的な通院は、傷の治癒状態の確認・抜糸・病理検査の結果確認・合併症のチェックなどのために行われます。医師の指示に従って通院スケジュールを守ることが術後経過を良好に保つためにとても大切です。

🔍 10. 手術後の再発リスクと予防

石灰化上皮腫は、適切な切除が行われれば再発率は比較的低いとされています。しかし、腫瘍を包む被膜(カプセル)が残っていたり、腫瘍の一部が取り残された場合には再発することがあります。

再発リスクを下げるためには、経験豊富な医師が丁寧に腫瘍全体を摘出することが重要です。石灰化上皮腫は硬くて取り扱いにくいことや、炎症後の癒着がある場合に摘出が困難になることがあるため、手術の技術と経験が再発率に影響します。

また、石灰化上皮腫は複数発生することがあります(多発性石灰化上皮腫)。一か所を手術で取り除いた後に、別の場所に新しい腫瘍ができることもあるため、術後も定期的に皮膚の状態を確認することが勧められます。

再発が疑われる場合には、速やかに受診して診察を受けることが大切です。再発した腫瘍も、初回と同様に外科的切除が有効です。ただし、周囲が瘢痕化しているため初回よりも手術が難しくなることがあります。

Q. 石灰化上皮腫の術後ケアで注意することは?

石灰化上皮腫の術後は1〜2週間で抜糸を行い、その間は激しい運動や患部への刺激を避けます。抜糸後はシリコーンジェルシートやテーピングで傷跡の肥厚を予防し、顔や首の場合は日焼け止めによる紫外線対策も重要です。医師の指示に従った定期通院で、傷の治癒状態や病理検査結果を確認することが大切です。

💪 11. 子どもの石灰化上皮腫はどう対応する?

石灰化上皮腫は小児に多い腫瘍のひとつです。「子どもの皮膚にしこりができた」と親御さんが気づいて受診されるケースが多く見られます。

子どもの場合も治療の基本は手術による摘出ですが、小さい子どもでは局所麻酔での手術が困難なことがあります。そのため、年齢や子どもの様子によっては全身麻酔(笑気麻酔・静脈内鎮静・全身麻酔)での手術が検討されることがあります。

全身麻酔が必要な場合は、総合病院や大学病院の小児外科・形成外科・皮膚科に紹介されるケースがほとんどです。安全性を最優先に、麻酔科医と連携して慎重に手術が行われます。

小学校高学年以上(目安として10歳前後以上)であれば、局所麻酔での日帰り手術が可能なことも多いです。「手術は怖い」と感じる子どもに対しては、医師や看護師がやさしく説明して不安を和らげながら手術を進めます。

子どもの石灰化上皮腫で気をつけたいのは、一部の全身疾患(筋緊張性ジストロフィーなど)に伴って多発することがあるという点です。複数のしこりがある場合や家族にも同様の症状がある場合には、内科的な評価も必要になることがあります。

また、子どもは成長とともに腫瘍が大きくなるスピードが速いこともあるため、子どもの皮膚にしこりを見つけたら、早めに皮膚科や形成外科を受診することをお勧めします。

🎯 12. 石灰化上皮腫を放置するとどうなる?

「痛みもないし、しばらく様子を見よう」と考える方も少なくないかもしれません。しかし、石灰化上皮腫を長期間放置すると、いくつかのリスクが生じる可能性があります。

まず、腫瘍が徐々に大きくなるリスクがあります。石灰化上皮腫は自然消退しないため、放置すればするほど大きくなる可能性があります。腫瘍が大きくなると切除の際の傷跡も大きくなり、術後の回復にも時間がかかります。

次に、炎症・感染のリスクがあります。腫瘍が大きくなったり、外部からの刺激(ぶつけるなど)が加わったりすると、腫瘍が炎症を起こして赤く腫れあがり、膿を持つことがあります。このような状態になると、その時点での手術は炎症が治まるまで待つ必要があり、治療が長引くことがあります。

また、まれではありますが、悪性腫瘍(悪性毛母腫)との鑑別が必要な場合があります。放置して腫瘍が急速に増大した場合や、性状が変化した場合には、早めに医師の診察を受けることが重要です。

美容的な観点からも、腫瘍が目立つ部位(顔や首など)にある場合、早期に切除するほど傷跡が小さく仕上がるため、外見への影響を最小限に抑えることができます。

「痛みがないから大丈夫」とは言い切れないため、しこりに気づいたら一度専門医に相談することをお勧めします。

💡 13. クリニック選びのポイント

石灰化上皮腫の手術を行うクリニック・病院を選ぶ際には、いくつかのポイントを参考にしてみてください。

まず、皮膚科・形成外科・美容外科などの専門科を標榜しているクリニックを選ぶことが大切です。石灰化上皮腫の手術は皮膚科や形成外科で日常的に行われているため、こうした専門性の高い医師に相談するのが安心です。

次に、日帰り手術の実績があるかどうかを確認しましょう。石灰化上皮腫の摘出は日帰り手術として行われるのが一般的ですが、クリニックによっては対応していない場合もあります。事前にホームページや電話で確認しておくと安心です。

傷跡の仕上がりを重視する場合は、形成外科的な縫合(丁寧な皮下縫合)に対応しているかどうかも確認しておくとよいでしょう。特に顔や首など目立つ部位の手術では、傷跡の美しさも重要なポイントになります。

また、切除した組織を必ず病理検査に提出しているかどうかも確認することが大切です。悪性の腫瘍を見逃さないためにも、病理検査は必須です。信頼できるクリニックは必ず病理検査を行っています。

費用の透明性も重要です。事前に手術費用の目安を教えてもらえるか、保険適用について丁寧に説明してもらえるかを確認しましょう。予期しない費用が発生しないよう、事前に確認しておくと安心です。

アクセスのよさも大切な要素です。術後の通院(抜糸・経過確認など)が必要なため、自宅や職場から通いやすい場所にあるクリニックを選ぶと、通院の負担が少なくなります。

アイシークリニック渋谷院では、石灰化上皮腫を含む皮膚腫瘍の診察・手術を行っています。渋谷駅からのアクセスもよく、日帰り手術に対応していますので、しこりや腫瘍でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、石灰化上皮腫のご相談で来院される方の中に、「しこりに気づいてからずいぶん時間が経ってしまった」という方が少なくなく、早期に受診していただくことの大切さを日々実感しています。石灰化上皮腫は放置するほど腫瘍が大きくなり、炎症を起こした場合には摘出がより難しくなることもあるため、痛みがなくても気になるしこりがあればお早めにご相談ください。日帰りでの手術に対応しており、切除した組織は必ず病理検査に提出して安全・確実な診療を心がけておりますので、どうぞ安心してお越しください。」

📌 よくある質問

石灰化上皮腫は自然に治りますか?

石灰化上皮腫は自然に消退することはほとんどなく、放置すると徐々に大きくなる可能性があります。唯一の根治的治療法は外科的切除(手術)です。腫瘍が大きくなるほど傷跡も大きくなるため、しこりに気づいたら早めに皮膚科や形成外科を受診することをお勧めします。

手術は日帰りでできますか?入院は必要ですか?

ほとんどの場合、局所麻酔による日帰り手術が可能で、入院は不要です。手術時間は30分〜1時間程度が一般的です。ただし、腫瘍が非常に大きい場合や複数同時に切除する場合、小さな子どもで全身麻酔が必要な場合などは入院が必要になることがあります。

手術費用はどのくらいかかりますか?保険は使えますか?

石灰化上皮腫の切除手術は健康保険が適用されます。3割負担の場合、初診料・麻酔料・病理検査料なども含めた自己負担額は、おおよそ1万〜3万円程度になることが多いです。費用は腫瘍の大きさや医療機関によって異なるため、受診前に確認しておくと安心です。

手術後に再発することはありますか?

腫瘍全体を適切に摘出できれば再発率は比較的低いとされています。ただし、腫瘍の一部が残った場合や被膜が残存した場合には再発することがあります。また、別の部位に新たな腫瘍が生じることもあるため、術後も定期的に皮膚の状態を確認することが大切です。再発が疑われる場合は速やかに受診してください。

子どもが石灰化上皮腫と診断されました。どう対応すればよいですか?

子どもの場合も基本的な治療は手術による摘出です。小学校高学年(10歳前後)以上であれば局所麻酔での日帰り手術が可能なことも多いですが、小さな子どもでは全身麻酔が必要になる場合があります。子どもは腫瘍が大きくなるスピードが速いこともあるため、しこりを発見したら早めに皮膚科・形成外科を受診してください。

✨ まとめ

石灰化上皮腫(毛母腫)は、毛母細胞から発生する良性の皮膚腫瘍で、皮膚の下にできる硬いしこりが特徴です。子どもや若い世代に多く見られ、頭頸部や上肢などに好発します。自然に消えることはなく、治療には外科的な切除手術が必要です。

手術は局所麻酔下での日帰り手術として行われることがほとんどで、30分〜1時間程度で終了します。健康保険が適用されるため、自己負担額は比較的抑えられます。術後は適切なアフターケアを行うことで、傷跡を目立ちにくくすることができます。

石灰化上皮腫を放置すると腫瘍が増大したり、炎症・感染を起こしたりするリスクがあるため、しこりに気づいたら早めに専門医に相談することをお勧めします。特に子どもの場合は成長とともに腫瘍が大きくなりやすいため、早期受診・早期治療が大切です。

「皮膚にしこりができた」「硬いできものが気になる」という方は、皮膚科や形成外科を受診して、専門医に診てもらいましょう。適切な診断と治療を受けることで、多くの方が安心して日常生活に戻ることができます。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 石灰化上皮腫(毛母腫)の診断基準・治療方針・病理所見など皮膚腫瘍に関する専門的情報
  • 日本形成外科学会 – 石灰化上皮腫の外科的切除手術の方法・縫合技術・術後ケア・傷跡管理に関する形成外科的情報
  • PubMed – 石灰化上皮腫(pilomatricoma/pilomatrixoma)の発症機序・CTNNB1遺伝子変異・疫学・再発率・悪性毛母腫に関する国際的な医学文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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