💬 「手術後、どのくらいで仕事に戻れる?」「再発するって本当?」
そんな不安、この記事がまるごと解決します!
ガングリオンの手術を受けた後、「いつから日常生活に戻れるのか」「傷跡はどうなるのか」「再発しないか」…気になることだらけですよね。この記事を読めば、術後の流れがまるごとわかります。
🚨 こんな方はとくに読んでください
⚡ 手術後の経過が不安で夜も眠れない
⚡ 「再発するって聞いたけど本当?」と心配
⚡ いつからスポーツ・仕事に復帰できるか知りたい
⚡ 傷跡をできるだけきれいにしたい
⚠️ 読まないとこんなリスクが…
術後の正しいケアを知らないと、再発率が上がったり、傷跡が残りやすくなったりすることも。正しい知識で術後の回復を最短・最善に!
ガングリオンは、関節や腱鞘の周囲にゼリー状の内容物が詰まった嚢胞(のうほう)が形成される良性疾患です。大きくなって日常生活に支障が出たり、神経を圧迫して痛み・しびれが出る場合には手術が選択されます。
📌 本記事では、術後の経過・復帰タイミング・痛みや腫れのケア・再発リスクと予防策まで、患者さんが抱きやすい疑問にまるごとお答えします!
目次
- ガングリオンとはどんな疾患か
- ガングリオンに対する手術の種類
- 手術当日の流れと麻酔について
- 術後すぐの経過(術後1〜2週間)
- 術後の痛みと腫れへの対処法
- 日常生活・仕事・スポーツへの復帰時期
- 傷跡(瘢痕)の経過とケア
- 再発のリスクと主な原因
- 再発を防ぐために心がけること
- 再発した場合の対処法
- 手術後に受診が必要なサインとは
- まとめ
💡 この記事のポイント
ガングリオン手術後の再発率は5〜15%で、術後1〜2週間で抜糸、デスクワークは数日〜1週間で復帰可能。痛み・腫れには挙上・冷却・鎮痛薬で対処し、傷跡にはシリコンジェルシートと保湿が有効。安静期間の遵守が再発予防の鍵!
💡 1. ガングリオンとはどんな疾患か
ガングリオンは、関節包や腱鞘(けんしょう)と呼ばれる腱を覆う膜から発生する良性の嚢胞性病変です。内部にはゼリー状または粘液状の液体が詰まっており、外見上はコリコリとした硬いしこりとして感じられることが多いのが特徴です。
最もよく見られる発生部位は手首の背側(甲側)ですが、手首の掌側(手のひら側)、指の付け根、指の第一関節(DIP関節)周囲、足首や足の甲、膝の裏側(膝窩部)などにも生じます。年齢や性別を問わず発症しますが、20〜50代の女性に比較的多い傾向があります。
ガングリオンはほとんどの場合において悪性ではなく、放置しても生命に影響が及ぶことはありません。自然に消失することもあります。しかし、神経を圧迫して痛みやしびれが出る場合、大きさが増して外観的に気になる場合、仕事や趣味に支障をきたす場合などには、治療を検討することになります。治療の選択肢としては穿刺吸引(注射器で中の液体を吸い出す方法)と外科的切除(手術)があり、再発リスクの低さや確実性を重視する場合には手術が選ばれます。
Q. ガングリオン手術後の再発率はどのくらいですか?
ガングリオンの切開切除術後の再発率は、文献によって差はありますがおおよそ5〜15%程度と報告されています。穿刺吸引と比べると再発率は低いものの、ゼロではありません。術後の安静期間を守り、患部への過度な負担を避けることが再発リスクの低減につながります。
📌 2. ガングリオンに対する手術の種類
ガングリオンを外科的に除去する方法には、大きく分けて「切開切除術(開放手術)」と「関節鏡視下切除術(内視鏡手術)」の2種類があります。それぞれの特徴を理解しておくと、術後の経過をより適切に把握できます。
切開切除術は、最も一般的に行われる術式で、皮膚を切開してガングリオンを根部(付け根)まで丁寧に摘出する方法です。嚢胞の茎の部分(関節包や腱鞘との接続部分)を確実に切除できるため、術後の再発率が比較的低いとされています。手術時間は部位や大きさにもよりますが、概ね30分〜1時間程度で完了することが多いです。
関節鏡視下切除術は、小さなカメラ(関節鏡)と手術器具を使って関節内部からアプローチする方法です。皮膚の切開が最小限で済むため術後の傷が目立ちにくく、回復が早い傾向があります。ただし、この術式が適応されるかどうかは部位や形態によって異なるため、担当医との十分な相談が必要です。
どちらの手術も、局所麻酔(場合によっては伝達麻酔や静脈麻酔を追加)のもとで日帰りまたは短期入院で行われることがほとんどです。全身麻酔が必要になるケースは比較的まれですが、部位や患者さんの状態によっては選択されることもあります。
✨ 3. 手術当日の流れと麻酔について
手術当日の基本的な流れを把握しておくと、当日の不安が和らぎます。以下は一般的な外来手術(日帰り手術)の流れです。
まず来院後に術前の確認(血圧・体温測定、問診、同意書の確認など)を行います。その後、手術室または処置室に移動し、消毒・清潔野の作成を行ってから局所麻酔を注射します。麻酔が効いた状態を確認した後に手術が始まり、ガングリオンを根部まで丁寧に切除します。切除後は縫合を行い、ガーゼや包帯で患部を保護して終了です。
使用される麻酔は、多くの場合「局所浸潤麻酔」または「伝達麻酔」です。局所浸潤麻酔は手術部位の周囲に麻酔薬を直接注射する方法で、手術中の痛みをほぼ感じることなく処置を受けられます。伝達麻酔は神経ブロックとも呼ばれ、特定の神経に麻酔薬を作用させることで、手や指全体など広い範囲の感覚を一時的に遮断できます。手術中は意識があるため、気になることがあれば術者に声をかけることができます。
麻酔が切れるまでの時間は種類や量によって異なりますが、局所麻酔の場合は数時間以内に感覚が戻ることが一般的です。麻酔が切れ始めると手術部位に痛みが出てくるため、痛み止めの内服薬(鎮痛薬)が処方されます。手術当日は患部をなるべく安静に保ち、激しい運動や入浴は控えるよう指示されることが多いです。
Q. ガングリオン手術後はいつから仕事に復帰できますか?
デスクワーク中心の職種であれば術後数日〜1週間程度での復帰が可能なケースが多いです。一方、調理師・美容師・建築業など手や指を頻繁に使う職種では、術後3〜6週間程度は患部への負担を制限することが推奨されます。具体的な復帰時期は担当医に確認してください。
🔍 4. 術後すぐの経過(術後1〜2週間)
手術直後から術後2週間程度は、傷の治癒が進む大切な時期です。この期間の過ごし方が、その後の回復の質にも大きく影響します。
術後1〜3日は、手術部位の腫れや痛みが最も強く感じられる時期です。患部を心臓より高い位置に挙上すること(手首の手術であれば手を心臓より上に上げる、足の手術であれば足を高くして横になるなど)が推奨されます。これにより腫れや内出血を最小限に抑えることができます。冷却(アイシング)も有効な場合がありますが、凍傷を防ぐため直接皮膚に当てないように注意が必要です。処方された鎮痛薬は用法・用量を守って服用してください。
術後3〜5日になると、多くの場合、腫れや痛みが少しずつ和らいできます。この時期の通院(創部の確認・消毒など)のスケジュールは施設によって異なりますが、週1〜2回程度の外来受診が組まれることが一般的です。ガーゼや包帯が汚れたり濡れたりした場合は、自己判断で外さず担当医に連絡するのが安全です。
術後1週間〜2週間で抜糸が行われます(吸収性の縫合糸を使用した場合は抜糸が不要なこともあります)。抜糸後は傷がある程度閉じた状態になりますが、皮膚の深部ではまだ修復が続いているため、引き続き患部への過度な刺激は避けることが大切です。抜糸のタイミングや傷の回復状況は個人差があるため、必ず担当医の指示に従ってください。
この時期に気をつけたいこととして、患部を濡らさないこと(シャワーの際は防水テープで覆う、または指示に従う)、患部を強くこすったり引っ張ったりしないこと、感染の兆候(赤み・熱感・膿の排出・発熱)に注意すること、などが挙げられます。
💪 5. 術後の痛みと腫れへの対処法
術後の痛みや腫れは、身体が手術という侵襲に対して反応している自然な状態です。適切に対処することで、不必要な苦痛を減らし回復を促進することができます。
痛みの程度は個人差がありますが、多くの場合は術後数日をピークに徐々に軽減します。処方される鎮痛薬としては、アセトアミノフェン(カロナールなど)やNSAIDs(ロキソニン・ボルタレンなど)が一般的です。用法・用量を守って服用し、効果が不十分と感じる場合は自己判断で服用量を増やさず、担当医に相談してください。
腫れへの対処として最も効果的なのが患部の挙上です。手の手術後は、ソファのひじ掛けや枕の上に手を置くなど、常に心臓より高い位置を意識すると腫れが引きやすくなります。就寝時も枕などを活用して患部を高く保つことをおすすめします。
冷却(アイシング)は術後早期(特に24〜48時間以内)の腫れや痛みの軽減に役立ちます。氷や保冷剤をタオルで包んで患部に当て、1回15〜20分程度を目安に行いましょう。長時間当て続けると凍傷を引き起こす可能性があるため注意が必要です。なお、術後の傷が開いている状態や、包帯・ガーゼが当たっている状態ではアイシングの方法が制限される場合もあるため、事前に担当医に確認しておくと良いでしょう。
また、患部のむくみには弾性包帯やサポーターを使用することが有効な場合があります。ただし、締め付けが強すぎると血流が妨げられる危険性があるため、使用する際は必ず指示に従ってください。
🎯 6. 日常生活・仕事・スポーツへの復帰時期
術後いつから通常の生活に戻れるかは、手術部位・手術範囲・職業の種類・個人の回復力などによって大きく異なります。あくまで一般的な目安としてご理解ください。
日常生活(家事・入浴・軽い外出など)については、手の手術後であれば患部を濡らさない工夫をすれば術後数日〜1週間程度で多くの動作が可能になります。抜糸が完了した後(術後1〜2週間)はシャワーや入浴の制限も緩和されることが多いです。ただし長湯は患部の腫れを悪化させる可能性があるため、最初は短時間の入浴が望ましいでしょう。
仕事への復帰については、デスクワーク中心の職種であれば術後数日〜1週間程度での復帰が可能なケースが多いです。一方、手や指を頻繁に使う仕事(調理師・美容師・建築業・農業など)や重い物を扱う肉体労働の場合は、術後3〜6週間程度は患部への負担を制限することが推奨される場合があります。具体的な復帰時期は担当医に確認してください。
スポーツや運動への復帰については、患部に負荷がかかる種目は特に慎重に判断する必要があります。ウォーキングなど患部を使わない有酸素運動は比較的早期から開始できますが、ゴルフ・テニス・球技・格闘技・重量挙げなど患部に強い負担がかかる種目は、術後1〜3ヶ月以上の安静を要することが多いです。競技スポーツに取り組んでいる方は、復帰の判断を自己判断せず担当医や理学療法士と相談することが重要です。
リハビリテーションについても触れておきます。術後は患部をかばって動かさないでいると、関節の動きが硬くなる(拘縮)ことがあります。特に手首や指の手術後は、担当医や理学療法士の指導のもとで適切な時期から関節の曲げ伸ばし運動を開始することが推奨されます。自己判断でのリハビリは傷の癒合不全や再発のリスクとなる場合があるため、専門家の指導を仰いでください。
Q. ガングリオン手術後の傷跡ケアはどうすればよいですか?
抜糸後に傷が閉じた状態になったら、シリコンジェルシートを貼ることで瘢痕の盛り上がりや赤みを軽減できます。また、乾燥を防ぐ保湿ケアと紫外線対策も重要です。傷跡が完全に落ち着くまでには6ヶ月〜1年以上かかる場合があり、ケロイドが生じた場合は皮膚科や形成外科への相談が有効です。
💡 7. 傷跡(瘢痕)の経過とケア
手術後の傷跡(瘢痕)が気になる方は少なくありません。傷跡の経過には個人差がありますが、一般的な回復の流れとケアのポイントをご紹介します。
抜糸直後の傷跡は赤みを帯びていることが多く、少し盛り上がって見えることもあります。これは正常な治癒過程の一部です。その後数週間〜数ヶ月をかけて赤みが薄れ、傷跡が徐々に平坦で目立たなくなっていくのが一般的な経過です。ただし、完全に傷跡が落ち着くまでには6ヶ月〜1年以上かかることもあります。
傷跡のケアとして代表的なのが「テーピング(シリコンジェルシート)」と「保湿」です。抜糸後に傷が閉じた状態になったら、シリコンジェルシートを貼ることで瘢痕の盛り上がりや赤みの軽減に効果があるとされています。また、乾燥した傷跡は目立ちやすいため、保湿クリームやワセリンで潤いを保つことが大切です。
傷跡への紫外線(日光)対策も重要です。術後早期の傷跡は色素沈着を起こしやすいため、直射日光を避けることや日焼け止めを使用することが推奨されます。衣服で覆うのも効果的な方法です。
一部の方では、傷跡が赤く盛り上がった状態(肥厚性瘢痕)や、傷の範囲を超えて周囲に広がるケロイドが生じることがあります。このような場合は自己判断でのケアに限界があるため、皮膚科や形成外科でのステロイド注射・圧迫療法・レーザー治療などを相談してみると良いでしょう。アイシークリニック渋谷院でも、傷跡に関する相談を受け付けていますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
📌 8. 再発のリスクと主な原因
ガングリオンの手術後において、再発(再びガングリオンが生じること)は一定の割合で起こることが知られています。手術による再発率は穿刺吸引よりも低いとされていますが、ゼロではありません。文献によって差はありますが、切開切除術後の再発率はおおよそ5〜15%程度と報告されています。
再発が生じる主な原因の一つは、ガングリオンの根部(茎の部分)が完全に切除されなかった場合です。ガングリオンは関節包や腱鞘から細い茎状の組織を介してつながっており、この茎を残したまま嚢胞部分だけを除去しても、同じ部位に再び嚢胞が形成されることがあります。
また、手術後に患部への過度な負担がかかることも再発のリスク因子になると考えられています。手や手首を過剰に使う作業・スポーツを早期に再開したり、患部を繰り返し強くぶつけたりすることで、関節包や腱鞘に負担がかかり、新たなガングリオンが生じやすくなる可能性があります。
さらに、ガングリオンが発生しやすい体質(関節包や腱鞘が炎症を起こしやすい、結合組織が変性しやすいなど)の方は、手術後であっても再発リスクが高い傾向があります。このような場合は、同じ部位だけでなく別の部位にも新たなガングリオンが生じることがあります。
発生部位による再発率の違いも報告されています。手首背側のガングリオンに比べ、手首掌側や指の付け根などに発生したガングリオンは再発率がやや高くなる傾向があります。
✨ 9. 再発を防ぐために心がけること
再発を完全に予防することは難しい面もありますが、術後の生活習慣や注意点を守ることで再発リスクを下げることが期待できます。
まず、術後の安静期間をしっかり守ることが大切です。傷が完全に治癒していない状態で患部に強い負担をかけると、関節包や腱鞘に再度損傷が生じてガングリオンが再形成されるリスクが高まります。仕事・スポーツへの復帰時期については、担当医の指示に必ず従ってください。
手首を長時間同じ姿勢で使い続けること(特に手首を曲げた状態でのパソコン作業、重い荷物の持ち運びなど)は、関節包に負担をかける要因となります。作業の合間に休憩を挟む、手首のストレッチを取り入れる、エルゴノミクス(人間工学)に基づいた机・椅子・キーボードの配置を整えるといった工夫が有効です。
手首や指を使うスポーツに取り組んでいる方は、適切なフォームで行うこと・過度なオーバーユース(使いすぎ)を避けること・サポーターやテーピングを活用することなどが再発予防につながります。特に競技スポーツをされている方は、スポーツドクターや理学療法士にフォームや練習量の指導を受けることをおすすめします。
体重管理も間接的な予防策として挙げられます。過体重は関節への負担を増やすため、適切な体重を維持することが関節の保護につながります。また、喫煙は血流を低下させて傷の治癒を遅らせる可能性があるため、禁煙・節煙も意識してみましょう。
定期的な術後フォローアップ受診も重要です。「また同じ部位が膨らんできた」と感じたら早めに受診することで、再発の早期発見・早期対応が可能になります。
Q. ガングリオン手術後に早急に受診すべき症状は何ですか?
傷口周囲の強い赤み・熱感・膿の排出・38度以上の発熱(感染の兆候)、傷口からの出血が続く場合や縫合部が開いた場合、痛みやしびれが日ごとに悪化する場合、患部が急激に腫れてきた場合は早めの受診が必要です。気になる症状があればアイシークリニックへお気軽にご相談ください。
🔍 10. 再発した場合の対処法

術後に再発した場合、再び手術を行うことが多くなりますが、初回手術と同様にいくつかの選択肢があります。
まず、再発したガングリオンが小さく症状が軽い場合は、しばらく経過を観察することが選択される場合もあります。ガングリオンは再発後も自然に縮小・消失することがあるため、すぐに再手術を急ぐ必要がない場合もあります。
症状がある場合や拡大が続く場合は、再度の穿刺吸引が行われることがあります。再発例では初回手術の際の瘢痕組織が関係することがあり、穿刺の難易度が上がる場合もありますが、簡便に実施できる点はメリットです。
再手術(再切除)は、再発したガングリオンを再び外科的に摘出する方法です。初回手術よりも瘢痕組織が多く解剖学的な構造が複雑になっている場合があるため、手術の難易度が高くなることもあります。このため、再手術に際しては経験豊富な専門医への相談が望ましいでしょう。関節鏡視下切除術を初回手術として行わなかった場合、再手術で関節鏡視下手術を選択できることもあります。
再発を繰り返す場合は、ガングリオンが生じた背景(関節不安定性・腱鞘炎・関節リウマチなど)の精査と治療が必要な場合があります。基礎疾患の治療を並行することで再発を抑えられるケースもあります。
💪 11. 手術後に受診が必要なサインとは
術後の経過は基本的に順調に進むことがほとんどですが、以下のような症状・状態が現れた場合は早めに医療機関を受診することが大切です。
まず「感染の兆候」として、傷口周囲の強い赤みや腫れ、患部の熱感、黄色〜緑色の膿の排出、38度以上の発熱などがあります。手術後の感染は、適切な抗生物質治療や場合によっては創部の処置が必要となるため、早期受診が重要です。
次に「出血や創部離開」です。術後に傷口から出血が続く場合、または縫合部分が開いてきた場合は、清潔なガーゼで傷を保護しながら早めに受診してください。
「強い痛みやしびれの悪化」も注意が必要なサインです。通常、術後の痛みは日を追うごとに改善していくはずです。それが日ごとに悪化している、あるいは新たなしびれが出てきた場合は、神経損傷や他の合併症の可能性を念頭に受診してください。
「患部の急激な腫れ」も見逃してはいけません。手術後数日経過してから急に患部が腫れてきた場合は、血腫(血が溜まっている状態)や感染が疑われる場合があります。
「ガングリオンの再発を疑うしこり」については、術後1ヶ月以内に同じ部位がまた膨らんでくる場合は再発の可能性があります。焦らずに次回受診時に医師に報告し、適切な評価を受けましょう。また、術後3ヶ月以上経過してから再び膨らみを感じた場合も、経過観察か再治療が必要かの判断を仰いでください。
術後の通院スケジュールを守ることはもちろん、少しでも「おかしい」と感じたら自己判断せず医師に相談する姿勢を忘れないようにしましょう。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、ガングリオンの手術後に「いつから仕事やスポーツに戻れるか」「再発していないか心配」といったご相談を多くいただきます。術後の回復には個人差があるものの、安静期間をしっかり守り、患部への負担を段階的に増やしていくことが再発予防と早期回復の両立につながりますので、気になる症状があれば遠慮なくご相談ください。当院では手術から術後フォローアップまで一貫してサポートし、患者さん一人ひとりの生活スタイルに合わせた丁寧なアドバイスを心がけております。」
🎯 よくある質問
デスクワーク中心の職種であれば、術後数日〜1週間程度での復帰が可能なケースが多いです。一方、手や指を頻繁に使う調理師・美容師・建築業などの場合は、術後3〜6週間程度は患部への負担を制限することが推奨されます。具体的な復帰時期は担当医にご確認ください。
切開切除術後の再発率は、文献によって差はありますがおおよそ5〜15%程度と報告されています。穿刺吸引(注射器で液体を吸い出す方法)と比べると再発率は低いものの、ゼロではありません。術後の安静期間を守り、患部への過度な負担を避けることが再発リスクの低減につながります。
抜糸直後は赤みや盛り上がりが見られることがありますが、これは正常な治癒過程です。その後、数週間〜数ヶ月かけて赤みが薄れ、徐々に平坦で目立たなくなっていきます。完全に落ち着くまでには6ヶ月〜1年以上かかる場合もあります。シリコンジェルシートの使用や保湿ケア、紫外線対策が傷跡の改善に有効です。
手術当日は入浴を控えるよう指示されることが一般的です。シャワーは防水テープで患部を覆うなどの工夫をすれば術後数日から可能な場合があります。抜糸完了後(術後1〜2週間)に入浴制限が緩和されることが多いですが、長湯は腫れを悪化させる恐れがあるため、最初は短時間が望ましいです。必ず担当医の指示に従ってください。
以下の症状が現れた場合は早めに受診してください。①傷口周囲の強い赤み・熱感・膿の排出・38度以上の発熱(感染の兆候)、②傷口からの出血が続く・縫合部が開いてきた場合、③痛みやしびれが日ごとに悪化している場合、④術後に患部が急激に腫れてきた場合。気になる症状があればアイシークリニックへお気軽にご相談ください。
💡 まとめ
ガングリオンの手術後は、傷の回復・腫れや痛みの管理・日常生活や仕事への段階的な復帰・再発予防など、さまざまな点に気を配ることが求められます。手術自体は比較的短時間で完了する処置ですが、その後の適切なケアと医師の指示を守ることが、良好な回復と再発予防につながります。
術後の経過は個人差が大きく、「〇日経ったから大丈夫」と一概に言えない側面もあります。痛みの引き方、傷の治癒速度、患部の腫れの程度は人それぞれです。焦らず、しかし気になる症状があれば早めに相談するというバランスが大切です。
また、ガングリオンは再発することがある疾患であり、手術後も日常生活の中で患部への過度な負担を避ける工夫が必要です。仕事・スポーツ・家事の中でできる工夫を積み重ねることが、長期的な再発予防につながります。
アイシークリニック渋谷院では、ガングリオンを含む皮膚・皮下腫瘤の診断から手術、術後フォローアップまで丁寧に対応しております。「手術後の経過が気になる」「再発したかもしれない」「傷跡のケアについて相談したい」など、お気軽にご相談ください。患者さん一人ひとりの状態に合わせた適切なアドバイスを提供いたします。
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📚 参考文献
- 日本形成外科学会 – ガングリオンの定義・発生部位・手術適応・術式(切開切除術・関節鏡視下切除術)・再発リスクなど、本記事の中心的な医療情報の根拠として参照
- PubMed – 切開切除術後の再発率(5〜15%程度)や関節鏡視下切除術の有効性に関する臨床文献・エビデンスの根拠として参照
- 日本皮膚科学会 – 術後の傷跡(瘢痕)ケア・肥厚性瘢痕・ケロイドの対処法(ステロイド注射・圧迫療法・シリコンジェルシートの使用)に関する医学的根拠として参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務