「自分がワキガなのは親の遺伝のせい?」「子どもにワキガが遺伝してしまうのでは…」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。実は、ワキガと遺伝には深い関係があり、両親のどちらかがワキガである場合、子どもに遺伝する確率は約50%といわれています。本記事では、ワキガが遺伝する仕組みや原因について、アイシークリニック渋谷院の専門医が分かりやすく解説します。セルフチェック方法や効果的な治療法についてもご紹介しますので、ワキガでお悩みの方はぜひ参考にしてください。
目次
- ワキガとは?基本的な症状と特徴
- ワキガの原因はアポクリン汗腺にある
- ワキガと遺伝の関係性
- ワキガの遺伝確率はどれくらい?
- 遺伝以外のワキガの原因・悪化要因
- 自分でできるワキガのセルフチェック方法
- ワキガは何歳ごろから発症する?
- ワキガの治療法と対策
- ワキガ治療を受ける際のクリニック選びのポイント
- よくある質問
- まとめ
🧬 ワキガとは?基本的な症状と特徴
ワキガ(腋臭症)とは、わきの下から独特の強いにおいが発生する体質のことです。医学的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれ、汗そのものが臭うわけではなく、汗が皮膚の常在菌によって分解される際に発生する物質が原因でにおいが生じます。
ワキガのにおいは、一般的な汗臭さとは異なり、以下のような特徴があります:
- 鼻にツンとくる刺激臭
- 玉ねぎのようなにおい
- スパイシーなにおい
- 硫黄のようなにおい
人によってにおいの感じ方は様々ですが、独特の強いにおいが特徴です。
ワキガは病気ではなく体質の一種であり、健康に直接的な害を与えるものではありません。しかし、においが気になって人前に出ることに抵抗を感じたり、対人関係に不安を抱えたりするなど、精神的な負担が大きくなることがあります。
日本人のワキガの割合は約10~15%といわれており、欧米人と比較すると少ない傾向にあります。
💧 ワキガの原因はアポクリン汗腺にある
ワキガの直接的な原因は、わきの下に存在するアポクリン汗腺から分泌される汗にあります。人間の体には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺という2種類の汗腺がありますが、ワキガに関係するのはアポクリン汗腺です。
🔍 エクリン汗腺とアポクリン汗腺の違い
エクリン汗腺の特徴:
- 全身のほぼ全ての皮膚に分布
- 主に体温調節のために汗を分泌
- 汗の99%以上が水分で、ほぼ無臭
- 暑いときや運動したときにかく汗のほとんど
アポクリン汗腺の特徴:
- わきの下、耳の中、乳輪周辺、へそ周辺、陰部など限られた部位にのみ存在
- タンパク質、脂質、糖質、アンモニア、鉄分などの成分を含む
- 皮膚表面の常在菌によって分解され、ワキガ特有のにおいが発生
⚗️ ワキガ臭が発生するメカニズム
アポクリン汗腺から分泌された汗は、分泌直後はほとんど無臭です。しかし、以下のプロセスでにおいが発生します:
- アポクリン汗腺から成分を含む汗が分泌される
- 皮膚表面のコリネバクテリウム属などの常在菌が汗の成分を分解
- 3-メチル-2-ヘキセノン酸などのにおい物質が生成される
- ワキガ特有のにおいが発生
また、わきの下は毛が生えており、高温多湿な環境になりやすいため、菌が繁殖しやすい条件が整っています。皮脂腺から分泌される皮脂も菌の栄養源となり、においの発生を助長する要因となります。
📊 アポクリン汗腺の数と大きさが重要
ワキガの程度は、アポクリン汗腺の数と大きさに大きく左右されます。
- アポクリン汗腺の数が多い人ほど、分泌される汗の量が増加
- 一つひとつの汗腺が大きく発達している人ほど、においも強くなる傾向
- このアポクリン汗腺の数や大きさは、遺伝によって決まる
🧬 ワキガと遺伝の関係性
ワキガは遺伝的要因が非常に強い体質です。両親からの遺伝によってアポクリン汗腺の数や大きさが決まるため、親がワキガ体質であれば、子どもにも遺伝する可能性が高くなります。
🔬 ワキガは優性遺伝(顕性遺伝)
ワキガの遺伝形式は、優性遺伝(顕性遺伝)であることが明らかになっています。
優性遺伝とは:
- 両親から受け継ぐ2つの遺伝子のうち、どちらか一方にワキガの遺伝子が含まれていれば、その形質が現れるタイプの遺伝形式
- 両親のどちらか一方でもワキガ体質であれば、子どもにワキガが遺伝する可能性がある
- 目の色や髪の色などの遺伝と同じメカニズム
🧬 ABCC11遺伝子とワキガの関係
ワキガ体質かどうかを決定する重要な遺伝子として、ABCC11遺伝子が知られています。
ABCC11遺伝子の特徴:
- 16番染色体上に存在
- アポクリン汗腺の働きに関係
- 「G型」と「A型」の2つのタイプが存在
遺伝子型とワキガの関係:
- GG型またはGA型:ワキガ体質になりやすい
- AA型:ワキガになりにくい
日本人を含む東アジア人はAA型が多いため、ワキガの割合が比較的低いのに対し、欧米人やアフリカ系の人々はGG型やGA型が多いため、ワキガの割合が高くなっています。
👂 耳垢のタイプとワキガの関連性
興味深いことに、ABCC11遺伝子は耳垢のタイプも決定しています。
- 湿性耳垢(湿っている):ワキガ体質である可能性が高い
- 乾性耳垢(乾燥している):ワキガになりにくい傾向
これは、耳の中にもアポクリン汗腺が存在し、同じ遺伝子によってその活動が制御されているためです。湿性耳垢の人は、耳の中のアポクリン汗腺が活発に働いているため、わきの下のアポクリン汗腺も活発である可能性が高いのです。
📈 ワキガの遺伝確率はどれくらい?
ワキガが子どもに遺伝する確率は、両親のワキガ体質の有無によって異なります。一般的に以下のような確率で遺伝するといわれています。
👫 両親ともにワキガの場合
両親の両方がワキガ体質の場合:
- 子どもにワキガが遺伝する確率:約80%以上
- 両親とも優性遺伝子を持っているため、確率が高い
- 遺伝子の組み合わせによっては、稀に子どもがワキガにならないケースもある
👤 片方の親がワキガの場合
両親のどちらか一方がワキガ体質の場合:
- 子どもにワキガが遺伝する確率:約50%
- 優性遺伝の法則に従い、確率的に50%
- ワキガの遺伝子を持つ親から子どもにその遺伝子が受け継がれるかどうかによる
🔄 隔世遺伝の可能性
両親ともにワキガ体質ではない場合でも:
- 祖父母などの世代にワキガ体質の人がいた場合、隔世遺伝として子どもにワキガが現れることがある
- 両親が劣性遺伝子(潜性遺伝子)としてワキガの遺伝子を持っており、子どもの代で発現するケース
- 隔世遺伝でワキガが現れる確率は比較的低く、稀なケース
⚠️ 遺伝してもワキガを発症しないケースもある
ワキガの遺伝子を受け継いでいても、必ずしもワキガの症状が強く現れるわけではありません。
症状に影響する要因:
- アポクリン汗腺の発達程度
- 生活習慣
- 食生活
- ストレスの程度
遺伝的にワキガ体質であっても、症状が軽微で日常生活に支障がない人も少なくありません。
🍽️ 遺伝以外のワキガの原因・悪化要因
ワキガは遺伝的な要因が大きいものの、後天的な要因によってにおいが強くなることもあります。以下のような要因がワキガのにおいを悪化させる可能性があります。
🥩 食生活の影響
脂質やタンパク質を多く含む食事は、アポクリン汗腺から分泌される汗の成分に影響を与えます。
においを強める食品:
- 肉類や乳製品
- 揚げ物
- にんにく、ねぎ
- 香辛料
これらを多く摂取すると、汗に含まれる脂質が増え、菌によって分解されたときに発生するにおいが強くなる傾向があります。
😰 ストレスや精神的な緊張
ストレスや緊張を感じると:
- 自律神経のバランスが乱れる
- アポクリン汗腺の活動が活発になる
- 緊張したときの「冷や汗」はアポクリン汗腺由来のものが多い
- においの原因となりやすい
💊 ホルモンバランスの変化
ホルモンバランスが大きく変化する時期:
- 思春期
- 妊娠・出産
- 更年期
これらの時期には、アポクリン汗腺の活動が活発になることがあります。特に思春期は第二次性徴とともにアポクリン汗腺が発達する時期であり、ワキガの症状が現れやすくなります。
✂️ わき毛の処理状況
わき毛が多いと:
- 汗が毛に付着して蒸発しにくくなる
- 菌が繁殖しやすい環境が作られる
- 毛根部分に汗や皮脂が溜まりやすくなる
- においが発生しやすくなる
わき毛を適切に処理することで、においの軽減が期待できる場合があります。
👕 衣服の素材や着用状況
においがこもりやすい衣服:
- 通気性の悪い衣服
- ポリエステルなどの化学繊維(汗を吸収しにくい)
におい軽減に役立つ衣服:
- 綿や麻などの天然素材
- 通気性の良い素材
🚬 飲酒や喫煙
飲酒の影響:
- 体内でアルコールが分解される過程でアセトアルデヒドが生成
- 汗とともに排出されてにおいの原因となる
喫煙の影響:
- エクリン汗腺とアポクリン汗腺の両方を刺激
- 発汗を促進するため、においが強くなる可能性
✅ 自分でできるワキガのセルフチェック方法
自分がワキガ体質かどうかを確認するためのセルフチェック方法をご紹介します。以下の項目に当てはまるものが多いほど、ワキガ体質である可能性が高いといえます。
👂 耳垢が湿っている
前述の通り、耳垢のタイプとワキガは同じ遺伝子によって決まります。
- 耳垢が湿ってベタベタしている(湿性耳垢、いわゆる「アメ耳」)
- 耳掃除をしたときに、耳垢が黄色っぽく湿っている
これらの特徴がある場合は、ワキガの可能性を疑ってみてください。
👔 衣服のわき部分に黄色いシミができる
アポクリン汗腺から分泌される汗には、リポフスチンという色素成分が含まれています。
チェックポイント:
- 白いシャツやTシャツのわき部分に黄色いシミができる
- 洗濯しても落ちにくいシミ
- アポクリン汗腺からの汗の分泌が多い可能性がある証拠
👨👩👧👦 両親や血縁者にワキガの人がいる
ワキガは遺伝性が強いため、以下の血縁者にワキガ体質の人がいるかを確認:
- 両親
- 兄弟姉妹
- 祖父母
家族にワキガの人がいる場合、自分もワキガである可能性が高くなります。
🦵 わき毛が多い・濃い
アポクリン汗腺は毛根に開口しているため:
- わき毛が多い人はアポクリン汗腺の数も多い傾向
- 1本の毛穴から複数の毛が生えている
- 毛が太くて濃い
これらの特徴は、アポクリン汗腺が発達している可能性を示唆しています。
💦 汗をかきやすい体質
わきの下に汗をかきやすい人は:
- エクリン汗腺だけでなくアポクリン汗腺も活発に働いている可能性
- 特に緊張したときやストレスを感じたときにわきに汗をかきやすい
- アポクリン汗腺の分泌が多い可能性
🗣️ 他人からにおいを指摘されたことがある
自分のにおいは嗅覚疲労によって感じにくくなるものです。
- 家族や友人、同僚などから体臭を指摘されたことがある
- ただし、においの指摘は繊細な問題であるため、周囲の人が遠慮して言わないこともある
🌱 ワキガは何歳ごろから発症する?
ワキガの症状が現れ始める時期は、アポクリン汗腺の発達と密接に関係しています。一般的には思春期前後から症状が現れ始めますが、性別や個人差によって発症時期は異なります。
🌸 思春期がワキガ発症のピーク
アポクリン汗腺は、生まれたときから存在していますが、本格的に活動を始めるのは第二次性徴が始まる思春期です。
発症時期の目安:
- 女子:10〜12歳頃から性ホルモンの分泌が活発になる
- 男子:12〜14歳頃から性ホルモンの分泌が活発になる
- それに伴ってアポクリン汗腺も発達・活性化
症状が現れ始める時期:
- 女子:小学校高学年〜中学生頃
- 男子:中学生〜高校生頃
女子の方が発症時期が早いのは、女子の方が第二次性徴が早く始まるためです。
👩 成人後に症状が出ることも
思春期に症状が軽かった人でも、成人後にワキガの症状が強くなることがあります。
成人後の発症・悪化要因:
- 生活習慣の変化
- ストレス
- ホルモンバランスの変化
- 妊娠・出産を機にワキガの症状が出始める女性もいる
👴 加齢による変化
加齢とともにアポクリン汗腺の活動は低下していく傾向があります。
- 若い頃はワキガの症状が強かった人でも、40〜50代以降になると自然と症状が軽減することがある
- ただし、これには個人差がある
- 高齢になってもワキガの症状が続く人もいる
🏥 ワキガの治療法と対策
ワキガの治療法には、自分でできるセルフケアから医療機関で受ける本格的な治療まで、様々な選択肢があります。症状の程度や生活への影響度合いに応じて、適切な方法を選択することが大切です。
🧴 セルフケアによる対策
軽度のワキガであれば、日常的なセルフケアで症状をコントロールできる場合があります。
基本的なケア方法:
- わきを清潔に保つ
- こまめに汗を拭き取る
- 制汗剤やデオドラント製品を活用
- ミョウバン水やアルコール消毒(菌の繁殖を抑える効果)
食生活の改善:
- 脂質や動物性タンパク質の過剰摂取を控える
- 野菜や海藻類を積極的に摂取
- 発酵食品を取り入れる
- におい成分の生成を抑える効果が期待できる
💉 ボトックス注射(ボツリヌストキシン注射)
ボトックス注射は、ボツリヌストキシンという成分をわきに注射することで、汗腺の活動を抑制する治療法です。
特徴:
- 主にエクリン汗腺からの発汗を抑制
- 汗の量が減ることでにおいの軽減も期待
- 効果の持続期間:約4〜6ヶ月
- 定期的に施術を繰り返す必要がある
- 手術に比べて手軽に受けられる
- ダウンタイムがほとんどない
💊 外用薬・内服薬による治療
外用薬:
- 塩化アルミニウム製剤などが処方される
- 汗腺の出口を塞ぐ作用があり、発汗を抑制
内服薬:
- 多汗症を伴う場合には、抗コリン薬などが処方されることもある
🌊 ミラドライ
ミラドライは、マイクロ波を照射してアポクリン汗腺とエクリン汗腺を破壊する治療法です。
特徴:
- 皮膚を切開せずに施術できる
- 傷跡が残りにくい
- 破壊された汗腺は再生しない
- 半永久的な効果が期待できる
- 1〜2回の施術で効果を実感できる方が多い
- ダウンタイムが比較的短い
🔪 手術療法(剪除法・皮弁法)
重度のワキガに対しては、手術療法が最も確実な治療法です。
剪除法(せんじょほう)・皮弁法の特徴:
- わきの皮膚を切開
- アポクリン汗腺を目視しながら一つひとつ除去
- 直接汗腺を取り除くため、根本的な治療が可能
- 健康保険が適用される場合がある
- 費用面でのメリット
注意点:
- 術後に数日間の安静が必要
- 傷跡が残る可能性がある
🔧 吸引法・超音波法
吸引法:
- 小さな切開からカニューレ(細い管)を挿入
- アポクリン汗腺を吸引除去
超音波法:
- 超音波の熱エネルギーで汗腺を破壊してから吸引
特徴:
- 剪除法に比べて傷跡が小さく済む
- 取り残しが生じる可能性がある
- 効果にばらつきが出ることがある
🏥 ワキガ治療を受ける際のクリニック選びのポイント
ワキガの治療を検討している方にとって、どのクリニックで治療を受けるかは重要な問題です。以下のポイントを参考に、信頼できるクリニックを選びましょう。
👨⚕️ 専門医が在籍しているか
形成外科専門医や皮膚科専門医など、専門的な知識と経験を持った医師が在籍しているクリニックを選ぶことが大切です。
- ワキガ治療は技術力が結果に直結
- 経験豊富な医師に担当してもらうことで、より良い結果が期待できる
🔬 複数の治療法を提供しているか
ワキガの症状は人によって異なり、最適な治療法も一人ひとり違います。
理想的なクリニックの条件:
- ボトックス注射
- ミラドライ
- 手術
これらの複数の治療法を提供しているクリニックであれば、症状や希望に合わせた治療を選択できます。
💬 カウンセリングが丁寧か
治療前のカウンセリングで重要なポイント:
- 症状の程度を正確に診断
- 適切な治療法を提案
- メリットだけでなく、デメリットやリスクについても説明
- 誠実なクリニックが信頼できる
🏥 アフターケア体制が整っているか
治療後のフォローアップ体制が整っているかどうかも重要なポイントです。
確認すべき点:
- 万が一トラブルが発生した場合の相談体制
- 効果に満足できない場合の対応
- 術後の経過観察体制
💰 費用が明確か
治療を受ける前に確認すべき費用関連項目:
- 治療費用が明確に提示されている
- 追加費用が発生する可能性がある場合の事前説明
- 保険適用の有無
アイシークリニック渋谷院では、経験豊富な専門医がワキガの症状を丁寧に診察し、一人ひとりに最適な治療法をご提案しています。カウンセリングは無料で行っておりますので、ワキガでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

❓ よくある質問
ワキガは必ず遺伝するわけではありません。両親のどちらかがワキガの場合、子どもに遺伝する確率は約50%とされています。両親ともにワキガの場合は約80%以上の確率で遺伝しますが、遺伝子を受け継いでも症状が軽い場合や、ほとんど症状が出ない場合もあります。
はい、あります。両親がワキガでなくても、祖父母などの世代にワキガ体質の人がいた場合、隔世遺伝として症状が現れることがあります。また、両親が軽度のワキガで自覚がない場合もあります。ただし、両親がワキガでない場合に子どもがワキガになる確率は低いとされています。
ワキガの遺伝は遺伝子によって決まるため、意図的に遺伝を防ぐことはできません。ただし、ワキガ体質を遺伝しても症状の程度には個人差があり、適切なケアや治療で症状をコントロールすることは可能です。お子様がワキガを発症した場合は、早めに専門医に相談することをおすすめします。
手術療法やミラドライなどの治療により、アポクリン汗腺を物理的に除去・破壊することで、ワキガの症状を大幅に改善することができます。特に剪除法による手術は、アポクリン汗腺を直接除去するため、根本的な治療が可能です。ただし、100%の汗腺を除去することは難しく、多少のにおいが残る場合もあります。
ワキガ(腋臭症)の手術療法は、症状の程度によって健康保険が適用される場合があります。保険適用の判断は医師が診察の上で行います。ボトックス注射やミラドライは自費診療となることが多いですが、クリニックによって異なりますので、詳しくは受診されるクリニックにお問い合わせください。
お子様のワキガ治療は、アポクリン汗腺の発達が落ち着く思春期以降に行うことが一般的です。成長期に治療を行うと、残った汗腺が再び発達して症状が再発する可能性があるためです。ただし、症状が強くお子様の精神的負担が大きい場合は、ボトックス注射などの一時的な治療を検討することもあります。具体的な治療時期は専門医にご相談ください。
📝 まとめ
ワキガの主な原因は、アポクリン汗腺から分泌される汗が皮膚の常在菌によって分解されることで発生するにおいです。そして、アポクリン汗腺の数や大きさは遺伝によって決まるため、ワキガと遺伝には深い関係があります。
遺伝確率について:
- 両親のどちらかがワキガ体質の場合:約50%
- 両親ともにワキガ体質の場合:約80%以上
ただし、遺伝子を受け継いでも症状の程度には個人差があり、生活習慣などの後天的な要因によっても影響を受けます。
ワキガは遺伝的な体質ではありますが、現代では様々な治療法が確立されており、症状を大幅に改善することが可能です。
治療選択肢:
- セルフケアで対処できる軽度の方
- ボトックス注射やミラドライによる治療
- 手術療法が適している重度の方
症状に応じた治療を選択できます。
ワキガでお悩みの方は、一人で抱え込まずに専門医に相談することをおすすめします。アイシークリニック渋谷院では、ワキガ治療に精通した専門医が丁寧にカウンセリングを行い、最適な治療法をご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。
参考文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
ワキガのにおいは汗そのもののにおいではなく、汗が皮膚の細菌によって分解される過程で生じます。そのため、清潔に保つことで症状を軽減できる場合もありますが、根本的な改善には適切な医療的アプローチが必要な場合もあります。