💬 「マッサージに通っても肩こりが全然治らない…」
そんな悩み、実はボトックス注射で劇的に改善できるかもしれません。
でも、こんな疑問ありませんか?
🔸 保険って使えるの?
🔸 実際いくらかかるの?
🔸 副作用は大丈夫?
この記事を読まないまま適当なクリニックに行くと、数万円を無駄にするリスクがあります。
費用・効果・リスク・クリニックの選び方まで、医療的観点からまるごと解説します。
目次
- 肩こりとは何か?そのメカニズムを理解する
- ボトックス注射とは何か
- 肩こりボトックスは保険適用になるのか
- 保険適用になるケースとならないケースの違い
- 肩こりボトックスの費用相場(自費診療)
- 肩こりボトックスの効果と持続期間
- ボトックス注射の治療の流れ
- 肩こりボトックスの副作用とリスク
- ボトックス以外の肩こり治療との比較
- 肩こりボトックスが向いている人・向いていない人
- クリニック選びのポイント
- まとめ
💡 この記事のポイント
📌 肩こりへのボトックス注射は原則保険適用外(自費)で、両肩3〜10万円が相場。
⚡ 効果は2〜4週間後に現れ3〜6か月持続するが、慢性肩こりの根本原因には生活習慣改善との併用が重要。
💡 肩こりとは何か?そのメカニズムを理解する
肩こりは日本人にとって非常に身近な症状であり、厚生労働省の国民生活基礎調査においても、女性では腰痛に次いで2番目、男性では腰痛についで2位に位置する訴えの多い症状です。日常的な不快感として受け流されがちですが、症状が慢性化すると頭痛や倦怠感、集中力の低下など、生活の質に大きく影響を与えることもあります。
肩こりのメカニズムはいくつかの要素が絡み合っています。まず、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などによって同じ姿勢が続くと、僧帽筋(そうぼうきん)をはじめとした肩まわりの筋肉が緊張した状態になります。筋肉が緊張することで血流が悪化し、乳酸などの疲労物質が蓄積されます。さらに、筋肉の中にある神経が刺激されてこりや痛みとして感じられるというのが基本的な流れです。
僧帽筋は首から肩、背中の上部にかけて広がる大きな筋肉で、肩こりの主な原因となる部位です。この筋肉が過剰に緊張・肥大することで、肩まわりのこわばりや痛みが生じます。また、心理的なストレスや冷え、眼精疲労なども筋緊張を高める要因となるため、肩こりは単純に筋肉の問題だけではなく、生活習慣全般が関与する複合的な症状といえます。
多くの場合、マッサージや温熱療法、ストレッチなどで一時的な改善が見られますが、根本的な原因(筋肉の過緊張や肥大)に対処しなければ再発しやすいという課題があります。そこで近年注目されているのが、筋肉の緊張そのものを和らげるボトックス注射です。
Q. 肩こりボトックスは保険適用になりますか?
一般的な肩こりへのボトックス注射は、現時点では保険適用外(自費診療)です。保険が適用されるのは、痙性斜頸(頚部ジストニア)など厚生労働省が承認した特定の神経筋疾患と診断された場合に限られ、通常の肩こりで保険が使える可能性は非常に低いと考えてください。
📌 ボトックス注射とは何か
ボトックスとは、ボツリヌス菌が産生するたんぱく質(ボツリヌストキシン)を精製した薬剤のことです。日本国内では「ボトックス」という名称はアラガン社の製品の商標ですが、一般的にはボツリヌストキシン製剤全体を指す言葉として広く使われています。
ボトックス注射の主な作用は「筋肉の収縮を抑制する」ことです。筋肉を動かす際には、神経終末からアセチルコリンという神経伝達物質が放出されて筋肉に指令が伝わりますが、ボツリヌストキシンはこのアセチルコリンの放出を阻害します。その結果、筋肉が一時的に弛緩(しかん)し、過度な緊張が緩和されます。
この作用を応用したのが肩こりに対するボトックス治療です。僧帽筋など肩まわりの過緊張した筋肉に直接注射することで、筋肉の収縮を抑え、肩こりの根本原因に働きかけます。また、筋肉が弛緩することで筋肉の体積自体が小さくなるため、肩のラインをスッキリさせる「肩痩せ」効果も期待できると注目されています。
ボトックス注射はもともと眼瞼痙攣(がんけんけいれん)や斜頸(しゃけい)などの神経筋疾患の治療薬として開発されましたが、その後、美容医療の分野でも広く活用されるようになりました。シワ治療や小顔治療のほか、多汗症の治療にも用いられており、医療分野における応用範囲は非常に広いです。
✨ 肩こりボトックスは保険適用になるのか
肩こりのためにボトックス注射を受けたいと考えたとき、最初に気になるのが「保険は使えるのか」という点です。結論からお伝えすると、一般的な肩こりに対するボトックス注射は、現時点では保険適用外(自費診療)となります。
日本では、保険診療として認められる治療は厚生労働省が定めた適応症に限られています。ボツリヌストキシン製剤が保険適用となっている疾患には、眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頸、脳卒中後の上肢・下肢の痙縮、多汗症(原発性腋窩多汗症)、過活動膀胱、慢性片頭痛などがあります。
これらはいずれも神経筋疾患や特定の医学的状態を対象としており、「肩こり」はその適応症に含まれていません。いわゆる「肩こり」は、疾患ではなく症状として扱われることが多く、ボトックス注射の保険適用の対象外となっています。
ただし、肩こりの背景に痙性斜頸などの神経疾患が存在する場合には、その疾患に対するボトックス治療として保険が適用されるケースがあります。あくまでも「病名として保険適用の認められた疾患」に対する治療としての使用が前提となるため、通常の肩こりで保険が利く可能性は現実的には非常に低いと考えておくべきでしょう。
美容目的での「肩痩せ」を目的としたボトックス注射についても、当然ながら保険適用はありません。見た目の改善を主な目的とした施術は医療保険の対象外であるためです。
Q. 肩こりボトックスの費用相場はどのくらいですか?
肩こりへのボトックス注射は自費診療のため、両肩への施術で3万円〜10万円程度が一般的な相場です。使用する製剤の種類や量、クリニックの立地・医師の技術によって費用は異なります。効果は3〜6か月で薄れるため、定期的な再施術を含めた年間コストも考慮する必要があります。
🔍 保険適用になるケースとならないケースの違い
先述の通り、ボトックス注射が保険適用となるかどうかは、診断される「病名」によって決まります。ここでは、保険が適用されうるケースと適用されないケースをより具体的に整理します。
✅ 保険適用になりうるケース
痙性斜頸(頚部ジストニア)と診断された場合、ボツリヌストキシン製剤は保険適用で使用できます。痙性斜頸とは、首や肩まわりの筋肉が不随意に収縮し続けることで、首が一定方向にねじれたり傾いたりする状態が続く疾患です。この疾患に伴って肩こりや首の痛みが生じることがありますが、その場合はあくまで「痙性斜頸の治療」としてボトックスが使用されます。
また、脳卒中後遺症による上肢や下肢の痙縮(筋肉が固まって動かしにくくなる状態)に対しても保険適用があります。痙縮がある場合、肩まわりの筋緊張が強くなることがあり、その治療の一環としてボトックスが用いられることがあります。
これらはあくまでも医師による正確な診断と、厚生労働省が承認した適応症であることが条件です。診断がつかなければ保険適用にはなりません。
📝 保険適用にならないケース
デスクワークや姿勢の悪さ、ストレスなどによる一般的な肩こりは、保険適用の対象外です。たとえ症状が重篤であっても、医学的に保険適用と認められた疾患の診断がつかない限り、ボトックス注射は自費診療となります。
また、肩のラインを細くしたいという審美的な目的(いわゆる「肩痩せボトックス」)も保険適用外です。肩のボリュームを減らして体のシルエットを変えたいという美容的ニーズに応えるものは、美容医療の範疇となります。
万が一、保険診療として処理されているにもかかわらず実態が美容目的であった場合、それは不正請求にあたる可能性があります。適切な医療機関で正しく診断・相談を受けることが重要です。
💪 肩こりボトックスの費用相場(自費診療)
肩こりに対するボトックス注射は自費診療となるため、費用はクリニックによって異なります。一般的な相場としては、両肩への施術で3万円〜10万円程度が目安とされています。ただし、この範囲はかなり幅が広く、使用する製剤の種類や量、クリニックの立地・設備・医師の技術によって大きく変動します。
使用されるボツリヌストキシン製剤にはいくつかの種類があり、代表的なものとしてはアラガン社の「ボトックス」、韓国製の「ニューロノックス」や「コアトックス」、フランス製の「ディスポート」などがあります。製剤によって力価(効き目の単位)が異なるため、単純に「単位数」だけで比較することはできませんが、一般的に国内外の認可を受けた製剤を使用しているクリニックはある程度の質が担保されていると考えられます。
費用の内訳としては、診察料・注射手技料・薬剤費が含まれるのが一般的です。初診料が別途かかるクリニックもあるため、事前に問い合わせて確認しておくことをおすすめします。
また、ボトックスの効果は永続的なものではなく、定期的な再施術が必要です。一般的には3〜6か月に一度の頻度で注射を受けることが推奨されるため、年間コストとして計算すると数万円〜数十万円になることも念頭に置いておく必要があります。定期的に通うことを考えると、コストパフォーマンスや信頼性の高いクリニックを選ぶことが長期的には重要なポイントになります。
クリニックによってはモニター価格や定期施術のパッケージプランなどを設けている場合もあります。ただし、極端に安い価格を提示しているクリニックには、薄い濃度の製剤を使用していたり、医師ではなくスタッフが施術を行っていたりするリスクも考えられるため、価格だけで判断しないことが大切です。
🎯 肩こりボトックスの効果と持続期間
肩こりボトックスは、すぐに効果が出るわけではありません。注射後1週間程度で効果が現れ始め、2〜4週間で最も効果が実感できる時期になるというのが一般的な経過です。
効果の主な内容としては、以下のようなものが挙げられます。まず、僧帽筋などの筋肉の過緊張が緩和されることで、肩のこわばりや重さが楽になります。血流の改善も促されることから、こりに伴う頭痛や倦怠感が軽減するという声も聞かれます。また、筋肉が弛緩することで視覚的にも肩のラインがなだらかになり、首が長く見えるという効果もあります。
持続期間については、個人差がありますが、おおよそ3〜6か月程度が目安とされています。筋肉の活動量が多い方や代謝が活発な方は効果が早く薄れることがあり、反対に注射後も筋肉への刺激が少ない方は比較的長く効果が続くことがあります。
ボトックスの効果が自然に薄れてくると、アセチルコリンの放出が再び活発になり、筋肉の収縮機能が徐々に回復します。そのため、肩こりの症状が再び現れる前に次の施術を受けることで、継続的な改善効果を維持することができます。
注意点として、ボトックスはあくまでも「筋肉の緊張を一時的に抑える」作用であり、肩こりの根本原因(姿勢の悪さや筋力の低下、ストレスなど)を取り除くものではありません。効果を最大限に活かすためには、施術後にストレッチや姿勢改善、適度な運動などのセルフケアを並行して行うことが重要です。
Q. 肩こりボトックスの効果と持続期間はどのくらいですか?
肩こりボトックスは注射後1週間程度で効果が現れ始め、2〜4週間で最も実感できる時期を迎えます。僧帽筋の緊張緩和によって肩のこわばりや頭痛が軽減し、効果は個人差があるものの3〜6か月程度持続します。代謝が活発な方は効果が早く薄れる傾向があります。

💡 ボトックス注射の治療の流れ
肩こりボトックスの治療を受ける際の一般的な流れをご説明します。クリニックによって多少の違いはありますが、基本的な手順は以下のようになります。
🔸 カウンセリング・診察
初診では、医師による問診とカウンセリングが行われます。肩こりの症状の程度や期間、これまでに受けた治療、現在服用している薬、アレルギーの有無、妊娠・授乳の有無などが確認されます。また、ボトックス治療の適応かどうかの判断や、期待できる効果・リスクについての説明もこの段階で行われます。疑問点や不安なことはこの段階で遠慮なく質問しておきましょう。
⚡ 施術前の準備
施術前に注射部位を確認し、皮膚を清潔にします。痛みに敏感な方には、希望に応じて麻酔クリームを塗布してから施術を行うクリニックもあります。麻酔クリームは塗布後30〜60分程度で効果が出るため、その分時間が必要です。
🌟 注射
実際の注射は非常に細い注射針を使用して行われます。僧帽筋の盛り上がっている部分を中心に、数か所に分けてボツリヌストキシンが注入されます。施術時間は通常5〜15分程度で終了します。注射の際にはチクッとした痛みや圧迫感を感じることがありますが、多くの方が「思ったより痛くなかった」と感じる程度です。
💬 施術後の確認と帰宅
施術後は、注射部位の状態を確認した後、アフターケアや注意事項の説明を受けます。基本的に施術当日から通常通りの生活ができますが、いくつかの注意点があります(次のセクションで詳しく説明します)。施術後数週間で効果が現れ始めるため、経過を見ながら次回の施術のタイミングを医師と相談するのがよいでしょう。
📌 肩こりボトックスの副作用とリスク
ボトックス注射は比較的安全性の高い治療法とされていますが、副作用やリスクがないわけではありません。治療を検討する際には、あらかじめリスクについて十分に理解しておくことが大切です。
✅ よく見られる副作用
注射部位の内出血や赤み、腫れ、痛みは比較的よく見られる反応です。これらは多くの場合、数日以内に自然に改善します。また、施術直後に一時的に頭痛や倦怠感を感じる方もいますが、これも通常は短期間で回復します。
筋力の一時的な低下も起こりえます。僧帽筋が弛緩することで、腕を上げる動作や重いものを持ち上げる動作が一時的にしにくくなることがあります。これは施術部位と量の調整で最小限に抑えられますが、肉体労働や運動競技を行っている方は医師に事前に伝えておくことが重要です。
📝 稀なリスク
ボツリヌストキシンに対するアレルギー反応は非常に稀ですが、発生する可能性はゼロではありません。アレルギーの既往がある方は必ず医師に申告してください。また、非常に稀な事例として、製剤が意図しない筋肉に広がることで嚥下困難(ものを飲み込みにくくなる)や呼吸困難が生じるリスクがあることも理解しておく必要があります。これらは熟練した医師が適切な量と部位に注射することで最小化できます。
🔸 施術後の注意事項
施術当日は、注射部位を強くこすったり押したりすることは避けてください。ボツリヌストキシンが意図しない方向に広がる可能性があります。また、施術後4時間程度は横にならないことが推奨されています。激しい運動や飲酒も施術当日は控えることが望ましいとされています。さらに、サウナや高温の入浴も、血行促進による薬剤の拡散を防ぐため、施術後しばらくは避けることが一般的に推奨されます。
⚡ ボトックスを受けられない方
妊娠中・授乳中の方、重篤な神経筋疾患(重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症など)をお持ちの方、ボツリヌストキシンにアレルギーのある方は、ボトックス注射を受けることができません。また、抗凝固薬や抗血小板薬を服用している方は、内出血のリスクが高まる可能性があるため、事前に医師に相談が必要です。
✨ ボトックス以外の肩こり治療との比較
肩こりに対する治療法はさまざまあります。ボトックス注射の特徴をより明確に理解するために、他の治療法と比較してみましょう。
🌟 マッサージ・整体
最も身近な対処法です。一時的な血流改善やリラクゼーション効果が得られますが、根本的な筋肉の緊張状態を変えるには限界があります。定期的に通い続ける必要があり、長期的なコストも考慮する必要があります。
💬 ストレッチ・運動療法
肩まわりの筋肉をほぐし、姿勢を改善するための基本的なアプローチです。継続することで肩こりの予防・改善に効果的ですが、即効性はなく、自己管理が必要です。ボトックス治療と並行して行うことで相乗効果が期待できます。
✅ 鍼灸治療
東洋医学に基づいたアプローチで、血流改善や筋緊張の緩和に効果があるとされています。保険が適用されるケースもありますが(医師の同意書が必要なケースも)、効果の個人差が大きく、継続的な通院が必要です。
📝 薬物療法(内服薬・外用薬)
筋弛緩薬や鎮痛薬、湿布薬などが肩こりの治療に用いられます。保険が適用される場合も多く、比較的安価ですが、長期服用による胃腸への影響や眠気といった副作用も考慮する必要があります。根本的な筋肉の過緊張状態を変えるものではないため、再発しやすい傾向があります。
🔸 ボトックス注射の位置づけ
ボトックス注射は、他の治療法で十分な効果が得られなかった慢性的な肩こりに対して、より根本的なアプローチとして有効な選択肢です。一度の施術で数か月間の効果が期待でき、繰り返し通院する手間が少ないというメリットがあります。ただし自費診療のため費用がかかること、および完全な恒久的治療ではないことがデメリットです。
Q. 肩こりボトックスの副作用やリスクを教えてください。
肩こりボトックスでよく見られる副作用は、注射部位の内出血・赤み・腫れ・痛みで、多くは数日以内に改善します。また、僧帽筋の弛緩により腕を上げる動作が一時的にしにくくなることがあります。妊娠中・授乳中の方や重症筋無力症などの神経筋疾患をお持ちの方は施術を受けられません。
🔍 肩こりボトックスが向いている人・向いていない人

⚡ 向いている人
マッサージや薬などの一般的な治療を続けているにもかかわらず、肩こりが慢性的に改善しない方には、ボトックス注射が有効な選択肢となります。特に、僧帽筋の発達・肥大が目立つ方(筋肉質で肩に力が入りやすい方)は、ボトックスによって筋緊張を緩和する効果が実感しやすいとされています。
また、デスクワークやスマートフォンの使用時間が長く、常に肩まわりに負担がかかっているライフスタイルの方にも向いています。施術によって筋肉の過剰な緊張を和らげることで、日常的な不快感の軽減が期待できます。
さらに、肩こりの改善と同時に肩のラインを整えたい方にとっても、ボトックス注射は機能面と美容面の両方にアプローチできるという点で魅力的です。
🌟 向いていない人
妊娠中・授乳中の方、重症筋無力症などの神経筋疾患をお持ちの方、ボツリヌストキシンにアレルギーがある方は治療を受けることができません。また、アスリートや重労働に従事している方は、一時的な筋力低下が仕事やパフォーマンスに影響する可能性があるため、医師とよく相談したうえで判断することが必要です。
費用面での負担が難しい方も、継続的な治療を前提とするボトックス注射は向いていない可能性があります。まずは生活習慣の改善や保険適用の治療を試みてから、ボトックスを検討するという順序も合理的な判断です。
また、「一度打てば永遠に治る」という誤解を持っている方も、あらかじめ現実的な期待値を持つことが大切です。ボトックスはあくまでも一定期間の緩和効果を提供するものであり、生活習慣の改善と組み合わせることで最大限の効果が発揮されます。
💪 クリニック選びのポイント
自費診療のボトックス注射は、クリニックによって技術・安全性・価格がさまざまです。安全で効果的な治療を受けるために、以下のポイントを参考にクリニックを選びましょう。
💬 医師が施術を行うかどうか
ボトックス注射は医療行為であり、医師のみが行える施術です。美容医療の分野では、一部のクリニックで看護師や無資格者が施術を行っているケースが問題視されることがあります。必ず医師が直接施術を行うクリニックを選びましょう。
✅ 使用する製剤の確認
使用するボツリヌストキシン製剤の種類と由来、承認の有無を確認することも重要です。正規ルートで輸入・仕入れた信頼性の高い製剤を使用しているかどうか、カウンセリング時に確認するとよいでしょう。
📝 カウンセリングの丁寧さ
初診時のカウンセリングが丁寧に行われるかどうかも、クリニックの質を判断する重要なポイントです。症状をしっかりと聞いてくれるか、リスクについて正直に説明してくれるか、患者の疑問や不安に向き合ってくれるかを確認しましょう。施術を急かすような対応のクリニックには注意が必要です。
🔸 アフターフォローの充実度
施術後に何か気になる症状が出たとき、すぐに相談できる体制が整っているかどうかも確認しておきましょう。施術後のフォローアップ診察が用意されているクリニックは、患者に対して責任ある対応をしているといえます。
⚡ 料金体系の透明性
施術費用が明確に提示されているか、追加費用が発生しないかどうかも事前に確認が必要です。「初診無料」「モニター価格」などの特典がある場合も、最終的な総額を把握しておくことが大切です。
アイシークリニック渋谷院では、医師によるカウンセリングを大切にし、患者さんの肩こりの状態や生活背景をしっかりと把握したうえで、最適な治療プランをご提案しています。肩こりボトックスについてお悩みの方は、まずお気軽にご相談ください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、マッサージや市販の湿布では改善しきれない慢性的な肩こりにお悩みの方から、ボトックス治療へのご相談をいただくケースが増えています。肩こりボトックスは保険適用外となりますが、僧帽筋の過緊張が強い方には筋緊張の緩和という点で高い効果が期待でき、約3〜6か月の持続期間中に姿勢改善やストレッチを並行して行うことで、より根本的な改善につながりやすいと感じています。まずはカウンセリングで患者さんお一人おひとりの生活背景や症状をしっかりとお聞きしたうえで、ボトックス治療が本当に適しているかどうかを丁寧にご説明しますので、どうぞお気軽にご相談ください。」
🎯 よくある質問
一般的な肩こりに対するボトックス注射は、現時点では保険適用外(自費診療)となります。保険が適用されるのは、痙性斜頸(頚部ジストニア)など、厚生労働省が承認した特定の神経筋疾患として診断された場合に限られます。通常の肩こりで保険が適用される可能性は非常に低いとお考えください。
自費診療のため、クリニックや使用する製剤によって異なりますが、両肩への施術で3万円〜10万円程度が一般的な相場です。また、効果の持続期間が3〜6か月程度のため、定期的な再施術が必要となり、年間コストも考慮したうえで検討することをおすすめします。
注射後すぐに効果が出るわけではなく、一般的に施術後1週間程度で効果が現れ始め、2〜4週間で最も効果を実感できる時期を迎えます。効果の持続期間は個人差がありますが、おおよそ3〜6か月が目安です。代謝が活発な方は効果が早く薄れる傾向があります。
注射部位の内出血・赤み・腫れ・痛みが比較的よく見られますが、多くは数日以内に改善します。また、僧帽筋の弛緩により腕を上げる動作が一時的にしにくくなることがあります。妊娠中・授乳中の方や重症筋無力症などの神経筋疾患をお持ちの方は施術を受けることができません。
マッサージや薬など一般的な治療を続けても慢性的な肩こりが改善しない方や、僧帽筋の発達・肥大が目立つ方に特に効果が期待できます。当院では、お一人おひとりの症状や生活背景をカウンセリングで丁寧に確認したうえで、ボトックス治療が適しているかどうかをご説明していますので、まずはお気軽にご相談ください。
💡 まとめ
肩こりボトックスについて、保険適用の実情から費用、効果、リスク、クリニック選びのポイントまで幅広く解説してきました。最後に重要なポイントを整理します。
まず、一般的な肩こりに対するボトックス注射は現時点では保険適用外であり、自費診療となります。保険が適用されるのは、痙性斜頸などの特定の神経筋疾患として診断された場合に限られます。
自費診療の費用相場は両肩で3万円〜10万円程度であり、クリニックや使用する製剤によって異なります。効果の持続期間は個人差がありますが、3〜6か月程度が目安です。
ボトックス注射は比較的安全性の高い治療ですが、内出血や一時的な筋力低下などの副作用は起こりえます。妊娠中・授乳中の方や一部の神経筋疾患をお持ちの方は受けることができません。
効果を最大限に引き出すためには、施術後もストレッチや姿勢改善などのセルフケアを継続することが重要です。また、信頼できる医師・クリニックを選ぶことが、安全で満足度の高い治療を受けるための基本です。
慢性的な肩こりに長年悩まされており、これまでの治療でなかなか改善が見られなかった方には、ボトックス注射は有力な選択肢の一つです。まずは専門クリニックでカウンセリングを受け、自分の状態に合った治療法を医師と相談しながら検討してみることをおすすめします。
📚 関連記事
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📚 参考文献
- 厚生労働省 – 国民生活基礎調査における肩こりの有訴者率データ(女性2位・男性2位という記事内の統計的根拠として参照)
- 日本皮膚科学会 – ボツリヌストキシン製剤の適応疾患・保険適用に関するガイドライン情報(眼瞼痙攣・多汗症など保険適用疾患の根拠として参照)
- PubMed – 僧帽筋へのボツリヌストキシン注射の効果・持続期間・副作用に関する臨床研究論文(肩こりボトックスの効果・リスクの医学的根拠として参照)
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務