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日焼け止めの塗り直しはなぜ必要?正しい頻度とタイミングを解説

「朝しっかり日焼け止めを塗ったから大丈夫」と思っていませんか?実は、日焼け止めは一度塗るだけでは十分な効果が持続しません。汗や皮脂、摩擦によって時間とともに落ちてしまうため、こまめな塗り直しが紫外線対策の要となります。しかし、正確にどのくらいの頻度で塗り直せばよいのか、外出中にどうやって塗り直すのか、迷っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、日焼け止めの塗り直しが必要な理由から、シーン別の正しい方法・タイミングまでを詳しく解説します。日焼けや光老化を防ぐために、ぜひ参考にしてください。


目次

  1. 日焼け止めはなぜ塗り直しが必要なのか
  2. 日焼け止めの効果が落ちる主な原因
  3. 塗り直しの頻度はどのくらいが目安?
  4. シーン別・塗り直しのタイミングと方法
  5. 外出中の塗り直しをスムーズにするコツ
  6. 日焼け止めの正しい塗り方と量の目安
  7. 日焼け止め選びのポイント(塗り直し視点から)
  8. 塗り直しをしても焼けてしまう場合の対処法
  9. まとめ

この記事のポイント

日焼け止めは汗・皮脂・光分解により2〜3時間で効果が低下するため、シーンに応じた定期的な塗り直しが必須。量不足ではSPF効果が半減し、シミ・光老化が進行する。既存のシミには当院での専門治療が有効。

🎯 日焼け止めはなぜ塗り直しが必要なのか

日焼け止めを朝に塗れば一日中効果が続くと思っている方は少なくありません。しかし実際には、日焼け止めの効果は時間の経過とともに確実に低下していきます。その理由を理解することが、適切な塗り直し習慣の第一歩です。

日焼け止めには紫外線散乱剤と紫外線吸収剤という2種類の有効成分が使われています。紫外線散乱剤は酸化亜鉛や酸化チタンなどのミネラル成分が紫外線を物理的に跳ね返す仕組みで、紫外線吸収剤はオクチノキサートやアボベンゾンなどの化学成分が紫外線のエネルギーを吸収して熱に変換する仕組みです。

特に紫外線吸収剤は、紫外線を受けることで化学反応が起きて少しずつ分解・変質していく性質があります。これが「光分解」と呼ばれる現象で、紫外線を浴びれば浴びるほど吸収剤の効果が弱まります。また、紫外線散乱剤であっても汗や皮脂によって皮膚から流れ落ちてしまえば意味がありません。

さらに、SPFやPAといった数値は「一定量を均一に塗布した場合」に得られる効果を示したものです。つまり、最初から十分な量を正しく塗れていない場合や、時間が経過して量が減った場合には、表示されている数値の効果は得られないということになります。SPF50を朝に塗ったから安心と思っていても、午後には数値ゼロに近い状態になっている可能性もあるのです。

紫外線による肌ダメージは、シミ・そばかすの形成だけでなく、コラーゲンやエラスチンを破壊する光老化の原因にもなります。光老化はシワやたるみを招く老化の大きな要因であり、その影響は蓄積されていくものです。日々の塗り直しの積み重ねが、長期的な肌の健康を守ることにつながります。

Q. 日焼け止めの効果が時間とともに落ちる主な原因は?

日焼け止めの効果が低下する主な原因は4つです。①汗による流れ落ち、②皮脂との混合による崩れ、③タオルやマスクなどとの摩擦による剥がれ、④紫外線吸収剤が紫外線を受けるたびに分解される「光分解」です。これらが複合的に作用するため、塗り直しが必須となります。

📋 日焼け止めの効果が落ちる主な原因

日焼け止めの効果が低下する原因は複数あります。それぞれの原因を知っておくことで、どのような状況で特に塗り直しが必要になるかがわかります。

🦠 汗による流れ落ち

汗は日焼け止めを皮膚の表面から洗い流してしまう最大の要因のひとつです。夏場の屋外活動や運動時はもちろん、室内でも冷房が効いていない環境では汗で日焼け止めが落ちやすくなります。ウォータープルーフ(耐水性)の日焼け止めでも、大量の汗をかくと徐々に効果が薄れていきます。

👴 皮脂による崩れ

皮脂の分泌が多いTゾーンや顎周りでは、皮脂と混ざり合うことで日焼け止めが浮いたり、流れたりします。特にオイリー肌の方は日焼け止めの崩れが早く、午前中のうちに保護効果が低下してしまうことがあります。

🔸 摩擦による剥がれ

タオルで顔を拭く、マスクをつける・外す、衣類が擦れるといった日常的な摩擦行為によっても、日焼け止めは確実に落ちていきます。特にマスク着用が習慣化している現代では、マスクと接触する口元や頬の部分は特に日焼け止めが剥がれやすい状態になっています。

💧 紫外線そのものによる分解

前述の光分解により、紫外線吸収剤はUV-A波やUV-B波を吸収するたびにその効果が減少していきます。晴天の屋外では特にこの分解が早く進みます。日陰や曇りの日でも紫外線は届くため、天気を問わず塗り直しは必要です。

✨ 時間経過による効果の低下

上記の要因がなくとも、日焼け止めの成分は時間経過とともに酸化・変質し、効果が低下します。乾燥した室内にいるだけでも、長時間塗ったままにしておくと効果は次第に薄れていきます。

💊 塗り直しの頻度はどのくらいが目安?

一般的に、日焼け止めの塗り直しは2〜3時間ごとを目安にすることが推奨されています。ただし、これはあくまで目安であり、状況によって塗り直すべきタイミングは変わります。

たとえば、日差しの強い屋外でスポーツや水遊びをしている場合は1〜2時間ごとの塗り直しが望ましいとされています。一方、室内での作業が中心でほとんど屋外に出ない日であれば、2〜3時間の間隔でも対応できることがあります。それでも、長時間窓際に座っていたり、昼食に外出したりする場合は、その前後でのケアが大切です。

日本の夏(6月〜8月)は紫外線量が特に多く、この時期は塗り直しの頻度を上げることが肌を守るうえで有効です。一方、秋冬であっても紫外線は1年を通じて降り注いでいます。UV-A波は季節を問わずほぼ一定量が届くとされており、シミや光老化の原因となるため、秋冬でも日焼け止めの使用と塗り直しを習慣にすることが推奨されます。

また、SPFやPAの数値が高ければ塗り直しの頻度が少なくてよい、というわけではありません。SPFの数値は「どれだけ長くUV-B波を防げるか」という持続時間の目安ではなく、「どれだけ強くUV-B波を防ぐか」という防御力を示す指標です。高SPFであっても、落ちてしまえば効果はゼロになります。数値に頼り過ぎず、定期的な塗り直しを意識することが重要です。

Q. 日焼け止めを塗る量が少ないと効果はどう変わる?

日焼け止めのSPF・PA数値は、1平方センチメートルあたり2mgという規定量を塗布した場合の効果です。量が少ないと表示値の1/4〜1/2程度しか効果が得られないとされています。顔全体への目安はクリームタイプで人差し指の第一関節分を2回(約1g)です。

🏥 シーン別・塗り直しのタイミングと方法

日常生活のさまざまなシーンにおける塗り直しのタイミングと方法を具体的に見ていきましょう。

📌 通勤・通学時(電車・バス利用)

電車やバスでの移動中は、窓から差し込む紫外線の影響を受けます。UV-A波はガラスを透過するため、窓際の席では紫外線を浴び続けることになります。通勤・通学の往路で日焼け止めを塗って出発し、昼食前や外出が重なるタイミングで1回塗り直すことを意識しましょう。

メイクをしている場合は、日焼け止め効果のあるパウダーやクッションファンデーションを活用して上から重ねるとよいでしょう。専用のUVパウダーはメイクを崩さずに塗り直しができる便利なアイテムです。

▶️ 屋外でのスポーツ・レジャー

マラソン、テニス、ゴルフ、登山といった屋外スポーツでは汗をかくため、日焼け止めが落ちやすい状況にあります。活動前にたっぷり塗り、活動中は1〜2時間ごとに塗り直すことが基本です。汗を軽くタオルで押さえてから再塗布するのが効果的です。なお、タオルで強くこすると皮膚を傷めるうえに日焼け止めも落ちてしまうため、押さえるように拭くことが大切です。

ウォータープルーフの日焼け止めを選んでも、完全に落ちないわけではありません。アクティブな活動時は特に頻繁な塗り直しが必要です。

🔹 海やプール

海やプールは紫外線が特に強い環境です。水面や砂浜が紫外線を反射するため、通常よりも多くの紫外線を浴びることになります。水の中にいても紫外線は届くため、「水の中にいるから大丈夫」という認識は誤りです。

海・プールでは入水のたびに、または30分〜1時間ごとに塗り直すことが推奨されます。高SPF・高PA、かつウォータープルーフ対応の製品を選び、水から上がったら早めに塗り直す習慣をつけましょう。水で濡れた肌に塗る際は、肌の水分をタオルで優しく押さえてから塗ると成分が密着しやすくなります。

📍 ドライブ・車内

車の窓ガラスはUV-B波をある程度カットしますが、UV-A波は透過します。長時間の運転や助手席での乗車では、窓側の腕や顔が日焼けすることがあります。UV-Aは肌の深層まで届き、コラーゲンを破壊して光老化を促進するため、車内でも日焼け止めは必要です。2〜3時間ごとに塗り直すことを意識しましょう。

💫 デスクワーク・室内作業

室内にいる場合も、窓際では前述の通りUV-Aの影響があります。また、蛍光灯やLED照明からもわずかに紫外線が出ているといわれています。室内専用の場合はSPF20〜30程度で十分とされることが多いですが、窓際に長時間いる場合はSPFの高いものを選ぶか、こまめな塗り直しを行いましょう。

⚠️ 外出中の塗り直しをスムーズにするコツ

塗り直しの重要性はわかっていても、外出中に実践するのが難しいと感じる方も多いでしょう。ここでは、実際に続けやすくするためのコツを紹介します。

🦠 メイクの上からでも使えるアイテムを選ぶ

メイクをしている場合、クリームやローションタイプの日焼け止めをそのままメイクの上に塗り直すのは難しいと感じるかもしれません。そこで活躍するのが、スプレータイプやパウダータイプのUV製品です。

UVスプレーは顔全体にさっとひと吹きするだけで塗り直しができ、メイクを崩しにくいのが特徴です。ただし、目や口に直接かからないよう手に取ってから塗り広げるか、目を閉じて使用する必要があります。UVパウダーはパフやブラシでさっと乗せるだけで塗り直しができ、ナチュラルなメイクの仕上がりも維持できます。

👴 ポーチに入れて持ち歩く

塗り直し用のアイテムをいつでも使えるようにカバンに常備しておくことが大切です。小さいサイズの日焼け止めや、旅行用などに詰め替えた容器を活用するとかさばりません。

🔸 アラームを活用する

「塗り直し時刻になったら通知する」というアラームをスマートフォンにセットしておくのも効果的な方法です。2〜3時間おきのリマインダーを設定しておけば、忙しい外出中でも塗り直しのタイミングを忘れずに済みます。

💧 塗り直しのルーティンをつくる

「昼食の前後」「外出から戻ったとき」「3時間ごとのトイレのタイミング」など、生活の中の決まった行動に塗り直しを組み合わせるとルーティン化しやすくなります。習慣にしてしまえば、意識的に時間を確認しなくても自然に実践できるようになります。

✨ 日焼け止め入りのメイクアイテムを活用する

日焼け止め効果のあるBBクリームやファンデーション、リップクリーム、アイクリームなどを重ね使いすることで、全体的な紫外線防御効果を補完することができます。ただし、これらはあくまで補助的なものであり、日焼け止め単体での使用に加えて取り入れる形が理想的です。

Q. メイク中の外出時に日焼け止めを塗り直す方法は?

メイクをしている外出中の塗り直しには、スプレータイプまたはパウダータイプのUV製品が適しています。UVスプレーは顔全体にさっと使えてメイクを崩しにくく、UVパウダーはパフで乗せるだけで手軽に使えます。クリームやローションタイプをメイクの上から直接重ねるのは難しいため、これらを活用しましょう。

🔍 日焼け止めの正しい塗り方と量の目安

いくらこまめに塗り直しをしても、量が少ないと期待する効果が得られません。日焼け止めの正しい量と塗り方を確認しておきましょう。

📌 必要量の目安

SPF・PAの数値は、1平方センチメートルあたり2mgという一定量を塗布した場合に得られる効果として算出されています。これを顔全体に換算すると、クリームタイプであれば人差し指の第一関節から指先までの量(約0.5g)を2回(合計約1g)塗るのが目安といわれています。ローションタイプの場合は2〜3プッシュ程度が相当します。

多くの方が実際に使用している量はこれよりも少ないという研究結果があり、少ない量での使用ではSPFの表示値の1/4〜1/2程度しか効果が得られないとも言われています。少量でいいと思い込まず、しっかりとした量を使用することが重要です。

▶️ 塗り方のポイント

日焼け止めを塗る際は、顔の中心から外側に向かって、まんべんなく広げていくことが基本です。額・鼻・頬・あご・耳の前などの部位に分けて少量ずつ置いてから、優しく伸ばしていくと均一に塗れます。

見落としがちな部位として、耳の後ろ、首の後ろ、まぶた、唇の周辺、手の甲などがあります。これらの部位も紫外線の影響を受けやすいため、忘れずに塗布しましょう。

日焼け止めはスキンケアの最後のステップとして使用し、化粧水・乳液・美容液などの保湿ケアの後に塗布します。下地や日焼け止めを塗った後にメイクをする場合は、日焼け止めが完全に肌に馴染んでから次のステップに進みましょう。

🔹 塗り直し時の注意点

塗り直しの際も、最初に塗るときと同じ量を使用することが大切です。「少し補う程度でいい」という感覚では量が足りなくなってしまいます。また、前の日焼け止めが汗や皮脂で混ざっている状態の上から重ねるよりも、一度軽く汗を押さえてから塗るほうが密着しやすくなります。

なお、塗り直しをしても前回分の日焼け止めが完全に残っていれば、成分が重なっていくことになります。日中の塗り直しはあくまで「減った分を補う」という意識で行い、夜のクレンジングはしっかりと行いましょう。日焼け止めが残ったまま就寝すると肌トラブルの原因になる場合があります。

📝 日焼け止め選びのポイント(塗り直し視点から)

日焼け止めを選ぶ際には、SPFやPAの数値だけでなく、使用シーンや塗り直しのしやすさも考慮すると、より実践的なUVケアができます。

📍 SPFとPAの使い分け

SPFはUV-B波の防御力、PAはUV-A波の防御力を示す指標です。UV-Bは肌の赤みや炎症(日焼け)の主な原因、UV-Aはシミや光老化の原因となります。

日常の通勤や室内中心の生活であればSPF20〜30、PA++程度で十分とされています。一方、屋外でのスポーツや海・プールなど強い紫外線にさらされる状況ではSPF50+、PA++++のものを選ぶのがよいでしょう。ただし、高SPFのものは肌への負担が大きいものも多いため、日常使いは適切な強度のものを選ぶのが賢明です。

💫 塗り直しのしやすさで選ぶ

外出中に使いやすいフォームを選ぶことも、塗り直し習慣の継続に役立ちます。

クリーム・ローションタイプは保湿成分が豊富でしっとりとした使用感のものが多く、スキンケアを兼ねて使用できますが、外出中の持ち歩きには少しかさばる場合があります。スプレータイプはさっと全体に噴霧できて手を汚しにくいため、アウトドアシーンや塗り直しに向いています。スティックタイプはコンパクトで持ち歩きやすく、部分的な塗り直しに便利です。パウダータイプはメイクの上から使えるため、フルメイク時の塗り直しに最適です。

🦠 肌質に合ったテクスチャーを選ぶ

肌質に合わない日焼け止めを使うと、ニキビや乾燥、かゆみなどの肌トラブルが生じ、結果的に塗り直しが億劫になってしまいます。オイリー肌の方はさらっとしたウォータリーなテクスチャー、乾燥肌の方は保湿成分が配合されたクリームタイプが合いやすいといわれています。敏感肌や赤ちゃんには、刺激の少ない紫外線散乱剤(ノンケミカル)タイプのものが適しています。

👴 落としやすさも重要なポイント

高い防御力を持つ日焼け止めほど、クレンジングで落としにくいものがあります。塗り残しは肌トラブルの原因となるため、洗顔料だけで落とせるタイプ、または専用クレンジングが必要なタイプかを事前に確認し、適切なクレンジングを行いましょう。

Q. 塗り直しを続けてもシミが改善しない場合の対処法は?

紫外線ダメージの蓄積によって形成されたシミは、市販の化粧品だけでは改善が難しい場合があります。シミには肝斑・雀卵斑・脂漏性角化症など種類があり、それぞれ適切な治療法が異なります。皮膚科や美容クリニックでは、レーザー治療・光治療・ケミカルピーリングなどの医療的アプローチが受けられるため、専門医への相談が有効です。

💡 塗り直しをしても焼けてしまう場合の対処法

正しく塗り直しをしているつもりでも、日焼けしてしまったり、シミが気になったりするケースがあります。そのような場合は、ケアの方法を見直すとともに、医療機関での相談も選択肢のひとつです。

🔸 日焼け後のアフターケア

日焼けをしてしまった場合は、まず肌を冷やすことが優先です。清潔なタオルに保冷材や氷を包んで患部を冷却するか、冷たい水で洗い流すことで炎症を抑えます。その後、化粧水や保湿クリームで十分に保湿を行います。肌が炎症を起こしている状態では、刺激の強いスキンケアや日焼け止めの使用は控えましょう。

ビタミンCやトランサミンを含む美白成分が配合された化粧品は、メラニン生成を抑制する効果があるとされており、日焼け後のケアとして活用できます。ただし、医薬品ではないため、効果には個人差があります。

💧 シミや色素沈着が気になる場合

紫外線の積み重ねによってすでにシミや色素沈着が形成されてしまっている場合、市販の化粧品だけでは改善が難しいことがあります。シミにはさまざまな種類があり、脂漏性角化症(老人性イボ)、肝斑、雀卵斑(そばかす)、炎症後色素沈着などが代表的なものとして挙げられます。それぞれのシミの種類によって適切な治療法が異なります。

皮膚科や美容クリニックでは、レーザー治療、光治療(フォトフェイシャルなど)、ケミカルピーリング、イオン導入、内服・外用薬(ハイドロキノン、トレチノインなど)といった医療的アプローチが提供されています。シミの状態によって最適な治療法は異なるため、まずは医師に相談して正確な診断を受けることが大切です。

✨ 塗り直しの方法を根本から見直す

日焼けが繰り返す場合は、使用している日焼け止めのSPF・PAが使用シーンに合っていない可能性があります。また、塗る量が少なすぎる、塗り直しの間隔が長すぎる、塗り忘れている部位がある、といった点も見直してみましょう。生活習慣の中で日傘や帽子、UVカット素材の衣類などの物理的な紫外線対策も組み合わせると、より効果的に紫外線から肌を守ることができます。

📌 内側からの紫外線対策も有効

外側からの日焼け止めによるケアと合わせて、内側からの紫外線対策も注目されています。ビタミンCやビタミンEはメラニンの生成を抑制するとともに、紫外線ダメージによる酸化ストレスを軽減する抗酸化作用を持つとされています。また、ポリポジウム・ロイコトモス(シダ植物由来の成分)などを含む経口サプリメントは、海外では日光過敏症や色素沈着の予防・改善目的で研究されています。

ただし、サプリメントはあくまで補助的なものであり、日焼け止めの代替にはなりません。外用ケアとの組み合わせで活用しましょう。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、「朝しっかり塗ったから大丈夫」と思われていた患者様が、シミや光老化が進んだ状態でご来院されるケースが少なくありません。日焼け止めの効果は汗・皮脂・摩擦・光分解によって確実に低下するため、2〜3時間ごとの塗り直しを習慣にすることが、将来の肌状態を大きく左右します。すでに気になるシミがある方は、日々の塗り直しケアを継続しながら、お気軽にご相談ください。適切な診断のもと、お一人おひとりに合った治療法をご提案いたします。」

✨ よくある質問

日焼け止めはどのくらいの頻度で塗り直すべきですか?

一般的に2〜3時間ごとの塗り直しが推奨されています。ただし、屋外でのスポーツや海・プールなど汗をかきやすい状況では1〜2時間ごとに行うのが理想的です。SPFの数値が高くても落ちてしまえば効果はゼロになるため、数値に頼らず定期的な塗り直しを習慣にすることが大切です。

メイクをしていても日焼け止めを塗り直せますか?

はい、可能です。メイクの上からはスプレータイプやパウダータイプのUV製品が便利です。UVスプレーは顔全体にさっと使え、UVパウダーはパフで乗せるだけでメイクを崩さずに塗り直しができます。クリームやローションタイプをそのまま重ねるのは難しいため、外出中はこれらのアイテムを活用しましょう。

室内にいる場合も日焼け止めの塗り直しは必要ですか?

必要です。UV-A波は窓ガラスを透過するため、窓際に座っている場合は室内でも紫外線の影響を受けます。UV-Aはシミや光老化(シワ・たるみ)の原因となります。室内中心の日は2〜3時間ごとを目安に塗り直し、窓際に長時間いる場合はSPFの高いものを選ぶことをおすすめします。

日焼け止めを塗る量が少ないと効果はどうなりますか?

表示されているSPF・PAの効果が大幅に低下します。日焼け止めの数値は1平方センチメートルあたり2mgという一定量を塗布した場合の効果であり、量が少ないと表示値の1/4〜1/2程度しか効果が得られないとも言われています。クリームタイプであれば人差し指の第一関節分を2回(約1g)が顔全体への目安量です。

日焼け止めをこまめに塗り直してもシミが気になる場合はどうすればよいですか?

紫外線ダメージが蓄積してできたシミは、市販の化粧品だけでは改善が難しい場合があります。シミの種類によって適切な治療法が異なるため、皮膚科や美容クリニックへの相談をおすすめします。当院ではレーザー治療や光治療など、診断に基づいた個別の治療法をご提案していますので、お気軽にご相談ください。

📌 まとめ

日焼け止めの塗り直しは、紫外線対策において欠かせない習慣です。朝に一度塗るだけでは、汗や皮脂、摩擦、紫外線による光分解などによって効果は確実に低下していきます。2〜3時間ごとの塗り直しを基本としつつ、屋外活動や海・プールなどの状況に応じてより頻繁に行うことが、肌を守るために重要です。

メイクの上からでも使えるスプレーやパウダータイプのUV製品を活用したり、塗り直しのルーティンをつくったりすることで、外出中でも無理なく実践できるようになります。また、塗る量も重要で、少なすぎると表示されているSPF・PAの効果が得られないことを覚えておきましょう。

すでにシミや色素沈着が気になっている方は、日々の塗り直し習慣を続けながら、専門のクリニックへの相談も検討してみてください。紫外線ダメージは蓄積されるものであり、早めのケアが将来の肌状態に大きく影響します。正しい塗り直し習慣を身につけ、健やかな肌を長く保ちましょう。

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📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 日焼け・光老化・シミ(色素沈着)に関する皮膚科学的解説、紫外線によるUV-A・UV-B波の肌への影響、SPF・PAの定義と適切な日焼け止めの使用方法についての参照
  • 厚生労働省 – 日焼け止め製品(医薬部外品)のSPF・PA表示基準、紫外線散乱剤・紫外線吸収剤の成分に関する薬事規制および安全性情報の参照
  • WHO(世界保健機関) – 紫外線(UV-A・UV-B)が人体に与える健康影響、光老化・皮膚がんリスク、日焼け止めの適切な使用頻度と塗布量に関する国際的ガイドラインの参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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