毎日の紫外線対策として、塗る日焼け止めは多くの人にとって欠かせないアイテムとなっています。しかし近年、「飲む日焼け止め」と呼ばれるサプリメントへの注目が高まっています。塗り直しが不要で手軽に続けられるとして人気を集めていますが、「本当に効果があるの?」「どの製品を選べばいいの?」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、飲む日焼け止めの仕組みや有効成分、人気製品の特徴、そして正しい選び方について医療的な観点から詳しく解説します。
目次
- 飲む日焼け止めとは何か
- 飲む日焼け止めの効果の仕組み
- 外用日焼け止めとの違いと併用の重要性
- 飲む日焼け止めの主要成分と特徴
- 飲む日焼け止めランキング|人気製品の特徴と選び方
- 飲む日焼け止めの正しい使い方と注意点
- こんな方に特におすすめ
- 医療機関で処方される飲む日焼け止めについて
- まとめ
この記事のポイント
飲む日焼け止めは抗酸化成分で紫外線ダメージを内側から軽減するサプリメントだが、塗る日焼け止めの代替にはならず併用が必須。最もエビデンスが充実した成分はポリポジウム・ロイコトモスエキスとニコチンアミドで、アイシークリニックでもこれら成分と外用日焼け止めの併用を推奨している。
🎯 飲む日焼け止めとは何か
「飲む日焼け止め」という言葉を聞いたことがある方は多いでしょうが、実際にどのようなものかを正確に理解している方は意外と少ないかもしれません。
飲む日焼け止めとは、紫外線によるダメージから皮膚を内側から守ることを目的としたサプリメントの総称です。正式な医薬品として承認されているものではなく、あくまでも健康食品・サプリメントとして販売されています。そのため、「日焼け止め」という名称は便宜上のものであり、塗る日焼け止めのようにSPFやPAといった数値で効果が保証されているわけではありません。
飲む日焼け止めのルーツは、1990年代にヨーロッパで開発されたHeliocare(ヘリオケア)という製品とされています。その後、さまざまなメーカーから類似製品が登場し、現在では国内外の多数のブランドが市場に参入しています。日本でも美容意識の高まりとともに市場が拡大し、ドラッグストアやオンラインショップで手軽に入手できるようになりました。
飲む日焼け止めが注目される理由のひとつが、その利便性です。塗る日焼け止めは2〜3時間おきに塗り直す必要があり、汗や水で落ちてしまうこともあります。一方で飲む日焼け止めは、服用すれば一定時間体内で作用し続けるため、屋外での活動中も塗り直しを意識する必要がありません。特に長時間アウトドアで過ごす場合や、日常的なスキンケアに塗る日焼け止めを追加するのが面倒な方にとって、魅力的な選択肢となっています。
Q. 飲む日焼け止めはどんな仕組みで肌を守るの?
飲む日焼け止めは、抗酸化成分を体内に取り込むことで、紫外線が皮膚に到達した後に発生する活性酸素を消去し、細胞のDNA損傷や炎症反応を抑制するサプリメントです。塗る日焼け止めのように紫外線を物理的にブロックするのではなく、紫外線ダメージそのものを内側から軽減するアプローチをとっています。
📋 飲む日焼け止めの効果の仕組み
飲む日焼け止めがどのように皮膚を守るのか、その仕組みを理解しておくことは、製品を正しく選ぶうえで非常に重要です。
まず、紫外線が皮膚に与えるダメージのメカニズムから説明します。紫外線(UV)はUVAとUVBの2種類に分けられます。UVBは皮膚の表面に作用し、日焼けやサンバーンと呼ばれる炎症を引き起こします。一方UVAは皮膚の深部(真皮層)まで到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊して、シワやたるみといった光老化の原因となります。また、紫外線は活性酸素を発生させ、細胞のDNAを傷つけることも知られています。
飲む日焼け止めの多くは、抗酸化作用を持つ成分を主成分としており、これらの成分が体内で活性酸素を消去することで紫外線ダメージを軽減する仕組みになっています。つまり、塗る日焼け止めのように紫外線を物理的・化学的にブロックするのではなく、紫外線によって発生するダメージそのものを抑制するアプローチをとっています。
また、一部の製品には炎症を抑制する成分や、メラニン生成を抑える成分も含まれており、日焼け後の肌の赤みやシミを予防する効果も期待されています。
飲む日焼け止めはあくまで補助的な役割を担うものであり、塗る日焼け止めや帽子・日傘などの物理的な遮断を完全に代替するものではありません。この点は非常に重要で、「飲んでいるから大丈夫」と安心してしまうのは危険です。
💊 外用日焼け止めとの違いと併用の重要性
飲む日焼け止めと塗る日焼け止め(外用日焼け止め)は、根本的に異なるアプローチで紫外線から肌を守ります。この違いを正確に理解することが、効果的なUVケアにつながります。
塗る日焼け止めは、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤を皮膚の表面に塗布することで、紫外線が皮膚に到達するのを物理的・化学的にブロックします。SPF(Sun Protection Factor)はUVBに対する防御力を、PA(Protection Grade of UVA)はUVAに対する防御力を示す指標で、数値が高いほど防御効果が強いとされています。ただし、皮脂や汗で落ちやすく、定期的な塗り直しが必要です。
一方、飲む日焼け止めは体内から皮膚細胞を守るアプローチをとります。紫外線が皮膚に到達した後に発生する活性酸素を消去したり、炎症反応を抑えたりすることで、紫外線ダメージの影響を最小限に抑えます。塗り直しは不要で、全身の皮膚に均一に効果が及ぶという特徴があります。
これら2つのアプローチは互いに補完し合う関係にあります。飲む日焼け止めだけでは、紫外線の侵入そのものを防ぐことはできません。塗る日焼け止めでカバーし切れない部分(塗りムラや塗り直しを忘れた時間帯など)を飲む日焼け止めが補う、という考え方が最も合理的です。
皮膚科学の観点からも、紫外線対策は「遮断」と「防御」の二段構えが推奨されています。日常的なスキンケアとして塗る日焼け止めをベースにしながら、飲む日焼け止めを内側からのサポートとして加えるスタイルが、最も効果的な紫外線対策といえるでしょう。
Q. 飲む日焼け止めで最もエビデンスが充実している成分は?
飲む日焼け止めの成分として最もエビデンスが充実しているのは、ポリポジウム・ロイコトモスエキスとニコチンアミド(ビタミンB3)です。前者は100本以上の科学論文で抗酸化・抗炎症効果が確認され、後者は皮膚がんリスク低減の可能性が示されています。アイシークリニックでもこれらの成分を含む製品の使用を推奨しています。

🏥 飲む日焼け止めの主要成分と特徴
飲む日焼け止め製品を選ぶ際に最も重要なのが、含まれている成分です。ここでは、主要な有効成分について詳しく解説します。
🦠 ポリポジウム・ロイコトモス(Polypodium leucotomos)エキス
飲む日焼け止めの成分として最も研究が進んでいるのが、ポリポジウム・ロイコトモスエキスです。中央アメリカ・南アメリカ原産のシダ植物から抽出されたこの成分は、「ヘリオケア」の主成分としても知られています。
ポリポジウム・ロイコトモスエキスには、強力な抗酸化作用と抗炎症作用があることが複数の臨床試験で確認されています。具体的には、紫外線によるDNA損傷の抑制、日焼けの程度を軽減する効果、免疫系への悪影響を軽減する効果などが報告されています。米国皮膚科学会でも研究が注目されており、信頼性の高い成分のひとつとして位置づけられています。
👴 ニコチンアミド(ナイアシンアミド)
ビタミンB3の一種であるニコチンアミドは、近年の研究でUVによるDNA修復を促進する効果が注目されています。オーストラリアのニューサウスウェールズ大学の研究では、ニコチンアミドの内服によって皮膚がん(特に非黒色腫皮膚がん)のリスクが減少する可能性が示されており、高いエビデンスレベルを持つ成分として評価されています。
ニコチンアミドは安全性も高く、日本国内でも医療機関でのシミ治療や肌質改善に使用されることがあります。
🔸 ルテイン・ゼアキサンチン
ルテインとゼアキサンチンはカロテノイド系の抗酸化物質で、もともとは目の健康サポートとして知られていますが、皮膚の光ダメージ防止にも効果があるとされています。これらの成分は体内の脂溶性部分に蓄積し、紫外線や青色光による酸化ストレスを軽減します。
💧 リコピン・βカロテン
トマトに多く含まれるリコピンや、にんじんなどに豊富なβカロテンも抗酸化成分として飲む日焼け止めに配合されることがあります。特にリコピンは、紫外線による皮膚の赤み(紅斑)を軽減する効果が研究で示されています。ただし、βカロテンの過剰摂取は皮膚が黄色くなる症状(カロテン血症)を引き起こす可能性があるため、適切な用量を守ることが大切です。
✨ ビタミンC・ビタミンE
抗酸化ビタミンの代表であるビタミンCとビタミンEは、多くの飲む日焼け止め製品に配合されています。ビタミンCはメラニン生成を抑制するとともに、コラーゲン合成をサポートする効果があります。ビタミンEは脂溶性の抗酸化剤として、細胞膜を紫外線ダメージから守る役割を担います。これら2つを組み合わせることで、相乗効果が期待できます。
📌 コエンザイムQ10(CoQ10)
コエンザイムQ10は体内で自然に産生される抗酸化物質ですが、年齢とともに減少していきます。紫外線による酸化ストレスを軽減し、細胞のエネルギー産生をサポートする効果が期待されています。
▶️ アスタキサンチン
サーモンやエビなどに含まれる赤いカロテノイド色素のアスタキサンチンは、非常に強力な抗酸化作用を持つことで知られています。ビタミンEの約550〜6000倍の抗酸化力を持つとも言われており、肌の光老化防止に高い効果が期待できる成分です。
⚠️ 飲む日焼け止めランキング|人気製品の特徴と選び方
ここでは市場で人気の飲む日焼け止め製品の特徴を紹介します。製品選びの参考にしてください。なお、ランキングは医療的観点と一般的な評価を総合したもので、個人差があることをご了承ください。
🔹 1位:ヘリオケア(Heliocare)シリーズ
飲む日焼け止めの中で最も研究データが充実しているのがヘリオケアシリーズです。スペインの製薬会社「Cantabria Labs」が開発し、現在は世界60ヵ国以上で販売されています。主成分のポリポジウム・ロイコトモスエキス(Fernblock)については、100本以上の科学論文が発表されており、その信頼性は飲む日焼け止めの中でトップクラスといえます。
ヘリオケアには複数の製品ラインがあり、基本の「ヘリオケア」のほか、強化版の「ヘリオケア360°」、皮膚科医向けの「ヘリオケア ウルトラ」などがあります。1カプセルに240mgのFernblockが含まれており、1日1〜2カプセルを紫外線を浴びる30分前に服用するのが基本的な使い方です。
日本国内では医療機関や一部の通販サイトで購入可能です。価格はやや高めですが、科学的根拠の充実度から多くの皮膚科医に推奨されている製品です。
📍 2位:SUNSCREEN EX(サンスクリーンEX)
国内の美容・健康サプリメント市場で高い評価を得ている製品のひとつがサンスクリーンEXです。ポリポジウム・ロイコトモスエキスを主成分としながら、ビタミンC、ビタミンE、アスタキサンチン、コエンザイムQ10など複数の抗酸化成分を組み合わせた複合処方が特徴です。
複数の抗酸化成分を組み合わせることで、さまざまなメカニズムから皮膚を守る「多角的アプローチ」が期待できます。飲みやすいカプセルタイプで、1日2カプセルを目安に服用します。
💫 3位:ニコチンアミドを主成分とした製品
近年のエビデンスに基づいてニコチンアミドを主成分とした製品も人気を集めています。特に肌質改善や美白効果を求める方から支持されており、医療機関でも処方されることがあります。1日500mg〜1000mgの摂取が一般的に推奨されていますが、医師の指示に従うことが大切です。
ニコチンアミドはビタミンB3の一種であるため、比較的安全性が高く、長期使用しやすい成分でもあります。
🦠 4位:アスタキサンチン配合製品
アスタキサンチンを高濃度で配合した製品は、その強力な抗酸化力から特にアンチエイジングを意識する方に人気があります。国内メーカーからも多くの製品が発売されており、比較的入手しやすい点も魅力です。
アスタキサンチンは天然成分であるため、副作用のリスクが低く、続けやすいとされています。ただし、抗酸化力の強さと紫外線防御効果は必ずしも比例するわけではないため、期待する効果に応じた製品選びが重要です。
👴 5位:ルテイン・ゼアキサンチン配合製品
ルテインとゼアキサンチンを配合した製品は、皮膚への紫外線ダメージ防止とともに、目の紫外線・ブルーライト対策を同時に行いたい方に向いています。スマートフォンやパソコンを長時間使用する現代のライフスタイルにも適しており、幅広い年齢層から支持されています。
🔸 製品を選ぶ際のチェックポイント
飲む日焼け止めを選ぶ際には、以下のポイントを確認することをおすすめします。
まず、主成分と配合量の確認です。パッケージや製品説明に有効成分の種類と含有量が明記されているかを確認しましょう。含有量が少なすぎる製品では期待する効果が得られない可能性があります。
次に、科学的エビデンスの有無です。特にポリポジウム・ロイコトモスエキスやニコチンアミドなど、臨床試験データのある成分を配合した製品は信頼性が高いといえます。
また、製造品質の確認も重要です。GMP(Good Manufacturing Practice:適正製造規範)認定を受けた工場で製造されているかどうかは、製品の安全性・品質の指標となります。
さらに、アレルギー成分の確認も忘れずに。天然成分を使用した製品では、特定の植物や海産物にアレルギーを持つ方への影響が生じる可能性があります。原材料を必ず確認してください。
Q. 飲む日焼け止めだけで紫外線対策は完結できる?
飲む日焼け止めだけでは紫外線対策として不十分です。飲む日焼け止めは紫外線の侵入そのものを防ぐ機能を持たないため、SPF30以上・PA++以上の外用日焼け止めを塗布したうえで、内側からのサポートとして併用することが必須です。帽子や日傘などの物理的な遮断も合わせた、二段構えの対策が皮膚科学的に推奨されています。
🔍 飲む日焼け止めの正しい使い方と注意点
飲む日焼け止めを最大限に活用するためには、正しい使い方を理解することが大切です。また、注意が必要な点もありますので、しっかりと確認しておきましょう。
💧 服用のタイミングと量
飲む日焼け止めの多くは、紫外線を浴びる30分〜1時間前に服用することを推奨しています。これは、成分が消化吸収されて血中濃度が上昇するまでに時間がかかるためです。製品によって推奨用量が異なりますので、必ずパッケージの指示に従ってください。
強い紫外線に長時間さらされる日(海水浴、スポーツイベント、旅行など)には、朝の服用に加えて昼食後に追加服用を推奨している製品もあります。
✨ 継続的な服用が重要
飲む日焼け止めは、1日だけ飲んで劇的な効果が現れるものではありません。抗酸化成分が体内に蓄積され、継続的に皮膚を守るためには、日常的に続けることが重要です。紫外線が強い季節(春〜秋)を中心に、日課として取り入れることをおすすめします。
📌 塗る日焼け止めとの併用は必須
繰り返しになりますが、飲む日焼け止めは塗る日焼け止めの代替品ではありません。特に強い紫外線が予想される日は、SPF30以上・PA++以上の外用日焼け止めを適切に塗布したうえで、飲む日焼け止めを内側からのサポートとして使用することが理想的です。
さらに、帽子や日傘、UVカット機能のある衣類などの物理的な遮断も合わせて活用することで、より万全の紫外線対策が実現できます。
▶️ 副作用・注意点について
一般的に飲む日焼け止めは安全性の高いサプリメントとして流通していますが、まれに以下のような症状が報告されることがあります。
胃腸への影響として、胃の不快感や消化器系の症状が現れることがあります。特に空腹時の服用で起きやすいため、食後に服用するか、食事と一緒に飲むことで軽減できる場合があります。
アレルギー反応として、成分に対するアレルギーがある場合は、発疹や痒みなどの症状が現れることがあります。初めて使用する際は少量から試すことをおすすめします。
βカロテンの過剰摂取による皮膚の黄変(カロテン血症)も注意が必要です。βカロテン配合製品を使用する際は用量を守ってください。
妊娠中・授乳中の方、持病のある方、薬を服用中の方は、必ず医師に相談してから使用することをおすすめします。特に、ワーファリン(抗凝固薬)などの薬を服用している方は、ビタミンKやビタミンEとの相互作用に注意が必要な場合があります。
🔹 子どもへの使用について
多くの飲む日焼け止め製品は成人を対象として製造されています。子どもへの使用については、製品の対象年齢を確認し、不明な場合は小児科医または皮膚科医に相談することをおすすめします。子どもの紫外線対策は、日焼け止めクリームや衣類・帽子などの物理的な遮断を優先することが基本です。
📝 こんな方に特におすすめ
飲む日焼け止めは特定のシチュエーションや悩みを持つ方に特に効果的な選択肢となります。以下のような方に特におすすめです。
日焼け止めの塗り直しが難しい環境で過ごす方に向いています。アウトドアスポーツや農作業、長時間の屋外勤務など、頻繁に塗り直しができない状況でも、飲む日焼け止めは継続的に体内から皮膚を守ります。
肌が敏感で塗る日焼け止めが刺激になる方にも適しています。外用日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤や防腐剤などの成分が皮膚に刺激を与える場合、飲む日焼け止めを組み合わせることで外用日焼け止めの使用量を減らしながら紫外線対策を維持できる可能性があります。
光老化(シワ・シミ・たるみ)が気になる方にも効果が期待できます。UVAによる光老化を内側から防ぐアプローチは、アンチエイジングを意識する方にとって価値ある選択肢です。
シミや色素沈着が気になる方にも適しています。メラニン生成を抑制する成分を含む製品では、シミの予防や美白効果が期待できます。
全身くまなく紫外線対策をしたい方に最適です。塗る日焼け止めは塗り残しが生じやすいですが、飲む日焼け止めは全身の皮膚に均一に効果が及ぶため、頭皮や背中など塗りにくい部分も含めて体全体をカバーできます。
旅行や海外渡航が多い方にもおすすめです。日焼け止めクリームの持ち運びや塗り直しが難しいシーンでも、サプリメントなら手軽に続けられます。
Q. 飲む日焼け止めが特に向いているのはどんな人?
飲む日焼け止めは、屋外スポーツや農作業など塗り直しが難しい環境で過ごす方、外用日焼け止めが肌に刺激となる敏感肌の方、光老化によるシワ・シミが気になる方に特に適しています。また、塗り残しが生じやすい頭皮や背中など全身を均一にケアしたい方にも有効で、旅行中の手軽な紫外線対策としても活用できます。

💡 医療機関で処方される飲む日焼け止めについて
市販の飲む日焼け止めとは別に、医療機関(皮膚科・美容クリニックなど)で処方される製品や成分があります。医師の管理のもとで使用されるこれらの成分は、より高い有効性が期待できる場合があります。
📍 医療機関で扱われる主な成分
ニコチンアミドは医療機関でも処方されることがある成分のひとつです。皮膚科や美容クリニックでは、美白治療やシミの予防・改善を目的として処方されるケースがあります。医師の指導のもとで適切な用量を服用することで、より確実な効果が期待できます。
トランサミン(トラネキサム酸)は飲む日焼け止めではありませんが、シミや肝斑の治療に医療機関で処方される経口薬です。メラニン生成を抑制する効果があり、飲む日焼け止めと組み合わせて処方されることがあります。
ヘリオケアの医療機関グレード製品については、市販品より高濃度の有効成分を含む製品が医療機関を通じて入手できる場合があります。市販品では効果が実感できなかった方や、より確実な効果を求める方に向いています。
💫 医療機関での相談のメリット
飲む日焼け止めについて医療機関で相談することには多くのメリットがあります。
まず、自分の肌の状態に合った製品・成分を選んでもらえます。皮膚の状態や紫外線ダメージの程度は人によって異なるため、個別の状況に応じたアドバイスが得られます。
服用中の薬との相互作用についても確認できます。特に持病がある方や他の薬を服用している方にとって、医師への相談は安全のために欠かせないステップです。
また、外用治療(レーザー治療、美白外用薬など)と組み合わせた総合的な紫外線対策・シミ治療を受けることができます。飲む日焼け止めは、これらの医療的な治療と組み合わせることでより高い効果が期待できます。
アイシークリニック渋谷院では、肌の悩みや紫外線対策について医師が丁寧にカウンセリングを行い、一人ひとりに合った対策をご提案しています。飲む日焼け止めをはじめとした内服療法から外用薬、医療機器を使ったレーザー治療まで、幅広い選択肢の中から最適な方法をご案内することが可能です。
🦠 飲む日焼け止めとレーザー治療の組み合わせ
シミや肝斑、くすみなどの悩みがある方の場合、飲む日焼け止めだけでなく、医療レーザー治療との組み合わせが効果的なことがあります。レーザー治療後の皮膚は特に紫外線の影響を受けやすいため、術後の紫外線対策として飲む日焼け止めを活用することが推奨されるケースもあります。
レーザー治療を検討している方は、治療前から飲む日焼け止めを活用した日常的な紫外線対策を徹底しておくことで、治療効果をより高めることにつながります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「最近の傾向として、「飲む日焼け止めを使っているから塗らなくて大丈夫」とお考えの患者様が一定数いらっしゃいますが、飲む日焼け止めはあくまで外用日焼け止めを補完する内側からのサポートであり、単独での使用では十分な紫外線防御効果は得られません。当院では、ポリポジウム・ロイコトモスエキスやニコチンアミドといったエビデンスのある成分を含む製品と、SPF・PAの高い外用日焼け止めの併用をお勧めしており、さらにシミや光老化が気になる方にはレーザー治療との組み合わせもご提案しています。紫外線対策は継続してこそ意味があるものですので、ご自身のライフスタイルに合った無理のないケアプランを一緒に考えてまいります。」
✨ よくある質問
飲む日焼け止めだけでは十分な紫外線防御効果は得られません。飲む日焼け止めはあくまで外側からの対策を補完するものです。SPF30以上・PA++以上の外用日焼け止めを塗布したうえで、内側からのサポートとして活用するのが正しい使い方です。帽子や日傘との併用もあわせて推奨されています。
多くの製品では、紫外線を浴びる30分〜1時間前の服用が推奨されています。成分が消化吸収されて血中濃度が上昇するまでに時間がかかるためです。海水浴やスポーツなど長時間屋外で過ごす日は、昼食後に追加服用を推奨している製品もあります。必ず各製品の指示に従ってください。
現在最も研究データが充実しているのは「ポリポジウム・ロイコトモスエキス」と「ニコチンアミド(ビタミンB3)」です。前者は100本以上の科学論文が発表されており、後者は皮膚がんリスク低減の可能性が示されています。当院でもこれらエビデンスのある成分を含む製品の使用を推奨しています。
一般的に安全性の高いサプリメントですが、まれに胃の不快感などの消化器症状やアレルギー反応が起こることがあります。βカロテン配合製品の過剰摂取では皮膚が黄色くなる場合もあります。妊娠中・授乳中の方や薬を服用中の方は、必ず事前に医師へご相談ください。
飲む日焼け止めにはメラニン生成を抑制する成分が含まれており、シミの予防や進行抑制が期待できます。ただし、すでにできたシミへの治療効果は限定的です。当院では飲む日焼け止めによる内服ケアと、レーザー治療などの医療的アプローチを組み合わせた総合的な治療プランをご提案しています。
📌 まとめ
飲む日焼け止めは、内側から皮膚の紫外線ダメージを軽減するアプローチとして、科学的な根拠を持つ有効な紫外線対策のひとつです。特にポリポジウム・ロイコトモスエキスやニコチンアミドを主成分とした製品は、複数の臨床試験によってその有効性が確認されており、信頼性の高い成分として評価されています。
ただし、飲む日焼け止めはあくまでも塗る日焼け止めを補完するものであり、単独で完全な紫外線防御効果を発揮するわけではありません。外用日焼け止めとの併用、帽子や日傘などの物理的な遮断との組み合わせによって、初めて万全の紫外線対策が実現します。
製品選びにあたっては、主成分の種類と含有量、科学的エビデンスの有無、製造品質、アレルギー成分の有無などをしっかりと確認することが大切です。また、持病がある方や薬を服用中の方は、必ず医師に相談してから使用してください。
紫外線対策は一時的なものではなく、年間を通じて継続することが肌の健康と美しさを守るうえで最も重要です。飲む日焼け止めを日課として取り入れながら、塗る日焼け止めや生活習慣の見直しも組み合わせることで、肌の老化を防ぎ、健やかな皮膚を長く保つことができるでしょう。
シミやシワ、くすみなどの悩みがある方や、より効果的な紫外線対策を求める方は、皮膚科や美容クリニックに相談することをおすすめします。専門医のアドバイスのもとで、あなたの肌に最適なケアプランを見つけていただければ幸いです。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 皮膚科学における紫外線対策の指針、UVA・UVBによる皮膚ダメージのメカニズム、光老化・シミ・皮膚がんリスクに関する医学的根拠の参照
- 厚生労働省 – 健康食品・サプリメントの定義と法的位置づけ、安全性・品質基準(GMP認定等)、消費者向け注意事項に関する公式情報の参照
- PubMed – ポリポジウム・ロイコトモスエキスおよびニコチンアミドの光防御効果に関する臨床試験データ・科学的エビデンスの参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務