イボ

顔にできた尋常性疣贅(いぼ)の原因・症状・治療法を解説

🪞 鏡を見るたびに気になる顔のイボ…もしかしてうつる病気かも?

顔にできた小さなイボ、実はヒトパピローマウイルス(HPV)による感染症「尋常性疣贅」の可能性があります。放置すると顔中に広がったり、家族にうつしてしまうリスクも。この記事を読めば、原因・症状・治療法がすべてわかります。

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目次

  1. 尋常性疣贅とはどんな病気か
  2. 顔に尋常性疣贅ができる原因
  3. 顔にできる尋常性疣贅の症状・見た目の特徴
  4. 扁平疣贅や脂漏性角化症との違い
  5. 顔の尋常性疣贅が広がりやすい理由
  6. 皮膚科・クリニックでの主な治療法
  7. 顔の尋常性疣贅に対する治療上の注意点
  8. セルフケアで気をつけること
  9. 治療後の再発を防ぐために
  10. まとめ

この記事のポイント

顔の尋常性疣贅はHPV感染が原因で、液体窒素凍結療法やレーザー治療が有効だが、顔は皮膚が薄く色素沈着リスクがあるため、当院では肌質に合わせた治療法を提案し、早期受診を推奨している。

💡 1. 尋常性疣贅とはどんな病気か

尋常性疣贅は、ヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚に感染することで発症するウイルス性のイボです。「疣贅(ゆうぜい)」とはイボのことを指し、「尋常性」とは最も一般的なタイプという意味合いがあります。HPVにはさまざまな型があり、尋常性疣贅には主にHPV2型・HPV4型・HPV27型・HPV57型などが関与していることが多いとされています。

HPVは非常に小さなウイルスであり、皮膚のごくわずかな傷口や粘膜から侵入します。感染すると表皮の角化細胞に入り込み、細胞の増殖を異常に促すことでイボを形成します。イボが形成されるまでには数週間から数ヶ月のインキュベーション期間(潜伏期間)があるため、「いつ感染したのかわからない」という方がほとんどです。

尋常性疣贅は免疫機能が正常な方でも感染することがありますが、免疫力が低下している場合には感染しやすく、かつ治りにくい傾向があります。子供から大人まで幅広い年齢層で見られますが、特に子供や若い世代に多い皮膚疾患のひとつです。ただし、免疫力の変化によって自然消退することもあり、特に子供では経過観察のみで数年以内に消える場合もあります。

一般的に尋常性疣贅は手の甲や指、足の裏などにできるイメージが強いですが、実際には顔を含む全身のあらゆる部位に発症する可能性があります。顔は皮膚が薄く繊細な部分でもあることから、治療に際しては特別な配慮が必要です。

Q. 顔に尋常性疣贅ができる主な原因は何ですか?

顔の尋常性疣贅はヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が原因です。手のイボを触った後に顔を触る自己感染、タオルや洗面用品の共有、髭剃り時の微細な傷からの侵入が主な経路です。乾燥肌や免疫力低下も発症リスクを高めます。

📌 2. 顔に尋常性疣贅ができる原因

顔に尋常性疣贅ができる主な原因は、HPVへの感染です。では、どのような経路で顔にウイルスが到達するのでしょうか。いくつかのケースを詳しく見ていきましょう。

まず考えられるのが、自己感染(自家感染)です。手や指にすでに尋常性疣贅がある場合、無意識のうちにイボを触り、その手で顔を触ることでウイルスが顔の皮膚に移ってしまうことがあります。日常生活の中で顔を触る動作は非常に多く、特に目をこすったり、ニキビや吹き出物を触る習慣がある方は注意が必要です。

次に、タオルや洗顔用品の共有による感染も考えられます。HPVはある程度の環境耐性を持っており、タオルや洗面用品にウイルスが付着した状態で他の人が使用すると感染が広がる可能性があります。家族の中に尋常性疣贅の方がいる場合には、こうした用品の共有に注意することが勧められます。

また、髭剃りも顔への感染経路として重要視されています。男性の場合、髭剃りの際に皮膚に細かな傷ができ、そこからHPVが侵入しやすくなります。さらに、電気シェーバーや替刃式カミソリを複数人で共有することも感染リスクを高める行為です。

皮膚のバリア機能の低下も感染リスクを高めます。乾燥肌やアトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が低下していると、わずかな刺激でも皮膚に傷ができやすくなり、そこからHPVが侵入しやすくなります。顔の皮膚は特にデリケートで薄いため、外的刺激によって傷つきやすく、感染リスクが高まることがあります。

免疫力の低下も感染と発症に深く関わっています。過労やストレス、睡眠不足、栄養不足などによって免疫機能が低下すると、ウイルスに対する抵抗力が弱まり、感染後にイボとして発症しやすくなります。逆に免疫力が十分に保たれていれば、HPVに感染してもイボが出現しないことも珍しくありません。

✨ 3. 顔にできる尋常性疣贅の症状・見た目の特徴

顔にできる尋常性疣贅の見た目は、手足にできるものと基本的に同じですが、皮膚の性質が異なるため若干の違いが出ることもあります。一般的な特徴を整理してみましょう。

初期の段階では、皮膚と同じ色かわずかに白っぽい、ごく小さなブツブツとして現れることが多いです。大きさは1〜2ミリ程度から始まり、徐々に2〜10ミリ程度に大きくなることもあります。表面はザラザラとした硬い感触で、カリフラワーや桑の実のように見えることもあります。

顔の場合、比較的薄い皮膚に発症するため、イボは比較的小さく、あまり大きくならないことが多いですが、放置すると徐々に大きくなったり、数が増えたりすることがあります。また、イボの表面をよく見ると、点状の黒い斑点が見られることがあります。これは毛細血管が血栓を形成したもので、尋常性疣贅の特徴的なサインのひとつです。

顔の中でも特に発症しやすい部位としては、額、頬、鼻の周り、顎、唇の周辺などが挙げられます。まぶたの周辺にできることもあり、この場合は特に治療が難しくなります。また、耳介(耳の外側の部分)や頸部(首の付け根)など、顔の近くに発症することもあります。

痛みやかゆみは基本的にほとんどありません。ただし、イボが大きくなったり、衣類やマスクなどで擦れるようになると、軽度の不快感を感じることがあります。また、自分でイボを引っ掻いたり潰そうとした場合には、出血や痛みが生じることもあります。

なお、顔にできたイボが必ずしも尋常性疣贅とは限りません。似たような外見を持つ皮膚疾患は複数あるため、自己判断せずに皮膚科や美容皮膚科を受診して正確な診断を受けることが重要です。

Q. 尋常性疣贅と扁平疣贅・脂漏性角化症はどう違いますか?

尋常性疣贅は表面がザラザラした硬いイボで、点状の黒い斑点が特徴です。扁平疣贅はHPVが原因ですが表面が平らで滑らか。脂漏性角化症は加齢による良性腫瘤で感染性はなく茶褐色です。見た目での判別は難しく、皮膚科での正確な診断が必要です。

🔍 4. 扁平疣贅や脂漏性角化症との違い

顔にできたイボ状の変化を見て、尋常性疣贅なのか、それとも別の疾患なのかを区別することは、治療方針を決めるうえで非常に重要です。顔によく見られる類似疾患として、扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)と脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)があります。

扁平疣贅はHPV3型・HPV10型などが原因で起こるウイルス性のイボであり、尋常性疣贅と同様にウイルスが関与しています。ただし、外見は大きく異なります。扁平疣贅は表面が平らで、やや扁平した小さなブツブツが多発するのが特徴です。色は正常な皮膚色から淡い褐色で、尋常性疣贅のようなザラザラとした表面ではなく、比較的滑らかな質感を持ちます。顔や手の甲に多く見られ、掻いたり擦ったりすることで線状に広がる「同形反応(ケブネル現象)」が起きやすいのも特徴です。

脂漏性角化症は、加齢に伴って出現する良性の皮膚の腫瘤で、「老人性疣贅」とも呼ばれます。ウイルスとは無関係であり、感染性はありません。表面はやや隆起していてザラザラとした感触のものもありますが、色は薄い茶色から黒褐色のものまでさまざまです。比較的大きく、数ミリから数センチになることもあります。中高年以降に多く見られますが、若い年齢でも出現することがあります。

これらの疾患は見た目だけで鑑別することが難しい場合もあり、医師でもダーモスコープ(皮膚鏡)を使って詳細に観察したり、病理組織検査を行ったりして診断を確定することがあります。特に顔のイボは悪性腫瘍との鑑別も重要であるため、気になる変化があれば必ず専門医に相談するようにしましょう。

💪 5. 顔の尋常性疣贅が広がりやすい理由

顔にできた尋常性疣贅は、気づかないうちに数が増えてしまうことがあります。これにはいくつかの理由が考えられます。

最も大きな要因は、自己感染です。顔のイボを無意識に触ったり、引っ掻いたりすることでウイルスが指に付着し、その指で顔の別の場所を触るとウイルスが広がってしまいます。また、洗顔の際にイボを強くこすることも、ウイルスの拡散につながることがあります。

髭剃りやシェービングも、顔での感染拡大において重要なリスク因子です。イボの上をカミソリが通過することで、イボ表面のウイルスが傷ついた皮膚に広がりやすくなります。特に顎や頬、上唇の周囲などはひげ剃りの頻度が高い部位であり、感染が広がりやすい条件が揃っています。

マスクの着用も影響を与えることがあります。マスクが肌に擦れることで皮膚に微細な傷が生じ、そこからウイルスが広がる可能性があります。マスクを長時間着用する現代の生活環境では、この点にも注意が必要です。

さらに、免疫力の低下も感染の広がりに関係しています。体調が優れない時期や、ストレスが多い時期には免疫機能が一時的に低下し、ウイルスが広がりやすくなることがあります。

イボが広がってしまうと治療の範囲が広くなり、完治までにより長い時間がかかることになります。顔にイボができた場合は早めに医療機関を受診し、適切な治療を開始することが大切です。

Q. 顔の尋常性疣贅治療で注意すべきことは何ですか?

顔は皮膚が薄くデリケートなため、液体窒素凍結療法やレーザー治療後に色素沈着や陥凹が残るリスクがあります。治療後は紫外線対策を徹底し、水ぶくれやかさぶたを無理に剥がさないことが重要です。アイシークリニックでは肌質に合わせた治療法を提案しています。

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🎯 6. 皮膚科・クリニックでの主な治療法

顔の尋常性疣贅に対してはさまざまな治療法が存在します。治療の選択は、イボの大きさや数、部位、患者の年齢や体質などによって異なります。以下に代表的な治療法を紹介します。

✅ 液体窒素による凍結療法

現在、尋常性疣贅の標準的な治療法として広く行われているのが液体窒素を使った凍結療法です。液体窒素はマイナス196度という超低温の液体であり、この低温をイボに作用させることで、ウイルスに感染した細胞を凍らせて破壊します。

治療は綿棒や特殊な器具を使ってイボに液体窒素を直接接触させる形で行われます。施術時には冷たい感覚と同時にピリピリとした痛みを感じることがあります。治療後は患部が赤く腫れ、水ぶくれが形成されることもありますが、これは正常な反応です。その後かさぶたになって剥がれ落ち、徐々に改善していきます。

凍結療法は1回の施術で完治することは少なく、多くの場合1〜2週間おきに複数回の治療が必要です。治療回数はイボの大きさや深さ、免疫力などによって個人差があります。顔の場合は皮膚が薄いため、冷却の深さや時間を慎重にコントロールする必要があります。

📝 サリチル酸外用薬

サリチル酸を含む外用薬は、角質を溶かす作用を利用してイボを除去する方法です。市販のものから処方薬まで様々な濃度のものがあります。顔への使用は皮膚刺激が強くなる可能性があるため、使用する濃度や範囲について医師の指示に従う必要があります。凍結療法との組み合わせで使用されることもあります。

🔸 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)

炭酸ガスレーザーは、レーザーのエネルギーを使ってイボを蒸散・除去する治療法です。皮膚科や美容皮膚科クリニックで多く導入されており、顔のイボ治療にも使用されています。

この治療の利点は、比較的短時間で精密にイボを除去できることです。凍結療法に比べて治療回数が少なく、1〜2回の施術でイボを除去できることもあります。ただし、術後には赤みや色素沈着が残る場合があり、特に顔では術後のケアが重要です。また、自費診療になるケースが多く、費用の面での検討が必要です。

⚡ 電気焼灼法(高周波治療)

高周波電流を使ってイボを焼き取る方法です。炭酸ガスレーザーと同様に精密な除去が可能であり、顔の治療に使用されることがあります。局所麻酔を使用して行われることが多く、術後のケアが重要になります。

🌟 免疫療法(DNCB・スクワレン酸など)

免疫療法は、皮膚に化学物質を塗布して意図的にアレルギー反応を起こし、その免疫応答を利用してウイルスを排除する方法です。多発性の疣贅や難治性の疣贅に対して行われることがあります。顔への適用は刺激性が強い場合もあるため、医師との十分な相談のもとで行う必要があります。

💬 ヨクイニン内服療法

ヨクイニン(ハトムギの種皮を除いた種子を使った漢方薬)は、免疫機能を高めてウイルス性疣贅を改善する効果があるとされており、保険適用の内服薬として使用されています。単独での効果は穏やかですが、凍結療法との併用で治療効果が高まるという報告もあります。副作用が少なく、子供から大人まで比較的安全に使用できる治療法です。

✅ モノクロロ酢酸(MCA)

モノクロロ酢酸はイボに直接塗布して組織を破壊する化学療法の一種です。液体窒素が使いにくい部位のイボに対して使用されることがあります。刺激が強いため、顔への使用は慎重に行う必要があります。

💡 7. 顔の尋常性疣贅に対する治療上の注意点

顔は手足と比べて皮膚が薄く繊細であり、また目や口などの重要な器官に隣接しているため、治療においては特別な配慮が必要です。以下に顔の尋常性疣贅治療における重要な注意点をまとめます。

まず、治療後の瘢痕(きず跡)について理解しておくことが重要です。凍結療法やレーザー治療を行うと、一時的に患部の皮膚が傷つくため、治癒の過程で色素沈着やわずかな陥凹(くぼみ)が残ることがあります。顔の場合は特に目立ちやすいため、治療前に医師から十分な説明を受け、リスクと利益を比較した上で治療を選択することが大切です。

紫外線対策も非常に重要です。治療後の患部は紫外線に対して敏感になっており、日光に当たると色素沈着が悪化しやすくなります。治療後は日焼け止めをしっかり塗り、帽子や日傘でUV対策を徹底しましょう。特に夏場は注意が必要です。

まぶたの周辺や目の近くにイボができた場合は、特に慎重な治療が必要です。液体窒素や薬剤が目に入ると重大な問題を引き起こす可能性があるため、経験豊富な医師のもとで治療を行うことが強く求められます。

治療中は患部を触らないことが重要です。治療後に水ぶくれやかさぶたができることがありますが、これを無理に剥がすと傷跡が残りやすくなり、また感染リスクも高まります。自然に剥がれるまで待つようにしましょう。

また、治療中はメイクについても注意が必要な場合があります。治療直後の患部へのメイクは刺激となることがあるため、医師の指示に従って使用を控えるか、患部を避けるようにしましょう。

治療の効果には個人差があります。同じ治療を同じ回数行っても、免疫機能の違いや体質によって改善のスピードが異なります。焦らずに医師の指示通りに治療を続けることが大切です。途中で勝手に治療を中断すると、再発や悪化につながることがあります。

Q. 顔のイボ治療後の再発を防ぐにはどうすればよいですか?

治療でイボを除去しても体内のHPVを完全排除することは難しく、再発リスクは残ります。再発予防には十分な睡眠・栄養バランスの良い食事・適度な運動で免疫力を維持し、皮膚の保湿ケアを継続することが重要です。定期的な経過観察も早期発見に役立ちます。

📌 8. セルフケアで気をつけること

医療機関での治療と並行して、日常生活の中でのセルフケアも尋常性疣贅の改善に役立ちます。また、感染拡大を防ぐためにも適切なセルフケアは重要です。

まず最も重要なのが、イボを触らないことです。顔のイボを無意識のうちに指で触る習慣がある方は、意識的にそれをやめるよう努力しましょう。特に、イボを爪で引っ掻いたり、指でつまんだりすることはウイルスを指に付着させ、顔の他の部位や手指へ感染を広げるリスクを高めます。

洗顔の方法にも注意が必要です。イボのある部分を強くこすらないようにし、泡を使って優しく洗い流す方法が推奨されます。洗顔後はタオルで丁寧に押さえるようにして水分を拭き取り、イボの部分を強く擦らないようにしましょう。

タオルや洗顔用品の共有を避けることも大切です。家族内に尋常性疣贅の患者がいる場合は、タオルを個人専用のものにして共有しないようにしましょう。また、洗顔用のスポンジやブラシなども個人使用にすることが望ましいです。

男性の場合、髭剃りの際の注意も必要です。イボの上を直接カミソリで剃ることは避け、できるだけイボを避けながら髭を剃るようにしましょう。電気シェーバーの場合も同様に、イボの部分に直接当てないよう注意が必要です。

皮膚の保湿も大切なセルフケアです。皮膚が乾燥してバリア機能が低下すると、ウイルスが侵入しやすくなります。適切な保湿ケアを行い、皮膚の健康を保つことが感染予防につながります。ただし、イボの部分に直接市販の角質除去クリームや化粧品を使用することは控え、医師に相談してから行うようにしましょう。

免疫力を高める生活習慣の見直しも効果的です。十分な睡眠を取り、バランスの良い食事を心がけ、適度な運動を行うことで免疫機能を高めることができます。ストレスの管理も免疫力維持に重要であり、リラクゼーションの時間を設けたり、趣味の時間を大切にしたりすることが助けになります。

市販の疣贅治療薬を顔に使用することについては、慎重な姿勢が必要です。手足の疣贅向けに作られた市販薬の多くはサリチル酸が高濃度で配合されており、顔に使用すると皮膚への刺激が強すぎることがあります。顔のイボに対しては必ず医師に相談してから使用するようにしましょう。

✨ 9. 治療後の再発を防ぐために

尋常性疣贅の治療が成功し、イボが消えた後も、再発リスクは決してゼロではありません。これは、治療によってイボ(見た目に現れている部分)は除去できても、体内に潜伏しているHPVを完全に排除することが難しいためです。また、新たなHPV感染による再発もあります。再発を防ぐためにはいくつかの対策が有効です。

免疫力を維持することが最も基本的かつ重要な再発予防策です。体の免疫機能がHPVを制御することで、再発リスクを下げることができます。規則正しい生活リズムで十分な睡眠を確保し、栄養バランスの良い食事を摂り、適度な運動を続けることが重要です。ビタミンCや亜鉛などの免疫機能に関与する栄養素を意識して摂取することも有益です。

皮膚のバリア機能を維持することも再発予防につながります。洗顔後の保湿を丁寧に行い、日焼けや乾燥から皮膚を保護しましょう。また、皮膚に傷をつけないよう注意することも大切です。

治療後も定期的に皮膚の状態をチェックすることを習慣化しましょう。早期に再発を発見できれば、軽度の段階で対処することが可能です。もし治療後に再びイボが現れたと感じたら、早めにクリニックに相談することが重要です。

感染予防の習慣を継続することも重要です。他者のイボを触らない、タオルや洗面用品を共有しない、顔を必要以上に触らないといった基本的な感染対策を日常的に心がけましょう。

また、治療が完了したと思っても、医師から「経過観察が必要」と言われた場合には、指示に従って定期的に受診することが重要です。完治したように見えても皮膚の深部にウイルスが残っている可能性があり、適切なフォローアップが再発予防に役立ちます。

精神的なストレスの管理も免疫機能に影響するため、無理なく日常生活を送ることが大切です。特にイボによる見た目のコンプレックスで精神的に落ち込んでしまう方は、医師やカウンセラーへの相談も選択肢のひとつです。見た目の問題は精神的健康にも直結しており、積極的に治療に取り組むことが生活の質の改善にもつながります。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、顔にできたイボを「ただの肌荒れ」と思って長期間放置されてから受診される患者様も多く、早めの受診と正確な診断の大切さを日々実感しています。顔の尋常性疣贅は皮膚が薄くデリケートな部位であるため、凍結療法やレーザー治療を選択する際には瘢痕や色素沈着のリスクを丁寧にご説明しながら、お一人おひとりの肌質や生活環境に合わせた治療法をご提案するよう心がけています。見た目へのお悩みは精神的なご負担にもつながりますので、気になる症状がございましたらどうぞお気軽にご相談ください。」

🔍 よくある質問

顔のイボはなぜできるのですか?

顔のイボ(尋常性疣贅)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が原因です。手や指にあるイボを触った手で顔を触る自己感染や、タオル・洗面用品の共有、髭剃り時の微細な傷からの感染が主な経路です。免疫力の低下も発症リスクを高めます。

顔のイボと普通のニキビや老人性イボの見分け方は?

尋常性疣贅は表面がザラザラとした硬い感触で、よく見ると点状の黒い斑点が確認できるのが特徴です。一方、扁平疣贅は平らで滑らか、脂漏性角化症は茶褐色で感染性がありません。見た目だけでの判別は難しいため、皮膚科・クリニックでの正確な診断をお勧めします。

顔のイボにはどんな治療法がありますか?

主な治療法として、液体窒素による凍結療法(標準治療)、炭酸ガスレーザー、電気焼灼法などがあります。また、ヨクイニン(漢方薬)の内服を併用する方法も有効です。顔は皮膚が薄くデリケートなため、瘢痕や色素沈着のリスクを考慮した治療選択が重要です。

顔のイボは触ったり自分で取ろうとしても大丈夫ですか?

自分でイボを触ったり潰したりすることはお勧めできません。ウイルスが指に付着して顔の他の部位へ感染が広がるリスクがあります。また、市販の疣贅治療薬は顔の皮膚には刺激が強すぎる場合があります。気になる場合は必ず皮膚科・クリニックに相談してください。

治療後にイボが再発することはありますか?

治療でイボを除去しても、体内に潜伏するHPVを完全に排除することは難しく、再発リスクはゼロではありません。再発予防には、十分な睡眠・バランスの良い食事・適度な運動で免疫力を維持すること、皮膚の保湿ケア、イボを触らない習慣の継続、定期的な経過観察が重要です。

💪 まとめ

顔にできる尋常性疣贅は、HPVウイルスへの感染が原因で発症する皮膚疾患であり、自己感染や日常生活での接触を通じて広がることがあります。見た目の特徴としては表面がザラザラとした硬いイボが現れ、時間が経つと大きくなったり数が増えたりすることがあります。顔は皮膚が薄く繊細であるため、治療においても特別な配慮が必要です。

治療法としては液体窒素による凍結療法が標準的ですが、炭酸ガスレーザーや電気焼灼法、漢方薬の内服など、状況に合わせたさまざまなアプローチがあります。顔の治療は手足と異なり、術後の瘢痕や色素沈着のリスクにも配慮が必要であるため、経験豊富な専門医のもとで治療を行うことが望まれます。

日常生活では、イボを触らない、タオルや洗面用品を共有しない、免疫力を高める生活習慣を維持するといったセルフケアも非常に重要です。また、治療後の再発予防のためには継続的なケアと定期的な経過観察が欠かせません。

顔のイボに悩んでいる方は、自己判断や市販薬による自己処置を行う前に、まず皮膚科や美容皮膚科クリニックを受診して正確な診断を受けることを強くお勧めします。早期に適切な治療を開始することで、感染の拡大を防ぎ、より早い改善を目指すことができます。アイシークリニック渋谷院では、顔の疣贅に関するご相談も承っておりますので、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

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📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 尋常性疣贅の診断基準・治療ガイドライン(液体窒素凍結療法・ヨクイニン内服・サリチル酸外用などの標準治療法の根拠として参照)
  • 国立感染症研究所 – ヒトパピローマウイルス(HPV)の型別特性・感染経路・潜伏期間・免疫との関係に関する科学的根拠として参照
  • 厚生労働省 – HPV感染症の予防・感染拡大防止に関する公衆衛生的観点からの情報、およびウイルス性皮膚疾患への対応指針として参照
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