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足の爪が白い原因は水虫じゃない?考えられる病気と対処法

足の爪が白くなっているのに気づいたとき、多くの方がまず「水虫かもしれない」と心配します。確かに水虫(爪白癬)は爪が白く変色する代表的な原因のひとつですが、足の爪が白くなる理由はそれだけではありません。外的な衝撃や生活習慣、栄養状態、全身性の病気、皮膚疾患など、さまざまな要因が関わっている可能性があります。水虫ではないのに市販の水虫薬を使い続けても改善しないばかりか、正しい治療が遅れてしまうこともあります。この記事では、足の爪が白くなる原因を幅広く紹介し、それぞれの特徴や対処法をわかりやすく解説していきます。


目次

  1. 足の爪が白くなるとはどういう状態か
  2. 水虫(爪白癬)と白い爪の関係
  3. 水虫以外で足の爪が白くなる原因一覧
  4. 爪への物理的なダメージによる白変
  5. 爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)
  6. 点状白斑(白い点々)の正体
  7. 全身性の病気が原因となる場合
  8. 栄養不足・生活習慣との関係
  9. 薬の副作用で爪が白くなることがある
  10. 自分でできるチェックポイント
  11. 受診すべきタイミングと診療科
  12. まとめ

この記事のポイント

足の爪が白くなる原因は水虫だけでなく、爪甲剥離症・栄養不足・肝臓や腎臓などの全身疾患・薬の副作用など多岐にわたる。自己判断での市販薬使用は正確な治療を遅らせる恐れがあるため、皮膚科での検査による早期診断が重要。

🎯 足の爪が白くなるとはどういう状態か

健康な足の爪は、薄いピンク色をしています。これは爪の下にある爪床(そうしょう)と呼ばれる組織に毛細血管が豊富に通っており、その血液の色が透けて見えているためです。爪そのものはほぼ透明に近い素材でできており、爪床の色を映し出すことで自然なピンク色に見えます。

爪が白く見える状態は、大きく分けると次のような仕組みで生じます。ひとつは爪の組織そのものが変質して不透明になるケース。もうひとつは爪と爪床の間に空気や液体が入り込んで、光の反射が変わることで白く見えるケースです。また、爪床の血液循環が低下することで、血色が見えなくなり白っぽくなることもあります。

白い状態といっても、爪全体が真っ白になるのか、一部だけが白いのか、点状に白い斑点が出るのかによって、原因が異なってきます。「どこが」「どのように」白くなっているかをよく観察することが、原因を絞り込む上での第一歩です。

Q. 足の爪が白くなる仕組みはどういうものですか?

健康な爪は爪床の毛細血管が透けてピンク色に見えます。爪が白くなるのは、爪の組織が変質して不透明になる場合、爪と爪床の間に空気や液体が入り込む場合、爪床の血流低下で血色が消える場合の3つの仕組みによります。

📋 水虫(爪白癬)と白い爪の関係

爪が白くなる最も有名な原因として、水虫が挙げられます。正確には「爪白癬(つめはくせん)」と呼ばれ、白癬菌というカビ(真菌)が爪の中に侵入・増殖することで起こります。足の水虫(足白癬)が長期間放置されると、菌が爪の内部にまで入り込み、爪白癬に進展することが多いです。

爪白癬の特徴としては、爪が白や黄色に濁る、爪が厚くなる(肥厚する)、ボロボロと崩れやすくなる、爪の形が変形するといった症状が見られます。多くの場合、足の小指や親指の爪から発症し、徐々に他の爪にも広がっていきます。進行すると爪がぼろぼろになり、爪床から浮き上がってくることもあります。

ただし、こうした症状は他の爪の病気でも似たように現れることがあります。そのため、見た目だけで「水虫だ」と判断して市販薬を使い続けることは避けるべきです。皮膚科では爪のかけらを顕微鏡で確認する検査(KOH直接鏡検法)によって、白癬菌の有無を確実に調べることができます。この検査で菌が検出されなければ、水虫ではなく別の原因を探る必要があります。

💊 水虫以外で足の爪が白くなる原因一覧

水虫の検査で陰性だった場合、あるいは水虫の薬を使っても改善しない場合、以下のような原因が考えられます。一つひとつ詳しく見ていきましょう。

  • 爪への物理的なダメージ(外傷、靴による圧迫など)
  • 爪甲剥離症(爪が爪床から浮き上がる状態)
  • 点状白斑(爪にできる白い点)
  • 全身性の疾患(肝臓病、腎臓病、心臓病、貧血など)
  • 栄養不足(亜鉛、タンパク質など)
  • 薬の副作用
  • 皮膚疾患(乾癬、湿疹など)
  • 爪の先天的・遺伝的な異常

これらの原因は互いに重なることもあり、複数の要因が同時に関係しているケースもあります。それぞれの詳細については以下のセクションで解説します。

🏥 爪への物理的なダメージによる白変

足の爪が白くなる原因として非常に多いのが、爪への繰り返しの物理的な刺激や衝撃です。スポーツや長時間の歩行、つま先が細い靴やサイズの合わない靴の着用によって、爪に継続的なダメージが加わることがあります。

特にランニングや登山などのスポーツをする方では、足の指が靴の内側に当たり続けることで、爪の下に出血(爪下血腫)が起きたり、爪自体が変質して白く見えたりすることがあります。この場合、爪が白いというよりも黒や紫がかった変色が見られることも多いですが、軽度の場合は白っぽく変化します。

また、重いものを足に落としたなどの強い外傷でも、爪が白く変色することがあります。爪の組織がダメージを受けて空気を含んだような状態になることで、白く見えます。この場合は数週間から数カ月かけて、爪が新しく伸びてくることで自然に改善していくことが多いです。

外傷性の爪の変色は、原因となる靴を変えたり、スポーツ時に保護用のインソールや爪のパッドを使用したりすることで予防・改善が見込まれます。爪が自然に生え変わるまでの間は、清潔を保ち、二次的な感染(細菌や真菌)が起きないよう注意することが大切です。

Q. 爪甲剥離症とはどのような状態ですか?

爪甲剥離症とは、爪が爪床から剥がれて白や黄色に見える状態です。痛みを伴わないため気づきにくく、原因は外傷・洗剤への接触・ネイルアート・甲状腺疾患・乾癬など多岐にわたります。剥離部分に緑膿菌が繁殖するとグリーンネイルに進展することもあります。

⚠️ 爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)

爪甲剥離症とは、爪が爪床(爪の下の皮膚)から剥がれ、その間に空気や細菌が入り込んで白や黄色に見える状態です。爪先から始まり、徐々に根本方向へと剥離が進んでいきます。痛みを伴わないことが多いため、気づかずに放置してしまうケースも少なくありません。

爪甲剥離症の原因はさまざまで、外傷のほか、洗剤や薬品などへの慢性的な接触、ネイルアートや除光液の使用、甲状腺疾患、乾癬などの皮膚疾患、光線過敏症(光に当たることで皮膚や爪にダメージが生じる状態)などが知られています。

また、剥離した部分に緑膿菌というグラム陰性菌が繁殖すると、爪が緑色に変色することがあります。これを「グリーンネイル(緑爪症)」と呼び、爪甲剥離症の合併症のひとつです。

治療は原因によって異なります。接触物が原因の場合はそれを避けること、皮膚疾患が背景にある場合はその治療を優先することが重要です。爪を短く切りそろえ、剥離した部分に汚れや水分が入り込まないよう清潔に保つことも大切です。自己判断で爪を無理に剥がしたり、下から異物を入れようとしたりするのは傷やさらなる感染を引き起こすリスクがあるため避けてください。

🔍 点状白斑(白い点々)の正体

爪に小さな白い点がぽつぽつと現れることがあります。これを「爪の白斑」あるいは「点状白斑(白色爪)」と呼びます。医学的には「白色爪甲」(ロイコニキア)ともいい、爪の下層部(爪母)に何らかの刺激や異常が起きたときに現れることがあります。

かつては「カルシウム不足のサイン」と言われていましたが、これは科学的には根拠が乏しいとされています。実際には爪に小さな外傷が加わったとき(たとえば爪をぶつけたり、マニキュアを頻繁に使ったりすること)によって生じることが多いです。爪を噛む癖がある方や、爪を強く押す作業を繰り返す方にも見られます。

多くの場合、点状白斑は単独では病気のサインではなく、爪が伸びるにつれて自然に消えていきます。ただし、白斑が多数・広範囲に現れる場合や、繰り返し出現する場合は、肝臓や腎臓の疾患、低アルブミン血症(血中タンパク質が減少した状態)など、全身性の病気が関係していることもあるため注意が必要です。

📝 全身性の病気が原因となる場合

爪は体の内部の状態を映す「鏡」とも言われており、全身性の病気が爪の変化として現れることがあります。足の爪が白くなる背景に、以下のような疾患が関係していることがあります。

🦠 肝臓の病気(肝硬変・慢性肝炎など)

肝臓の機能が低下すると、血中のアルブミン(タンパク質の一種)が減少します。アルブミン濃度が低下すると爪の血流や栄養状態が悪化し、爪が白っぽく変色することがあります。この状態は「テリーの爪」と呼ばれることもあり、爪の大部分が白く、先端部分だけが濃いピンク色に残るのが特徴です。肝硬変のほか、心不全、糖尿病、甲状腺機能低下症でも見られることがあります。

👴 腎臓の病気(腎不全など)

慢性腎不全の患者さんでは、「ハーフアンドハーフ爪」と呼ばれる特徴的な爪の変化が見られることがあります。爪の根元半分が白く、先端半分がピンクや赤褐色になる状態で、腎不全に伴う貧血や血液循環の変化が原因とされています。

🔸 貧血・栄養障害

重度の貧血では、爪の色がピンクから白っぽく変化することがあります。爪床を流れる血液量が減少するため、爪全体が青白く見えます。また、低栄養状態が続くと爪の組織が脆弱になり、白っぽく変色したり、横方向に白い筋(ミース線と呼ばれます)が入ったりすることがあります。

💧 乾癬(かんせん)

乾癬は皮膚に鱗屑(うろこ状のかさぶた)を伴う慢性の炎症性皮膚疾患ですが、爪にも変化が現れることがあります。爪乾癬では、爪に点状の小さなくぼみ(ピッティング)ができたり、爪の色が白や黄色に濁ったり、爪が厚くなって変形したりします。爪白癬とよく似た見た目になるため、区別が難しいことがありますが、乾癬の場合は白癬菌が検出されません。

✨ 甲状腺疾患

甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)では爪が薄く剥がれやすくなり、爪甲剥離症を引き起こすことがあります。爪と爪床の間に空気が入ることで白く見えます。甲状腺機能低下症でも、爪が厚く変形して白っぽく見えることがあります。

Q. 爪の白い点はカルシウム不足のサインですか?

「爪の白い点=カルシウム不足」は科学的根拠が乏しいとされています。実際は爪への軽い外傷やマニキュアの頻繁な使用が主な原因で、爪が伸びるにつれ自然に消えるケースがほとんどです。ただし白斑が多数・広範囲に現れる場合は肝臓や腎臓などの内科的疾患の可能性もあります。

💡 栄養不足・生活習慣との関係

爪の健康を維持するには、適切な栄養素の摂取が欠かせません。特定の栄養素が不足すると、爪に異常が現れることがあります。

📌 タンパク質不足

爪の主成分はケラチンというタンパク質です。タンパク質の摂取量が不足すると、爪の生成が正常に行われなくなり、白い横縞(ミース線)が現れることがあります。これは重篤な低栄養状態のサインである場合もあります。また、タンパク質不足では爪がもろくなり、割れやすくなることもあります。

▶️ 亜鉛不足

亜鉛はタンパク質の合成や細胞分裂に関わる重要なミネラルです。亜鉛が不足すると、爪に白い斑点が生じたり、爪の表面に縦筋や横筋が入ったりすることがあります。亜鉛不足は偏食、長期の食欲不振、消化器系の疾患、アルコール多飲などによって起こりやすいです。

🔹 鉄分不足

鉄欠乏性貧血の場合、爪が薄く平らになり、さらに進むとスプーン状にへこむ「スプーン爪」と呼ばれる変形が起こることがあります。色は全体的に白っぽくなります。

📍 ビオチン(ビタミンB7)不足

ビオチンは爪の強度を保つのに重要なビタミンです。不足すると爪が割れやすくなり、白い線が入ったり変色したりすることがあります。生の卵白を大量に食べ続けると、ビオチンの吸収が妨げられることが知られています。

💫 過度なネイルケア・ネイルアート

除光液(アセトン含有のもの)の頻繁な使用、ジェルネイルの繰り返し施術やオフ作業は、爪の表面を傷め、白く変色させる原因になります。また、ネイルアートのために爪を削りすぎると、爪が薄くなって白っぽく見えることがあります。ネイルをお休みして保湿ケアを続けることで、徐々に改善することが多いです。

✨ 薬の副作用で爪が白くなることがある

服用している薬の影響で爪が変色することがあります。爪の変化を引き起こす可能性がある薬剤として、以下のようなものが知られています。

🦠 抗がん剤(化学療法薬)

抗がん剤治療中は、爪に白い横縞(ボー線と呼ばれることもあります)が生じることがあります。これは薬剤が爪の成長を一時的に阻害するためです。治療が終了すると爪が伸びるにつれて改善していきます。

👴 テトラサイクリン系抗生物質

テトラサイクリン系の抗生物質は、光線過敏症を引き起こすことがあり、日光に当たることで爪甲剥離症が生じて爪が白くなることがあります。

🔸 抗マラリア薬

クロロキンなどの抗マラリア薬では、爪の変色(白や青みがかった色)が副作用として報告されています。

薬による爪の変化が疑われる場合は、自己判断で服薬を中断しないで、必ず処方した医師や薬剤師に相談してください。薬の必要性と副作用のバランスを考慮した上で、対処方法を決める必要があります。

📌 自分でできるチェックポイント

足の爪が白くなっているとき、受診前に自分でできる確認事項をまとめました。これらを観察しておくと、医師への説明がスムーズになります。

💧 白い部分の場所と範囲

爪全体が白いのか、一部だけなのかを確認しましょう。爪先だけが白い場合、爪の根元付近が白い場合、中央部が白い場合など、場所によって原因が異なります。また、1本の爪だけなのか、複数の爪に同様の変化があるのかも重要なポイントです。

✨ 爪の厚さと形の変化

爪が厚くなっている場合は水虫(爪白癬)の可能性が高まります。一方、爪が薄くなっていたり、スプーン状に反っていたりする場合は、貧血や栄養不足が疑われます。爪の表面がでこぼこしている場合は乾癬などの皮膚疾患が関連しているかもしれません。

📌 かゆみの有無

水虫(足白癬)では足の皮膚にかゆみや水疱が現れることが多いです。爪だけの変化でかゆみがない場合は、水虫以外の原因を疑う手がかりになります。ただし、爪白癬だけでかゆみがない場合もあります。

▶️ においの有無

爪の下や周囲から不快なにおいがする場合、細菌感染(二次感染)が起きている可能性があります。水虫の場合でも、二次的な細菌感染が合併することがあります。

🔹 きっかけとなる出来事

最近、爪を強くぶつけたり、長時間歩いたりしたことはないか確認しましょう。また、新しい靴を履き始めた、ネイルアートを始めた、薬を新たに飲み始めたなど、生活の変化がなかったかを振り返ることも重要です。

📍 他の体の症状

疲れやすい、むくみがある、体重が急激に変化した、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)などの全身症状がある場合は、内科的な疾患が関係している可能性が高くなります。このような場合は早めに医療機関を受診することを強くお勧めします。

Q. 足の爪の変色はいつ受診すべきですか?

むくみ・黄疸など全身症状を伴う場合や、変色が急速に進む場合、痛みや膿がある場合はすみやかに受診が必要です。市販の水虫薬を数週間使っても改善しない場合や半年以上変色が続く場合も皮膚科への受診を検討してください。自己判断での市販薬使用は正確な治療を遅らせる恐れがあります。

🎯 受診すべきタイミングと診療科

足の爪の変化は、ときに重大な病気のサインであることがあります。以下のような状況では、早めに医療機関を受診することをお勧めします。

💫 すぐに受診すべきケース

爪の変化とともに全身症状(むくみ、黄疸、疲労感、体重減少など)がある場合、爪の変色が急速に進む場合、痛みや出血を伴う場合、爪の周囲に膿が出ている場合(爪囲炎など)は、できるだけ早く受診してください。これらは内科的な疾患や細菌感染などが背景にある可能性があります。

🦠 数日〜1週間以内に受診を検討するケース

市販の水虫薬を数週間使っても改善しない場合、複数の爪に変化がある場合、爪がぼろぼろと崩れてきた場合、爪の変色が半年以上続いている場合などは、皮膚科への受診を検討してください。

👴 受診する診療科

爪の変化の多くは皮膚科で診てもらうことができます。水虫の検査(KOH直接鏡検法)はもちろん、乾癬などの皮膚疾患の診断や、爪甲剥離症の治療も皮膚科が専門です。全身症状を伴う場合は内科(消化器内科、腎臓内科、血液内科など)への受診が適切なこともあります。また、足専門のフットケア外来がある医療機関では、爪のトラブルをより専門的に診てもらえる場合があります。

気になる足の爪の変化がある場合は、まず皮膚科を受診して原因を正確に調べてもらうことが最善の対処法です。アイシークリニック渋谷院でも、爪や皮膚のトラブルに関するご相談を承っておりますので、お気軽にご相談ください。

🔸 受診時に伝えるとよいこと

医師に正確な診断をしてもらうために、以下の情報をあらかじめ整理しておくと役立ちます。いつ頃から爪の変化に気づいたか、どのように変化が進んでいるか(急速か、ゆっくりか)、どの爪が変色しているか(1本か複数か)、かゆみや痛みなどの自覚症状があるか、現在服用している薬の種類、最近の生活の変化(靴の変更、ネイルアート、長距離歩行など)、他に体調の変化はないか、これらをメモしておくとスムーズです。

📋 爪のトラブルを予防するための日常ケア

爪の健康を保つために、日常生活で実践できるケアについても紹介します。

💧 爪を清潔・乾燥した状態に保つ

白癬菌を含む多くの病原体は、高温多湿な環境を好みます。足を洗ったあとは指の間まで丁寧に拭き取り、蒸れにくい靴下や通気性の良い靴を選ぶことが大切です。公共施設(プール、スパ、銭湯など)の使用後は足を十分に洗いましょう。

✨ 正しい爪の切り方

爪は深爪を避け、爪先が指の先端とほぼ同じ長さになるよう切りそろえることが基本です。深爪は陥入爪(巻き爪)や爪周囲炎のリスクを高めます。爪の角は少し丸く整え、引っかかりをなくすと良いでしょう。

📌 適切な靴選び

つま先が窮屈な靴や、サイズが合わない靴は爪への圧力を高め、外傷性の爪変色の原因になります。足の幅に合ったゆとりのある靴を選び、長時間の歩行には衝撃吸収性の高いインソールを使用することをお勧めします。

▶️ バランスの良い食事

爪の健康はタンパク質、亜鉛、鉄分、ビオチンなどの栄養素に支えられています。偏食を避け、肉、魚、卵、大豆製品、緑黄色野菜、ナッツ類などをバランスよく食べることが爪の健康維持につながります。

🔹 ネイルアートの際の注意点

ネイルアートを楽しむ場合は、アセトンフリーの除光液を使う、ジェルネイルのオフは爪を傷めにくい方法で行う、定期的にネイルをお休みする期間を設けるなどの工夫が爪へのダメージを軽減します。爪の変色や剥離に気づいたら、ネイルをしばらく休止して経過を観察しましょう。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、足の爪の変色を「水虫だろう」と自己判断して市販薬を使い続けた後にご来院される患者様が少なくなく、実際に検査をしてみると爪甲剥離症や栄養状態の問題、全身疾患が背景にあるケースも見受けられます。爪の変化は体の内側からのサインであることもありますので、自己判断せずに早めにご相談いただくことで、より適切な治療へとつなげることができます。気になる変化に気づいたら、どうぞお気軽にご来院ください。」

💊 よくある質問

足の爪が白い場合、必ず水虫なのでしょうか?

足の爪が白くなる原因は水虫(爪白癬)だけではありません。爪への物理的なダメージ、爪甲剥離症、栄養不足、肝臓・腎臓などの全身疾患、薬の副作用など多岐にわたります。自己判断で市販の水虫薬を使い続けると正しい治療が遅れる場合があるため、皮膚科での検査による正確な診断をお勧めします。

水虫かどうかを確かめる検査はどのようなものですか?

皮膚科では「KOH直接鏡検法」という検査を行います。爪のかけらを採取して顕微鏡で観察し、白癬菌の有無を確認する方法です。この検査で菌が検出されなければ水虫ではなく、別の原因を探る必要があります。見た目だけでは判断が難しいため、まず専門医による検査を受けることが重要です。

爪に白い点々が出るのはカルシウム不足が原因ですか?

「爪の白い点=カルシウム不足」とよく言われますが、科学的な根拠は乏しいとされています。実際には爪への軽い外傷や、マニキュアの頻繁な使用などが原因であることが多く、爪が伸びるにつれて自然に消えるケースがほとんどです。ただし白斑が多数・広範囲に現れる場合は内科的疾患の可能性もあるため、受診をご検討ください。

足の爪の変色はどのタイミングで受診すべきですか?

むくみや黄疸など全身症状を伴う場合、爪の変色が急速に進む場合、痛みや膿がある場合はすみやかに受診してください。また、市販薬を数週間使っても改善しない場合や、爪の変色が半年以上続く場合も皮膚科への受診をお勧めします。アイシークリニック渋谷院でもご相談を承っております。

足の爪を健康に保つために日常でできることはありますか?

いくつかの習慣が爪の健康維持に役立ちます。足を洗った後は指の間まで丁寧に拭いて清潔・乾燥を保つ、深爪を避け正しい爪の切り方を心がける、足幅に合った靴を選ぶ、タンパク質・亜鉛・鉄分・ビオチンを含むバランスの良い食事をとるなどが効果的です。ネイルアートをする場合は定期的にお休みする期間を設けましょう。

🏥 まとめ

足の爪が白くなる原因は、水虫(爪白癬)だけではなく、物理的なダメージ、爪甲剥離症、点状白斑、肝臓・腎臓・甲状腺などの全身性疾患、栄養不足、薬の副作用、乾癬などの皮膚疾患など、非常に多岐にわたります。

「水虫かもしれない」と自己判断して市販薬を使い続けることは、正しい診断と治療を遅らせる可能性があります。特に、爪の変化に加えて全身症状を伴う場合や、変色が急速に進む場合、長期間改善しない場合などは、早めに皮膚科などの医療機関を受診することが重要です。

爪は体の健康状態を映す鏡とも言われています。日頃から爪の状態に気を配り、変化に気づいたら自己判断せずに専門家に相談する習慣を持つことが、健康維持の第一歩につながります。アイシークリニック渋谷院では皮膚に関するご相談を受け付けておりますので、足の爪の変化が気になる方はお気軽にご来院ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 爪白癬(爪水虫)の診断基準・治療ガイドラインおよびKOH直接鏡検法による白癬菌検査に関する情報
  • 厚生労働省 – 水虫(白癬)の予防・治療・市販薬の適切な使用に関する情報
  • PubMed – 爪の白変・白斑(ロイコニキア)と全身性疾患(肝疾患・腎疾患・貧血・栄養障害)との関連に関する国際医学文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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