💬 「ニキビは治ったのに、肌のデコボコが消えない…」
そのお悩み、実は スキンケアだけでは改善できない 可能性が高いです。
この記事を読めば、ニキビクレーターの正しい原因・種類・治療法がまるごとわかります。
読まないままでいると、間違ったセルフケアで悪化させてしまうリスクもあるので、ぜひ最後まで確認してください。
どうすれば治るんだろう…
目次
- ニキビクレーターとは?基本的な定義と特徴
- ニキビクレーターができる原因
- ニキビクレーターの種類と見分け方
- ニキビクレーターは自然に治る?経過について
- 自宅でできるニキビクレーターのケア方法
- クリニックで受けられる治療法の種類
- フラクショナルレーザー治療について詳しく解説
- ダーマペン・マイクロニードル治療とは
- ケミカルピーリングの効果と特徴
- サブシジョン・TCA架橋法などその他の治療法
- 治療を受ける前に知っておきたいこと
- まとめ
この記事のポイント
ニキビクレーターはアイスピック・ボックス・ローリング型に分類され、深いものは自然治癒が困難。フラクショナルレーザーやダーマペン、サブシジョンなどを組み合わせた医療治療が根本改善に有効で、アイシークリニックではタイプ別のオーダーメイド治療を提案している。
💡 ニキビクレーターとは?基本的な定義と特徴
ニキビクレーターとは、ニキビが炎症を起こした後に皮膚の組織が破壊されてしまい、皮膚表面がへこんだ状態のことを指します。医学的には「陥凹性瘢痕(かんおうせいはんこん)」または「痘瘡状瘢痕(とうそうじょうはんこん)」と呼ばれることもあります。英語では「アクネスカー(Acne Scar)」という表現が使われ、特に皮膚がへこんだものをアトロフィックスカーと分類します。
ニキビの跡と一口に言っても、赤みや色素沈着として残るものと、皮膚そのものがへこんでしまうクレーターとでは、その性質が大きく異なります。赤みや色素沈着は皮膚の色調の問題であるため、時間の経過とともにある程度改善が見込めることがあります。一方でニキビクレーターは皮膚の構造自体が変化してしまっているため、スキンケアだけで完全に改善することは難しいとされています。
クレーターが気になりやすい部位は、ニキビが集中しやすい頬、鼻周囲、顎、額などです。特に頬は脂腺が多く、炎症性のニキビができやすい部位であるため、複数のクレーターが重なって見られることも珍しくありません。見た目の問題だけでなく、光の当たり方によって凹凸が目立ちやすく、メイクでもカバーしにくいため、多くの方が精神的なストレスを感じています。
Q. ニキビクレーターとは何ですか?
ニキビクレーターとは、ニキビの炎症によって真皮層の組織が損傷を受け、皮膚表面がへこんだ状態です。医学的には「陥凹性瘢痕」と呼ばれます。赤みや色素沈着と異なり、皮膚の構造自体が変化しているためスキンケアだけでの改善は困難です。
📌 ニキビクレーターができる原因
ニキビクレーターが形成される主な原因は、ニキビの炎症によって皮膚の深い層にある組織が損傷を受けることです。通常、皮膚は傷を受けると自己修復機能が働き、コラーゲンを生成して組織を再建しようとします。しかし、炎症が強い場合や繰り返し炎症が起きた場合、コラーゲンの生成と分解のバランスが崩れ、皮膚が正常な状態に戻れないことがあります。
具体的なメカニズムを説明すると、まずニキビの原因となるアクネ菌が毛穴の中で増殖し、周囲に炎症を引き起こします。この炎症反応によって白血球が集まり、膿が形成されます。膿の圧力が高まったり、外部からの刺激が加わったりすることで、毛包(もうほう)やその周囲の真皮組織が破壊されます。真皮にはコラーゲン繊維やエラスチン繊維が存在しており、これらが破壊されると皮膚が陥没した状態、すなわちクレーターになってしまいます。
クレーターを悪化させる要因としては以下のことが挙げられます。
まず、ニキビを自分でつぶすことが代表的な原因の一つです。ニキビを力強く押し潰したり、針などで無理に破ったりすると、炎症が広がって組織の損傷が深くなります。炎症が真皮層まで及ぶと、コラーゲンが破壊されてクレーターになりやすくなります。
次に、治療が遅れることも影響します。炎症性ニキビ(赤ニキビや黄ニキビ)を放置すると、炎症が長引いて組織へのダメージが蓄積されます。早期に適切なケアや治療を行うことが、クレーター形成のリスクを下げることにつながります。
さらに、体質や肌質も関係しています。同じような炎症が起きても、クレーターになりやすい人となりにくい人がいます。これは皮膚の自己修復能力や、コラーゲン生成の速度・質に個人差があるためです。また、年齢とともに皮膚の修復力が低下するため、若いうちに比べてクレーターが治りにくくなる傾向もあります。
✨ ニキビクレーターの種類と見分け方
ニキビクレーターはその形状によっていくつかの種類に分類されます。治療法の選択にも関わってくるため、自分のクレーターがどのタイプに当たるかを知っておくことは重要です。
アイスピック型(Ice Pick Scar)は、まるで氷を砕くアイスピックで刺したような、細く深いへこみが特徴です。直径は2ミリ以下と小さいですが、深さがあるため治療が難しいタイプです。毛穴の開きのように見えることもあり、肌を引き延ばしても形が変わらないのが特徴です。ニキビクレーターの中で最も多く見られるタイプとされています。
ボックス型(Boxcar Scar)は、四角または楕円形の比較的広いへこみで、縁が垂直に立ち上がっている形状をしています。底面が比較的平らで、浅いものから深いものまで幅があります。浅いボックス型は治療の効果が出やすい傾向があります。
ローリング型(Rolling Scar)は、波打つような緩やかなへこみが特徴で、皮膚の下の組織(真皮)と皮下組織の間に線維性の癒着(ゆちゃく)が起きることで引き起こされます。肌を引き延ばすと凹凸が薄くなることが確認できます。広範囲に及ぶことが多く、顔全体が「でこぼこ」して見える原因になりやすいタイプです。
また、これらの陥凹性のクレーターとは反対に、皮膚が盛り上がる「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」や「ケロイド」になることもあります。これは体の修復反応が過剰になった状態で、胸部や背中などに多く見られます。治療のアプローチが陥凹性のクレーターとは異なるため、自分の状態がどちらのタイプかを見極めることが大切です。
Q. ニキビクレーターの種類を教えてください
ニキビクレーターは主に3種類あります。細く深い「アイスピック型」、縁が垂直で底面が平らな「ボックス型」、皮膚下の線維性癒着が原因で波打つような「ローリング型」です。タイプによって最適な治療法が異なるため、専門医による診断が重要です。
🔍 ニキビクレーターは自然に治る?経過について
ニキビクレーターが自然に治るかどうかは、多くの方が気にするポイントです。結論から言うと、浅いクレーターであれば時間をかけて目立たなくなることはありますが、深いクレーターが完全に自然治癒することはほとんどないと考えられています。
皮膚には一定の自己修復能力がありますが、真皮層まで達した組織の損傷を完全に元の状態に戻す力はありません。時間が経つにつれて皮膚のターンオーバーが進み、表面的な色素沈着は薄くなることがあっても、皮膚の構造的なへこみはそのまま残ってしまいます。
ただし、いくつかの条件が重なると、自然に目立ちにくくなるケースもあります。例えば、浅いボックス型や初期のローリング型では、コラーゲンのリモデリングが進む中で凹凸が緩やかになり、若干改善することがあります。また、10代や20代前半の比較的若い年齢では、皮膚の代謝が活発であるため、ある程度の改善が見られることもあります。
一方で、年齢を重ねるにつれて皮膚のコラーゲン産生能力は低下していくため、放置すればするほど改善が難しくなる傾向があります。また、紫外線によるダメージが蓄積されると皮膚の老化が進み、クレーターが余計に目立つようになることもあります。したがって、クレーターが気になるのであれば、早めに専門医に相談して適切な対策を講じることが賢明です。
💪 自宅でできるニキビクレーターのケア方法
医療機関での治療が最も効果的ですが、日常のスキンケアも皮膚の状態を整えるうえで重要です。クレーターそのものをセルフケアで改善することには限界がありますが、悪化を防いだり、皮膚の状態を健やかに保つことは可能です。
まず、徹底した紫外線対策が基本となります。紫外線は皮膚のコラーゲンを分解し、皮膚の老化を促進します。クレーター部分は皮膚が薄くなっていることが多く、紫外線ダメージを受けやすい状態です。外出時にはSPF30以上の日焼け止めを塗布し、帽子や日傘なども活用するとよいでしょう。紫外線対策はクレーターの悪化予防だけでなく、色素沈着の改善にも役立ちます。
次に、保湿を丁寧に行うことも大切です。乾燥した皮膚はターンオーバーが乱れやすく、炎症が起きやすい状態になります。セラミドやヒアルロン酸を含む保湿剤を使用して、皮膚のバリア機能を高めましょう。潤いのある皮膚状態を保つことで、クレーターの凹凸が視覚的に目立ちにくくなる効果もあります。
レチノールやレチノイン酸(ビタミンA誘導体)を含むスキンケア製品も、クレーターの改善補助に役立つ可能性があります。これらの成分は皮膚のターンオーバーを促進し、コラーゲンの産生を刺激する効果があるとされています。ただし、刺激が強い成分であるため、最初は低濃度のものから試し、肌の状態を見ながら使用することが重要です。
ビタミンC誘導体を含む美容液も、コラーゲン産生を促す成分として知られています。抗酸化作用もあるため、紫外線ダメージの軽減にもつながります。色素沈着(赤みや黒ずみ)が残っている場合には、トラネキサム酸やナイアシンアミドを含む製品も有効とされています。
ただし、繰り返しになりますが、これらのセルフケアはあくまでも補助的なものです。クレーターの形状(皮膚のへこみ)そのものをセルフケアで改善することは現実的に難しく、根本的な改善を求める場合は医療機関での治療が必要です。
🎯 クリニックで受けられる治療法の種類
ニキビクレーターに対してクリニックで受けられる治療はいくつかあり、クレーターの種類や深さ、範囲、患者さんの皮膚の状態によって最適な方法が異なります。代表的な治療法を以下に挙げます。
フラクショナルレーザー治療は、現在ニキビクレーターに対して最も広く用いられているレーザー治療の一つです。皮膚に微細な穴をあけることで、修復反応を引き起こし、コラーゲンの再生を促します。詳細は次のセクションで解説します。
ダーマペンはマイクロニードル(極細の針)を皮膚に刺すことで、レーザーと同様の修復反応を促す治療法です。薬剤との組み合わせで効果が高まることが知られています。
ケミカルピーリングは、特定の酸(グリコール酸やサリチル酸など)を皮膚に塗布して古い角質を溶かし、皮膚のターンオーバーを促進する治療法です。浅いクレーターや色素沈着に有効とされています。
サブシジョンは、ローリング型のクレーターに対して特に効果的とされる方法で、皮膚の下に形成された線維性の癒着を針で切断する治療です。TCA架橋法はアイスピック型のクレーターに対して、トリクロロ酢酸(TCA)をクレーターの底部に塗布して瘢痕を再刺激する方法です。
ヒアルロン酸やPRPなどの注入治療は、クレーターのへこみに直接充填することで凹凸を目立たなくする方法です。即効性がありますが、持続期間が限られているため、定期的なメンテナンスが必要です。
多くの場合、一つの治療法だけを行うのではなく、複数の治療を組み合わせることでより高い効果が得られます。クリニックでのカウンセリングでは、自分のクレーターの状態に合わせた治療プランを提案してもらえますので、複数の選択肢を比較してから判断するとよいでしょう。
Q. ニキビクレーターに効果的な自宅ケアは何ですか?
自宅ケアの基本はSPF30以上の日焼け止めによる紫外線対策と、セラミド・ヒアルロン酸を用いた保湿です。さらにレチノールやビタミンC誘導体はコラーゲン産生を促す補助効果が期待できます。ただし、クレーターの形状を根本的に改善するには医療機関での治療が必要です。
💡 フラクショナルレーザー治療について詳しく解説
フラクショナルレーザーとは、レーザー光線を非常に細かいドット状(分画状)に照射することで、皮膚に微細な穴(マイクロサーマルゾーン)を作り出すレーザー治療です。照射された部位は微細な傷として認識され、皮膚の自然な修復機能が活性化されます。この過程でコラーゲンやエラスチンの産生が促され、皮膚の構造が再構築されることでクレーターが改善されます。
フラクショナルレーザーの大きな特徴は、すべての部位を一度に治療するのではなく、皮膚の一部を残しながら治療する点です。照射されない部分(正常な皮膚)が残ることで、周囲の健康な組織から修復が速やかに進みます。これにより、全層を一度に治療するアブレイティブレーザーに比べてダウンタイムが短く、感染リスクも低くなっています。
フラクショナルレーザーには大きく2種類あります。一つは「アブレイティブ型(蒸散型)フラクショナルレーザー」で、CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)やエルビウムヤグレーザーがこれにあたります。皮膚の浅い層を実際に蒸散させるため、より深いところへアプローチができ、効果が高い一方で赤みや腫れなどのダウンタイムが生じやすい特徴があります。
もう一つは「ノンアブレイティブ型(非蒸散型)フラクショナルレーザー」で、フラクセルなどがこれにあたります。皮膚表面を蒸散させず、皮膚内部に熱エネルギーを届けることでコラーゲン産生を促します。ダウンタイムが比較的短く、肌への負担が少ないため、繰り返し治療を受けやすいというメリットがあります。ただし、効果はアブレイティブ型に比べてやや穏やかです。
治療の流れとしては、まず洗顔後に麻酔クリームを塗布し、30分から1時間程度置いた後に照射します。治療時間は顔全体で20〜40分程度が目安です。照射後は赤みや腫れが生じることがありますが、数日〜1週間程度で落ち着いてくることが多いです。治療後はしっかりと保湿を行い、紫外線対策も徹底する必要があります。
フラクショナルレーザーは1回だけで劇的な効果を得るものではなく、複数回の施術を重ねることで改善が積み重なっていく治療です。一般的には3〜6回程度の施術を1〜2ヶ月間隔で行うことが推奨されることが多いですが、クレーターの深さや広さによって必要な回数は異なります。
📌 ダーマペン・マイクロニードル治療とは
ダーマペンは、非常に細い多数の針(マイクロニードル)が先端に付いた機器を皮膚に当てることで、細かい穿刺を行う治療法です。フラクショナルレーザーと同様に皮膚の修復機能を活性化させ、コラーゲンやエラスチンの産生を促すことでクレーターの改善を図ります。
ダーマペンの特徴の一つは、針の深さを調整できる点です。浅いクレーターには浅く設定し、深いクレーターには針をより深く刺すことで、皮膚の状態に合わせたアプローチが可能です。また、フラクショナルレーザーに比べて熱ダメージが少なく、肌の色が濃い方(メラニンが多い肌)でも安全に施術できるという利点があります。
ダーマペン治療ではしばしばPRP療法(多血小板血漿療法)や成長因子(EGFやFGFなど)との組み合わせが行われます。マイクロニードルで作った微細な穴から有効成分を浸透させることで、治療効果の相乗作用を狙います。特にPRPは患者さん自身の血液から採取した成長因子を豊富に含む血漿であり、組織の修復・再生を促す効果が期待されています。
治療の際は麻酔クリームを使用するため、痛みはある程度軽減されますが、ゼロではありません。施術後は赤みや腫れ、内出血が出ることがありますが、多くの場合数日以内に落ち着きます。フラクショナルレーザー同様、複数回の施術が必要であり、定期的に繰り返すことで効果が積み重なっていきます。
ダーマペンはクレーターだけでなく、毛穴の開き、肌のキメや弾力の改善、ニキビ跡の色素沈着にも効果が期待できます。治療の幅が広いため、複合的な肌悩みを持つ方にとっては一石二鳥の治療として選ばれることも多いです。
✨ ケミカルピーリングの効果と特徴
ケミカルピーリングは、特定の酸性物質を皮膚に塗布して古い角質を溶かし、肌のターンオーバーを促す治療法です。ニキビクレーターに対しては、主に浅いタイプや色素沈着(炎症後過色素沈着)に有効とされています。深いアイスピック型のクレーターに対してケミカルピーリング単独での大きな改善は難しいですが、他の治療と組み合わせることでより良い結果が得られることがあります。
医療機関で行われる代表的なピーリング剤として、グリコール酸(AHA系)、サリチル酸(BHA系)、トリクロロ酢酸(TCA)などがあります。濃度や作用の深さによって「浅層ピーリング」「中間層ピーリング」「深層ピーリング」に分類され、クレーターの深さや皮膚状態に応じて使い分けられます。
グリコール酸やサリチル酸を使った浅層ピーリングは、比較的マイルドで繰り返し施術できるため、肌のくすみや軽度の色素沈着、毛穴の詰まりなどに有効です。ダウンタイムもほとんどなく、施術直後から日常生活を送れることがほとんどです。一方でTCAを使った中間層ピーリングは、より深いところまで作用し、浅いクレーターの改善に効果が期待できますが、赤みや皮むけなどのダウンタイムが数日から1週間程度生じることがあります。
ケミカルピーリングを受ける際の注意点として、紫外線の影響を強く受けやすい施術後のケアが重要です。ピーリング後の皮膚は非常にデリケートで、紫外線によって色素沈着が悪化するリスクがあります。施術後はしっかりと日焼け止めを塗布し、直射日光を避けることが必要です。また、アクティブなニキビがある場合は、ピーリングによって炎症が悪化する可能性もあるため、皮膚の状態が落ち着いてから行うことが推奨されます。
Q. クリニックでのニキビクレーター治療はどんなものがありますか?
クリニックでは、コラーゲン再生を促すフラクショナルレーザーやダーマペン、浅いクレーターに有効なケミカルピーリング、ローリング型に効くサブシジョン、アイスピック型に用いるTCA架橋法などがあります。アイシークリニックではクレーターのタイプや深さに応じた組み合わせ治療を提案しています。
🔍 サブシジョン・TCA架橋法などその他の治療法

フラクショナルレーザーやダーマペン以外にも、クレーターのタイプに応じた専門的な治療法がいくつか存在します。
サブシジョンは、ローリング型のニキビクレーターに対して特に有効とされている治療法です。皮膚の下に形成された線維性の癒着(皮膚の下の組織が繊維によって引っ張られている状態)が、ローリング型クレーターのへこみの原因となっています。サブシジョンでは、特殊な針を皮膚の下に刺入し、左右に動かすことでこの線維性の癒着を切断します。癒着が解放されることでクレーターが浮き上がり、その後にコラーゲンが産生されて皮膚が支えられるようになります。
サブシジョンは単独でも効果がありますが、フラクショナルレーザーやダーマペンと組み合わせることで、より良い改善が期待できます。施術後は内出血が生じやすいため、重要なイベント前には避けた方が良いでしょう。内出血は通常1〜2週間で消退します。
TCA架橋法(CROSS法:Chemical Reconstruction of Skin Scars)は、アイスピック型のニキビクレーターに対して有効な治療法です。高濃度のトリクロロ酢酸(TCA)を細い針やつまようじの先を使ってクレーターの底部にのみ塗布します。TCAは強い化学的刺激を与え、凝固壊死を起こします。その後、皮膚の修復反応としてコラーゲンが産生され、クレーターが徐々に浅くなっていきます。
CROSS法は主にアイスピック型に対して用いられますが、深いボックス型にも応用されることがあります。施術後は一時的に点状の赤みや痂疲(かさぶた)が生じますが、治癒の過程で徐々に改善されます。数回の施術を繰り返すことで効果が出てくることが多く、フラクショナルレーザーとの併用療法として行われることもあります。
ヒアルロン酸注入やPRP注入は、クレーターのへこみに直接充填する方法です。特に深くて広いボックス型やローリング型のクレーターに対して、即効性のある外観改善が期待できます。ヒアルロン酸は体内で自然に分解されるため、効果は6ヶ月〜1年半程度とされており、定期的な追加治療が必要です。PRPは自己血液を使用するため、アレルギーリスクが低いという利点があります。
また、皮膚の再生を促す注射療法として、ポリ乳酸(PLLA)やハイドロキシアパタイトを含む製品(スカルプトラ、ラジエッセなど)を使用する方法もあります。これらはコラーゲンの産生を長期的に促す効果があるとされており、1〜2年以上にわたる効果の持続が期待できます。
💪 治療を受ける前に知っておきたいこと
ニキビクレーターの治療を検討する際には、いくつかの重要な点を理解しておくことが大切です。
まず、治療の目標はクレーターを完全に消去することではなく、目立ちにくくすることです。現在の医療技術をもってしても、深いクレーターを完全に元の状態に戻すことは難しいのが現実です。しかし、治療によって30〜70%程度の改善が見込めるケースも多く、化粧での隠しやすさや日常生活の質が大きく向上することも少なくありません。リアルな期待値を持った上で治療に臨むことが重要です。
次に、治療前にニキビがコントロールされていることが条件となる場合があります。活発にニキビが繰り返し発生している状態では、せっかく治療でクレーターが改善されても、新しいクレーターが形成されてしまいます。まずニキビそのものをコントロールしてから、クレーターの治療を行うことが基本的なアプローチです。
また、ダウンタイムについても事前に把握しておく必要があります。治療の種類によって赤み、腫れ、皮むけ、内出血などが生じる期間が異なります。特に初めてレーザー治療を受ける方は、仕事や重要なイベントのスケジュールを確認した上で施術日を決めることをおすすめします。
肌の色(メラニン量)によって適した治療法が異なることも知っておくべき点です。メラニン量が多い(肌が濃い)方の場合、一部のレーザー治療では炎症後過色素沈着(PIH:Post-Inflammatory Hyperpigmentation)が生じるリスクがあります。そのため、医師に自分の肌質を詳しく伝え、適した治療法を選ぶことが重要です。
さらに、治療の費用についても把握しておきましょう。ニキビクレーターに対する治療のほとんどは保険適用外(自由診療)です。治療法や施術回数によって費用は大きく異なりますが、数回の施術を組み合わせると数十万円規模になることもあります。複数のクリニックでカウンセリングを受けて、費用と効果の見通しを比較した上で判断することが大切です。
最後に、治療後のアフターケアも治療結果を左右します。施術後の保湿、紫外線対策、摩擦の回避など、医師から指示されたケアをしっかりと守ることが治療効果を最大化することにつながります。治療中の期間は特に肌が敏感になっているため、刺激の強いスキンケア製品の使用は避け、穏やかなケアを心がけてください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、ニキビクレーターのお悩みでご来院される患者様の多くが、長年セルフケアだけで対処しようとされていた方々です。クレーターのタイプによって最適な治療法が異なるため、フラクショナルレーザーやダーマペン、サブシジョンなどを組み合わせたオーダーメイドの治療計画をご提案することで、より高い改善効果が期待できます。まずはお気軽にカウンセリングでご相談いただき、お一人おひとりの肌の状態に寄り添った最善のアプローチを一緒に考えさせていただければと思います。」
🎯 よくある質問
浅いクレーターであれば時間とともに目立ちにくくなることがありますが、真皮層まで達した深いクレーターが完全に自然治癒することはほとんどありません。また、年齢を重ねるとコラーゲン産生能力が低下し、改善がさらに難しくなるため、気になる場合は早めに専門医へ相談することをおすすめします。
主に3種類あります。細く深い「アイスピック型」、縁が垂直に立ち上がった四角形の「ボックス型」、波打つような緩やかなへこみの「ローリング型」です。種類によって最適な治療法が異なるため、自分のクレーターのタイプを専門医に診てもらうことが治療の第一歩となります。
セルフケアだけでクレーターの形状を根本的に改善することは難しいのが現実です。ただし、保湿や紫外線対策でクレーターの悪化を防いだり、レチノールやビタミンC誘導体の使用でコラーゲン産生を補助したりすることは可能です。根本的な改善には医療機関での治療が必要です。
フラクショナルレーザー、ダーマペン(マイクロニードル)、ケミカルピーリング、サブシジョン、TCA架橋法(CROSS法)、ヒアルロン酸注入などがあります。アイシークリニックでは、クレーターのタイプや深さ、皮膚の状態に合わせてこれらを組み合わせたオーダーメイドの治療計画をご提案しています。
いくつか重要なポイントがあります。まずニキビ自体をコントロールしてから治療を受けることが基本です。また、治療の目標は「完全消去」ではなく「目立ちにくくすること」と理解しておくことが大切です。ほとんどの治療は自由診療のため費用が高額になる場合があり、事前に複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較することをおすすめします。
💡 まとめ
ニキビクレーターは、ニキビの炎症によって皮膚の真皮層が損傷を受けることで形成される陥凹性の瘢痕です。アイスピック型、ボックス型、ローリング型など複数の種類があり、それぞれ特徴が異なります。自然治癒は浅いものであれば一定程度期待できますが、深いクレーターが完全に元に戻ることは難しく、早期に適切な対策を取ることが重要です。
日常のスキンケアとしては、保湿と紫外線対策が基本となります。レチノールやビタミンC誘導体なども補助的に活用できますが、根本的な改善のためには医療機関での治療が不可欠です。
クリニックで受けられる治療法には、フラクショナルレーザー、ダーマペン、ケミカルピーリング、サブシジョン、TCA架橋法、ヒアルロン酸注入など多様なものがあります。クレーターのタイプや深さ、皮膚の状態に応じて適切な治療法を組み合わせることで、より高い改善効果が期待できます。
治療を受ける際は、まず活動性のニキビをコントロールすることが前提となります。また、治療の目標はクレーターを完全に消去することではなく、目立ちにくくすることであるという現実的な認識を持つことも大切です。カウンセリングで自分の肌の状態を詳しく診てもらい、複数の治療オプションを比較した上で最適な治療計画を立てましょう。アイシークリニック渋谷院では、患者さん一人ひとりの肌の状態に合わせた治療をご提案しておりますので、ニキビクレーターでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ニキビ(尋常性痤瘡)の炎症メカニズム・瘢痕形成・治療ガイドラインに関する情報。アクネ菌による炎症と陥凹性瘢痕(ニキビクレーター)の成因、各種治療法の適応について参照。
- 日本形成外科学会 – 瘢痕(はんこん)・ケロイドの分類と治療法に関する情報。肥厚性瘢痕・ケロイドと陥凹性瘢痕の違い、サブシジョンやレーザー治療などの形成外科的アプローチについて参照。
- PubMed – アクネスカー(ニキビクレーター)に対するフラクショナルレーザー・ダーマペン・ケミカルピーリング・CROSS法(TCA架橋法)・サブシジョンの有効性と安全性に関する国際的な臨床研究・エビデンスについて参照。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務