🔍 肌のかゆみ・じんましん・原因不明の湿疹が続いていて、「もしかしてアレルギーかも?」と気になっていませんか?
皮膚科を受診すると、症状の原因を調べるためにアレルギー検査をすすめられることがあります。しかし、検査の種類や目的を知らないまま受けている方がとても多いのが現状です。
💬 「どんな検査をするの?」「費用はいくら?」「子どもでも受けられる?」——この記事を読めば、そんな疑問がまるごと解決します。
🚨 こんな方は要チェック!
✅ 市販薬を使っても症状が繰り返す
✅ 何が原因かわからないまま放置している
✅ アレルギー検査を受けたいが何科に行けばいいか迷っている
✅ 子どものアレルギーが心配で早めに調べたい
💡 この記事を読むと…
🔸 皮膚科で受けられるアレルギー検査の種類と違いがわかる
🔸 費用の目安・保険適用の有無がわかる
🔸 検査の流れ・注意点が事前にまるごと把握できる
🔸 読まないまま受診すると、準備不足で当日困る可能性も…
目次
- そもそもアレルギーとは何か
- 皮膚科でアレルギー検査を受けるべき症状
- 皮膚科で行われるアレルギー検査の種類
- 各検査の特徴と違い
- アレルギー検査の流れ
- アレルギー検査にかかる費用の目安
- 検査前に知っておきたい注意点
- 検査結果の見方と活用方法
- 子どものアレルギー検査について
- まとめ
この記事のポイント
皮膚科のアレルギー検査には血液検査・パッチテスト・プリックテストなどがあり、即時型と遅延型で適切な検査が異なる。保険適用あり、アイシークリニック渋谷院でも相談可能。
💡 そもそもアレルギーとは何か
アレルギーとは、本来は体に無害な物質(アレルゲン)に対して、免疫システムが過剰に反応してしまう状態のことをいいます。花粉、ダニ、食べ物、金属、薬など、アレルゲンとなり得るものは非常に多岐にわたります。アレルギー反応が起きると、体内ではIgE(免疫グロブリンE)という抗体が産生され、ヒスタミンなどの化学物質が放出されます。これが皮膚のかゆみ、発赤、じんましん、湿疹などの症状を引き起こす原因となります。
アレルギーの種類はいくつかあり、反応が現れるまでの時間によって大きく「即時型」と「遅延型」に分けられます。即時型アレルギーは、アレルゲンに触れてから数分〜1時間以内に反応が現れるもので、じんましんや急性のかゆみがその代表例です。一方、遅延型アレルギーは24〜72時間後に反応が現れることが多く、接触性皮膚炎(かぶれ)などがこれにあたります。
皮膚のアレルギー症状は、原因となるアレルゲンを特定しなければ根本的な対処が難しいケースがあります。そのため、症状が繰り返したり、なかなか治まらなかったりする場合は、アレルギー検査によって原因物質を調べることが重要です。
Q. 皮膚科のアレルギー検査にはどんな種類がある?
皮膚科のアレルギー検査には、主に血液検査(特異的IgE抗体検査)・パッチテスト・プリックテスト・皮内テストの4種類があります。血液検査は即時型アレルギーの把握に、パッチテストは接触性皮膚炎など遅延型アレルギーの原因特定に適しています。
📌 皮膚科でアレルギー検査を受けるべき症状
皮膚科でアレルギー検査を受けることが推奨される症状はいくつかあります。以下のような症状が続いている場合は、一度皮膚科を受診してアレルギー検査を検討してみることをおすすめします。
まず、繰り返すじんましんです。じんましんは、皮膚の一部が突然赤くなり、盛り上がってかゆくなる状態です。多くの場合、数時間以内に消えますが、繰り返し出現する場合はアレルギーが疑われることがあります。食べ物や薬、ダニ、植物の花粉などさまざまなものがアレルゲンになり得ます。
次に、アトピー性皮膚炎です。慢性的な湿疹を繰り返すアトピー性皮膚炎は、食物アレルギーやダニ・ハウスダストなどの環境アレルゲンが症状を悪化させることがあります。アレルゲンを特定することで、日常生活の改善に役立てることができます。
また、接触性皮膚炎(かぶれ)も検査が有効な症状の一つです。アクセサリーや化粧品、洗剤、植物などに触れた後に皮膚が赤くなったり、水ぶくれができたりする場合は、接触性皮膚炎が疑われます。原因物質を特定することで、同じ症状を繰り返さずに済むようになります。
さらに、薬疹の確認も検査の目的の一つです。薬を服用した後に皮膚に発疹が出た場合、その薬に対するアレルギーがあるかどうかを確認する検査が行われることがあります。将来的に同じ薬を使用する際の安全確認のためにも重要です。
その他にも、原因がわからない慢性のかゆみや湿疹、特定の食べ物を食べた後に口周りや皮膚に症状が出る場合なども、アレルギー検査を受けるサインといえます。
✨ 皮膚科で行われるアレルギー検査の種類
皮膚科では、症状や疑われるアレルゲンに応じてさまざまなアレルギー検査が行われます。主な検査の種類を以下に紹介します。
✅ 血液検査(特異的IgE抗体検査)
血液を採取して、特定のアレルゲンに対するIgE抗体の量を測定する検査です。「RAST(ラスト)検査」や「CAP-RAST法」とも呼ばれることがあります。アレルゲンの種類を多数調べることができ、即時型アレルギー(じんましん、アナフィラキシーなど)の原因特定に有効です。代表的なアレルゲン(スギ、ダニ、卵、牛乳、小麦など)を複数まとめて調べる「マルチアレルゲン検査(View39など)」も広く利用されています。
📝 パッチテスト
遅延型アレルギー(接触性皮膚炎)の原因を調べるための検査です。疑われるアレルゲンを含む試薬を背中や腕の皮膚に貼り付け(パッチ)、48時間後と72時間後(または96時間後)に反応を観察します。金属、染料、防腐剤、ゴム、化粧品成分など、かぶれの原因となる物質を特定するのに適しています。血液検査では検出できない遅延型アレルギーの診断に不可欠な検査です。
🔸 プリックテスト(皮膚プリックテスト)
アレルゲンエキスを皮膚に1滴たらし、専用の器具(ランセット)で皮膚を軽く刺して、アレルゲンを皮内に微量導入します。15〜20分後に皮膚の反応(膨疹・紅斑)を観察することで、即時型アレルギーの原因を調べます。花粉、ダニ、食べ物など多種類のアレルゲンを一度に調べることができるため、効率よく原因を絞り込める検査です。ただし、日本国内では検査キットの種類や施設によって対応可能な項目が異なります。
⚡ 皮内テスト
アレルゲン液を注射針で皮内(皮膚のごく表面)に少量注入して、15〜20分後の反応を見る検査です。プリックテストより感度が高い一方で、強いアレルギー反応(アナフィラキシー)が起きるリスクもわずかにあるため、準備が整った医療機関で行われます。薬のアレルギー検査などに使われることがあります。
🌟 好塩基球活性化試験(BAT)
血液中の好塩基球がアレルゲンに反応して活性化するかどうかを調べる比較的新しい検査です。通常のIgE検査では検出しにくいアレルギーの診断に役立つことがあります。ただし、すべての皮膚科で対応しているわけではなく、専門的な施設や研究機関での実施が多いです。
💬 食物経口負荷試験
疑われる食品を実際に少量ずつ食べながら症状が出るかどうかを確認する検査です。食物アレルギーの確定診断や、アレルゲンの食べられる量(閾値)の確認などに用いられます。アナフィラキシーのリスクがあるため、必ず医師の監督下で行い、万全の医療体制が整った場所で実施されます。
Q. アレルギー検査の費用はいくらくらいかかる?
保険適用(3割負担)の場合、血液検査は1項目あたり約100〜200円で、最大13項目まで保険適用となります。39項目を一度に調べるマルチアレルゲン検査(自費)は10,000〜15,000円程度、パッチテストは診察料込みで5,000〜10,000円程度が目安です。
🔍 各検査の特徴と違い
アレルギー検査にはいくつかの種類がありますが、それぞれ調べられる内容や対象とするアレルギーの型が異なります。どの検査を受けるべきかは、症状や疑われるアレルゲンによって変わります。ここでは、主な検査の特徴と違いをまとめて解説します。
血液検査(特異的IgE抗体検査)は、採血によって多数のアレルゲンを一度に調べることができ、患者さんへの負担が少ないのが特徴です。即時型アレルギーの診断に優れており、子どもから高齢者まで幅広く対応できます。ただし、IgE値が高くても実際にアレルギー症状が出るとは限らないことや、遅延型アレルギーの原因特定には向いていないという限界もあります。
パッチテストは、遅延型アレルギー(接触性皮膚炎)の診断に特化した検査です。かぶれの原因となる物質を皮膚に直接貼り付けて反応を見るため、日常生活で使用している製品(化粧品、洗剤、金属など)が原因かどうかを調べることができます。血液検査では検出できないタイプのアレルギーを見つけるのに非常に有効ですが、検査期間中(48〜72時間)は貼付部位を濡らすことができないため、生活上の不便が生じることがあります。
プリックテストは即時型アレルギーの検査で、多種類のアレルゲンを一度に皮膚で試すことができます。血液検査より感度が高いとされる場合もありますが、皮膚に直接アレルゲンを導入するため、医師の監督下で行う必要があります。皮膚の状態や飲んでいる薬(抗ヒスタミン薬など)によって結果が左右されることがあります。
これらの検査は組み合わせて使われることも多く、血液検査で大まかにアレルゲンを絞り込み、その後パッチテストやプリックテストで確認するという流れになることもあります。どの検査が適切かは、医師が症状の内容や経過を聞いた上で判断します。
💪 アレルギー検査の流れ
皮膚科でアレルギー検査を受ける際の一般的な流れを説明します。施設や検査の種類によって多少異なりますが、基本的な手順は以下の通りです。
✅ 受診・問診
最初に医師による問診が行われます。いつから症状が出ているか、どのような状況で症状が現れるか、家族にアレルギーのある人がいるかどうか、現在服用している薬などを詳しく聞かれます。問診の内容をもとに、どのアレルゲンを疑うべきか、どの検査が適切かを医師が判断します。症状が出たときの状況をできるだけ詳しく記録しておくと、問診がスムーズに進みます。
📝 検査の選択と説明
医師から検査の種類や目的、費用、検査を受ける際の注意事項などについて説明を受けます。不明な点があればこの段階でしっかり質問しておきましょう。血液検査の場合はその場で採血することが多いですが、パッチテストは事前に日程を調整して行います。
🔸 検査の実施
血液検査の場合は、腕の静脈から採血します。所要時間は数分程度です。パッチテストの場合は、背中や腕に試薬を貼り付けて48時間後、72〜96時間後の2〜3回来院して判定を行います。プリックテストや皮内テストは皮膚に試薬を導入した後、15〜20分その場で待機して反応を確認します。
⚡ 結果の確認・説明
血液検査の結果は、採血から通常1週間程度(施設によって異なる)で出ます。結果が出たら再度受診して、医師から結果の説明と今後の対処法についてアドバイスを受けます。陽性反応が出たアレルゲンについて、どのように日常生活で対処するかを具体的に相談できます。
🌟 治療・生活指導
アレルゲンが特定されたら、そのアレルゲンを避けるための生活指導や、症状をコントロールするための治療(薬物療法など)が始まります。必要に応じて、アレルゲン免疫療法(減感作療法)を検討することもあります。
🎯 アレルギー検査にかかる費用の目安
アレルギー検査の費用は、検査の種類や調べるアレルゲンの数、保険適用かどうかによって大きく異なります。以下に一般的な目安を示しますが、実際の費用は受診する医療機関に確認することをおすすめします。
💬 保険適用について
アレルギー検査の多くは、症状に応じて保険適用となります。ただし、検査できる項目数には保険上の制限があり、一般的に特異的IgE抗体検査は13項目まで保険適用とされています(2024年時点)。13項目を超える場合は自費(または一部自費)となることがあります。
✅ 血液検査(特異的IgE抗体検査)の費用
保険適用(3割負担)の場合、1項目あたりおよそ100〜200円程度が目安です。13項目を調べると、検査費用だけで約1,300〜2,600円前後になります。これに診察料や処方箋料などが加わります。複数のアレルゲンをまとめて調べる「マルチアレルゲン検査(View39など)」は39項目を一度に調べることができ、自費では10,000〜15,000円程度が相場となっています(施設によって異なります)。
📝 パッチテストの費用
パッチテストは保険適用で行われることが多く、3割負担でおよそ数千円程度が目安です。ただし、使用する試薬の種類や数によって費用が変わります。市販されているパッチテスト用キットを使用した場合は、診察料を含めて5,000〜10,000円程度になることが多いです。
🔸 プリックテストの費用
プリックテストは保険適用で行われる場合と、一部自費となる場合があります。3割負担であれば、診察料を含めて3,000〜5,000円程度が目安です。
なお、費用は医療機関によって異なりますので、受診前に電話やウェブサイトで確認しておくとよいでしょう。アイシークリニック渋谷院でも、受診前のご相談を受け付けております。
Q. アレルギー検査前に抗ヒスタミン薬は飲んでも大丈夫?
プリックテストやパッチテストを受ける場合、抗ヒスタミン薬を服用していると正確な結果が得られない可能性があるため、検査の3〜7日前から休薬するよう指示されるのが一般的です。血液検査(IgE抗体検査)は薬の影響を受けにくいですが、服用中の薬は必ず医師に申告してください。

💡 検査前に知っておきたい注意点
アレルギー検査を受ける前に知っておくべき注意点があります。あらかじめ確認しておくことで、検査がスムーズに進み、より正確な結果を得ることができます。
⚡ 抗ヒスタミン薬・ステロイドの休薬
アレルギー反応を抑える抗ヒスタミン薬(市販のアレルギー薬・花粉症薬など)を服用している場合、プリックテストやパッチテストでは正確な結果が得られない可能性があります。多くの場合、検査の数日前(目安として3〜7日前)から休薬するよう指示されます。ステロイド薬(外用・内服)も同様に結果に影響を与えることがあるため、医師に確認が必要です。血液検査(IgE抗体検査)は薬の影響を受けにくいとされていますが、服用中の薬は必ず医師に申告してください。
🌟 皮膚の状態を整えておく
プリックテストやパッチテストを行う皮膚の部位(主に背中や前腕)に、検査の数週間前から強いステロイド外用薬を使用しないことが推奨されます。また、湿疹や炎症が強い状態では正確な結果が得られにくいため、症状が落ち着いている時期に検査を行うことが理想的です。
💬 パッチテスト中の生活上の注意
パッチテストでは、試薬を背中に貼り付けた状態で48時間過ごすため、その間は貼付部位を濡らすことができません。入浴はシャワー程度にとどめる必要があり、激しい運動や発汗も避けてください。また、貼り付けた部位を強くこすったり、かいたりしないよう注意が必要です。
✅ 妊娠中・授乳中の場合
妊娠中や授乳中の場合、一部の検査(特に皮内テストや食物経口負荷試験など)は実施できないか、慎重に判断が必要になることがあります。受診の際に必ず医師に申告してください。血液検査は比較的安全に行える場合が多いですが、医師の判断に従ってください。
📝 アナフィラキシーのリスクについて
プリックテストや皮内テスト、食物経口負荷試験は、稀ではありますが強いアレルギー反応(アナフィラキシー)を引き起こすリスクがあります。そのため、過去にアナフィラキシーを起こしたことがある方は必ず医師に伝えてください。これらの検査は、医師が常駐し救急対応ができる環境の整った医療機関で行われます。
📌 検査結果の見方と活用方法
アレルギー検査の結果が出たら、その数値の意味を理解することが大切です。特に血液検査(特異的IgE抗体検査)では、アレルゲンごとの反応量がクラス(0〜6)で表示されます。
クラス0は「陰性(反応なし)」を意味し、クラス2以上が「陽性」として判断されることが多く、クラス3以上では明確な感作と考えられます。ただし、IgE値が高くても必ずしも症状が出るとは限らず、IgE値が低くても症状が出る場合もあります。検査結果だけで判断するのではなく、実際の症状と照らし合わせて医師が総合的に判断することが大切です。
パッチテストの結果は「−(陰性)」「±(疑陽性)」「+(陽性)」「++(強陽性)」「+++(極強陽性)」のように記号で表されます。陽性反応が出たアレルゲンは、日常生活でできる限り避けることが症状の改善につながります。
検査でアレルゲンが特定された場合、その後の対処法としては主に以下の3つが挙げられます。まず、アレルゲンを日常生活からできる限り除去・回避すること。次に、症状をコントロールするための薬物療法(抗ヒスタミン薬、ステロイド外用薬など)を適切に行うこと。そして、一部のアレルゲン(スギ花粉やダニなど)に対しては、アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法や皮下注射法)によって体質を根本的に改善する方法も検討できます。
検査結果を最大限に活用するためには、医師のアドバイスをしっかり聞き、日常生活での具体的な改善策を実践することが重要です。一度陽性が出たアレルゲンに対しても、生活環境の改善や適切な治療によって症状が改善するケースは多くあります。
✨ 子どものアレルギー検査について
子どもにも、じんましんや湿疹、食物アレルギーなどさまざまなアレルギー症状が現れることがあります。子どものアレルギー検査は、大人と基本的に同じ検査が行われますが、年齢や症状によって適切な検査の種類が異なります。
🔸 乳幼児のアレルギー検査
乳幼児では、食物アレルギーが最も多いアレルギー疾患の一つです。卵、牛乳、小麦などが主なアレルゲンとなります。乳幼児でも血液検査(特異的IgE抗体検査)は行うことができますが、採血量が少なくて済むよう調整されます。ただし、血液検査の数値だけで食物アレルギーを確定診断することは難しく、症状の経過と合わせた総合的な判断が必要です。
⚡ 学童期・青年期のアレルギー検査

小学生以上になると、血液検査に加えてプリックテストも実施しやすくなります。学校生活での給食や運動、野外活動などにアレルゲンが関係していることもあるため、生活習慣に合わせたアレルゲンの調査が大切です。アトピー性皮膚炎が続いている場合は、ダニや食物アレルギーの検査を定期的に行うことで、症状の管理に役立てることができます。
🌟 子どものアレルギー検査を受ける際の注意点
子どものアレルギーは、成長とともに変化することが多いです。乳幼児期に陽性だった食物アレルギーが、成長とともに軽減・消失することもあれば、新たなアレルゲンが加わることもあります。そのため、一度の検査で判断するのではなく、定期的に検査を受けながら経過を追うことが重要です。
また、子どもの食物アレルギーの管理は、保護者だけでなく学校や保育園と連携することが大切です。医師から作成してもらえる「学校生活管理指導表」を活用して、学校での食事管理を適切に行いましょう。
子どものアレルギー検査を受ける際は、小児科と皮膚科のどちらに行けばよいか迷う方もいるかもしれません。皮膚症状が主な場合は皮膚科が適しており、食物アレルギーや呼吸器症状が主な場合は小児アレルギー科や小児科が適していることが多いです。症状に応じて適切な科を受診しましょう。
Q. アレルゲンが特定された後はどんな治療が受けられる?
アレルゲン特定後の主な対処法は3つあります。①アレルゲンを日常生活から除去・回避する、②抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬で症状をコントロールする薬物療法、③スギ花粉やダニに対する舌下免疫療法などの体質改善療法です。アイシークリニック渋谷院では検査結果をもとに適切な治療方針をご説明しています。
🔍 アレルギーに関連する皮膚疾患の種類
アレルギーが原因となる皮膚疾患はいくつかあります。それぞれの疾患の特徴を理解しておくことで、自分の症状がどのタイプに近いかを把握し、適切な受診につなげることができます。
💬 アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が慢性的に繰り返される疾患で、日本でも多くの方に見られます。遺伝的な素因(アトピー素因)と環境因子の両方が関係しています。ダニ・ハウスダスト・花粉・食べ物・汗・乾燥などがアレルゲンや悪化因子となることが多く、アレルギー検査によってこれらの因子を特定し、適切に対処することが治療の基本となります。
✅ じんましん(蕁麻疹)
じんましんは、皮膚の一部が突然赤く盛り上がり、強いかゆみを伴う疾患です。多くは数時間以内に消えますが、繰り返す場合は慢性じんましんと呼ばれます。食べ物(特に魚介類、卵、小麦など)、薬、植物の花粉、ダニ、ラテックス(天然ゴム)などが原因となることがあります。ただし、慢性じんましんではアレルギー検査で明確な原因が見つからないこともあります。
📝 接触性皮膚炎(かぶれ)
接触性皮膚炎は、特定の物質に触れることで皮膚に炎症が起きる疾患です。アレルギー性接触性皮膚炎(遅延型アレルギー)と刺激性接触性皮膚炎(アレルギーではなく直接的な刺激による反応)があります。アレルギー性の場合はパッチテストが有効で、原因物質を特定することで再発を防ぐことができます。金属アレルギー(ニッケル、クロム、コバルトなど)、化粧品成分、染毛剤(PPD)などが代表的な原因物質です。
🔸 金属アレルギー
金属アレルギーは、接触性皮膚炎の中でも特に多い疾患の一つです。アクセサリー(ピアス、ネックレス、時計など)や歯科金属、ベルトのバックルなどが原因となることが多く、金属が汗に溶け出して皮膚から吸収されることでアレルギー反応が起きます。原因金属の特定にはパッチテストが有用です。特定の金属がアレルゲンと判明した場合は、その金属を含む製品を避けることが重要です。
⚡ 薬疹
薬疹は、内服薬や注射薬などの薬に対するアレルギー反応が皮膚に現れたものです。発疹のパターンはさまざまで、じんましん型、麻疹様発疹型、多形紅斑型などがあります。原因薬剤の特定には、問診が最も重要ですが、パッチテストや皮内テストが補助的に行われることもあります。一度薬疹が確認された薬は、原則として今後使用を避ける必要があります。
💪 アレルギー体質の改善に向けた取り組み
アレルゲンが特定されたら、日常生活でそのアレルゲンを避けることが基本対策となりますが、それだけでなくアレルギー体質そのものにアプローチする方法もあります。
🌟 アレルゲン免疫療法(減感作療法)
アレルゲン免疫療法は、アレルゲンを少量から徐々に体内に取り込んでいくことで、免疫系をアレルゲンに慣らし、アレルギー反応を軽減させる治療法です。スギ花粉症やダニアレルギーに対しては、舌の下に薬液やタブレットを置く「舌下免疫療法」が広く行われています。根本的な体質改善が期待できる治療法ですが、効果が現れるまでに数ヶ月〜数年かかること、毎日継続して行う必要があることが特徴です。
💬 生活環境の整備
ダニアレルギーの場合は、こまめな掃除・換気、寝具の洗濯、空気清浄機の使用などが有効です。食物アレルギーの場合は、アレルゲンを含む食品の除去食を徹底することが基本となりますが、栄養バランスへの配慮も必要です。金属アレルギーの場合は、アレルゲンとなる金属を含む製品(アクセサリー、調理器具など)の使用を避けることが重要です。
✅ 腸内環境の改善
近年、腸内環境とアレルギーの関係が注目されています。腸内の善玉菌を増やすことで免疫バランスが整い、アレルギー症状が改善されることがあるという研究が進んでいます。プロバイオティクス(乳酸菌、ビフィズス菌など)を含む食品の摂取や、食物繊維を豊富に含む食事は腸内環境の改善に役立つとされていますが、アレルギーへの効果については個人差があり、確立された治療法ではないことに注意が必要です。
📝 ストレス管理と睡眠
ストレスや睡眠不足は免疫バランスを乱し、アレルギー症状を悪化させることがあります。規則正しい生活習慣を心がけ、十分な睡眠をとることもアレルギーの管理において大切な要素です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「何度も繰り返す湿疹やじんましんの原因をはっきりさせたい」というお気持ちでご来院される患者さんが多く、アレルギー検査はそのような方の症状改善への大切な第一歩となっています。最近の傾向として、血液検査だけでなくパッチテストを組み合わせることで、化粧品や金属など日常生活に身近な原因物質が特定されるケースも少なくありません。検査結果をもとに、アレルゲンの回避方法から治療の選択肢まで丁寧にご説明しておりますので、長引く肌トラブルにお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。」
🎯 よくある質問
主に①血液検査(特異的IgE抗体検査)、②パッチテスト、③プリックテスト、④皮内テストがあります。血液検査は即時型アレルギーの全体像把握に、パッチテストは接触性皮膚炎(かぶれ)の原因特定に適しています。どの検査が適切かは症状や疑われるアレルゲンによって異なるため、医師が診察のうえで判断します。
保険適用(3割負担)の場合、血液検査は1項目あたり約100〜200円が目安で、13項目までが保険適用となります。パッチテストは診察料込みで5,000〜10,000円程度、39項目を一度に調べるマルチアレルゲン検査(自費)は10,000〜15,000円程度が相場です。費用は医療機関によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。
プリックテストやパッチテストを受ける場合、抗ヒスタミン薬(花粉症薬など)を服用していると正確な結果が得られない可能性があります。一般的に検査の3〜7日前から休薬するよう指示されます。ただし血液検査(IgE抗体検査)は薬の影響を受けにくいとされています。服用中の薬は必ず事前に医師へ申告してください。
受けられます。乳幼児でも血液検査(特異的IgE抗体検査)は可能で、卵・牛乳・小麦などの食物アレルギーの調査に活用されます。ただし血液検査の数値だけで確定診断することは難しく、症状の経過と合わせた総合的な判断が必要です。子どものアレルギーは成長とともに変化するため、定期的な検査が推奨されます。
主に3つのアプローチがあります。①特定されたアレルゲンを日常生活からできる限り除去・回避する、②抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬などによる薬物療法で症状をコントロールする、③スギ花粉やダニアレルギーに対しては舌下免疫療法などのアレルゲン免疫療法で体質改善を目指す、の3つです。当院では検査結果をもとに、患者さんの状況に合わせた治療方針をご説明しています。
💡 まとめ
皮膚科で行われるアレルギー検査は、原因不明の皮膚症状を抱える多くの方にとって、症状改善の第一歩となる重要な検査です。血液検査(特異的IgE抗体検査)はアレルギーの全体像を把握するのに適しており、パッチテストは接触性皮膚炎の原因特定に欠かせない検査です。プリックテストや皮内テストは即時型アレルギーをより詳しく調べたいときに役立ちます。
どの検査を受けるべきかは、症状の内容や疑われるアレルゲンによって異なりますので、まずは皮膚科を受診して医師に相談することをおすすめします。受診の際は、症状がいつから始まったか、どのような状況で悪化するかなどをメモしておくと、診断の助けになります。
アレルゲンが特定されたら、その物質を日常生活から可能な限り除去・回避することが症状改善の基本です。さらに、薬物療法やアレルゲン免疫療法など、症状に合わせた適切な治療を続けることで、多くの方がアレルギー症状をコントロールできるようになります。
アイシークリニック渋谷院では、皮膚のアレルギー症状に関する相談や検査を承っております。じんましん、湿疹、かぶれなど、なかなか改善しない肌トラブルでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – アレルギー性皮膚疾患(アトピー性皮膚炎・接触性皮膚炎・じんましんなど)の診断基準や治療ガイドライン、パッチテスト・プリックテストなどの検査方法に関する公式情報
- 厚生労働省 – アレルギー疾患対策に関する国の方針・施策、アレルギー検査の保険適用基準、子どものアレルギー管理(学校生活管理指導表など)に関する公式情報
- PubMed – 特異的IgE抗体検査・パッチテスト・プリックテスト・好塩基球活性化試験(BAT)などアレルギー検査の有効性・感度・特異度に関する国際的な医学的エビデンス
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務