💊 「ステロイド系の点鼻薬って本当に大丈夫?」そう不安に思っていませんか?
モメタゾン点鼻薬は、全身への吸収率がわずか1%未満という、国内でもトップクラスに安全性の高いステロイド点鼻薬です。
この記事を読めば、他の薬との違い・正しい使い方・副作用のリスクまで、すべて理解できます。
🚨 こんな方は要注意!
✅ 市販の点鼻薬を使っても症状が改善しない
✅ 「ステロイドは怖い」と思って受診をためらっている
✅ 毎年花粉シーズンに悩まされ続けている
👉 正しい知識がないまま使い続けると、症状の悪化や薬剤性鼻炎のリスクも。まずはこの記事でしっかり確認しましょう。
目次
- モメタゾン点鼻薬とは
- モメタゾン点鼻薬の強さについて
- ステロイド点鼻薬の種類と強さの比較
- モメタゾン点鼻薬の効果とメカニズム
- モメタゾン点鼻薬の適応症
- 正しい使い方と用量
- 副作用と注意点
- 市販薬との違い
- 使用上の注意事項と禁忌
- よくある疑問への回答
- まとめ
この記事のポイント
モメタゾン点鼻薬は鼻粘膜への局所作用が強力で全身吸収率は1%未満と低く、アレルギー性鼻炎の3大症状に1日1回の使用で効果を発揮する安全性の高いステロイド点鼻薬です。
💡 モメタゾン点鼻薬とは
モメタゾン点鼻薬は、モメタゾンフランカルボン酸エステルという合成ステロイドを有効成分とする点鼻薬です。日本では「ナゾネックス点鼻液」という商品名で知られており、アレルギー性鼻炎や花粉症の治療薬として広く使用されています。後発品(ジェネリック医薬品)も複数登場しており、「モメタゾンフランカルボン酸エステル点鼻液」として処方されることも増えています。
ステロイドという言葉を聞くと、副作用が強い印象を持つ方も多いかもしれません。しかしモメタゾン点鼻薬は、全身への吸収がほとんどない設計になっており、局所(鼻粘膜)に直接作用する点が大きな特徴です。そのため、内服ステロイドとは異なり、適切に使用すれば全身性の副作用リスクが非常に低いとされています。
モメタゾン点鼻薬は1日1回の使用で十分な効果が期待できることから、使い勝手の良さも評価されています。花粉症シーズンに先立って使い始める「初期療法」にも活用されており、症状が出る前から予防的に使用するケースも少なくありません。
Q. モメタゾン点鼻薬の「強さ」とはどういう意味ですか?
モメタゾン点鼻薬の「強さ」とは、鼻粘膜への局所抗炎症作用が非常に高いことを指します。一方で全身への吸収率は投与量の1%未満ときわめて低く、「局所では強力に作用するが、全身への影響はほとんどない」という特性を持つ薬剤です。
📌 モメタゾン点鼻薬の強さについて
モメタゾン点鼻薬の「強さ」を考えるうえで、まず「局所での抗炎症作用」と「全身への影響」の2つの観点を分けて理解することが重要です。この2つを混同すると、モメタゾンの特性を正しく評価することが難しくなります。
局所での抗炎症作用という観点では、モメタゾンは現在使用されているステロイド点鼻薬のなかでも非常に高い力価(効力の強さ)を持つ薬剤として位置づけられています。ステロイドの抗炎症作用の強さを比較した実験的な指標では、モメタゾンはフルチカゾンとともにトップクラスの活性を示すとされています。
一方で、全身吸収率という観点では、モメタゾンは際立って低い数値を示しています。鼻粘膜から吸収された場合でも、肝臓での初回通過効果(ファーストパス効果)が非常に高いため、血中に到達する有効成分の量は投与量の1%未満とされています。これは他のステロイド点鼻薬と比較してもきわめて低い数値です。
つまり、モメタゾン点鼻薬の強さを一言で表すならば、「鼻の局所では強力に作用するが、全身への影響はほとんどない」という特性を持つ薬剤といえます。この性質こそが、モメタゾン点鼻薬が多くの患者に長期間使用できる理由のひとつです。
ステロイドの「強さ」に不安を感じている方には、この点をしっかりと理解していただくことが大切です。局所での効力が高いということは、少ない量でしっかりとした効果を発揮できるということでもあり、必ずしも「体への負担が大きい」ということを意味しません。
✨ ステロイド点鼻薬の種類と強さの比較
日本で使用されているステロイド点鼻薬にはいくつかの種類があります。それぞれの特性を理解することで、モメタゾンの位置づけがより明確になります。
✅ フルチカゾン点鼻薬(フルナーゼなど)
フルチカゾンプロピオン酸エステルを有効成分とするフルチカゾン点鼻薬は、モメタゾンと同様に高い局所効力を持つステロイド点鼻薬です。全身吸収率はモメタゾンよりはやや高いものの、依然として低い水準に保たれています。1日2回の使用が基本となっており、使用回数の点ではモメタゾンと異なります。フルチカゾンフランカルボン酸エステル(アラミスト)という別の製剤もあり、こちらも高い効果が認められています。
📝 ベクロメタゾン点鼻薬(リノコート、アルデシンなど)
ベクロメタゾンプロピオン酸エステルを有効成分とする点鼻薬は、古くから使用されてきた歴史あるステロイド点鼻薬です。局所での効力はモメタゾンやフルチカゾンと比べるとやや低く、全身吸収率もこれらと比較すると高めです。1日の使用回数が複数回必要な製品が多い点も特徴のひとつです。市販薬としても「パブロン鼻炎アタックJL」などに配合されており、比較的入手しやすい製剤です。
🔸 ブデソニド点鼻薬(rhinocort、ブデソニドなど)
ブデソニドは中程度の局所効力を持つステロイド点鼻薬で、全身吸収率はベクロメタゾンと同程度とされています。海外では広く使用されており、日本でも処方されています。妊娠中の使用安全性に関するデータが比較的豊富なことから、妊娠中のアレルギー性鼻炎治療においても検討されることがあります。
⚡ デキサメタゾン点鼻薬
デキサメタゾンを含む点鼻薬は、比較的古いタイプのステロイド点鼻薬です。全身吸収率が高めであることから、長期使用には注意が必要とされています。現在では、より安全性の高い新しいステロイド点鼻薬が多く登場しているため、第一選択として使われる機会は減少しています。
これらを比較すると、モメタゾンは局所効力の高さと全身吸収率の低さを両立した薬剤として、現在では多くのガイドラインで高い評価を受けています。ただし、「どの薬が最も優れているか」は患者の状態や症状の程度によって異なるため、主治医と相談のうえで最適な薬剤を選択することが重要です。
Q. モメタゾン点鼻薬はいつから使い始めると効果的ですか?
モメタゾン点鼻薬は、花粉症の場合、花粉飛散開始の1〜2週間前から予防的に使い始める「初期療法」が効果的です。効果が最大限に発揮されるまで数日〜2週間かかるため、症状が出る前から継続使用することでシーズン全体の症状コントロールが期待できます。
🔍 モメタゾン点鼻薬の効果とメカニズム
モメタゾン点鼻薬がどのように効果を発揮するのか、そのメカニズムを理解することで、薬の使い方や効果が実感できるまでの期間についても理解しやすくなります。
🌟 炎症を根本から抑制するステロイドの作用
アレルギー性鼻炎では、花粉やダニなどのアレルゲンが鼻粘膜に付着すると、免疫細胞が過剰に反応してヒスタミンやロイコトリエンなどの炎症性物質を放出します。これがくしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状の原因となります。
モメタゾンをはじめとするステロイド薬は、細胞内のステロイド受容体に結合し、炎症に関わる遺伝子の発現を直接調節する働きを持ちます。この作用により、炎症性サイトカインの産生が抑制され、好酸球などの炎症細胞の浸潤が減少します。その結果、鼻粘膜の炎症が根本から抑えられ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりのすべての症状に対して効果を発揮します。
💬 抗ヒスタミン薬との違い
多くの方がアレルギー性鼻炎の治療に使用している抗ヒスタミン薬(内服薬)は、ヒスタミンの作用をブロックすることでアレルギー症状を緩和します。一方、モメタゾン点鼻薬は炎症の上流にあるメカニズムに作用するため、より包括的な症状の抑制が期待できます。特に鼻づまりに対しては、抗ヒスタミン薬よりもステロイド点鼻薬の方が効果が高いとされています。
✅ 効果が出るまでの時間
モメタゾン点鼻薬の効果は、使い始めてすぐに実感できるものではありません。早ければ数時間以内に一部の効果が現れることもありますが、最大の効果が得られるまでには通常数日から1〜2週間の継続使用が必要です。これはステロイド薬の作用が遺伝子レベルの変化を介するため、時間的なラグが生じるからです。使い始めて「すぐに効かない」と感じても、医師の指示に従って継続使用することが大切です。
また、花粉症の場合は症状が出る前(花粉飛散開始の1〜2週間前)から使い始めることで、より高い予防効果が期待できます。これが「初期療法」と呼ばれる使い方で、シーズンを通じた症状のコントロールに有効です。
💪 モメタゾン点鼻薬の適応症
モメタゾン点鼻薬が適応となる主な疾患について説明します。
📝 アレルギー性鼻炎(季節性・通年性)
モメタゾン点鼻薬の主な適応症はアレルギー性鼻炎です。季節性アレルギー性鼻炎(いわゆる花粉症)と、通年性アレルギー性鼻炎の両方に有効とされています。スギやヒノキ、イネ科の植物など、特定の季節に飛散する花粉によって引き起こされる季節性アレルギー性鼻炎と、ダニやハウスダスト、カビなどが原因となって年間を通じて症状が続く通年性アレルギー性鼻炎の両方に有効とされています。
鼻水、鼻づまり、くしゃみといった鼻の3大症状に対して包括的な効果が期待でき、特に鼻づまりの改善においては高い評価を受けています。
🔸 鼻茸(鼻ポリープ)
鼻茸(びたけ)とは、鼻粘膜が慢性的な炎症によって増殖してポリープ状になったもので、鼻づまりの原因となることがあります。モメタゾン点鼻薬には鼻茸の縮小効果があることが臨床試験で示されており、手術が必要なケースを減らす目的で使用されることもあります。ただし、重症の鼻茸では手術が必要となる場合があり、耳鼻咽喉科専門医による適切な判断が必要です。
⚡ 小児への使用
モメタゾン点鼻薬は小児にも使用が認められています。日本では3歳以上(製品によって異なる場合があります)から使用可能とされており、小児のアレルギー性鼻炎治療においても選択肢のひとつとなっています。小児に対してもきちんとした用量設定がなされており、全身吸収率の低さから安全性への懸念も少ないとされています。ただし、必ず医師の処方のもとで使用してください。
🎯 正しい使い方と用量
モメタゾン点鼻薬を正しく使用することは、効果を最大限に引き出し、副作用リスクを最小限に抑えるために非常に重要です。
🌟 標準的な用量
成人および12歳以上の青少年の場合、通常は1日1回、各鼻孔に2噴霧(合計で両鼻で200マイクログラム)が標準的な用量です。症状が改善した後は、各鼻孔への1噴霧(両鼻で100マイクログラム)に減量できる場合もあります。3歳から11歳の小児には、各鼻孔への1噴霧が推奨されています。具体的な用量は処方された医師の指示に従ってください。
💬 点鼻薬の正しい使い方
点鼻薬を正しく使用するためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。まず使用前に軽く鼻をかんで、鼻腔内の分泌物を取り除いておくと薬剤が届きやすくなります。次に、ポンプ式のボトルを上下に振ってから(初回は数回プライミング操作が必要)、頭をやや前傾みにした姿勢で使用します。
ノズルは鼻の穴に軽く差し入れ、内側の壁(鼻中隔)には向けず、やや外側(耳の方向)に向けて噴霧するのがコツです。鼻中隔に向けて噴霧し続けると、鼻中隔穿孔のリスクが高まるとされているため注意が必要です。噴霧後は薬液を吸い込むようにゆっくりと鼻から息を吸ってください。
また、ボトルのノズルは清潔に保つことが大切です。使用後はティッシュなどで拭き取り、キャップをしっかりと閉めて保管してください。使用していない期間が長く続いた場合は、再びプライミング操作を行ってから使用してください。
✅ 使用するタイミング
1日1回の使用でよいため、毎日同じ時間帯に使用することで習慣づけやすくなります。朝食後や歯磨きの後など、日常のルーティンに組み込むと忘れにくくなります。花粉症の場合は、シーズン中は症状がない日も継続して使用することが重要です。ステロイド点鼻薬は症状が強いときだけ使う「頓用」ではなく、継続的に使用することで効果を維持できます。
Q. ステロイド点鼻薬の種類によって効果や安全性は異なりますか?
ステロイド点鼻薬にはモメタゾン・フルチカゾン・ベクロメタゾン・ブデソニドなどの種類があり、局所効力と全身吸収率が異なります。モメタゾンはフルチカゾンと並び局所効力がトップクラスで、かつ全身吸収率が最も低い水準にある点で多くのガイドラインで高く評価されています。
💡 副作用と注意点
モメタゾン点鼻薬は安全性が高い薬剤ですが、使用にあたって知っておくべき副作用や注意点があります。
📝 局所的な副作用
最もよく見られる副作用は、鼻腔内に関連した局所的なものです。鼻出血(鼻血)は比較的多く報告されており、鼻粘膜が乾燥したり脆弱になることで起こりやすくなります。特に乾燥した季節や過剰な使用によって起きやすくなるため、正しい量を守って使用することが重要です。その他、鼻腔内の灼熱感、刺激感、鼻閉感が増したように感じることも報告されています。
まれではありますが、長期使用や過剰使用により鼻中隔穿孔(鼻の壁に穴が開く状態)が起こることがあります。これを防ぐためにも、処方された用量を守り、ノズルの向きを正しく保つことが大切です。頻繁な鼻血や鼻の痛みを感じた場合は、医師に相談してください。
🔸 全身性の副作用について
モメタゾンの全身吸収率は非常に低いため、通常の使用量では全身性の副作用が問題になることはほとんどありません。ただし、以下のような状況では注意が必要です。
長期にわたって大量に使用した場合や、他のステロイド薬(吸入ステロイド、内服ステロイド、外用ステロイドなど)と同時に使用している場合は、HPA軸抑制、成長遅延、骨粗鬆症などのリスクがわずかながら高まります。特に小児では成長への影響に注意が必要とされることがあります。
眼圧上昇や緑内障、白内障についても、ステロイド薬の使用に関連して起こる可能性があります。もともと眼圧が高い方や緑内障の既往がある方は、使用前に医師に相談することが必要です。
⚡ 感染症への影響
ステロイド薬には免疫抑制作用があるため、鼻腔内での感染症(細菌感染、カンジダ症など)が起こりやすくなる可能性があります。鼻腔内に異常な症状(膿、強い痛み、発熱など)が現れた場合は使用を中止して医師に相談してください。また、水痘(水ぼうそう)や麻疹(はしか)に感染している患者への使用には注意が必要です。
📌 市販薬との違い
2023年に「フルナーゼ点鼻薬」がスイッチOTC(処方薬から市販薬に転換された薬)として販売開始されたことで、ステロイド点鼻薬が薬局でも購入できるようになりました。しかし、モメタゾン点鼻薬自体は現在のところ処方薬としての提供が主流です。
市販のベクロメタゾン含有点鼻薬や抗ヒスタミン薬含有点鼻薬などと比較した場合、モメタゾン点鼻薬は局所での抗炎症効果の強さという点で優れているとされています。軽度の鼻症状であれば市販薬で対応できることもありますが、症状が強い場合や慢性的に続く場合、鼻づまりが顕著な場合には、医師に相談して適切な処方薬を使用することをお勧めします。
また、市販の点鼻薬の中には、血管収縮薬(オキシメタゾリンなど)を含むものがあります。これらは即効性がありますが、長期使用によって薬剤性鼻炎(リバウンド性鼻閉)を引き起こすリスクがあります。モメタゾン点鼻薬にはこのような依存性のリスクはありません。
Q. モメタゾン点鼻薬使用中に鼻血が出た場合はどう対処すればよいですか?
モメタゾン点鼻薬による軽度の鼻出血は比較的よく見られる副作用です。ノズルを鼻中隔ではなく外壁(耳の方向)に向けて噴霧することで軽減できる場合があります。軽い出血なら一時使用を中断して様子を見てください。頻繁または大量の出血が続く場合は使用を中止し、医師に相談してください。
✨ 使用上の注意事項と禁忌
モメタゾン点鼻薬を安全に使用するために、使用してはいけない場合や特に注意が必要な状況を理解しておきましょう。
🌟 使用してはいけない場合(禁忌)

モメタゾンまたは製剤中の成分に対して過敏症(アレルギー反応)の既往がある方は使用できません。また、有効な抗菌薬が使用されていない感染症(細菌感染、ウイルス感染、真菌感染など)には禁忌とされています。鼻腔に何らかの感染症がある場合は、感染が落ち着いてから使用を再開するか、医師の判断を仰いでください。
💬 妊娠・授乳中の使用
妊娠中のモメタゾン点鼻薬の使用については、明確な安全性が確立されているわけではありません。全身吸収率が低いとはいえ、妊娠中は胎児への影響も考慮する必要があります。妊娠中や妊娠の可能性がある方は、必ず使用前に医師に相談してください。授乳中の使用についても同様に、医師に相談のうえで判断する必要があります。一般的には、便益とリスクを天秤にかけて判断されることになります。
✅ 他の薬との相互作用
モメタゾンは主にCYP3A4という肝臓の酵素によって代謝されます。CYP3A4を阻害する薬剤(ケトコナゾール、イトラコナゾールなどの抗真菌薬、リトナビルなどのHIV治療薬など)を併用すると、モメタゾンの血中濃度が上昇し、全身性の副作用リスクが高まる可能性があります。このような薬剤を服用している方は、必ず医師や薬剤師に相談してください。
📝 長期使用について
モメタゾン点鼻薬は長期使用においても安全性が高いとされていますが、定期的に医師の診察を受けることが大切です。長期使用中は鼻腔内の状態を定期的に確認し、鼻粘膜の萎縮や感染の兆候がないかどうかをチェックする必要があります。また、症状が改善した場合は使用量を必要最小限に減らすことも検討します。自己判断で増量や長期使用を続けることは避け、医師の管理下で使用することを心がけてください。
🔍 よくある疑問への回答
🔸 ステロイド点鼻薬は依存性がありますか?
ステロイド点鼻薬には血管収縮薬のような依存性はありません。長期使用後に突然中止した場合、症状が戻ることはありますが、これは薬への依存ではなく、もともとのアレルギー症状が再燃するものです。一方、血管収縮薬(ナファゾリンなど)含有の市販点鼻薬は使いすぎによる「薬剤性鼻炎」のリスクがあるため注意が必要です。モメタゾン点鼻薬にはこのようなリスクはありません。
⚡ 抗アレルギー薬(内服薬)と一緒に使ってもよいですか?
はい、モメタゾン点鼻薬と抗ヒスタミン薬などの内服抗アレルギー薬の併用は一般的に行われています。それぞれ作用するメカニズムが異なるため、両者を組み合わせることで相補的な効果が期待できることがあります。特に重症のアレルギー性鼻炎では、点鼻薬と内服薬を組み合わせた治療が推奨されることもあります。
🌟 点眼薬(目薬)と一緒に使えますか?
花粉症では目の症状(結膜炎)を伴うことも多いため、点鼻薬と点眼薬を同時に使用することもよくあります。モメタゾン点鼻薬と目薬を同時に使用すること自体は特に問題ありませんが、眼圧が高い方やステロイド点眼薬を使用している方は、眼圧への影響について医師に相談することをお勧めします。
💬 鼻血が出た場合はどうすれば良いですか?
軽度の鼻出血はモメタゾン点鼻薬の比較的一般的な副作用です。出血が軽い場合は、使用を一時中断して鼻粘膜を休ませることで改善することがあります。また、ノズルを正しい方向(鼻中隔ではなく外壁に向ける)に向けることで鼻出血を軽減できる場合があります。頻繁な鼻出血や大量の出血がある場合は使用を中止して医師に相談してください。保湿成分を含むステロイド点鼻薬への変更が検討されることもあります。
✅ 効果を感じられない場合はどうすれば良いですか?
使い始めて数日で効果が感じられない場合、まず「正しく使えているか」を確認してください。ノズルの向き、使用量、継続して毎日使用できているかなどをチェックすることが重要です。1〜2週間継続して使用しても症状の改善がみられない場合は、診断の見直しや他の治療法(抗ヒスタミン薬の変更、アレルゲン免疫療法など)の検討が必要かもしれません。自己判断で量を増やさず、医師に相談することをお勧めします。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、アレルギー性鼻炎の患者様からモメタゾン点鼻薬について「ステロイドは怖い」というご不安のお声を多くいただきますが、この薬は鼻の局所に高い効果を発揮しながらも全身への吸収が1%未満ときわめて低いため、長期使用においても安心してお使いいただける薬剤です。最近の傾向として、花粉シーズン前から初期療法として使い始めることで症状を大幅にコントロールできている患者様が増えており、日々の生活の質が大きく改善されるケースも多く見受けられます。「ステロイド」という言葉に必要以上にご不安を感じる前に、ぜひお気軽にご相談いただければ、お一人おひとりの状態に合った最適な治療をご提案いたします。」
💪 よくある質問
モメタゾン点鼻薬は鼻粘膜に局所的に作用する設計で、全身への吸収率は投与量の1%未満ときわめて低い水準です。内服ステロイドとは異なり、適切な用量を守って使用すれば全身性の副作用リスクは非常に低いとされています。当院でも長期使用の患者様に安心してご使用いただいている薬剤です。
花粉症の場合は、花粉飛散開始の1〜2週間前から使い始める「初期療法」が効果的です。ステロイド点鼻薬は効果が出るまで数日〜1〜2週間かかるため、症状が出てからではなく予防的に使い始めることで、シーズンを通じた症状のコントロールが期待できます。当院でも初期療法を取り入れた治療を推奨しています。
軽度の鼻出血は比較的よく見られる副作用です。ノズルを鼻中隔(鼻の仕切り)ではなく、外壁(耳の方向)に向けて噴霧することで軽減できる場合があります。軽い出血であれば一時使用を中断して様子を見てください。ただし、頻繁または大量の出血が続く場合は使用を中止し、医師にご相談ください。
市販の点鼻薬には即効性のある血管収縮薬を含むものがあり、使いすぎると「薬剤性鼻炎」を引き起こすリスクがあります。一方、モメタゾン点鼻薬は炎症を根本から抑えるステロイド薬で依存性のリスクはなく、特に鼻づまりへの効果が高いとされています。症状が強い場合や慢性的に続く場合は、医療機関への受診をお勧めします。
はい、抗ヒスタミン薬などの内服抗アレルギー薬との併用は一般的に行われています。それぞれ作用するメカニズムが異なるため、組み合わせることで相補的な効果が期待できます。特に重症のアレルギー性鼻炎では両者の併用が推奨されることもあります。具体的な治療方針については当院の医師にご相談ください。
🎯 まとめ
モメタゾン点鼻薬は、局所での高い抗炎症作用と全身への低い吸収率を兼ね備えた、現代のアレルギー性鼻炎治療において中心的な役割を担うステロイド点鼻薬です。その「強さ」は局所での効力の高さを指すものであり、全身への影響という観点では非常に安全性が高い薬剤として位置づけられています。
1日1回の使用で花粉症や通年性アレルギー性鼻炎のくしゃみ・鼻水・鼻づまりといった諸症状を包括的に改善できるモメタゾン点鼻薬は、適切に使用することで高い効果が期待できます。ただし、正しい使い方を守ること、医師の処方・指示に従って使用すること、定期的なフォローアップを受けることが重要です。
アレルギー性鼻炎や花粉症の症状でお困りの方、市販薬では効果が不十分に感じている方は、ぜひ一度医療機関を受診してみてください。アイシークリニック渋谷院では、アレルギー性鼻炎の診療を行っており、患者さん一人ひとりの症状や状態に合わせた治療をご提案しています。症状や治療についてのご相談をお待ちしております。
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📚 参考文献
- 厚生労働省 – ステロイド薬の承認・安全性情報、モメタゾンフランカルボン酸エステル点鼻薬(ナゾネックス点鼻液)の添付文書および医薬品情報に関する参照
- PubMed – モメタゾン点鼻薬のアレルギー性鼻炎に対する有効性・安全性・全身吸収率・鼻茸縮小効果に関する臨床試験・査読済み論文の参照
- WHO(世界保健機関) – WHOによる必須医薬品リストおよびアレルギー性鼻炎治療におけるステロイド点鼻薬の国際的な位置づけ・安全性評価に関する参照