💬 「このほくろ、最近大きくなった気がする…」そんな不安を感じたことはありませんか?
😰 ほくろの形が最近変わってきた気がする
😰 色がまだらになってきた、にじんできた
😰 ほくろがかゆい・出血したことがある
ほくろはありふれた存在ですが、まれに「メラノーマ(悪性黒色腫)」という皮膚がんに悪性化することがあります。早期発見できれば治療の選択肢は広がりますが、放置すると命に関わるリスクも。
📌 悪性ほくろを見分ける「ABCDEルール」を完全解説
📌 受診すべき緊急サインがわかる
📌 日本人に多い危険な部位・場所がわかる
📌 自分でできるセルフチェックの方法がわかる
目次
- ほくろとは何か?良性と悪性の違い
- ほくろが悪性化するとはどういうことか
- 悪性化したほくろの特徴:ABCDEルール
- 悪性化しやすい場所・部位
- ほくろの悪性化を疑うべき変化のサイン
- メラノーマ以外の悪性皮膚病変との違い
- ほくろの悪性化リスクを高める要因
- セルフチェックの方法と頻度
- 皮膚科・美容クリニックでの診断方法
- 悪性化が疑われるほくろの治療
- 受診を急ぐべきタイミング
- まとめ
この記事のポイント
ほくろの悪性化(メラノーマ)はABCDEルール(非対称・境界不明瞭・色調不均一・6mm以上・変化)で早期発見が可能。日本人は足の裏や爪下に多く、出血・急速な拡大など緊急サインがあれば速やかに皮膚科を受診することが重要。
💡 1. ほくろとは何か?良性と悪性の違い
ほくろの正式な医学用語は「色素性母斑(しきそせいぼはん)」といいます。皮膚の中にメラニン色素をつくる細胞(メラノサイト)が集まった状態のことで、生まれつきあるものと、成長とともに後天的に現れるものがあります。日本人では平均して体に20〜40個のほくろがあるとされており、大半は健康上の問題がない良性の病変です。
良性のほくろは「普通母斑」とも呼ばれ、色調は均一な茶色から黒色で、輪郭がはっきりしており、表面も滑らかです。大きさも通常は6mm以下で、長期間にわたって形や色がほとんど変化しないことが多いのが特徴です。
一方で、悪性のほくろや悪性化の途中にある病変は、色の不均一さや非対称な形、急速な拡大など、明確に異なる特徴を示すことがあります。ただし、目視だけで良性・悪性を確実に見分けることは非常に難しいため、変化を感じた際には専門医による診断が欠かせません。
Q. ほくろの悪性化を見分けるABCDEルールとは?
ABCDEルールはほくろの悪性化を見分ける国際的な指標です。A(非対称性)・B(境界の不明瞭さ)・C(色調の不均一)・D(直径6mm以上)・E(変化・進行)の5項目からなり、一つでも当てはまる場合は皮膚科専門医への相談が推奨されます。
📌 2. ほくろが悪性化するとはどういうことか
ほくろの悪性化とは、良性のメラノサイトが何らかの原因によって遺伝子変異を起こし、がん細胞へと変化していくプロセスを指します。この状態が進行すると「悪性黒色腫(メラノーマ)」と呼ばれる皮膚がんになります。メラノーマは皮膚がんの中でも特に悪性度が高く、リンパ節や肺・肝臓・脳などの遠隔臓器へも転移しやすいことで知られています。
メラノーマは比較的まれながんですが、日本では近年増加傾向にあると報告されており、年間約1500〜2000人が新たに診断されています。欧米では皮膚がんの中でもメラノーマによる死亡者数が最も多い部類に入り、その危険性は世界的に広く認識されています。
重要なのは、すべてのほくろがメラノーマになるわけではないという点です。しかし、既存のほくろが変化したり、新しい色素病変が出現したりした場合は注意が必要です。早期のメラノーマであれば手術によって完治できる可能性が高い一方、進行してから発見された場合は治療が難しくなります。そのため、変化の早期発見が最大の予防策となります。
✨ 3. 悪性化したほくろの特徴:ABCDEルール
医療の現場では、ほくろの悪性化を見分けるための国際的な指標として「ABCDEルール」が広く用いられています。これはアメリカ皮膚科学会が提唱したセルフチェックの基準で、5つの英語の頭文字を使って悪性の特徴を示したものです。
✅ A:Asymmetry(非対称性)
良性のほくろは、中心を軸にして左右・上下がほぼ対称な形をしています。一方、悪性化が疑われるほくろは、中心から半分に折り返したときに形が一致しない、非対称な形になります。目でみてもどこか歪んでいる、形が整っていないと感じる場合は注意が必要です。
📝 B:Border(境界の不明瞭さ)
良性のほくろは輪郭がくっきりしていて、周囲の皮膚との境界が明確です。悪性化が疑われる場合は、縁がギザギザしていたり、にじんでいたり、ぼやけていたりすることがあります。地図のように不規則な形の縁を持つ病変は要注意です。
🔸 C:Color(色調の不均一)
良性のほくろは全体的に均一な色をしていますが、悪性化が疑われる場合は、一つの病変の中に茶色・黒色・赤・白・青など複数の色が混在していることがあります。特に白色や赤みがかった部分が混じっている場合は、炎症や退縮のサインとして注意が必要です。
⚡ D:Diameter(直径6mm以上)
良性のほくろは多くが6mm以下です。鉛筆の消しゴム程度の大きさ(約6mm)を超えている場合は、精査が推奨されます。ただし、メラノーマでも初期段階では6mm未満のものも存在するため、大きさだけで判断するのは危険です。他の特徴と合わせて総合的に判断することが重要です。
🌟 E:Evolution(変化・進行)
このEの要素が最も重要ともいわれます。形・大きさ・色・隆起・出血など、ほくろに何らかの変化が生じていることが悪性化の強いサインです。以前から存在していたほくろが短期間で大きくなった、色が濃くなった、硬くなった、かさぶたができる、出血するなどの変化がみられた場合は、速やかに受診することが勧められます。
ABCDEのいずれか一つでも当てはまると感じた場合は、専門医への相談を検討してください。複数の項目が当てはまる場合はより一層の注意が必要です。
Q. 日本人はどの部位のメラノーマに注意すべきですか?
日本人を含むアジア人では、足の裏・手のひら・爪の下に発生する「末端黒子型メラノーマ」が全体の約半数を占めます。これらは自分では確認しにくい部位のため発見が遅れがちです。月1回、鏡を使って足の裏や爪を意識的に観察する習慣が早期発見につながります。
🔍 4. 悪性化しやすい場所・部位
メラノーマが発生しやすい部位は、人種によって異なることがわかっています。欧米人では紫外線の当たりやすい背中や顔面に多く見られますが、日本人を含むアジア人では足の裏や手のひら、爪の下(爪甲下)に発生する「末端黒子型(まったんこくしがた)メラノーマ」が全体の約半数を占めるとされています。
足の裏は自分では見えにくく、日常的に確認しにくい部位のため、発見が遅れやすいという問題があります。特に足の裏にある大きなほくろや、色が不均一なしみ状の病変は、定期的に鏡などを使って観察する習慣をつけることが大切です。
また、爪の下のメラノーマは「爪甲下メラノーマ」と呼ばれ、爪に黒や茶色の縦線(爪甲色素線条)として現れることがあります。こうした爪の黒い線は良性のこともありますが、急に広がった場合や爪の皮膚にまでにじんできた場合は要注意です。
その他にも、顔(特に頬骨や鼻の周辺)、頭皮、粘膜(口腔内・鼻腔・外陰部など)にもメラノーマが発生することがあります。頭皮は髪の毛に隠れていて見えにくいため、洗髪時などに意識して触れて確認することが有効です。
💪 5. ほくろの悪性化を疑うべき変化のサイン
ABCDEルールに加えて、日常生活の中でほくろに以下のような変化があった場合は、悪性化を疑うサインとして受診を検討してください。
まず、痛みやかゆみがある場合です。通常、良性のほくろは痛みもかゆみもありません。ほくろのある部分が何もしていないのに痛む、かゆみを感じるという場合は、炎症や細胞の活発な増殖が起きているサインである可能性があります。
次に、出血やじゅくじゅくする場合です。ほくろから自然に出血する、触れると出血する、液体がにじみ出てくるといった症状は、悪性腫瘍の血管新生や壊死が起きているサインとして要注意です。
また、硬さやしこりを感じる変化も見逃せません。これまで平らだったほくろが盛り上がってきた、触るとしこりのような硬さを感じるという変化は、細胞の増殖が進んでいることを示唆します。
さらに、周囲への広がりも重要なサインです。ほくろの色素が周辺の皮膚ににじんでいく「衛星病変」や、周囲の皮膚に小さな黒い点が新たに出現する場合は、悪性細胞が拡散している可能性があります。
加えて、潰瘍(かいよう)ができている場合も注意が必要です。ほくろの表面が崩れてかさぶたや潰瘍を形成している場合は、細胞の壊死や炎症が進行している可能性があります。
🎯 6. メラノーマ以外の悪性皮膚病変との違い
ほくろに似た外見を持つ悪性または前悪性の皮膚病変はいくつかあります。それぞれの特徴を知っておくことで、早期発見につながります。
「基底細胞がん(基底細胞癌)」は皮膚がんの中で最も多い種類で、顔面に好発します。光沢のある丘疹(隆起した病変)として現れ、中央が陥没して潰瘍化することがあります。転移は少ないものの、局所的に深く浸潤する性質があります。黒色や茶色を帯びていることもあり、ほくろとの鑑別が必要です。
「有棘細胞がん(有棘細胞癌)」は紫外線の累積ダメージにより生じることが多く、慢性的な日光暴露部位(顔・手の甲・口唇など)に好発します。赤みを帯びたいぼ状の病変として現れ、潰瘍化することもあります。転移の可能性もあるため、早期治療が重要です。
「日光角化症(光線角化症)」は前がん状態と呼ばれる病変で、皮膚の表面がざらざらして赤くなります。直接メラノーマになるわけではありませんが、放置すると有棘細胞がんに進行することがあるため注意が必要です。
「脂漏性角化症(いぼ)」は老人性のいぼとも呼ばれる良性の病変ですが、色が黒く不均一に見えることがあり、メラノーマとの鑑別が難しいことがあります。皮膚科での診断が重要です。
これらのように、ほくろに似た外見の病変は複数あるため、自己判断で「ほくろだから大丈夫」と決めつけず、変化を感じたら専門医を受診することが大切です。
Q. ほくろの悪性化リスクを高める要因は何ですか?
ほくろの悪性化リスクを高める主な要因には、紫外線への過剰な暴露・家族歴などの遺伝的要因・色白で日焼けしやすい肌質・直径20mm以上の先天性色素性母斑・免疫機能の低下などがあります。特に幼少期の強い日焼けは成人後のメラノーマリスクを高めるとされています。

💡 7. ほくろの悪性化リスクを高める要因
ほくろが悪性化する明確な原因はまだ完全に解明されていませんが、いくつかのリスク因子が知られています。これらを理解しておくことで、より適切な予防策を取ることができます。
紫外線への過剰な暴露は、メラノーマ発生に関係する重要な要因の一つです。紫外線はメラノサイトのDNAに損傷を与え、遺伝子変異を引き起こすことがあります。特に幼少期の強い日焼けは成人後のメラノーマリスクを高めるとされています。日焼け止めの使用や、紫外線の強い時間帯の外出を避けることが有効な予防策です。
遺伝的な要因も見逃せません。家族にメラノーマの患者がいる場合、自身も発症リスクが高まります。また、「異型母斑症候群(家族性異型母斑メラノーマ症候群)」と呼ばれる遺伝的な体質を持つ方は、全身に多数の不規則な形のほくろができやすく、メラノーマのリスクが特に高いとされます。
皮膚のタイプも関係しています。色白で日焼けしやすい肌(フィッツパトリック皮膚タイプⅠ〜Ⅱ)の方は、メラニン色素による紫外線防御機能が低いため、リスクが高くなります。日本人でも白い肌を持つ方は注意が必要です。
また、先天性色素性母斑(生まれつきの大きなほくろ)を持つ方も、後天的なほくろと比べてメラノーマに移行するリスクがあるとされています。特に直径が大きい(20mm以上)先天性母斑は定期的な経過観察が推奨されます。
免疫機能の低下も要因となります。臓器移植後の免疫抑制剤使用者やHIV感染者など、免疫機能が低下した状態にある方は、皮膚がんのリスクが上昇するとされています。
さらに、ほくろへの慢性的な物理的刺激についても言及されることがあります。靴やベルトでこすれる部位にあるほくろへの継続的な摩擦が悪性化を促進するかどうかについては、科学的なコンセンサスはまだ得られていませんが、刺激を受けやすい部位のほくろは注意して観察することが勧められています。
📌 8. セルフチェックの方法と頻度
ほくろの悪性化を早期に発見するためには、定期的な自己観察(セルフチェック)が重要です。月に1回程度を目安に、全身のほくろを体系的に確認する習慣をつけることをおすすめします。
セルフチェックは入浴後や着替えのタイミングで行うと習慣化しやすいでしょう。全身が見えるような大きな鏡を使い、手持ちの鏡も活用して背中や頭皮なども確認します。足の裏は特に忘れやすいので意識的にチェックしてください。
スマートフォンのカメラを使って自分でほくろの写真を撮影しておくことも有効です。定期的に同じ角度・照明条件で撮影しておくことで、変化を客観的に比較しやすくなります。特にABCDEルールのE(変化)を評価するうえで、過去の写真との比較は非常に役立ちます。
背中など自分では確認しにくい部位は、家族やパートナーに定期的に見てもらうことも一つの方法です。普段目にしない部位に変化が起きていても、他者の目があれば気づきやすくなります。
なお、ほくろの数が多い方(50個以上)や、リスク因子がある方は、自己観察だけでなく皮膚科での年1回程度の定期検査も検討してください。専門的なダーモスコープによる検査では、自己観察では気づきにくい変化もとらえることができます。
✨ 9. 皮膚科・美容クリニックでの診断方法

医療機関でほくろの診断を受ける際には、いくつかの方法が用いられます。どのような検査が行われるのかを知っておくと、受診時の不安が軽減されるでしょう。
視診は最も基本的な診察方法です。医師が肉眼でほくろの形・色・大きさ・境界などを観察し、総合的に判断します。ただし、視診だけでは限界があるため、多くの場合は次に紹介するダーモスコピーが併用されます。
ダーモスコピーは、ダーモスコープと呼ばれる特殊な拡大鏡(皮膚鏡)を用いて、ほくろの内部構造を詳細に観察する方法です。皮膚に専用のオイルやゲルを塗り、光を当てながら10〜20倍程度に拡大して観察します。これにより、肉眼では見えない色素のパターンや血管の分布などを評価でき、良性・悪性の鑑別精度が大幅に向上します。痛みはなく、数分で完了します。
最近では、AIを活用したダーモスコープ画像解析システムも登場しており、より高精度な診断補助が可能になっています。
皮膚生検(ひふせいけん)は、ほくろの一部または全体を切り取り、病理学的に顕微鏡で検査する方法です。悪性かどうかを確定診断するための「ゴールドスタンダード」とされており、視診やダーモスコピーで悪性が疑われる場合に施行されます。局所麻酔を使用するため、処置中の痛みは最小限ですが、結果が出るまでに1〜2週間程度かかることがあります。
また、近年では非侵襲的な診断技術として「共焦点反射型レーザー顕微鏡(リフレクタンス共焦点顕微鏡)」や「光干渉断層計(OCT)」なども研究・導入が進んでおり、切らずに皮膚内部の構造を観察できるようになってきています。
Q. ほくろが悪性か調べる病院での検査方法は?
医療機関では視診・ダーモスコピー・皮膚生検の3段階で診断します。ダーモスコピーは特殊な拡大鏡で色素パターンや血管分布を詳細に観察できる痛みのない検査です。悪性が疑われる場合は病変を切除して顕微鏡で調べる皮膚生検が行われ、これが確定診断のゴールドスタンダードです。
🔍 10. 悪性化が疑われるほくろの治療
ほくろが悪性化(メラノーマ)していると診断された場合、または強く疑われる場合の主な治療法について説明します。
外科的切除は、メラノーマ治療の基本であり最も重要な治療法です。腫瘍と周囲の正常皮膚を含めた広い範囲を切除します。腫瘍の厚さ(ブレスロー厚)に応じて切除マージン(腫瘍周囲をどれだけ広く切るか)が決まります。早期のメラノーマ(ブレスロー厚1mm以下)であれば、切除だけで完治が期待できます。
センチネルリンパ節生検は、腫瘍の厚さが一定以上の場合に、がんが最初に転移しやすいリンパ節(センチネルリンパ節)を同定して切除し、転移の有無を調べる手術です。転移がある場合はリンパ節郭清が追加されることもあります。
進行したメラノーマに対しては、全身療法として免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体など)や分子標的薬(BRAF阻害薬など)が用いられます。これらの薬剤は近年目覚ましく進歩しており、以前は予後不良とされていた進行メラノーマに対しても、長期生存が見込めるケースが増えています。
放射線療法は脳転移などに対して補助的に使用されることがあります。
いずれにしても、メラノーマの治療は病期(ステージ)によって大きく異なります。早期発見により病期が低い段階で治療を開始することが、最良の予後につながります。治療方針は皮膚科専門医や腫瘍内科医などの専門医チームが、個々の患者様の状態に合わせて決定します。
💪 11. 受診を急ぐべきタイミング
「受診したいけれど、どのくらい急ぐべきかわからない」と感じる方も多いかと思います。以下の症状や状況に当てはまる場合は、なるべく早めに(できれば数日以内に)皮膚科または形成外科を受診することをおすすめします。
ほくろから出血がある場合は特に急を要します。自然に出血する、または少し触れただけで出血するという状態は、腫瘍の血管が豊富になっていることを示す可能性があり、悪性の強いサインの一つです。
数週間から数ヶ月の短期間でほくろが急速に大きくなっている場合も、緊急性が高い変化です。良性のほくろがここまで急激に変化することは通常ありません。
ABCDEルールで複数の項目が当てはまる場合も、早急な受診が必要です。一つでも当てはまる場合はまず相談することをおすすめしますが、複数該当する場合はより注意が必要です。
足の裏や爪の下に黒い線や色素が突然現れた場合も、ためらわず専門医を受診してください。日本人のメラノーマで最も多いタイプがこの部位に生じるため、特に慎重に評価される必要があります。
一方で、長年変化なく安定しているほくろや、ABCDEルールのどの項目にも当てはまらないほくろであれば、急いで受診する必要はないかもしれませんが、年に一度の皮膚科検診で定期的にチェックしてもらうことをおすすめします。
「念のため診てもらいたい」という理由だけでも、皮膚科や美容クリニックへの相談は大歓迎です。ほくろの状態について専門医の意見を聞くことは、安心感を得るためにも有益です。アイシークリニック渋谷院でも、ほくろに関するご相談を受け付けております。気になるほくろがある方はぜひお気軽にご相談ください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「なんとなく気になっていたけれど、受診するほどでもないかと思っていた」とおっしゃる患者様が多く、変化に気づいてから受診までに時間が空いてしまうケースを少なからず経験しています。ほくろの悪性化、特に日本人に多い足の裏や爪の下に生じるメラノーマは、早期であれば切除のみで完治が期待できるため、「おかしいな」と感じた時点で迷わずご相談いただくことが何より大切です。ABCDEルールを日々のセルフチェックに取り入れながら、気になる変化があればどうぞお気軽に受診してください。」
🎯 よくある質問
医療現場で広く使われる「ABCDEルール」が有効です。A(非対称性)・B(境界の不明瞭さ)・C(色調の不均一)・D(直径6mm以上)・E(変化・進行)の5つの観点でチェックしてください。いずれか一つでも当てはまる場合は、専門医への相談をおすすめします。ただし、目視だけでの確実な判断は難しいため、気になる場合は皮膚科を受診することが大切です。
日本人を含むアジア人では、足の裏・手のひら・爪の下に発生する「末端黒子型メラノーマ」が全体の約半数を占めます。これらの部位は自分では見えにくく発見が遅れがちです。月1回程度、鏡を使って足の裏や爪を意識的に観察する習慣をつけることが早期発見につながります。爪に黒い縦線が現れた場合も、放置せず専門医に相談してください。
月に1回程度を目安に、全身のほくろを体系的に確認することをおすすめします。入浴後や着替えのタイミングに行うと習慣化しやすいです。大きな鏡と手持ち鏡を活用し、背中や頭皮、足の裏も忘れずチェックしてください。スマートフォンで定期的に写真を撮影しておくと、変化を客観的に比較しやすくなります。ほくろの数が多い方はアイシークリニックでの定期検査も検討ください。
まず視診とダーモスコピー(特殊な拡大鏡による皮膚鏡検査)が行われます。ダーモスコピーでは肉眼では見えない色素パターンや血管分布を詳細に観察でき、良性・悪性の鑑別精度が大幅に向上します。悪性が疑われる場合は、ほくろの一部または全体を切除して顕微鏡で調べる「皮膚生検」が行われ、これが確定診断のゴールドスタンダードとされています。
以下の症状がある場合は、数日以内に皮膚科または形成外科を受診してください。①ほくろから自然に、または少し触れただけで出血する、②数週間〜数ヶ月で急速に大きくなっている、③ABCDEルールの複数の項目が当てはまる、④足の裏や爪の下に黒い線・色素が突然現れた、などが緊急性の高いサインです。「念のため診てもらいたい」という理由だけでも、アイシークリニックへお気軽にご相談ください。
💡 まとめ
ほくろの悪性化について、その特徴や見分け方、リスク因子、診断・治療方法まで詳しく解説しました。最後に重要なポイントを振り返っておきましょう。
ほくろの悪性化を早期に発見するためには、ABCDEルール(非対称性・境界の不明瞭さ・色調の不均一・直径6mm以上・変化)を覚えておくことが有効です。これらの特徴のいずれかに当てはまるほくろがあれば、専門医への相談を検討してください。
日本人に多い末端黒子型メラノーマは、足の裏や爪の下に発生しやすく、気づきにくい場所であるため意識的なチェックが重要です。定期的に鏡を使って足の裏や爪を観察する習慣をつけましょう。
月1回程度の全身セルフチェックを習慣にすることで、変化に気づきやすくなります。スマートフォンで写真を撮って記録しておくと、変化の比較がしやすくなります。
ほくろから出血する、急速に大きくなるなど、緊急性が高い変化がある場合は数日以内に受診することをおすすめします。ダーモスコピーや皮膚生検などの専門的な診断ツールを活用することで、正確な診断が得られます。
「気になるけど大丈夫だろう」と自己判断するのではなく、変化を感じたら早めに医療機関に相談することが、最も大切なことです。早期発見・早期治療により、メラノーマも治癒が可能な疾患です。自分の皮膚に関心を持ち、定期的に観察する習慣を大切にしてください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – メラノーマ(悪性黒色腫)の診断基準・ABCDEルール・治療方針に関する専門的な解説。日本人に多い末端黒子型メラノーマの特徴や、ダーモスコピーによる診断方法についての公式情報。
- 厚生労働省 – 皮膚がん(メラノーマ)の発症数・罹患動向・早期発見の重要性に関する統計データおよびがん対策に関する公式情報。日本における年間診断数などの疫学的根拠として参照。
- PubMed – メラノーマの早期発見におけるABCDEルールの有効性、リスク因子(紫外線・遺伝・皮膚タイプ)、センチネルリンパ節生検・免疫チェックポイント阻害薬等の治療法に関する国際的な査読済み医学文献。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務