🪞 「あれ、こんなところにほくろがあったっけ?」——そう感じたことはありませんか?
実は、20〜30代からほくろは静かに増え始めています。気づかずに放置すると、将来的に皮膚がんのサインを見逃してしまう危険も。
🚨 この記事を読まないと…
❌ ほくろと皮膚がんの見分け方がわからないまま
❌ 増えるほくろを「老化のせい」と放置してしまう
❌ 受診すべきタイミングを逃してしまう可能性が…
✅ この記事でわかること
📌 ほくろが増える本当の原因(加齢だけじゃない!)
📌 皮膚がんと普通のほくろの見分け方(ABCDEルール)
📌 今日からできる予防法と、受診すべきほくろの特徴
変化に気づいたら早めの確認が大切。この記事でチェックポイントを学びましょう。
目次
- ほくろとは何か?その正体を知ろう
- 加齢によってほくろが増えるメカニズム
- ほくろが増える主な原因
- 加齢で現れるほくろの種類と特徴
- ほくろと皮膚がんの違いを知る
- 加齢によるほくろの変化に気づくためのセルフチェック
- ほくろが増えるのを予防する方法
- 気になるほくろへの対処法と治療について
- まとめ
💡 ほくろとは何か?その正体を知ろう
ほくろは、医学的には「色素性母斑(しきそせいぼはん)」と呼ばれます。皮膚の中に存在するメラノサイト(melanocyte)という色素細胞が、局所的に増殖することで生じる色素斑です。メラノサイトはメラニン色素を産生する細胞であり、肌の色や紫外線から皮膚を守る役割を担っています。通常、メラノサイトは皮膚全体に均等に分布していますが、何らかのきっかけでその細胞が集まって増殖すると、皮膚の一部が茶色や黒色に変色した「ほくろ」として見えるようになります。
ほくろ自体は良性の病変であることがほとんどですが、すべてのほくろが安全というわけではありません。一部のほくろは悪性黒色腫(メラノーマ)などの皮膚がんに似た外観を持つことがあり、注意が必要です。また、ほくろには生まれつき存在するものと、後天的に形成されるものがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。
生まれつきのほくろ(先天性色素性母斑)は出生時や幼少期から存在し、遺伝的な要因が大きく関与しています。一方、後天的なほくろは年齢とともに徐々に形成されることが多く、紫外線や加齢といった環境的・生理的な要因が深く関わっています。日常的に目にするほくろの多くは後者であり、年齢を重ねると増えやすいのはこの後天的なほくろです。
Q. 加齢でほくろが増えるメカニズムを教えてください
加齢によるほくろの増加には4つの要因が関わります。①皮膚のターンオーバーが40〜50日以上に遅くなりメラニンが蓄積、②長年の紫外線によるDNAダメージ、③更年期などホルモンバランスの変化、④免疫機能低下によるメラノサイト増殖の抑制力低下、これらが複合的に作用してほくろが形成されやすくなります。
📌 加齢によってほくろが増えるメカニズム
なぜ年齢を重ねるとほくろが増えるのでしょうか。そのメカニズムを理解するためには、皮膚の老化のプロセスを知る必要があります。
まず、皮膚は加齢とともにターンオーバー(新陳代謝)のサイクルが遅くなります。若い頃は約28日サイクルで皮膚細胞が入れ替わりますが、40代以降になると40日、50日以上と長くなることがあります。ターンオーバーが遅くなると、本来であれば自然に排出されるはずのメラニン色素が皮膚に留まりやすくなります。これがほくろの形成を促進する一因です。
次に、紫外線の累積ダメージが関係しています。紫外線はメラノサイトを刺激してメラニンの産生を促します。若い頃は紫外線を浴びても皮膚のバリア機能や修復機能が働き、色素が沈着しにくい状態にあります。しかし、長年にわたって紫外線を浴び続けることで、皮膚のDNAがダメージを受け、メラノサイトの増殖が促されるようになります。その結果、ほくろが新たに形成されたり、既存のほくろが大きくなったりすることがあります。
また、加齢によるホルモンバランスの変化も見逃せません。特に女性の場合、更年期以降に女性ホルモンの分泌が低下することで、肌の状態が変化し、色素の分布や安定性にも影響が出ることがあります。ホルモンはメラニンの産生を調節する働きがあるため、ホルモンバランスが乱れると色素異常が起きやすくなります。
さらに、免疫機能の低下も加齢によるほくろの増加に関係していると考えられています。免疫細胞には、異常に増殖した細胞を排除する機能があります。加齢とともにこの免疫監視機能が低下すると、過剰に増殖したメラノサイトをうまく排除できなくなり、ほくろとして表れやすくなると考えられています。
✨ ほくろが増える主な原因
加齢はほくろが増える大きな要因のひとつですが、それだけではありません。ほくろが増えるには複数の原因が絡み合っています。
✅ 紫外線(UV)の影響
紫外線はほくろの形成において最も大きな外的要因のひとつです。紫外線には波長の短いUVBと波長の長いUVAがあり、どちらもメラノサイトに作用してメラニンの産生を促します。日常的に紫外線を浴び続けることで、皮膚の特定の部位でメラノサイトが局所的に活性化し、ほくろが形成されやすくなります。屋外での活動が多い方や、日焼け止めをあまり使用しない方は、特に注意が必要です。
📝 摩擦や皮膚への刺激
衣類の摩擦や、皮膚への繰り返しの刺激もほくろの形成を促すことがあります。例えば、衣服のゴム部分や下着のライン、アクセサリーなどが長期間にわたって同じ部位に触れ続けると、その部位の皮膚が慢性的な刺激を受け、メラノサイトが活性化することがあります。首周りや脇の下、ウエストラインなどにほくろが多い方は、この影響を受けている可能性があります。
🔸 ホルモンバランスの変化
前述の通り、ホルモンバランスの変化はほくろの形成に影響します。妊娠中や更年期など、ホルモン分泌が大きく変化する時期には、既存のほくろが濃くなったり、新しいほくろが現れやすくなったりすることがあります。これはエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンがメラニンの産生を調節しているためです。男性の場合も、加齢とともに男性ホルモンのバランスが変化し、皮膚の状態に影響が出ることがあります。
⚡ 遺伝的要因
ほくろの数や形成されやすさには遺伝的な要素も関与しています。家族にほくろが多い方がいる場合、同じようにほくろが増えやすい体質を受け継いでいる可能性があります。遺伝的な要因は変えることができませんが、紫外線対策などの生活習慣によってある程度コントロールすることは可能です。
🌟 ストレスや免疫機能の低下
慢性的なストレスは免疫機能を低下させ、さまざまな皮膚トラブルを引き起こすことがあります。免疫機能の低下によってメラノサイトの増殖を抑制する機能が弱まると、ほくろが増えやすくなると考えられています。また、睡眠不足や不規則な生活習慣も、皮膚の修復機能に影響を与える可能性があります。
Q. ほくろと皮膚がんを見分けるABCDEルールとは?
ABCDEルールは悪性黒色腫を早期発見するための確認指標です。A(非対称な形)・B(境界がギザギザ)・C(色の不均一)・D(直径6mm以上)・E(短期間での変化)の5項目が目安です。出血・かゆみ・痛みがある場合も要注意で、自己判断せず皮膚科専門医への相談が推奨されます。
🔍 加齢で現れるほくろの種類と特徴
年齢とともに皮膚に現れる色素性の変化は、いわゆる「ほくろ」だけではありません。加齢によって現れやすい皮膚の色素変化にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
💬 後天性色素性母斑(普通のほくろ)
一般的にほくろと呼ばれるものの多くがこれにあたります。メラノサイトが局所的に増殖して生じるもので、表面が平らなものから隆起したものまでさまざまな形態があります。色は淡い茶色から黒色まで幅広く、数ミリ程度の大きさが多いです。加齢とともに新たなほくろが増えることも多く、20代から40代にかけて増加傾向が見られます。
✅ 老人性色素斑(肝斑・しみ)
老人性色素斑は、紫外線によるダメージが蓄積することで生じる色素斑です。主に顔や手の甲、腕など、紫外線を受けやすい部位に現れます。形状は不規則で境界が不明瞭なものが多く、ほくろとは異なる性質を持ちますが、加齢とともに皮膚に現れることから混同されることがあります。一般的に「シミ」と呼ばれることが多いですが、ほくろと見分けがつきにくい場合もあります。
📝 脂漏性角化症(老人性疣贅・老人性いぼ)
脂漏性角化症は、加齢によって最もよく見られる皮膚の良性腫瘍のひとつです。皮膚の表面が茶色や黒色に着色し、少し盛り上がったような外観を持ちます。表面がざらざらとしており、まるでほくろのように見えることがありますが、実際にはメラノサイトの増殖ではなく、表皮細胞(ケラチノサイト)の良性増殖によるものです。40代以降から増え始め、高齢になるほど数が増える傾向があります。顔や体幹、四肢などに幅広く現れます。
🔸 軟性線維腫(アクロコルドン)
軟性線維腫は、皮膚から細い茎状の突起が出ているような外観を持つ良性の皮膚病変です。首周りや脇の下、まぶたなどに多く見られ、加齢とともに増える傾向があります。色は肌色から薄い茶色のものが多く、ほくろとは異なりますが、首などにできると気になる存在になりやすいです。摩擦や肥満、インスリン抵抗性などとの関連も指摘されています。
⚡ 毛孔性苔癬(ターコット)
毛孔性苔癬は、毛穴を中心とした小さな丘疹が集まって見える状態で、ほくろとは異なりますが、皮膚に色素変化をもたらすことがあります。加齢とともに変化することがあり、特に腕や太ももなどに見られることが多いです。

💪 ほくろと皮膚がんの違いを知る
ほくろの増加を気にする方の多くが心配するのが、「これは皮膚がんではないか」という点です。確かに、悪性黒色腫(メラノーマ)はほくろに似た外観を持つことがあり、見分けることが難しい場合もあります。しかし、いくつかのポイントを押さえることで、気になる変化に気づくことができます。
皮膚科領域で広く使われている悪性黒色腫のスクリーニング法として「ABCDEルール」があります。これは以下の5つの特徴を確認するものです。
A(Asymmetry=非対称性):ほくろの形が左右非対称である場合、注意が必要です。良性のほくろは通常、比較的均一な形をしています。
B(Border=境界の不明瞭さ):ほくろの縁がギザギザしていたり、境界がぼやけていたりする場合は要注意です。
C(Color=色の不均一):ひとつのほくろの中に複数の色(茶色、黒、赤、白など)が混在している場合は注意が必要です。
D(Diameter=直径):直径が6mm以上(消しゴムの先端程度)の場合は、専門医への相談を検討してください。
E(Evolving=変化):形、色、大きさが短期間で変化している場合は、特に注意が必要です。
上記の特徴に当てはまるほくろがある場合は、自己判断せずに皮膚科専門医を受診することをお勧めします。また、ほくろから出血する、かゆみや痛みがある、びらんや潰瘍を形成しているといった症状がある場合も、早めの受診が重要です。
日本人に多いとされる末端黒子型悪性黒色腫は、手のひらや足の裏、爪の下などに生じることが多い特徴があります。これらの部位のほくろについても、定期的に観察する習慣をつけることが大切です。
Q. 加齢で現れる脂漏性角化症とはどんなものですか?
脂漏性角化症は、加齢に伴い最もよく見られる良性皮膚腫瘍のひとつです。表皮細胞(ケラチノサイト)の良性増殖により、茶色〜黒色に着色した盛り上がりが生じます。ほくろと見た目が似ていますが性質は異なります。40代以降から増え始め、顔・体幹・四肢など全身に現れやすい特徴があります。
🎯 加齢によるほくろの変化に気づくためのセルフチェック
ほくろの変化に早期に気づくためには、定期的なセルフチェックが欠かせません。月に1回程度、全身の皮膚を観察する習慣をつけることで、変化があった際にすぐに気づけるようになります。
セルフチェックの方法としては、まず明るい場所で全身鏡を使って体の前面を確認します。次に、手鏡を使って背中や頭皮、耳の後ろなど見えにくい部位も確認しましょう。特に確認が必要な部位として、顔、首、背中、胸、腹部、腕、脚、足の裏、爪の周囲などが挙げられます。
スマートフォンのカメラを活用して写真を撮影し、過去の写真と比較する方法も有効です。写真を撮っておくことで、ほくろのわずかな変化にも気づきやすくなります。特に加齢によってほくろが増えやすい年代(30代以降)の方には、このような記録を残す習慣を取り入れることをお勧めします。
また、皮膚科への定期的な受診(年に1回程度)も検討してください。皮膚科専門医は、ダーモスコピーという拡大観察機器を使用してほくろを詳細に観察することができます。ダーモスコピーを用いることで、肉眼では判断が難しい皮膚病変の良悪性の鑑別精度が大きく向上します。
💡 ほくろが増えるのを予防する方法
加齢によるほくろの増加を完全に防ぐことは難しいですが、生活習慣の見直しによってある程度抑制することは可能です。以下に主な予防策をご紹介します。
🌟 紫外線対策を徹底する
ほくろの形成において紫外線は最大の外的要因のひとつです。日焼け止め(SPF30以上、PA+++以上)を毎日塗布する習慣をつけましょう。日焼け止めは朝のスキンケアの最後に使用し、2〜3時間ごとに塗り直すことで効果を持続させることができます。また、帽子、サングラス、UVカット効果のある衣類を活用することも有効です。日差しが強い時間帯(10〜14時頃)の外出を避けることも、紫外線の累積ダメージを減らすことにつながります。
💬 皮膚への刺激を減らす
衣類や下着による摩擦を減らすことも、ほくろの形成予防につながります。肌触りの良い素材を選んだり、ゴムが直接肌に当たらないようにしたりすることを意識してみましょう。また、皮膚を強くこすることは避け、洗顔や入浴の際は柔らかい素材のタオルを使って優しくケアすることが大切です。
✅ ホルモンバランスを整える
ホルモンバランスの乱れはほくろの形成を促進する可能性があります。規則正しい生活習慣、十分な睡眠、バランスの取れた食事を心がけることで、ホルモンバランスを整えることができます。特に更年期以降の女性の場合は、婦人科や内科への相談も選択肢のひとつです。
📝 抗酸化作用のある食事を摂る
ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化物質は、紫外線などによる酸化ストレスから皮膚を守る働きがあります。これらを多く含む食品(柑橘類、緑黄色野菜、ナッツ類、緑茶など)を積極的に取り入れることで、皮膚の老化を遅らせ、ほくろの形成を抑制する効果が期待できます。また、ビタミンCはメラニンの産生を抑制する作用もあることが知られています。
🔸 ストレス管理と十分な睡眠
慢性的なストレスは免疫機能を低下させ、皮膚トラブルを引き起こしやすくします。ストレスを適切に発散させる方法(運動、趣味の活動、瞑想など)を見つけ、日常的に取り入れることが大切です。また、睡眠中は成長ホルモンが分泌され、皮膚の修復が行われます。7〜8時間程度の質の良い睡眠を確保することで、皮膚の健康を維持することができます。
⚡ スキンケアの見直し

加齢とともに皮膚のターンオーバーが遅くなるため、適切なスキンケアによって皮膚の再生を促すことが重要です。保湿をしっかり行い、皮膚バリア機能を維持することで、外部からの刺激に対する抵抗力を高めることができます。ただし、過度なケアや刺激の強い製品の使用は逆効果になることもあるため、自分の肌質に合ったケアを選ぶことが大切です。
Q. ほくろ除去にはどんな治療法がありますか?
ほくろの除去治療には主に4種類あります。①炭酸ガスレーザー(小さく平らなほくろに適応)、②Qスイッチレーザー(表皮の色素に適応)、③切除術(大きく深いほくろに適応し病理検査も可能)、④電気凝固法(小さなほくろ等に適応)です。アイシークリニックでは専門医が状態に応じた治療法を提案しています。
📌 気になるほくろへの対処法と治療について
すでにほくろが増えてきていると感じている方や、特定のほくろが気になる方は、適切な対処法を知っておくことが大切です。
🌟 まずは皮膚科専門医への相談
気になるほくろがある場合は、まず皮膚科専門医への相談が基本です。前述のABCDEルールに当てはまる特徴がある場合はもちろん、見た目に変化がなくても気になるほくろがあれば、専門医に診てもらうことで安心感が得られます。皮膚科ではダーモスコピーによる詳細な観察を行い、必要に応じて皮膚生検(組織を採取して病理検査を行うこと)で良悪性の鑑別を行います。
💬 ほくろの治療方法
良性と判断されたほくろで、見た目が気になる場合には美容的な目的で除去することもできます。ほくろの治療には主に以下の方法があります。
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、炭酸ガスを使ったレーザーでほくろを蒸散させる方法です。比較的小さくて平らなほくろに適しており、傷跡が残りにくいことが特徴です。照射後は赤みやかさぶたが生じますが、数週間で落ち着いてきます。
Qスイッチレーザーは、メラニン色素に選択的に反応するレーザーで、周囲の組織への影響を最小限にしながらほくろの色素を破壊します。平らで色素が表皮に集中しているほくろに適しています。複数回の照射が必要なことがあります。
切除術は、メスを使ってほくろを切除し、縫合する方法です。比較的大きなほくろや、深部まで及ぶほくろに適しています。縫合跡が残ることがありますが、確実にほくろを取り除けることが利点です。また、切除した組織を病理検査に出すことができるため、良悪性の確認にもなります。
電気凝固法は、電気メスを使ってほくろを焼灼する方法です。主に小さなほくろや脂漏性角化症、軟性線維腫などに用いられます。
✅ 治療後のケアとアフターフォロー
ほくろの治療後は、適切なアフターケアが重要です。治療後の傷口は紫外線に対して非常に敏感になっているため、日焼け止めによる徹底した紫外線対策が必要です。また、保湿を十分に行い、治癒を促すことも大切です。治療後の経過については医師の指示に従い、定期的な診察を受けるようにしましょう。
📝 再発と新しいほくろへの対応
ほくろを除去しても、体質や生活習慣によっては同じ部位に再発したり、新しいほくろが別の部位に形成されたりすることがあります。そのため、一度治療を行ったとしても、その後も定期的な皮膚チェックを継続することが大切です。また、紫外線対策などの予防策を継続して行うことで、新しいほくろの形成を抑制することができます。
🔸 クリニック選びのポイント
ほくろの治療を検討する際には、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。皮膚科専門医が在籍しているクリニックを選び、カウンセリングでしっかりと説明を受けた上で治療を決定することをお勧めします。治療方法のメリット・デメリット、費用、ダウンタイム(回復期間)、アフターフォローの体制などを事前に確認しておきましょう。良性のほくろであっても、見た目の変化が気になる場合には、美容皮膚科や形成外科を受診することも選択肢のひとつです。
⚡ 自分でほくろを取ることの危険性
市販の「ほくろ除去クリーム」や民間の方法を使って自分でほくろを取ろうとすることは、非常に危険です。強い酸性や腐食性の物質が含まれている製品では、皮膚に深刻なダメージを与え、傷跡が残ったり、感染症を引き起こしたりするリスクがあります。また、悪性の病変を見逃してしまう可能性もあります。ほくろが気になる場合は、必ず医療機関で適切な診断と治療を受けるようにしてください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、40代以降の患者様から「最近ほくろが増えてきた」「以前からあるほくろが変化した気がする」というご相談を多くいただいており、加齢に伴う皮膚の変化に対する関心の高さを日々実感しています。ほくろの多くは良性の病変ですが、中にはメラノーマなどの皮膚がんと見分けが難しいケースもあるため、気になる変化がある場合は自己判断せず、早めにご相談いただくことをお勧めします。専門医による診察により、患者様に安心していただけるよう丁寧に診断・ご説明いたしますので、どうぞお気軽にご来院ください。」
✨ よくある質問
加齢によるほくろの増加には、主に4つの要因が関係しています。①皮膚のターンオーバー(新陳代謝)の低下によるメラニン色素の蓄積、②長年の紫外線による累積ダメージ、③ホルモンバランスの変化、④免疫機能の低下によるメラノサイトの増殖抑制機能の低下です。これらが複合的に作用し、ほくろが増えやすくなります。
「ABCDEルール」が目安になります。A(非対称な形)、B(境界がギザギザ・不明瞭)、C(色の不均一)、D(直径6mm以上)、E(短期間での変化)の5項目が確認ポイントです。出血・かゆみ・痛みがある場合も要注意です。自己判断は危険なため、気になる場合は早めに皮膚科専門医へご相談ください。
最も重要なのは紫外線対策です。SPF30以上・PA+++以上の日焼け止めを毎日塗布し、2〜3時間ごとに塗り直しましょう。加えて、抗酸化作用のある食事(柑橘類・緑黄色野菜など)の摂取、十分な睡眠、ストレス管理、衣類による皮膚への摩擦を減らすことも、ほくろの形成抑制に効果が期待できます。
主な治療法として、①炭酸ガスレーザー(小さく平らなほくろに適応)、②Qスイッチレーザー(色素が表皮に集中したほくろに適応)、③切除術(大きく深いほくろに適応・病理検査も可能)、④電気凝固法(小さなほくろ等に適応)があります。治療法はほくろの状態によって異なるため、専門医との十分なカウンセリングのうえで選択することが大切です。
市販のほくろ除去クリームの使用は大変危険です。強い酸性・腐食性成分が含まれる製品は皮膚に深刻なダメージを与え、傷跡や感染症のリスクがあります。また、悪性の病変を見逃してしまう恐れもあります。気になるほくろは自己治療を行わず、必ず医療機関で適切な診断と治療を受けるようにしてください。アイシークリニックでもご相談を受け付けております。
🔍 まとめ
加齢によってほくろが増えるのは、皮膚のターンオーバーの低下、紫外線の累積ダメージ、ホルモンバランスの変化、免疫機能の低下など、複数の要因が組み合わさった結果です。ほくろ自体は多くの場合良性の病変ですが、中には悪性の可能性がある変化が含まれることもあるため、ABCDEルールを参考に定期的なセルフチェックを行うことが大切です。
ほくろの増加を予防するためには、日常的な紫外線対策が最も重要です。加えて、バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレス管理などの生活習慣を整えることも有効です。すでに気になるほくろがある場合は、自己判断や自己治療を行わず、皮膚科専門医に相談することをお勧めします。
アイシークリニック渋谷院では、ほくろや皮膚の変化に関するご相談を随時受け付けております。加齢によるほくろの増加や、気になるほくろの除去について、専門の医師がカウンセリングから治療まで丁寧にサポートいたします。ほくろに関するお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。早めの受診が、安心できる生活につながります。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 色素性母斑(ほくろ)の定義・種類・悪性黒色腫との鑑別方法(ABCDEルール)・ダーモスコピーによる診断など、記事の核心的な医学情報の根拠として参照
- 厚生労働省 – 皮膚がん(悪性黒色腫・メラノーマ)に関する疾患情報・予防・早期発見の重要性など、がんリスクに関する記述の公的根拠として参照
- PubMed – 加齢・紫外線累積ダメージによるメラノサイト増殖メカニズム、皮膚ターンオーバーの変化、ホルモンと色素産生の関連など、記事の病態生理学的説明の科学的根拠として参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務