🔍 お子さんの耳の後ろにしこりを発見して、不安で検索していませんか?
「お風呂でシャンプーしてたら、耳の後ろにコリコリしたしこりが…😰 これって大丈夫なの?」
大丈夫です!多くは良性のリンパ節腫れですが、放置してはいけないサインもあります。この記事で確認しましょう✅
🚨 こんな症状、放置するとキケン!
- 📌 しこりが 4〜6週間以上 小さくならない
- 📌 しこりが 硬くて動かない
- 📌 発熱・体重減少・寝汗が続いている
⬇️ 当てはまる場合は、記事を読んですぐに受診の判断を!
💡 この記事を読むとわかること
- ✅ 耳の後ろのしこりの原因TOP5(良性・悪性の見分け方)
- ✅ 今すぐ病院に行くべきチェックリスト
- ✅ 何科に行けばいいか
- ✅ 自宅でできる観察ポイント
目次
- 耳の後ろのしこりとはどのような状態か
- 子供の耳の後ろにしこりができる主な原因
- リンパ節の腫れについて詳しく知る
- 粉瘤(アテローム)について
- 耳介後部の皮膚疾患によるしこり
- 悪性のしこりの可能性と見分け方
- 悪性リンパ腫について
- 受診の目安と受診すべき診療科
- 検査・診断の流れ
- 自宅でできる観察ポイントとケア
- まとめ
📋 この記事のポイント
子供の耳の後ろのしこりは感染症によるリンパ節腫脹や粉瘤など良性が多いが、4〜6週間以上縮小しない・硬くて動かない・発熱や体重減少を伴う場合は悪性リンパ腫も疑われるため早期受診が重要。
💡 耳の後ろのしこりとはどのような状態か
しこりとは、皮膚の下や体内に生じた固まりや隆起のことを指します。耳の後ろ(耳介後部)は医学的には「乳様突起部」と呼ばれる部位の周囲にあたり、この部位にはリンパ節が集まっています。リンパ節は免疫の働きを担う重要な組織であり、感染症や炎症が起きたときに反応して腫れることがよくあります。
耳の後ろのしこりは、触ると丸くてやや弾力のあるものから、硬くて動かないもの、柔らかくて表面が滑らかなものまでさまざまな質感があります。大きさも数ミリから数センチまで幅があり、痛みがある場合もない場合もあります。これらの特徴は、しこりの原因によって異なります。
子供の場合、大人に比べてリンパ節が反応しやすい傾向があります。これは子供の免疫系がまだ発達段階にあり、さまざまな細菌やウイルスに初めて触れる機会が多いためです。そのため、少しの風邪や皮膚の傷でもリンパ節が腫れやすく、耳の後ろにしこりが現れることがあります。
Q. 子供の耳の後ろにしこりができやすい理由は?
子供の耳の後ろには耳介後リンパ節が集まっており、免疫系が発達段階にある子供は細菌やウイルスに初めて触れる機会が多いため、大人より敏感に反応してリンパ節が腫れやすい傾向があります。少しの風邪や頭皮の傷でもしこりが現れることがあります。
📌 子供の耳の後ろにしこりができる主な原因
耳の後ろにしこりができる原因は多岐にわたります。ここでは代表的な原因をまとめて紹介します。
✅ リンパ節の腫れ(リンパ節炎)
最も頻度が高い原因です。耳の後ろには耳介後リンパ節と呼ばれるリンパ節が存在し、頭皮・耳・首の後方などから流れてくるリンパを処理しています。感染症や炎症が起きると、このリンパ節が反応して腫れます。
📝 粉瘤(アテローム)
皮膚の表面にある毛穴が詰まり、角質や皮脂が皮膚の内側に溜まってできる袋状の構造物です。表面が滑らかで、中央に小さな黒い点(毛穴の開口部)が見られることがあります。
🔸 脂腺嚢腫
皮脂腺が詰まってできる嚢腫で、粉瘤と似た見た目をしています。内容物は皮脂様の物質で、触ると柔らかく動きます。
⚡ 皮膚線維腫
皮膚内に生じる良性の硬い結節で、触ると硬く、皮膚と一体化したように感じられることがあります。
🌟 外耳炎・中耳炎の合併症
耳の炎症が進行すると、周囲のリンパ節に波及して腫れを引き起こすことがあります。乳様突起炎(にゅうようとっきえん)という状態になると、耳の後ろの骨の部分が腫れて痛みを伴うことがあります。
💬 血管腫・リンパ管腫
血管やリンパ管の異常増殖によって生じる良性の腫瘍で、特に乳幼児に見られることがあります。生まれつきあるものから、生後数週間で出現するものまでさまざまです。
✅ ウイルス感染による腫脹
風疹ウイルスや伝染性単核球症(EBウイルス感染)などでは、耳の後ろを含む複数のリンパ節が腫れることがあります。
✨ リンパ節の腫れについて詳しく知る
子供の耳の後ろのしこりの中で最も多い原因がリンパ節の腫れです。リンパ節は体中に散在する免疫組織であり、細菌やウイルスなどの異物をフィルタリングする役割を担っています。
耳の後ろに存在する耳介後リンパ節は、主に以下の部位の炎症や感染に反応して腫れます。
- 頭皮(頭皮の湿疹、虫刺され、傷など)
- 外耳・耳介(外耳炎、虫刺され)
- 耳の後ろの皮膚(傷、ニキビ)
- 後頸部の皮膚
感染症に伴うリンパ節の腫れは、一般的に以下のような特徴を持ちます。触ると柔らかい〜やや硬い弾力感があり、指で動かすことができます(可動性がある)。腫れている部位を押すと痛みを感じることが多く、皮膚が赤くなったり、熱感を伴うこともあります。
多くの場合、原因となる感染症が治まると2〜4週間程度でリンパ節の腫れも自然に落ち着きます。ただし、場合によっては数ヶ月単位で腫れが残ることもあります。
📝 頭皮の湿疹や脂漏性皮膚炎との関連
乳幼児に多い脂漏性皮膚炎(乳児湿疹)は、頭皮に黄色いかさぶたのようなものが付着する状態です。この炎症が続くと、耳の後ろのリンパ節が反応して腫れることがあります。頭皮の状態を改善することで、リンパ節の腫れも徐々に治まることが多いです。
🔸 風疹との関係
風疹(三日はしか)は、耳の後ろや後頸部のリンパ節が腫れることが特徴的な症状の一つです。発熱・発疹とともに耳の後ろのリンパ節が腫れた場合は、風疹の可能性を考え、周囲への感染を防ぐためにも早めに医療機関を受診することが重要です。
⚡ 伝染性単核球症
EBウイルス(エプスタイン・バーウイルス)への初感染によって引き起こされる感染症です。発熱、のどの痛み、全身のリンパ節腫脹(耳の後ろを含む)、肝脾腫などが見られます。学童期から青年期に多い疾患です。キスや飛沫を通じて感染するため「キス病」とも呼ばれます。
Q. 粉瘤は自然に治る?自宅ケアの注意点は?
粉瘤は自然に消えることはなく、放置すると徐々に大きくなります。自宅で絞ったり針で刺すと感染や炎症悪化を招くため絶対に避けてください。治療には袋ごと取り除く外科的切除が必要で、袋を残すと再発します。気になる場合は皮膚科への受診をお勧めします。
🔍 粉瘤(アテローム)について
粉瘤は、皮膚の毛穴が詰まり、古い角質や皮脂が皮膚の内側に蓄積することで生じる良性の嚢腫です。耳の後ろは比較的粉瘤ができやすい部位の一つで、子供から大人まで幅広い年齢層に見られます。
粉瘤の特徴は以下の通りです。表面はほぼ正常の皮膚色で、触るとドーム状に膨らんでいます。中央部に小さな点(毛穴の開口部、いわゆるへそ)が見えることがあります。触ると柔らかく、皮膚の下でコリコリと動く感触があります。痛みはないことが多いですが、細菌感染すると赤く腫れて強い痛みを伴う「炎症性粉瘤」になることがあります。
粉瘤は自然に消えることはなく、時間とともに徐々に大きくなっていくことが多いです。感染を起こすと処置が複雑になるため、早めに皮膚科を受診して外科的切除を検討することが勧められます。外科的切除では、袋(嚢腫壁)ごと取り除くことが重要で、袋を残してしまうと再発します。
炎症を起こした粉瘤は、まず抗生剤で炎症を抑えてから切除するか、切開して排膿する処置が行われます。炎症が活発な状態での切除は難しいため、落ち着いてから根治手術を行うのが一般的です。
💪 耳介後部の皮膚疾患によるしこり
耳の後ろの皮膚自体に生じる疾患によってしこりが形成されることもあります。
🌟 脂肪腫
脂肪組織が異常に増殖した良性腫瘍で、触るとやわらかくて押すと動く感触があります。痛みはほとんどなく、ゆっくりと大きくなります。子供ではやや珍しいですが、見られることがあります。治療が必要な場合は外科的に摘出します。
💬 石灰化上皮腫(毛母腫)
毛母細胞(髪の毛の根元にある細胞)が変化してできる良性腫瘍です。石灰化を伴うため触るとカチカチと硬い感触があり、小石のような硬さが特徴です。子供や若い人に多く見られ、顔・首・耳の後ろなどに発生しやすい部位です。悪性化することはほぼありませんが、手術による摘出が必要です。
✅ 皮膚の良性腫瘍
表皮嚢腫、石灰化上皮腫以外にも、さまざまな皮膚の良性腫瘍が耳の後ろにできることがあります。見た目だけでは判断が難しい場合も多く、皮膚科や形成外科での診察が大切です。
📝 乳様突起炎
急性中耳炎が進行して、耳の後ろの骨(乳様突起)に炎症が及んだ状態です。耳の後ろが赤く腫れて押すと強い痛みがあり、発熱を伴うことが多いです。耳が前に押し出されたように見えることもあります。これは緊急性の高い状態で、入院して抗生剤の点滴治療や、場合によっては手術が必要になります。早急に耳鼻科または救急外来を受診してください。
🎯 悪性のしこりの可能性と見分け方
子供の耳の後ろのしこりが悪性である可能性は、全体的に見ると高くはありません。しかし、まったくないわけではないため、特定の特徴が見られるときは早めに専門医に相談することが重要です。
悪性を疑う特徴として、以下のポイントが挙げられます。
🔸 しこりの硬さと可動性
悪性のしこりは、岩のような非常に硬い質感を持つことがあります。また、周囲の組織と癒着していて動かない(可動性がない)場合、悪性の可能性が高まります。一方、柔らかくて動くしこりは良性である可能性が高い傾向があります。ただし、硬くても良性のもの(石灰化上皮腫など)もあるため、硬さだけで判断することはできません。
⚡ 大きさと成長速度
急速に大きくなるしこりは注意が必要です。良性のリンパ節腫脹は感染が改善すれば縮小しますが、悪性の場合は縮小せず、むしろ大きくなり続けることがあります。一般的に、1センチ以上のしこりが持続する場合は医師への相談が勧められます。
🌟 持続期間
感染症に伴うリンパ節の腫れは通常2〜4週間で改善します。4〜6週間以上経過してもしこりが残り続ける場合は、悪性を含むさまざまな原因を調べる必要があります。
💬 全身症状の有無
発熱が続く、体重が減る、夜間に大量の汗をかく(寝汗)、倦怠感が強いなどの全身症状を伴う場合は、悪性腫瘍の可能性を考慮する必要があります。これらの症状は「B症状」と呼ばれ、悪性リンパ腫の診断に用いられる重要な指標です。
✅ 複数のリンパ節腫脹
耳の後ろだけでなく、首、わきの下、鼠径部など体の複数の部位にしこりが見られる場合は、悪性リンパ腫などの全身性疾患を疑う必要があります。
📝 皮膚の変化
しこりの上の皮膚が変色していたり(赤紫色、茶色など)、潰瘍化している、表面が凸凹しているなどの変化がある場合も注意が必要です。
Q. 子供のしこりで悪性を疑うポイントは何か?
悪性を疑うサインとして、岩のように硬く動かない、4〜6週間以上縮小しない、急速に大きくなる、複数箇所でリンパ節が腫れる、さらに発熱・体重減少・寝汗などのB症状を伴うケースが挙げられます。これらに該当する場合は悪性リンパ腫も疑われるため早期受診が重要です。
💡 悪性リンパ腫について
子供のしこりの中で悪性として最も注意が必要なのが悪性リンパ腫です。悪性リンパ腫はリンパ組織(リンパ節・脾臓・扁桃腺など)から発生するがんで、子供のがんの中では白血病に次いで多い種類の一つです。
🔸 悪性リンパ腫の種類
悪性リンパ腫は大きく「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」に分けられます。ホジキンリンパ腫は学童期以降(特に10〜35歳)に多く、首や鎖骨上のリンパ節から始まることが多いです。非ホジキンリンパ腫は小児に多く見られ、急速に進行する場合があります。
⚡ 子供の悪性リンパ腫の特徴
首や耳の後ろのリンパ節が腫れる(複数が多い)ことに加え、B症状(38度以上の発熱、寝汗、体重減少)が見られることがあります。また、縦隔(胸の真ん中の部分)が腫れて咳や息苦しさが出ることもあります。
🌟 早期発見の重要性
悪性リンパ腫は早期に発見・治療を始めるほど治療成績が良好です。小児の悪性リンパ腫は、化学療法や放射線療法に対する反応性が比較的良好で、早期発見できれば治癒が見込めるケースも少なくありません。気になる症状があれば、早めに専門医に相談することが何より大切です。
💬 その他の悪性腫瘍
悪性リンパ腫以外にも、頭頸部に発生する横紋筋肉腫、神経芽腫の転移リンパ節、甲状腺がんのリンパ節転移なども、まれながら耳の後ろにしこりを形成することがあります。これらはいずれも子供に見られるがんですが、発生頻度は低いです。
重要なのは、悪性の可能性があるとしても、多くの子供のしこりは感染や良性疾患によるものであるという点です。過度に恐れる必要はありませんが、適切なタイミングで医療機関を受診して、しっかりと診断を受けることが大切です。
📌 受診の目安と受診すべき診療科
子供の耳の後ろのしこりを発見したとき、すぐに受診すべきかどうか迷う親御さんも多いでしょう。以下の目安を参考にしてください。
✅ すぐに受診すべき状況
耳の後ろが赤く腫れて強い痛みがあり、発熱を伴っている場合(乳様突起炎の疑い)は、すぐに耳鼻科または救急外来を受診してください。また、しこりが急速に大きくなっている場合、呼吸困難や飲み込みにくさを伴う場合も緊急性が高いと言えます。
📝 数日以内に受診すべき状況
発熱が続いている(38度以上が3日以上)、しこりが痛くて子供が泣き続けている、しこりとともに全身のだるさや食欲低下がある場合は、数日以内に小児科または耳鼻科を受診しましょう。
🔸 2〜4週間様子を見て改善しない場合
風邪や軽い感染症の後にできたしこりは、2〜4週間で縮小することが多いです。この期間を過ぎても縮小しない、または大きくなっているようであれば、医療機関を受診することをお勧めします。
⚡ 受診すべき診療科

子供の場合、まずはかかりつけの小児科を受診するのが最もスムーズです。小児科医が診察して、必要に応じて耳鼻科、皮膚科、外科、小児外科などの専門科に紹介してくれます。
耳の痛みや聞こえの問題を伴う場合は耳鼻科、皮膚の問題が主体の場合は皮膚科、しこりの外科的切除が必要な場合は形成外科や外科(小児外科)が対応します。悪性が疑われる場合は、小児がん専門施設への紹介になることもあります。
アイシークリニック渋谷院では、皮膚のしこり(粉瘤や脂肪腫など)に関する相談や治療に対応しています。しこりが気になる場合はお気軽にご相談ください。
Q. 耳の後ろのしこりはまず何科を受診すべきか?
子供の耳の後ろのしこりは、まずかかりつけの小児科を受診するのが最もスムーズです。小児科医が診察後、必要に応じて耳鼻科・皮膚科・小児外科などへ紹介されます。皮膚のしこりが主な問題であれば、アイシークリニック渋谷院のような皮膚・形成外科系クリニックへの相談も可能です。
✨ 検査・診断の流れ
医療機関を受診すると、まず問診と視診・触診が行われます。その後、必要に応じてさまざまな検査が行われます。
🌟 問診で確認されること
しこりにいつ気づいたか、大きさの変化はあるか、痛みはあるか、発熱や体重減少などの全身症状はあるか、最近の感染症(風邪、扁桃炎など)の有無、予防接種の状況などが確認されます。
💬 血液検査
白血球数や分画(好中球・リンパ球・好酸球など)、炎症反応(CRP、赤沈)、LDH(乳酸脱水素酵素)、肝機能などが調べられます。感染症の場合は白血球数の上昇や炎症反応の上昇が見られ、悪性リンパ腫ではLDHが上昇することがあります。また、EBウイルスや風疹などの抗体検査が追加されることもあります。
✅ 超音波(エコー)検査
しこりの性状を非侵襲的に調べるのに非常に有用な検査です。しこりの大きさ、内部構造(嚢胞性か充実性か)、血流の状態などを確認できます。感染によるリンパ節腫脹と悪性腫瘍のリンパ節転移では超音波画像の特徴が異なることが多く、鑑別に役立ちます。放射線被曝がなく、子供にも安全に施行できる点もメリットです。
📝 CT・MRI検査
より詳細な情報が必要な場合に行われます。CTはしこりの石灰化や骨への影響を調べるのに適しており、MRIは軟部組織の詳細な描出に優れています。悪性が疑われる場合や、全身への広がりを調べるために実施されることがあります。
🔸 生検(病理検査)
悪性腫瘍が疑われる場合、組織の一部を採取して病理学的に調べる生検が行われます。針でしこりから細胞を吸引する「穿刺吸引細胞診」や、しこりを外科的に摘出して詳しく調べる「切除生検」があります。確定診断には生検が必要なことが多く、その後の治療方針決定に欠かせない検査です。
⚡ 培養検査
細菌性リンパ節炎が疑われる場合、原因菌を特定して適切な抗生剤を選択するために培養検査が行われることがあります。
🔍 自宅でできる観察ポイントとケア
しこりを発見してから受診するまでの間、または受診後に経過観察となった場合に、自宅でできることをまとめます。
🌟 しこりの定期的な観察
定期的にしこりの大きさを確認しておくと、変化に気づきやすくなります。指で触れてみてコインや定規を使って大きさを把握しておくと、大きくなっているかどうかを判断しやすくなります。写真を撮って記録しておくのも有用です。
💬 無理に押したり潰そうとしない
粉瘤や脂腺嚢腫を自分で絞ったり、針で刺して内容物を出そうとすることは危険です。感染を引き起こしたり、炎症を悪化させたりする原因になります。しこりには触れる程度にとどめ、積極的な操作は行わないようにしましょう。
✅ 清潔を保つ
耳の後ろは汗や皮脂が溜まりやすい部位です。日常のシャンプーや入浴でしっかりと洗い、清潔を保つことで感染の予防につながります。ただし、しこりが赤く腫れている場合は強くこするのは避けてください。
📝 体温の記録
発熱の有無や体温の推移を記録しておくと、受診時に役立ちます。しこりができてから発熱が続いているようであれば、受診の優先度を上げることを検討してください。
🔸 全身状態の確認
しこり以外の症状(食欲、元気さ、夜の睡眠状態、体重の変化など)も観察しておくとよいでしょう。特に急激な体重減少や長期間の発熱、夜中に汗びっしょりになるような場合は、早めに医師に相談することをお勧めします。
⚡ 受診時に伝えるべき情報
医師に診てもらう際、以下の情報を伝えると診断がスムーズになります。しこりに最初に気づいた時期、大きさの変化(大きくなっているか、小さくなっているか)、触れたときの感触(硬い・柔らかい・動く・動かない)、痛みの有無、最近の感染症の有無(風邪・扁桃炎・虫歯・頭皮の傷など)、発熱・体重減少・寝汗などの全身症状の有無、また以前から耳や皮膚のトラブルがあったかどうかも伝えると参考になります。
🌟 不安を感じたら一人で抱え込まない
インターネットで調べると不安が増してしまうこともあります。ネット上の情報は参考程度にとどめ、心配なことがあれば実際に医師に相談することが大切です。しこりの性状は医師が実際に触診することで多くの情報が得られます。「受診するほどでもないかな」と思っていても、実際に診てもらって安心を得ることは大切なことです。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、お子さんの耳の後ろのしこりを心配されて来院される親御さんは少なくなく、その多くは感染症後のリンパ節腫脹や粉瘤など、適切な対応で改善できる良性のものです。ただし、しこりが数週間以上縮小しない場合や、発熱・体重減少などの全身症状を伴う場合は、悪性リンパ腫などの可能性も含めてしっかりと精査する必要があるため、「様子を見すぎず」に早めにご相談いただくことをお勧めします。お子さんの体の変化にいち早く気づけるのは親御さんですので、少しでも気になることがあれば、どうぞ遠慮なく受診してください。」
💪 よくある質問
いいえ、ほとんどの場合は良性です。最も多い原因は感染症に伴うリンパ節の腫れで、風邪などが治まると2〜4週間程度で自然に縮小します。粉瘤などの良性疾患も多く見られます。ただし、悪性リンパ腫の可能性もゼロではないため、しこりが長引く場合は医師への相談をお勧めします。
耳の後ろが赤く腫れて強い痛みと発熱がある場合(乳様突起炎の疑い)は、すぐに耳鼻科または救急外来を受診してください。また、しこりが急速に大きくなっている場合や、38度以上の発熱が3日以上続く場合、体重減少や寝汗などの全身症状を伴う場合も早めの受診が必要です。
粉瘤は自然に消えることはなく、放置すると徐々に大きくなる傾向があります。自宅で絞ったり針で刺したりすることは、感染や炎症悪化の原因になるため絶対に避けてください。治療には外科的切除が必要で、袋ごと取り除かないと再発します。気になる場合は皮膚科への受診をお勧めします。
悪性を疑うポイントとして、①岩のように硬く動かない、②4〜6週間以上縮小しない、③急速に大きくなる、④複数箇所にリンパ節腫脹がある、⑤発熱・体重減少・寝汗などの全身症状を伴う、といった特徴が挙げられます。ただし、硬さだけでは判断できないため、気になる場合は医師に診てもらうことが重要です。
まずはかかりつけの小児科を受診するのが最もスムーズです。小児科医が診察したうえで、必要に応じて耳鼻科・皮膚科・外科(小児外科)などの専門科に紹介してもらえます。耳の痛みを伴う場合は耳鼻科、皮膚のしこりが主な問題であればアイシークリニックのような皮膚・形成外科系クリニックへの相談も可能です。
🎯 まとめ
子供の耳の後ろにしこりを発見したとき、多くの場合は感染症に伴うリンパ節腫脹や粉瘤などの良性疾患によるものです。ただし、特定の状況下では悪性リンパ腫などの重篤な疾患も否定できないため、適切な観察と受診が重要です。
特に以下のような場合は早めに医療機関を受診してください。しこりが4〜6週間以上縮小しない、急速に大きくなっている、岩のように硬くて動かない、複数の部位にリンパ節腫脹がある、発熱・体重減少・寝汗などの全身症状を伴う、耳の後ろが赤く腫れて強い痛みと発熱がある(乳様突起炎の疑い)場合です。
また、痛みもなく小さなしこりで感染症後に気づいた場合でも、2〜4週間以上経過しても残る場合は念のため受診することをお勧めします。適切な診察と検査を受けることで、正確な原因を特定し、適切な治療を受けることができます。
子供の体の変化に気づくのは親御さんです。「大丈夫かな」と思って様子を見ることも大切ですが、不安を感じたら気軽に医師に相談してください。早期発見・早期対応が、どのような疾患においても良い結果につながります。アイシークリニック渋谷院では、皮膚のしこりに関するご相談も受け付けています。気になる症状がある場合はお気軽にお問い合わせください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 粉瘤(表皮嚢腫・アテローム)および皮膚良性腫瘍(脂肪腫・石灰化上皮腫など)の診断基準・治療方針に関する診療ガイドライン
- 国立感染症研究所 – 風疹・EBウイルス感染症(伝染性単核球症)・外耳炎などの感染症に伴うリンパ節腫脹の疫学情報および感染症別の症状・対応に関する情報
- 厚生労働省 – 小児がん(悪性リンパ腫を含む)の早期発見・受診の目安および小児がん拠点病院に関する公式情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務