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【2025年最新】突発性発疹とは?症状・原因・治療法を医師が徹底解説

お子さんが突然高熱を出し、熱が下がった後に全身に発疹が現れた経験はありませんか?それは「突発性発疹」かもしれません。突発性発疹は、生後6ヶ月から2歳頃までの乳幼児が初めて経験する発熱の原因として最も多い病気の一つです。

多くの保護者の方が、初めての高熱に不安を感じられることでしょう。しかし、突発性発疹は適切な対処をすれば、ほとんどの場合問題なく回復する病気です。本記事では、アイシークリニック渋谷院の医師が、突発性発疹の症状、原因、治療法、そして家庭でのケア方法について詳しく解説します。

🏥 はじめに

📊 【2025年】今年の突発性発疹の傾向

2024年から2025年にかけて、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、社会活動が正常化したことで、突発性発疹の発症パターンにも変化が見られています。

  • 外出機会の増加や保育園への早期入園により、従来よりもやや早い時期(生後4〜6ヶ月頃)での発症例も報告されています
  • 兄弟姉妹間での感染拡大のケースも増加傾向にあります

🔍 突発性発疹とは

突発性発疹(とっぱつせいほっしん)は、正式には「突発性発疹症」といい、英語では「Exanthema subitum」または「Roseola infantum」と呼ばれます。日本では「不機嫌病」という別名もあります。

この病気は、乳幼児期に非常に高い確率で罹患する感染症で、生後6ヶ月から1歳6ヶ月頃に最も多く発症します。2歳を過ぎるとほとんどの子どもが免疫を獲得しているため、発症することは稀になります。

✨ 突発性発疹の特徴

突発性発疹の最も特徴的な症状は、3〜4日間続く高熱の後、解熱とともに全身に発疹が現れるという経過です。この特徴的な経過から、診断は比較的容易です。

発疹が現れる前の高熱の時点では、他の感染症との区別が難しく、熱が下がって発疹が出て初めて「突発性発疹だった」と診断されることがほとんどです。

高桑康太 医師・当院治療責任者

当院では2024年以降、突発性発疹の患者さんが増加傾向にあります。特に保育園に通い始めたお子さんの初回発熱として来院されるケースが多く、保護者の方の不安も強いのが現状です。重要なのは、高熱の割に比較的元気であることを理解していただき、適切な水分補給と経過観察を行うことです。心配な症状があれば、いつでもご相談ください。

🦠 突発性発疹の原因

突発性発疹の原因は、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)、まれにヒトヘルペスウイルス7型(HHV-7)です。これらのウイルスは、ヘルペスウイルス科に属するウイルスで、一度感染すると生涯体内に潜伏し続ける特徴があります。

🔬 ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)

HHV-6は、突発性発疹の原因ウイルスとして最も多いもので、全体の約80〜90%を占めます。このウイルスは非常に感染力が強く、2歳までにほぼすべての子どもが感染すると言われています。

HHV-6にはA型とB型の2つのタイプがありますが、突発性発疹を引き起こすのは主にB型です。感染経路は主に飛沫感染で、感染者の唾液や鼻汁を介して広がります。

🔬 ヒトヘルペスウイルス7型(HHV-7)

HHV-7による突発性発疹は、全体の約10〜20%を占めます。症状はHHV-6とほぼ同様ですが、やや年齢が高い時期(1歳半〜3歳頃)に発症する傾向があります。

HHV-6とHHV-7は別のウイルスのため、理論上は突発性発疹に2回罹患する可能性があります。実際に、まずHHV-6による突発性発疹を経験し、その後HHV-7による突発性発疹を発症するケースも報告されています。

📍 感染経路と感染時期

突発性発疹の主な感染経路は、以下の通りです:

  • 飛沫感染:感染者の咳やくしゃみによる飛沫
  • 接触感染:感染者の唾液が付着した物を介して感染

興味深いことに、突発性発疹のウイルスは、症状がない成人の唾液中にも存在することが知られています。そのため、両親や祖父母など、身近な大人からの感染が多いと考えられています。

母親からの移行抗体(胎盤を通じて母親から受け継いだ免疫)は、生後6ヶ月頃までは赤ちゃんを守ってくれますが、その後徐々に減少します。そのため、生後6ヶ月以降に突発性発疹を発症しやすくなるのです。

🌡️ 突発性発疹の症状

突発性発疹の症状は、発熱期発疹期の2つの段階に分けられます。この特徴的な経過が、診断の重要な手がかりとなります。

🔥 発熱期(第1期):最初の3〜4日間

突然、38〜40度の高熱が出現します。これが突発性発疹の始まりです。発熱は通常3〜4日間続きますが、中には5日間程度続くこともあります。

発熱期の主な特徴:

  • 高熱の割に比較的元気:突発性発疹の特徴として、38〜40度という高熱の割には、食欲があり、比較的機嫌が良いことが多いです
  • 咳や鼻水などの症状がない:通常、咳や鼻水、嘔吐、下痢などの症状はほとんど見られません
  • 大泉門の膨隆:乳児の場合、頭の柔らかい部分(大泉門)がやや膨らんで見えることがあります
  • 眼瞼の腫れ:まぶたがやや腫れぼったく見えることがあります
  • リンパ節の腫れ:後頭部や耳の後ろのリンパ節が腫れることがあります

⬇️ 解熱期:4日目頃

3〜4日間の高熱の後、解熱とほぼ同時に、または解熱後数時間以内に発疹が出現します。この「熱が下がったと思ったら発疹が出た」という経過が、突発性発疹の最も特徴的な所見です。

🔴 発疹期(第2期):解熱後1〜3日間

解熱とともに、淡紅色の小さな発疹が出現します。発疹は通常、胸やお腹から始まり、その後顔や腕、脚へと広がっていきます。

発疹の特徴:

  • 色と形状:淡いピンク色から赤色の、直径2〜3mm程度の小さな斑点状の発疹です
  • 出現部位:体幹(胸、お腹、背中)に最も多く出現し、次いで顔面、四肢へと広がります
  • かゆみはほとんどありません
  • 持続期間:発疹は通常2〜3日で自然に消退します
  • 色素沈着なし:発疹が消えた後、色素沈着や痕は残りません

😤 不機嫌になる理由

発疹期に入ると、多くの乳幼児が著しく不機嫌になります。これが「不機嫌病」という別名の由来です。高熱の時は比較的機嫌が良かったのに、熱が下がって発疹が出ると不機嫌になるという特徴があります。

不機嫌の原因は明確にはわかっていませんが、発疹に伴う違和感や、ウイルスが神経系に影響を与えている可能性などが考えられています。

📋 その他の随伴症状

突発性発疹では、以下のような症状を伴うこともあります:

  • 下痢:軽度の下痢を伴うことがあります(約20〜30%の患者)
  • :軽い咳が出ることがありますが、通常は軽度です
  • 食欲低下:高熱により一時的に食欲が低下することがあります
  • 永山斑:口の中(軟口蓋)に赤い斑点が見られることがあります

🩺 突発性発疹の診断

突発性発疹の診断は、主に臨床症状と経過から行われます。特徴的な経過(高熱→解熱→発疹)があれば、診断は比較的容易です。

🔄 診断の流れ

  1. 発熱期:この時点では他の感染症との区別が困難なため、「発熱」としか診断できません
  2. 発疹出現後:解熱後に特徴的な発疹が出現した時点で、「突発性発疹」と確定診断されます

🔬 血液検査

必須ではありませんが、血液検査を行うこともあります。突発性発疹では、以下のような特徴が見られます:

  • 白血球数の減少:特にリンパ球が減少します(発熱期)
  • CRP(炎症反応):高熱の割には上昇が軽度です
  • 異型リンパ球:血液中に異型リンパ球が出現することがあります(発疹期)

🧪 ウイルス検査

確定診断のために、HHV-6やHHV-7の検査を行うこともできます:

  • PCR検査:血液や唾液からウイルスのDNAを検出します
  • 抗体検査:血液中のウイルスに対する抗体を測定します

ただし、これらの検査は通常の診療では必要とされず、研究目的や特殊な状況でのみ実施されます。

🔍 鑑別診断

発熱期には、以下のような病気との鑑別が必要です:

  • 麻疹(はしか):発疹の出現パターンが異なります
  • 風疹:発疹の性状と出現時期が異なります
  • 溶連菌感染症:咽頭所見や舌の所見が異なります
  • 川崎病:発熱が5日以上続き、他の特徴的な症状があります
  • 尿路感染症:尿検査で診断します

💊 突発性発疹の治療法

突発性発疹には、特効薬はありません。ウイルス感染症であるため、抗生物質(細菌に効く薬)も効果がありません。治療の基本は対症療法(症状を和らげる治療)です。

🌡️ 発熱への対応

高熱が続く場合、以下のような対応を行います:

解熱剤の使用

高熱で辛そうな場合や、食事や睡眠が取れない場合は、解熱剤を使用します。

  • アセトアミノフェン:最も一般的に使用される解熱剤です。商品名としては「カロナール」「アンヒバ」などがあります
  • イブプロフェン:生後6ヶ月以降で使用可能です。商品名としては「ブルフェン」などがあります

解熱剤の使用は、熱を無理に下げるためではなく、子どもの苦痛を和らげ、水分や食事を摂取できるようにすることが目的です。

注意: アスピリン(アセチルサリチル酸)は、ウイルス感染症の際に使用すると、稀に重篤な合併症(ライ症候群)を引き起こす可能性があるため、小児には使用しません。

冷却

  • 額や脇の下、鼠径部(足の付け根)を冷やすと、一時的に熱を下げる効果があります
  • 氷嚢やアイスノン、冷却シートなどを使用できます
  • ただし、冷やし過ぎは逆効果なので、嫌がる場合は無理に行う必要はありません

💧 水分補給

高熱により脱水になりやすいため、十分な水分補給が最も重要です。

  • 経口補水液:脱水予防には経口補水液(OS-1、アクアライトなど)が最適です
  • 母乳・ミルク:乳児の場合、母乳やミルクを頻回に与えます
  • その他の飲み物:麦茶、リンゴジュース、イオン飲料なども良いでしょう

食欲がない場合は無理に食べさせる必要はありませんが、水分だけは必ず摂取させてください

😴 安静

高熱の間は、安静を保つことが大切です。無理に遊ばせたり、外出したりする必要はありません。ただし、子ども自身が遊びたがり、元気があるようなら、室内で静かに遊ぶ程度は問題ありません。

🔴 発疹への対応

発疹そのものには、特別な治療は必要ありません。かゆみがほとんどないため、塗り薬なども通常は不要です。

自然に消退するのを待つだけで大丈夫です。入浴も、熱が下がって元気があれば問題ありません。

🏫 登園・登校について

突発性発疹は、厚生労働省の保育所における感染症対策ガイドラインにおいて、「解熱し機嫌が良く全身状態が良ければ登園可能」とされています。

一般的には:

  • 発熱期:登園・登校は控えます
  • 解熱後:熱が下がり、機嫌が良く、食欲があれば登園・登校可能です

ただし、保育園や幼稚園によって方針が異なる場合があるため、各施設の規定に従ってください。

⚠️ 突発性発疹の合併症

突発性発疹は通常、合併症を起こすことなく回復する病気ですが、稀に以下のような合併症が起こることがあります。

🚨 熱性けいれん

突発性発疹に伴う合併症として最も多いのが、熱性けいれんです。突発性発疹患者の約10〜15%に熱性けいれんが起こると報告されています。

熱性けいれんの特徴:

  • 高熱に伴って起こるけいれん発作です
  • 多くは5分以内に自然に止まります
  • 意識がなくなり、全身または一部がガクガクと震えます
  • 通常、後遺症を残すことはありません

熱性けいれんが起きたら:

  1. 慌てずに、まず安全を確保します
  2. 衣服を緩め、呼吸しやすい体位(横向き)にします
  3. けいれんの時間を測ります
  4. 口の中に物を入れたり、無理に体を押さえつけたりしないでください
  5. 5分以上けいれんが続く場合、または繰り返す場合は、すぐに救急車を呼びます

熱性けいれんについて詳しくは、こちらの記事「子供の発熱で夜間に慌てないための対処法と受診目安を医師が解説」でも解説しています。

🧠 脳炎・脳症

非常に稀ですが、HHV-6脳炎・脳症が起こることがあります。発生頻度は数千〜数万人に1人程度とされています。

症状:

  • 意識障害(呼びかけへの反応が鈍い、ぼんやりしている)
  • 繰り返すけいれん
  • 異常行動
  • 麻痺

これらの症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

🩸 血小板減少性紫斑病

非常に稀ですが、血小板減少性紫斑病を合併することがあります。

症状:

  • 皮下出血(あざが増える)
  • 鼻血が止まりにくい
  • 歯茎からの出血

これらの症状が見られた場合は、医療機関を受診してください。

🫁 劇症肝炎

極めて稀ですが、劇症肝炎を発症することがあります。免疫不全がある場合や、臓器移植後の患者さんに起こりやすいとされています。

🔬 移植後リンパ増殖性疾患

臓器移植を受けた患者さんでは、HHV-6の再活性化により、移植後リンパ増殖性疾患を発症することがあります。

🛡️ 突発性発疹の予防法

残念ながら、突発性発疹を完全に予防する方法はありません。ワクチンも存在しません。

HHV-6やHHV-7は感染力が非常に強く、2歳までにほぼすべての子どもが感染します。また、症状がない成人の唾液中にもウイルスが存在するため、感染を防ぐことは実質的に不可能です。

🧼 一般的な感染予防策

完全な予防は難しいですが、以下のような一般的な感染予防策は有効です:

手洗い・うがい

基本的な感染予防として、こまめな手洗いとうがいを心がけましょう。特に外出後や食事前には必ず手洗いをします。

咳エチケット

咳やくしゃみをする際は、ティッシュやハンカチ、あるいは肘の内側で口と鼻を覆います。

タオルの共用を避ける

タオルや食器の共用は避け、個人用のものを使用します。

適度な湿度の維持

室内の湿度を50〜60%程度に保つと、ウイルスの活動が弱まります。

🛡️ 罹患後の免疫

一度突発性発疹に罹患すると、そのウイルス型に対しては免疫ができます。ただし、HHV-6とHHV-7は別のウイルスなので、理論上は2回罹患する可能性があります。

実際には、2回目の突発性発疹は症状が軽いか、ほとんど症状が出ないことが多いです。

🏠 家庭でのケア

突発性発疹と診断された、あるいは疑われる場合、家庭でのケアが重要です。以下のポイントを押さえましょう。

💧 1. 十分な水分補給

最も重要なのは水分補給です。高熱により、体内の水分が失われやすくなります。

水分補給のコツ:

  • こまめに少量ずつ与える(一度にたくさん飲ませると嘔吐することがあります)
  • 経口補水液を常備しておくと安心です
  • 乳児の場合、母乳やミルクを頻回に与えます
  • 食欲がなくても、水分だけは必ず摂取させます

脱水のサイン:

以下のような症状が見られたら、脱水の可能性があります。すぐに医療機関を受診してください。

  • おしっこの回数が少ない(6時間以上出ない)
  • おしっこの色が濃い
  • 唇や口の中が乾燥している
  • 涙が出ない
  • 目がくぼんでいる
  • ぐったりしている
  • 皮膚の張りがない

脱水症状については、こちらの記事「冬の水分補給の適切な量とは?寒い季節に必要な水分摂取のポイントを解説」でも詳しく解説しています。

🌡️ 2. 適切な室温管理

室温は20〜25度程度が適切です。暑すぎても寒すぎても良くありません。

  • 高熱で暑がっている時:薄着にし、室温を少し低めに設定します
  • 解熱期で寒がっている時:適度に着せ、室温を少し高めに設定します

汗をかいたら、こまめに着替えさせましょう。

🍼 3. 無理に食べさせない

高熱の間は食欲が低下するのが普通です。無理に食べさせる必要はありません

  • 食べられるものを、食べられる量だけ与えます
  • 消化の良いもの(おかゆ、うどん、バナナ、ヨーグルトなど)が良いでしょう
  • アイスクリームやゼリーなど、冷たくて喉越しの良いものも良いでしょう
  • 熱が下がれば自然に食欲は戻ります

消化に良い食べ物については、こちらの記事「消化にいい食べ物一覧|胃腸に優しい食品・調理法・避けるべき食品を徹底解説」で詳しく紹介しています。

😴 4. 安静を保つ

高熱の間は、無理に遊ばせたり、外出したりしないことが大切です。

  • 自宅で静かに過ごします
  • テレビやタブレットなどで、静かに遊ばせるのは問題ありません
  • 無理に寝かせる必要はありませんが、疲れたら休ませます

🛁 5. 入浴について

  • 高熱の間:入浴は控え、体を拭く程度にします
  • 解熱後:熱が下がり、元気があれば入浴可能です。発疹が出ていても問題ありません

👕 6. 衣類とおむつの管理

  • 汗をかいたら、こまめに着替えさせます
  • 通気性の良い、綿素材の衣類が適しています
  • おむつは頻繁に交換し、お尻を清潔に保ちます

🦠 7. 感染拡大の防止

突発性発疹は感染力が強いため、以下の点に注意します:

  • 兄弟姉妹がいる場合、タオルや食器の共用を避けます
  • 咳エチケットを守ります
  • 家族全員が手洗いを徹底します
  • 発熱期間中は、できるだけ外出を控えます

📝 8. 記録をつける

以下の情報を記録しておくと、受診時に役立ちます:

  • 発熱した日時と体温の推移
  • 解熱した日時
  • 発疹が出た日時と部位
  • 水分摂取量と排尿回数
  • その他の症状(下痢、嘔吐、けいれんなど)
  • 使用した薬の種類と量

🚨 受診のタイミング

突発性発疹は通常、自宅でのケアで十分ですが、以下のような場合はすぐに医療機関を受診してください。

🚑 すぐに受診(救急受診)が必要な場合

  1. けいれんが5分以上続く、または繰り返す
  2. 意識がない、または呼びかけても反応が鈍い
  3. 呼吸が苦しそう(呼吸が速い、胸がへこむ、唇が青白い)
  4. ぐったりしている、または顔色が悪い
  5. 水分が全く摂れない
  6. 6時間以上おしっこが出ない
  7. 首が硬く、前に曲げられない(髄膜炎の可能性)
  8. 異常な泣き方をする(甲高い泣き声など)
  9. 生後3ヶ月未満の発熱(どんな場合でも受診が必要)

🏥 診療時間内に受診すべき場合

  1. 発熱が5日以上続く
  2. 40度以上の高熱
  3. 嘔吐や下痢が続く
  4. 発疹が7日以上続く、または悪化する
  5. 発疹に伴い、紫色のあざのようなものが出る(出血斑の可能性)
  6. いつもと様子が違うと感じる(親の直感は重要です)

👀 経過観察で良い場合

以下の条件を満たしていれば、自宅で経過を見て問題ありません:

  • 機嫌が比較的良い
  • 水分がしっかり摂れている
  • おしっこが出ている
  • 意識がはっきりしている
  • 呼吸に問題がない

ただし、初めての高熱の場合や、心配な場合は、遠慮なく医療機関に相談してください。救急受診の判断については、こちらの記事「救急外来に行くべき目安とは?症状別の判断基準と受診前に知っておきたいこと」も参考にしてください。

👀 経過観察で良い場合

よくある質問

Q1: 突発性発疹は何歳頃にかかりますか?

A: 生後6ヶ月から2歳頃までに最も多く発症します。特に、生後6ヶ月から1歳6ヶ月頃が最も多い時期です。これは、母親から受け継いだ抗体(移行抗体)が減少する時期と重なります。2歳を過ぎると、ほとんどの子どもが免疫を獲得しているため、発症は稀になります。

Q2: 突発性発疹は2回かかることがありますか?

A: はい、可能性はあります。突発性発疹の原因ウイルスは、HHV-6とHHV-7の2種類あり、これらは別のウイルスです。そのため、まずHHV-6による突発性発疹にかかり、その後HHV-7による突発性発疹にかかることがあります。ただし、2回目は症状が軽いか、ほとんど症状が出ないことが多いです。

Q3: 2025年の流行状況に変化はありますか?

A: 2024年から2025年にかけて、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い社会活動が正常化したことで、突発性発疹の発症パターンにも変化が見られています。保育園への早期入園や外出機会の増加により、従来よりもやや早い時期(生後4〜6ヶ月頃)での発症例も報告されています。また、兄弟姉妹間での感染拡大のケースも増加傾向にあります。

Q4: 突発性発疹の発疹はかゆみがありますか?

A: 突発性発疹の発疹は、ほとんどかゆみがありません。これは他の皮膚疾患との重要な鑑別点の一つです。発疹は淡いピンク色から赤色の小さな斑点状で、通常2〜3日で自然に消退します。かゆがる様子がない場合は、特別な治療は必要なく、自然に治るのを待つだけで大丈夫です。

Q5: 突発性発疹の時に解熱剤を使っても大丈夫ですか?

A: はい、適切に使用すれば問題ありません。高熱で辛そうな場合や、食事や睡眠が取れない場合は、アセトアミノフェン(カロナール、アンヒバなど)やイブプロフェン(ブルフェン)などの解熱剤を使用できます。ただし、解熱剤の目的は熱を無理に下げることではなく、子どもの苦痛を和らげることです。なお、アスピリンは小児には使用しないでください。

Q6: 突発性発疹の時はお風呂に入れても大丈夫ですか?

A: 高熱の間は入浴を控え、体を拭く程度にとどめてください。解熱後は、熱が下がり元気があれば入浴可能です。発疹が出ていても問題ありません。入浴により体力を消耗することがあるため、子どもの様子を見ながら判断することが大切です。短時間の入浴にし、湯温はぬるめに設定しましょう。

Q7: 突発性発疹は大人にもうつりますか?

A: 大人が突発性発疹を発症することは極めて稀です。ほとんどの大人は子どもの頃に感染して免疫を獲得しているためです。ただし、免疫不全状態の方や臓器移植を受けた方では、ウイルスの再活性化により症状が出ることがあります。健康な大人であれば、突発性発疹の子どもの看病をしても問題ありません。

📞 まとめ

突発性発疹は、乳幼児期に多くの子どもが経験する感染症です。高熱の後に発疹が出現する特徴的な経過を示し、ほとんどの場合は自然に回復します。

重要なポイントをまとめると:

  • 高熱の割に比較的元気であることが特徴
  • 十分な水分補給が最も重要
  • 解熱剤は適切に使用すれば問題ない
  • 発疹にかゆみはほとんどない
  • 特効薬はなく、対症療法が基本
  • 合併症として熱性けいれんに注意

初めての高熱で不安になるのは当然ですが、適切な知識を持って冷静に対処することが大切です。心配な症状がある場合は、遠慮なく医療機関にご相談ください。

また、発熱時の対処法については「微熱が1週間続く原因とは?考えられる病気と受診の目安を医師が解説」や「風邪で熱が何度から病院に行くべき?受診の目安と対処法を医師が解説」の記事も参考にしてください。

📚 参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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