❄️ 寒い冬なのに脇汗が止まらない…シャツが濡れる、においが気になる——そんな悩み、実は放置すると悪化します。
👆 こう感じているあなたは、多汗症のサインかもしれません。原因を知らないままセルフケアだけ続けても、改善しないことがほとんどです。
📖 この記事を読むとわかること
- ✅ 冬に脇汗が出る本当の原因(自律神経・ストレス・ホルモン)
- ✅ 多汗症かどうかを判断するチェックポイント
- ✅ セルフケアでできること・できないことの境界線
- ✅ クリニックで受けられる最新治療の種類と効果
🚨 読まないと起きること
原因を特定しないまま市販品を使い続けても、症状は改善しません。多汗症の有病率は約5.3%——意外と多く、適切な治療で改善できる状態です。放置が続くと精神的ストレスも蓄積し、悪循環に陥ります。
目次
- 冬でも脇汗が出る理由とは
- 多汗症とはどんな状態か
- 脇汗が止まらない主な原因
- 冬の脇汗が引き起こす悩みと生活への影響
- 日常生活でできるセルフケアと対策
- 市販品の活用法と限界
- 医療機関で受けられる治療法の種類
- クリニックを受診する目安とタイミング
- まとめ
この記事のポイント
冬の脇汗は自律神経の乱れ・ストレス・ホルモン変化が主因で、多汗症の有病率は5.3%。セルフケアや市販制汗剤で改善しない場合は、アイシークリニック渋谷院など医療機関で注射・マイクロ波治療等の専門的治療が有効。
💡 冬でも脇汗が出る理由とは
汗は体温を調節するための生理的な反応です。気温が高くなると皮膚表面から汗が蒸発し、体の熱を放散することで体温を一定に保ちます。そのため、夏に汗をかくのはごく自然なことです。しかし、冬の寒い時期でも脇汗が止まらないという症状には、気温以外の要因が大きく関わっています。
人間の汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。エクリン腺は全身に分布しており、体温調節のための汗を分泌します。一方のアポクリン腺は脇の下、陰部、乳輪周辺など特定の部位に集中しており、精神的な緊張やホルモンの影響を受けやすいという特徴があります。脇から出る汗の多くはこのアポクリン腺の分泌によるものであり、気温とは直接関係なく分泌されることがあるのです。
また、室内では暖房が効いていることが多い冬場は、屋外との温度差が大きくなります。この温度差が自律神経を乱し、汗の分泌が不安定になることもあります。さらに、厚着をして体が温まりすぎることで、体温調節のための発汗が促されることも珍しくありません。つまり、冬の脇汗には「季節」以上に「体の内側の仕組み」が深く関わっているのです。
Q. 冬でも脇汗が止まらない主な原因は何ですか?
冬の脇汗は気温ではなく、自律神経の乱れ・精神的ストレス・ホルモンバランスの変化・遺伝的要因などが主な原因です。室内外の温度差が自律神経を刺激し、厚着による体温上昇や年末年始などのストレスも発汗を促進します。
📌 多汗症とはどんな状態か
冬でも脇汗が止まらないという状態が続く場合、「多汗症」の可能性があります。多汗症とは、体温調節に必要な量を超えた過剰な発汗が起こる状態のことを指します。医学的には、生理的に必要な発汗量を大幅に超えて汗をかき、日常生活や社会生活に支障をきたしている状態と定義されています。
多汗症には大きく2種類あります。一つは「原発性多汗症(続発性でない多汗症)」で、原因となる疾患がなく、特定の部位に過剰な発汗が見られるタイプです。脇の下(腋窩)、手のひら(手掌)、足の裏(足底)、顔面などに多く見られます。もう一つは「続発性多汗症」で、甲状腺機能亢進症や糖尿病、更年期障害などの基礎疾患、または薬の副作用として発汗が増える状態です。
原発性多汗症の特徴として、睡眠中には発汗が起こらない、両側対称的に発汗する、25歳以前に発症することが多いなどが挙げられます。また、家族に同じ症状がある方も少なくなく、遺伝的な要因が関与していることも指摘されています。日本における原発性多汗症の有病率は5.3%程度とされており、決してまれな状態ではありません。
多汗症と診断されるためには、明確な基準があります。6か月以上にわたり、明らかな原因なく過剰な局所発汗が持続していること、さらに以下の項目のうち2つ以上が当てはまることが一般的な判断基準となっています。両側かつ対称的な発汗であること、週に1回以上の発汗エピソードがあること、日常生活に支障をきたしていること、発症が25歳以前であること、少なくとも1人の近親者に同様の症状があること、睡眠中に発汗が起きないこと——これらが多汗症の診断基準として広く用いられています。
✨ 脇汗が止まらない主な原因
冬でも脇汗が止まらない背景には、いくつかの要因が考えられます。それぞれの原因を理解することで、適切な対策や治療法を選択しやすくなります。
✅ 自律神経の乱れ
汗の分泌は自律神経によってコントロールされています。自律神経は交感神経と副交感神経から成り立っており、緊張や興奮状態になると交感神経が優位になり、汗の分泌が促進されます。現代社会では過労やストレス、不規則な生活、睡眠不足などによって自律神経が乱れやすく、これが過剰な発汗につながることがあります。
特に冬は、屋外の寒さと室内の暖房の温度差が激しいため、自律神経への負担が増大します。温暖な環境から急に寒い外へ出たり、その逆の状況になったりすることで、体温調節のための自律神経の働きが過剰になり、必要以上に汗をかいてしまうことがあります。
📝 精神的・心理的なストレス
緊張や不安、プレッシャーを感じるときに手汗や脇汗が出るのは、多くの人が経験したことがあるでしょう。これは精神性発汗と呼ばれ、感情や精神状態の変化が汗腺の活動を刺激することで起こります。多汗症の方の場合、この反応が特に敏感で強く出る傾向があります。
冬は年末年始や受験シーズン、仕事の繁忙期など、精神的なプレッシャーが高まりやすい時期でもあります。「汗をかいてしまうかもしれない」という不安自体がさらなる発汗を引き起こす悪循環に陥ることもあり、精神的な負担が症状を悪化させるケースも少なくありません。
🔸 ホルモンバランスの変化
女性の場合、月経周期、妊娠、産後、更年期などのホルモンバランスの変化が発汗に大きく影響します。エストロゲンの分泌が減少する更年期には、ホットフラッシュと呼ばれる突然の発汗や上半身の熱感が起こることがあります。これは冬でも季節に関係なく起こるため、「なぜこの時期に?」と戸惑う方も多くいます。
また、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)も、全身の代謝が亢進することで発汗が増えることがあります。これらのホルモン関連の発汗は、基礎疾患の治療によって改善されることが多いため、専門医への相談が重要です。
⚡ 遺伝的な要因
原発性多汗症には遺伝的な背景があることが多く、家族内で同じ症状を持つ方が複数いるケースも見られます。汗腺の数や感受性、自律神経の反応性などが遺伝的に規定されていると考えられており、生まれつき汗をかきやすい体質を持つ方がいます。こうした場合、季節に関わらず脇汗が多くなる傾向があります。
🌟 食事・カフェイン・アルコールの影響
カフェインを多く含むコーヒーや紅茶、エナジードリンクなどは、交感神経を刺激して発汗を促進する作用があります。また、アルコールも血管を拡張させて体温を上昇させるため、発汗が増えることがあります。冬は温かい飲み物を多く摂取する機会が増えることもあり、これが脇汗の増加につながる場合があります。辛い食べ物も発汗を促進させることが知られています。
Q. 多汗症の診断基準を教えてください。
多汗症は、6か月以上にわたり原因不明の過剰な局所発汗が続き、「両側対称的な発汗」「週1回以上の発汗エピソード」「日常生活への支障」「25歳以前の発症」「近親者に同様の症状」「睡眠中は発汗しない」のうち2つ以上が該当する場合に疑われます。日本での有病率は5.3%です。
🔍 冬の脇汗が引き起こす悩みと生活への影響
冬に脇汗が多く出ることは、単に「不快」というだけでなく、日常生活や心理面にさまざまな影響を与えます。
衣類への影響として、濡れた脇部分が目立ちやすいことが挙げられます。特に冬は暗い色のコートやジャケットを着る機会が多く、汗染みが目立ちにくいと思われがちですが、逆に素材によっては汗染みや黄ばみが残りやすくなります。また、厚着の下でかいた汗が蒸れて、においの原因になることもあります。
社会生活への影響も無視できません。仕事中のプレゼンや会議、デートや大切な場面で汗をかくことへの恐れから、精神的に追い詰められてしまう方もいます。「汗をかきたくない」という意識が常にあることで、外出や人との接触を避けるようになり、QOL(生活の質)が著しく低下するケースも報告されています。
さらに、脇の汗によって肌が長時間湿った状態になると、皮膚トラブルが起きやすくなります。細菌や真菌(カビ)が繁殖しやすくなり、かゆみや炎症、においの悪化につながることもあります。特に冬は厚着によって通気性が悪くなるため、こうした皮膚トラブルが起きやすい環境になります。

💪 日常生活でできるセルフケアと対策
脇汗を完全にゼロにすることは難しいですが、日常生活の工夫によって症状を軽減することは可能です。以下に、取り組みやすいセルフケアを紹介します。
💬 衣類の素材と重ね着の工夫
冬は保温性の高い衣類を選ぶことが多いですが、通気性も考慮することが大切です。吸湿速乾性に優れた素材(ポリエステル系の機能素材など)のインナーを着ることで、汗を素早く吸収・蒸散させ、肌面の湿度を下げることができます。綿素材も吸湿性は高いですが、乾きにくいため長時間の使用には注意が必要です。
また、脱ぎ着しやすい重ね着スタイルにすることで、室内外の温度差に対応しやすくなり、体が必要以上に温まるのを防ぐことができます。体温をこまめに調節することが過剰な発汗の予防につながります。
✅ 食生活の見直し
前述のように、カフェインやアルコール、辛い食べ物は発汗を促進します。これらの摂取量を意識的に減らすことで、脇汗の量を抑えられる可能性があります。また、規則正しい食事と十分な睡眠は自律神経を安定させるためにも重要です。
栄養面では、ビタミンB群が自律神経の働きを助けるとされており、豚肉、魚、大豆製品、卵などを意識的に摂取することが助けになるかもしれません。また、腸内環境の乱れが自律神経に悪影響を与えることも知られているため、発酵食品や食物繊維を積極的に摂ることも一つのアプローチです。
📝 ストレス管理とリラクゼーション
精神性発汗を抑えるためには、日常的なストレス管理が欠かせません。深呼吸、ヨガ、瞑想などのリラクゼーション技法は、副交感神経を優位にして緊張をほぐす効果があるとされています。定期的な運動も自律神経のバランスを整えるために効果的で、適度な有酸素運動を日課にすることをおすすめします。
また、「汗をかいてしまうかもしれない」という予期不安が症状を悪化させることがあります。汗をかくこと自体に対して過度に意識しないよう、気持ちをコントロールする練習も重要です。認知行動療法的なアプローチが有効な場合もあり、心理的な支援を受けることも選択肢の一つです。
🔸 入浴と清潔習慣
脇を清潔に保つことは、においの予防や皮膚トラブルの防止に重要です。毎日の入浴時に脇をやさしく洗い、清潔な状態を保ちましょう。ただし、洗いすぎは皮脂バリアを破壊し、肌荒れの原因になることもあるため注意が必要です。入浴後は脇をしっかり乾かすことも大切です。湿った状態が続くと細菌が繁殖しやすくなります。
入浴の温度も自律神経に影響します。熱すぎるお風呂は交感神経を刺激するため、38〜40度程度のぬるめのお湯にゆっくりつかることが、リラックス効果を高め、発汗コントロールにも役立ちます。
Q. 市販の制汗剤が効かない場合はどうすればよいですか?
市販の制汗剤に含まれる塩化アルミニウム濃度は5〜15%程度で、軽度〜中程度の脇汗には効果がありますが、多汗症レベルの症状には不十分なことが多いです。半年以上改善がなく日常生活に支障が出ている場合は、アイシークリニック渋谷院など医療機関への受診をおすすめします。
🎯 市販品の活用法と限界
ドラッグストアや薬局では、脇汗に対応するさまざまな市販品が販売されています。これらを上手に活用することで、症状を一定程度コントロールすることが可能です。
⚡ 制汗剤・デオドラント製品
制汗剤は汗腺の働きを一時的に抑制する効果があります。主成分として使われる塩化アルミニウムや塩化アルミニウムヘキサヒドレートは、汗腺の開口部を一時的に塞ぐことで発汗を抑える作用があります。スプレータイプ、ロールオンタイプ、スティックタイプ、シートタイプなどさまざまな形状があり、使い勝手や効果の持続時間によって選ぶことができます。
一般的な市販の制汗剤に含まれる塩化アルミニウム濃度は5〜15%程度です。より高濃度(20%以上)のものは医療用として処方されることもあります。市販品の制汗剤は軽度から中程度の多汗症であれば一定の効果が期待できますが、重度の多汗症には効果が不十分なことも多く、その場合は医療機関への相談が必要です。
デオドラント製品は汗そのものを抑えるというより、においの原因となる細菌の繁殖を抑制したり、においを中和したりすることを目的としたものです。脇汗が気になる場合は、制汗効果とデオドラント効果の両方を持つ製品を選ぶとよいでしょう。
🌟 汗取りパッドの活用
衣類の脇部分に貼り付けるタイプの汗取りパッドは、汗が衣類に染み込むのを防ぐためのアイテムです。物理的に汗を吸収するため、汗染みや衣類の黄ばみを防ぐ効果があります。ただし、これは汗そのものを抑制するわけではなく、あくまでも外見上の問題を解決するための対策です。
💬 市販品の限界について
市販の制汗剤やデオドラント製品は、軽度の脇汗には一定の効果を発揮しますが、多汗症のレベルまで症状が進んでいる場合には十分な効果が得られないことがほとんどです。また、製品によっては肌への刺激が強く、かぶれや炎症を引き起こすケースもあります。特に敏感肌の方は使用する製品を慎重に選ぶ必要があります。
市販品でコントロールできない場合や、症状が日常生活に支障をきたしている場合は、医療機関での診断と治療を検討するタイミングです。
💡 医療機関で受けられる治療法の種類
多汗症の治療は、症状の重さや患者さんの状況に応じてさまざまな選択肢があります。医療機関では、市販品では対応できない重度の症状にも有効な治療が受けられます。
✅ 塩化アルミニウム外用療法
医療機関では、市販品より高濃度の塩化アルミニウム溶液を処方することができます。一般的に20〜25%の塩化アルミニウム溶液が使用され、就寝前に清潔で乾いた脇に塗布し、翌朝洗い流す方法で行います。汗腺の開口部を閉塞させることで発汗を抑制します。
比較的手軽に始められる治療法ですが、刺激感やかぶれが出ることもあり、皮膚が弱い方には注意が必要です。効果が出るまでに数週間かかることもあり、継続的な使用が必要です。また、使用を中止すると効果がなくなるため、長期的なケアが必要な治療法です。
📝 イオントフォレーシス

イオントフォレーシスは、水を入れた容器に手や足を浸し、微弱な電流を流すことで汗腺の機能を一時的に抑制する治療法です。主に手のひらや足の裏の多汗症に対して用いられますが、専用の装置を使えば脇汗にも応用できます。麻酔や薬が不要で体への負担が少ない治療法ですが、週に複数回の通院が必要で、効果を維持するためには定期的な治療継続が求められます。
🔸 内服薬(抗コリン薬)
抗コリン薬は、汗腺を刺激する神経伝達物質(アセチルコリン)の働きをブロックすることで発汗を抑制します。全身の発汗を抑える効果があるため、脇だけでなく全身的に汗の量を減らしたい場合に適しています。ただし、口の渇き、便秘、視力のぼやけ、排尿困難などの副作用が出ることがあり、使用できる方が限られる場合もあります。医師の指示のもとで適切な用量を使用することが重要です。
⚡ 神経遮断薬(プロパンセリンなど)
日本では「プロパンセリン」が多汗症の治療薬として保険適用されている薬の一つです。抗コリン作用を持ち、汗の分泌を抑制する効果があります。医師の処方のもと使用されますが、副作用の面では注意が必要です。
🌟 神経毒素注射(ニューロモジュレーター)による治療
汗腺の神経に作用する注射薬を脇に注射することで、汗腺への神経伝達を遮断し、発汗を大幅に抑制する治療法があります。効果の持続期間は個人差がありますが、一般的に数か月程度とされており、効果が切れたら再度注射を行うことで症状をコントロールできます。
この治療は比較的即効性があり、多くの場合治療後1〜2週間以内に効果が現れます。体への負担も少なく、ダウンタイムがほとんどないことも特徴の一つです。ただし、注射時に痛みを感じることがあること、定期的な再治療が必要なことなど、いくつかの注意点もあります。
💬 マイクロ波治療(miraDry/ミラドライなど)
マイクロ波(電磁波の一種)を脇の皮膚に照射し、汗腺そのものを破壊する治療法です。汗腺は一度破壊されると再生しないため、長期的な効果が期待できることが大きなメリットです。1〜2回の治療で効果が持続することが多く、繰り返し治療に通う必要が少ない点も魅力です。
ただし、治療後に一時的な腫れや赤み、しびれが起こることがあります。また、費用が比較的高く、自由診療(保険適用外)となるクリニックが多い点も考慮が必要です。脇の多汗症やにおいの両方に効果があるとされており、ダウンタイムを許容できる方には非常に有効な選択肢です。
✅ 外科的治療(汗腺除去手術)
最も根本的な治療法として、外科的に汗腺を除去する方法があります。代表的なものとして、皮膚を小さく切開して吸引管でアポクリン腺・エクリン腺を直接除去する「吸引式搔爬(きゅうにゅうしきそうは)法」などがあります。効果が非常に高く、長期的な改善が期待できますが、手術であるためリスクや回復期間についても十分に検討が必要です。
外科的治療は他の治療法で十分な効果が得られなかった場合や、重度の多汗症に対して選択される傾向があります。クリニックによって実施している術式が異なるため、カウンセリング時に詳しく説明を受けることをおすすめします。
Q. クリニックで受けられる多汗症の治療法にはどんな種類がありますか?
医療機関では、高濃度塩化アルミニウム外用療法・イオントフォレーシス・抗コリン薬などの内服薬・神経毒素注射・マイクロ波治療(ミラドライなど)・外科的汗腺除去手術など幅広い治療が受けられます。アイシークリニック渋谷院では症状や生活スタイルに合わせた治療プランを提案しています。
📌 クリニックを受診する目安とタイミング
「どのくらい症状が重ければ病院に行くべきか」と悩む方も多いでしょう。以下のような状況が続いている場合は、医療機関への受診を積極的に検討してみてください。
市販の制汗剤や日常的なケアを試みても脇汗の量がコントロールできない状態が半年以上続いている場合は、多汗症として専門的な治療が必要な可能性があります。また、週に1回以上、脇汗によって衣類が明らかに濡れるエピソードがある場合も受診の目安となります。
日常生活や仕事への支障が出ている場合——たとえば、汗のことが気になって人前に出られない、特定の衣類しか着られない、仕事でのプレゼンや面接を避けるようになってきたという場合は、QOLへの影響が大きいため、早めにクリニックへ相談することをおすすめします。
また、急に汗の量が増えた場合や、発汗と一緒に体重減少、動悸、発熱、倦怠感などの症状が伴う場合は、甲状腺疾患や糖尿病などの基礎疾患が隠れている可能性があります。この場合は内科や内分泌科での検査も必要になります。
受診する際は、皮膚科や美容皮膚科、美容外科を標榜するクリニックが多汗症の治療を行っています。アイシークリニック渋谷院でも脇汗・多汗症に関する相談を受け付けており、患者さんの症状や生活スタイルに合わせた治療プランを提案しています。まずは気軽にカウンセリングを受けてみることが大切です。初めての受診を難しく感じる方も多いですが、多汗症は適切な治療によって症状が改善できる状態です。一人で悩まず、専門家に相談することを強くおすすめします。
受診前には、発汗の頻度、量、いつ頃から症状が始まったか、日常生活への影響の程度などをメモしておくと、診察がスムーズに進みます。また、現在服用している薬やサプリメントがあれば、その情報も合わせて伝えるとよいでしょう。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「冬なのになぜこんなに汗をかくのだろう」と長年悩まれた末に受診される患者様が多く、多汗症は季節を問わず自律神経やストレス、ホルモンバランスが深く関わる状態であることを丁寧にご説明するところから診療を始めています。最近の傾向として、市販品でのセルフケアを続けながらも改善が見られず、日常生活やお仕事への支障が出てから初めてご相談に来られるケースが目立ちますが、治療の選択肢は段階的に幅広く用意されていますので、どうか一人で抱え込まずお早めにご相談ください。」
✨ よくある質問
汗の分泌は気温だけでなく、自律神経・ホルモンバランス・精神的ストレスなど体の内側の要因に大きく左右されます。冬は室内外の温度差が自律神経を乱しやすく、また厚着による体温上昇や年末年始・受験期などのストレスも発汗を促すため、寒い季節でも脇汗が出やすくなります。
6か月以上にわたり明らかな原因なく過剰な発汗が続き、「両側対称的な発汗」「週1回以上の発汗エピソード」「日常生活への支障」「25歳以前の発症」「近親者に同様の症状」「睡眠中は発汗しない」のうち2つ以上が当てはまる場合、多汗症の可能性があります。自己判断が難しい場合は医療機関への相談をおすすめします。
市販の制汗剤は軽度~中程度の脇汗には一定の効果がありますが、多汗症レベルの症状には効果が不十分なことが多いです。市販品を試しても改善がみられない場合や、日常生活に支障が出ている場合は、医療機関への受診をご検討ください。当院では症状や生活スタイルに合わせた治療プランをご提案しています。
症状の程度に応じて、高濃度塩化アルミニウム外用療法・イオントフォレーシス・抗コリン薬などの内服薬・神経毒素注射・マイクロ波治療(ミラドライなど)・外科的汗腺除去手術など、幅広い選択肢があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、医師と十分に相談したうえで最適な方法を選択することが大切です。
受診前に「発汗の頻度・量」「症状が始まった時期」「日常生活への影響の程度」をメモしておくと診察がスムーズに進みます。また、現在服用している薬やサプリメントがあれば必ず伝えてください。当院ではカウンセリングから丁寧に対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
🔍 まとめ
冬でも脇汗が止まらないという症状は、気温とは無関係に自律神経の乱れ、精神的ストレス、ホルモンバランスの変化、遺伝的要因などによって引き起こされます。これは決して珍しい状態ではなく、多くの方が同じ悩みを抱えています。
まずは日常生活の中でできる衣類の工夫、食生活の見直し、ストレス管理などのセルフケアを実践してみることが出発点です。市販の制汗剤なども上手に活用しながら症状の改善を図ることができますが、効果が不十分な場合や、日常生活に支障をきたしている場合は、迷わず医療機関への相談を検討してください。
医療機関では、塩化アルミニウム外用療法、イオントフォレーシス、内服薬、神経毒素注射、マイクロ波治療、外科的手術など、症状の程度や患者さんの希望に応じてさまざまな治療法が用意されています。それぞれにメリットとデメリットがあるため、医師と十分に相談したうえで最適な方法を選択することが大切です。
脇汗の悩みは、「たかが汗」と軽視されがちですが、当事者にとっては毎日の生活に大きな影響を与える深刻な問題です。適切な治療によって症状をコントロールし、快適な生活を取り戻すことは十分に可能です。一人で悩み続けるより、専門家の力を借りて前向きに対策を講じていきましょう。アイシークリニック渋谷院では、脇汗・多汗症に関する専門的なカウンセリングと治療を提供しています。どうぞお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 多汗症の診断基準・治療ガイドラインに関する情報。原発性多汗症の定義、有病率(5.3%)、診断基準(6か月以上の持続、両側対称性発汗など)、塩化アルミニウム外用・イオントフォレーシス・抗コリン薬・外科的治療など各治療法の根拠として参照。
- 厚生労働省 – 自律神経の乱れと発汗の関係、ストレス・生活習慣が自律神経に与える影響に関する情報。冬の温度差による自律神経負担、精神性発汗のメカニズム、セルフケア(睡眠・食生活・ストレス管理)の根拠として参照。
- PubMed – 原発性多汗症の病態・治療に関する国際的な臨床研究文献。ニューロモジュレーター注射やマイクロ波治療(miraDry)の有効性・安全性、遺伝的要因の関与、ホルモンバランスと発汗の関連など、医学的エビデンスの裏付けとして参照。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務