💡 鼻の入口にしこりや腫れができた…これって何?放っておいて大丈夫?
そんな不安を感じているあなたへ、この記事を読めば原因・対処法・受診すべきタイミングがすべてわかります。
⚠️ 自己判断でつぶすのはNG!最悪の場合、頭蓋内感染につながる危険があります。まずは正しい知識を確認しましょう。
🚨 こんな症状、放置していませんか?
- 📌 鼻の入口あたりにしこり・膨らみがある
- 📌 触ると痛い、または違和感がある
- 📌 数日経っても治まらない
- 📌 自分でつぶそうとしたことがある
👆 ひとつでも当てはまったら、この記事を最後まで読んでください。
鼻の入口にできるできものは、ニキビや毛嚢炎のような軽微なものから、鼻前庭炎・鼻ポリープ・嚢胞といった専門的な疾患まで原因はさまざま。痛みがある場合もなければ、まったく自覚症状がないこともあるため、「様子を見てよいのか、すぐ病院へ行くべきか」迷う方が多いのです。
「数日前から鼻の穴の入口あたりがぷっくり腫れてて…ニキビかな?って思って放ってたんだけど、なかなか治らないし、むしろ痛くなってきた気がする。病院行った方がいいのかな…」
— 20代女性
👉 その判断、この記事で解決できます!
目次
- 鼻の入口の構造とできものができやすい理由
- 鼻の入口にできものができる主な原因
- 原因別の症状の特徴と見分け方
- 自宅でできるケアと注意点
- 病院を受診すべきサインとは
- 診察の流れと治療法
- できものを予防するための生活習慣
- まとめ
📋 この記事のポイント
鼻の入口(鼻前庭)のできものは、毛嚢炎・鼻前庭炎・ヘルペス・嚢腫・ポリープなど原因が多様。
自己判断でつぶすと頭蓋内感染リスクがあるため絶対NG!
症状が数日続く場合は、耳鼻咽喉科への早期受診が強く推奨されます。
💡 1. 鼻の入口の構造とできものができやすい理由
鼻の入口は医学的に「鼻前庭(びぜんてい)」と呼ばれる部位です。鼻孔(鼻の穴)のすぐ内側にあたる部分で、外側は皮膚と連続しており、内側に進むと粘膜へと移行していきます。この境界部分はちょうど皮膚と粘膜が切り替わる場所であるため、外部からの刺激と体内の環境変化の両方の影響を受けやすいという特徴があります。
鼻前庭には毛穴(鼻毛の毛根)が多数存在しており、皮脂腺も集中しています。皮脂や汚れが毛穴に詰まりやすく、細菌が繁殖しやすい環境でもあります。また、外気に直接触れているため、乾燥・花粉・ほこり・ウイルスといった外部からの刺激を常に受けています。さらに、鼻をかんだり触ったりする機会が多い部位でもあるため、物理的な摩擦や細菌の持ち込みが起こりやすいという側面もあります。
加えて、鼻前庭は血管が豊富なため、炎症が起こると腫れや痛みが強く出やすい傾向にあります。このような解剖学的・機能的な特徴が重なることで、鼻の入口はできものができやすい部位となっているのです。
Q. 鼻の入口にできものができやすい理由は何ですか?
鼻の入口(鼻前庭)は毛穴・皮脂腺が多く皮脂が詰まりやすい上、皮膚と粘膜の境界部に位置するため外部刺激を受けやすい。鼻をかむ・触るといった物理的摩擦も多く、血管が豊富なため炎症時には腫れや痛みが強く出やすい部位です。
📌 2. 鼻の入口にできものができる主な原因
鼻の入口にできるできものの原因は多岐にわたります。代表的なものを一つひとつ見ていきましょう。
✅ 鼻前庭炎(びぜんていえん)
鼻前庭炎とは、鼻の入口(鼻前庭)に炎症が生じた状態を指します。黄色ブドウ球菌などの細菌が主な原因で、鼻毛の毛根部分や周囲の皮膚に感染が及ぶことで発症します。頻繁に鼻をかむ、鼻を触る習慣がある、鼻の中を強くかいてしまうといった行為が誘因となることが多いです。アレルギー性鼻炎などで鼻汁が多い方は、繰り返し鼻をかむことで皮膚が傷つきやすく、鼻前庭炎を起こしやすい傾向にあります。
📝 毛嚢炎(もうのうえん)・せつ
鼻前庭に生えている鼻毛の毛穴(毛嚢)に細菌が感染すると毛嚢炎が起こります。毛嚢炎がさらに深部へと進行して、周囲の皮下組織にまで広がると「せつ(癤)」と呼ばれる状態になります。せつは膿(うみ)を伴う硬いしこりとして現れることが多く、触ると強い痛みを感じます。悪化すると複数のせつが合わさった「よう(癰)」に進展することもあります。鼻はかなり血流が豊富な部位であるため、顔面の感染症は重症化しやすく、とくに注意が必要です。
🔸 ニキビ(尋常性痤瘡)
皮脂の分泌が多い部位には、ニキビが発生することがあります。鼻の入口付近も皮脂腺が多く存在するため、ニキビができやすい場所の一つです。毛穴に皮脂が詰まって面皰(コメド)が形成され、そこに細菌(アクネ菌など)が繁殖することで炎症性ニキビへと発展します。一般的なニキビとは異なり、鼻前庭のニキビは痛みが強く出ることが多いです。
⚡ 鼻ポリープ(鼻茸)
鼻ポリープ(鼻茸)は、鼻腔内の粘膜が炎症によって腫れ上がり、ぶどうの房状に垂れ下がった良性の増生物です。慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎に伴って生じることが多く、鼻づまりや嗅覚障害の原因となります。鼻の入口近くまで大きく成長したポリープが外から見えたり、触れたりすることもあります。ポリープ自体はやわらかく、痛みを感じないことが多いのが特徴です。
🌟 皮様嚢腫・類皮嚢腫(のうしゅ)
嚢腫とは、皮膚の下に袋状の構造物ができて、その中に液体や皮脂などが溜まったものです。表皮嚢腫(粉瘤)や皮様嚢腫が鼻の入口付近に生じることがあります。粉瘤はよく「脂肪の塊」と誤解されますが、実際には皮膚の角質成分が袋の中に蓄積したものです。痛みは少ないことが多く、ゆっくりと大きくなっていくのが特徴です。感染を起こすと急に赤く腫れて痛むことがあります。
💬 鼻前庭嚢胞
鼻前庭嚢胞は、鼻の入口付近に生じる嚢胞(のうほう)の一種で、鼻腔底部に近い位置にできることが多いです。発生頻度は決して高くありませんが、女性にやや多いとされています。嚢胞の内部には粘液状の液体が溜まっており、感染が起こるまでは痛みを感じないことがほとんどです。大きくなると鼻の変形や鼻づまり感の原因になることがあります。
✅ ヘルペスウイルス感染
単純ヘルペスウイルス(HSV-1)が鼻の入口周辺に感染すると、小さな水疱が集簇(集まって)する形のできものが現れます。最初はピリピリ・チクチクした違和感や痒みが先行することが多く、やがて赤みを帯びた小水疱が出現し、破れてかさぶたになるというサイクルをたどります。疲労・ストレス・免疫低下などをきっかけに再発することが知られており、唇のヘルペス(口唇ヘルペス)が鼻の入口にまで広がるケースもあります。
📝 その他(乳頭腫・血管腫・悪性腫瘍など)
稀なケースとして、乳頭腫(パピローマ)や血管腫、あるいは悪性腫瘍が鼻の入口に発生することもあります。悪性腫瘍の可能性は決して高くはありませんが、できものが長期間消えない・徐々に大きくなる・出血を繰り返すといった場合には専門医による精査が欠かせません。
Q. 鼻の入口のできものを自分でつぶしてはいけない理由は?
鼻周囲の静脈は頭蓋内の海綿静脈洞と繋がっているため、自己処置で感染が血流に乗ると海綿静脈洞血栓症という重篤な合併症を引き起こすリスクがあります。また、つぶすと炎症が悪化し瘢痕が残りやすくなるため、触らず早めに専門医へ相談することが重要です。
✨ 3. 原因別の症状の特徴と見分け方
できものの原因によって、症状の出方にはそれぞれ特徴があります。ただし、見た目だけでは診断が難しいケースも多いため、あくまでも目安として参考にしてください。
🔸 赤くて痛みが強い場合
赤みと強い痛みを伴う場合は、細菌感染による炎症が起きている可能性が高いです。鼻前庭炎・毛嚢炎・せつのいずれかが主な候補となります。鼻前庭炎では鼻の入口全体がじんじんと痛み、皮膚がかさぶた状になったり、じくじくした滲出液(しんしゅつえき)が見られたりすることがあります。毛嚢炎やせつでは局所的に硬いしこりが触れ、触るとズキッとした痛みが走ります。膿が溜まっている場合は、しこりの中央が黄白色に見えることもあります。
⚡ 小さな水疱が複数できている場合
透明または半透明の小水疱が集まって現れている場合は、ヘルペスウイルス感染の特徴的な所見です。痒みやピリピリ感が水疱出現前から続いていることが多く、発熱を伴うこともあります。水疱が破れた後は浅い潰瘍(びらん)となり、やがてかさぶたになって治癒していきます。
🌟 痛みがなく、ゆっくり大きくなっている場合
あまり痛みを感じないが、じわじわと大きくなっているできものは、嚢腫・嚢胞・鼻ポリープ・乳頭腫などが考えられます。粉瘤の場合は中央に小さな黒点(毛穴の開口部)が見られることがあります。感染を起こすまでは柔らかく触れやすいことが多いです。
💬 鼻の中から垂れ下がるように見える場合
鼻の内側から外に向かって垂れ下がるように出てきているできものは、鼻ポリープが大きくなった状態として現れることがあります。この場合、鼻づまり・嗅覚の低下・鼻水が続いているといった随伴症状を伴うことが多いです。
✅ 出血・びらんを伴う場合
できものが繰り返し出血する、表面がただれている(びらんを形成している)、なかなか治らないという場合は、悪性腫瘍を含めたより重篤な疾患の可能性も否定できません。早めに耳鼻咽喉科を受診し、専門的な評価を受けることが重要です。
🔍 4. 自宅でできるケアと注意点
「病院に行く前にまず自分でできることはあるか?」と思う方も多いでしょう。自宅でのケアには限界がありますが、症状を悪化させないための対策はいくつかあります。
📝 触らない・つぶさない
できものを手で触ったり、つまんでつぶそうとしたりすることは厳禁です。鼻の近くは顔面静脈と頭蓋内の静脈洞がつながっているため、感染が血流に乗って広がると、海綿静脈洞血栓症(かいめんじょうみゃくどうけっせんしょう)という重篤な合併症を引き起こすリスクがあります。また、つぶすことで炎症が悪化し、傷跡(瘢痕)が残りやすくなります。
🔸 清潔を保つ
鼻の入口周辺を清潔に保つことは、炎症の悪化防止に役立ちます。洗顔時に鼻の入口も丁寧に、ただし強くこすりすぎずに洗うようにしましょう。鼻をかむ際はやわらかいティッシュを使い、一度に強くかまず、片鼻ずつゆっくりとかむことで、皮膚への摩擦ダメージを減らすことができます。
⚡ 保湿を心がける
乾燥によって鼻の入口の皮膚が傷つきやすくなると、細菌が侵入しやすくなります。特に冬場や空調が効いた環境では、鼻の入口が乾燥しがちです。ワセリンや保湿剤を少量、鼻の入口付近に塗布することで、バリア機能を補う効果が期待できます。ただし、炎症が起きているときは刺激になることもあるため、使用前に医師に相談するのが理想的です。
🌟 鼻をほじる習慣をやめる
指で鼻をほじる行為は、鼻前庭の皮膚を傷つけ、細菌を持ち込む原因となります。とくに爪を立てて強くかいてしまうと、毛嚢炎や鼻前庭炎のきっかけになります。意識的にこの習慣を改めることが、再発予防にもつながります。
💬 市販薬の使用について
市販の抗菌成分配合の塗り薬(ゲンタマイシン配合軟膏など)を使用して一時的に症状が改善することもありますが、自己判断での市販薬使用は注意が必要です。薬の種類や使用期間によっては、かえって耐性菌を生じさせたり、ウイルス性のできものに対して効果がなかったりすることがあります。症状が数日たっても改善しない場合は、病院を受診して適切な処方を受けることをおすすめします。
Q. 鼻の入口のできもので救急受診が必要な症状は?
顔が広範囲に腫れている、高熱や激しい頭痛がある、視力の変化や意識がぼんやりするといった症状を伴う場合は、蜂窩織炎・敗血症・海綿静脈洞血栓症など重篤な感染症の疑いがあります。このような症状が現れた際は速やかな救急受診を検討してください。

💪 5. 病院を受診すべきサインとは
すべてのできものが病院受診を必要とするわけではありませんが、以下のようなサインがある場合は早めに耳鼻咽喉科や皮膚科を受診することをおすすめします。
✅ すぐに受診すべき状態
痛みが非常に強い、または急速に悪化している場合は早急な受診が必要です。特に、膿が溜まっているように見える・顔が広範囲に腫れている・発熱がある・頭痛がひどい・視力の変化がある・意識がぼんやりするといった症状が加わった場合は、重篤な感染症(蜂窩織炎・敗血症・海綿静脈洞血栓症など)の可能性があります。このような場合は救急受診も検討してください。
📝 数日以内に受診すべき状態
痛みは強くないものの、できものが1〜2週間以上消えない、徐々に大きくなっている、繰り返し同じ場所にできものが生じる、出血しやすいといった場合も、専門的な診察を受けることが望まれます。また、免疫力が低下している方(糖尿病・ステロイド使用中・免疫抑制剤使用中など)は、感染症が重症化しやすいため、早めの対応が重要です。
🔸 鼻づまりや嗅覚障害を伴う場合
鼻ポリープや鼻前庭嚢胞など、鼻腔の構造に関わるできものは、鼻づまりや嗅覚の低下を引き起こすことがあります。このような症状を伴う場合は、耳鼻咽喉科で詳しい検査(内視鏡検査・CT検査など)を受けることで、適切な診断と治療につなげることができます。
🎯 6. 診察の流れと治療法
鼻の入口のできものを主訴に受診した場合、どのような診察が行われ、どんな治療が提案されるのかを理解しておくと、受診時の不安が和らぎます。
⚡ 問診・視診・触診
まずは問診として、いつごろからできものに気づいたか、痛みや出血はあるか、以前にも同じような症状が出たことがあるか、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の既往はあるか、といった情報を確認します。次に、懐中電灯や前頭鏡(額につけるライト付きミラー)を使ってできものを観察し、必要に応じて触れて硬さや可動性を確認します。
🌟 内視鏡検査

鼻の奥を詳しく観察するために、細い内視鏡(ファイバースコープ)を使用することがあります。鼻ポリープや腫瘍の有無、副鼻腔との関連などを確認するために有用な検査です。検査自体はそれほど痛みなく行えることが多く、外来で実施できます。
💬 画像検査
CT検査やMRI検査は、鼻腔の奥深くにある病変や、副鼻腔・周囲骨への波及を評価するために行われます。嚢胞や腫瘍が疑われる場合や、感染症が深部まで及んでいる可能性がある場合に特に重要です。
✅ 細菌培養検査
感染が疑われる場合、原因菌を特定するために病変部位から分泌物を採取して培養検査に提出することがあります。適切な抗菌薬を選択するために重要な情報を提供します。特に、治療に反応しにくい場合や再発を繰り返している場合に役立ちます。
📝 治療法の種類
治療法は診断によって異なります。主な治療法を以下にまとめます。
薬物療法として、細菌感染による鼻前庭炎・毛嚢炎・せつには、抗菌薬の内服や塗り薬が処方されます。抗菌薬は原因菌に合わせたものが選ばれ、通常は1〜2週間程度の使用が基本となります。ヘルペスウイルス感染には抗ウイルス薬(アシクロビルなど)の内服や塗り薬が有効です。早期から開始するほど症状の軽減・回復期間の短縮が期待できます。鼻ポリープに対しては、まず副腎皮質ステロイド点鼻薬や内服薬を使用して縮小を図ることがあります。
切開排膿として、せつや感染を伴った嚢腫などで膿が溜まっている場合は、局所麻酔をしたうえで細いメスや針を使って切開し、膿を排出する処置が行われます。これにより痛みが大幅に軽減され、治癒が促されます。
手術療法として、鼻ポリープが大きい場合や薬物療法に反応しない場合は、内視鏡を使った手術(内視鏡下鼻副鼻腔手術)が選択されることがあります。また、嚢胞の場合は、袋ごと摘出する手術が根治的な治療法となります。粉瘤(表皮嚢腫)も、袋ごと摘出しなければ再発するため、外科的切除が基本です。悪性腫瘍が疑われる場合は、まず生検(組織の一部を採取して病理検査に提出する検査)を行い、診断を確定したうえで治療方針を決定します。
Q. 鼻の入口のできものを予防する生活習慣は?
こまめな手洗い、鼻を強くかまない・ほじらない習慣、室内湿度を40〜60%に保つことが有効です。またアレルギー性鼻炎の適切な治療で鼻前庭の皮膚ダメージを減らせます。十分な睡眠とバランスの良い食事で免疫力を維持することも、細菌・ヘルペス感染の予防に繋がります。
💡 7. できものを予防するための生活習慣
鼻の入口のできものは、日常生活における少しの注意で予防できるものも少なくありません。再発しやすい体質の方や、繰り返しできものに悩んでいる方は、以下の習慣を意識してみてください。
🔸 手洗いの徹底
細菌感染を防ぐうえで最も基本的かつ効果的な方法が、手洗いです。食事前・トイレ後はもちろん、外出から戻ったときにしっかりと手を洗う習慣をつけましょう。手が清潔でない状態で鼻を触ることが、毛嚢炎や鼻前庭炎の主要な感染経路の一つです。
⚡ アレルギー性鼻炎のコントロール
アレルギー性鼻炎があると、くしゃみや鼻水が多くなり、頻繁に鼻をかむことで鼻前庭の皮膚が傷つきやすくなります。アレルギー性鼻炎の治療(抗ヒスタミン薬・ステロイド点鼻薬・舌下免疫療法など)をきちんと行うことで、鼻前庭炎の発症リスクを下げることができます。
🌟 鼻のケア用品の見直し
ティッシュペーパーの質も意外と重要です。紙質が硬いものを繰り返し使っていると皮膚が傷つきやすくなります。やわらかい素材のティッシュや、保湿成分が含まれたものを選ぶと良いでしょう。鼻をかむ際は、強くかみすぎず、片鼻ずつゆっくりとかむことを意識してください。
💬 免疫力を落とさない生活
免疫力が低下すると、細菌やウイルスに感染しやすくなり、ヘルペスの再発リスクも高まります。十分な睡眠・バランスの取れた食事・適度な運動・ストレスの管理が、免疫機能を正常に保つうえで重要です。過労や睡眠不足が続いているときは、とくに感染症への注意が必要です。
✅ 適切な室内湿度の維持
乾燥した環境では、鼻の入口の粘膜や皮膚が乾燥し、バリア機能が低下します。特に冬場は加湿器を使うなどして、室内湿度を40〜60%程度に保つことが望ましいです。空気の乾燥が強い場所では、マスクを着用することで鼻腔内の湿度を保つ効果も期待できます。
📝 鼻毛の適切な処理
鼻毛が長くなると気になって抜いてしまう方もいますが、毛根ごと抜く行為は毛嚢炎の原因になります。鼻毛専用の電動トリマーやはさみを使って先端だけをカットする方法が、鼻前庭への刺激を最小限に抑えられます。毛抜きで鼻毛を抜くことは、できれば避けたほうが無難です。
🔸 糖尿病のある方は血糖コントロールを
糖尿病がある方は、血糖値が高い状態が続くと白血球の機能が低下し、細菌感染を起こしやすく、また治りにくくなります。鼻前庭炎やせつが繰り返し起こる場合、背景に糖尿病が隠れていないかを確認することも大切です。血糖値のコントロールをしっかり行うことが、感染症予防の観点からも重要です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、鼻の入口のできものを気にされて受診される患者様は非常に多く、その多くが毛嚢炎や鼻前庭炎といった細菌感染によるものですが、なかには嚢胞やポリープが原因であるケースも見受けられます。最近の傾向として、ご自身でつぶしたり市販薬で対処し続けたりした後に症状が悪化してから来院される方も少なくなく、鼻周囲は頭蓋内の血管と繋がっているため、自己処置には思わぬリスクが伴うことを改めてお伝えしたいと思います。「たかができもの」と放置せず、症状が数日続くようであれば、どうぞ早めにご相談ください。丁寧に診察し、患者様一人ひとりに合った治療法をご提案いたします。」
📌 よくある質問
主な原因として、細菌感染による鼻前庭炎・毛嚢炎・せつ、ニキビ、ヘルペスウイルス感染、鼻ポリープ、嚢腫(粉瘤など)、鼻前庭嚢胞などが挙げられます。鼻の入口は毛穴や皮脂腺が多く、外部刺激も受けやすい部位のため、さまざまな原因でできものが生じやすい箇所です。
絶対に避けてください。鼻周囲の血管は頭蓋内の静脈洞とつながっているため、自分でつぶすと感染が血流に乗って広がり、海綿静脈洞血栓症という重篤な合併症を引き起こすリスクがあります。触らず清潔を保ちながら様子を見て、症状が続く場合は早めに専門医へご相談ください。
痛みが非常に強い・急速に悪化している・顔が広範囲に腫れている・発熱や頭痛がある・視力の変化や意識のぼんやりを感じる場合は、重篤な感染症の可能性があるため救急受診も検討してください。また、できものが2週間以上消えない・繰り返し出血する場合も早めに耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。
主な予防策として、こまめな手洗い・鼻を強くかまない・鼻をほじる習慣をやめる・室内湿度を40〜60%に保つ・免疫力を落とさない生活(十分な睡眠・バランスの良い食事)などが有効です。アレルギー性鼻炎がある方は適切な治療を行うことで、鼻前庭の皮膚ダメージを減らし再発リスクを下げることができます。
当院では問診・視診・触診をはじめ、しっかりと診察を行います。治療は診断に応じて、抗菌薬や抗ウイルス薬などの薬物療法、膿を排出する切開排膿処置、嚢胞やポリープに対する手術療法など、患者様一人ひとりに合った方法をご提案しています。
✨ まとめ
鼻の入口(鼻前庭)にできるできものは、その原因が細菌感染・ウイルス感染・嚢腫・ポリープなど多種多様であるため、見た目だけで原因を特定するのは難しいことが少なくありません。赤くて痛みが強い・水疱が集まっている・長期間消えない・出血を繰り返すといった場合は、自己判断や市販薬での対処を続けず、早めに耳鼻咽喉科や皮膚科を受診することが大切です。
特に、鼻の周囲は顔面の血管と頭蓋内の血管がつながっているため、感染を甘くみてつぶしたり放置したりすることは危険を伴う場合があります。できものに気づいたら、まずは触らず・清潔を保ちながら状態を観察し、症状が改善しない場合や悪化する場合は迷わず専門家に相談しましょう。
また、日常生活における手洗いの徹底・鼻を強くかまない・免疫力を維持する生活習慣・アレルギー性鼻炎の適切な治療といった予防策を取り入れることで、できものの発症・再発リスクを下げることができます。鼻の入口の健康を守るために、小さな日々のケアを積み重ねることが重要です。気になる症状がある場合は、アイシークリニック渋谷院などの専門医療機関にお気軽にご相談ください。
📚 関連記事
- 鼻の中のニキビに効く薬は?原因・治し方・受診タイミングを解説
- 鼻が痛いニキビの原因と治し方|繰り返す場合の対処法を解説
- 鼻にニキビができる理由とは?原因・対策・治療法を徹底解説
- アテロームの臭いの原因と対処法|放置するリスクと治療について
- 潰したニキビの治し方|跡を残さないためのケアと対処法
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 毛嚢炎・せつ・ニキビ(尋常性痤瘡)・ヘルペスウイルス感染・粉瘤(表皮嚢腫)など、鼻前庭に生じる皮膚疾患の診断基準・治療ガイドラインの参照
- 国立感染症研究所 – 単純ヘルペスウイルス(HSV-1)感染症・黄色ブドウ球菌による細菌感染(毛嚢炎・鼻前庭炎・せつ)・海綿静脈洞血栓症などの感染症疫学・病態・予防に関する情報の参照
- 厚生労働省 – アレルギー性鼻炎・慢性副鼻腔炎・鼻ポリープに関連する国民向け健康情報、ならびに抗菌薬適正使用(耐性菌対策)に関する政策情報の参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務