⚡ 「手術したのに、まだ臭う…」その不安、実は多くの人が経験しています。
🚨 読まないとこんなリスクが…
- 術後臭を「失敗」と思い込んで不必要な再手術を検討してしまう
- 本当に受診が必要なサインを見逃してしまう
- 間違ったケアで回復が遅れる可能性がある
✅ この記事でわかること
- 📌 術後臭が起きる本当の理由
- 📌 いつまで続くのか、回復の目安
- 📌 今すぐできる正しいセルフケア
- 📌 受診すべき危険なサイン
目次
- ワキガとは何か——基本的なメカニズムを理解する
- ワキガ手術の種類と特徴
- 術後臭とは何か——なぜ手術後に臭いが出るのか
- 術後臭が起きる主な原因
- 術後臭はいつまで続くのか——回復の目安
- 術後臭を悪化させないためのセルフケア
- 術後臭が長引く場合に考えられること
- 手術後の経過観察と受診のタイミング
- ワキガ手術を受ける前に知っておきたいこと
- まとめ
この記事のポイント
ワキガ手術後の術後臭は、傷口の浸出液・細菌繁殖・アポクリン汗腺の残存が主な原因で、多くは3〜6ヶ月で改善する。発熱や膿を伴う場合は感染症の疑いがあり、速やかな受診が必要。
💡 ワキガとは何か——基本的なメカニズムを理解する
術後臭を正しく理解するためには、まずワキガそのものがどのようなメカニズムで生じているかを理解することが重要です。
ワキガ(腋臭症)とは、脇の下に存在するアポクリン汗腺から分泌される汗が、皮膚表面に生息する細菌によって分解されることで独特の臭いを発する状態のことを指します。人間の汗腺には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類があります。エクリン汗腺は全身に分布しており、体温調節を主な役割とする汗腺です。一方、アポクリン汗腺は脇の下・乳輪・外陰部・耳の中など、体の特定の部位にのみ存在します。
アポクリン汗腺から分泌される汗には、脂質・タンパク質・アンモニア・鉄分など、さまざまな成分が含まれています。これらの成分が皮膚表面に住む細菌(主にコリネバクテリウム属)によって分解されると、3-メチル-2-ヘキセン酸をはじめとする揮発性の酸性化合物が生成されます。これがワキガ特有の臭いの正体です。
ワキガは遺伝的な要素が強く、両親のどちらかがワキガであれば子どもにも遺伝しやすいとされています。また、耳垢が湿っているタイプ(湿性耳垢)の方はワキガである可能性が高いとされており、これもアポクリン汗腺の活動と関連しています。アポクリン汗腺の数が多いほど、また活動が活発なほど、臭いが強くなる傾向があります。
ワキガの治療においては、このアポクリン汗腺をいかに効果的に除去・破壊できるかが重要な鍵となります。そのため、手術はアポクリン汗腺を直接ターゲットにした方法が多く採用されています。
Q. ワキガ手術後に術後臭が生じる主な原因は何ですか?
ワキガ手術後の術後臭は、傷口からの浸出液や血液の分解、通気性低下による細菌の繁殖、残存したアポクリン汗腺の活動、壊死組織の分解などが主な原因です。複数の要因が重なって生じるため、術後しばらくは臭いを感じることがあります。
📌 ワキガ手術の種類と特徴
ワキガの治療には、保険診療で行われるものから自由診療まで、さまざまな方法があります。術後臭を理解するうえでも、どのような手術が行われているかを把握しておくことは大切です。
まず、保険診療の範囲内で行われる「切除法(剪除法)」は脇の下の皮膚を切開し、皮下に存在するアポクリン汗腺を直接切除する方法です。確実にアポクリン汗腺を除去できるため、再発率が低く、効果が高いとされています。ただし、傷跡が残りやすく、回復期間が長くなる傾向があります。
次に、「吸引法(サクション法)」は細い管を皮下に挿入し、アポクリン汗腺を吸引・除去する方法です。傷口が小さく、ダウンタイムも比較的短いとされていますが、切除法と比較するとアポクリン汗腺の除去率がやや低くなる場合もあります。
近年では、マイクロ波(電磁波)を使った「ミラドライ」と呼ばれる非手術的な治療法も普及しています。この方法は皮膚を切開せず、体外からマイクロ波を照射することでアポクリン汗腺を破壊します。傷跡がほとんど残らず、感染リスクも低いというメリットがある一方、複数回の施術が必要なケースもあります。
また、超音波を用いた「ベイザー法」や、高周波を用いた治療法なども存在します。クリニックによって採用している治療法は異なりますので、カウンセリング時に担当医によく確認することが重要です。
いずれの方法においても、術後の経過として臭いが一時的に変化したり、独特の術後臭が生じたりすることがあります。これが多くの患者さんを不安にさせる「術後臭」の問題です。
✨ 術後臭とは何か——なぜ手術後に臭いが出るのか
ワキガ手術を受けた後に感じる臭い、いわゆる「術後臭」は、大きく分けて2つの性質に分類することができます。
ひとつ目は、手術による組織へのダメージや傷の回復過程に伴う臭いです。手術によって皮膚や皮下組織が傷つくと、そこから浸出液(リンパ液や血液の成分を含む液体)が出てきます。また、組織が壊死・変性していく過程でも、特有の臭いが生じることがあります。これは傷の治癒過程で避けられないものであり、病的な状態ではありません。
ふたつ目は、残存したアポクリン汗腺や、手術によって影響を受けたエクリン汗腺からの臭いです。手術によってアポクリン汗腺を完全に除去することは非常に難しく、特に複雑な形状や分布をしている場合には、一部が残存することがあります。また、手術の刺激によって周囲の汗腺が一時的に活発化し、通常とは異なる成分の汗を分泌することもあります。
さらに、手術後は包帯やガーゼなどで脇を覆っているため、通気性が悪くなります。この状態では細菌が繁殖しやすく、汗の分解が促進されて臭いが強くなることがあります。これも術後臭の原因のひとつといえます。
術後臭は手術直後から数日間が最も強く感じられることが多く、傷の回復とともに徐々に軽減していくのが一般的です。ただし、その持続期間や強度には個人差があります。
Q. ワキガ手術後の術後臭はいつまで続きますか?
術後臭は手術直後から1週間程度が最も強く、傷の回復とともに軽減していきます。多くの場合、3〜6ヶ月で改善します。ただし6ヶ月を過ぎても臭いが残る場合は、アポクリン汗腺の残存が疑われるため、担当医への相談が推奨されます。
🔍 術後臭が起きる主な原因
術後臭が生じる原因を、より具体的に整理してみましょう。
✅ 傷口からの浸出液と血液
手術後の傷口からは、止血後も少量の血液や浸出液が染み出てくることがあります。これらが包帯やガーゼに付着し、時間が経つにつれて独特の臭いを発するようになります。血液中のタンパク質や脂質が細菌によって分解されることで、鉄のような臭いや腐敗臭に似た臭いが生じることがあります。これは傷の回復過程では避けられない現象です。
📝 細菌の繁殖
手術後の傷は、細菌にとって格好の繁殖環境になりやすい状態です。特に脇の下は体温が高く、皮膚同士が接触しやすい部位のため、細菌が増殖しやすい環境にあります。傷口に細菌が感染した場合(感染症)には、膿性の分泌物とともに強い臭いが生じることがあります。これは早急に医療機関を受診すべき状態です。
🔸 壊死組織の分解
手術によって血流が一時的に途絶えた組織は、壊死や変性を起こすことがあります。特に広範囲にわたる手術や、皮膚を大きく切除・剥離した場合には、皮膚の一部に血流障害が生じ、壊死組織が形成されることがあります。壊死組織が分解される過程では、独特の腐敗臭が発生することがあります。
⚡ 残存したアポクリン汗腺の活動
ワキガ手術によってアポクリン汗腺を完全に除去することは困難です。手術後も一部のアポクリン汗腺が残存している場合、そこから分泌される汗が引き続き臭いの原因となります。また、手術の刺激によって近傍のアポクリン汗腺が一時的に活発化することもあります。
🌟 通気性の低下
手術後は傷を保護するために包帯やガーゼで患部を覆う必要があります。この状態では脇の通気性が著しく低下し、汗が蒸発しにくい環境になります。汗がたまると細菌が繁殖しやすくなり、結果として臭いが強くなることがあります。
💬 ストレスや体調の変化
手術というストレスフルな体験によって、自律神経のバランスが乱れることがあります。自律神経は汗腺の活動をコントロールしているため、バランスが崩れると汗の量や成分に変化が生じることがあります。これによって、通常とは異なる臭いの汗が分泌される可能性があります。
💪 術後臭はいつまで続くのか——回復の目安
術後臭の持続期間は、手術の種類や個人の体質、術後のケアの状態によって大きく異なります。一般的な目安として、以下のような経過が考えられます。
手術直後から1週間程度は、傷口からの浸出液や包帯の中での細菌繁殖によって臭いが最も強くなりやすい時期です。傷の痛みや腫れもこの時期がピークとなることが多く、体全体の回復に集中することが重要です。
1週間から2週間程度経過すると、傷口が閉じ始め、浸出液も減少してきます。この時期になると、傷に由来する臭いは徐々に軽減してきます。ただし、傷口の下にたまった血液(血腫)や浸出液が残っている場合には、引き続き臭いが生じることがあります。
1ヶ月から3ヶ月の間は、傷の内側(真皮層や皮下組織)が徐々に回復していく時期です。表面の傷は閉じていても、内部ではまだ修復が続いています。この間は残存したアポクリン汗腺や、手術によって変化した汗腺の活動によって、一時的な臭いが生じる場合があります。
3ヶ月から6ヶ月が経過すると、ほとんどの場合で術後臭は改善しています。手術の効果を正しく判断するためには、この程度の期間が必要とされています。手術直後の段階で効果が出ていないと判断するのは、時期尚早といえるでしょう。
ただし、6ヶ月を過ぎても明らかな臭いが残っている場合には、アポクリン汗腺の残存や別の原因が考えられますので、担当医に相談することが勧められます。また、術後に急激に臭いが強くなったり、発熱・強い痛み・膿などを伴う場合には、感染症の可能性がありますので、早急に受診することが必要です。
Q. 術後臭が急に強くなったとき感染症を疑うサインは?
傷口周囲の赤み・腫れ・熱感・痛みの増強、膿や悪臭を伴う分泌物の出現、発熱などが感染症のサインです。アイシークリニック渋谷院でもこれらの症状が現れた場合は自己判断でケアを変更せず、速やかに担当医を受診するよう案内しています。

🎯 術後臭を悪化させないためのセルフケア
術後臭を可能な限り軽減し、傷の回復を促すためには、正しいセルフケアが欠かせません。以下に、術後のケアとして実践していただきたいポイントをまとめます。
✅ 医師の指示に従った傷のケア
術後の傷のケアは、担当医の指示に従うことが最も重要です。一般的には、傷口の洗浄・消毒・包帯交換などが指示されます。これらを正しく行うことで、細菌の繁殖を抑え、傷の回復を促すことができます。自己判断でケアの方法を変更したり、市販の消毒薬を過度に使用したりすることは避けましょう。
📝 清潔を保つ
担当医から許可が下りた段階で、シャワーや入浴を適切に行い、脇の周囲を清潔に保つことが大切です。ただし、傷口が完全に閉じるまでは、患部を強くこすったり、長時間湯船に浸かったりすることは避けてください。清潔を保つことで細菌の繁殖を抑え、術後臭を軽減することができます。
🔸 通気性を確保する
傷の保護が必要な時期を過ぎたら、なるべく脇の通気性を確保することが大切です。通気性の良い素材の衣服を選ぶ、汗をかいたらこまめに拭き取るなどの工夫が有効です。汗がたまった状態が続くと細菌が繁殖しやすくなるため、こまめなケアが臭い対策につながります。
⚡ 制汗剤・デオドラント剤の使用について
術後に制汗剤やデオドラント剤を使用してよいかどうかは、担当医に確認することが必要です。一般的に、傷口が完全に閉じるまでの期間は使用を控えるよう指示されることが多いです。傷口に制汗剤などが入ると炎症を悪化させる可能性があるためです。医師から許可が出た後は、低刺激性のものを選ぶとよいでしょう。
🌟 生活習慣の見直し
術後の回復を助けるためには、生活習慣の見直しも重要です。十分な睡眠を取り、バランスの良い食事を心がけましょう。特に、ニンニク・ネギ・カレーなどの刺激の強い食材は、汗の臭いを強くする可能性があるため、術後の回復期間中は摂取量を控えめにすることをお勧めします。また、飲酒も汗腺の活動を促進するため、術後はアルコールを控えることが望ましいです。
💬 ストレス管理
先述のとおり、ストレスは汗腺の活動に影響を与えます。術後の回復期間中は、無理に活動せず、十分な休息を取るよう心がけましょう。適度なリラクゼーション(軽いストレッチや深呼吸など)も、自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。
✅ 包帯・下着の清潔管理
術後に使用する包帯やガーゼは、医師の指示に従って定期的に交換してください。また、下着も毎日清潔なものを着用し、汗を吸収したまま長時間着続けることのないよう注意しましょう。使用後の包帯やガーゼは適切に廃棄し、不衛生な状態にならないよう管理することが大切です。
💡 術後臭が長引く場合に考えられること
適切なケアを行っているにもかかわらず、術後臭が長期にわたって続く場合には、以下のような原因が考えられます。
📝 アポクリン汗腺の残存
手術によってすべてのアポクリン汗腺を除去することは、技術的に非常に困難です。特に、皮膚の奥深くに存在するアポクリン汗腺や、複雑な形状をした汗腺は除去が難しい場合があります。残存したアポクリン汗腺が活発に機能している場合、術後6ヶ月以上が経過しても臭いが続くことがあります。このような場合は、追加の治療(再手術や別の治療法の組み合わせ)が必要になることもあります。
🔸 術後感染症
傷口に細菌感染が起きた場合、強い臭いが生じることがあります。感染症が疑われるサインとしては、傷口の周囲の赤み・腫れ・熱感・痛みの増強、膿や悪臭を伴う分泌物の出現、発熱などがあります。これらの症状が見られる場合は、できるだけ早急に担当医またはクリニックに相談してください。早期の対応が、感染症の悪化を防ぐうえで重要です。
⚡ 血腫・漿液腫の形成
手術後に皮下に血液がたまった状態(血腫)や、リンパ液などの漿液がたまった状態(漿液腫)が形成されることがあります。これらがある程度の量になると、患部が腫れ上がり、臭いや違和感の原因になることがあります。血腫や漿液腫が疑われる場合は、担当医による処置(注射器での吸引など)が必要になることがあります。
🌟 瘢痕組織の影響
手術後の傷跡が肥厚性瘢痕やケロイドとして残った場合、その周囲の組織では皮膚の機能が変化していることがあります。瘢痕組織周囲の汗腺や皮脂腺が影響を受け、通常とは異なる分泌物が出ることで臭いが生じる場合があります。
💬 心理的な感受性の変化

ワキガに悩んでいた方は、臭いに対して非常に敏感になっていることが多く、他の人にはほとんど感じられない程度の臭いでも強く感じてしまうことがあります。手術後に「まだ臭いがする」と感じる場合でも、客観的には臭いが大幅に改善しているケースは珍しくありません。信頼できる家族や友人に確認してもらったり、担当医に相談したりすることで、客観的な評価を得ることが助けになることがあります。
Q. ワキガ手術後に術後臭を悪化させないセルフケアは?
術後臭を悪化させないためには、担当医の指示に従った傷のケアと清潔の維持が最優先です。通気性の良い衣服を選ぶ、ニンニクやアルコールなど臭いを強める飲食物を控える、十分な睡眠とストレス管理を心がけること、包帯や下着を毎日清潔に保つことも有効です。
📌 手術後の経過観察と受診のタイミング
ワキガ手術後は、定期的な経過観察のための受診が重要です。担当医から指定された受診スケジュールは、必ず守るようにしてください。経過観察の受診では、傷の回復具合・感染の有無・血腫や漿液腫の有無・治療効果の評価などが行われます。
定期受診のほかに、以下のような症状が現れた場合には、スケジュール外でも早めに受診することをお勧めします。
まず、傷口からの出血が止まらない場合や、大量の出血がある場合は緊急性が高い状態です。すぐに担当医またはクリニックに連絡してください。次に、傷口の周囲の赤み・腫れ・熱感が強くなったり、膿や悪臭を伴う分泌物が出てきたりした場合は感染症が疑われます。高熱を伴う場合はさらに注意が必要です。
傷口が開いてしまった(離開)場合や、患部の感覚が著しく低下・消失した場合、あるいは患部が黒く変色し壊死が疑われる場合なども、速やかな受診が必要な状態です。
術後臭そのものについては、傷の回復に伴って自然に改善していくことが多いですが、3ヶ月から6ヶ月以上が経過しても改善が見られない場合は、追加の評価や治療が必要かどうかについて担当医と相談することが大切です。
✨ ワキガ手術を受ける前に知っておきたいこと
これからワキガの手術を検討されている方にとって、術後臭についての正しい知識を事前に持っておくことは、術後の不安を軽減するうえでとても重要です。
✅ 術前のカウンセリングを大切にする
手術を決める前に、担当医との十分なカウンセリングを行うことが不可欠です。カウンセリングでは、自分のワキガの程度・アポクリン汗腺の分布・希望する治療法・ダウンタイムの許容範囲などについて詳しく話し合うことができます。また、術後臭を含む術後の経過や予想されるリスクについても、このタイミングでしっかりと確認しておきましょう。
📝 複数の治療法の特徴を理解する
ワキガの治療法には、切除法・吸引法・マイクロ波治療など、複数の選択肢があります。それぞれに長所と短所があり、術後の経過も異なります。自分のライフスタイルや体質、臭いの程度などを考慮して、最も適した方法を選択することが大切です。一つの方法だけにこだわらず、担当医の意見を参考にしながら総合的に判断しましょう。
🔸 ダウンタイムを十分に確保する
手術の種類によって異なりますが、ワキガ手術後のダウンタイム(回復期間)は数日から数週間にわたることがあります。特に切除法の場合は、腕を大きく動かすことが制限されたり、激しい運動を控えたりする必要があります。手術のスケジュールを組む際には、十分なダウンタイムを確保できる時期を選ぶことが重要です。
⚡ 術後ケアの具体的な内容を事前に確認する
術後臭を最小限に抑えるためには、正しい術後ケアが不可欠です。担当医からどのようなケアが必要かを事前に詳しく聞いておき、必要な物品を準備しておくと安心です。また、術後に使用できる制汗剤や消臭剤の種類についても、事前に確認しておくとよいでしょう。
🌟 手術の効果には個人差があることを理解する
ワキガ手術の効果は、アポクリン汗腺の数・分布・体質などによって個人差があります。手術後すぐに完全に臭いがなくなるわけではなく、特に術後の回復期間中は術後臭が生じることがほとんどです。また、アポクリン汗腺の残存によって、術後も一定程度の臭いが残る場合があることも理解しておく必要があります。現実的な期待値を持って手術に臨むことが、術後の満足度を高めるうえで重要です。
💬 信頼できる医療機関を選ぶ
ワキガ手術の結果や術後の経過は、手術を行う医師の技術や経験、クリニックの設備・サポート体制によって大きく左右されます。費用の安さだけで選ぶのではなく、医師の経験・施術実績・術後のサポート体制・アフターケアの充実度などを総合的に判断して、信頼できる医療機関を選ぶことが大切です。複数のクリニックのカウンセリングを受け、比較検討することも有益です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、ワキガ手術後に「まだ臭いがする」とご不安を感じて来院される患者様は少なくありませんが、そのほとんどが傷の回復過程に伴う一時的な術後臭であり、適切なケアを続けることで数ヶ月のうちに改善されるケースが大多数です。術後臭が気になる際は自己判断でケアを変更せず、まず担当医にご相談いただくことが回復への近道となりますので、些細な疑問でもお気軽にお声がけください。一方で、発熱や膿を伴うような症状は感染症のサインである可能性がありますので、その場合は速やかにご受診いただくようお願いしております。」
🔍 よくある質問
ほとんどの場合、手術の失敗ではありません。術後臭は傷口からの浸出液や細菌の繁殖、通気性の低下などによって生じる一時的な現象です。当院でも術後に臭いを心配して来院される患者様は多いですが、適切なケアを続けることで数ヶ月以内に改善されるケースが大多数です。
個人差はありますが、手術直後から1週間程度が最も臭いを感じやすい時期です。傷の回復とともに徐々に軽減し、3〜6ヶ月ほどで改善するケースがほとんどです。6ヶ月を過ぎても明らかな臭いが残る場合は、アポクリン汗腺の残存なども考えられるため、担当医への相談をお勧めします。
傷口が完全に閉じるまでは、制汗剤・デオドラント剤の使用を控えるよう指示されるのが一般的です。成分が傷口に入ると炎症を悪化させる可能性があるためです。使用を再開する時期や製品の種類については、必ず担当医に確認のうえ、許可が出てから低刺激性のものを選ぶようにしましょう。
傷口周囲の赤み・腫れ・熱感・痛みの増強、膿や悪臭を伴う分泌物、発熱などが見られる場合は感染症のサインである可能性があります。このような症状が現れた際は自己判断でケアを変更せず、できるだけ早急に担当医またはクリニックを受診してください。早期対応が悪化防止に重要です。
担当医の指示に従った傷のケアと清潔の維持が最優先です。加えて、通気性の良い衣服を選ぶ、ニンニク・アルコールなど臭いを強める飲食物を控える、十分な睡眠とストレス管理を心がけることも有効です。包帯や下着は毎日清潔なものに替え、汗をこまめに拭き取るなど細やかなケアが術後臭の軽減につながります。
💪 まとめ
ワキガ手術後の術後臭は、多くの方が経験する一時的な現象であり、傷の回復過程において生じるものがほとんどです。その原因は、傷口からの浸出液、細菌の繁殖、通気性の低下、残存したアポクリン汗腺の活動など、複数の要因が絡み合っています。
術後臭の多くは手術後数週間から数ヶ月の間に徐々に改善していきます。正しい術後ケアを実践し、担当医の指示に従って経過観察を続けることが、回復を促すうえで最も重要なポイントです。
一方で、術後臭が異常に強い場合や、発熱・膿などを伴う場合は感染症などの合併症が疑われますので、速やかに受診することが必要です。また、6ヶ月以上が経過しても改善が見られない場合は、アポクリン汗腺の残存など別の原因が考えられるため、担当医と追加の対応について相談することをお勧めします。
ワキガの治療を検討されている方は、手術のメリットだけでなく、術後の経過や必要なケアについても十分に理解したうえで判断されることが大切です。術前のカウンセリングを有効に活用し、疑問点や不安をすべて解消してから手術に臨むことで、術後の不安を最小限に抑えることができます。アイシークリニック渋谷院では、ワキガ治療に関する詳しいカウンセリングを行っておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ワキガ(腋臭症)のメカニズム、アポクリン汗腺の構造と機能、診断基準に関する皮膚科学的根拠
- 日本形成外科学会 – ワキガ手術(切除法・剪除法・吸引法)の術式、術後合併症、回復経過に関する形成外科的知見
- 日本美容外科学会 – ミラドライ・ベイザー法を含む自由診療での各種ワキガ治療法の特徴、ダウンタイム、術後ケアに関する美容外科的情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務