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冬の鼻血は乾燥が原因?止め方から予防対策まで医師が詳しく解説

冬になると鼻血が出やすくなったと感じる方は多いのではないでしょうか。実は、冬場の鼻血には空気の乾燥が大きく関係しています。乾燥した空気は鼻の粘膜を傷つけやすくし、ちょっとした刺激でも出血を起こしやすい状態を作り出します。本記事では、冬の鼻血が起こるメカニズムから、正しい止め方、効果的な乾燥対策、日常生活での予防法まで詳しく解説します。繰り返す鼻血にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。


目次

  1. 🎯 冬に鼻血が出やすくなる原因とは
  2. 🔍 鼻血が起こるメカニズムを理解しよう
  3. 🚨 冬の鼻血の正しい止め方
  4. 💧 室内の乾燥対策で鼻血を予防する
  5. ✨ 鼻の保湿ケアで粘膜を守る方法
  6. 📋 生活習慣の見直しで鼻血を防ぐ
  7. 👶 子どもの冬の鼻血への対処法
  8. 🏥 病院を受診すべき鼻血の症状
  9. ❓ よくある質問
  10. 📚 参考文献

この記事のポイント

冬の鼻血は室内の乾燥(湿度20〜30%)による鼻粘膜のひび割れが主原因。止血は小鼻を5〜10分圧迫し、上を向くのはNG。加湿器で湿度40〜60%を維持し、ワセリン保湿や鼻うがいが予防に有効。20分以上止まらない場合は耳鼻科を受診。

🎯 冬に鼻血が出やすくなる原因とは

冬場の鼻血は「乾燥」が主犯です! 日本の冬は湿度が大きく低下し、特に暖房を使用する室内では湿度が20〜30%程度まで下がることも珍しくありません。この乾燥した空気が鼻の粘膜に直接影響を与え、鼻血が起こりやすい環境を作り出しています。

💧 空気の乾燥が鼻粘膜に与える影響

鼻の内側は粘膜で覆われており、この粘膜は適度な湿度によって保護されています。しかし、乾燥した空気を吸い込み続けると、粘膜表面の水分が奪われて乾燥し、ひび割れや傷ができやすくなります。特に鼻の入り口から約1〜2cmの部位にあるキーゼルバッハ部位は、細い血管が集中しているため、乾燥による影響を受けやすく、わずかな刺激でも出血しやすい状態になります。

🔸 暖房器具による室内の乾燥

エアコンやファンヒーターなどの暖房器具は、室温を上げる一方で室内の相対湿度を下げる作用があります。暖かい空気は冷たい空気よりも多くの水蒸気を含むことができるため、室温が上がると相対湿度は低下します。その結果、暖房を使用している部屋では、外気よりもさらに乾燥した状態になることがあります。特に就寝時に暖房をつけたまま眠ると、長時間にわたって乾燥した空気を吸い続けることになり、朝起きたときに鼻血が出やすくなります

🌡️ 気温差による血管への負担

冬は室内と屋外の気温差が大きくなります。温かい室内から寒い屋外に出たとき、急激な温度変化によって鼻の血管が収縮・拡張を繰り返し、血管壁に負担がかかります。また、寒さで血圧が上昇しやすい冬場は、鼻の細い血管が破れやすい状態になっています。このような気温差と血圧の変動も、冬の鼻血の原因の一つと考えられています。関連記事:冬の水分補給の適切な量とは?寒い季節に必要な水分摂取のポイントを解説

🦠 風邪やインフルエンザの影響

冬は風邪やインフルエンザなどの感染症が流行する季節です。これらの感染症にかかると、鼻をかむ回数が増え、粘膜に繰り返し刺激が加わります。また、鼻炎による炎症で粘膜が腫れて充血し、傷つきやすい状態になります。さらに、鼻づまりを解消しようと強く鼻をかんだり、無意識に鼻をいじったりすることで、出血のリスクが高まります。


🦠 風邪やインフルエンザの影響

Q. 冬に鼻血が出やすくなる主な原因は何ですか?

冬に鼻血が出やすくなる主な原因は室内の乾燥です。暖房使用時の室内湿度は20〜30%まで低下することがあり、乾燥した空気が鼻粘膜の水分を奪います。粘膜が乾燥してひび割れると、細い血管が集中するキーゼルバッハ部位がわずかな刺激でも出血しやすくなります。

🔍 鼻血が起こるメカニズムを理解しよう

鼻血の約90%は「キーゼルバッハ部位」からの出血です! このメカニズムを理解することで、より効果的な予防と対処が可能になります。

📌 キーゼルバッハ部位とは

キーゼルバッハ部位は、鼻中隔(左右の鼻腔を隔てる壁)の前方下部に位置する領域です。この部位には複数の動脈から分岐した細い血管が網目状に走っており、血管が豊富に存在しています。粘膜も薄く、外部からの刺激を受けやすい場所にあるため、鼻血の約90%がこの部位から発生するとされています。特に子どもや高齢者では、粘膜のバリア機能が弱いため、この部位からの出血が起こりやすくなります。

🔸 乾燥による粘膜の変化

健康な鼻粘膜は、粘液によって常に潤った状態を保っています。この粘液は、吸い込んだ空気に適度な湿度を与えるとともに、異物や細菌から粘膜を保護する役割を果たしています。しかし、乾燥した空気にさらされ続けると、粘液の分泌が追いつかなくなり、粘膜表面が乾燥してきます。乾燥した粘膜は弾力性を失い、ひび割れやかさぶたができやすくなります。このかさぶたを無意識に触ったり、鼻をかんだりすることで、血管が傷つき出血につながります。

⚡ 血管の脆弱化

乾燥によって粘膜が薄くなると、その下にある血管も保護されにくくなります。また、乾燥状態が続くと粘膜に慢性的な炎症が起こり、血管壁がもろくなることがあります。このような状態では、くしゃみや鼻をかむといった日常的な動作でも血管が破れやすくなります。さらに、冬場は気温の低下によって血管が収縮しやすく、その後急に温まることで血管が拡張するという変化が繰り返されるため、血管壁への負担が増大します。

🚨 冬の鼻血の正しい止め方

鼻血が出たときの正しい対処法を知っておくことは超重要です! 間違った対処をすると、出血が長引いたり、再出血しやすくなったりすることがあります。

✅ 基本的な止血方法

鼻血が出たら、まず落ち着いて座った姿勢をとります。顔をやや下向きにして、親指と人差し指で鼻の柔らかい部分(小鼻)をつまみ、5〜10分間しっかりと圧迫します。この間は鼻から指を離さず、口で呼吸をしてください。キーゼルバッハ部位からの出血であれば、この圧迫止血法で多くの場合は止まります。圧迫している間は、血液を飲み込まないように注意し、喉に流れてきた血液は吐き出すようにしましょう。

⚠️ やってはいけない対処法

鼻血が出たときに上を向くのは絶対NG! 上を向くと血液が喉に流れ込み、飲み込んでしまうことで吐き気をもよおしたり、実際の出血量がわかりにくくなったりします。また、首の後ろを叩く、冷やすといった方法は医学的な根拠がなく、効果は期待できませんティッシュを丸めて鼻に詰める方法は、詰め物を抜くときにかさぶたが一緒に取れて再出血する原因になるため、推奨されません。もし詰め物をする場合は、脱脂綿にワセリンを塗ってから使用すると、取り出すときに粘膜を傷つけにくくなります。

📝 止血後の注意点

鼻血が止まった後は、少なくとも数時間は鼻を刺激しないよう要注意! 鼻をかむ、鼻をいじる、熱いお風呂に入る、激しい運動をするといった行為は、止血した部位のかさぶたを剥がして再出血を起こす可能性があります。また、血圧を上げるような行動(重いものを持つ、いきむなど)も避けてください。就寝時は頭を少し高くして眠ると、鼻への血流が減少し、再出血のリスクを下げることができます。

Q. 鼻血が出たときの正しい止め方を教えてください。

鼻血が出たら、座った姿勢で顔をやや下向きにし、親指と人差し指で小鼻の柔らかい部分をつまんで5〜10分間しっかり圧迫します。上を向くと血液が喉に流れ込むためNGです。ティッシュを詰める方法も抜く際に再出血しやすいため推奨されません。20分以上止まらない場合は耳鼻科を受診してください。

💧 室内の乾燥対策で鼻血を予防する

冬の鼻血予防の最重要ポイントは「湿度管理」です! 適切な湿度を保つことで、鼻粘膜の乾燥を防ぎ、鼻血が起こりにくい環境を作ることができます。

📊 理想的な室内湿度とは

人体にとって快適な室内湿度は40〜60%とされています。湿度が40%を下回ると、鼻や喉の粘膜が乾燥しやすくなり、風邪などの感染症にもかかりやすくなります。一方、60%を超えるとカビやダニが繁殖しやすくなるため、適度なバランスを保つことが重要です。室内に湿度計を置いて、こまめに湿度をチェックする習慣をつけましょう。特に暖房を使用しているときは湿度が急速に低下するため、注意が必要です。

🔸 加湿器の選び方と使い方

加湿器にはスチーム式、気化式、超音波式、ハイブリッド式など様々なタイプがあります。スチーム式は水を沸騰させて蒸気を出すため、雑菌が繁殖しにくく衛生的ですが、電気代がやや高くなります。気化式はフィルターに水を含ませて自然蒸発させる方式で、電気代は安いですが、フィルターの定期的な交換が必要です。超音波式は水を微細な粒子にして放出するため、水道水に含まれるミネラル分が白い粉として家具に付着することがあります。それぞれの特徴を理解した上で、ライフスタイルに合ったものを選びましょう。加湿器を使用する際は、こまめに水を入れ替え、定期的に掃除をして清潔に保つことが大切です。

💡 加湿器以外の乾燥対策

加湿器がなくても、室内の湿度を上げる方法はいくつかあります。📌 濡れたタオルや洗濯物を室内に干すと、水分が蒸発して湿度が上がります。📌 観葉植物を置くことも効果的で、植物は葉から水分を蒸散させるため、自然な加湿効果があります。📌 入浴後に浴室のドアを開けておくと、バスルームの湿気が室内に流れ込みます。また、鍋料理やお湯を沸かすことでも室内の湿度を上げることができます。ただし、これらの方法では湿度のコントロールが難しいため、湿度計で確認しながら調整することをおすすめします。

🔸 暖房器具の選択と使い方

暖房器具の種類によって、室内の乾燥度合いは異なりますエアコンは温風を出すため乾燥しやすく、加湿器との併用が特に重要です。石油ストーブや石油ファンヒーターは燃焼時に水蒸気を発生させるため、エアコンほど乾燥しませんが、換気が必要なため結果的に乾燥することがあります。床暖房やオイルヒーターは空気を直接温めないため、比較的乾燥しにくいとされています。暖房器具を選ぶ際は、乾燥対策も考慮に入れるとよいでしょう。また、設定温度を低めにして、必要に応じて衣類で調整することで、過度な乾燥を防ぐことができます。

✨ 鼻の保湿ケアで粘膜を守る方法

室内の乾燥対策+鼻の直接保湿で、ダブルの予防効果が期待できます! 適切な保湿ケアを行うことで、粘膜のバリア機能を高め、鼻血を予防することができます。

🔸 鼻うがいの効果と方法

鼻うがい(鼻洗浄)は、生理食塩水で鼻腔内を洗い流すことで、粘膜を潤し、付着した埃や花粉、ウイルスなどを洗い流す効果があります。市販の鼻洗浄器や専用の洗浄液を使用すると手軽に行えます。⚠️ 注意!鼻うがいを行う際は、必ず生理食塩水(0.9%の食塩水)か専用の洗浄液を使用してください。水道水をそのまま使用すると、粘膜への刺激が強くなり、かえって炎症を起こす可能性があります。1日1〜2回、朝起きたときや帰宅後に行うと効果的です。ただし、鼻血が出ているときや出た直後は、刺激を与えないよう控えてください。関連記事:喉の加湿は寝るときが重要!乾燥対策の方法と効果的なケアを徹底解説

📌 ワセリンによる保湿

ワセリンは鼻の入り口付近の粘膜を保湿するのに最適です! 清潔な綿棒にワセリンを少量取り、鼻の入り口から1cm程度の範囲にやさしく塗布します。特に就寝前に塗っておくと、睡眠中の乾燥から粘膜を守ることができます。ワセリンは石油由来の成分でできており、安全性が高く、赤ちゃんから高齢者まで幅広く使用できます。ただし、鼻の奥まで塗り込むのは避け、入り口付近のみに使用してください。また、ワセリンにアレルギーがある方は使用を控えてください。関連記事:唇の荒れにワセリンは効果ある?正しい使い方と治らない時の対処法

💊 市販の鼻用保湿剤

ドラッグストアや薬局では、鼻粘膜専用の保湿剤やスプレーが販売されています。これらの製品には、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が配合されており、粘膜に潤いを与える効果があります。スプレータイプは手軽に使用でき、外出先でも鼻の乾燥を感じたときにすぐにケアできるメリットがあります。製品によって成分や使用方法が異なるため、購入の際は薬剤師に相談するとよいでしょう。また、点鼻薬との併用については、医師や薬剤師に確認してから行うようにしてください。

✨ マスクの活用

マスクを着用することで、呼気に含まれる水蒸気がマスク内にこもり、鼻や口の周りに適度な湿度を保つことができます。特に就寝時に濡れマスクや保湿タイプのマスクを使用すると、睡眠中の鼻の乾燥を効果的に防ぐことができます。外出時にもマスクを着用することで、冷たく乾燥した外気が直接鼻に入るのを防ぎ、粘膜への負担を軽減できます。最近では保湿成分が配合されたマスクや、フィルター部分が加湿されるタイプのマスクも市販されているので、自分に合ったものを選んでみてください。

Q. 鼻血予防に効果的な室内の湿度管理と保湿ケアは?

鼻血予防には室内湿度を40〜60%に保つことが重要です。加湿器の使用や湿度計でのこまめな確認が有効です。さらに、就寝前に清潔な綿棒でワセリンを鼻の入り口から約1cm程度の範囲に薄く塗ると、睡眠中の粘膜乾燥を防げます。鼻うがいも粘膜の潤いを保ち、予防効果が期待できます。

📋 生活習慣の見直しで鼻血を防ぐ

日常生活の中で少し意識を変えるだけでも、鼻血のリスクを大幅に減らせます! ここでは、鼻血予防につながる生活習慣について解説します。

💧 水分補給の重要性

体内の水分が不足すると、粘膜の潤いも減少します。冬は夏に比べて汗をかきにくく、のどの渇きを感じにくいため、水分補給がおろそかになりがちです。意識して水やお茶などを飲む習慣をつけましょう。1日に1.5〜2リットル程度の水分を摂取することが目安とされています。ただし、一度に大量に飲むのではなく、こまめに少しずつ飲むことが大切です。カフェインやアルコールは利尿作用があり、体内の水分を排出してしまうため、これらの飲み物を多く摂る場合は、その分水分を補給するよう心がけてください。関連記事:冬の水分補給の適切な量とは?寒い季節に必要な水分摂取のポイントを解説

🔸 バランスの取れた食事

血管を健康に保つためには、ビタミンCやビタミンKなどの栄養素が重要です。📌 ビタミンCは血管壁を強くし、ビタミンKは血液凝固に関わる栄養素です。野菜や果物、海藻類などを積極的に摂取しましょう。また、粘膜の健康維持にはビタミンAも欠かせません。ビタミンAはレバー、うなぎ、緑黄色野菜などに多く含まれています。偏った食事は粘膜の機能低下につながるため、バランスの良い食事を心がけることが鼻血予防にもつながります。

⚠️ 鼻をいじらない

鼻の中を指でいじったり、かさぶたを無理に取ろうとしたりする習慣がある方は、意識して控えるようにしましょう。特に乾燥した状態では、わずかな刺激でも粘膜が傷つき、出血につながります。鼻がむずむずする、かゆいと感じたときは、鼻をいじる代わりに保湿ケアを行うか、鼻うがいで洗い流すようにしてください。子どもの場合は無意識に鼻をいじっていることが多いので、爪を短く切っておくことで、粘膜を傷つけるリスクを減らすことができます

📌 鼻のかみ方に注意

鼻をかむときは、片方ずつゆっくりとかむようにしましょう。両方の鼻を同時に強くかむと、鼻腔内の圧力が急上昇し、粘膜や血管に大きな負担がかかります。また、何度も繰り返し強くかむことも、粘膜を傷つける原因になります。鼻水が出にくいときは、蒸しタオルを顔に当てて鼻を温めると、鼻水が出やすくなり、無理にかむ必要がなくなります。柔らかいティッシュを使用することも、粘膜への刺激を減らすポイントです。

🔸 血圧管理の重要性

高血圧の方は鼻血が出やすく、また一度出ると止まりにくい傾向があります。冬は寒さの影響で血圧が上昇しやすい季節でもあるため、特に注意が必要です。定期的に血圧を測定し、高めの数値が続く場合は医師に相談しましょう。📌 塩分の摂りすぎを控える、📌 適度な運動を続ける、📌 ストレスを溜めないなどの生活習慣の改善が、血圧管理につながります。すでに降圧薬を服用している方は、自己判断で服用を中止せず、医師の指示に従ってください。

👶 子どもの冬の鼻血への対処法

子どもは大人に比べて鼻血が出やすい傾向があります。特に冬場は、乾燥や風邪などの影響で頻繁に鼻血を出す子どもも少なくありません。ここでは、子どもの鼻血への対処法と予防策について解説します。

🔸 子どもに鼻血が多い理由

子どもの鼻粘膜は大人に比べて薄く、デリケートです。また、キーゼルバッハ部位の血管も未発達で傷つきやすい状態にあります。さらに、子どもは無意識に鼻をいじったり、鼻をほじったりする習慣がある場合が多く、これが鼻血の直接的な原因になっていることがあります。アレルギー性鼻炎を持つ子どもは、鼻のかゆみから頻繁に鼻を触るため、鼻血のリスクが高くなります。成長とともに粘膜が丈夫になり、鼻血の頻度は自然と減っていくことがほとんどです。

✅ 子どもの鼻血の止め方

子どもが鼻血を出したときは、まず慌てずに落ち着かせることが大切です。子ども自身が驚いてパニックになると、血圧が上がって出血が増えることがあります。やさしく声をかけながら、椅子に座らせて顔をやや下向きにし、小鼻を親指と人差し指でつまんで5〜10分間圧迫します。この間、子どもに口で呼吸するよう伝えてください。ティッシュで鼻を押さえさせると、子どもが自分で圧迫する位置や強さを調整してしまうため、可能であれば大人が圧迫してあげるとよいでしょう。

📝 子どもへの予防教育

子どもに対しては、鼻をいじらないこと、鼻を強くかまないことを繰り返し伝えましょうなぜ鼻血が出るのか、鼻をいじるとどうなるのかを、子どもにもわかりやすい言葉で説明すると、自分で気をつけようという意識が芽生えます。また、📌 爪を短く切っておくこと、📌 鼻がむずむずしたら大人に言うことなど、具体的な行動を教えておくと効果的です。鼻血が出たときの対処法も、繰り返し練習しておくと、実際に鼻血が出たときに落ち着いて行動できるようになります。

✨ 子どもの鼻の保湿ケア

子どもにも鼻の保湿ケアは有効です。就寝前にワセリンを鼻の入り口に薄く塗っておくと、夜間の乾燥から粘膜を守ることができます。子どもの場合は、大人が塗ってあげるか、鏡を見ながら一緒に塗る練習をするとよいでしょう。加湿器を子ども部屋に設置したり、就寝時に濡れタオルを枕元に置いたりするのも効果的です。子どもは口呼吸をしていることも多いので、鼻づまりがある場合は耳鼻咽喉科を受診して、鼻呼吸ができるよう治療を受けることも検討してください。

Q. 子どもの鼻血で病院を受診すべき目安は何ですか?

子どもの鼻血は粘膜が薄いため冬場に起こりやすく、ある程度は一般的な症状です。ただし、週に何度も繰り返す、正しい圧迫止血を行っても20分以上止まらない、大量出血が続く、歯茎など他部位からの出血も見られるといった場合は、耳鼻咽喉科の受診を検討してください。原因を特定し適切な治療を受けることで改善が期待できます。

🏥 病院を受診すべき鼻血の症状

多くの鼻血は自宅での適切な止血で治まりますが、中には医療機関での診察や治療が必要なケースもあります。以下のような症状がある場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

⚠️ 止血しても20分以上止まらない

正しい方法で圧迫止血を行っても、20分以上経っても出血が止まらない場合は、血管の損傷が大きい可能性や、止血機能に問題がある可能性があります。特に出血量が多い場合は、貧血を起こすこともあるため、早急に医療機関を受診してください。夜間や休日の場合は、救急病院や当番医を受診するか、救急相談ダイヤル(#7119)に電話して指示を仰ぎましょう。

🔸 頻繁に鼻血を繰り返す

週に何度も鼻血が出る、毎日のように鼻血が出るといった場合は、単なる乾燥だけでなく、他の原因が隠れている可能性があります。慢性的な鼻炎やアレルギー、鼻中隔の異常、血液疾患などが原因となっていることもあります。耳鼻咽喉科で原因を特定し、適切な治療を受けることで、繰り返す鼻血を改善できる可能性があります。

🚨 大量出血を伴う場合

通常の鼻血は少量から中程度の出血で、数分から10分程度で止まります。しかし、大量の血液が出続ける場合や、血液が喉に流れ込んで飲み込んでしまうほどの出血がある場合は、キーゼルバッハ部位以外の場所から出血している可能性があります。鼻腔の奥にある血管からの出血は、自宅での止血が難しく、医療機関での処置が必要です。

💊 その他の症状を伴う場合

鼻血とともに、歯茎からの出血、皮膚のあざが増えた、傷の治りが遅いなどの症状がある場合は、血液凝固機能に問題がある可能性があります。また、鼻血に加えて頭痛や視覚異常、意識障害などがある場合は、頭部の外傷や脳血管障害の可能性も考えられるため、すぐに医療機関を受診してください。抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を服用している方は、出血が止まりにくくなっているため、鼻血が出たら早めに医師に相談することをおすすめします。

💡 医療機関での治療法

耳鼻咽喉科では、まず出血部位を特定し、出血の原因を調べますキーゼルバッハ部位からの出血であれば、薬剤を染み込ませたガーゼで圧迫する方法や、電気凝固やレーザーで出血部位を焼灼する方法などがあります。繰り返す鼻血の場合は、粘膜の状態を改善するための塗り薬や、アレルギー性鼻炎の治療薬が処方されることもあります。原因に応じた適切な治療を受けることで、鼻血の再発を防ぐことができます。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では冬季に鼻血で受診される患者さんが特に多く見られます。多くの場合は適切な保湿ケアと環境整備で改善されますが、頻回に繰り返す場合は原因を精査し、個々の患者さんに最適な治療プランを提供しています。」


❓ よくある質問

冬の鼻血を予防するために室内の湿度はどのくらいに保てばよいですか?

室内の湿度は40〜60%を目安に保つことをおすすめします。湿度が40%を下回ると鼻の粘膜が乾燥しやすくなり、鼻血のリスクが高まります。加湿器を使用したり、濡れタオルを室内に干したりして湿度を調整し、湿度計でこまめに確認する習慣をつけましょう。

鼻血が出たとき、ティッシュを鼻に詰めるのは正しい対処法ですか?

ティッシュを鼻に詰める方法は、詰め物を抜くときにかさぶたが一緒に取れて再出血を起こす可能性があるため、あまり推奨されません。正しい止血法は、小鼻を親指と人差し指でつまんで5〜10分間しっかりと圧迫する方法です。もし詰め物をする場合は、脱脂綿にワセリンを塗ってから使用すると、粘膜を傷つけにくくなります。

子どもが冬に頻繁に鼻血を出すのですが、病院に行くべきでしょうか?

子どもの鼻血は粘膜が薄く傷つきやすいため、冬場に多くなるのはある程度一般的なことです。ただし、週に何度も出る、20分以上止まらない、大量の出血がある、他の部位からの出血も見られるといった場合は、耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。原因を特定して適切な治療を受けることで改善が期待できます。

鼻うがいは鼻血予防に効果がありますか?

鼻うがいは鼻腔内を洗浄して粘膜に潤いを与える効果があり、乾燥による鼻血の予防に有効です。市販の生理食塩水や専用の洗浄液を使用し、1日1〜2回行うのがおすすめです。ただし、鼻血が出ている最中や出た直後は、刺激を与えないよう鼻うがいは控えてください。

ワセリンを鼻に塗るとき、どのくらいの範囲に塗ればよいですか?

ワセリンは鼻の入り口から約1cm程度の範囲に、清潔な綿棒を使って薄く塗布します。鼻の奥まで塗り込む必要はなく、入り口付近の粘膜を保護することで乾燥を防ぐ効果が得られます。就寝前に塗っておくと、睡眠中の乾燥から粘膜を守ることができます。


📚 参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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