虫に刺されると、赤みやかゆみが出てきてつらい思いをした経験は誰にでもあるのではないでしょうか。「いつになったら治るのだろう」「何日もかゆいのは普通のこと?」と不安に感じる方も少なくありません。虫刺されの症状が続く期間は、刺した虫の種類や個人の体質、刺された部位などによって大きく異なります。症状が長引いたり、悪化したりする場合には、適切なケアや医療機関への受診が必要になることもあります。この記事では、虫刺されによる赤みやかゆみが何日続くのか、原因となる虫の特徴、自宅でできるケア方法、そして受診すべきタイミングまで詳しく解説していきます。
目次
- 虫刺されで赤くかゆくなる仕組み
- 虫刺されの症状は何日続く?虫の種類別に解説
- 症状が長引く・悪化するケースとは
- 虫刺されの正しいケア方法
- 市販薬を使う際のポイント
- 病院に行くべき症状・タイミング
- 虫刺されを予防するためのポイント
- まとめ
この記事のポイント
虫刺されの症状は虫の種類により異なり、蚊は数日〜1週間、ダニ・ノミは1〜2週間以上続く場合がある。かかないことが悪化防止の基本で、市販薬使用後も1週間以上改善しない場合や感染兆候・全身症状がある場合は皮膚科への早期受診が重要。
🎯 虫刺されで赤くかゆくなる仕組み
虫に刺されると、なぜ赤みやかゆみが生じるのでしょうか。まずはその基本的な仕組みを理解しておきましょう。
虫が皮膚を刺す際、虫は唾液や毒液を皮膚の中に注入します。この唾液や毒液に含まれる成分が異物として認識されると、私たちの体の免疫システムが反応を起こします。これが「アレルギー反応」と呼ばれるものです。
具体的には、皮膚の肥満細胞という細胞が異物に反応してヒスタミンなどの化学物質を放出します。ヒスタミンは血管を拡張させ、皮膚の血流を増加させることで赤みをもたらします。同時に神経を刺激することでかゆみを引き起こします。また、血管の透過性が高まることで皮膚に液体が滲み出し、腫れや膨らみ(膨疹)が生じます。
虫刺されのアレルギー反応には、大きく分けて二つのパターンがあります。一つは「即時型反応」で、刺されてから数分〜1時間以内にかゆみや赤み、腫れが現れるタイプです。もう一つは「遅延型反応」で、刺されてから数時間〜数日後に症状が出てくるタイプです。人によっては即時型と遅延型の両方が現れることもあり、これを「二相性反応」と呼びます。
また、虫刺されへの反応の強さは個人差が非常に大きく、同じ虫に刺されても症状がほとんど出ない人もいれば、強いアレルギー反応を示す人もいます。さらに、同じ人でも刺される回数が増えるにつれてアレルギー反応が変化することもあります。特に子どもは年齢が上がるにつれて反応が変わってくることがわかっています。
Q. 虫刺されで赤みやかゆみが生じる仕組みは?
虫が唾液や毒液を皮膚に注入すると、免疫系が異物と認識してアレルギー反応を起こします。肥満細胞からヒスタミンが放出され、血管拡張による赤み、神経刺激によるかゆみ、血管透過性亢進による腫れが生じます。反応には刺されてすぐ起こる即時型と、数時間〜数日後に現れる遅延型があります。
📋 虫刺されの症状は何日続く?虫の種類別に解説
虫刺されによる赤みやかゆみが何日続くかは、刺した虫の種類によって大きく異なります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
🦠 蚊(カ)
日常生活で最も刺される機会が多い虫です。蚊に刺された場合、即時型反応として数分後から赤みや膨疹(ぽっこりした腫れ)、かゆみが現れます。この即時型の症状は多くの場合、数時間から半日程度で落ち着いてきます。
その後、遅延型反応として翌日以降に再びかゆみや赤み、硬いしこりが現れることがあります。この遅延型の症状は通常2〜3日で改善しますが、体質によっては1週間程度続くこともあります。かいてしまうと炎症が悪化し、さらに長引く原因になります。
なお、子どもは蚊に刺された際に「ストロフルス」と呼ばれる強い反応を示すことがあります。刺された部位が大きく腫れ上がり、数日から1週間以上かゆみや赤みが続くことがあります。これはEBウイルスの感染と関係することもあり、注意が必要です。
👴 ダニ
ダニによる虫刺されは、蚊と異なり、刺されてすぐには気づかないことが多いのが特徴です。マダニは皮膚に噛みつき、数日間吸血を続けることがあります。一方、家の中に生息するツメダニやイエダニは、皮膚を刺して体液を吸います。
ダニに刺されると、強いかゆみを伴う赤いブツブツが現れます。症状は非常に頑固で、1〜2週間程度続くことも珍しくありません。かいてしまうと症状が長引きやすく、場合によっては数週間以上かかることもあります。特に布団や畳の上など、ダニが多い場所でよく刺されます。
マダニは感染症(重症熱性血小板減少症候群:SFTSなど)を媒介することがあるため、特に注意が必要です。山や草むらなどに入った後は、体にマダニが付いていないかチェックすることが大切です。
🔸 ノミ
ペットを飼っている家庭ではノミに刺されることがあります。ノミに刺されると、強いかゆみと赤い点状の発疹が現れ、特にくるぶし周辺や足首など、低い位置に多く見られます。
症状の持続期間は通常1〜2週間程度ですが、アレルギー反応が強い方では数週間続くこともあります。ノミに刺されると複数箇所に一度にブツブツができることが多く、「ノミ刺症」とも呼ばれます。ペットにノミがついている限り再び刺されてしまうため、ペット自体の治療と環境のノミ駆除が必要です。
💧 ハチ(蜂)
ハチに刺された場合、刺された直後から強い痛みと赤み、腫れが現れます。症状は通常数日間続き、腫れは1〜2日でピークに達した後、徐々に引いていきます。多くの場合は1週間以内に改善しますが、局所の腫れが強い場合は数週間かかることもあります。
最も危険なのは「アナフィラキシーショック」と呼ばれる全身性の強いアレルギー反応です。ハチに刺された後、じんましんや呼吸困難、意識消失などが起きた場合は命に関わることがあるため、ただちに救急車を呼ぶ必要があります。過去にハチに刺されたことがある方は特にリスクが高いので注意してください。
✨ アブ
アブは皮膚をかみちぎるようにして吸血するため、刺された際の痛みが強く、出血することもあります。腫れやかゆみは強く出やすく、症状は1週間〜数週間続くことがあります。かゆみが強いためかきむしってしまいやすく、二次感染(とびひなど)を起こすリスクもあります。
📌 毛虫・チャドクガ
毛虫に触れたり、風に乗った毒針毛が皮膚に刺さったりすることで皮膚炎を起こします。チャドクガやドクガの幼虫による皮膚炎は「毒毛虫皮膚炎」と呼ばれ、強いかゆみと赤い発疹が現れます。症状は1〜3週間程度続くことが多く、衣服や洗濯物を介して広がることもあります。
▶️ 南京虫(トコジラミ)
近年、旅行などによって持ち込まれるケースが増えているのがトコジラミ(南京虫)です。刺された後の反応は遅延型が多く、刺されてから数日後にかゆみや赤い発疹が出ることがあります。体に残る痕は1〜2週間以上続くことがあり、ベッドや布団に潜んでいる限り繰り返し刺されるため、駆除が必要です。
Q. 虫の種類別に症状の持続期間を教えてください
蚊に刺された場合は数日〜1週間程度が目安です。ダニやノミでは1〜2週間以上続くことも珍しくありません。ハチは多くの場合1週間以内に改善しますが、アブや毛虫(チャドクガ等)は1〜数週間続く場合があります。いずれもかきむしると炎症が悪化し、症状が長引く原因になります。
💊 症状が長引く・悪化するケースとは
通常の虫刺されであれば、適切なケアをすることで数日〜1週間程度で症状が落ち着いてきます。しかし、以下のような場合には症状が長引いたり、悪化したりすることがあります。
🔹 かきむしることによる悪化
虫刺されのかゆみに耐えられず、ついかいてしまうことで皮膚のバリア機能が壊れ、炎症が悪化します。かくことで新たにヒスタミンが放出され、かゆみが増すという悪循環に陥りやすくなります。また、かきむしった傷から細菌が入り込み、二次感染を起こすこともあります。
📍 二次感染(とびひなど)
虫刺されの傷から細菌が入り込むと、「とびひ(伝染性膿痂疹)」や蜂窩織炎(ほうかしきえん)などの感染症を起こすことがあります。虫刺されの部位が黄色い液(膿)を持つようになったり、周囲が急速に赤く広がったり、熱を持ったりしてきたら、感染が疑われます。このような場合には抗生剤による治療が必要です。
💫 アレルギー素因のある方
アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどアレルギー素因を持つ方は、虫刺されへの反応が強く出る傾向があります。また、皮膚のバリア機能が低下しているため、感染も起こしやすくなります。市販薬だけでは対処が難しい場合も多く、早めに皮膚科を受診することをお勧めします。
🦠 ストロフルス(超過敏症)
主に幼少期から学童期の子どもに見られる、蚊に対する強いアレルギー反応です。刺された部分が大きく腫れ上がり、水疱(水ぶくれ)ができたり、発熱を伴ったりすることもあります。かゆみが非常に強く、症状が数週間続く場合もあります。通常は成長とともに反応が弱まっていきますが、症状が強い場合は受診が必要です。
👴 感染症の合併
先述のマダニによるSFTS(重症熱性血小板減少症候群)やライム病、日本紅斑熱などのように、虫が媒介する感染症を発症した場合は、発熱・頭痛・筋肉痛・倦怠感などの全身症状が現れます。これらは命に関わることもある重篤な感染症であり、虫刺されの後にこのような全身症状が出た場合はすぐに医療機関を受診することが必要です。
🏥 虫刺されの正しいケア方法
虫刺されの症状を長引かせないためには、刺された直後からの適切なケアが重要です。正しい対処法を覚えておきましょう。
🔸 刺された直後の対処法
虫に刺されたと気づいたら、まず流水で刺された部位を洗い流しましょう。特に蜂に刺された場合は、刺さっている針が残っていることがあります。無理に指でつまむと毒が押し出されてしまうため、クレジットカードなどの薄い板状のもので皮膚の表面を滑らせるようにして取り除くのが理想的です。
刺された部位を冷やすことで、かゆみや腫れをある程度抑えることができます。保冷剤や氷をタオルで包んで患部に当てると効果的です。ただし、直接氷を当て続けると凍傷のリスクがあるので注意が必要です。10〜15分を目安に行いましょう。
💧 かかないことが最重要
虫刺されのケアで最も大切なのは「かかない」ことです。かゆいからといってかいてしまうと、以下のような問題が起きます。
まず、皮膚のバリア機能が傷つき、炎症がさらに強まります。次に、かくことで皮膚のマスト細胞が刺激され、追加のヒスタミンが放出されて「かけばかくほどかゆくなる」という悪循環が生まれます。そして、傷口から細菌が入り込み、感染症を引き起こすリスクが高まります。
特に子どもは我慢しにくいため、爪を短く切っておくことや、就寝中に無意識にかかないよう手袋を着用させることも有効です。
✨ 保冷・冷却の活用
患部を冷やすことはかゆみと腫れの軽減に効果的です。市販の「虫刺され用冷却ジェル」なども活用できます。冷やすことで神経の感覚が一時的に鈍くなり、かゆみを感じにくくなります。症状が強い間は繰り返し冷却することでかゆみをコントロールしやすくなります。
📌 マダニが刺さっている場合の注意点
マダニが皮膚に食いついている場合、自分で無理に引っ張って取り除こうとしてはいけません。マダニの口器が皮膚内に残ったり、マダニが感染症の原因となる病原体を吐き戻す可能性があります。皮膚科や外科などの医療機関で取り除いてもらうことが最善です。
▶️ 毛虫に触れた・触れた疑いがある場合
チャドクガなどの毛虫に触れた場合は、毒針毛が皮膚に刺さっています。セロハンテープを患部に貼ってはがすことで毒針毛を取り除く方法が有効です。その後、流水でよく洗い流してください。かきむしったり、こすったりすると毒針毛がさらに皮膚に刺さり込んで症状が悪化するため注意が必要です。
Q. 虫刺されで病院を受診すべき症状・タイミングは?
ハチ刺されなどの後に全身のじんましん・呼吸困難・意識消失が現れた場合はアナフィラキシーショックの疑いがあり、直ちに救急受診が必要です。また、患部に膿が出る・赤みが急速に広がるなど感染兆候がある場合や、市販薬を1週間以上使用しても改善しない場合も、皮膚科への早めの受診が推奨されます。
⚠️ 市販薬を使う際のポイント
薬局やドラッグストアには多くの虫刺され用の市販薬が販売されています。上手に活用するためのポイントを解説します。
🔹 外用薬(塗り薬)の種類
市販の虫刺され薬には、主にかゆみ止め成分として「ジフェンヒドラミン塩酸塩」(抗ヒスタミン薬)が含まれているものが多く、即効性があります。炎症が強い場合には「ステロイド外用薬」が配合された製品が有効です。ステロイド外用薬はかゆみや腫れを抑える効果が高く、炎症を早期に鎮めてくれます。
市販のステロイド外用薬は弱〜中程度の強さのものが多く、顔や陰部などには使用を控える必要があります。また、目や口の周囲、傷のある部位への使用も避けましょう。子どもに使用する際は、使用する部位や量に注意が必要です。
📍 液体タイプとクリームタイプの使い分け
液体(スプレーやローション)タイプは広い範囲に手を汚さずに塗れるため、多くの箇所に使いたいときに便利です。一方、クリームやゲルタイプは保湿効果があり、皮膚への密着度が高いため、特定の部位に集中的に使いたい場合に向いています。
💫 飲み薬の活用
かゆみが強い場合や広い範囲に及ぶ場合には、市販の抗ヒスタミン薬(内服薬)を服用することも選択肢の一つです。抗ヒスタミン薬はかゆみを引き起こすヒスタミンの働きを抑えることで、全身のかゆみを軽減します。ただし、眠気が出る成分が含まれているものも多いため、服用のタイミングや仕事・運転への影響に注意しましょう。
🦠 市販薬使用の注意点
市販薬を使っても1週間以上症状が改善しない場合や、悪化する場合は自己判断で使い続けず、医療機関を受診することが大切です。また、妊娠中・授乳中の方、乳幼児、高齢者への使用については特に注意が必要であり、不安な場合は薬剤師や医師に相談するようにしましょう。
🔍 病院に行くべき症状・タイミング

虫刺されの多くは自宅でのケアや市販薬で対処できますが、以下のような場合には迷わず医療機関を受診してください。
👴 すぐに受診が必要なケース
ハチや毛虫などに刺された後、数分〜30分以内に全身のじんましん、顔や喉の腫れ、呼吸困難、動悸、意識が遠くなるなどの症状が現れた場合はアナフィラキシーショックの可能性があり、命に危険が及ぶことがあります。すぐに救急車を呼んでください。
マダニに刺された後、数日〜数週間後に発熱(38度以上)、頭痛、筋肉痛、食欲低下、消化器症状(吐き気・嘔吐・下痢)などが現れた場合は重篤な感染症の可能性があるため、早急に受診してください。
🔸 早めに受診した方がよいケース
虫刺されの部位に膿(うみ)が出たり、周囲が急速に赤く広がったり、熱を持ったりしてきた場合は細菌感染を起こしている可能性があります。抗生剤が必要になることが多いため、皮膚科を受診しましょう。
市販薬を1週間程度使用しても症状が改善しない、またはかゆみや腫れが悪化する場合も受診のサインです。また、かゆみが非常に強く、睡眠が妨げられているような場合も、処方薬による治療で症状をコントロールすることができます。
子どもが蚊に刺されて高熱を伴う大きな腫れが起きた場合(ストロフルスの疑い)も、医師による診断と適切な治療が必要です。
💧 受診する診療科
虫刺されの症状が皮膚に限られている場合は皮膚科が適しています。発熱などの全身症状がある場合は内科や感染症科、緊急性がある場合は救急診療を受けましょう。子どもの場合は小児科でも対応可能です。
医療機関では、症状に応じてより強力なステロイド外用薬の処方、内服の抗ヒスタミン薬(眠気の少ないタイプなど)、感染を伴う場合の抗生剤処方などが行われます。市販薬で対処が難しい場合でも、医師の処方薬で速やかに改善することが多いため、我慢せずに相談することをお勧めします。
Q. 虫刺されを予防するための主な対策は?
虫除け剤(ディートやイカリジン配合)の使用が効果的です。草むらや山林では長袖・長ズボンで肌の露出を減らし、明るい色の服装を選ぶとよいでしょう。室内ではダニ対策として寝具の定期洗濯と掃除機がけを行い、湿度を50〜60%に保つことが有効です。アウトドア後はマダニが付いていないか全身を確認することも重要です。
📝 虫刺されを予防するためのポイント
虫刺されを防ぐためには、日常生活の中でいくつかの予防策を取り入れることが効果的です。
✨ 虫除け剤の活用
市販の虫除けスプレーやローションを使用することは、蚊やアブなどの虫刺されを予防する上で最も手軽で効果的な方法です。主成分として「ディート(DEET)」や「イカリジン(ピカリジン)」が使われており、これらは安全性が確認されています。使用する際は製品の用法・用量を守り、子どもへの使用については年齢制限などの注意事項をよく確認してください。
📌 肌の露出を減らす
草むらや山林などに入る際は、長袖・長ズボンを着用し、靴下と手袋で露出部位を減らすことが重要です。また、明るい色の服装は蜂などを引き付けにくいといわれています。逆に黒い服装は蜂を刺激するリスクがあるとされています。
▶️ 室内・住環境の整備
室内への虫の侵入を防ぐために、窓や玄関に網戸を使用することが基本です。夜間に光に集まる虫を減らすため、LED照明(紫外線が少ない)への切り替えも効果的です。ダニ対策としては、布団や寝具の定期的な洗濯・乾燥、こまめな掃除機がけが有効です。湿度を50〜60%程度に保つことでダニの繁殖を抑えることができます。
🔹 ペットのノミ・マダニ管理
ペットを飼っている場合は、定期的に動物病院でのノミ・マダニ予防薬の使用や、グルーミングによる確認を行いましょう。ペットにノミやマダニが付いたまま室内に入ることで、家族にも被害が及ぶことがあります。
📍 アウトドア活動後のチェック
山や草むら、森林での活動後は、皮膚や頭皮、衣服にマダニが付いていないか必ず確認しましょう。特にマダニが好む体の付け根(脇、股、耳の後ろ、首など)を念入りにチェックすることが大切です。入浴時に鏡を使いながら全身を確認する習慣をつけるとよいでしょう。
💫 ハチの巣に近づかない
庭や建物の近くにハチの巣を見つけた場合は、自分で駆除しようとせず、専門業者や自治体に相談することが安全です。特にスズメバチの巣は大変危険であり、安易に近づくことは避けてください。また、甘い香りの香水や整髪料はハチを引き寄せる可能性があるため、アウトドア活動時は控えるようにしましょう。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、虫刺されによる症状で受診される患者様の多くが、かゆみを我慢できずにかきむしってしまい、症状を悪化させた状態でいらっしゃるケースが見受けられます。市販薬を使用しても1週間以上症状が改善しない場合や、腫れや赤みが広がってきた場合は、二次感染や強いアレルギー反応が起きている可能性がありますので、早めにご相談いただくことをお勧めします。特にお子様の場合は症状が強く出やすい傾向がありますので、保護者の方が症状の変化を注意深く観察し、気になるサインがあれば遠慮なくご来院ください。」
💡 よくある質問
刺した虫の種類によって異なります。蚊の場合は数日〜1週間程度が目安ですが、ダニやノミでは1〜2週間以上続くこともあります。かきむしると炎症が悪化して長引く原因になるため、かかないことが最も重要です。アレルギー体質の方や子どもは症状が強く出やすい傾向があります。
かくことで皮膚のバリア機能が傷つき、炎症がさらに悪化します。また、かく刺激によって追加のヒスタミンが放出され「かけばかくほどかゆくなる」悪循環に陥ります。さらに傷口から細菌が入り込み、とびひや蜂窩織炎などの二次感染を引き起こすリスクもあるため、できる限り患部を冷やすなどの対処でかゆみを抑えましょう。
市販薬を使用して1週間以上経っても症状が改善しない場合、または腫れや赤みが広がってきた場合は早めの受診をお勧めします。膿が出る・熱を持つなど感染の兆候がある場合も受診が必要です。アイシークリニック渋谷院でも虫刺されによる皮膚症状のご相談をお受けしていますので、お気軽にご相談ください。
マダニに刺された後、数日〜数週間以内に38度以上の発熱・頭痛・筋肉痛・倦怠感・消化器症状などが現れた場合は、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)などの重篤な感染症の可能性があります。命に関わるケースもあるため、すぐに医療機関を受診してください。なお、マダニは自分で無理に取り除かず医療機関で除去してもらうことが最善です。
子どもが蚊に刺されて大きく腫れ上がり、水ぶくれや発熱を伴う場合は「ストロフルス」と呼ばれる強いアレルギー反応の可能性があります。症状が数週間続くこともあり、市販薬だけでは対処が難しいケースも少なくありません。当院でも小児の虫刺されによる皮膚症状に対応しておりますので、症状が強い場合はお早めにご受診ください。
✨ まとめ
虫刺されによる赤みやかゆみが何日続くかは、刺した虫の種類、個人の体質、ケアの方法によって大きく異なります。蚊に刺された場合は数日〜1週間程度が目安ですが、ダニやノミでは1〜2週間以上続くこともあります。アレルギー反応が強い方や子どもでは、より長く症状が続く場合があります。
症状を悪化させないためには、かかないことが最も重要です。刺された直後は冷却し、市販の虫刺され薬を適切に使用することで多くの場合は対処できます。しかし、症状が1週間以上改善しない場合、感染の兆候がある場合、全身症状が現れた場合には早めに医療機関を受診することが大切です。
アイシークリニック渋谷院では、虫刺されによる皮膚症状でお困りの際にも皮膚科専門の観点からご相談をお受けしています。「市販薬を使ってみたけれど治らない」「いつもより腫れが強い」「繰り返し同じ場所に症状が出る」などのお悩みがある場合は、ぜひお気軽にご相談ください。虫刺されは軽視されがちですが、適切なケアと必要に応じた医療を受けることで、症状を早期に改善させ、二次感染などのトラブルを防ぐことができます。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 虫刺されによる皮膚症状(アレルギー反応、かゆみ・赤み・腫れのメカニズム、ステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬による治療指針)に関する診療ガイドライン
- 厚生労働省 – マダニ媒介感染症(SFTS・重症熱性血小板減少症候群、ライム病、日本紅斑熱など)の予防・対処・受診に関する公式情報
- 国立感染症研究所 – マダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)をはじめとする虫媒介感染症の疫学・症状・診断・予防に関する詳細情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務