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メトホルミン500mgはダイエットに効果的?仕組みと注意点を解説

「メトホルミン500mgはダイエットに使えるの?」「糖尿病の薬と聞いたけど、体重を減らす効果があるって本当?」このような疑問を持っている方は少なくありません。メトホルミンはもともと2型糖尿病の治療薬として広く使われてきた薬ですが、体重減少効果があることから、肥満治療やダイエット目的での使用が近年注目されています。しかし、その効果や安全性、使用上の注意点については正確に理解しておくことが大切です。この記事では、メトホルミン500mgとダイエットの関係について、医療の視点からわかりやすく解説します。


目次

  1. メトホルミンとはどんな薬か
  2. メトホルミン500mgとはどういう意味か
  3. メトホルミンがダイエットに注目される理由
  4. メトホルミンの体重減少メカニズム
  5. ダイエット目的での使用における実際の効果
  6. メトホルミンを使ったダイエットの限界と注意点
  7. メトホルミンの副作用と対処法
  8. メトホルミンが適さないケースとは
  9. 医療機関での処方と自己判断の違い
  10. メトホルミン以外の肥満治療薬との比較
  11. メトホルミンを使う場合の生活習慣の重要性
  12. まとめ

この記事のポイント

メトホルミン500mgは食欲抑制・インスリン抵抗性改善により体重管理を補助するが、単独での劇的な減量効果は限定的で、食事・運動療法との併用が必須。処方薬のため必ず医師の診察を受け、腎機能など安全性確認が不可欠

🎯 メトホルミンとはどんな薬か

メトホルミン(metformin)は、ビグアナイド系と呼ばれる種類の血糖降下薬です。世界中で最も広く使われている糖尿病治療薬のひとつであり、日本でも2型糖尿病の第一選択薬として位置づけられています。その歴史は古く、1950年代にフランスで開発され、以来数十年にわたって多くの患者さんに使用されてきた実績があります。

メトホルミンの主な作用は、肝臓での糖新生(グルコースをつくる働き)を抑制することです。それにより、食後や空腹時の血糖値が過剰に上がることを防ぎます。また、インスリンの感受性を高める効果もあり、インスリンが効きやすい状態をつくることで血糖のコントロールをサポートします。

糖尿病治療薬のなかでも、メトホルミンは体重を増やしにくい薬として知られています。スルホニル尿素薬やインスリン製剤など、他の糖尿病治療薬の多くは体重増加の副作用を伴うことがありますが、メトホルミンは体重に対して中立的、あるいは軽度の体重減少作用を持つとされています。この特性が、ダイエットや肥満治療の文脈で注目されるひとつの理由です。

日本ではメトホルミンは処方薬であり、医師の診察と処方箋がなければ入手することができません。市販薬として自由に購入できるものではなく、必ず医療機関を受診して処方を受ける必要があります。

Q. メトホルミンはどのような仕組みで体重を減らすのか?

メトホルミンは複数の経路で体重管理に関与します。GLP-1分泌促進による食欲抑制、AMPキナーゼ活性化による脂肪合成の抑制と脂肪酸燃焼の促進、インスリン抵抗性の改善による脂肪蓄積の軽減、さらに腸内細菌叢への好影響が報告されています。

📋 メトホルミン500mgとはどういう意味か

メトホルミン500mgとは、1錠あたりのメトホルミン含有量が500mgであることを示しています。日本国内で流通しているメトホルミン製剤には、250mg錠、500mg錠などの規格があります。500mgという用量は、最も広く普及しているスタンダードな規格のひとつです。

糖尿病の治療においては、通常メトホルミンを1日500mgから開始し、消化器系の副作用(吐き気や下痢など)の様子を見ながら、徐々に用量を増やしていくことが一般的です。最終的な維持量は1日750mgから2000mg程度になることが多く、患者さんの状態や血糖コントロールの状況に応じて調整されます。

ダイエットや肥満治療目的で処方される場合も、同様に少量から始めて体の反応を確認しながら調整することが基本です。「500mgから始める」という用法は、消化器系への負担を抑えながら徐々に薬に慣れさせるための合理的な方法です。

メトホルミンの用量設定は自己判断で変更するべきではなく、必ず担当医の指示に従うことが重要です。「多く飲めばより痩せる」という考え方は誤りであり、過剰摂取は副作用のリスクを高めるだけです。

💊 メトホルミンがダイエットに注目される理由

メトホルミンがダイエット目的で注目されるようになった背景には、いくつかの要因があります。もともと糖尿病患者を対象とした長期使用データが豊富であり、安全性に関する情報が多く蓄積されていることが、他の薬にはない大きな特徴です。

また、2型糖尿病患者を対象にした研究の中で、メトホルミンを服用した患者さんの体重が服用前と比較して減少または維持される傾向が繰り返し観察されてきました。この観察結果が、「メトホルミンを使えば糖尿病でない人でも痩せられるのではないか」という発想につながっています。

さらに、肥満は2型糖尿病の主要なリスク因子であり、肥満状態にある人はインスリン抵抗性を持っている場合があります。インスリン抵抗性とは、インスリンが体の細胞に十分に作用しない状態のことで、血糖値の上昇や脂肪の蓄積につながることがあります。メトホルミンはこのインスリン抵抗性を改善する作用があるため、肥満や代謝異常を持つ人への応用が研究されるようになりました。

近年では、糖尿病の診断には至らないものの血糖値が正常より高い「糖尿病予備群」や、肥満・メタボリックシンドロームを持つ方に対して、メトホルミンを予防的・治療的に処方する取り組みも一部の医療機関で行われています。ただし、こうした適応外使用については、担当医と十分に話し合った上で判断する必要があります。

Q. メトホルミン500mgでどれくらい体重は減りますか?

メトホルミンによる体重減少効果は限定的で、一般的に6ヶ月〜1年の使用で数キログラム程度とされています。米国のDPP研究では生活習慣介入より効果が小さい結果も示されており、食事療法・運動療法との併用が効果を最大化するために不可欠です。

🏥 メトホルミンの体重減少メカニズム

メトホルミンがどのようにして体重減少に関与するのか、そのメカニズムはひとつではなく、複数の経路が考えられています。研究によってすべてが完全に解明されているわけではありませんが、現時点で有力とされている作用をご紹介します。

まず、食欲の抑制効果が挙げられます。メトホルミンを服用すると、食欲を調節するホルモンであるGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)の分泌が増加することが報告されています。GLP-1は満腹感をもたらすホルモンであり、食事量を自然に減らすことにつながります。また、食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌を抑制する作用もあるとされています。

次に、脂肪の蓄積を抑える働きです。メトホルミンはAMPキナーゼ(AMPK)と呼ばれる酵素を活性化します。AMPKは細胞のエネルギーセンサーのような役割を果たしており、活性化されると脂肪合成が抑制され、脂肪酸の酸化(燃焼)が促進されます。これにより、体内での脂肪の蓄積が起こりにくくなる可能性があります。

また、腸内細菌叢(腸内フローラ)への影響も近年注目されています。メトホルミンは腸内細菌のバランスを変化させることが報告されており、短鎖脂肪酸の産生増加など、代謝に有益な変化をもたらす可能性があります。腸内環境と肥満の関係は活発に研究されている分野であり、メトホルミンのこの側面は今後さらに詳しく解明されていくと期待されています。

さらに、インスリン抵抗性の改善も間接的に体重管理に役立ちます。インスリンには脂肪を蓄積させる作用があるため、インスリンの過剰分泌が続く状態(インスリン抵抗性の状態)では脂肪が増えやすくなります。メトホルミンがインスリン感受性を高めることで、インスリンの分泌量が適正化され、脂肪蓄積の抑制につながる可能性があります。

⚠️ ダイエット目的での使用における実際の効果

では実際に、ダイエット目的でメトホルミンを使用した場合、どれほどの体重減少効果が期待できるのでしょうか。これについては、複数の臨床研究からある程度のデータが得られています。

2型糖尿病患者を対象とした大規模臨床試験「UKPDS(UK Prospective Diabetes Study)」では、メトホルミンを服用したグループでプラセボ(偽薬)グループと比較して体重増加が抑制されることが示されました。また、メトホルミンを使用した患者では食欲が低下し、カロリー摂取量が減少する傾向があることも報告されています。

非糖尿病者や過体重・肥満の方を対象にした研究においても、メトホルミンの服用により一定程度の体重減少が観察されています。ただし、その効果の大きさは個人差があり、劇的な体重減少が得られるわけではありません。一般的な傾向として、6ヶ月から1年の使用で数キログラム程度の体重減少が見られるケースが多いとされています。

米国では肥満予防を目的としたDiabetes Prevention Program(DPP)という大規模研究が行われましたが、その結果によると、メトホルミン投与群は生活習慣介入群(食事・運動療法)と比較すると体重減少効果が小さかったことも示されています。つまり、メトホルミンは体重管理の補助ツールとして有用な可能性はありますが、食事療法・運動療法に代わるものではなく、あくまでも補助的な位置づけであると考えるべきです。

また、効果が出やすい人・出にくい人の差があることも知られています。インスリン抵抗性が高い人や、空腹時血糖が高めの人では比較的効果が出やすい傾向があるとされています。一方、もともとインスリン感受性が正常な人では、体重減少効果が限定的である可能性があります。

🔍 メトホルミンを使ったダイエットの限界と注意点

メトホルミンはダイエットの万能薬ではありません。その効果には一定の限界があり、使用にあたってはいくつかの重要な注意点を理解しておく必要があります。

まず、メトホルミン単独での大幅な体重減少は現実的ではありません。前述のとおり、多くの研究で示された体重減少効果はせいぜい数キログラム程度であり、著しい体型変化や急激な減量を望む方の期待には応えられない可能性があります。メトホルミンを使用しながらも、食事管理や運動習慣を並行して実践することが、体重減少効果を最大化するために欠かせません。

また、効果が現れるまでに時間がかかります。服用してすぐに体重が落ちるというものではなく、数週間から数ヶ月かけてゆっくりと変化が現れることが多いです。短期間での結果を期待して自己判断で用量を増やしたり、使用をやめたりすることは危険です。

さらに、メトホルミンはあくまでも「体重を減らしやすくする補助」であって、カロリー制限なしで使っても効果は限定的です。食事制限をまったくせずに高カロリーな食生活を続けながら服用しても、期待した体重減少には至らないことがほとんどです。薬に頼りすぎて生活習慣の改善をおろそかにすることは、長期的な健康管理の観点からも望ましくありません。

服用を中断した際のリバウンドも考慮すべき点です。メトホルミンによって体重が減少または維持されていた場合、服用をやめると元の食欲や代謝状態に戻るため、体重が増加するリスクがあります。薬を止める際には、医師と相談しながら生活習慣の維持強化を図ることが重要です。

Q. メトホルミンの主な副作用と長期使用の注意点は?

最も頻度が高い副作用は吐き気・下痢・腹痛などの消化器症状で、服用初期に起こりやすく、食後服用や少量からの開始で軽減できます。長期使用ではビタミンB12吸収障害が生じる場合があり、定期的な血中濃度確認が推奨されます。まれに乳酸アシドーシスという重篤な副作用もあります。

📝 メトホルミンの副作用と対処法

メトホルミンは長年使用されてきた薬であり、安全性プロファイルはよく知られています。とはいえ、すべての薬と同様に副作用がないわけではありません。特に服用初期に多く見られる副作用について正しく知っておくことが、安全な使用につながります。

最も頻度が高い副作用は消化器症状です。吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、食欲不振といった症状が、特に服用開始から数週間以内に起こりやすいとされています。これらの症状は用量依存性があるため、少量から始めて徐々に増量することで軽減できる場合があります。また、食事中または食後に服用することで消化器への刺激を和らげる効果があります。

消化器症状の多くは時間の経過とともに軽減されますが、症状が続く場合や日常生活に支障をきたす場合は、医師に相談して用量の調整や服用方法の変更を検討することが必要です。

もうひとつ重要な副作用として、ビタミンB12の吸収障害があります。メトホルミンを長期間服用すると、腸からのビタミンB12の吸収が低下し、血中ビタミンB12濃度が下がることがあります。ビタミンB12が不足すると、末梢神経障害(手足のしびれや感覚異常)や貧血、認知機能への影響が生じる可能性があります。長期にわたってメトホルミンを使用する場合は、定期的にビタミンB12の血中濃度を検査してもらうことが推奨されています。

また、非常にまれではありますが重篤な副作用として乳酸アシドーシスがあります。乳酸アシドーシスとは、血液中に乳酸が蓄積し、血液が酸性に傾く状態です。腎機能が低下している方や、過度の飲酒、重篤な感染症、手術前後などの状態では乳酸アシドーシスのリスクが高まるため、これらの条件を持つ方への使用は禁忌または慎重投与とされています。症状としては筋肉痛、倦怠感、呼吸困難、腹痛などがあり、異常を感じたら速やかに医療機関を受診することが必要です。

なお、メトホルミン単独では低血糖を起こすリスクは低いとされています。これはメトホルミンが膵臓からのインスリン分泌を直接刺激しないためです。ただし、他の血糖降下薬と併用する場合は低血糖のリスクが高まることがあるため、注意が必要です。

💡 メトホルミンが適さないケースとは

メトホルミンは多くの方に使用できる薬ですが、使用が禁忌または慎重投与とされるケースがあります。以下に当てはまる方は、医師に必ず事前に相談し、使用の可否を確認してください。

腎機能が低下している方は、メトホルミンの使用に注意が必要です。メトホルミンは腎臓から排泄されるため、腎機能が低下していると薬が体内に蓄積し、乳酸アシドーシスのリスクが高まります。eGFR(推算糸球体濾過量)が一定の基準を下回る方には禁忌または慎重投与とされています。定期的な腎機能検査が重要です。

肝機能障害がある方も注意が必要です。肝臓は乳酸の代謝に重要な役割を果たしているため、肝機能が低下していると乳酸アシドーシスのリスクが高まります。

心不全や呼吸不全を持つ方も禁忌または慎重投与の対象です。これらの状態では組織への酸素供給が不十分になりやすく、乳酸が蓄積しやすい環境となります。

造影剤を使用する検査(CTスキャンなど)を受ける予定がある方は、検査の前後でメトホルミンを一時的に中断する必要があります。造影剤は腎機能に影響を与えることがあるため、一時的に乳酸アシドーシスのリスクが高まります。検査を受ける際は担当科の医師だけでなく、メトホルミンを処方している医師にも必ず伝えてください。

妊娠中の女性については、使用の安全性に関する情報が限られているため、慎重な対応が求められます。妊娠を希望している方や妊娠の可能性がある方は、事前に医師に相談してください。

過度の飲酒習慣がある方も注意が必要です。アルコールはメトホルミンの乳酸アシドーシスリスクを高める可能性があります。

✨ 医療機関での処方と自己判断の違い

インターネット上では、海外から個人輸入した医薬品や、医師の処方なしに入手できるとされるメトホルミンに関する情報が見つかることがあります。しかし、医師の診察・処方なしにメトホルミンを入手して使用することは、非常に危険であり、絶対に避けるべきです

その理由のひとつは、自分の体の状態(腎機能・肝機能・心機能など)を把握しないまま使用することで、乳酸アシドーシスなどの重篤な副作用を招くリスクがあるためです。医療機関では、処方前に血液検査などで安全性を確認し、定期的なフォローアップを行いながら使用します。

また、個人輸入品は品質管理が十分でない場合があり、含有量の正確性や異物混入のリスクも否定できません。正規の医療機関で処方された薬は、品質・安全性が保証されていますが、個人輸入品にはそのような保証がありません。

医療機関でメトホルミンの処方を受ける場合、医師は患者さんの全身状態を評価した上で処方を判断します。ダイエット目的での使用は「適応外使用」にあたりますが、近年は肥満外来やダイエット外来などを設けている医療機関もあり、患者さんのニーズに合わせた適切な診療を提供できる体制が整っています。

処方を受ける際には、他に服用している薬やサプリメント、既往歴、アレルギー歴などを正直に伝えることが非常に重要です。これにより、相互作用や禁忌を事前に確認し、安全な使用計画を立てることができます。

Q. 糖尿病でない人がメトホルミンをダイエット目的で処方してもらえますか?

糖尿病の診断がない方へのメトホルミン処方は適応外使用にあたりますが、肥満外来・ダイエット外来を設けている医療機関では対応可能な場合があります。アイシークリニックでも、処方前に血液検査で腎機能・肝機能を確認した上で、安全性を慎重に評価し処方を検討しています。

📌 メトホルミン以外の肥満治療薬との比較

肥満治療や体重管理に使用される薬はメトホルミンだけではありません。近年では、GLP-1受容体作動薬(セマグルチドやリラグルチドなど)が肥満治療における強力な選択肢として注目されています。それぞれの特徴を比較することで、自分に合った治療法を考える参考になります。

GLP-1受容体作動薬は、もともと2型糖尿病の治療薬として開発されましたが、食欲抑制と体重減少効果が非常に強力であることが臨床試験で示されており、肥満症治療の専用製剤としても承認されています。メトホルミンと比較すると体重減少効果は大きく、複数の大規模臨床試験で10〜15%以上の体重減少が報告されているケースもあります

一方、GLP-1受容体作動薬は注射製剤が主体(最近では経口製剤も登場)であり、吐き気・嘔吐などの消化器副作用が比較的強く出ることがあります。また、コストもメトホルミンと比較して高くなる傾向があります。

メトホルミンの利点は、長年の使用実績があり安全性データが豊富なこと、経口薬であること、コストが比較的低いことなどです。体重減少効果は限定的ですが、インスリン抵抗性の改善など代謝面への幅広い効果が期待できます。

どの薬が適しているかは、個人の体質・代謝状態・目標体重・健康状態・予算などによって異なります。ひとつの薬が万人に最適というわけではなく、専門家である医師と十分に話し合い、自分に最も合った治療法を選ぶことが大切です。また、これらの薬を組み合わせることで相乗効果を得られるケースもあります。

🎯 メトホルミンを使う場合の生活習慣の重要性

メトホルミンを含むどんな薬も、生活習慣の改善なしに単独で使っても、長期的な体重管理の成功には限界があります。薬はあくまでも「補助的な手段」であり、本質的な効果を引き出すためには食事と運動の見直しが不可欠です。

食事面では、カロリーを適正化することが基本です。特に精製糖質や高脂肪食の過剰摂取を控え、野菜・タンパク質・食物繊維を豊富に含んだバランスのよい食事を心がけることが推奨されます。血糖値の急激な上昇を防ぐ低GI食品を選ぶことも、メトホルミンの効果を最大化する観点から有益です

運動については、有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、自転車など)と筋力トレーニングの組み合わせが効果的とされています。運動によってインスリン感受性が高まり、メトホルミンの作用との相乗効果が期待できます。日本人の生活習慣病予防のガイドラインでは、週150分以上の中程度の有酸素運動が推奨されていますが、まずは自分の体力に合ったペースで始めることが大切です。

睡眠の質も体重管理に密接に関係しています。睡眠不足はグレリン(食欲増進ホルモン)の分泌を増やし、レプチン(満腹感を調節するホルモン)の作用を低下させることが知られており、過食や体重増加につながります。毎日7〜8時間程度の良質な睡眠を確保することも、薬の効果を補完する意味で重要です

ストレス管理も見落とせないポイントです。慢性的なストレスはコルチゾールなどのストレスホルモンを分泌させ、脂肪蓄積(特に内臓脂肪)を促進します。瞑想、深呼吸、趣味の時間などを通じてストレスを上手に発散することが、総合的な体重管理に役立ちます。

メトホルミンを使いながらこれらの生活習慣改善を並行して行うことで、体重管理だけでなく、心血管リスクの低減や全体的な代謝の改善といった長期的な健康上のメリットも得られる可能性があります。薬と生活習慣改善をセットで取り組むことが、最も合理的なアプローチといえます。


👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、メトホルミンをダイエット目的でご希望される患者さんが年々増加しており、丁寧なカウンセリングと血液検査による安全確認を行った上で処方を検討しています。メトホルミンは体重管理の強力な「補助薬」として有用である一方、食事・運動療法との組み合わせが効果を最大化する鍵であることを、診察の際には必ずお伝えするようにしています。腎機能や肝機能の状態によっては使用できないケースもありますので、まずは専門医にご相談いただき、ご自身の体質に合った安全な治療プランを一緒に考えていきましょう。」

📋 よくある質問

メトホルミン500mgでどのくらい体重が減りますか?

個人差はありますが、一般的に6ヶ月〜1年の使用で数キログラム程度の体重減少が見られるケースが多いとされています。劇的な減量効果はなく、あくまでも補助的な役割です。食事療法・運動療法と組み合わせることで、効果を最大化することが大切です。

メトホルミンはどんな副作用がありますか?

最も多い副作用は吐き気・下痢・腹痛などの消化器症状で、特に服用初期に起こりやすいです。また長期使用ではビタミンB12の吸収低下が起こることがあります。まれに重篤な乳酸アシドーシスのリスクもあるため、定期的な医療機関でのフォローアップが必要です。

糖尿病でなくてもメトホルミンはダイエットに処方されますか?

糖尿病の診断がない方への処方は「適応外使用」にあたりますが、肥満外来・ダイエット外来を設けている医療機関では対応可能な場合があります。当院でも血液検査や問診で安全性を確認した上で、処方を検討しています。まずは専門医にご相談ください。

メトホルミンを自己判断で入手・使用しても大丈夫ですか?

絶対に避けてください。腎機能・肝機能の状態を確認せずに使用すると、乳酸アシドーシスなど重篤な副作用を招くリスクがあります。また個人輸入品は品質が保証されていません。メトホルミンは必ず医療機関を受診し、医師の処方のもとで使用することが必要です。

メトホルミンが使用できないのはどんなケースですか?

腎機能・肝機能が低下している方、心不全・呼吸不全がある方、過度の飲酒習慣がある方などは禁忌または慎重投与となります。また造影剤を使用するCT検査前後は一時中断が必要です。当院では処方前に血液検査を行い、安全性を確認した上で治療プランをご提案しています。

💊 まとめ

メトホルミン500mgとダイエットの関係について、様々な角度から解説してきました。改めて重要なポイントを整理します。

メトホルミンは2型糖尿病の治療薬として長年使用されてきた薬ですが、食欲抑制・インスリン抵抗性改善・脂肪蓄積の抑制などの複合的な作用によって、体重管理においても一定の効果が期待できることが明らかになっています。ただし、その効果は限定的であり、劇的な体重減少を単独でもたらす薬ではありません。食事療法・運動療法との組み合わせが体重管理成功の鍵です。

メトホルミンは処方薬であり、医師の診察と処方なしに入手・使用することは危険です。腎機能・肝機能などの状態によっては使用できないケースがあり、ビタミンB12の吸収低下や消化器症状などの副作用もあります。乳酸アシドーシスという重篤な副作用を避けるためにも、必ず医療機関で検査・診察を受けた上で処方を受けることが必要です。

近年は肥満外来やダイエット外来を設けている医療機関が増えており、メトホルミンを含む様々な選択肢の中から個人に合った治療法を提案することができるようになっています。体重管理に悩んでいる方は、まず専門の医療機関に相談することをお勧めします。

アイシークリニック渋谷院では、肥満・体重管理に関する相談を受け付けています。メトホルミンを含む薬物療法と生活習慣改善を組み合わせたアプローチについて、専門家が丁寧にご説明します。体重管理にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 厚生労働省 – メトホルミンの処方薬としての位置づけ、2型糖尿病治療における第一選択薬としての承認情報、および医薬品の適正使用に関する情報
  • PubMed – メトホルミンの体重減少メカニズム(AMPK活性化・GLP-1分泌・腸内細菌叢への影響)、UKPDS試験およびDiabetes Prevention Program(DPP)の臨床試験データ、非糖尿病者への肥満治療応用に関する査読済み研究論文
  • WHO(世界保健機関) – メトホルミンがWHO必須医薬品リストに収載されている世界的な標準治療薬としての安全性・有効性の評価、および肥満・糖尿病予防における国際的なガイドライン情報

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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