⚡ マンジャロは、臨床試験で最大約20%以上の体重減少を達成した、いま最も注目される肥満症治療薬です。
🚨 こんな疑問、ありませんか?
💬「マンジャロってなんでそんなに痩せるの?」
💬「オゼンピックと何が違うの?」
💬「仕組みを知らずに使っていいの?」
✅ この記事を読むとわかること
📌 なぜマンジャロはここまで体重が落ちるのか
📌 GIPとGLP-1「2つのホルモン」同時作用の驚きのメカニズム
📌 オゼンピック・ウゴービとの違いと選び方
⚠️ 読まないと損するかも!
仕組みを知らずに使用すると、副作用への対処が遅れたり、効果を最大化できない可能性があります。正しい知識で、安全に・確実に結果を出しましょう。
目次
- マンジャロ(チルゼパチド)とは何か
- GIPとGLP-1という2つのホルモンの基本的な役割
- マンジャロが「デュアルアゴニスト」と呼ばれる理由
- 食欲が抑えられる仕組み
- 血糖値が安定する仕組み
- 脂肪が燃焼しやすくなる仕組み
- 胃の動きを遅くする作用とその意味
- オゼンピックなどGLP-1単独製剤との違い
- マンジャロの臨床試験における体重減少データ
- マンジャロ使用時に注意したいこと
- まとめ
💡 この記事のポイント
マンジャロ(チルゼパチド)はGIPとGLP-1の2つの受容体に同時作用するデュアルアゴニストで、食欲抑制・血糖安定・脂肪分解の複合効果により、臨床試験で最大約20%以上の体重減少を達成した肥満症治療薬です。
💡 1. マンジャロ(チルゼパチド)とは何か
マンジャロは、アメリカの製薬会社イーライリリーが開発した注射薬で、有効成分の名前は「チルゼパチド(tirzepatide)」といいます。もともとは2型糖尿病の血糖コントロールを目的として開発されましたが、臨床試験の過程で著しい体重減少効果が確認されたことから、肥満症治療薬としての可能性も大きく注目されるようになりました。
日本では2023年に2型糖尿病治療薬として承認され、その後2024年には肥満症治療薬としても承認されました。アイシークリニック渋谷院をはじめとする多くのクリニックで、肥満や体重管理の目的で処方されるようになっています。
注射は週に1回行うのが基本で、自己注射が可能なペン型デバイスを使用します。用量は2.5mgからスタートし、最大15mgまで段階的に増量していくのが一般的です。
チルゼパチドという成分名が少し難しく感じるかもしれませんが、この薬の最大の特徴は「2種類のホルモン受容体に同時に作用できる」という点にあります。その詳細を理解するために、まずは関係するホルモンについて確認していきましょう。
Q. マンジャロ(チルゼパチド)とはどんな薬ですか?
マンジャロ(チルゼパチド)はイーライリリーが開発した注射薬で、もともと2型糖尿病治療薬として開発されました。日本では2023年に糖尿病治療薬、2024年に肥満症治療薬として承認されています。週1回の自己注射で使用し、用量は2.5mgから最大15mgまで段階的に増量します。
📌 2. GIPとGLP-1という2つのホルモンの基本的な役割
マンジャロの仕組みを理解するうえで欠かせないのが、「GIP」と「GLP-1」という2種類のホルモンです。どちらも食事をしたときに腸から分泌される「インクレチン」と呼ばれるホルモンの一種です。インクレチンは血糖値を下げるために膵臓に働きかけるほか、様々な臓器に影響を与えます。
GIPとはGlucose-dependent Insulinotropic Polypeptideの略で、日本語では「グルコース依存性インスリン分泌促進ポリペプチド」と呼ばれます。食事をとった後に小腸の上部(十二指腸や空腸)のK細胞から分泌され、膵臓のβ細胞に働いてインスリンの分泌を促します。血糖値が高いときだけインスリン分泌を促すため、単独では低血糖を引き起こしにくいという特徴があります。また、脂肪組織や骨、脳にも受容体が存在し、エネルギー代謝や脂質代謝にも関与していることがわかっています。
一方のGLP-1とはGlucagon-like Peptide-1の略で、「グルカゴン様ペプチド-1」と呼ばれます。小腸の下部(回腸)に存在するL細胞から食後に分泌されます。GLP-1もインスリン分泌を促すほか、グルカゴン(血糖値を上げるホルモン)の分泌を抑制するという働きがあります。さらに、脳の視床下部にある満腹中枢に作用して食欲を抑制したり、胃の内容物が腸へ移動するスピードを遅くして食後の急激な血糖値上昇を防いだりする効果もあります。
この2つのホルモンはともに食後の血糖管理において重要な役割を担っていますが、通常は体内で非常に速く分解されてしまいます。食後数分以内にDPP-4という酵素によって分解されるため、自然な状態ではその効果が長続きしないのです。マンジャロはこの問題を克服した薬剤です。
✨ 3. マンジャロが「デュアルアゴニスト」と呼ばれる理由
チルゼパチド(マンジャロ)は、GIPとGLP-1という2つのホルモン受容体を同時に活性化させることができます。このため「GIP/GLP-1受容体デュアルアゴニスト」と呼ばれます。「アゴニスト」とは受容体に結合してその受容体を活性化させる物質のことで、「デュアル」は「2つの」を意味します。
つまりマンジャロは、1種類の薬でありながら、GIPの働きとGLP-1の働きを同時に再現・増強できるという非常に独自性の高い薬剤なのです。
分子構造の面から見ると、チルゼパチドはGIPと構造的に似た合成ペプチドとして設計されています。GIPの構造をベースにしながら、GLP-1受容体にも結合できるように改変が加えられています。さらに、脂肪酸の鎖が結合していることで体内での半減期が延長されており、週1回の投与で安定した血中濃度を維持できるようになっています。
このデュアルアゴニスト作用がマンジャロの最大の特徴であり、他のGLP-1単独製剤とは一線を画す点でもあります。なぜ2つの受容体に作用することが重要なのかは、次のセクションから詳しく見ていきましょう。
Q. マンジャロがデュアルアゴニストと呼ばれる理由は?
マンジャロはGIPとGLP-1という2種類のインクレチンホルモンの受容体を同時に活性化できるため、「GIP/GLP-1受容体デュアルアゴニスト」と呼ばれます。チルゼパチドはGIPに近い分子構造をベースにGLP-1受容体にも結合できるよう設計された、まったく新しいクラスの薬剤です。
🔍 4. 食欲が抑えられる仕組み
マンジャロが体重減少をもたらす最も重要なメカニズムの一つが、食欲の抑制です。この食欲抑制は主に脳への直接的な作用によってもたらされます。
GLP-1受容体は脳の視床下部にある弓状核という部位に多く存在しています。この弓状核は食欲の調節において中心的な役割を果たしており、「満腹感」や「空腹感」を制御するホルモンや神経信号を統合する場所です。マンジャロがGLP-1受容体を活性化させると、この弓状核にシグナルが伝わり、「もう十分に食べた」というメッセージが発せられます。その結果、食欲が減退し、食事量が自然に減少するのです。
さらに、GLP-1受容体は脳幹(延髄)にある孤束核という部位にも存在しています。孤束核は消化管からの情報を受け取る中継点であり、ここへの作用も満腹感の形成に貢献します。また、報酬系と呼ばれる脳の回路(高カロリーな食べ物や甘いものへの欲求を高める神経回路)への影響も示唆されており、食欲だけでなく食に対する「欲しいという気持ち」そのものが変化すると言われています。
GIPの受容体もまた脳に存在しており、GIP受容体の活性化が食欲調節に関与するという研究結果が増えています。GIPとGLP-1が協調して作用することで、どちらか一方だけが作用する場合よりも強力な食欲抑制効果が得られると考えられています。
マンジャロを使用した多くの患者が「食事量が自然に減った」「お腹が空かなくなった」と報告するのは、こうした脳への作用が背景にあるからです。ダイエットの最大の敵とも言える「空腹感との戦い」を薬理学的にサポートしてくれるのが、マンジャロの大きな強みの一つと言えます。
💪 5. 血糖値が安定する仕組み
マンジャロは2型糖尿病の治療薬として最初に承認されたことからもわかるように、血糖値の調節に非常に優れた効果を発揮します。この血糖調節は複数のメカニズムによって達成されます。
まず、GIPとGLP-1の両方がインスリン分泌を促進する作用を持っています。インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンであり、食後に血糖値が上昇すると膵臓から分泌されます。マンジャロはこのインスリン分泌を増強しますが、重要なのは「血糖値が高いときにのみ作用する」という血糖依存性のインスリン分泌という点です。血糖値が正常なときには過剰にインスリンを分泌させないため、低血糖が起きにくいのです。
次に、GLP-1受容体の活性化によってグルカゴンの分泌が抑制されます。グルカゴンは肝臓に蓄えられたグリコーゲンを分解して血糖値を上げるホルモンです。2型糖尿病の患者ではこのグルカゴンが過剰に分泌されがちで、血糖値が高くなりやすい一因となっています。マンジャロはGLP-1受容体を介してグルカゴンの過剰分泌を抑えることで、空腹時の血糖値上昇も防ぎます。
また、膵臓のβ細胞(インスリンを産生する細胞)の保護・増殖効果も報告されており、長期的に見ると膵臓の機能維持にも貢献する可能性があります。
血糖値の安定は、肥満治療においても重要な意味を持ちます。血糖値が急激に上下すると空腹感が増したり、エネルギーが脂肪として蓄積されやすくなったりします。マンジャロによって血糖値が安定することで、エネルギー代謝全体が改善され、体重管理がしやすくなると考えられています。
🎯 6. 脂肪が燃焼しやすくなる仕組み
マンジャロの体重減少効果は、単に「食べる量が減る」だけでは説明しきれません。脂肪組織や代謝そのものへの直接的な影響も、体重減少に大きく貢献していると考えられています。
GIP受容体は脂肪組織(脂肪細胞)にも豊富に存在しています。GIP受容体が活性化されると、脂肪細胞内でのエネルギー代謝が変化し、脂肪の分解(脂肪分解)が促進されるという報告があります。また、脂肪細胞が新たに脂肪を取り込んで蓄積する働きが抑制されるとも考えられています。
さらに、内臓脂肪の減少に特に優れているという点もマンジャロの特徴です。内臓脂肪は皮下脂肪よりも代謝性疾患との関連が深く、心血管疾患や脂肪肝、インスリン抵抗性などを引き起こすリスク因子として知られています。臨床試験では、マンジャロ投与により内臓脂肪面積が有意に減少することが報告されており、体重が減るだけでなく体の組成(体組成)が改善される可能性も示唆されています。
また、インスリン抵抗性の改善も脂肪燃焼と関連しています。インスリン抵抗性とは、インスリンが正常に働かない状態のことで、2型糖尿病や肥満症に多く見られます。インスリン抵抗性が高い状態では、体が脂肪をエネルギーとして利用しにくくなり、脂肪が蓄積されやすくなります。マンジャロはインスリン感受性を改善することで、体が脂肪をより効率的にエネルギーとして利用できるようになると考えられています。
さらに一部の研究では、マンジャロが褐色脂肪組織(体熱産生に関与する脂肪組織)の活性化を促す可能性も示唆されています。褐色脂肪は余分なエネルギーを熱として燃焼させる機能があり、その活性化は基礎代謝の向上につながる可能性があります。ただし、この点についてはまだ研究途上の段階です。
Q. マンジャロの臨床試験ではどれくらい体重が減りましたか?
肥満症治療を対象としたSURMOUNT-1試験(72週間)では、チルゼパチド15mg投与群で平均約20.9%の体重減少が確認されました。体重が20%以上減少した参加者は同群で37%にのぼり、従来の内科的肥満治療では達成困難だったレベルの減量効果が科学的に示されています。
💡 7. 胃の動きを遅くする作用とその意味
マンジャロの重要な作用の一つに、「胃内容物排出遅延」があります。難しい言葉ですが、簡単に言うと「胃から腸へ食べ物が移動するスピードを遅くする」ということです。この作用は主にGLP-1受容体の活性化によって引き起こされます。
通常、食事をすると胃の内容物は少しずつ十二指腸(小腸の入り口)へと送り出されます。このスピードが遅くなると、食べ物が胃の中に長くとどまるため、物理的な満腹感が持続します。胃が伸展した状態が続くことで、満腹を知らせる信号が脳へと送られ続けるのです。
また、食べ物がゆっくりと腸へ移動することで、食後の急激な血糖値の上昇が抑えられます。食後高血糖はインスリンの過剰分泌を招き、その後の血糖値の急低下(反応性低血糖)につながることがあります。この血糖値の急激な変動が「また食べたい」という空腹感を引き起こすことがあるため、胃内容物排出を遅らせることは食欲コントロールという面でも重要な意味を持ちます。
ただし、この胃内容物排出遅延の作用は副作用とも表裏一体の関係にあります。胃の動きが遅くなることで、吐き気・嘔吐・胃もたれ・食欲不振といった消化器系の副作用が現れることがあります。これらの副作用はマンジャロ使用初期や増量時に比較的多く見られますが、多くの場合は時間の経過とともに体が慣れて症状が軽減していきます。
副作用を最小限にするために、少ない用量から開始して徐々に増量していくという投与方法が取られているのも、この胃内容物排出遅延作用と関係しています。
📌 8. オゼンピックなどGLP-1単独製剤との違い
「マンジャロはオゼンピックやウゴービとどう違うの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。オゼンピックやウゴービの有効成分はセマグルチドといい、GLP-1受容体のみに作用するGLP-1単独のアゴニストです。これに対してマンジャロはGIPとGLP-1の両方の受容体に作用するため、作用の範囲と強度が異なります。
体重減少効果の比較を見ると、臨床試験のデータではマンジャロがセマグルチドを上回る体重減少を示しています。SURMOUNT-1試験(マンジャロの肥満症治療試験)では、最高用量15mgで約20%以上の体重減少が報告されました。一方、セマグルチドを使ったSUSTAIN・STEP試験では10〜15%程度の体重減少が多く報告されています。直接比較を行ったSURMOUNT-5試験では、マンジャロがセマグルチックよりも有意に大きな体重減少をもたらすことが示されました。
この差がどこから来るのかについては、GIP受容体への作用がGLP-1の作用を増強し、シナジー効果(相乗効果)として体重減少や血糖改善が強まることが示されています。当初、GIP受容体を活性化させると脂肪の蓄積が促進されるのではないかという懸念もありましたが、実際にはそうではないことが明らかになっています。
副作用のプロファイルについては、両者ともに吐き気・嘔吐・下痢・便秘などの消化器症状が主なものであり、大きな差はありません。ただし、個人によってどちらの薬が合うかは異なるため、医師と相談のうえで選択することが重要です。
また、分子構造の面でも違いがあります。セマグルチドはGLP-1に構造が近い合成ペプチドですが、チルゼパチドはGIPに近い構造をベースとしながらGLP-1受容体にも結合できるよう設計された、まったく新しいクラスの薬剤です。この構造上の違いが受容体への結合特性の差を生み、結果として効果の違いにつながっていると考えられています。
Q. マンジャロを使用する際に注意すべき副作用は何ですか?
マンジャロ使用時に最も多い副作用は吐き気・嘔吐・下痢・便秘などの消化器症状で、投与開始時や増量時に起こりやすいですが、多くは数週間で軽減します。また膵炎や胆嚢疾患のリスクもあるため、腹部の激しい痛みなどが現れた場合は速やかに医療機関を受診することが必要です。
✨ 9. マンジャロの臨床試験における体重減少データ
マンジャロの有効性は複数の大規模臨床試験によって科学的に裏付けられています。ここでは主要な試験の結果を振り返ってみましょう。
SURPASS試験シリーズは、2型糖尿病患者を対象とした一連の大規模試験です。これらの試験でチルゼパチドは、既存の糖尿病治療薬(デュラグルチド、インスリングラルギンなど)と比較して、HbA1c(血糖コントロールの指標)の改善においても、体重減少においても優れた成績を示しました。体重は試験によって異なりますが、おおむね6〜13kg程度の減少が報告されています。
肥満症専門の試験であるSURMOUNT-1試験は、2型糖尿病を持たない肥満または過体重の成人を対象に行われました。この試験では72週間の投与後に、チルゼパチド5mgで平均約15%、10mgで約19.5%、15mgで約20.9%の体重減少が達成されました(プラセボ群は3.1%減少)。体重が20%以上減少した参加者は、15mg群で37%にも上りました。
SURMOUNT-2試験では、2型糖尿病を持つ肥満または過体重の患者を対象とした試験が行われ、72週間で10mgおよび15mgの投与により平均して13〜15%以上の体重減少が確認されました。
これらのデータが示すことは、マンジャロによる体重減少が従来の薬物療法では達成困難だったレベルに達しているということです。これまで内科的な肥満治療で達成できる体重減少は多くて10%程度とされており、外科的手術(バリアトリック手術)が選択肢となっていたレベルの減量を内科的治療で達成できる可能性が示された点は画期的です。
また、体重が減少するだけでなく、血圧・脂質(コレステロールや中性脂肪)・肝機能など、メタボリックシンドロームに関連する様々な指標が改善されることも示されています。さらに、心血管系への保護効果を示唆するデータも出てきており、単なる体重減少薬にとどまらない総合的な代謝改善薬として評価が高まっています。
🔍 10. マンジャロ使用時に注意したいこと

マンジャロの仕組みや効果を理解したうえで、使用にあたって注意すべき点についても確認しておきましょう。
まず、副作用についてです。最も多く報告される副作用は吐き気・嘔吐・下痢・便秘・腹痛などの消化器症状です。これらは特に投与開始時や増量時に起こりやすく、多くの場合は数週間以内に軽減します。副作用を軽減するために、食事の量を減らしてゆっくり食べることや、脂っこいものや辛いものを控えることが助けになることがあります。
より重篤な副作用として、膵炎(膵臓の炎症)のリスクがあります。腹部の激しい痛み・背中への放散痛・吐き気・嘔吐などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。また、胆嚢疾患(胆石など)のリスク上昇も報告されており、右上腹部の痛みや黄疸が現れた場合は受診が必要です。
動物実験では甲状腺C細胞腫瘍(メジュラリ甲状腺がん)のリスクが示されており、個人または家族に甲状腺髄様がんや多発性内分泌腫瘍2型(MEN2)の既往がある方には使用が禁忌とされています。ただし、この動物実験の結果がヒトにどの程度当てはまるかはまだ明確ではありません。
インスリンやスルホニル尿素薬など他の糖尿病薬と併用する場合は低血糖のリスクが高まるため、注意が必要です。また、胃内容物排出遅延の作用により、一部の経口薬の吸収に影響が出ることがあります。
妊娠中・授乳中の使用は勧められておらず、妊娠を希望する場合は投与を中止してから一定期間を置く必要があります。
マンジャロは医師の処方が必要な薬剤であり、使用する際は必ず医師の監督のもとで行うことが大切です。アイシークリニック渋谷院などの専門クリニックでは、問診や検査を通じて適切な方に処方し、定期的なフォローアップで安全性を確認しながら治療を進めています。
また、マンジャロは魔法の薬ではなく、食事療法・運動療法との組み合わせが最も効果を発揮します。薬の効果だけに頼るのではなく、生活習慣の改善と組み合わせることで、より持続的な体重管理が実現できます。投与を中止した後に体重が戻りやすいという報告もあることから、長期的な生活習慣の変容を意識することが重要です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、マンジャロを使用される患者様の多くが「食欲が自然と落ち着いた」「お腹が空かなくなった」とおっしゃるのが印象的で、この食欲抑制効果こそがデュアルアゴニストならではの大きな強みだと実感しています。一方で、特に投与開始時の吐き気などの消化器症状が気になる方も一定数いらっしゃるため、当院では用量の調整や食事の工夫について丁寧にご説明しながら、一人ひとりのペースに合わせた治療を心がけています。薬の仕組みをきちんとご理解いただくことが安心して治療に取り組む第一歩となりますので、疑問や不安があればいつでも遠慮なくご相談ください。」
💪 よくある質問
マンジャロはGIPとGLP-1という2つのホルモン受容体に同時に作用する「デュアルアゴニスト」であるのに対し、オゼンピックはGLP-1受容体のみに作用します。この2重の作用によって食欲抑制・脂肪燃焼・血糖安定などの効果が相乗的に高まり、臨床試験でもオゼンピックを上回る体重減少が確認されています。
マンジャロはGLP-1受容体を通じて脳の視床下部(食欲調節の中枢)に働きかけ、「満腹」のシグナルを発生させます。さらにGIP受容体も脳に存在し、両者が協調して作用することで、どちらか一方の薬より強い食欲抑制効果が得られます。当院でも「自然とお腹が空かなくなった」と感じる患者様が多くいらっしゃいます。
はい、臨床試験においてマンジャロ投与により内臓脂肪面積が有意に減少することが報告されています。これはGIP受容体が脂肪細胞に直接作用し、脂肪の分解を促進するとともに新たな脂肪蓄積を抑制するためと考えられています。体重減少だけでなく体組成の改善も期待できる点が特徴です。
吐き気・嘔吐・胃もたれなどの消化器症状は、投与開始時や増量時に起こりやすいですが、多くの場合は数週間以内に軽減します。当院では少量から始めて段階的に増量するとともに、食事の量や内容の工夫についても丁寧にご説明し、一人ひとりのペースに合わせた治療を行っています。
投与を中止した後に体重が戻りやすいという報告があります。マンジャロはあくまで治療をサポートする薬剤であり、食事療法・運動療法などの生活習慣改善と組み合わせることが重要です。薬の効果だけに頼らず、長期的な生活習慣の変容を意識することで、より持続的な体重管理が実現できます。
🎯 まとめ
マンジャロ(チルゼパチド)の仕組みについて、GIPとGLP-1という2つのホルモン受容体への作用を中心に解説してきました。最後に要点を整理します。
マンジャロは、GIPとGLP-1という2つのインクレチンホルモンの受容体を同時に活性化させる「デュアルアゴニスト」です。この2重の作用により、以下の複合的な効果がもたらされます。
まず、脳の食欲中枢への作用により食欲が抑制され、自然と食べる量が減ります。次に、膵臓からのインスリン分泌促進とグルカゴン抑制によって血糖値が安定します。また、脂肪組織への直接作用によって脂肪の分解が促進され、特に内臓脂肪の減少に効果的です。加えて、胃内容物排出を遅らせることで満腹感が持続し、食後の血糖値の急激な上昇も抑えられます。これらの複合作用が組み合わさることで、GLP-1単独製剤を上回る体重減少効果が生まれています。
臨床試験では最高用量で20%以上の体重減少が確認されており、従来の内科的治療の限界を超えた画期的な薬剤として注目されています。一方で、消化器系の副作用や使用制限のある疾患があるため、使用前に必ず医師との十分な相談が必要です。
マンジャロの使用を検討している方は、アイシークリニック渋谷院など専門のクリニックに相談し、自分の体の状態や生活習慣に合った治療計画を立てることをお勧めします。薬の仕組みを正しく理解したうえで、医師と二人三脚で安全に取り組むことが、長期的な健康維持への近道となるでしょう。
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📚 参考文献
- 厚生労働省 – マンジャロ(チルゼパチド)の2型糖尿病治療薬および肥満症治療薬としての国内承認情報、医薬品審査・承認に関する公式情報
- PubMed – チルゼパチドのデュアルアゴニスト作用機序、SURPASS試験・SURMOUNT試験シリーズの臨床試験データ、体重減少効果に関する査読済み学術論文
- WHO(世界保健機関) – 肥満症の世界的な定義・診断基準および肥満症治療における薬物療法の位置づけに関する国際的ガイドライン情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務