☀️ 夏の強い日差しを浴びた後、肌に白い斑点が現れて驚いた経験はありませんか?
📖 この記事を読むとわかること
- ✅ 白い斑点の原因と種類の見分け方
- ✅ やってはいけないNG行動とセルフケア
- ✅ クリニックで受けられる治療法と受診の目安
🚨 放置するとこんなリスクが…
原因によっては症状が広がったり、治療が難しくなるケースも。「そのうち消えるだろう」と思ってそのままにするのは要注意です!
目次
- 日焼け後に白い斑点が現れるとはどういうこと?
- 日焼けと肌のメラニンメカニズムをおさらい
- 白い斑点の主な原因と種類
- それぞれの白い斑点の見分け方
- 日焼けによる白い斑点を悪化させるNG行動
- 自宅でできるセルフケアと予防策
- クリニックで受けられる治療法
- 白い斑点は放置してもよいのか?受診の目安
- まとめ
💡 この記事のポイント
日焼け後の白い斑点は、特発性滴状色素減少症・白斑・癜風など原因が複数あり、原因ごとに適切な治療法が異なるため、自己判断を避け皮膚科への早期受診と日々の紫外線対策・保湿ケアが重要です。
💡 日焼け後に白い斑点が現れるとはどういうこと?
日焼けをした後に気づく白い斑点は、周囲の肌よりも色が薄く抜けたように見えるのが特徴です。シミや色素沈着が「黒・茶色・赤みがかった色」であるのに対し、白い斑点は「色素が失われた、または減少した」状態を示しています。医学的には「色素脱失(しきそだっしつ)」や「色素減少(しきそげんしょう)」と呼ばれる状態です。
白い斑点が現れるタイミングは、日焼けの直後から数週間後とさまざまです。日焼けによる炎症が落ち着いた後、肌がむけるとともに白い部分が浮き上がってくるケースもあります。また、繰り返し日焼けをしてきた部位に、じわじわと白い点が目立ってくる場合もあります。
白い斑点の原因はひとつではなく、複数の皮膚疾患や状態が関係しています。そのため、「ただの日焼け跡だろう」と自己判断してしまうことはあまりおすすめできません。どのような原因で白い斑点が生じているのかを理解することが、適切なケアへの第一歩となります。
Q. 日焼け後に白い斑点ができるメカニズムは?
日焼けによる紫外線ダメージが引き金となり、皮膚の色素を産生する「メラノサイト」が正常に機能しなくなることで白い斑点が現れます。紫外線が直接白い斑点を作るのではなく、炎症や慢性的なダメージによってメラノサイトが局所的に機能停止し、色素が作られなくなった状態です。
📌 日焼けと肌のメラニンメカニズムをおさらい
日焼けと白い斑点の関係を理解するためには、まず肌の色を決める「メラニン」というものについて知っておく必要があります。
メラニンは、皮膚の最下層にある「メラノサイト(色素細胞)」が産生する色素です。紫外線(UV)が肌に当たると、メラノサイトが刺激され、メラニンを大量に産生します。これが、日焼けして肌が黒くなるメカニズムです。メラニンには紫外線を吸収して肌の細胞を守るという大切な役割があります。
一方、何らかの原因によってメラノサイトが正常に機能しなくなったり、メラノサイト自体が減少・消失したりすると、その部分だけ色素が作られなくなります。これが白い斑点として現れる仕組みです。
日焼けそのものが白い斑点を「直接」引き起こすというよりは、紫外線によるダメージが引き金となって、メラノサイトの機能異常や炎症後の変化が起きることで白い斑点が生じる、というのが正確な理解です。また、日焼けによって周囲の肌が濃く色づくことで、もともと薄めだった部分が相対的に白く目立つようになるケースもあります。
✨ 白い斑点の主な原因と種類
日焼けに関連して現れる白い斑点には、いくつかの原因・疾患が考えられます。代表的なものを順に解説していきます。
✅ 特発性滴状色素減少症(IDH)
日焼けによる白い斑点の中で最も多いとされているのが、「特発性滴状色素減少症(とくはつせいてきじょうしきそげんしょうしょう)」です。英語では”Idiopathic Guttate Hypomelanosis(IGH)”とも呼ばれます。
この疾患は、長年にわたって紫外線ダメージを受け続けた肌に、直径2〜8mmほどの白くて小さな斑点が多数現れるものです。特に40代以降の女性に多く見られますが、若い世代でも日焼けの多い方に起こることがあります。最も出やすい部位は、すね・ふくらはぎ・前腕・肩など、長期間にわたって日光にさらされやすい部位です。
原因はまだ完全には解明されていませんが、紫外線によるメラノサイトへの慢性的なダメージが主な要因と考えられています。年齢とともに紫外線に対する修復能力が低下し、メラノサイトが局所的に機能しなくなることで、色素が作られなくなるとされています。
この斑点は痛みやかゆみを伴わないため、気づかないうちに増えていることも多いです。一度できてしまうと自然に消えることは少なく、数が増えていく傾向があります。
📝 日焼け後の炎症後色素脱失
強い日焼けをして皮膚に炎症が起きた後、回復の過程で色素が抜けてしまうことがあります。これを「炎症後色素脱失(えんしょうごしきそだっしつ)」と呼びます。
日焼けによって皮膚が赤くなり、水ぶくれができたり、皮がむけたりする強い炎症が起きると、その回復過程でメラノサイトが一時的にダメージを受け、色素を産生できなくなります。そのため、炎症が起きた部位が白っぽく見えるようになります。
炎症後色素脱失は、時間の経過とともに回復していくことが多いですが、ダメージが大きかった場合や繰り返し炎症が起きた場合は、色素が戻りにくくなることもあります。また、回復期に適切なケアをしないと、逆に色素沈着(黒ずみ)に転じてしまうケースもあります。
🔸 白斑(尋常性白斑)
「白斑(はくはん)」あるいは「尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)」は、免疫系の異常によってメラノサイトが攻撃・破壊されることで起こる自己免疫疾患です。皮膚のあちこちに、境界がはっきりした乳白色の斑点が現れるのが特徴です。
白斑と日焼けの関係については、強い紫外線が白斑の発症や悪化のきっかけになることがあると言われています。日焼けによって皮膚に炎症が起き、それが引き金となって免疫反応が活性化し、白斑が生じるケースが報告されています。
白斑は顔・首・手の甲・関節周囲など、比較的露出した部位に現れやすいです。大きさや形はさまざまで、小さな点状のものから手のひら大以上に広がるものまであります。白斑部分は日焼けしないため、夏場は特に健康な肌との色の差が目立ちます。
白斑は自然に消えることはほとんどなく、悪化を防ぎながら適切な治療を継続することが大切です。
⚡ 癜風(でんぷう)
「癜風(でんぷう)」は、マラセチアと呼ばれる真菌(カビ)が皮膚に過剰増殖することで起きる皮膚疾患です。夏場に多く見られ、汗をかきやすい胸・背中・肩・首などに白っぽい(または薄茶色・薄紅色の)斑点が生じます。
日焼けをした後に、日焼けしなかった部分(癜風の部位)が白く目立つことで、はじめて気づくケースも多いです。癜風部分は日焼けしにくい性質があるため、周囲の肌が黒くなることで相対的に白く見えるようになります。
軽いかゆみを伴うことがありますが、ほとんど無症状のこともあります。癜風は抗真菌薬による治療が有効で、菌が除去されれば徐々に色素が回復します。ただし、色素の回復には数ヶ月かかることが多いです。
🌟 脱色素性母斑(母斑性白斑)
「脱色素性母斑(だっしきそせいぼはん)」は、生まれつきまたは幼少期から存在する色素の薄い部分で、一般的には「母斑性白斑」とも呼ばれます。もともと色が薄い部位が、日焼けによって周囲の肌が濃くなることで初めて気づかれるケースがあります。
これは疾患というよりは先天的な特徴であり、健康上の問題はほとんどありません。ただし、一見すると白斑と区別がつきにくいため、専門家による診断が重要です。
💬 日光角化症の白色型・老人性白斑
長年紫外線にさらされ続けた高齢者の肌に、老人性白斑と呼ばれる白い斑点が現れることがあります。これは特発性滴状色素減少症と非常に似た状態で、慢性的な光老化(photoaging)の一形態として位置づけられています。一般的に加齢と日光暴露の蓄積が主な原因とされており、治療の必要性は低いとされますが、美容的な改善を希望する場合は専門医への相談が勧められます。
Q. 癜風はなぜ日焼け後に白く目立つのか?
癜風はマラセチアという真菌の過剰増殖によって起きる皮膚疾患で、患部は日焼けしにくい性質があります。そのため周囲の正常な肌が紫外線で黒くなると、癜風の部分が相対的に白く浮き上がって目立つようになります。治療には抗真菌薬が有効ですが、色素回復には数ヶ月かかることが多いです。
🔍 それぞれの白い斑点の見分け方
白い斑点が現れた場合、素人判断で原因を特定することは非常に難しいです。しかし、いくつかの特徴に着目することで、ある程度の見当をつけることができます。
特発性滴状色素減少症の場合は、小さくて均一な円形の白い斑点が多数できることが多く、特に足や腕など慢性的に日焼けしやすい部位に見られます。40代以上の方に多いという傾向もあります。
炎症後色素脱失は、強い日焼けや水ぶくれができた後に、その部位に限定して白い部分が現れます。以前に炎症が起きた場所と一致しているかどうかが判断の手がかりになります。
白斑(尋常性白斑)は、境界がはっきりしていて乳白色に近い白さが特徴です。毛が生えている部分では、その毛も白くなることがあります(白毛化)。顔や手の甲など露出部に多く見られ、左右対称に広がる傾向があります。
癜風は、胸・背中・肩など上半身に多く見られ、複数の斑点が集まって地図のように広がることがあります。日焼けした後に白く目立つようになるという特徴があり、夏に症状が悪化しやすいです。スウッドランプ(Wood’s lamp)という特殊な光で診察すると、癜風の病変が蛍光を発するため、皮膚科での診断が比較的容易です。
いずれの場合も、自己判断は難しく、症状を見誤ると適切なケアができなくなります。気になる症状があれば皮膚科や美容クリニックを受診し、専門医の診断を受けることが最善です。
💪 日焼けによる白い斑点を悪化させるNG行動
白い斑点が現れているにもかかわらず、知らずにやってしまいがちな行動が症状を悪化させることがあります。以下のような行動には特に注意が必要です。
✅ 日焼け止めを怠る
白い斑点が現れている部位や日焼けしやすい部位への紫外線ダメージを積み重ねることは、特発性滴状色素減少症の悪化や白斑の広がりにつながる可能性があります。日焼け止めの使用は、どのタイプの白い斑点に対しても基本的なケアとして非常に重要です。SPF30以上、PA+++以上のものを選び、2〜3時間おきに塗り直すようにしましょう。
📝 患部を強くこする
白い斑点がある部位を、タオルやスポンジで強くこすったり、ピーリング系のスキンケアを過度に使用したりすることは、皮膚への刺激となり炎症を引き起こします。特に白斑がある場合は、摩擦刺激が新たな病変を引き起こす「ケブネル現象」という反応が起きることがあるため、注意が必要です。
🔸 自己判断で市販薬を多用する
「美白クリームを使えば改善する」と思いがちですが、白い斑点は色素が「増えすぎた」状態ではなく「減少した」状態です。そのため、美白成分(メラニン産生抑制)を含む製品をそのまま使用しても意味がないばかりか、状態によっては逆効果になることもあります。原因を特定せずに市販薬を多用することは避け、まず専門医に相談することを優先しましょう。
⚡ サンベッドやタンニングを繰り返す
「日焼けすれば白い斑点が目立たなくなる」と考えて、意図的に日焼けを繰り返す方がいますが、これは非常に危険です。特に白斑がある場合、色素のない部分はメラニンによる防御機能が失われているため、通常の肌より紫外線ダメージを受けやすく、皮膚がんのリスクが高まります。また、特発性滴状色素減少症においても、さらなる紫外線ダメージが斑点を増やす原因になります。
🌟 症状を放置する
白斑や癜風は早期に治療を開始するほど回復しやすいといわれています。「自然に治るだろう」と長期間放置することで、治療の選択肢が限られたり、より広範囲に広がってしまうリスクがあります。
Q. 白い斑点がある肌で避けるべき行動は?
白い斑点がある場合、日焼け止めを怠ること・患部を強くこすること・意図的な日焼けを繰り返すことは症状を悪化させる危険な行動です。特に白斑では、摩擦刺激が新たな病変を引き起こす「ケブネル現象」が起こる場合があります。また美白クリームは色素減少には効果がなく、逆効果になることもあります。
🎯 自宅でできるセルフケアと予防策
白い斑点が現れてしまった後のケアとともに、日ごろからのケアと予防も非常に重要です。
💬 徹底した紫外線対策
紫外線対策はすべての対処法の基本です。外出時は日焼け止めを欠かさず使用し、日傘・帽子・長袖などの物理的な遮光も組み合わせることが効果的です。特に、特発性滴状色素減少症は紫外線の蓄積によって進行するため、毎日のUVケアが予防につながります。
日焼け止めは顔だけでなく、手の甲・腕・足など露出する部位すべてに塗布しましょう。また、曇りの日でも紫外線は降り注いでいるため、季節を問わずケアを継続することが大切です。
✅ 保湿ケアを丁寧に行う
乾燥した肌はバリア機能が低下し、外部刺激に対して脆弱になります。日焼け後の肌は特に乾燥しやすいため、入浴後はすぐに保湿クリームやローションを塗布して水分を逃がさないようにしましょう。セラミド・ヒアルロン酸・グリセリンなどの成分を含む保湿剤が適しています。
保湿はスキンケアの中でも最もシンプルで確実な方法のひとつです。肌のバリア機能を保つことで、炎症が起きにくい環境を作ることができます。
📝 日焼け後の炎症を早めに鎮める
日焼けをしてしまったときは、できるだけ早く炎症を抑えることが重要です。日焼け直後は患部を冷たいタオルや保冷剤(直接肌に当てないよう布でくるんで)で冷やし、炎症を落ち着かせましょう。その後は保湿剤でたっぷりと保湿し、肌の回復をサポートします。炎症が強い場合や水ぶくれができた場合は、速やかに皮膚科を受診することをおすすめします。
🔸 バランスのよい食事と抗酸化ケア
皮膚の健康を保つためには、内側からのケアも欠かせません。ビタミンC・ビタミンE・ポリフェノールなどの抗酸化物質は、紫外線による酸化ストレスを軽減するために役立ちます。緑黄色野菜・果物・ナッツ・魚類などをバランスよく摂取することを心がけましょう。
また、白斑の一部は腸内環境や免疫バランスとの関連も指摘されています。ストレスを溜めすぎず、十分な睡眠をとることも皮膚の健康に寄与します。
⚡ 洗顔・入浴時の注意点

白い斑点がある部位を洗う際は、刺激の少ないマイルドな洗浄料を選び、やさしく洗うことが基本です。熱いお湯での長時間の入浴も肌の乾燥を招くため、湯温はぬるめ(38〜40℃程度)に設定し、入浴後はすぐに保湿することを習慣にしましょう。
💡 クリニックで受けられる治療法
白い斑点の原因が特定された場合、クリニックではその原因に応じたさまざまな治療が行われます。それぞれの疾患・状態に適した治療法を知っておきましょう。
🌟 白斑(尋常性白斑)の治療
白斑の治療は、大きく分けて「外用薬による治療」「光線療法」「外科的治療」に分かれます。
外用薬としては、ステロイド外用薬やタクロリムス外用薬(プロトピック)が使用されます。これらはメラノサイトへの免疫的攻撃を抑える効果があり、比較的早期の白斑に有効とされています。顔・首など皮膚が薄い部位にはタクロリムスが選択されることが多いです。
光線療法では、ナローバンドUVB(NB-UVB)照射が広く使用されています。特定の波長の紫外線を照射することで、残存するメラノサイトを活性化し、色素の再生を促します。週2〜3回の照射を数ヶ月以上継続する必要があるため、根気のいる治療です。エキシマライザーと呼ばれるレーザー光線も同様のメカニズムで用いられます。
外科的治療としては、色素のある正常な皮膚から表皮を移植する方法(表皮移植)などがあります。病変が安定している限局型の白斑に適応されることがあります。
また近年では、JAK阻害薬(ヤヌスキナーゼ阻害薬)と呼ばれる新しい外用薬が白斑治療に注目されています。免疫反応のシグナル伝達を遮断することでメラノサイトへの攻撃を防ぐもので、臨床試験でも一定の効果が報告されています。
💬 特発性滴状色素減少症の治療
特発性滴状色素減少症は、色素の完全な回復が難しい疾患ですが、いくつかのアプローチが試みられています。
フラクショナルレーザー(フラクセル)は、皮膚に微細な熱傷を多数作ることで、皮膚のリモデリングと色素細胞の再活性化を促す治療法です。複数回の照射が必要ですが、色素の部分的な回復が期待できる場合があります。
外用薬では、タクロリムスや低濃度ステロイドが試されることがありますが、効果には個人差があります。
また、美容クリニックでは、レーザートーニングやピコレーザーを用いた治療が行われることもあります。これらは周囲の肌の色調を均一に整えることで、白い斑点との色差を目立ちにくくする効果が期待できます。
✅ 癜風の治療
癜風は抗真菌薬の使用が基本的な治療です。外用の抗真菌薬(イミダゾール系など)を患部に塗布することで原因菌を除去します。広範囲に及ぶ場合は、内服の抗真菌薬が処方されることもあります。菌が除去された後も色素の回復には時間がかかるため、焦らずに経過を観察することが大切です。
再発しやすい疾患でもあるため、夏前に予防的に外用薬を使用するなど、日常的なケアも重要です。
📝 炎症後色素脱失の治療
炎症後色素脱失は、炎症が治まれば時間とともに自然回復することが多いです。回復を促すためには、まず適切な保湿と紫外線ケアを継続することが基本になります。
回復が遅い場合や色素が戻りにくい場合は、クリニックでの光線療法や低出力レーザー治療が選択されることがあります。
🔸 美容クリニックでの対応について
皮膚科的な治療とともに、美容クリニックでは肌全体のトーンを整えるための施術も提供されています。ピコレーザーやフラクショナルレーザー、光治療(IPL)などは、日焼けによる色ムラや炎症後の色素変化にアプローチする施術として活用されています。ただし、白斑や疾患性の色素変化がある場合は、まず皮膚科での診断・治療を優先したうえで、美容施術を検討することが大切です。美容クリニックを受診する際には、白い斑点の状態をすべて正確に伝え、医師が適切な判断ができるよう情報を共有しましょう。
Q. 白い斑点はどんな状態のとき受診すべきか?
白い斑点が急速に広がっている・患部の毛が白くなる「白毛化」がある・顔や手など目立つ部位に複数出現している・かゆみや炎症を伴うといった場合は早期受診が推奨されます。白斑や癜風は早期治療ほど回復しやすく、放置すると治療の選択肢が狭まるリスクがあるため、気になる場合は皮膚科への相談が重要です。
📌 白い斑点は放置してもよいのか?受診の目安
白い斑点のすべてが緊急に治療が必要というわけではありませんが、以下のような状態であれば早めに専門医を受診することをおすすめします。
一つ目は、斑点が急に増えたり、広がったりしている場合です。白斑が急速に拡大しているケースでは、早期治療の介入が予後に大きく影響します。
二つ目は、白い斑点の中や周囲に毛が白くなっている(白毛化)場合です。これはメラノサイトが完全に失われているサインであり、白斑の可能性が高くなります。早期治療が勧められます。
三つ目は、顔・首・手など目立つ部位に複数の白斑が出現し、生活の質に影響を与えている場合です。精神的な負担が大きい場合は、積極的に治療を受けることが推奨されます。
四つ目は、かゆみ・ほてり・ザラつきなど、白い斑点に何らかの自覚症状を伴う場合です。これは癜風や炎症が関与している可能性があります。
五つ目は、強い日焼け(水ぶくれができるほどの日焼け)の後に、その部位の色素が回復しない場合です。適切な回復ケアが必要です。
逆に、小さな斑点が数個あるだけで他に症状がなく、長期間変化がない場合は、経過観察と日々の紫外線対策・保湿ケアで様子を見ることも選択肢のひとつです。ただし、心配な場合は迷わず受診することをおすすめします。皮膚科医や美容皮膚科医は、斑点の種類・原因を正確に判断し、最適な治療・ケアを提案してくれます。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、夏の終わりから秋にかけて「日焼け後に白い斑点ができた」というご相談が増える傾向があります。白い斑点は原因によって対処法がまったく異なり、美白ケアをすれば改善するものではないため、自己判断での対処はかえって症状を長引かせてしまうことがあります。気になる斑点がある場合はどうぞお気軽にご相談ください。早めの診断と適切なケアが、より早い改善への第一歩となります。」
✨ よくある質問
日焼けによる紫外線ダメージが引き金となり、肌の色素を作る「メラノサイト」が正常に機能しなくなることで白い斑点が現れます。日焼けが直接の原因というよりも、紫外線による炎症や慢性的なダメージがメラノサイトに影響を与えることで、色素が作られなくなった状態です。
白斑(尋常性白斑)は、境界がはっきりした乳白色の斑点が特徴で、患部の毛が白くなる「白毛化」が起きることがあります。一方、特発性滴状色素減少症は小さな円形の斑点が多数できる傾向があります。ただし、自己判断は難しいため、気になる場合は皮膚科への受診をおすすめします。
白い斑点は色素が「増えすぎた」状態ではなく「減少した」状態のため、メラニン産生を抑える美白成分を含む製品を使用しても効果がなく、状態によっては逆効果になる可能性があります。自己判断での市販薬の多用は避け、まず専門医に原因を特定してもらうことが大切です。
原因によって治療法が異なります。白斑にはステロイド外用薬・タクロリムス外用薬・ナローバンドUVB照射など、癜風には抗真菌薬、特発性滴状色素減少症にはフラクショナルレーザーなどが用いられます。アイシークリニックでは、患者様の状態に合わせた適切な治療を提案しています。
最も重要なのは徹底した紫外線対策です。SPF30以上・PA+++以上の日焼け止めを2〜3時間おきに塗り直し、日傘や帽子も活用しましょう。また、患部を強くこすらない、意図的な日焼けを避ける、入浴後はすぐに保湿するなどのケアも症状の悪化防止に効果的です。
🔍 まとめ
日焼け後に現れる白い斑点は、特発性滴状色素減少症・炎症後色素脱失・白斑・癜風など、複数の原因が考えられます。それぞれ原因・メカニズム・適切な治療法が異なるため、自己判断での対処は限界があります。
まず大切なのは、毎日の徹底した紫外線対策と保湿ケアです。これらはどのタイプの白い斑点に対しても基本的なセルフケアとなります。その上で、症状が改善しない・広がっている・気になるという方は、皮膚科や美容クリニックへの受診を検討しましょう。
アイシークリニック渋谷院では、肌のお悩みに対して丁寧なカウンセリングと、患者様ひとりひとりの状態に合わせた治療を提供しています。日焼けによる白い斑点でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。早めの対処が、より良い改善への近道になります。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 尋常性白斑の診断基準・治療ガイドラインに関する情報(白斑の診断・光線療法・外用薬治療の根拠として参照)
- PubMed – 特発性滴状色素減少症(IGH)およびメラノサイトの機能異常・紫外線ダメージに関する国際的な臨床研究論文(疾患の病態メカニズムおよび治療アプローチの根拠として参照)
- 厚生労働省 – 紫外線と皮膚への影響に関する公式情報(紫外線対策・日焼け予防に関するセルフケアおよびリスク説明の根拠として参照)
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務