唇や口の周りに白いブツブツができたとき、「これは何だろう」「もしかして性感染症?」と不安になる方は少なくありません。唇にできるブツブツの代表的な原因として、フォアダイス(Fordyce spots)と尖圭コンジローマが挙げられますが、この二つはまったく異なる状態です。フォアダイスは病気ではなく、治療が不要なケースがほとんどです。一方、尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(HPV)による性感染症であり、適切な治療が必要です。本記事では、それぞれの特徴・原因・見分け方・治療法について詳しく解説します。自分の症状に当てはまるものがあるかどうか、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 唇にできる白いブツブツとは
- フォアダイスとは何か
- フォアダイスの原因と特徴
- 尖圭コンジローマとは何か
- 尖圭コンジローマの原因と特徴
- フォアダイスと尖圭コンジローマの見分け方
- 唇にブツブツができるその他の原因
- フォアダイスの治療・対処法
- 尖圭コンジローマの治療法
- クリニックを受診すべきタイミング
- まとめ
この記事のポイント
唇の白いブツブツはフォアダイス(異所性皮脂腺・非感染性)かHPVによる性感染症「尖圭コンジローマ」の可能性があり、両者は原因・治療方針が異なるため、自己判断せず専門医による正確な診断が重要。
🎯 唇にできる白いブツブツとは
唇や唇の周囲に白いブツブツができると、多くの人が「何か病気にかかったのではないか」と心配します。しかし、唇にブツブツができる原因はさまざまであり、すべてが病気というわけではありません。
唇の粘膜や皮膚には、皮脂腺・汗腺・毛包など多くの組織が存在しており、これらが何らかの変化を起こすことでブツブツのような見た目になることがあります。特に多いのが「フォアダイス」と呼ばれる皮脂腺の異所性出現と、「尖圭コンジローマ」と呼ばれるウイルス性のいぼです。
この二つは外見が似ている部分もありますが、原因・症状・リスク・治療法がまったく異なります。正しく見分けることが、適切なケアや治療につながります。以下では、それぞれについて詳しく説明していきます。
Q. フォアダイスとはどのような状態ですか?
フォアダイスは、唇や口腔粘膜などに現れる白色〜淡黄色の小さな粒状の斑点で、医学的には「異所性皮脂腺」と呼ばれます。病気ではなく生理的な変異であり、感染性も悪性化のリスクもないため、基本的に医学的治療は不要です。成人の約70〜80%に認められます。
📋 フォアダイスとは何か
フォアダイス(Fordyce spots)は、唇や口腔粘膜、陰部などに現れる小さな白色〜淡黄色の粒状の斑点です。医学的には「異所性皮脂腺」と呼ばれ、本来は毛包に付随するはずの皮脂腺が、毛包のない部位に出現したものです。
名称の由来は、アメリカの皮膚科医ジョン・アディソン・フォアダイス(John Addison Fordyce)が1896年に報告したことにちなんでいます。フォアダイスは病気ではなく、一種の生理的変異(バリアント)です。感染性もなく、悪性化することもないため、基本的に医学的な治療は必要ありません。
発生頻度は非常に高く、成人の約70〜80%に認められると言われています。男性にやや多く見られる傾向がありますが、女性にも発生します。思春期以降に目立ちやすくなることが多く、これはホルモンの影響で皮脂腺が活発になるためと考えられています。
唇に出現する場合は特に「口唇フォアダイス」と呼ばれることがあります。唇の赤い部分(口唇粘膜)の内側や周辺に、1〜3mm程度の白〜黄白色の小さな粒が複数集まって見えることが多いです。
💊 フォアダイスの原因と特徴
フォアダイスは、皮脂腺が通常とは異なる場所(唇や性器の粘膜など)に存在することによって起こります。なぜ皮脂腺が異所性に現れるのか、その正確なメカニズムはまだ完全に解明されていませんが、胎児期の発生過程における皮膚の形成に関係していると考えられています。
遺伝的な要因も関与していると言われており、家族に同じような症状を持つ人がいる場合は発生しやすい傾向があります。また、ホルモンバランスの変化(思春期・妊娠・更年期など)によって目立ちやすくなることもあります。
フォアダイスの主な特徴を以下に挙げます。
まず、見た目については、直径1〜3mm程度の白色から淡黄色の小さな粒が特徴です。表面は滑らかで、皮膚の下に埋もれているように見えることが多く、触れると少し盛り上がっているのがわかります。複数の粒が集まってできている場合が多く、数十〜数百個が密集していることもあります。
次に、症状については、基本的に痛みやかゆみはありません。炎症を起こすことも少なく、見た目の変化以外に特に不快な症状を引き起こすことはありません。ただし、自分で無理に潰そうとした場合には、炎症が起きることがあります。
経過については、自然に消えることはほとんどなく、一度出現すると長期にわたって存在し続けることが多いです。ただし、体調やホルモンバランスによって目立ちやすくなったり、やや目立たなくなったりすることがあります。
感染性については、フォアダイスは感染症ではないため、他の人にうつることはありません。キスをしても、皮膚が触れても、うつる心配はまったくありません。
Q. 尖圭コンジローマの原因と感染経路は何ですか?
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の6型・11型が主な原因で引き起こされる性感染症です。主な感染経路は性的接触であり、唇や口腔内への発生はオーラルセックスによるHPV感染が原因です。潜伏期間は3週間〜8ヶ月と幅があり、無症状のまま感染を広げるケースもあります。
🏥 尖圭コンジローマとは何か
尖圭コンジローマ(condyloma acuminatum)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされる性感染症(STI)です。HPVには100種類以上の型があり、その中でも6型と11型が尖圭コンジローマの原因となる型として最もよく知られています。これらは低リスク型のHPVであり、子宮頸がんなどを引き起こす高リスク型(16型・18型など)とは区別されます。
尖圭コンジローマは日本国内でも多く見られる性感染症のひとつで、性的に活発な若い世代を中心に広がっています。感染経路は主に性的接触(性交・オーラルセックス・アナルセックスなど)であり、感染した部位の皮膚や粘膜との直接接触によってウイルスが伝播します。
唇や口腔内に尖圭コンジローマが発生するのは、オーラルセックスによってHPVが口腔粘膜に感染した場合です。口腔内・唇・喉などに発生することがあり、「口腔内尖圭コンジローマ」と呼ばれることもあります。
感染してから症状が現れるまでの潜伏期間は、3週間〜8ヶ月程度と幅があります。感染しても症状が出ないケース(不顕性感染)も多く、自覚なく他者に感染させてしまうことがあります。
⚠️ 尖圭コンジローマの原因と特徴
尖圭コンジローマはHPVウイルスの感染によって発症します。性的接触が主な感染経路であるため、性的に活動的な年代に多く見られますが、感染の有無は外見からは判断できないため、パートナーがいる人であれば誰でもリスクがあります。
HPVは皮膚や粘膜の微細な傷から侵入し、細胞に感染することでいぼ状の病変を引き起こします。免疫機能が低下している場合は症状が出やすく、また喫煙・疲労・ストレスなどもリスク要因となります。
尖圭コンジローマの主な特徴を以下に挙げます。
見た目については、初期は小さなブツブツとして現れ、成長すると「カリフラワー状」「鶏のとさか状」と表現されるような不規則な形のいぼになることが多いです。色は白色・肌色・淡いピンク色などさまざまで、表面は凸凹しています。唇に発生した場合も同様の見た目になりますが、口腔内は視認しにくいため、見落とされることもあります。
症状については、痛みやかゆみが出る場合と、まったく自覚症状がない場合があります。唇や口腔内に発生した場合、食事中や会話中に違和感を感じることがあります。また、病変が大きくなると出血しやすくなることもあります。
経過については、治療をしなければ自然に消えることは少なく、放置するとしだいに大きくなったり、数が増えたりすることがあります。免疫力によっては自然消退することもありますが、確率は低いため積極的な治療が勧められます。
感染性については、性的接触によって他者にうつります。感染力は比較的強く、コンドームの使用はある程度の予防効果がありますが、完全に防ぐことはできません。パートナーへの感染リスクを避けるためにも、早期発見・早期治療が重要です。
🔍 フォアダイスと尖圭コンジローマの見分け方
フォアダイスと尖圭コンジローマは、どちらも唇や周辺にブツブツとして現れることがありますが、いくつかの点で明確な違いがあります。ただし、素人判断で確実に見分けることは難しいため、不安がある場合は必ず医療機関を受診することをお勧めします。
ここでは、参考となる見分けのポイントを解説します。
色と形の違いについて見ると、フォアダイスは白色〜淡黄色の均一な小さな粒で、表面が比較的滑らかです。複数の粒が整然と並ぶように分布していることが多く、粒の大きさも均一です。一方、尖圭コンジローマは白色・肌色・ピンク色などさまざまで、表面が凸凹しており、不規則な形をしていることが多いです。成長すると「カリフラワー状」に見えることが特徴的です。
症状の有無について見ると、フォアダイスには痛みもかゆみもなく、触れても特に不快感はありません。尖圭コンジローマも初期は無症状のことが多いですが、大きくなると違和感・かゆみ・痛み・出血などが現れることがあります。
発生の状況について見ると、フォアダイスは思春期以降に徐々に現れ、長年にわたって存在し続けます。特に急に増えることはなく、比較的安定しています。尖圭コンジローマは性的接触後の数週間〜数ヶ月後に突然現れ、放置すると徐々に大きくなったり数が増えたりします。
性的接触との関連について見ると、フォアダイスは性的接触とは無関係に発生します。尖圭コンジローマはオーラルセックスなどの性的接触が原因であるため、性的経験がある人に発生します。最近の性的接触後に急に症状が現れた場合は、尖圭コンジローマの可能性を疑う必要があります。
触感について見ると、フォアダイスは触れると皮膚の下にある粒を感じますが、盛り上がりはそれほど大きくありません。尖圭コンジローマはより明確に隆起しており、成長するとはっきりとしたいぼ状の盛り上がりとして触れることができます。
ただし、これらの特徴はあくまで参考であり、実際には医師による診察・検査なしに確実に判断することはできません。特に尖圭コンジローマが疑われる場合は、自己診断で安心せず、必ず専門の医療機関を受診してください。
Q. フォアダイスと尖圭コンジローマの見分け方を教えてください。
フォアダイスは白色〜淡黄色の均一な小さな粒で表面が滑らかく、痛みやかゆみがなく長年安定して存在します。一方、尖圭コンジローマはカリフラワー状の不規則な形をしており、性的接触後に突然現れて放置すると増大・増数します。外見だけでの自己判断は難しいため、専門医による診察が必要です。
📝 唇にブツブツができるその他の原因
唇に白いブツブツが現れる原因はフォアダイスと尖圭コンジローマだけではありません。他にもいくつかの皮膚疾患や状態が類似した症状を引き起こすことがあります。
粟粒腫(ミリア)は、皮膚の角質が皮膚内に溜まってできる小さな白い嚢胞です。フォアダイスに似た白い小さな粒状の外見をしていますが、角質が原因であるため、医師が適切に処置することで取り除くことができます。
口唇ヘルペス(単純ヘルペス)は、単純ヘルペスウイルス(HSV)の感染によって引き起こされる疾患です。初期にはブツブツや小さな水疱として現れ、その後破れて潰瘍になることがあります。発症前に唇周辺にチクチクした感覚やかゆみが現れることが多く、再発を繰り返す特徴があります。
接触性皮膚炎は、リップクリーム・化粧品・食品・歯磨き粉などに対するアレルギー反応によって唇や周辺に発疹やブツブツが現れることがあります。かゆみや赤みを伴うことが多く、原因物質を避けることで改善します。
汗管腫は、汗管の細胞が増殖してできる良性の腫瘍です。目の周りや頬に多く見られますが、唇周辺に現れることもあります。フォアダイスに似た白い小さな粒として現れ、良性であるため健康への影響はほとんどありません。
扁平コンジローマは、梅毒の二期疹として現れることがある平坦な病変です。尖圭コンジローマとは異なり、梅毒トレポネーマの感染が原因です。全身症状(発熱・倦怠感・リンパ節腫脹など)を伴うことが多く、梅毒の検査が必要です。
ニキビ・毛嚢炎は、唇周辺(特に口の周り)の毛穴に細菌が感染したり、皮脂が詰まったりすることで発生します。赤みや痛みを伴うことが多く、一般的なスキンケアや皮膚科での治療によって改善します。
これらの状態は自己診断が難しいため、唇や周辺に気になるブツブツが現れた場合は、皮膚科や性感染症専門クリニックを受診して正確な診断を受けることが大切です。
💡 フォアダイスの治療・対処法
フォアダイスは病気ではなく、医学的な治療が必ずしも必要なわけではありません。ほとんどの場合、健康へのリスクはなく、放置しても問題ないとされています。しかし、見た目を気にする方や心理的なストレスを感じている方のために、いくつかの治療・対処法が存在します。
まず大切なのは、自分で無理に潰したり取り除こうとしないことです。フォアダイスを自己処置しようとすると、炎症・感染・色素沈着などを引き起こすことがあり、かえって状態が悪化する可能性があります。
レーザー治療は、フォアダイスに対する治療法のひとつです。炭酸ガス(CO2)レーザーやパルス色素レーザーなどを使用して、皮脂腺を焼灼・蒸散させます。比較的効果的な治療法ですが、唇という敏感な部位への施術であるため、専門医による慎重な判断と技術が必要です。再発することもあります。
電気焼灼(電気メス)は、高周波電流を使って皮脂腺を焼いて取り除く方法です。局所麻酔を使用して行われ、レーザー治療と同様の効果が期待できます。ただし、施術後に瘢痕(傷跡)が残るリスクがあるため、唇への施術は注意が必要です。
ビタミンA誘導体(レチノイン酸)の外用は、一部の研究でフォアダイスを改善する効果が報告されています。ただし、唇への使用は皮膚への刺激が強い場合もあり、医師の指導のもとで使用することが重要です。
マイクロパンチ法(マイクロポアー手術)は、専用の器具を使って皮脂腺を物理的に取り除く方法です。比較的新しい方法であり、傷跡が残りにくいとされていますが、専門的な技術を要します。
フォアダイスの治療を検討する場合は、美容皮膚科や皮膚科を受診し、専門医と十分に相談した上で方針を決定することをお勧めします。治療にはリスクも伴うため、美容目的であることを十分に理解した上で判断することが大切です。
また、日常生活での対処法として、保湿ケアを適切に行うことが挙げられます。乾燥した状態では皮脂腺が目立ちやすくなることがあるため、適切なリップケアによって唇を潤った状態に保つことで、フォアダイスが目立ちにくくなることがあります。
Q. 唇のブツブツはいつ医療機関を受診すべきですか?
最近のオーラルセックス後に唇や口腔内にブツブツが出現した場合、ブツブツが急に増えたり大きくなったりしている場合、痛み・かゆみ・出血などの症状を伴う場合は早めの受診が必要です。またパートナーが尖圭コンジローマと診断された場合も、症状の有無にかかわらず検査を受けることが大切です。
✨ 尖圭コンジローマの治療法
尖圭コンジローマはウイルス感染症であるため、適切な治療が必要です。フォアダイスとは異なり、放置すると悪化する可能性があるため、早期に専門医を受診することが大切です。治療法にはいくつかの選択肢があります。
外用薬による治療について説明します。イミキモドクリーム(商品名:ベセルナクリーム)は、免疫調節薬であり、身体の免疫機能を活性化することでHPVを排除する効果があります。患部に週3回程度塗布し、数時間後に洗い流す方法で使用します。効果が出るまでに数週間〜数ヶ月かかることがあります。口腔内への使用は基本的に適応外となるため、唇・口腔内の尖圭コンジローマに対しては医師と相談の上で判断します。ポドフィリン(ポドフィロトキシン)は、別の外用薬であり、ウイルスに感染した細胞の増殖を抑制します。ただし、口腔内への使用は安全性の観点から通常推奨されません。
液体窒素による凍結療法は、液体窒素(−196℃)を患部に当てて組織を凍結・壊死させる方法です。外来で比較的手軽に受けられる治療であり、副作用も比較的少ないです。複数回の施術が必要なことが多く、治療間隔は1〜2週間程度です。唇や口腔内の病変にも対応可能ですが、施術者の技術と経験が重要です。
レーザー治療は、炭酸ガス(CO2)レーザーや電気焼灼によって病変を焼き取る方法です。効果が高く、一度の施術で広範囲の病変を治療できることが利点です。局所麻酔を使用して行われ、施術後は一定期間の傷の管理が必要です。唇や口腔内の尖圭コンジローマにも使用されることがあります。
外科的切除は、メスやはさみなどで病変を物理的に切り取る方法です。大きな病変や他の方法で改善しない場合に選択されることがあります。局所麻酔下で行われ、傷跡が残る可能性があります。
トリクロロ酢酸(TCA)による治療は、高濃度の酸性薬剤を患部に塗布して組織を化学的に破壊する方法です。特に口腔内や粘膜部位への使用に向いていると言われています。ただし、施術には専門的な技術が必要であり、周囲の正常組織への影響に注意が必要です。
尖圭コンジローマの治療では、いずれの方法でも再発のリスクがあります。これはHPVウイルスが体内に残存することがあるためです。治療後も定期的な経過観察が必要であり、再発した場合は再治療が必要です。
また、パートナーへの感染を防ぐために、治療中は性的接触を控えること、あるいはコンドームを正しく使用することが推奨されます。パートナーも検査・治療を受けることが、再感染を防ぐために重要です。
HPVワクチン(ガーダシル9など)の接種は、HPV6型・11型を含む複数の型に対して予防効果があります。既に感染している場合は治療効果はありませんが、感染していない型に対する予防や、再感染予防として考慮されることがあります。男性へのワクチン接種も推奨されています。
📌 クリニックを受診すべきタイミング

唇や口周辺にブツブツが現れたとき、多くの人は「様子を見ようか」と迷うかもしれません。しかし、以下のような状況では早めに医療機関を受診することをお勧めします。
最近の性的接触後(特にオーラルセックス後)に唇や口腔内にブツブツが出現した場合は、尖圭コンジローマの可能性があるため、速やかに受診してください。性感染症は早期発見・早期治療によって治療効果が高まり、パートナーへの感染リスクも減らすことができます。
ブツブツが急に増えたり、大きくなったりしている場合も受診の目安となります。フォアダイスは通常安定していますが、尖圭コンジローマは放置すると増大・増数することがあります。
痛み・かゆみ・出血などの症状を伴う場合は、単なるフォアダイスではない可能性が高いため、早めの受診が必要です。
見た目が気になって日常生活や精神的健康に影響している場合も、受診の理由になります。フォアダイスであると診断された場合でも、美容的な観点からの治療相談が可能です。
パートナーが尖圭コンジローマと診断された場合は、自分自身も感染している可能性があるため、症状の有無にかかわらず検査を受けることが大切です。
受診先としては、皮膚科・性感染症科・泌尿器科・産婦人科・形成外科などが対応しています。性感染症が疑われる場合は、性感染症専門のクリニックを受診するのが最も確実です。アイシークリニック渋谷院では、性感染症の検査・診断・治療から、フォアダイスなどの美容的な処置まで対応しています。プライバシーに配慮した環境でご相談いただけます。
受診の際には、症状が出始めた時期・ブツブツの変化の有無・最近の性的接触の有無・既往歴などを医師に正確に伝えると、より適切な診断につながります。恥ずかしいと感じるかもしれませんが、医師は性感染症の診療に慣れており、プロフェッショナルとして対応しますので、安心して話していただけます。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、唇の白いブツブツを気にされて来院される患者様の多くが、フォアダイスと尖圭コンジローマのどちらであるか不安を抱えていらっしゃいます。フォアダイスは生理的な変異であり治療が必須でないケースがほとんどですが、尖圭コンジローマはHPVによる性感染症のため、性感染症専門の医療機関で早期に適切な治療を受けることが大切です。」
🎯 よくある質問
フォアダイスは感染症ではなく、異所性に現れた皮脂腺です。そのため、キスや皮膚の接触では他の人にうつることはまったくありません。感染性がないため、パートナーへの感染を心配する必要はありません。ただし、見た目が似ている尖圭コンジローマは感染症であるため、不安な場合は医療機関で正確な診断を受けることをお勧めします。
フォアダイスは白色〜淡黄色の均一な小さな粒で、表面が滑らかで痛みやかゆみがありません。一方、尖圭コンジローマはカリフラワー状の不規則な形をしており、性的接触後に突然現れ、放置すると大きくなる傾向があります。ただし、外見だけでの自己判断は難しいため、当院での正確な診断をお勧めします。
尖圭コンジローマを放置すると、いぼが大きくなったり数が増えたりする可能性があります。また、パートナーへの感染リスクが継続するため、早期治療が重要です。免疫力によって自然消退するケースもありますが、確率は低いとされています。症状が疑われる場合は、できるだけ早めに専門医を受診してください。
フォアダイスは病気ではないため、医学的な治療は必須ではありません。健康リスクもなく、放置しても問題ないとされています。ただし、見た目が気になる場合は、レーザー治療や電気焼灼などの美容的な治療が選択肢としてあります。治療を検討される場合は、当院にてリスクや効果について専門医と十分に相談した上で方針を決定することをお勧めします。
皮膚科・性感染症科・泌尿器科・産婦人科・形成外科などが対応しています。性感染症が疑われる場合は、性感染症専門のクリニックへの受診が最も確実です。
📋 まとめ
唇にできる白いブツブツには、フォアダイスと尖圭コンジローマという代表的な原因があります。この二つは性質がまったく異なります。フォアダイスは病気ではなく、異所性に現れた皮脂腺であり、感染性もなく健康リスクもありません。一方、尖圭コンジローマはHPVウイルスによる性感染症であり、適切な治療が必要です。
外見だけでは区別が難しいことも多く、自己判断には限界があります。以下のポイントを参考に、心配な症状がある場合はためらわずに医療機関を受診することをお勧めします。
フォアダイスは白色〜淡黄色の均一な小さな粒で、症状がなく、長年安定して存在します。感染性はなく、治療は必須ではありませんが、美容目的での治療も可能です。尖圭コンジローマはHPVによるいぼ状の病変で、性的接触後に現れ、放置すると増大・増数します。早期治療によってパートナーへの感染リスクを減らすことができます。
唇や口周辺のブツブツが気になっている方、お気軽にアイシークリニック渋谷院にご相談ください。正確な診断と適切な治療・ケアで、不安を解消するお手伝いをいたします。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – フォアダイス(異所性皮脂腺)の定義・特徴・診断基準および尖圭コンジローマを含む皮膚疾患の鑑別診断に関する学会公式情報
- 国立感染症研究所 – 尖圭コンジローマの病原体(HPV6型・11型)・感染経路・疫学・潜伏期間・治療法に関する公式情報
- 厚生労働省 – 尖圭コンジローマを含む性感染症の予防・治療・パートナーへの感染対策に関する厚生労働省公式ガイダンス
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務