「夏になるとほくろが増えた気がする」「日焼けした後にほくろが目立つようになった」と感じたことはありませんか?
実は、紫外線とほくろには深〜い関係があります
放置すると悪性腫瘍(メラノーマ)に進行するケースも。この記事を読まないまま「たぶん大丈夫」と放置するのは危険かもしれません。
💬 こんな悩みありませんか?
- 🔸 夏が終わるとほくろが増えている気がする
- 🔸 ほくろの形・色が変わってきた
- 🔸 メラノーマって自分で見分けられるの?
- 🔸 病院に行くべきか判断できない
✅ この記事でわかること:
ほくろが増える仕組み / 悪性サインの見分け方 / 今日からできる予防策
⚠️ 読まないと起きること
- ⚡ メラノーマの早期発見を逃してしまう可能性
- ⚡ セルフチェックの正しい方法を知らず、変化を見落とす
- ⚡ 間違った紫外線対策で、ほくろが増え続ける
目次
- ほくろとは何か?基本的な仕組みを理解する
- 日焼けでほくろが増えるメカニズム
- 紫外線がメラノサイトに与える影響
- 日焼けによって変化しやすいほくろの特徴
- 注意すべきほくろのセルフチェック方法(ABCDEルール)
- メラノーマ(悪性黒色腫)との違いと見分け方
- 日焼けによるほくろ増加を防ぐための紫外線対策
- ほくろが気になるときに受けるべき検査・診断
- ほくろの治療方法と選択肢
- まとめ
📌 この記事のポイント
- ✅ 紫外線はメラノサイトを活性化し、ほくろの増加・濃色化を引き起こす
- ✅ ABCDEルールによる月1回のセルフチェックが早期発見のカギ
- ✅ 日焼け止めはSPF30以上を適切に使用することが重要
- ✅ 変化を感じたら皮膚科でダーモスコピー検査を受けてメラノーマの早期発見を
💡 ほくろとは何か?基本的な仕組みを理解する
ほくろは医学的に「色素性母斑(しきそせいぼはん)」または「母斑細胞性母斑(ぼはんさいぼうせいぼはん)」と呼ばれます。皮膚の中にあるメラノサイト(色素細胞)が変化した母斑細胞が集まって形成された良性の皮膚病変です。
皮膚は外側から順に、表皮・真皮・皮下組織の3層構造になっています。メラノサイトは主に表皮の最下層(基底層)に存在し、メラニン色素を産生することで紫外線から皮膚を守る役割を担っています。ほくろはこのメラノサイトが由来の母斑細胞が、皮膚の特定の部位に集まった状態です。
ほくろには形成される場所によっていくつかの種類があります。母斑細胞が表皮と真皮の境目に存在するものを「接合部母斑」、真皮の中に存在するものを「真皮内母斑」、その両方に存在するものを「複合母斑」と分類します。一般的に、平らで黒っぽいほくろは接合部母斑であることが多く、盛り上がって肌色に近いほくろは真皮内母斑であることが多い傾向があります。
ほくろの数や大きさは遺伝的な要因に加え、環境要因(紫外線への暴露量)によっても大きく左右されます。生まれながらに存在する先天性のほくろもありますが、多くは生後から成長とともに増えていき、特に思春期から成人初期にかけて数が増えることが知られています。また、紫外線を多く浴びる職業や生活習慣を持つ人は、そうでない人と比べてほくろの数が多い傾向にあるという研究報告もあります。
Q. ほくろとはどのような皮膚病変ですか?
ほくろは医学的に「色素性母斑」と呼ばれ、皮膚の色素細胞(メラノサイト)が変化した母斑細胞が集まった良性の皮膚病変です。表皮・真皮の位置によって接合部母斑・真皮内母斑・複合母斑に分類され、遺伝的要因と紫外線暴露量の両方が数や大きさに影響します。
📌 日焼けでほくろが増えるメカニズム
「日焼けをするとほくろが増える」という現象には、紫外線がメラノサイトの活性化を促すという生物学的なメカニズムが関係しています。
紫外線には波長によってUVA(長波長紫外線)とUVB(中波長紫外線)の2種類があります。UVBは表皮に強く作用してDNAに直接ダメージを与えるほか、メラノサイトを刺激してメラニン産生を活性化させます。UVAは真皮の深い部分まで到達し、肌の老化(光老化)を引き起こすとともに、メラノサイトの活性化にも関与します。
紫外線を浴びると、皮膚はダメージから身を守るためにメラノサイトにシグナルを送り、メラニン色素の産生を増やします。これがいわゆる「日焼け」の状態で、肌が黒くなる現象です。この過程で、もともと皮膚の中に散在していたメラノサイトが活性化し、色素を産生する能力が高まります。
繰り返し紫外線にさらされることで、特定の部位でメラノサイトやその由来の母斑細胞が増殖・集積し、新たなほくろとして目に見えるようになることがあります。また、以前から存在していた薄いほくろが、紫外線の刺激によってメラニン産生が増加し、より濃く大きく見えるようになることもあります。これが「日焼けするとほくろが増えた・目立つようになった」と感じる主な理由です。
特に注意が必要なのは、子どもの頃の強い日焼けが、将来のほくろの数の増加や皮膚がんのリスク上昇につながるという点です。子どもの皮膚はメラノサイトの感受性が高く、紫外線ダメージが大きくなりやすいため、幼少期からの日焼け対策が重要です。
✨ 紫外線がメラノサイトに与える影響
紫外線がメラノサイトに与える影響は、単にメラニン産生を増やすだけにとどまりません。DNAレベルでの変異を引き起こす可能性があることが、現代の研究で明らかになっています。
UVBが皮膚細胞のDNAに吸収されると、シクロブタンピリミジン二量体という異常なDNA構造が形成されます。通常、細胞にはDNA修復機構が備わっており、このようなダメージを修復することができます。しかし紫外線ダメージが大きすぎる場合や修復が間に合わない場合、DNAに変異が残ってしまうことがあります。
メラノサイトにDNA変異が蓄積すると、細胞の増殖をコントロールする遺伝子(腫瘍抑制遺伝子やがん遺伝子)に影響が及び、悪性黒色腫(メラノーマ)の発生につながる可能性があります。
一方、UVAは直接的なDNA損傷よりも、活性酸素種(ROS)の産生を通じた酸化ストレスによってDNAにダメージを与えます。また、UVAはメラノサイトの移動や増殖を促進する細胞内シグナル伝達経路を活性化することも知られています。
こうした紫外線の影響は蓄積的なものであり、一度の強い日焼けよりも、長年にわたる継続的な紫外線暴露がより大きなリスク要因となります。日常的な紫外線対策の重要性はここにあります。また、紫外線量の多い屋外スポーツや海での活動、山岳地帯での活動(高所では紫外線量が増加する)などでは特に注意が必要です。
Q. 日焼けによってほくろが増えるメカニズムは何ですか?
紫外線(UVBおよびUVA)がメラノサイトを活性化しメラニン産生を増やすことで、特定部位でメラノサイトや母斑細胞が増殖・集積し、新たなほくろとして現れます。また既存の薄いほくろが色濃くなり目立つ場合もあります。繰り返しの紫外線暴露が蓄積的なリスク要因となります。
🔍 日焼けによって変化しやすいほくろの特徴
日焼けによってすべてのほくろが同じように影響を受けるわけではありません。変化しやすいほくろにはいくつかの特徴があります。
まず、日光が当たりやすい露出部位にあるほくろは、紫外線の影響を受けやすい傾向があります。顔・首・腕・肩・背中・脚などに存在するほくろは、衣服で覆われた部位のほくろと比べて、紫外線暴露量が多いため変化が起きやすいです。
次に、表皮に近い部分(表皮・真皮境界部)に存在する接合部母斑は、紫外線の影響を受けやすい位置にあるため、色が濃くなったり、わずかに大きくなったりすることがあります。一方、真皮の深い部分に存在する真皮内母斑は比較的安定していることが多いです。
また、もともと色素が薄く、境界が不明瞭なほくろも、紫外線刺激によって色素が増加して目立つようになることがあります。夏になると急にほくろが目立つようになったと感じる場合、こうしたほくろが色濃く見えるようになっている可能性があります。
先天性の大きなほくろ(先天性巨大色素性母斑)は、一般的なほくろよりも悪性化リスクがやや高いとされており、日焼けによる変化には特に注意が必要です。
日焼けの後に以前と比べてほくろが変化したと感じたら、自己判断で放置するのではなく、皮膚科を受診して専門的な評価を受けることをお勧めします。
💪 注意すべきほくろのセルフチェック方法(ABCDEルール)
自分のほくろを定期的にチェックする習慣をつけることは、悪性腫瘍の早期発見につながる重要なセルフケアです。世界的に広く使用されているチェック方法として、「ABCDEルール」があります。これは5つの特徴の英語の頭文字をとったもので、それぞれ以下のことを指します。
A(Asymmetry=非対称性):ほくろを縦横に二分したときに、左右・上下が対称でない場合は注意が必要です。良性のほくろは多くの場合、ほぼ対称的な形をしています。一方が膨らんでいたり、不規則な形になっている場合はチェックが必要です。
B(Border=境界):ほくろの縁が不規則、ぎざぎざ、または境界が不鮮明な場合は注意が必要です。良性のほくろはなめらかで明確な境界を持つことが多いです。
C(Color=色調):ほくろの色が均一でなく、複数の色(黒・茶・赤・白・青など)が混在している場合は要注意です。良性のほくろは通常、均一な茶色または黒色をしています。
D(Diameter=直径):直径が6mmを超えるほくろは注意が必要とされています。鉛筆の消しゴム程度の大きさ(約6mm)を目安にしてください。ただし、小さくても悪性のものが存在するため、サイズだけで判断することは危険です。
E(Evolution=変化):ほくろの形・大きさ・色が時間とともに変化している場合、特に注意が必要です。日焼けの後に急激に変化したほくろは、専門家への相談を検討しましょう。
セルフチェックの際には、全身の皮膚を明るい光の下で観察することが大切です。背中や頭皮など自分では見えにくい部位は、鏡を使ったり、家族に確認してもらったりするとよいでしょう。月に1回程度の定期的なセルフチェックを習慣にすることが推奨されています。ABCDEのいずれかに当てはまるものがあれば、早めに皮膚科を受診することをお勧めします。
Q. ABCDEルールによるほくろのセルフチェックとは何ですか?
ABCDEルールとはほくろの悪性化を自己確認する国際的な指標で、A(非対称)・B(境界不明瞭)・C(複数色の混在)・D(直径6mm超)・E(形・色・大きさの変化)の5項目を指します。月1回、明るい光の下で全身を観察し、いずれかに当てはまる場合は皮膚科への受診が推奨されます。

🎯 メラノーマ(悪性黒色腫)との違いと見分け方
ほくろと似た外観を持つ皮膚がんとして、メラノーマ(悪性黒色腫)があります。メラノーマはメラノサイト由来の悪性腫瘍で、早期発見・早期治療が予後を大きく左右する病気です。日本では年間約2,000〜3,000人が罹患すると言われており、決して珍しい病気ではありません。
メラノーマにはいくつかの種類があります。日本人に最も多いのは「末端黒子型(まったんこくしがた)」と呼ばれるタイプで、手のひら・足の裏・指の間・爪などに発生します。次に多いのが「表在拡大型」で、皮膚の表面を広がりながら進行するタイプです。「結節型」は急速に増大する隆起した腫瘍で、比較的早期から転移しやすい特徴があります。また「悪性黒子型」は顔面などに多く、ゆっくりと広がるタイプです。
良性のほくろとメラノーマを見分けることは、専門家でも難しいことがあります。しかし先ほどのABCDEルールに加えて、以下のような特徴がある場合はより注意が必要です。ほくろから出血や浸出液が出ている、かゆみや痛みがある、爪の黒い線が急に現れた・広がった、急激に大きくなったなどの変化が見られる場合は、速やかに皮膚科を受診してください。
特に日本人のメラノーマで多い「末端黒子型」は、足の裏や爪に発生することが多く、紫外線との関係よりも物理的な刺激や外傷が関係するとも言われています。爪の黒い縦線(爪甲縦縞色素沈着)は良性のこともありますが、帯状に広がっていたり、複数の色が混在したり、爪の周囲皮膚にまで色素が及んでいる場合(Hutchinson’s sign)は要注意です。
メラノーマは早期発見であれば手術で高い確率で治癒できますが、進行して他臓器に転移すると治療が困難になります。「なんとなく気になる」という感覚を大切にして、不安なほくろがあれば専門医への相談を躊躇わないようにしましょう。
💡 日焼けによるほくろ増加を防ぐための紫外線対策
ほくろの増加や変化を防ぐためには、日常的な紫外線対策が非常に重要です。紫外線はほくろの増加だけでなく、シミ・シワ・たるみなどの光老化や皮膚がんのリスク上昇にもつながるため、包括的な皮膚の健康管理の観点からも対策することが大切です。
日焼け止めの正しい使用は最も基本的な紫外線対策です。日焼け止めを選ぶ際には、SPFとPA値の両方を確認しましょう。日常使いであればSPF30・PA++以上、海水浴や屋外スポーツなどで長時間屋外にいる場合はSPF50・PA++++程度のものを選ぶとよいでしょう。
日焼け止めは、外出の15〜30分前に塗布することで、十分な効果が発揮されます。塗る量が少ないと効果が大幅に低下するため、顔全体に約2フィンガー(人差し指の第1関節から指先2本分)程度の量を使用することが推奨されています。また、汗や水で落ちやすいため、2〜3時間ごとに塗り直すことが重要です。
日焼け止め以外の紫外線対策も組み合わせることで、より高い防御効果が得られます。帽子(つばが広いものが効果的)の着用、UV加工サングラスの使用、長袖・長ズボンなどの衣服による物理的な遮蔽、日傘の使用などが有効です。また、紫外線量が最も多い午前10時〜午後2時の時間帯は、できるだけ屋外での活動を避けることも効果的です。
車の窓ガラスや室内の窓越しにもUVAは透過するため、日常生活の中でも対策が必要です。窓にUVカットフィルムを貼ったり、室内でも日焼け止めを塗る習慣をつけたりすることが理想的です。
食事面では、抗酸化作用のあるビタミンC・ビタミンE・βカロテン・ポリフェノールなどを含む食品(野菜・果物・緑茶・ナッツ類など)を積極的に摂取することで、紫外線による酸化ダメージへの抵抗力を高める効果が期待できます。ただし食事だけで紫外線対策が完結するわけではなく、外用による対策と組み合わせることが重要です。
また、室内でもスマートフォンやパソコンから発せられるブルーライトが皮膚のメラニン産生に影響するという報告もあります。完全な予防効果は現時点では確立されていませんが、デジタル機器の使用時間に注意することも皮膚ケアの一環として意識しておくとよいでしょう。
Q. ほくろの診断にダーモスコピー検査はどのように役立ちますか?
ダーモスコピーは特殊な拡大鏡で皮膚を10〜100倍に拡大観察する非侵襲的な検査で、肉眼では判断できない色素の分布パターンや血管の状態を評価できます。痛みがなく短時間で実施でき、良性のほくろと悪性のメラノーマを高精度で鑑別することが可能なため、定期的な経過観察にも適しています。
📌 ほくろが気になるときに受けるべき検査・診断
自己判断で「大丈夫だろう」と思っていても、専門家の目で見ると問題があるほくろが見つかることがあります。セルフチェックで気になるほくろがあった場合や、日焼けの後にほくろに変化を感じた場合は、皮膚科を受診することをお勧めします。
皮膚科での診察では、まず視診(目で見た診察)が行われます。その際に一般的に使用されるのが「ダーモスコピー」という検査です。ダーモスコピーは、特殊な拡大鏡(ダーモスコープ)を使って皮膚の表面を10〜100倍程度に拡大して観察する方法です。肉眼では判断できない色素の分布パターンや血管の状態を詳しく観察でき、良性のほくろと悪性の病変を高い精度で鑑別することができます。
ダーモスコピーは非侵襲的(切ったり採血したりしない)な検査で、痛みもなく短時間で行えるため、定期的な経過観察にも適しています。多くの皮膚科クリニックや美容皮膚科で実施されており、ほくろの良性・悪性の判断に広く活用されています。
ダーモスコピーで悪性が疑われる場合や、経過観察中に変化が見られた場合には、病理組織検査(生検)が行われます。局所麻酔下でほくろを切除または一部採取し、顕微鏡で細胞の状態を詳しく調べる検査です。この検査によって、最終的な診断が確定されます。
全身のほくろを一度に観察して記録する「全身皮膚マッピング」という方法も、メラノーマの早期発見に有効とされています。特にほくろの多い方や、家族にメラノーマの既往がある方などは、定期的な全身検査を受けることが推奨されます。
近年では、人工知能(AI)を活用したほくろの画像解析システムも開発されており、ダーモスコピー画像をAIが解析してメラノーマのリスクを評価する技術も実用化されつつあります。これにより、より客観的・精度の高い診断が可能になってきています。
受診のタイミングとして特に注意してほしいのは、ABCDEルールに当てはまるほくろがある場合、ほくろが短期間で明らかに変化した場合、ほくろから出血・かゆみ・痛みがある場合、爪の黒い縦線が出現・変化した場合などです。こうした症状があれば、できるだけ早めに皮膚科専門医を受診するようにしましょう。
✨ ほくろの治療方法と選択肢

ほくろの治療は、良性であることが確認されている場合の美容的な除去と、悪性が疑われる場合の医学的な切除に大きく分けられます。それぞれの状況に応じて適切な治療法が選択されます。
良性ほくろの治療方法として、まず「レーザー治療」があります。Qスイッチレーザーやピコ秒レーザーなどを用いて、ほくろのメラニン色素に選択的にエネルギーを照射し、色素を分解する方法です。傷跡が残りにくく、ダウンタイムが少ないため美容的な観点から選択されることが多い治療です。ただし、真皮深部まで母斑細胞が存在する深いほくろや、大きなほくろには、レーザー治療だけでは完全に除去できない場合があります。また、切除せずに行うため、病理組織検査を同時には行えないという点にも注意が必要です。
「切除縫合法」は、ほくろを切り取って縫い合わせる外科的な方法です。確実にほくろ全体を取り除くことができ、切除した組織を病理検査に提出できるという大きなメリットがあります。ほくろの大きさや深さに応じて、傷跡が残る場合がありますが、縫合技術の向上により目立たない仕上がりになることも多いです。
「電気焼灼法(高周波メス)」は、高周波電流を用いてほくろを焼却する方法です。比較的簡便な処置で行えますが、病理検査への提出が難しいという点があります。表面的なほくろに適用されることが多い方法です。
いずれの治療法においても、術後の紫外線対策は非常に重要です。治療後の皮膚は紫外線の影響を受けやすく、色素沈着(炎症後色素沈着)が起きやすい状態です。治療部位には日焼け止めをしっかり塗布し、帽子や衣服で保護することが回復を助け、きれいな仕上がりにつながります。
一方、悪性が疑われるほくろや確定診断されたメラノーマの場合は、十分な安全域(マージン)をとった外科的切除が基本治療となります。メラノーマのステージによっては、リンパ節の郭清(かくせい)や薬物療法(免疫チェックポイント阻害薬・分子標的薬など)、放射線治療が組み合わされることもあります。
ほくろの治療を考えている場合は、まず皮膚科専門医に相談して、ほくろの性質を評価した上で最適な治療法を選ぶことが大切です。自己判断での除去(市販薬や民間療法)は、診断の機会を失うリスクがあるため避けるべきです。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、夏の終わりから秋にかけて「日焼け後にほくろが増えた・変わった気がする」とご相談いただくケースが多く見られます。ほくろの変化は良性の場合がほとんどですが、メラノーマの早期発見のためにも正確な診断は非常に重要で、「気のせいかも」と思われているほくろが受診のきっかけになることも少なくありません。日焼け対策とあわせて、月に一度のセルフチェックをぜひ習慣にしていただき、少しでも気になることがあればお気軽にご相談ください。」
🔍 よくある質問
紫外線(UVB・UVA)がメラノサイト(色素細胞)を活性化し、メラニン産生を増やすためです。繰り返し紫外線を浴びることで、特定の部位でメラノサイトや母斑細胞が増殖・集積し、新たなほくろとして現れたり、既存のほくろが濃く目立つようになったりします。
「ABCDEルール」を活用したセルフチェックが有効です。A(非対称)・B(境界不明瞭)・C(複数の色が混在)・D(直径6mm超)・E(形・色・大きさの変化)のいずれかに当てはまる場合は注意が必要です。ただし自己判断には限界があるため、気になるほくろは皮膚科への受診をお勧めします。
日焼け後にほくろの形・色・大きさが変化した場合や、出血・かゆみ・痛みがある場合は、できるだけ早めに皮膚科を受診してください。「気のせいかも」と感じる程度の変化でも、ダーモスコピーによる精密検査で早期発見につながるケースがあります。当院でもお気軽にご相談いただけます。
日焼け止めの正しい使用が最も基本的な対策です。日常使いはSPF30・PA++以上、屋外スポーツや海水浴時はSPF50・PA++++程度を選び、外出15〜30分前に十分な量を塗布し、2〜3時間ごとに塗り直すことが重要です。帽子・日傘・UV加工サングラスの併用もより高い防御効果が得られます。
💪 まとめ
日焼けとほくろの関係について、この記事では様々な角度から解説してきました。改めて重要なポイントを整理しておきましょう。
日焼けによってほくろが増えたり目立つようになったりする現象は、紫外線がメラノサイトを活性化させてメラニン産生を促すという生物学的なメカニズムによるものです。UVBとUVAはそれぞれ異なる経路でメラノサイトに影響を与え、繰り返しの紫外線暴露によってほくろが増加することがあります。
ほくろは多くの場合、良性の病変ですが、まれに悪性化(メラノーマ)している場合があります。ABCDEルールを活用した定期的なセルフチェックを行い、気になるほくろがあれば早めに皮膚科を受診することが早期発見につながります。
日焼け止めの正しい使用、帽子・サングラス・衣服による物理的な紫外線防御、紫外線の強い時間帯の外出を避けるなどの対策を日常的に実践することが、ほくろの増加予防と皮膚の健康維持に直結します。
ほくろに関する不安や疑問があれば、自己判断で放置するのではなく、専門家に相談することをお勧めします。アイシークリニック渋谷院では、一人ひとりに合った対応と治療法をご提案しております。日焼けの後のほくろの変化が気になる方や、ほくろの除去を検討している方は、どうぞお気軽にご相談ください。皮膚の健康を守るために、定期的なチェックと適切なケアを続けていきましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 色素性母斑(ほくろ)の定義・分類・悪性黒色腫(メラノーマ)との鑑別方法、ABCDEルールによるセルフチェック、ダーモスコピー検査など、記事の核心的内容に関する学会公式情報
- 厚生労働省 – 皮膚がん(メラノーマ)の罹患状況・予防に関する公式情報、紫外線対策の推奨指針、日焼け止めの正しい使用方法に関する公的ガイダンス
- PubMed – 紫外線(UVA・UVB)がメラノサイトに与えるDNAダメージのメカニズム、シクロブタンピリミジン二量体の形成、メラノーマ発生リスクに関する国際的な査読済み研究文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務