「もしかして尖圭コンジローマ…?」と不安を抱えたまま、一人で悩んでいませんか?
この記事を読めば、液体窒素治療の仕組み・痛み・費用・再発リスクまで、受診前に知っておくべきことがすべてわかります。
放置すると病変が広がり、治療回数が増えるだけ。早めに読んで、正しい判断を。
目次
- 尖圭コンジローマとはどんな病気か
- 尖圭コンジローマの主な治療法の種類
- 液体窒素治療(冷凍凝固療法)の仕組み
- 液体窒素治療の効果と完治率
- 液体窒素治療の流れと治療回数
- 治療時の痛みと副作用について
- 治療後のケアと日常生活の注意点
- 再発しやすい理由と再発時の対処法
- 液体窒素治療が向いている人・向いていない人
- 費用と保険適用について
- 早期に受診することの大切さ
📋 この記事のポイント
尖圭コンジローマの液体窒素治療は保険適用で受けられる冷凍凝固療法で、平均4〜6回の通院が必要。再発率が高いためパートナーと同時治療が完治への近道。
💡 尖圭コンジローマとはどんな病気か
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の6型・11型への感染によって引き起こされる性感染症のひとつです。感染後、数週間から数か月の潜伏期間を経て、性器や肛門周辺にイボ状の病変が現れます。見た目はカリフラワーや鶏のとさか、あるいは小さなブツブツなど、形や大きさはさまざまです。
男性の場合は亀頭や包皮、陰茎、肛門周辺に、女性の場合は外陰部、膣口、肛門周辺などに発症しやすく、まれに膣内や子宮頸部、尿道口にも生じることがあります。自覚症状としては痒みや軽い痛み、不快感などを訴える方もいますが、まったく症状がないケースも少なくありません。
感染経路は主に性行為(膣性交・肛門性交・オーラルセックスなど)による粘膜や皮膚の接触です。コンドームを使用することでリスクを下げることはできますが、コンドームで覆われていない部位からも感染する可能性があります。また、免疫が低下しているときに発症・再発しやすいという特徴もあります。
尖圭コンジローマを引き起こすHPV6型・11型は「低リスク型」に分類されており、子宮頸がんとの関連が指摘される高リスク型HPV(16型・18型など)とは異なります。ただし、HPVには多くの型があり、複数の型に同時感染しているケースもあるため、性感染症の検査を合わせて受けることが重要です。
Q. 尖圭コンジローマの液体窒素治療とはどんな方法ですか?
尖圭コンジローマの液体窒素治療(冷凍凝固療法)は、約マイナス196℃の液体窒素をイボに直接当て、細胞内の水分を凍結・膨張させて組織を壊死させる方法です。壊死した組織は数日から1週間程度で脱落し、イボが取り除かれます。健康保険が適用される標準的な治療法のひとつです。
📌 尖圭コンジローマの主な治療法の種類
尖圭コンジローマの治療法は、大きく「物理的にイボを除去する方法」と「薬剤を使ってイボを取り除く方法」に分けられます。それぞれに特徴があり、病変の大きさや部位、数、患者さんの状態によって最適な治療法が選ばれます。
物理的な除去法としては、今回詳しく解説する液体窒素による冷凍凝固療法のほか、電気焼灼(電気メス)による焼却、外科的切除(メスによる切除)、二酸化炭素(CO2)レーザーによる蒸散などがあります。これらはいずれも、直接的にイボの組織を破壊・除去する方法です。
薬剤を使う方法としては、イミキモドクリーム(商品名:ベセルナクリーム)があります。これは免疫反応を活性化させることでウイルスに感染した細胞を排除する外用薬で、自宅で自分で塗布できるという利便性がある一方、効果が出るまでに時間がかかる場合があります。
また、欧米では使用されているポドフィロトキシン(ポドフィリン)という薬剤もありますが、日本では一般的には使用されていません。
それぞれの治療法には長所と短所があり、「どれが最善」とは一概には言えません。担当医師が病変の状態を診察したうえで、患者さんのライフスタイルや希望も考慮しながら最適な治療法を提案します。複数の方法を組み合わせることもあります。
✨ 液体窒素治療(冷凍凝固療法)の仕組み
液体窒素を使った治療は、医学的には「冷凍凝固療法」または「凍結療法」と呼ばれます。液体窒素は約マイナス196℃という非常に低い温度を持つ物質で、皮膚や粘膜の病変組織に接触させることで、細胞内の水分を凍結・膨張させ、細胞を破壊します。
治療の際には、綿棒や専用のクライオスプレー(液体窒素を噴射する器具)を使って、イボの表面に直接液体窒素を当てます。液体窒素が当たった部位は急激に冷却されて凍結し、組織が壊死します。その後、数日から1週間程度かけて壊死した組織が脱落・脱皮することで、イボが取り除かれていく仕組みです。
凍結する時間や範囲は、イボの大きさや深さによって調整されます。小さなイボであれば数秒程度、大きなものや深いものはより長く凍結することがあります。処置後には患部が赤くなったり、水疱(みずぶくれ)が形成されたりすることがありますが、これは正常な反応です。
液体窒素治療のポイントは、イボの組織を物理的に壊死させる点にあります。ただし、ウイルス自体を完全に排除できるわけではなく、皮膚の深部や周囲に潜むウイルスが残存している場合は、再発の原因となることがあります。そのため、1回の治療で完全に取り除けない場合は、複数回にわたって治療を繰り返す必要があります。
この治療法は皮膚科や泌尿器科、婦人科、性病科などで広く行われており、特別な設備がなくても実施できることから、日本全国の多くの医療機関で対応しています。
Q. 液体窒素治療は何回くらい通院が必要ですか?
尖圭コンジローマの液体窒素治療は、平均4〜6回程度の通院が必要なケースが多いとされています。病変が小さく数が少ない場合は少ない回数で済む傾向がありますが、病変が大きい場合や免疫が低下している場合は10回以上かかることもあります。治療後も1〜3か月の経過観察が推奨されます。
🔍 液体窒素治療の効果と完治率
液体窒素による冷凍凝固療法は、尖圭コンジローマに対して一定の有効性が認められています。ただし、1回の治療で完治するケースは少なく、多くの場合は複数回の治療が必要です。
治療の効果は、病変の大きさや数、部位、患者さんの免疫状態などによって異なります。一般的に、病変が小さく・数が少ない段階で治療を開始したほうが、治療回数が少なくて済む傾向にあります。逆に、病変が大きく広がっている場合や免疫が低下している場合は、治療に時間がかかることがあります。
尖圭コンジローマの治療において、注意が必要なのは再発率の高さです。どの治療法を用いても、一定の割合で再発が見られます。これは、HPVが皮膚や粘膜の深部に潜んでいるためで、治療でイボを取り除いたとしても、ウイルス自体が体内に残存していることがあるからです。
再発は治療後3か月以内に起こることが多いとされています。免疫機能が正常であれば、時間とともに体の免疫がHPVを排除し、最終的に再発しなくなる方向に向かいます。しかし免疫が低下していると、ウイルスが活性化して再発しやすくなります。
また、パートナーが感染している場合、治療を完了しても再感染するリスクがあります。そのため、パートナーも同時に検査・治療を受けることが非常に重要です。片方だけが治療を受けていても、もう一方が感染していると「ピンポン感染」として互いに感染し合う状況が続いてしまいます。
💪 液体窒素治療の流れと治療回数
液体窒素治療を受ける際の一般的な流れを説明します。まずは医療機関を受診し、問診・視診による診察を受けます。尖圭コンジローマは視診で診断できることが多いですが、他の皮膚疾患との鑑別が必要な場合には生検(組織の一部を採取して検査する)を行うこともあります。また、性感染症の合併がないかを調べるための血液検査や培養検査を勧められることもあります。
診断が確定したら、治療を開始します。液体窒素治療そのものは比較的短時間で完了します。病変の数や範囲にもよりますが、1回あたりの処置時間は数分から15分程度が目安です。処置後は患部の保護に関する説明を受け、その日は帰宅できます。入院の必要はありません。
治療後は1〜2週間おきに再診を行い、イボの消退状況を確認しながら必要に応じて追加の液体窒素処置を行います。治療回数は個人差が大きく、数回で完治する方もいれば、10回以上の治療が必要になる方もいます。平均的には4〜6回程度の治療が必要なケースが多いとされていますが、あくまでも目安です。
治療終了の判断は、目に見えるイボがすべて消えた状態を確認したうえで行われます。その後も一定期間(通常は1〜3か月)は経過観察のための受診を続けることが推奨されます。これは、再発を早期に発見して対処するためです。
通院の頻度や治療期間については、担当医師から具体的な説明を受けてください。仕事や生活スタイルに合わせてスケジュールを調整することも可能な場合がありますので、遠慮なく相談することをおすすめします。
🎯 治療時の痛みと副作用について
液体窒素治療を検討するうえで多くの方が気にされるのが「痛み」です。実際のところ、痛みの感じ方は個人差が大きく、「チクチクする程度」という方もいれば、「かなり痛い」と感じる方もいます。
一般的に、液体窒素が患部に触れた瞬間は冷たさとともにピリピリとした刺激痛を感じます。凍結が進むにつれてジンジンとした痛みや灼熱感(逆説的ですが、強い冷却によって熱く感じることがあります)が生じることもあります。処置が終わった後も、しばらくの間は鈍い痛みや不快感が続く場合があります。
特に、陰部や肛門周辺などの粘膜に近い部位は知覚が鋭敏なため、痛みを感じやすい傾向があります。病変が広い範囲に及んでいる場合や、深い部位にある場合も、処置時の不快感が強まることがあります。
麻酔については、一般的に液体窒素治療では局所麻酔を行わないことが多いですが、病変の部位や大きさ、患者さんの希望によっては麻酔クリームや局所麻酔を使用することもあります。痛みに不安がある方は、事前に医師に相談してみてください。
治療後に生じる副作用としては、以下のようなものがあります。
まず、処置した部位が赤くなったり、腫れたりすることがあります。これは冷凍処置による組織の炎症反応であり、正常な経過です。多くの場合、数日以内に治まります。
次に、水疱(みずぶくれ)が形成されることがあります。水疱が破れると潰瘍(ただれ)になることもありますが、適切にケアすれば自然に治癒します。水疱を無理に破ったり、患部をかいたりしないように注意が必要です。
また、色素沈着(患部が黒ずむ)や、逆に色素脱失(患部が白くなる)が生じることもあります。これらは治療後の皮膚の反応として起こることがあり、時間の経過とともに目立たなくなることが多いですが、永続的に残るケースもゼロではありません。
まれに、傷跡(瘢痕)が残ることもあります。これは処置した深さや部位、患者さんの体質によって異なります。傷跡が残りにくい体質かどうかは事前にわかりにくい部分もありますので、気になる方は医師に相談してください。
二次感染(細菌感染)のリスクもあります。処置後の患部は傷ついた状態になるため、清潔を保つことが重要です。患部を不必要に触らず、手洗いをしっかり行うことで感染リスクを下げることができます。
Q. 液体窒素治療後に再発しやすい理由は何ですか?
尖圭コンジローマが再発しやすい主な理由は2つあります。1つ目は、HPVウイルスが皮膚の深部に潜伏し続けるため、免疫低下時に再活性化することです。2つ目は、パートナーが感染したままだと性行為を通じて再感染(ピンポン感染)するリスクがあることです。そのためパートナーと同時に治療を受けることが重要です。

💡 治療後のケアと日常生活の注意点
液体窒素治療を受けた後は、適切なケアを行うことで回復を助け、感染リスクを下げることができます。医師から具体的な指示を受けることが最優先ですが、一般的な注意点についてご説明します。
患部の清潔を保つことが基本です。シャワーは処置当日でも可能な場合が多いですが、入浴(湯船につかること)は患部の状態が落ち着くまで控えるよう指示されることがあります。患部を洗う際は、強くこすらずに優しく洗い流すようにしてください。
水疱が形成された場合は、自分で破らないようにしてください。水疱の中には組織液が含まれており、適切な環境での自然な治癒を助ける役割を果たしています。水疱が大きくなりすぎたり、破れてしまったりした場合は、医療機関に相談することをおすすめします。
処置後の患部への刺激は避けてください。下着や衣類との摩擦が強い場合は、患部を保護するためにガーゼを当てるなどの工夫をするとよいでしょう。医師から軟膏や保護材を処方・提供される場合もあります。
性行為については、治療中および治療完了後も一定期間は控えることが推奨されます。これは、パートナーへの感染防止と、患部への刺激を避けるためです。治療中にコンドームを使用しても完全な感染予防にはならないため、医師の指示に従って性行為を再開する時期を判断してください。
激しい運動や長時間の歩行は、患部への摩擦や刺激となることがあるため、処置直後は控えることを推奨します。特に肛門周辺に病変がある場合は、排便後のケアにも注意が必要です。
また、免疫力を維持することも重要です。睡眠不足や過度のストレス、不規則な食生活は免疫機能を低下させ、ウイルスの活性化や再発リスクを高める可能性があります。治療期間中は特に、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけてください。
処置後に発熱、強い痛み、膿が出る、患部の状態が急激に悪化するなどの異常を感じた場合は、早めに医療機関に連絡してください。
📌 再発しやすい理由と再発時の対処法
尖圭コンジローマは再発率が比較的高い疾患として知られています。その主な理由を理解することで、再発予防に役立てることができます。
まず、HPVウイルスが皮膚や粘膜の基底層(皮膚の深い部分)に潜伏し続ける可能性があることが挙げられます。液体窒素治療は目に見えるイボを除去できますが、皮膚の深部に潜んでいるウイルスを完全に排除することは難しい場合があります。免疫が低下したときにウイルスが再活性化し、新たなイボが出現します。
次に、パートナーからの再感染です。自分が治療を完了しても、パートナーが感染したままであれば、性行為を通じて再感染するリスクがあります。これが「ピンポン感染」と呼ばれる状態で、お互いに治療を受けることが不可欠です。
また、複数のパートナーがいる場合や、新たなパートナーができた場合は、異なるHPV型への新規感染のリスクもあります。
免疫機能の低下も再発リスクを高めます。HIV感染症や免疫抑制剤の使用、糖尿病、過度のストレス、睡眠不足などは免疫を低下させる要因となります。
再発した場合の対処法としては、まず早期に医療機関を受診することが最重要です。再発に気づいたら放置せず、速やかに受診してください。再発した場合も、液体窒素治療を継続する場合や、より効果的な別の治療法(CO2レーザー、電気焼灼、イミキモドクリームの併用など)を検討する場合があります。
治療法の変更については、前回の治療に対する反応や、病変の状態、患者さんの希望などを総合的に判断して医師が提案します。「再発したから治らない」ということではなく、適切な治療を継続することで最終的に改善していきます。焦らず、粘り強く治療を続けることが大切です。
再発予防のためには、禁煙も有効とされています。喫煙は免疫機能を低下させ、HPV感染の持続や再発リスクを高めることが知られています。また、性行為の際にコンドームを適切に使用することも、ウイルスへの再曝露リスクを下げる助けになります。
✨ 液体窒素治療が向いている人・向いていない人
液体窒素による冷凍凝固療法は幅広い患者さんに適用できる治療法ですが、特に向いているケースとそうでないケースがあります。
液体窒素治療が向いているとされる状況には、まず病変が比較的小さく、数が少ない場合が挙げられます。このような場合は少ない治療回数でイボを除去できる可能性が高く、患者さんへの負担も少なくて済みます。
また、薬剤アレルギーの心配がない方にも適しています。液体窒素は薬剤ではないため、薬剤アレルギーのリスクがありません。
保険適用の範囲内で治療を受けたい方にも適した選択肢です。後述しますが、液体窒素治療は保険適用で受けられるため、費用を抑えることができます。
妊娠中の方の場合、使用できる薬剤が制限されることがありますが、液体窒素治療は比較的安全に実施できる可能性があります。ただし妊娠中の治療については担当医師と慎重に相談する必要があります。
一方、液体窒素治療が向いていない、または別の治療法を検討したほうがよいケースもあります。
病変が非常に大きいか、広い範囲に広がっている場合は、液体窒素だけでは十分な効果が得られないことがあります。このような場合はCO2レーザーや外科的切除、あるいはイミキモドクリームとの併用が検討されます。
痛みへの耐性が低い方、または処置後の管理が難しい状況にある方には、別の治療法が適することがあります。自宅で薬を塗布できるイミキモドクリームは、通院回数を減らしたい方に向いている場合があります。
また、冷気に対して過敏な反応がある体質(寒冷蕁麻疹など)の方は、事前に医師に伝えることが重要です。
最終的にどの治療法が最適かは、医師が個々の状況を診察したうえで判断します。「液体窒素治療を受けたい」「別の治療法を試したい」などの希望があれば、率直に伝えて医師と相談することをおすすめします。
Q. 液体窒素治療の痛みや副作用はどのくらいありますか?
液体窒素治療では、患部に触れた瞬間にピリピリとした刺激痛があり、凍結が進むにつれてジンジンとした痛みや灼熱感が生じることがあります。陰部や肛門周辺は特に痛みを感じやすい傾向があります。処置後は赤みや水疱が生じることがありますが正常な経過です。痛みへの不安がある場合は事前に医師へ相談することを推奨します。
🔍 費用と保険適用について

尖圭コンジローマの液体窒素治療は、健康保険が適用される治療です。そのため、3割負担の方であれば診察料と処置料を合わせて、1回あたりの費用は数百円から数千円程度が目安となります。ただし、病変の大きさや数、医療機関によって費用は異なります。
初診の場合は、診察料・検査料(必要に応じて行う血液検査や培養検査の費用)・処置料などがかかります。再診時は主に処置料と再診料がかかります。
保険適用の治療を受けるためには、健康保険証を持参して医療機関を受診する必要があります。なお、美容目的と判断される場合や、一部の自由診療クリニックでは保険が適用されないこともあるため、受診前に確認しておくとよいでしょう。
また、イミキモドクリーム(ベセルナクリーム)についても保険適用で処方が可能です。電気焼灼やCO2レーザーについても保険適用となるケースがありますが、医療機関によって異なります。
治療費以外にも、定期的な通院にかかる交通費や、処置後のケアに必要な用品(ガーゼ、消毒薬など)の費用も考慮しておくとよいでしょう。
費用についての詳細は、受診予定の医療機関に事前に問い合わせることをおすすめします。
💪 早期に受診することの大切さ
尖圭コンジローマは、早期に発見して治療を開始することで、治療回数や期間を短くできる可能性が高まります。イボが小さいうちに治療を始めれば、それだけ除去しやすく、周囲への拡大も防ぐことができます。
しかしながら、実際には「恥ずかしい」「どこに相談すればよいかわからない」「自然に治るかもしれない」などの理由から、受診が遅れるケースが少なくありません。確かに、免疫力が十分に高い場合には自然消退することもありますが、それを期待して放置している間にイボが大きくなったり、数が増えたりするリスクがあります。
また、自覚症状がないまま感染が広がり、パートナーに感染させてしまう可能性もあります。性感染症は自分だけの問題ではなく、パートナーの健康にも影響するものです。心当たりがある場合は、症状があってもなくても早めに専門の医療機関を受診することが大切です。
受診する医療機関としては、皮膚科・泌尿器科・婦人科・性病科・泌尿器皮膚科などが対応しています。「何科に行けばよいかわからない」という場合は、かかりつけ医に相談するか、性感染症を専門的に診ているクリニックを探すとよいでしょう。
受診に際して「何を話せばよいかわからない」と不安な方も多いと思いますが、医師は性感染症の診察に慣れており、プライバシーにも十分配慮しています。症状が現れた時期、性行為の状況、パートナーの状況などを正直に伝えることで、より適切な診察・治療を受けることができます。
性感染症の検査は匿名で受けられる機関もあります。保健所の性感染症相談や検査サービスを利用することもひとつの選択肢です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、尖圭コンジローマの治療において「痛みが心配」「何回通えばいいの?」とご不安を抱えてご来院される方が多くいらっしゃいますが、液体窒素治療は保険適用で受けられる安心感もあり、早期に治療を開始された方ほど比較的少ない回数で経過が良好なケースが多い印象です。再発率の高さからも、パートナーの方と一緒に受診・治療を進めることを強くおすすめしており、お二人で取り組むことが完治への近道となります。一人で悩まず、気になる症状があれば早めにご相談ください。」
🎯 よくある質問
個人差がありますが、平均的には4〜6回程度の治療が必要なケースが多いとされています。病変が小さく数が少ない場合は少ない回数で済む傾向がありますが、病変が大きい場合や免疫が低下している場合は10回以上かかることもあります。治療後も1〜3か月の経過観察が推奨されます。
痛みの感じ方には個人差があります。液体窒素が触れた瞬間にピリピリとした刺激痛があり、凍結が進むにつれてジンジンとした痛みや灼熱感が生じることもあります。特に陰部や肛門周辺は知覚が鋭敏なため痛みを感じやすい傾向があります。痛みへの不安は事前に医師へご相談ください。
はい、尖圭コンジローマの液体窒素治療は健康保険が適用されます。3割負担の方であれば、診察料と処置料を合わせて1回あたり数百円〜数千円程度が目安です。ただし病変の大きさや数、医療機関によって費用は異なりますので、受診前に医療機関へ確認されることをおすすめします。
再発に気づいたら放置せず、早めに医療機関を受診することが最重要です。再発した場合も液体窒素治療を継続するか、CO2レーザーや電気焼灼、イミキモドクリームとの併用など、より適切な治療法を医師が提案します。再発はめずらしいことではなく、適切な治療を継続することで改善を目指せます。
はい、パートナーと一緒に治療を受けることを強くおすすめします。自分だけが治療を完了しても、パートナーが感染したままであれば性行為を通じて再感染(ピンポン感染)するリスクがあります。当院でも、お二人で治療に取り組むことが完治への近道であるとご案内しており、パートナーの方の受診もお気軽にご相談ください。
💡 まとめ
尖圭コンジローマの液体窒素治療(冷凍凝固療法)について、仕組みから効果、痛み、治療の流れ、注意点まで詳しく解説しました。
液体窒素治療はマイナス196℃の液体窒素をイボに直接当てて組織を凍結・破壊する方法で、保険適用で受けられる標準的な治療法のひとつです。1回の治療で完治するケースは少なく、多くの場合は数回から十数回の通院が必要ですが、適切に治療を続けることで病変を取り除いていくことができます。
治療時の痛みは個人差がありますが、処置後の水疱形成や一時的な炎症などは正常な経過です。治療後のケアをしっかり行い、医師の指示に従って通院を続けることが大切です。
再発率が比較的高い疾患ですが、早期発見・早期治療、パートナーと一緒に治療を受けること、免疫力の維持などによって再発リスクを下げることができます。
「もしかして尖圭コンジローマかもしれない」と感じたら、一人で悩まずに早めに専門の医療機関を受診してください。アイシークリニック渋谷院では、プライバシーに配慮した環境のなかで、丁寧な診察と適切な治療をご提供しています。性感染症に関するお悩みやご不安がある方は、お気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 尖圭コンジローマの診断・治療に関する皮膚科学会のガイドライン(液体窒素による冷凍凝固療法の適応・方法・副作用・再発率などの根拠情報)
- 国立感染症研究所 – 尖圭コンジローマの感染症としての概要(HPV6型・11型の特性、感染経路、潜伏期間、疫学データなどの根拠情報)
- CDC(米国疾病予防管理センター) – 尖圭コンジローマの治療ガイドライン(冷凍凝固療法の有効性・治療回数・再発リスク・パートナー管理に関する国際的根拠情報)
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務