「水虫かもしれないけれど、どうすればいいかわからない」「市販薬を試したけれどなかなか治らない」そんな悩みを抱えていませんか。水虫は日本人の約5人に1人が罹患していると言われるほど一般的な皮膚疾患ですが、正しい知識がないと長期化したり再発を繰り返したりすることも珍しくありません。この記事では、水虫の種類や原因から始まり、自宅でできるセルフケア、市販薬の使い方、そして病院での治療まで、水虫を治す方法をわかりやすく解説します。
目次
- 水虫とは?原因と感染経路を知ろう
- 水虫の種類と症状
- 水虫かどうか自分で確認する方法
- 水虫を治す方法:自宅でできるセルフケア
- 市販の水虫薬の選び方と正しい使い方
- 病院に行くべきタイミングと受診の流れ
- 病院での治療法(外用薬・内服薬)
- 爪水虫の治し方
- 水虫の再発を防ぐ日常習慣
- まとめ
この記事のポイント
水虫は白癬菌による感染症で、趾間型・小水疱型・角質増殖型・爪白癬の4種類がある。軽症は市販薬で対応できるが、症状消失後も継続使用が必須。爪水虫や市販薬で改善しない場合は皮膚科受診が推奨される。
🎯 水虫とは?原因と感染経路を知ろう
水虫(みずむし)は、白癬菌(はくせんきん)と呼ばれる皮膚糸状菌が皮膚の角質層に感染することで起こる感染症です。医学的には「足白癬(あしはくせん)」と呼ばれ、手や爪、頭皮など全身に感染が広がることもあります。
白癬菌は自然界や人の皮膚に普通に存在している真菌(カビの一種)で、温度が高く湿度の多い環境を好みます。感染が成立するためには、白癬菌が皮膚に付着した状態で一定時間(約24〜48時間)が経過することが必要です。そのため、接触した直後に洗い流せば感染リスクを大幅に下げることができます。
主な感染経路は次のとおりです。プールや温泉・銭湯などの共用の足ふきマット、スポーツジムのシャワー室、家族間でのスリッパや足ふきタオルの共用などが代表的です。白癬菌は乾燥した環境では長くは生きられませんが、高温多湿の場所では長期間生存することができるため、夏場は特に感染リスクが高まります。
また、水虫は「不潔な人がかかる病気」と思われがちですが、実際には清潔にしていても感染することがあります。特に、長時間靴を履いていて足が蒸れやすい方、糖尿病などで免疫機能が低下している方、足の皮膚が傷つきやすい方は感染リスクが高くなります。
Q. 水虫の種類にはどんなものがありますか?
水虫は主に4種類に分類されます。足の指の間が白くふやける「趾間型」、足裏に水疱ができる「小水疱型」、足裏全体が硬く厚くなる「角質増殖型」、爪が白く濁り変形する「爪白癬(爪水虫)」です。種類によって治療法が異なるため、正確な把握が重要です。
📋 水虫の種類と症状
水虫にはいくつかの種類があり、症状によって治療のアプローチが異なります。自分の水虫がどの種類に当たるのかを把握することが、適切な治療の第一歩です。
🦠 趾間型(しかんがた)
水虫の中で最も多いタイプです。足の指の間、特に薬指と小指の間に発症しやすく、皮膚が白くふやけてめくれたり、赤くただれたりします。かゆみを伴うことが多く、ひどくなると皮膚が剥がれて痛みが出ることもあります。蒸れやすい指の間で菌が増殖しやすいため、革靴や運動靴を長時間履く機会が多い方に好発します。
👴 小水疱型(しょうすいほうがた)
足の裏や側面、土踏まずの周辺に小さな水疱(水ぶくれ)が多数できるタイプです。水疱は破れて皮がむけることが多く、強いかゆみを伴います。春から夏にかけて症状が悪化しやすく、秋から冬は症状が落ち着く傾向があります。白癬菌に対するアレルギー反応が関与していると考えられています。
🔸 角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)
足の裏全体が厚く硬くなり、皮膚がざらつくタイプです。かゆみはほとんどないことが多いため、水虫と気づかないケースも少なくありません。慢性化したケースや高齢者に多く見られます。角質が厚くなっているため、外用薬が浸透しにくく治療が難しいことがあります。
💧 爪白癬(つめはくせん)
爪に白癬菌が感染したタイプで、「爪水虫」とも呼ばれます。爪が白く濁ったり、黄色や茶色に変色したり、厚みが増してもろくなったりします。かゆみや痛みがないことが多く、見た目の変化で気づくことがほとんどです。外用薬だけでは治りにくく、内服薬による治療が必要になることが多いため、早期に皮膚科を受診することが大切です。
💊 水虫かどうか自分で確認する方法
「これは水虫?それとも単なる乾燥やあかぎれ?」と迷う方は多いものです。水虫と間違われやすい皮膚疾患には、かぶれ(接触性皮膚炎)、乾癬、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、多形性紅斑などがあります。これらは水虫の薬を使っても改善しないどころか悪化することがあるため、自己判断には注意が必要です。
自分でチェックできる目安として、以下のような症状が複数当てはまる場合は水虫の可能性があります。
- 足の指の間が白くふやけている、または皮がめくれている
- 足の裏や側面に小さな水疱がある
- 足の裏の皮膚が硬く厚くなり、ひび割れがある
- 爪が白く濁り、厚く変形している
- 特に夏になると症状が悪化する
- 家族や一緒に生活している人も同様の症状がある
ただし、確実に診断するには皮膚科で顕微鏡検査を行う必要があります。皮膚の一部を採取して顕微鏡で観察し、白癬菌の存在を確認する検査は数分で結果が出ます。自己判断で市販薬を使い続けて症状が改善しない場合は、まず診断を確定させることが治療の近道です。
Q. 市販の水虫薬を使うときの注意点は?
市販の抗真菌薬を使う際の最重要ポイントは、症状が消えた後も使い続けることです。かゆみや皮むけが治まっても角質層に白癬菌が残っている可能性があるため、趾間型・小水疱型では症状改善後さらに2〜4週間の継続使用が推奨されます。患部だけでなく周辺の皮膚にも塗布してください。
🏥 水虫を治す方法:自宅でできるセルフケア
水虫の治療の基本は抗真菌薬の使用ですが、薬の効果を最大限に引き出すためには、日常のセルフケアも欠かせません。以下に、自宅でできる基本的なケアをまとめます。
✨ 足を清潔に保つ
毎日入浴時に足をしっかり洗うことが基本です。特に足の指の間は忘れがちなので意識して洗いましょう。ただし、ゴシゴシと強くこすりすぎると皮膚に微細な傷ができ、むしろ菌が侵入しやすくなるため、石けんを泡立てて優しく洗うのがポイントです。洗った後はしっかりと水気を拭き取ることも重要です。湿った状態が続くと菌が繁殖しやすくなるため、タオルで丁寧に乾かしましょう。特に指の間まで丁寧に水気を取ることを心がけてください。
📌 足を乾燥させる環境をつくる
白癬菌は高温多湿の環境を好みます。足を乾燥した状態に保つことが、菌の増殖を抑えることにつながります。靴下は吸湿性の高い綿素材や速乾性素材のものを選び、1日1回以上の交換を心がけましょう。また、靴も毎日同じものを履き続けると内部が蒸れた状態になるため、複数の靴をローテーションして使うと効果的です。靴の内部に防菌・除湿スプレーを使用したり、靴の中に乾燥剤を入れたりすることも菌の増殖抑制に役立ちます。
▶️ 感染拡大を防ぐための工夫
水虫は家庭内でも感染が広がりやすいため、家族への配慮も大切です。足ふきタオルやスリッパは個人のものを使うようにし、共用は避けましょう。浴室のマットも定期的に洗濯・乾燥させることが大切です。また、自分の足で触れた場所(特にバスマットやカーペット)には白癬菌が落ちていることがあるため、定期的に掃除・洗浄することが重要です。
⚠️ 市販の水虫薬の選び方と正しい使い方
軽度の水虫であれば、市販の抗真菌薬で改善が期待できます。ドラッグストアなどで購入できる水虫薬には、クリームタイプ、液体タイプ、スプレータイプ、パウダータイプなど様々な剤形があります。それぞれに適した使い方が異なるため、症状に合わせて選ぶことが大切です。
🔹 剤形の選び方
クリームタイプは皮膚への密着性が高く、広い範囲にしっかり薬を塗り込みたいときに適しています。趾間型や角質増殖型に向いています。液体タイプ(チンキ剤)は浸透力が高く、指の間などに塗りやすいのが特徴ですが、傷やただれがある場合はしみて痛みが出ることがあるため注意が必要です。スプレータイプは塗りにくい場所にも使いやすく、衛生的に使用できますが、皮膚への密着度はクリームより劣ります。パウダータイプは吸湿効果があり、予防的な使用や症状が軽い場合に向いています。
📍 主な有効成分
市販の水虫薬に含まれる主な有効成分として、テルビナフィン、ビホナゾール、クロトリマゾール、ミコナゾール、エコナゾールなどがあります。これらはいずれも白癬菌に対して効果のある抗真菌成分です。ただし、成分によって作用機序や効果の出やすさに多少の違いがあるため、一つを試して効果が感じられない場合は、別の成分のものに変えてみることも選択肢の一つです。
💫 正しい使い方のポイント
水虫薬を使う上で最も重要なのは、「症状がなくなっても使い続けること」です。かゆみや皮のめくれなどの症状がなくなったと感じても、皮膚の角質層の中にはまだ白癬菌が残っている可能性があります。一般的に、趾間型や小水疱型では症状が改善した後もさらに2〜4週間は使い続けることが推奨されています。
薬を塗る前には足を清潔にして水気をよく拭き取ることが大切です。患部だけでなく、その周辺の皮膚にも塗布するようにしましょう。白癬菌は症状が出ている部分だけでなく、その周囲にも存在していることがあるためです。
市販薬を使用しても2〜4週間で改善が見られない場合は、水虫ではない別の皮膚疾患の可能性や、薬が患部に十分に効いていない可能性があります。そのような場合は皮膚科を受診することをおすすめします。
Q. 爪水虫の治療はどのくらいの期間かかりますか?
爪水虫は爪が薬を浸透しにくく成長がゆっくりなため、治療に長期間を要します。内服薬では約6ヶ月、爪専用外用薬では約1年の継続使用が一般的です。アイシークリニック渋谷院では早期に適切な治療を開始することで治療期間を短縮できる場合もあるため、爪の変色や変形が気になる方は早めの受診が勧められます。
🔍 病院に行くべきタイミングと受診の流れ
水虫は軽症であれば市販薬での治療も可能ですが、以下のような状況では早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
- 市販薬を2〜4週間使用しても改善が見られない
- 爪が白く濁り、厚く変形している(爪水虫の疑い)
- 足の裏全体が硬く分厚くなっている(角質増殖型の疑い)
- 患部に傷やただれがひどく、細菌感染(二次感染)が疑われる
- 糖尿病や免疫抑制状態にある
- かゆみや痛みが強く日常生活に支障が出ている
- 水虫かどうか確信が持てない(他の皮膚疾患との鑑別が必要)
皮膚科を受診する際は、足の状態をそのまま見せられる状態で行くのがベストです。できれば検査の直前に足を石けんで洗わないようにしましょう(菌が取れてしまうことがあるため)。ただし、ネイルをしている場合は爪水虫の検査に影響するため、除光液で落としておくことをおすすめします。
受診の流れは、まず問診と視診が行われ、必要に応じて顕微鏡検査(直接鏡検)が行われます。皮膚や爪の一部をごく少量採取し、顕微鏡で白癬菌の有無を確認します。この検査は数分で結果が出るため、当日中に診断が確定することがほとんどです。診断が確定すれば、症状や重症度に応じた治療薬が処方されます。
📝 病院での治療法(外用薬・内服薬)
皮膚科では、診断結果をもとに最適な治療法が選択されます。水虫の治療に使われる薬は大きく外用薬(塗り薬)と内服薬(飲み薬)に分けられます。
🦠 外用抗真菌薬
趾間型・小水疱型・軽度の角質増殖型の水虫には、処方される外用抗真菌薬が基本の治療となります。処方薬は市販薬より有効成分の濃度が高いものや、市販では手に入らない成分のものがあります。代表的な処方外用薬として、ルリコナゾール(ルリコン)、ラノコナゾール(アスタット)、テルビナフィン(ラミシール)などがあります。これらは1日1〜2回、患部とその周辺に塗布します。
治療期間の目安は、趾間型・小水疱型で4〜8週間、角質増殖型で8〜12週間とされています。症状が改善した後も指示された期間は使い続けることが、再発防止のために非常に重要です。
👴 内服抗真菌薬
爪水虫(爪白癬)や重症の角質増殖型水虫、または外用薬での治療が難しいケースでは、内服薬による治療が選択されます。現在日本で爪白癬に保険適用がある主な内服薬としては、テルビナフィン(ラミシール)とイトラコナゾール(イトリゾール)があります。
テルビナフィンは1日1錠を毎日服用するタイプで、足の爪白癬の場合は6ヶ月間の服用が標準的です。イトラコナゾールはパルス療法という方法が取られることがあり、1週間服用して3週間休むというサイクルを3回繰り返す方法です。内服薬は外用薬より高い治癒率が期待できますが、肝臓への負担があるため、治療前と治療中に血液検査で肝機能を確認することがあります。また、他の薬との飲み合わせに注意が必要な場合もあるため、服用中の薬がある場合は必ず医師に伝えてください。
2016年には爪白癬に対してエフィナコナゾール(クレナフィン)やルリコナゾール(ルコナック)という爪専用の外用薬も登場しています。これらは爪への浸透性が高く設計されており、内服薬が使いにくい患者さんにとって新たな選択肢となっています。
Q. 水虫の再発を防ぐにはどうすれば良いですか?
水虫の再発防止には複数の対策が必要です。毎日足を丁寧に洗い指の間まで乾燥させること、通気性の良い靴をローテーション使用すること、靴下を毎日交換すること、家族全員が皮膚科で検査を受けて感染者は同時に治療することが重要です。また、処方された薬は症状が改善しても医師の指示に従い必ず最後まで使い切ることが根治への近道です。
💡 爪水虫の治し方
爪水虫は水虫の中でも特に治療が難しく、時間がかかるため、早期発見・早期治療が重要です。また、爪水虫を放置すると足の皮膚への白癬菌の感染源になり続けるため、足の水虫が繰り返し再発する原因になることもあります。
🔸 爪水虫の診断
爪が白く濁っていたり、黄色や褐色に変色していたり、厚みが増してもろくなっていたりする場合は爪水虫が疑われます。ただし、爪の変形は他の原因(外的な傷、乾癬、爪甲下角質増殖症など)によっても起こるため、皮膚科での検査が必要です。爪の一部を採取して顕微鏡で確認する直接鏡検法によって、白癬菌の存在が確認されれば爪水虫と診断されます。
💧 爪水虫の治療期間
爪は皮膚と異なり成長がゆっくりで、薬が浸透しにくいという特性があります。足の爪は完全に生え変わるまでに約12ヶ月かかるとされており、内服薬での治療は6ヶ月程度、爪専用外用薬では1年程度の継続使用が必要なことが多いです。治療を途中でやめてしまうと再発しやすいため、根気よく続けることが大切です。
✨ 爪水虫の治療中の注意点

内服薬を使用する場合は、定期的な血液検査が必要です。また、爪専用外用薬を使用する場合は、薬を塗る前に爪の表面をやすりで軽く削ると薬が浸透しやすくなることがあります。爪を短く切っておくことも効果的です。ただし、爪を切る際に周囲の皮膚を傷つけないよう注意してください。
また、治療中もフットケアの基本(足を清潔に保つ、靴下をこまめに替えるなど)を続けることが大切です。爪水虫は再感染のリスクが高いため、治療が完了しても予防的なセルフケアを継続することが推奨されます。
✨ 水虫の再発を防ぐ日常習慣
水虫は治療によって一度は改善できますが、適切な予防策を講じなければ再発することが多い疾患です。水虫の再発率は高く、特に治療が不完全なまま終了してしまった場合や、感染源となる環境が改善されていない場合は再発しやすくなります。以下に、再発を防ぐための日常習慣をご紹介します。
📌 足のケアを習慣化する
毎日の入浴時に足を丁寧に洗い、洗った後はしっかり乾燥させることが基本です。特に指の間まで丁寧に拭くことを意識してください。外出先から帰宅した際には、できるだけ早めに足を洗うことで白癬菌が皮膚に定着するリスクを下げることができます。白癬菌が皮膚に付着してから感染が成立するまでには一定の時間が必要なため、早めのケアが予防につながります。
▶️ 靴と靴下の選び方と管理
通気性のよい靴を選ぶことが大切です。特に長時間革靴を履かなければならない場合は、中敷きを定期的に交換したり、防菌スプレーを使用したりすることが有効です。靴は1日履いたら十分に乾燥させましょう。新聞紙を詰める、シューキーパーを使う、靴用乾燥機を使うなどの方法が効果的です。靴下は吸湿速乾性の高いものを選び、毎日交換することが基本です。長時間外出するときはもう1足持参して途中で履き替えるのも効果的です。
🔹 公共の場での注意点
プールや温泉、銭湯など不特定多数の人が素足で利用する場所では感染リスクが高まります。利用後は帰宅後すぐに足を洗い、しっかり乾燥させましょう。これだけでも感染リスクを大幅に下げることができます。また、スポーツ後は汗で蒸れた靴下をすぐに替え、足をよく洗うことが大切です。
📍 家族全員で治療と予防に取り組む
家庭内に水虫の人がいる場合、一緒に暮らす家族も感染している可能性があります。一人が治療しても、家族の誰かが未治療のまま感染源になっていると、感染が繰り返されることになります。家族全員が皮膚科を受診して検査を受け、感染が確認された場合は一緒に治療を行うことが再発防止に効果的です。
💫 治療は最後まで続ける
水虫の再発で最も多い原因の一つが、症状が改善したからといって途中で治療をやめてしまうことです。症状がなくなっても、皮膚の角質層の奥には白癬菌が残っていることがあります。処方された薬は医師の指示に従って必ず最後まで使い切ることが、根治と再発防止のために非常に重要です。
🦠 免疫機能を低下させない生活を
水虫は免疫機能が低下すると感染しやすく、また治りにくくなります。バランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な運動など、基本的な健康維持が水虫の予防にもつながります。糖尿病がある方は血糖コントロールをしっかり行うことで、感染症全般へのリスクを下げることができます。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「市販薬を長期間使っても治らない」「爪が濁ってきたけれど放置していた」というケースでご来院される患者様が多く見られます。水虫は自己判断で治療を中断してしまうことが再発の大きな原因となるため、症状が改善したと感じた後も医師の指示に従って治療を継続していただくことが根治への近道です。特に爪水虫は早期に適切な治療を開始することで、その後の治療期間を大幅に短縮できることもありますので、爪の変色や変形が気になる方はお気軽にご相談ください。」
📌 よくある質問
軽度の趾間型や小水疱型であれば、市販の抗真菌薬で改善が期待できます。ただし、症状が消えた後も2〜4週間は使い続けることが重要です。2〜4週間使用しても改善が見られない場合や、爪水虫が疑われる場合は、皮膚科を受診して正確な診断を受けることをおすすめします。
再発の主な原因は、症状が改善したと感じて治療を途中でやめてしまうことです。症状が消えても皮膚の角質層に白癬菌が残っている場合があります。また、家族の誰かが未治療のまま感染源になっているケースや、靴や足環境の蒸れが改善されていないことも再発につながります。
爪水虫は治療に時間がかかり、内服薬では約6ヶ月、爪専用外用薬では約1年の継続使用が必要なことが多いです。爪は成長がゆっくりで薬が浸透しにくいためです。当院では早期に適切な治療を開始することで治療期間を短縮できる場合もあるため、爪の変色や変形が気になる方はお早めにご相談ください。
足の指の間が白くふやける、足裏に小さな水疱ができる、爪が白く濁り厚くなるなどの症状は水虫の可能性があります。ただし、かぶれや乾癬など似た症状の別の皮膚疾患もあるため、自己判断は危険です。確実な診断には皮膚科での顕微鏡検査が必要で、数分で結果が出ます。
足ふきタオルやスリッパの共用を避け、個人専用のものを使用することが基本です。浴室のマットは定期的に洗濯・乾燥させましょう。また、家庭内に水虫の方がいる場合、家族全員が皮膚科を受診して検査を受けることが大切です。感染が確認された場合は家族全員で同時に治療に取り組むことが再発防止に効果的です。
🎯 まとめ
水虫は白癬菌による感染症で、趾間型・小水疱型・角質増殖型・爪白癬などのタイプがあります。軽度の場合は市販の抗真菌薬でも改善が期待できますが、正しく使い続けることが重要です。市販薬を2〜4週間使っても改善しない場合や、爪水虫が疑われる場合、症状が重い場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。病院では顕微鏡検査で確実に診断し、外用薬や内服薬による適切な治療が受けられます。また、治療と並行して足を清潔に保ち、蒸れを防ぎ、家族全員で感染予防に取り組むことが再発防止のカギになります。
水虫は「たいしたことない」と放置しがちですが、爪水虫に進行すると治療が長期化し、家族への感染源にもなります。早めに正確な診断を受け、適切な治療を継続することが、水虫を完治させる最も効果的な方法です。症状が気になる方は、ぜひお近くの皮膚科やクリニックへご相談ください。アイシークリニック渋谷院では、皮膚の専門的な診断と丁寧な説明のもとで適切な治療を提供しております。水虫に関するお悩みはお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 日本皮膚科学会が策定した「白癬診療ガイドライン」。足白癬・爪白癬の診断基準、外用薬・内服薬の治療方針、治療期間の目安など、記事全体の医学的根拠として参照
- 厚生労働省 – 厚生労働省による抗真菌薬(テルビナフィン・イトラコナゾール等)の承認情報および医薬品安全性情報。内服薬の服用方法・肝機能検査の必要性・薬の飲み合わせに関する記述の根拠として参照
- 国立感染症研究所 – 国立感染症研究所による白癬(皮膚糸状菌症)の解説ページ。白癬菌の感染経路・感染成立条件(24〜48時間の付着)・好発環境(高温多湿)・日本国内の罹患率に関する記述の根拠として参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務