一般皮膚科

ポララミンの副作用を徹底解説|眠気・口渇から重篤な症状まで

📌 ポララミンを飲んで「眠くなった」「口がカラカラ」と感じたことはありませんか?それ、放置すると思わぬトラブルにつながることがあります。
この記事を読めば、ポララミンの副作用の種類・原因・対処法がすべてわかります。

💬 こんな方に読んでほしい記事です

✅ ポララミンを処方されたけど副作用が心配
✅ 飲んだら眠くなって困った経験がある
✅ 高齢の家族や持病がある方の服用が不安

🚨 これを知らずに飲み続けると…

緑内障・前立腺肥大・高齢者の方は特に注意が必要で、最悪の場合、症状を悪化させるリスクがあります。「なんとなく飲んでいる」は危険のサインかもしれません。


目次

  1. ポララミンとはどのような薬か
  2. ポララミンが副作用を引き起こす仕組み
  3. よくある副作用(中枢神経系)
  4. よくある副作用(抗コリン作用に関連するもの)
  5. 消化器系・その他の副作用
  6. 重篤な副作用について
  7. 特に注意が必要な人
  8. 他の薬との飲み合わせ
  9. 副作用が出たときの対処法
  10. まとめ

この記事のポイント

ポララミン(マレイン酸クロルフェニラミン)は眠気・口渇・排尿困難などの副作用を持つ第一世代抗ヒスタミン薬で、高齢者・緑内障・前立腺肥大症がある方は特に注意が必要。気になる症状はアイシークリニックへ相談を。

💡 1. ポララミンとはどのような薬か

ポララミンの一般名は「マレイン酸クロルフェニラミン(chlorphenamine maleate)」といいます。第一世代の抗ヒスタミン薬に分類され、日本では長年にわたって広く処方されてきた薬のひとつです。錠剤のほか、シロップ剤や注射剤など複数の剤形が存在し、患者の状態や年齢に合わせて使い分けられています。

主な適応症としては、アレルギー性鼻炎、花粉症、蕁麻疹、皮膚のかゆみ(湿疹・皮膚炎など)、薬疹、食物アレルギーによる症状など、ヒスタミンが関与する幅広いアレルギー疾患が挙げられます。また、かぜ薬の成分のひとつとしても配合されており、市販薬にも含まれていることがあります。

ポララミンが属する第一世代抗ヒスタミン薬は、新しい世代の抗ヒスタミン薬(第二世代)と比較して、脳に届きやすいという特性があります。これが後ほど詳しく説明する眠気などの副作用と深く関係しています。一方で、即効性があり、かゆみや鼻水を比較的速やかに抑える効果が期待できる点は、今でも臨床現場で重宝されている理由のひとつです。

Q. ポララミンはどのような薬で何に使われますか?

ポララミン(マレイン酸クロルフェニラミン)は第一世代抗ヒスタミン薬で、アレルギー性鼻炎・花粉症・蕁麻疹・湿疹などヒスタミンが関与するアレルギー疾患に広く使用されます。即効性が高く、錠剤・シロップ・注射剤など複数の剤形があり、市販のかぜ薬にも配合されています。

📌 2. ポララミンが副作用を引き起こす仕組み

ポララミンの副作用を理解するうえで、まず薬の作用機序を知ることが役立ちます。

アレルギー反応が起きると、体内ではヒスタミンという物質が放出されます。このヒスタミンがH1受容体と呼ばれる受容体に結合することで、かゆみ・くしゃみ・鼻水・じんましん・充血といったアレルギー症状が引き起こされます。ポララミンはこのH1受容体をブロックすることで、ヒスタミンの作用を抑え、アレルギー症状を緩和します。

ところが、H1受容体は皮膚や粘膜だけでなく、脳内にも存在しています。第一世代の抗ヒスタミン薬であるポララミンは、脂溶性が高く血液脳関門を通過しやすいため、脳内のH1受容体にも作用してしまいます。脳内でヒスタミンは覚醒・注意の維持に関わっているため、これがブロックされると眠気や集中力の低下などの中枢神経系への副作用として現れます。

また、ポララミンにはアセチルコリン受容体(ムスカリン受容体)をブロックする「抗コリン作用」もあります。アセチルコリンは唾液分泌・消化管運動・膀胱収縮・瞳孔調節など多くの機能に関与しているため、この作用がブロックされると口渇・便秘・排尿困難・眼圧上昇といった副作用が生じます。

このように、ポララミンの副作用の多くは「中枢への作用」と「抗コリン作用」という二つのメカニズムによって説明できます。以下では、具体的な副作用の種類を順番に見ていきましょう。

✨ 3. よくある副作用(中枢神経系)

✅ 眠気・傾眠

ポララミンを服用した際に最も多く報告される副作用が眠気です。前述のとおり、脳内のH1受容体がブロックされることで覚醒レベルが低下し、強い眠気を感じることがあります。個人差はありますが、服用後1〜2時間ほどで眠気のピークを迎えることが多いとされています。

眠気の程度は人によって大きく異なりますが、特に服用を始めたばかりの頃や、増量直後には強く出やすい傾向があります。自動車の運転や高所での作業、機械の操作など、集中力や反射神経が求められる作業は、服用中は避けるよう注意喚起がされています。

📝 集中力・判断力の低下

眠気と関連して、集中力や判断力が低下することがあります。仕事や学業中にぼんやりとした感覚が続く場合は、担当医に相談することが重要です。特に試験や重要な業務が控えている日は服用のタイミングを工夫する必要があるかもしれません。

🔸 めまい・ふらつき

中枢神経系への作用から、めまいやふらつきが生じることがあります。高齢者では特にふらつきによる転倒リスクが高まるため、注意が必要です。階段の上り下りや浴室など、転倒しやすい場所では慎重に行動することが望まれます。

⚡ 頭痛・頭重感

一部の方では頭痛や頭が重い感じを訴えることがあります。これも中枢神経系への作用に関連した副作用のひとつです。症状が続くようであれば、自己判断で服用を続けずに医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

🌟 興奮・不眠(特に小児・高齢者)

眠気とは逆に、小児や一部の高齢者では興奮・いらいら・不眠などの逆説的な反応が起こることがあります。これは中枢神経系への作用が個人の神経系の特性によって異なる形で現れることが原因と考えられています。小さなお子さんに使用する際には、このような変化がないかを注意深く観察することが大切です

Q. ポララミンで眠気が起きる仕組みはなぜですか?

ポララミンは脂溶性が高く血液脳関門を通過しやすいため、脳内のH1受容体をブロックしてしまいます。脳内ヒスタミンは覚醒・注意の維持に関わっており、これが抑制されると眠気や集中力低下が生じます。服用後1〜2時間でピークを迎えることが多く、運転や高所作業は禁物です。

🔍 4. よくある副作用(抗コリン作用に関連するもの)

💬 口渇(口の渇き)

抗コリン作用によって唾液の分泌が抑制されると、口の中が乾燥した感覚(口渇)が生じます。これはポララミンの副作用の中でも比較的多く見られるものです。口渇が続くと、虫歯や口腔内の感染症リスクが高まることがあるため、口腔ケアに気を配ることが重要です。こまめに水分を補給したり、シュガーレスのガムや飴を利用したりすることで、不快感が和らぐ場合があります。

✅ 排尿困難・尿閉

膀胱の収縮を促すアセチルコリンの作用がブロックされると、尿が出にくくなる「排尿困難」や、最悪の場合まったく排尿できなくなる「尿閉」が起こることがあります。特に前立腺肥大症のある男性では、このリスクが高まります。排尿に異常を感じた場合は速やかに医師に報告することが必要です。

📝 便秘

消化管の運動はアセチルコリンによって活性化されていますが、これがブロックされると腸の動きが低下し、便秘を引き起こすことがあります。慢性的な便秘に悩んでいる方や、腸の動きが低下しやすい高齢者では特に注意が必要です。水分摂取や食物繊維の摂取を意識することが助けになる場合があります。

🔸 眼圧上昇・視力のぼやけ

抗コリン作用によって、瞳孔散大や毛様体筋の弛緩が起こり、目のかすみや視力のぼやけを感じることがあります。また、特に閉塞隅角緑内障の患者さんでは、眼圧が急激に上昇する危険性があります緑内障を指摘されている方は、ポララミンの使用前に必ず担当医に相談してください

⚡ 動悸・頻脈

心拍数を調節するアセチルコリンの作用が抑制されることで、動悸や脈が速くなる感覚(頻脈)が起こることがあります心疾患のある方は特に注意が必要であり、このような症状が現れた場合はすぐに医師に相談することが大切です。

💪 5. 消化器系・その他の副作用

🌟 悪心・嘔吐・食欲不振

胃腸への刺激から、吐き気や嘔吐、食欲が落ちる感覚を覚えることがあります。これらの症状は空腹時に服用すると起きやすいことがあるため、食後に服用するか、少量の食事や水分と一緒に飲むことが推奨されます。ただし、服用タイミングについては医師や薬剤師の指示に従ってください。

💬 胃部不快感・下痢

胃の不快感や下痢が現れることもあります。消化管に関連した副作用が続く場合は、自己判断で服用を中止せず、医師に相談することをお勧めします

✅ 皮膚の発疹・かゆみ

ポララミン自体がアレルギー治療薬であるにもかかわらず、稀に薬に対するアレルギー反応として発疹やかゆみが出ることがあります。これは薬剤過敏症と呼ばれる反応です。症状が皮膚に限らず、全身に広がるような場合は速やかに受診が必要です

📝 光線過敏症

ポララミンには光線過敏症を引き起こす可能性が報告されています。光線過敏症とは、日光(紫外線)に当たった部位に皮膚炎や発疹が生じる状態です。服用中は長時間の日光暴露を避け、外出時は日焼け止めや衣類で皮膚を保護することが勧められます

🔸 体重増加

一部の報告では、長期間の使用によって体重が増加することがあるとされています。これは中枢神経系への作用により食欲が変化することや、代謝への影響が関与している可能性が指摘されていますが、詳しい機序についてはまだ研究が続いています。長期服用の際には体重変化にも注意を払うことが望ましいでしょう

Q. ポララミンの抗コリン作用による副作用は何ですか?

ポララミンの抗コリン作用により、唾液分泌が抑制される口渇、腸の動きが低下する便秘、膀胱収縮が妨げられる排尿困難・尿閉、瞳孔散大による視力のぼやけや眼圧上昇、心拍数増加による動悸などが起こります。前立腺肥大症や緑内障のある方は特にリスクが高まるため注意が必要です。

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🎯 6. 重篤な副作用について

ポララミンは比較的安全性の高い薬ですが、まれに重篤な副作用が起こることもあります。以下の症状が現れた場合は、直ちに医療機関を受診することが必要です

⚡ アナフィラキシー

アナフィラキシーは薬に対する重篤なアレルギー反応です。服用後に突然、全身のじんましん・顔や喉の腫れ・呼吸困難・血圧低下・意識消失などが現れた場合は、アナフィラキシーの可能性があります。この状態は生命を脅かすことがあるため、ためらわずに救急車を呼ぶ必要があります

🌟 血液障害(無顆粒球症・血小板減少)

非常にまれですが、白血球の一種である顆粒球が著しく減少する「無顆粒球症」や、血小板が減少する「血小板減少症」が報告されています発熱・強い喉の痛み・口腔内潰瘍・異常な出血や内出血などが見られた場合は、血液の異常が起きている可能性があります。すぐに医師の診察を受けてください。

💬 肝機能障害・黄疸

まれに肝機能障害や黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)が起こることがあります。倦怠感が強い、食欲がまったくない、皮膚や眼球が黄色みを帯びてきた、尿の色が濃くなったなどの症状がある場合は、肝臓の異常を疑い、医師に相談することが大切です。

✅ 痙攣

過剰摂取や特定の薬との相互作用によって、痙攣(けいれん)が起こることがあります。特に小児での過剰投与では中枢神経系に対する毒性が強く出やすいとされています。痙攣が起きた場合はすぐに救急医療を求めてください。

📝 急性緑内障発作

前述のように、閉塞隅角緑内障の患者さんでは抗コリン作用によって眼圧が急激に上昇し、急性緑内障発作を引き起こすことがあります激しい目の痛み・頭痛・吐き気・視力低下などの症状が突然現れた場合は、眼科への緊急受診が必要です

💡 7. 特に注意が必要な人

ポララミンを服用する際に、特別な注意や禁忌とされるケースがあります。以下に該当する方は、必ず医師や薬剤師にその旨を伝えてください

🔸 高齢者

高齢者では薬の代謝・排泄能力が低下しているため、薬が体内に長く留まり、副作用が強く出やすい傾向があります。特に眠気・ふらつき・排尿困難・認知機能への影響には注意が必要です。老年医学の分野では、第一世代抗ヒスタミン薬を高齢者に使用する場合のリスクについて慎重な評価が求められています

⚡ 小児(特に乳幼児)

小児では薬の感受性が成人と異なるため、興奮・不眠・けいれんなどの逆説的な反応が起こりやすいことが知られています。また、2歳未満の乳幼児への投与は特に慎重に行う必要があります。市販の抗ヒスタミン薬を子供に与える際には、必ず年齢に応じた用量を守り、疑問があれば小児科医や薬剤師に相談することが重要です。

🌟 妊娠中・授乳中の女性

ポララミンが胎児に与える影響については十分なデータが揃っておらず、妊娠中の使用は必要性を慎重に判断する必要があります。また、母乳に移行することが知られており、授乳中の使用も医師の判断のもとで慎重に行うことが求められます。妊娠中・授乳中の方は、服用前に必ず産科医や担当医に相談してください。

💬 緑内障のある方

閉塞隅角緑内障の方はポララミンの服用が禁忌とされています。抗コリン作用によって眼圧が上昇し、急性緑内障発作を誘発するリスクがあるためです。緑内障の診断を受けたことがある方は、必ず医師に報告してください

✅ 前立腺肥大症・尿路閉塞のある方

抗コリン作用により排尿が困難になるリスクがあるため、前立腺肥大症や尿道狭窄などがある方も注意が必要です。排尿困難を感じている方は、服用前に泌尿器科や内科の担当医に相談することをお勧めします。

📝 肝臓・腎臓の機能が低下している方

ポララミンは肝臓で代謝され、腎臓から排泄されます。これらの臓器の機能が低下している場合、薬の代謝や排泄が遅延し、体内に薬が蓄積して副作用が強くなる可能性があります。肝疾患や腎疾患のある方は、用量調整や服用間隔の調整が必要になる場合があります

🔸 てんかんのある方

てんかんの患者さんでは、ポララミンによって発作閾値が低下し、痙攣が起きやすくなる可能性が指摘されています。てんかんの治療を受けている方は、担当医に確認のうえで使用することが求められます。

⚡ 甲状腺機能亢進症のある方

甲状腺機能亢進症の患者さんでは、動悸や頻脈が起きやすい状態にあるため、抗コリン作用による心拍数の増加がより顕著になる恐れがあります。甲状腺疾患の治療を受けている方は事前に医師に相談することが大切です。

Q. ポララミンの服用中に避けるべき飲み合わせは?

ポララミン服用中は、アルコールや睡眠薬・抗不安薬などの中枢神経抑制薬との併用で眠気・判断力低下が著しく強まります。またMAO阻害薬との併用は原則禁忌です。市販のかぜ薬にも同成分が含まれる場合があり重複摂取に注意が必要です。複数の薬を服用中の方は必ず医師・薬剤師に申告してください。

📌 8. 他の薬との飲み合わせ

ポララミンは他の薬と同時に使用すると、効果や副作用が変化することがあります。服用中の薬がある場合は、必ず医師や薬剤師に申告してください

🌟 中枢神経抑制薬との併用

睡眠薬・抗不安薬・抗精神病薬・抗うつ薬・鎮痛剤など、中枢神経を抑制する作用を持つ薬との併用は、眠気や呼吸抑制などの副作用を増強させる可能性があります。これらの薬を服用中の方は、ポララミンとの併用に際して担当医の判断を仰ぐことが必要です。

💬 アルコール

アルコールもまた中枢神経を抑制する作用を持っています。ポララミンとアルコールを同時に摂取すると、眠気・判断力低下・反応速度の低下などの副作用が著しく強まります服用中の飲酒は避けることが強く勧められています

✅ MAO阻害薬との併用

一部の抗うつ薬として使用されるMAO(モノアミン酸化酵素)阻害薬との併用は、ポララミンの抗コリン作用を著しく増強させることがあるとされており、原則として禁忌とされています。現在MAO阻害薬を使用している方は、必ず医師に伝えてください。

📝 抗コリン薬・三環系抗うつ薬との併用

過活動膀胱治療薬や一部の胃腸薬、三環系抗うつ薬など、抗コリン作用を持つ薬との併用によって、口渇・便秘・排尿困難・認知障害などの抗コリン系副作用が相加的に強まる可能性があります。複数の薬を服用している場合は、薬剤師によるポリファーマシーの確認も重要です。

🔸 フェニトイン(抗てんかん薬)との併用

てんかんの治療に使用されるフェニトインとの併用では、フェニトインの血中濃度が変動する可能性があるとの報告があります。抗てんかん薬を服用している場合は、必ず担当医に確認を取ることが必要です。

⚡ 市販の総合かぜ薬・アレルギー薬との重複

市販のかぜ薬やアレルギー薬にもクロルフェニラミンが含まれていることがあります。ポララミンを処方されている状態でこれらの市販薬を併用すると、成分が重複して過剰摂取になるリスクがあります。薬を購入する際には薬剤師に現在服用している薬を必ず申告しましょう。

✨ 9. 副作用が出たときの対処法

🌟 まずは医師・薬剤師に相談する

副作用が疑われる症状が現れた場合、まず自己判断で服用を中止するのではなく、処方した医師や調剤した薬剤師に相談することが大切です。副作用の程度によっては、用量を調整したり、別の薬に変更したりすることで対応できる場合があります。薬の中止が必要な場合も、急に服用をやめると症状が悪化することがあるため、医師の指示に従うことが基本です

💬 眠気への対処

眠気が特に問題になる場合は、服用を就寝前にまとめてとるようにスケジュールを調整することが効果的な場合があります。ただし、分割服用の変更については必ず処方した医師の了解を得てから行ってください。日中の眠気が業務や安全に支障をきたすと判断される場合は、眠気が少ない第二世代抗ヒスタミン薬への変更を検討してもらうことも一つの選択肢です

✅ 口渇への対処

口の渇きが気になる場合は、こまめな水分補給を心がけることが基本です。カフェインの多い飲料は利尿作用があり、かえって口渇を促進することがあるため、水やお茶などを選ぶとよいでしょう。シュガーレスガムを噛んだり、人工唾液を活用したりすることも口渇の不快感を和らげる助けになります。

📝 緊急を要する症状への対応

アナフィラキシーの症状(呼吸困難・喉の腫れ・全身のじんましん・血圧低下・意識の変容)が現れた場合は、ためらわず119番に連絡してください。また、尿がまったく出なくなった場合(尿閉)や激しい目の痛みと視力低下が同時に起きた場合(急性緑内障発作の疑い)、けいれんが起きた場合なども、速やかに救急対応が必要な状況です。

🔸 副作用を記録しておく

服用後に気になる症状があれば、いつ・どのような症状が・どの程度続いたかをメモしておくと、医師への報告が正確になります。副作用は服用開始後すぐに現れるものもあれば、数週間後に出てくるものもあります。「自分のからだの変化」を観察し、何か異常を感じたら早めに医療機関に相談することが、安全な薬の使用につながります

⚡ お薬手帳を活用する

お薬手帳には処方された薬の記録が残ります。複数の医療機関にかかっている方や、市販薬も併用している方は、すべての薬をお薬手帳に記録しておくことで、薬剤師が飲み合わせの問題を発見しやすくなります。副作用の既往も記載しておくと、次回以降の処方に役立てることができます。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、ポララミンを処方した患者様から「眠気が強くて日中の業務に支障が出た」「口の渇きが気になる」といったご相談をいただくことが少なくありません。これらは中枢神経への作用と抗コリン作用という薬の性質上避けにくい副作用ではありますが、服用タイミングの工夫や第二世代抗ヒスタミン薬への変更など、患者様一人ひとりの生活スタイルに合わせた対応が可能ですので、気になる症状があれば遠慮なくご相談ください。特に高齢の方や緑内障・前立腺肥大症などの基礎疾患をお持ちの方は副作用が出やすい傾向がありますので、自己判断で服用を続けるのではなく、早めにご相談いただくことが安心・安全な治療につながります。」

🔍 よくある質問

ポララミンを飲むとなぜ眠くなるのですか?

ポララミンは脂溶性が高く、血液脳関門を通過して脳内のH1受容体をブロックしてしまうためです。脳内のヒスタミンは覚醒・注意の維持に関わっており、これが抑制されると眠気や集中力の低下が生じます。服用後1〜2時間でピークを迎えることが多く、運転や高所作業は避けてください。

ポララミンの服用中に飲酒しても大丈夫ですか?

服用中の飲酒は避けてください。アルコールはポララミンと同様に中枢神経を抑制する作用があり、併用すると眠気・判断力の低下・反応速度の低下などの副作用が著しく強まります。服用期間中はアルコールの摂取を控えることが強く勧められています。

口の渇きが気になります。どう対処すればよいですか?

ポララミンの抗コリン作用により唾液分泌が抑制されるために起こります。対処法としては、こまめに水やお茶を飲むことが基本です。カフェインを多く含む飲料は利尿作用があるため避けましょう。シュガーレスガムや人工唾液の活用も不快感の軽減に役立ちます。

緑内障や前立腺肥大症がある場合、ポララミンは飲めますか?

注意が必要です。閉塞隅角緑内障の方はポララミンの服用が禁忌とされており、抗コリン作用によって眼圧が急上昇し急性緑内障発作を招く危険があります。前立腺肥大症の方も排尿困難が悪化するリスクがあります。いずれも服用前に必ず担当医に相談してください。

ポララミンで重篤な副作用が出ることはありますか?

まれですが重篤な副作用も報告されています。アナフィラキシー(呼吸困難・喉の腫れ・血圧低下)、無顆粒球症などの血液障害、肝機能障害、痙攣などが挙げられます。これらの症状が現れた場合はすぐに医療機関を受診するか、119番に連絡してください。

💪 まとめ

ポララミン(マレイン酸クロルフェニラミン)はアレルギー症状の緩和に有効な薬ですが、中枢神経系への作用と抗コリン作用という二つのメカニズムから、眠気・口渇・排尿困難・便秘・視力異常など多様な副作用が生じる可能性があります。また、まれながらも血液障害・肝機能障害・アナフィラキシーといった重篤な副作用にも注意が必要です

副作用のリスクは、高齢者・小児・妊産婦・緑内障や前立腺肥大症などの基礎疾患がある方で特に高まるため、これらに該当する方は服用前に必ず医師や薬剤師に相談することが不可欠です。また、アルコールや中枢神経抑制薬など、他の薬や嗜好品との飲み合わせにも注意が必要です

薬は正しく使うことで初めてその効果が発揮されます。副作用の知識を持ったうえで適切に使用し、何か気になる症状が出た際は早めに医療機関に相談することが大切です。アレルギー症状でお困りの方や、ポララミンについてさらに詳しく知りたい方は、ぜひアイシークリニック渋谷院にご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 厚生労働省 – ポララミン(マレイン酸クロルフェニラミン)の添付文書・承認情報および医薬品の副作用報告制度に関する公式情報。副作用の定義・分類・重篤副作用の判断基準として参照。
  • PubMed – クロルフェニラミンの薬理作用・抗コリン作用・中枢神経系副作用・高齢者リスクに関する国際的な査読付き臨床研究・レビュー論文として参照。
  • 日本皮膚科学会 – アレルギー性疾患(蕁麻疹・湿疹・皮膚炎)における抗ヒスタミン薬の適応・使用上の注意・副作用管理に関する学会公式見解として参照。

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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