👋 こんな悩み、ありませんか?
「レーザーを何度打っても赤いあざが消えない…」
「他院で治療したけど全然薄くならない…」
顔や体の単純性血管腫(ポートワイン母斑)は、適切な知識なく治療を続けても改善しにくいのが現実。
この記事を読めば、「なぜ消えないのか」「どうすれば改善できるのか」が丸わかりです。
読まずに治療を続けると、時間もお金も無駄になるかもしれません。
目次
- 単純性血管腫とはどんな状態か
- レーザー治療の仕組みと種類
- 「消えない」と感じる主な理由
- 治療効果に影響する要因
- 部位や色調による反応の違い
- 治療回数と経過の目安
- レーザー以外のアプローチ
- 治療を続けるためのポイント
- まとめ
💡 この記事のポイント
単純性血管腫のレーザー治療は「目立たなくする」ものであり、ポートワイン母斑では10〜20回以上の照射が必要。効果には血管の深さ・部位・肌タイプが影響し、プロプラノロール内服や外科的切除との併用も有効。アイシークリニックでは他院で改善しない症例にも対応している。
💡 単純性血管腫とはどんな状態か
単純性血管腫(simple hemangioma / capillary hemangioma)という言葉は、医療現場や文献によって指す範囲が微妙に異なることがありますが、一般的には皮膚の浅い層にある毛細血管が異常に増殖・拡張した状態を指します。生まれつきあるいは生後まもなく現れることが多く、大きく分けると「ポートワイン母斑(葡萄酒色母斑)」と「苺状血管腫(乳児血管腫)」の2種類が代表的です。
ポートワイン母斑は、皮膚の毛細血管が拡張したまま収縮しない状態が続くことで生じる、赤紫色から暗紫色のあざです。自然に消えることはほとんどなく、年齢とともに色が濃くなったり、皮膚が厚くなったりすることがあります。顔面に多く見られるため、精神的・社会的な影響が大きい病態のひとつです。
一方、苺状血管腫は生後数週間から数か月の間に急速に増大し、1歳前後をピークに徐々に退縮していく経過をたどります。多くは学童期までにある程度消失しますが、退縮後も皮膚に萎縮やしわが残ることがあり、完全に跡が消えるわけではありません。また、退縮が不完全な場合はレーザー治療の対象となります。
日常的に「血管腫」「赤あざ」と呼ばれるものの中には、このほかにも「毛細血管拡張症」「クモ状血管腫」「老人性血管腫(チェリー血管腫)」など、原因や性状が異なるさまざまな状態が含まれます。それぞれで治療の難易度や適したレーザーが異なるため、まずは専門医による正確な診断を受けることが重要です。
Q. 単純性血管腫のレーザー治療で「消えない」と感じる主な原因は?
単純性血管腫のレーザー治療は「完全に消す」ものではなく「目立たなくする」治療です。照射ごとに少しずつ異常血管が閉塞・吸収されるため複数回が前提となります。また血管の深さ・肌タイプ・機器選択が不適切な場合も効果が出にくくなります。
📌 レーザー治療の仕組みと種類
レーザーが血管腫に効く理由は「選択的光熱融解」という物理・化学的な原理にあります。特定の波長の光は、皮膚の中にあるヘモグロビン(赤血球に含まれる赤色素)に選択的に吸収されます。このとき発生した熱がターゲットの血管だけを破壊し、周囲の正常な皮膚にはできるだけダメージを与えない――これが血管系レーザーの基本的な考え方です。
血管腫の治療に用いられる主なレーザーとして、以下のものが挙げられます。
Vビームレーザー(パルス色素レーザー・PDL)は、波長585nm〜595nmの光を使い、ヘモグロビンに高い選択性を持つ代表的な機器です。特にポートワイン母斑や苺状血管腫の治療において長年の実績があり、日本でも保険適用が認められています。照射時に皮膚を冷却しながら使うため、やけどのリスクが比較的低いのが特徴です。
Nd:YAGレーザー(1064nm)は、より深い部位にある血管に到達できるため、皮膚の深層にある太い血管や、色素の濃いあざに対して用いられることがあります。Vビームで反応しにくい症例に組み合わせて使用されるケースもあります。
KTPレーザー(532nm)は、比較的細い血管や赤みの強い部位に有効とされています。毛細血管拡張症やクモ状血管腫などに使われることが多いです。
IPL(インテンス・パルスライト)は厳密にはレーザーではなく広帯域光を照射する機器ですが、血管病変にも対応しており、特に薄い赤みや広範囲の症例に使われます。ポートワイン母斑のような濃い血管腫への効果はレーザーに比べて限定的です。
これらのレーザーや光治療機器は、照射するパラメーター(出力・パルス幅・スポットサイズなど)を症例に合わせて細かく調整することが重要です。同じ機器を使っても、設定や施術者の技術、患者さんの皮膚の状態によって結果が大きく変わります。
✨ 「消えない」と感じる主な理由
レーザー治療を受けても血管腫が消えないと感じる背景には、いくつかの要因が絡み合っています。それぞれを理解することで、治療への向き合い方が変わることがあります。
まず最も根本的な理由として、血管腫は「消す」ものではなく「目立たなくする」ものという性質があります。レーザーは異常な血管を熱で破壊しますが、すべての血管を一度に取り除くことはできません。照射ごとに少しずつ血管が閉塞・吸収されていくため、複数回にわたる治療が前提となります。1〜2回の施術で劇的に変化することを期待していると、「消えない」と感じやすくなります。
次に、血管腫の種類や深さによる限界があります。ポートワイン母斑では、真皮の深い層まで異常血管が広がっているケースがあり、表層にしか届かない設定では不十分な結果になります。また、長年の経過で血管が太く深くなったり、皮膚自体が線維化(厚く硬くなること)していたりすると、レーザーの効きが悪くなります。
皮膚の色(肌タイプ)も大きな影響を与えます。メラニン色素が多い肌の場合、レーザーがヘモグロビンだけでなくメラニンにも反応してしまい、出力を十分に上げられないことがあります。そのため、日焼けした状態や色黒の方は治療効果が出にくく、また火傷や色素沈着のリスクも高まります。
治療間隔が短すぎると、前回の炎症が十分に落ち着かないうちに次の照射を行うことになり、皮膚への負担が増して逆効果になることもあります。逆に間隔が開きすぎると、閉塞した血管が再開通して元に戻る可能性があります。適切なインターバルを保つことが治療効果の維持に不可欠です。
また、使用する機器の選択が適切でない場合も「消えない」原因になります。担当するクリニックが保有する機器の種類や、医師・スタッフの経験によって同じ病変でも結果が異なります。血管腫の専門的な治療経験が豊富な医師のもとで治療を受けることが、遠回りに見えて実は近道です。
Q. ポートワイン母斑のレーザー治療は何回くらい必要?
ポートワイン母斑のレーザー治療は、大きな変化を実感するまでに最低5〜10回、完全な改善を目指す場合は10〜20回以上かかることも少なくありません。照射間隔は2〜3か月ごとが一般的で、数年単位の治療期間を見込む必要があります。
🔍 治療効果に影響する要因
血管腫のレーザー治療は、以下のような要因によって効果が大きく変わります。治療前に把握しておくと、期待値を適切に設定できます。
病変の広さと厚さは、治療の難易度に直結します。広い面積のポートワイン母斑は、1回の照射でカバーできる範囲に限界があるうえ、多くの血管を閉塞させるためには相当な回数が必要です。また、皮膚の厚みが増した「結節性変化」が見られる場合は、レーザーだけでは対応しきれないことがあります。
病変の色調は治療の反応性に関わります。明るい赤色(鮮紅色)のあざは、ヘモグロビンへのレーザー吸収が良好で、比較的反応しやすいとされています。一方、紫色や暗赤色のあざは血管が太く、血液量が多い傾向があり、より高い出力や異なる波長のレーザーが必要になることがあります。
患者さんの年齢も重要な要素です。一般的に、乳幼児期からの早期治療を行うほど皮膚が薄く、レーザーが血管に届きやすいため効果が出やすいとされています。成人後に治療を開始した場合でも十分な改善は期待できますが、幼少期に比べると反応が穏やかになることが多いです。
部位による皮膚の厚みや血流の違いも見逃せません。顔の中でも眼周囲や口唇周囲は皮膚が薄く、比較的レーザーが届きやすい部位です。一方、首や体幹は皮膚が厚く、血管が深い傾向があるため、同じレーザー設定でも効果が出にくいことがあります。
治療後のケアも結果を左右します。照射後の日焼けは色素沈着を招き、次回の治療の妨げになります。処方されたケア用品を正しく使い、紫外線対策を徹底することが、より良い治療結果につながります。

💪 部位や色調による反応の違い
レーザー治療を受けていても「この部分だけ残っている」「場所によって効きが違う」と感じる方は少なくありません。これは、身体の部位によってレーザーへの反応性が本質的に異なるためです。
顔面のポートワイン母斑では、頬や額の病変は比較的良好に反応することが多い一方、上口唇・下口唇・耳・鼻の部分は改善しにくいとされています。これらの部位は血流が豊富で血管が多く、治療後も周囲の血管から再び充血しやすい解剖学的な特性があります。
頸部(首)は皮膚が薄い分、レーザーが届きやすそうに思えますが、実際には紫外線の影響を受けやすく、色素沈着が起きやすい部位でもあります。また、血管の分布が複雑なため治療に時間がかかることがあります。
体幹や四肢(腕・脚)のあざは、顔面に比べてレーザーの反応が出にくいといわれています。これは皮膚が比較的厚いためですが、適切な設定と回数を積み重ねることで一定の改善が期待できます。
色調の面では、先述の通り鮮やかな赤色のあざが最も反応しやすく、暗い紫色や青みがかったあざは複数の波長や設定が必要になることがあります。また、年齢とともに色が暗くなったポートワイン母斑は、若いころと同じ設定では効果が出にくいため、定期的にパラメーターを見直す必要があります。
同一のあざの中でも、中心部と辺縁部で反応が異なることがあります。中心部は血管が密集しているため改善が速い一方、辺縁部の薄い赤みは毛細血管が散在しており、より細かな対応が必要です。このような「ムラ」を感じたときは、担当医に相談することで照射の戦略を変えてもらえることがあります。
Q. 血管腫のレーザーが特に効きにくい部位はどこですか?
顔面では上口唇・下口唇・耳・鼻は血流が豊富なため改善しにくい傾向があります。体幹や四肢は皮膚が厚くレーザーが届きにくい部位です。また暗い紫色や青みがかった色調のあざ、日焼けした肌や色素の多い肌でも治療効果が出にくくなります。
🎯 治療回数と経過の目安
「何回やれば消えますか?」は、血管腫のレーザー治療でよく聞かれる質問です。残念ながら、これに対する明確な答えを事前に示すことは難しいのが現状です。ただし、一般的な目安として参考にできる情報はあります。
ポートワイン母斑の場合、治療開始から大きな変化を実感するまでに最低でも5〜10回程度の照射が必要なケースが多く、完全な消退を目指す場合は10〜20回以上かかることも少なくありません。照射の間隔は部位や症状によりますが、多くのプロトコルでは2〜3か月ごとの照射が設定されています。つまり、十分な治療効果を得るまでに数年単位の期間を見込む必要があります。
乳児血管腫(苺状血管腫)は、増殖期(生後6か月ごろまで)に治療を開始すると、血管腫の増大を抑えたり、退縮を促進したりする効果が期待できます。退縮期以降に開始する場合は、残存した血管腫や萎縮・色素沈着の改善を目的として治療を行います。この場合も複数回の照射が必要ですが、ポートワイン母斑に比べると少ない回数で改善を実感できることが多いです。
老人性血管腫やクモ状血管腫のような後天性の小さな血管腫であれば、1〜3回程度の照射で目立たなくなることが多く、比較的短期間での改善が期待できます。
治療の経過を評価するためには、施術前後の写真を記録・比較することが大切です。毎回の施術前に同じ条件で撮影を行い、半年・1年単位で見返すことで、じわじわと進む改善を客観的に確認できます。「変わっていない」と感じていても、写真で比べると着実に薄くなっていることが少なくありません。
なお、一定回数の治療を経ても変化が乏しい場合は、治療の戦略を見直すタイミングです。パラメーターの調整、使用するレーザーの変更、あるいは他の治療法の追加など、担当医と相談して方向性を再検討することが大切です。
💡 レーザー以外のアプローチ
レーザーが「消えない」と感じたとき、あるいはレーザーと組み合わせることで相乗効果が期待できる治療法として、以下のような選択肢があります。
プロプラノロール(βブロッカー)内服療法は、乳児血管腫の標準治療として確立されています。血管腫の成長を抑制し、退縮を促進する効果があり、増殖期の乳児に対しては特に有効です。日本でも「ヘマンジオル」という薬剤が保険適用となっており、レーザーと組み合わせて使われることもあります。ただし、心疾患や喘息などの禁忌があるため、必ず小児科または皮膚科の専門医の管理のもとで使用します。
局所プロプラノロールゲルやチモロール点眼液の塗布は、表在性の乳児血管腫に対して試みられることがあります。内服に比べて全身への影響が少ないため、小さな病変や眼周囲の病変への応用が報告されています。ただし、日本では乳児血管腫に対して承認された局所製剤はまだ少なく、使用できるクリニックが限られます。
外科的治療(切除術)は、薬物療法やレーザー治療で十分な効果が得られない場合、または局在した病変が小さい場合に検討されます。切除後に縫合跡が残るデメリットがありますが、病変を物理的に除去できるため確実性は高いです。特に乳児血管腫退縮後の皮膚のたるみや線維性変化に対して、形成外科的な処置が行われることがあります。
光線力学療法(PDT)は、光感受性物質を血管内に注入したうえで特定の波長の光を照射し、血管を選択的に破壊する方法です。通常のレーザーでは効果が不十分なポートワイン母斑に対して有効との報告があり、特に顔面の難治例での応用が研究されています。ただし、日本では一般的な血管腫治療に対してのPDTはまだ普及しておらず、施設が限られます。
カバーメイク(医療用ファンデーション)は、治療の効果を待つ間の精神的・社会的なQOL向上のために有効な手段です。血管腫のあざに特化した高いカバー力を持つ製品が市販されており、医療機関によってはカウンセリングや紹介を行っているところもあります。治療を続けながら日常生活での見た目を整えるという視点からも、積極的に取り入れる価値があります。
Q. 血管腫にレーザー以外の治療法はありますか?
乳児血管腫にはプロプラノロール(βブロッカー)内服療法が保険適用で確立されており、レーザーとの併用も有効です。レーザーで効果が不十分な場合は外科的切除や光線力学療法(PDT)が検討されることもあります。治療期間中の見た目改善には医療用カバーメイクの活用も推奨されます。
📌 治療を続けるためのポイント

血管腫のレーザー治療は長期戦です。途中で「効いていないのではないか」と感じて治療をやめてしまう方もいますが、適切な方針のもとで続けることで着実な改善を積み重ねられる可能性があります。治療を継続するために意識したいポイントを整理します。
正確な診断と専門医選びが最初の土台です。血管腫にはさまざまな種類があり、それぞれに最適な治療機器・方法が異なります。皮膚科や形成外科の中でも、血管腫の治療経験が豊富な専門医がいるクリニックを選ぶことが重要です。セカンドオピニオンを活用することも、より適切な治療方針を見つけるうえで有益です。
治療計画を文書で確認することをおすすめします。何回の施術を目安にするか、どのような経過で改善を期待するか、副作用が起きた場合の対応はどうするか――これらを事前に担当医と話し合い、可能であれば記録しておくことで、長期間の治療中に「何のためにやっているのか」を見失わずに済みます。
術後ケアを怠らないことが効果を最大化します。照射後は皮膚が敏感になっており、紫外線への曝露が色素沈着を引き起こします。処方された軟膏や保湿剤を正しく使い、外出時には日焼け止めと帽子・日傘を組み合わせた紫外線対策を徹底してください。これは治療の効果を守ることと、次回の治療を問題なく受けるためにも不可欠です。
治療の中断・休止も選択肢のひとつです。妊娠中・授乳中、健康上の理由、あるいはメンタル的に治療に疲れを感じたときは、無理に続ける必要はありません。一定期間休んで再開しても、適切な治療であれば以前の効果は失われません。担当医に正直に状況を伝え、休止の判断を共有することが大切です。
心理的なサポートも治療の一部と考えてください。血管腫は外見に直接影響するため、子どもの場合は学校生活や友人関係、大人の場合は仕事や対人関係においてストレスの原因になることがあります。必要であれば心理士やカウンセラーへの相談も検討し、外見だけでなく心のケアも大切にしながら治療を進めてください。一部のクリニックや大学病院では、皮膚の治療と並行して心理サポートを提供しているところもあります。
保険適用の確認も重要な実務的ポイントです。ポートワイン母斑(葡萄酒色母斑)に対するパルス色素レーザー(Vビーム)治療は、一定の条件を満たせば保険適用が認められています。自費診療とは費用が大きく異なるため、初診時に保険で対応可能かどうかを確認することをおすすめします。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「何度レーザーを受けても変わらない」とお悩みになってから受診される患者さまが少なくなく、丁寧に経過や治療歴を伺うと、病変の深さや部位に合わせた照射設定の見直しや、治療機器の変更によって改善が進むケースを多く経験しています。ポートワイン母斑をはじめとする血管腫のレーザー治療は、数年単位の長期的な取り組みとなりますが、正確な診断と患者さまの状態に合わせた戦略的なアプローチを積み重ねることで、着実に変化を引き出せる可能性があります。「もう諦めるしかないのか」と感じている方こそ、ぜひ一度ご相談ください。」
✨ よくある質問
完全に消すことは難しく、「目立たなくする」治療というのが正確な理解です。レーザーは照射ごとに少しずつ異常な血管を閉塞・吸収させていくため、複数回の治療が前提となります。1〜2回で劇的な変化を期待すると「消えない」と感じやすいため、長期的な視点で治療に臨むことが大切です。
血管腫の種類や部位によって異なりますが、ポートワイン母斑の場合は最低5〜10回、完全な改善を目指す場合は10〜20回以上かかることも少なくありません。照射間隔は2〜3か月ごとが一般的で、数年単位の治療期間を見込む必要があります。老人性血管腫など後天性の小さな血管腫であれば1〜3回程度で改善するケースもあります。
はい、あります。上口唇・下口唇・耳・鼻は血流が豊富なため改善しにくい傾向があります。また、体幹や四肢は皮膚が厚くレーザーが届きにくい部位です。色調では暗い紫色や青みがかったあざはレーザーの反応が出にくく、日焼けした肌や色素の多い肌も治療効果が出にくく副作用リスクが高まります。
いくつかの選択肢があります。乳児血管腫にはプロプラノロール(βブロッカー)内服療法が保険適用で確立されています。レーザーで効果が不十分な場合は外科的切除や光線力学療法(PDT)が検討されることもあります。また、治療期間中の見た目のQOL向上には医療用カバーメイクの活用も有効です。
はい、対応しています。当院では他院で治療を受けても改善しないとお悩みの患者さまが受診されるケースも多く、治療歴や経過を丁寧に伺ったうえで、照射設定の見直しや治療機器の変更によって改善が進む例を多く経験しています。「もう諦めるしかないのか」と感じている方もぜひ一度ご相談ください。
🔍 まとめ
単純性血管腫のレーザー治療は、「消えない」と感じることがある一方で、正しい知識と適切な方針のもとで継続することで着実な改善が期待できる治療法です。レーザーが血管を選択的に破壊する仕組みは確かに有効ですが、一度に完全に消すことはできず、回数を重ねて少しずつ目立たなくしていくというプロセスを理解することが大切です。
効果が出にくい原因には、血管腫の種類・深さ・部位・色調・患者さんの肌タイプ・使用する機器の選択・術後ケアの徹底度など、さまざまな要因が絡み合っています。「なぜ消えないのか」を自分なりに整理し、担当医に具体的に質問することで、治療の方向性を見直すきっかけが生まれることがあります。
レーザー以外にも、プロプラノロール内服、外科的切除、PDTなどの選択肢があり、症例によっては組み合わせることで相乗効果が得られる場合もあります。また、治療の合間はカバーメイクなどを活用して生活の質を保つことも、長期間の治療を続けるうえで重要な視点です。
血管腫の治療は、焦らず、しかし諦めずに続けることが大切です。経験豊富な専門医のもとで適切な計画を立て、一歩ずつ前進していただければと思います。アイシークリニック渋谷院では、血管腫を含む皮膚疾患の治療について専門的なカウンセリングを行っておりますので、「消えない」と悩んでいる方はぜひ一度ご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 単純性血管腫(ポートワイン母斑・苺状血管腫)の診断基準、治療方針、レーザー治療の適応に関する学会公式見解および診療ガイドライン
- 日本形成外科学会 – 血管腫・血管奇形の分類、外科的治療の適応、レーザー治療や薬物療法(プロプラノロール)との組み合わせに関する専門的情報
- 厚生労働省 – パルス色素レーザー(Vビーム)によるポートワイン母斑治療の保険適用条件および先進医療・医療機器承認に関する行政情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務