「下着が擦れて痛い」「見た目が気になって自信が持てない」「スポーツや自転車に乗るときに不快感がある」――このような悩みを抱えながら、誰にも相談できずにいる方は少なくありません。小陰唇の肥大化は、女性の外性器に関わるデリケートな問題であるため、インターネットで調べることすら躊躇してしまう方も多いのが現状です。しかし、小陰唇の形や大きさには個人差があり、肥大化していても医学的に問題のないケースがほとんどです。一方で、日常生活に支障をきたすほどの不快感や痛みが生じている場合には、適切な医療的対応を検討することが大切です。この記事では、小陰唇の肥大化についての基礎知識から原因、症状、治療法まで、医療的な観点からわかりやすくお伝えします。
目次
- 小陰唇とはどのような部位か
- 小陰唇の肥大化とは何か
- 小陰唇が肥大化する主な原因
- 小陰唇肥大化による症状・日常生活への影響
- 小陰唇肥大化の分類(グレード分類)
- 受診すべき診療科とタイミング
- 小陰唇肥大化の治療法について
- 小陰唇縮小術(手術)の詳細
- 手術のリスクと術後ケア
- 治療を受ける際の注意点と心構え
- まとめ
この記事のポイント
小陰唇の肥大化は個人差の範囲であることが多いが、慢性的な痛みや日常生活への支障がある場合は、薬物療法や小陰唇縮小術(ラビアプラスティ)などの医療的対応を検討すべきである。
🎯 1. 小陰唇とはどのような部位か
小陰唇(しょういんしん)は、女性の外陰部を構成するパーツのひとつです。外陰部には大陰唇・小陰唇・陰核(クリトリス)・膣前庭・尿道口・膣口などが含まれており、小陰唇はその中でも内側に位置する一対のひだ状の組織を指します。
大陰唇が外側のふっくらとした脂肪組織であるのに対し、小陰唇は粘膜と皮膚の中間的な性質を持つ薄い組織で構成されています。色素沈着の程度にも個人差があり、ピンク色から褐色、こげ茶色まで非常に幅広い外観があります。また、形も左右非対称であることが多く、波打つような形状であったり、片側だけが突出していたりすることも正常の範囲内とされています。
小陰唇は、膣口や尿道口への外部からの異物侵入を防いだり、性交渉の際に潤滑を助けたりする役割を持っています。また、性的な刺激に対して敏感に反応する部位でもあります。日常生活においては、歩行・運動・排尿などさまざまな動作と関わる部位でもあるため、サイズや形が大きく変化すると生活への影響が出てくることがあります。
Q. 小陰唇の肥大化はどこからが「肥大」とみなされますか?
小陰唇の肥大化は、一般的に大陰唇の内縁から小陰唇の最外縁までの距離が2センチメートル以上になると判断されることが多いです。ただし明確な定義は医療機関によって異なり、サイズより日常生活への支障の有無を重視して治療の必要性が判断されます。
📋 2. 小陰唇の肥大化とは何か
小陰唇の肥大化とは、小陰唇のサイズが通常よりも大きい状態を指します。医学的には「小陰唇肥大症(labia minora hypertrophy)」と呼ばれることもありますが、どこからが「肥大」に当たるのかという明確な定義は医療機関によって異なります。一般的な目安として、小陰唇の幅(大陰唇の内縁から小陰唇の最外縁までの距離)が2センチメートル以上になると肥大化と判断されることが多いとされています。
重要なのは、小陰唇のサイズや形には非常に大きな個人差があるという点です。2センチメートルを超えていても日常生活にまったく支障がない方もいれば、それ未満でも強い不快感や痛みを感じる方もいます。つまり、小陰唇の肥大化は必ずしも「病気」ではなく、あくまでも個人差の範囲であることが多いです。ただし、日常生活の質(QOL)が著しく低下している場合には、医学的な対応を検討する価値があります。
また、外見上の悩みも軽視されるべきではありません。自分の体に対するコンプレックスや羞恥心は、精神的な健康にも影響を与えることがあります。パートナーとの関係や性的自信にも関わるデリケートな問題であるため、「たかが見た目の問題」と片付けるのではなく、当人の心理的負担を十分に考慮することが大切です。
💊 3. 小陰唇が肥大化する主な原因
小陰唇が肥大化する原因はひとつではなく、さまざまな要因が絡み合っていることが多いです。主な原因として挙げられるものを以下に解説します。
🦠 先天的な要因
生まれつき小陰唇のサイズが大きい場合があります。これは遺伝的な要因によるものが多く、家族に同様の特徴を持つ人がいるケースも少なくありません。思春期を迎えるとともに急激にサイズが大きくなることもあり、この時期に悩みを抱え始める方も多いです。
👴 ホルモンの影響
女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が増加する思春期や妊娠中に、小陰唇が大きくなることがあります。妊娠中は全体的に外陰部の血流が増加し、組織が膨張するため、小陰唇も目立って大きくなることがあります。出産後に元の大きさに戻る場合もありますが、そのまま大きいままになるケースもあります。
🔸 出産・加齢による変化
出産を経験することで、外陰部の組織が引き伸ばされ、小陰唇が大きくなったり垂れ下がったりすることがあります。また、加齢に伴いホルモンバランスが変化することで、皮膚の弾力が低下し、組織がたるんでサイズが変化することもあります。
💧 慢性的な刺激や摩擦
自転車や馬術などのスポーツを長期間行っている方では、継続的な摩擦刺激によって小陰唇の組織が肥厚することがあります。また、きつい下着の着用による慢性的な摩擦も、組織の変化を引き起こす可能性があります。
✨ 炎症・感染症
外陰部の炎症や感染症(カンジダ膣炎、外陰炎など)が繰り返し起こることで、組織が慢性的に腫れ、結果として小陰唇が大きくなることがあります。この場合は、根本的な感染症・炎症の治療が優先されます。
📌 体重増加・肥満
体重が増加すると、外陰部の脂肪組織も増えることがあり、結果的に小陰唇の見た目が変化することがあります。ただし、小陰唇自体は脂肪組織をほとんど含まないため、体重増加の影響は大陰唇の変化ほど顕著ではありません。
Q. 小陰唇が肥大化する原因にはどのようなものがありますか?
小陰唇が肥大化する主な原因は、先天的な遺伝的要因、思春期や妊娠中の女性ホルモン増加、出産による組織の引き伸ばし、加齢による皮膚の弾力低下、自転車などの慢性的な摩擦刺激、カンジダ膣炎などの繰り返す炎症・感染症など多岐にわたります。
🏥 4. 小陰唇肥大化による症状・日常生活への影響
小陰唇の肥大化は、見た目だけでなく、身体的・精神的にさまざまな影響を与えることがあります。以下に主な症状と日常生活への影響を説明します。
▶️ 下着や衣類による摩擦・痛み
最も多い訴えのひとつが、下着や水着による摩擦からくる痛みや不快感です。特にきつめのジーンズや水着を着用すると、小陰唇が折り曲がったり挟まれたりすることで、強い痛みや不快感が生じることがあります。長時間の着用では、皮膚がただれてしまうこともあります。
🔹 スポーツや運動時の不快感
自転車・ランニング・水泳・ヨガなどの運動中に、小陰唇が擦れて痛みや出血が生じることがあります。スポーツを楽しみたいのに痛みのために諦めてしまっているという方も少なくありません。
📍 衛生面・清潔管理の困難さ
小陰唇が大きいと、ひだの部分に汚れや分泌物が溜まりやすくなります。これにより悪臭が生じたり、感染症を繰り返しやすくなったりすることがあります。適切な洗浄を行うことが難しいと感じる方もいます。
💫 排尿・性交渉時のトラブル
小陰唇のサイズや形によっては、尿の流れが妨げられ、尿が飛び散ったり方向が定まらなかったりすることがあります。また、性交渉の際に小陰唇が膣内に引き込まれるような感覚や、痛みを感じる方もいます。これが原因で性交渉を避けるようになり、パートナーとの関係に影響が出るケースもあります。
🦠 精神的な影響・コンプレックス
水着を着ることへの抵抗感、脱衣場での羞恥心、パートナーへの露出に対する不安など、精神的な負担は非常に大きいものです。「自分の体が普通でない」という思い込みが、自己肯定感の低下や性的な自信のなさにつながることもあります。こうした心理的影響は、日常生活の質を大きく損なうことがあります。
⚠️ 5. 小陰唇肥大化の分類(グレード分類)
小陰唇肥大化の程度を評価するために、医療の現場ではいくつかの分類方法が使用されています。最もよく知られているのは、フランスの医師であるCaparro氏らが提唱した分類で、小陰唇の突出度合いに応じてグレード1からグレード4に分類するものです。
グレード1は小陰唇が大陰唇の内縁からほとんど突出していない状態であり、一般的に問題とされることはありません。グレード2では小陰唇が大陰唇の内縁を超えて2センチメートル未満突出している状態です。グレード3は2センチメートル以上4センチメートル未満の突出が認められ、症状が現れ始めることが多くなります。グレード4では4センチメートル以上の突出があり、日常生活への影響が大きく、治療の対象となることが多いです。
ただし、グレードの高さだけで治療の必要性を判断するわけではありません。グレード2であっても、日常生活に強い支障をきたしている場合には治療を検討することがありますし、グレード3でも特に問題のない方もいます。症状の程度や患者さんの希望を総合的に考慮して判断します。
🔍 6. 受診すべき診療科とタイミング
小陰唇の肥大化に関して相談できる診療科は、主に婦人科・産婦人科、または美容外科・形成外科です。それぞれ特徴が異なります。
👴 婦人科・産婦人科
感染症や炎症が原因で小陰唇が腫れている場合、まず婦人科への受診が適切です。カンジダ膣炎や外陰炎などの感染症・炎症性疾患を診断・治療するのに適した診療科であり、器質的な異常の有無を確認するためにも重要です。また、月経異常や妊娠・出産に関連した変化についても相談できます。
🔸 美容外科・形成外科
先天的な要因や加齢・出産による形態変化が原因で小陰唇が大きくなっており、手術的な治療を検討している場合は、美容外科または形成外科が対応します。小陰唇縮小術(ラビアプラスティ)の専門的な知識と技術を持つ医師が在籍しているクリニックに相談することが重要です。
💧 受診のタイミング
以下のような状況であれば、受診を検討することをおすすめします。下着や衣類による摩擦で慢性的な痛みや傷がある場合、運動や日常動作に著しい支障が出ている場合、排尿や性交渉に問題が生じている場合、衛生管理が困難で感染を繰り返している場合、または見た目や精神的なコンプレックスで日常生活の質が著しく低下している場合などが目安となります。
「こんなことで病院に行っていいのか」と思う方もいるかもしれませんが、デリケートゾーンの悩みは立派な医療的相談事項です。一人で抱え込まずに専門家に相談することが大切です。
Q. 小陰唇縮小術にはどのような術式がありますか?
小陰唇縮小術の主な術式には、外縁に沿って切除する「縁切除法」、中央部を楔形に切除する「楔状切除法」、傷跡を目立ちにくくする「Z形成術・W形成術」があります。術式は患者の小陰唇の形状や希望するデザイン、担当医師の判断に応じて選択されます。
📝 7. 小陰唇肥大化の治療法について
小陰唇の肥大化に対する治療法は、原因や症状の程度によって異なります。大きく分けると、保存的療法と外科的療法(手術)があります。
✨ 保存的療法
感染症や炎症が原因の場合は、それらの根本的な治療が最優先です。抗真菌薬や抗菌薬による薬物療法で改善が見られることがあります。また、外陰部への刺激を減らすために、ゆったりとした下着の着用や、刺激の少ない素材の衣類を選ぶことで症状が軽減することがあります。
体重管理も一定の効果をもたらすことがありますが、前述のとおり小陰唇自体は脂肪組織が少ないため、体重減少だけで著しく改善することは多くありません。
📌 外科的療法(手術)
保存的な対処法では改善が難しく、日常生活に強い支障がある場合や、見た目の改善を強く希望する場合には、外科的な治療(小陰唇縮小術)が選択肢となります。手術は美容外科・形成外科で行われることが多く、局所麻酔で行える比較的短時間の処置です。
手術を受けることで、症状の改善だけでなく、見た目のコンプレックスも解消できるため、生活の質が大幅に向上したと感じる方が多いです。次のセクションで手術の詳細について説明します。
💡 8. 小陰唇縮小術(手術)の詳細
小陰唇縮小術(ラビアプラスティ、小陰唇形成術とも呼ばれます)は、大きくなった小陰唇の余分な組織を切除し、適切なサイズに整える手術です。女性器の形成手術の中でも最も多く行われているもののひとつです。
▶️ 手術の方法
小陰唇縮小術には主にいくつかの術式があります。それぞれに特徴があり、患者さんの小陰唇の形状や希望するデザイン、担当医師の判断に応じて選択されます。
「縁切除法(エッジリダクション)」は小陰唇の外縁に沿って余分な組織を切除する方法です。切除量の調整がしやすく、術後の見た目も自然になりやすいとされています。ただし、色素沈着のある縁部分が残る場合があるため、切除後の色の差が気になるケースもあります。
「楔状切除法(ウェッジリゼクション)」は小陰唇の中央部分を楔形に切除し、断端を縫合する方法です。色素沈着の少ない部分を残せるため、術後の色調が均一に仕上がりやすいという利点があります。技術的にやや難しく、医師の経験が重要になります。
「Z形成術」や「W形成術」など複合的な切除縫合法を用いることもあり、これらは傷跡を目立ちにくくする工夫がなされた術式です。
🔹 麻酔・施術時間
手術は通常、局所麻酔で行われます。必要に応じて笑気麻酔や静脈麻酔(鎮静)を組み合わせることで、より快適に受けられるよう配慮しているクリニックもあります。施術時間は術式によって異なりますが、おおむね30分から1時間程度が目安です。日帰り(外来手術)で対応しているクリニックがほとんどです。
📍 術前のカウンセリング
手術前には必ず詳細なカウンセリングが行われます。現在の状態の確認・希望するサイズや形・術式の選択・リスクの説明・費用の説明などが行われます。カウンセリングで疑問や不安をすべて解消してから手術を決断することが大切です。複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較するセカンドオピニオンも有効な手段です。
💫 費用について

小陰唇縮小術は、原則として保険適用外(自由診療)となります。ただし、炎症や機能的障害が明らかであり、保険診療の適応と認められる場合には保険適用となるケースもあります。自由診療の場合の費用はクリニックによって大きく異なりますが、一般的に10万円から30万円程度の幅があります。術前のカウンセリングは無料または低価格で実施しているクリニックが多いため、まずは相談することから始めるとよいでしょう。
Q. 小陰唇縮小術後のダウンタイムはどのくらいですか?
小陰唇縮小術後は腫れ・痛み・内出血が数日間続き、ピークは術後2〜3日程度です。日常生活は翌日から復帰可能なことが多いですが、激しい運動は約1週間、性交渉は4〜8週間程度の禁止期間が設けられます。完全な回復にはおおむね1〜3か月かかります。
✨ 9. 手術のリスクと術後ケア
小陰唇縮小術は比較的安全性の高い手術ですが、すべての外科手術と同様に一定のリスクが伴います。手術を受ける前にしっかりと理解しておくことが大切です。
🦠 考えられるリスク・合併症
術後に起こりうる問題として、まず出血・血腫があります。術後に出血が続いたり、血液が溜まって血腫を形成したりする場合があります。適切な圧迫処置や再手術が必要になることもあります。
感染は外陰部という特性上、細菌感染のリスクがゼロではありません。術後は清潔を保ち、処方された抗菌薬を適切に使用することが重要です。
傷跡の問題として、傷跡が目立ったり、傷がケロイド状になったりすることがまれにあります。また、縫合部分が開いてしまう(創離開)ことも稀に起こります。
感覚の変化として、術後に小陰唇周辺の感覚が一時的または永続的に変化することがあります。敏感になったり、逆に感覚が鈍くなったりすることがあります。ほとんどの場合は時間とともに回復しますが、まれに長期間続くことがあります。
仕上がりの左右差・修正の必要性として、術後の状態が希望と異なる場合や、左右差が生じてしまう場合があります。修正手術が必要になるケースもあります。
👴 術後の経過とダウンタイム
手術直後から数日間は、腫れ・痛み・内出血が生じます。これらのピークは術後2日から3日程度で、徐々に改善していきます。痛みに対しては鎮痛薬が処方されます。
シャワーは翌日から可能なクリニックが多いですが、入浴(湯船)は術後1週間から2週間程度は控えることが推奨されます。縫合糸は吸収性の糸が使われることが多く、自然に溶けるため抜糸が不要なケースもありますが、クリニックの方針によって異なります。
日常生活への復帰は翌日から可能なことが多いですが、激しい運動や長時間の歩行は1週間程度控えることが望ましいです。性交渉については、術後4週間から8週間程度の禁止期間が設けられることが一般的です。完全な回復には個人差がありますが、おおむね1か月から3か月程度で安定した状態になります。
🔸 術後ケアの注意点
術後のケアとして、外陰部を清潔に保つことが最も重要です。ウォシュレットや低刺激の石鹸で優しく洗浄することが推奨されます。締め付けの少ないゆったりとした下着を選び、傷への摩擦を最小限にするよう心がけます。また、術後の定期的な経過観察のための受診は必ず行うようにしましょう。
📌 10. 治療を受ける際の注意点と心構え
小陰唇縮小術を含め、デリケートゾーンの治療を検討する際にはいくつかの重要なポイントがあります。
💧 信頼できるクリニック・医師を選ぶ
小陰唇縮小術は専門的な知識と技術が必要な手術です。形成外科専門医や産婦人科専門医など、適切な資格と豊富な経験を持つ医師が在籍するクリニックを選ぶことが大切です。施術実績や術前術後の症例写真、口コミや評判なども参考にしましょう。ただし、インターネット上の情報はすべてが正確とは限らないため、複数の情報源を比較検討することが重要です。
✨ カウンセリングを十分に活用する
治療を決断する前に、丁寧なカウンセリングを受けることを強くおすすめします。自分の状態が本当に治療の対象となるのか、どのような術式が適切か、リスクはどの程度か、期待できる効果はどのくらいかなど、疑問をすべて解消してから判断することが大切です。プレッシャーをかけて即日決断を迫るようなクリニックは慎重に見極めましょう。
📌 現実的な期待値を持つ
手術によってすべての悩みが解決するわけではありません。身体的な症状は改善されることが多いですが、精神的なコンプレックスの根本は手術だけでは解消できない場合もあります。手術前に「どのような変化を期待しているのか」を明確にし、医師と十分に共有することが重要です。
▶️ 「普通」にとらわれすぎない
インターネットやSNSで目にする外陰部の画像の多くは、修整や特定の条件下で撮影されたものです。「こうあるべき」という固定観念に縛られ、実際には正常範囲内であるにもかかわらず過剰な劣等感を持つことは、精神的に不健全な状態をもたらすことがあります。小陰唇の形や大きさには極めて大きな個人差があり、多様なバリエーションが「普通」であることを理解することが大切です。
🔹 心理的サポートも視野に
身体的な症状よりも精神的なコンプレックスが主な悩みである場合、手術だけでなく、心理的なサポートも選択肢として考えることができます。自己肯定感の低下や身体イメージの歪みが強い場合には、心理士やカウンセラーへの相談も有効です。身体と心の両面からアプローチすることで、より根本的な解決につながることがあります。
📍 未成年者への注意
思春期には女性ホルモンの急激な増加により、小陰唇が大きくなることがよくあります。この時期は成長の過程であり、18歳以降まで発育が続く場合もあります。未成年者の場合、成長が完了してから改めて評価することが望ましく、手術は原則として成人後に行うことが推奨されています。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、下着や運動による慢性的な不快感や痛みを長年一人で抱えてこられた後に相談にいらっしゃる患者様が多く、「もっと早く相談すればよかった」とおっしゃる声を多くいただきます。小陰唇の形や大きさには非常に大きな個人差があり、まずは「自分の状態が本当に治療の対象になるのか」を知るためだけのカウンセリング受診でも歓迎ですので、どうか一人で悩まずにお気軽にご相談ください。身体的な症状だけでなく、精神的なご負担も含めて丁寧にお話を伺いながら、お一人おひとりに合った最善の対応をご提案いたします。※アイシークリニック新宿院でのみの対応となります。」
🎯 よくある質問
小陰唇の肥大化は必ずしも病気ではなく、個人差の範囲であることが多いです。ただし、下着による慢性的な痛み・運動時の不快感・衛生管理の困難さ・排尿や性交渉のトラブルなど、日常生活の質(QOL)が著しく低下している場合は、医療的な対応を検討する価値があります。
小陰唇縮小術は原則として保険適用外(自由診療)となり、費用はクリニックによって異なりますが、一般的に10万円〜30万円程度が目安です。ただし、炎症や機能的障害が明らかで保険診療の適応と認められるケースでは、保険適用となる場合もあります。まずはカウンセリングでご確認ください。
翌日から日常生活への復帰が可能なことが多いですが、激しい運動や長時間の歩行は1週間程度控えることが推奨されます。性交渉については術後4〜8週間程度の禁止期間が設けられるのが一般的です。完全な回復には個人差がありますが、おおむね1〜3か月程度で安定した状態になります。
感染症や炎症が疑われる場合はまず婦人科・産婦人科への受診が適切です。先天的な要因や出産・加齢による形態変化で手術的な治療を検討している場合は、美容外科または形成外科に相談するのがよいでしょう。当院でもデリケートな悩みに対して丁寧なカウンセリングを行っておりますので、お気軽にご相談ください。
思春期は女性ホルモンの影響で小陰唇が大きくなりやすい時期であり、18歳以降も発育が続く場合があります。そのため、成長が完了してから改めて評価することが望ましく、手術は原則として成人後に行うことが推奨されています。まずは専門医に相談し、成長の経過を見守ることが大切です。
📋 まとめ
小陰唇の肥大化は、女性の外性器に関するデリケートな悩みであり、多くの女性が一人で抱え込んでしまっている問題です。しかし、小陰唇の形や大きさには非常に大きな個人差があり、肥大化しているからといって必ずしも医療的な問題があるわけではありません。
一方で、下着による慢性的な痛み・運動や日常生活への支障・衛生管理の困難さ・排尿や性交渉へのトラブルといった具体的な症状がある場合は、適切な医療的対応を検討することが大切です。また、見た目のコンプレックスや精神的な苦痛も、軽視されるべきではない重要な問題です。
治療法としては、原因が感染症や炎症にある場合は薬物療法などの保存的療法が優先されます。形態的な問題に対しては、小陰唇縮小術(ラビアプラスティ)が有効な選択肢となります。手術は局所麻酔で日帰り対応が可能なことが多く、適切なクリニック・医師のもとで行えば高い満足度が得られる治療です。
悩みを抱えている方は、まずは専門家へのカウンセリングを検討してみてください。婦人科や美容外科・形成外科では、こうしたデリケートな悩みに対して丁寧に対応してくれます。一人で悩み続けるよりも、専門家に相談することで、より快適な日常生活を取り戻す第一歩を踏み出すことができます。
📚 関連記事
📚 参考文献
- 日本形成外科学会 – 小陰唇縮小術(ラビアプラスティ)を含む外性器形成手術の術式・リスク・術後ケアに関する形成外科的治療の基礎情報
- 日本美容外科学会 – 小陰唇肥大化に対する美容外科的アプローチ、手術適応の判断基準、信頼できるクリニック・医師選びに関する患者向け情報
- PubMed – 小陰唇肥大症(labia minora hypertrophy)の分類(グレード分類)・原因・術式比較に関する国際的な医学的エビデンス
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務