ノロウイルスに感染すると、突然の嘔吐や激しい下痢に見舞われ、「いつまでこの辛さが続くのだろう」と不安になる方も多いのではないでしょうか。特に冬場に流行するノロウイルスは、感染力が非常に強く、家族間での二次感染も起こりやすいため、回復までの見通しを知っておくことは大切です。本記事では、ノロウイルスの症状が何日で治るのか、症状の経過や早く回復するためのポイント、家族への感染を防ぐ方法について詳しく解説します。
目次
- ノロウイルスとは
- ノロウイルスの主な症状
- ノロウイルスは何日で治る?回復までの期間
- ノロウイルス感染症の症状経過
- ノロウイルスから早く回復するためのポイント
- ノロウイルス感染時の食事について
- 家族への二次感染を防ぐ方法
- 病院を受診すべき症状の目安
- ノロウイルスの検査と診断
- ノロウイルスの治療法
- ノロウイルス感染後の注意点
- よくある質問
- まとめ
この記事のポイント
ノロウイルスは発症後1〜3日で主症状が治まり自然回復する。嘔吐は1〜2日、下痢は2〜3日が目安。回復には水分補給と安静が最重要で、症状消失後も1〜2週間はウイルスが排出されるため手洗い継続が必要。脱水や症状悪化時は医療機関を受診すること。
🦠 ノロウイルスとは
ノロウイルスは、急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一種です。非常に感染力が強く、わずか10〜100個程度のウイルス粒子でも感染が成立するとされています。主に冬季(11月〜3月頃)に流行のピークを迎えますが、年間を通じて発生する可能性があります。
ノロウイルスの主な感染経路には、以下のようなものがあります。
- 経口感染:ノロウイルスに汚染された食品(特に生牡蠣などの二枚貝)を十分に加熱せずに食べることで感染します。また、感染者が調理した食品を介して感染することもあります。
- 接触感染:感染者の嘔吐物や便に触れた手を介して、口からウイルスが侵入します。ドアノブやトイレの便座など、感染者が触れた物の表面からも感染する可能性があります。
- 飛沫感染・空気感染:感染者が嘔吐した際に飛び散った飛沫を吸い込んだり、乾燥した嘔吐物から空気中に舞い上がったウイルスを吸い込んだりすることで感染することがあります。
ノロウイルスはアルコール消毒が効きにくいという特徴があり、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)による消毒や、85〜90度で90秒以上の加熱が有効です。
Q. ノロウイルスの症状は何日で治まりますか?
ノロウイルス感染症は、発症から1〜3日程度で主な症状が治まるのが一般的です。嘔吐は1〜2日、下痢は2〜3日で落ち着くことが多く、発熱は通常1日程度で治まります。ただし、完全に体調が回復するまでには1週間程度かかることがあります。
⚡ ノロウイルスの主な症状
ノロウイルスに感染すると、感染から24〜48時間の潜伏期間を経て、以下のような症状が現れます。
🤢 嘔吐
ノロウイルス感染症の代表的な症状が嘔吐です。突然始まることが多く、1日に何度も繰り返すことがあります。特に発症初期は激しく、水分を摂取してもすぐに吐いてしまうことがあります。嘔吐は通常、発症から1〜2日程度で落ち着いてきます。
💧 下痢
水のような下痢が特徴的で、1日に数回から10回以上になることもあります。腹痛を伴うことが多く、便意を我慢できないほど急に起こることがあります。下痢は嘔吐よりも長く続く傾向があり、2〜3日程度続くことが一般的です。
🌡️ 発熱
37〜38度程度の微熱が出ることがありますが、高熱になることは比較的少ないです。発熱は通常1日程度で治まります。ただし、高齢者や乳幼児では、脱水症状により体温調節が難しくなることがあるため注意が必要です。
💫 その他の症状
腹痛、吐き気、頭痛、筋肉痛、倦怠感などの症状を伴うこともあります。これらの症状は、嘔吐や下痢による脱水や体力消耗によって悪化することがあります。
📅 ノロウイルスは何日で治る?回復までの期間
ノロウイルス感染症は、多くの場合、発症から1〜3日程度で主な症状が治まり、自然に回復します。ただし、個人差があり、症状の程度や回復期間は人によって異なります。
⏰ 症状が治まるまでの一般的な期間
- 嘔吐:発症から1〜2日程度で落ち着くことが多い
- 下痢:2〜3日程度続くことが一般的ですが、人によっては1週間程度続くこともある
- 発熱:通常1日程度で治まる
- 全体的な体調の回復:症状が治まってからさらに数日かかることがある
👥 年齢による回復期間の違い
健康な成人の場合、多くは2〜3日で回復に向かいます。
一方、乳幼児や高齢者は、脱水症状になりやすく、回復に時間がかかることがあります。また、免疫力が低下している方や基礎疾患がある方も、症状が重くなったり、回復が遅れたりすることがあります。
🔄 完全回復までの期間
主な症状が治まった後も、胃腸の調子が完全に元に戻るまでには1週間程度かかることがあります。この期間は、消化の良い食事を心がけ、無理をしないことが大切です。
また、症状が治まった後も、便の中にはウイルスが1〜2週間程度排出され続けるため、手洗いなどの感染予防対策を継続する必要があります。
Q. ノロウイルス感染時に最も重要なケアは何ですか?
ノロウイルス感染時は、脱水症状の予防を最優先に、こまめな水分補給と十分な安静が最も重要なケアです。一度に大量に飲まず、経口補水液などを少量ずつ摂取してください。嘔吐が続く間は無理に食べず、治まってからおかゆなど消化の良い食事を少量から再開しましょう。
📊 ノロウイルス感染症の症状経過
ノロウイルス感染症の症状は、時間の経過とともに変化していきます。典型的な経過を理解しておくことで、回復の目安を把握しやすくなります。
1️⃣ 発症1日目(発症日)
感染から24〜48時間の潜伏期間を経て、突然症状が始まります。
- 多くの場合、まず強い吐き気が現れ、その後激しい嘔吐が始まる
- 嘔吐は1日に何度も繰り返すことがあり、水分を摂取しても吐いてしまうことがある
- 下痢も始まり、腹痛を伴うことが多い
- 微熱が出ることもある
- この時期は最も症状が辛く、脱水症状に注意が必要
2️⃣ 発症2日目
嘔吐の回数が減り始め、少しずつ水分が摂れるようになってきます。
- ただし、下痢は続いていることが多く、腹痛も残っていることがある
- 倦怠感が強く、安静が必要な状態が続く
- 少しずつ経口補水液やスポーツドリンクなどで水分補給を行う
3️⃣ 発症3日目
多くの場合、嘔吐は治まり、下痢も回数が減ってきます。
- 食欲が少しずつ戻り始めることもあるが、まだ胃腸は弱っている状態
- 消化の良いおかゆやうどんなどから、少量ずつ食事を再開できる
4️⃣ 発症4日目以降
ほとんどの場合、下痢も治まり、普段の生活に戻れるようになります。
- ただし、胃腸の調子が完全に回復するまでには数日かかることがあるため、しばらくは消化の良い食事を心がける
- 体力の回復にも時間がかかることがあるため、無理をしないことが大切
💪 ノロウイルスから早く回復するためのポイント
ノロウイルスには特効薬がなく、基本的には対症療法で体の回復を待つことになります。しかし、適切なケアを行うことで、症状を和らげ、回復を早めることができます。
🚰 水分補給を最優先する
嘔吐や下痢によって体内の水分と電解質が大量に失われるため、脱水症状を予防することが最も重要です。
- 一度に大量に飲むと吐いてしまうことがあるため、少量ずつこまめに水分を摂取する
- 経口補水液は、水分と電解質を効率よく補給できるためおすすめ
- スポーツドリンクも使えるが、糖分が多いため薄めて飲むとよい
- 水、麦茶、薄めたお茶なども適している
- 冷たすぎる飲み物は胃腸に負担をかけるため、常温か少し温かい程度のものを選ぶ
😴 十分な休養をとる
体がウイルスと戦っている間は、安静にして体力を温存することが大切です。
- 無理に動こうとせず、横になって休む
- 睡眠をしっかりとることで、免疫機能が高まり、回復が早まる
- 仕事や学校は休み、自宅で安静に過ごす
🌡️ 体を冷やさない
嘔吐や下痢で体力が消耗している状態では、体が冷えやすくなっています。温かくして過ごし、体温を維持することが回復を助けます。ただし、発熱時に過度に温めすぎると脱水が進むことがあるため、適度な温度を保ちましょう。
🚫 吐き気がある間は無理に食べない
嘔吐が続いている間は、無理に食べようとしないでください。胃腸を休ませることが大切です。吐き気が治まってきたら、水分から始め、徐々に消化の良い食べ物を少量ずつ摂取していきましょう。
💊 市販薬の使用について
下痢止めの使用は慎重に判断する必要があります。下痢は体内のウイルスを排出するための防御反応でもあるため、むやみに止めることでウイルスが体内に留まり、回復が遅れる可能性があります。
- 激しい下痢で脱水が心配な場合や、外出がどうしても必要な場合など、やむを得ない状況では医師に相談の上で使用を検討
- 吐き気止めについても、医師の指示のもとで使用することをおすすめ
🍽️ ノロウイルス感染時の食事について
ノロウイルス感染時の食事は、症状の段階に応じて調整することが大切です。
🤢 嘔吐が続いている時期
嘔吐が続いている間は、固形物は避け、水分補給に集中しましょう。
- 吐いた直後は30分〜1時間程度胃を休ませる
- 少量の水分から始める
- 一口ずつ、ゆっくりと水分を摂取し、吐かなければ少しずつ量を増やす
😌 嘔吐が治まってきた時期
嘔吐が治まり、水分が摂れるようになってきたら、少しずつ消化の良い食べ物を始めましょう。
おすすめの食べ物:
- おかゆ
- うどん(柔らかく煮たもの)
- 食パン(トースト)
- バナナ
- りんごのすりおろし
- じゃがいも
味付けは薄めにし、一度に大量に食べず、少量ずつ様子を見ながら食べることが大切です。
❌ 避けるべき食べ物
回復期には、以下のような食べ物は避けましょう。
- 脂っこい食べ物(揚げ物、脂身の多い肉など)
- 刺激の強い食べ物(香辛料、カフェイン、アルコールなど)
- 食物繊維が多い食べ物(生野菜、きのこ、海藻など)
- 乳製品(牛乳、チーズなど)
これらは胃腸に負担をかけ、下痢を悪化させる可能性があります。
🔄 通常の食事に戻すタイミング
下痢が治まり、食欲が戻ってきたら、徐々に通常の食事に戻していきましょう。急に元の食事に戻すと胃腸に負担がかかるため、数日かけて段階的に戻すことをおすすめします。
Q. ノロウイルスの家族への二次感染はどう防ぎますか?
ノロウイルスの家族への二次感染予防には、流水と石けんによる30秒以上の手洗いが最重要です。アルコール消毒は効果が低いため、嘔吐物や便の処理には手袋・マスクを着用し、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)で消毒します。タオルや食器の共用も避けましょう。
🛡️ 家族への二次感染を防ぐ方法
ノロウイルスは非常に感染力が強いため、家族内での二次感染を防ぐための対策が重要です。
🧼 手洗いの徹底
最も重要な感染予防策は、こまめな手洗いです。
- 感染者の世話をした後、トイレの後、食事の前には必ず石けんで30秒以上かけて丁寧に手を洗う
- ノロウイルスはアルコール消毒が効きにくいため、アルコール消毒だけでなく、流水と石けんによる手洗いが重要
🧽 嘔吐物・便の適切な処理
嘔吐物や便には大量のウイルスが含まれているため、処理には細心の注意が必要です。
- 処理をする人は、使い捨て手袋とマスクを着用
- ペーパータオルなどで嘔吐物を外側から内側に向かって拭き取り、二重にしたビニール袋に密封して捨てる
- 汚れた場所は、塩素系漂白剤を薄めた消毒液(200ppm程度)で拭き取り、その後水拭きする
- 処理後は必ず手洗いとうがいを行う
🧴 消毒の方法
ノロウイルスの消毒には、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)が効果的です。
- 市販の塩素系漂白剤(濃度約5%)を水で薄めて使用
- 嘔吐物や便で汚れた場所の消毒:200ppm(水1リットルに対して塩素系漂白剤約4ml)
- トイレのドアノブや手すりなど日常的な消毒:1000ppm(水1リットルに対して塩素系漂白剤約20ml)
- 金属製品は錆びる可能性があるため、消毒後は水拭きをする
🚪 感染者の隔離
可能であれば、感染者は別の部屋で過ごすようにしましょう。
- トイレやタオルは別々にし、感染者が使用した後は消毒を行う
- 感染者の衣類やシーツは他の洗濯物とは分けて洗い、可能であれば85度以上の熱湯で1分以上消毒してから洗濯する
💨 換気の実施
嘔吐があった場合は、ウイルスが空気中に舞い上がることがあるため、十分な換気を行いましょう。窓を開けて空気を入れ替えることで、空気中のウイルスを減らすことができます。
🏥 病院を受診すべき症状の目安
ノロウイルス感染症は多くの場合、自宅での療養で回復しますが、以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
⚠️ 脱水症状のサイン
- 尿の量が減っている、尿の色が濃い
- 口や唇が乾燥している
- めまいやふらつきがある
- ぐったりしている
- 皮膚をつまんでも戻りにくい
特に乳幼児や高齢者は脱水になりやすいため、これらの症状が見られたら早めに受診しましょう。
📅 症状が長引く場合
- 嘔吐が2日以上続く
- 下痢が1週間以上続く
- 高熱(39度以上)が続く
これらの場合は、ノロウイルス以外の原因や合併症の可能性があるため、医療機関を受診しましょう。
🚨 重篤な症状
- 血便が出る
- 激しい腹痛がある
- 意識がもうろうとしている
- けいれんがある
このような場合は、すぐに医療機関を受診してください。
👶 ハイリスクグループ
以下の方は、症状が重くなりやすいため、早めに医療機関に相談することをおすすめします。
- 乳幼児(特に生後6か月未満)
- 65歳以上の高齢者
- 妊娠中の方
- 免疫力が低下している方
- 心臓病、腎臓病、糖尿病などの基礎疾患がある方
🔬 ノロウイルスの検査と診断
医療機関を受診した場合、ノロウイルス感染症の診断は主に以下の方法で行われます。
🩺 臨床診断
多くの場合、症状と経過、感染状況から総合的に判断されます(周囲にノロウイルス感染者がいるか、汚染の可能性がある食品を摂取したかなど)。
流行期に典型的な症状(突然の嘔吐、水様性下痢など)があれば、検査を行わずに臨床的にノロウイルス感染症と診断されることも多いです。
⚡ 迅速検査
便を採取してノロウイルスの抗原を検出する迅速検査があります。
- 15〜30分程度で結果が出る
- 感度(陽性を正しく検出する能力)が必ずしも高くないため、陰性でもノロウイルス感染症の可能性を否定できない
- この検査は3歳未満の乳幼児と65歳以上の高齢者に対してのみ保険適用
🧬 遺伝子検査
RT-PCR法という遺伝子検査は、最も感度が高い検査方法ですが、結果が出るまでに時間がかかり、一般の医療機関では行われないことが多いです。主に集団発生時の原因究明などで使用されます。
検査で確定診断がつかなくても、症状から判断して治療が行われることが一般的です。
Q. ノロウイルス回復後もウイルスは排出されますか?
ノロウイルスは症状が治まった後も、便中に1〜2週間、長い場合は3週間以上排出され続けます。この期間中も他者への感染源となる可能性があるため、手洗いなどの感染予防対策を継続することが重要です。また、職場や学校への復帰は症状が完全に消失してから行うのが基本です。
💊 ノロウイルスの治療法
ノロウイルスに対する特効薬やワクチンは現在のところ存在しないため、治療は対症療法が中心となります。
💧 輸液療法
脱水症状がひどい場合や、経口で水分が摂れない場合は、点滴による輸液が行われます。電解質を含む輸液を投与することで、脱水を改善し、体力の回復を助けます。
🎯 対症療法
- 吐き気が強い場合は制吐剤(吐き気止め)が処方されることがある
- 腹痛に対しては、整腸剤や鎮痙剤が使用されることがある
- 下痢止めは、前述のとおり慎重に使用される
❌ 抗生物質について
ノロウイルスはウイルスであるため、細菌に効く抗生物質は効果がありません。ノロウイルス感染症に対して抗生物質が処方されることは通常ありません。
🏠 自宅療養
軽症の場合は自宅での療養が基本となります。水分補給、安静、消化の良い食事を心がけ、体の回復を待ちます。多くの場合、1〜3日で症状は改善していきます。
⚠️ ノロウイルス感染後の注意点
症状が治まった後も、いくつかの点に注意が必要です。
🦠 ウイルスの排出期間
症状が治まった後も、便中にはノロウイルスが1〜2週間(長い場合は3週間以上)排出され続けます。この期間中も感染源となる可能性があるため、手洗いなどの感染予防対策を継続することが重要です。
🏢 職場・学校への復帰
嘔吐や下痢の症状が治まり、通常の食事ができるようになれば、職場や学校に復帰できることが一般的です。
ただし、食品を取り扱う仕事や医療・介護の仕事に従事している方は、症状消失後も一定期間の出勤停止が求められることがあります。職場の規定に従って判断しましょう。
🔄 再感染の可能性
ノロウイルスには複数の遺伝子型があり、一度感染しても別の型のウイルスに再感染する可能性があります。また、同じ型でも免疫は長く続かないため、同じシーズン中に再感染することもあります。回復後も、手洗いなどの基本的な感染予防対策を続けることが大切です。
🍽️ 胃腸の回復
症状が治まった後も、胃腸が完全に回復するまでには時間がかかることがあります。しばらくは消化の良い食事を心がけ、脂っこい食べ物やアルコールは控えましょう。無理をすると症状がぶり返すことがあります。

❓ よくある質問
症状が治まり、通常の食事ができるようになるまで休養することをおすすめします。一般的には発症から2〜3日で主な症状が治まりますが、個人差があります。また、食品を取り扱う仕事の方は、職場の規定に従って判断してください。症状が完全に治まってから復帰するのが基本です。
はい、ノロウイルス感染症は基本的に自然に治ります。特効薬はありませんが、体の免疫機能によってウイルスは排除され、多くの場合1〜3日で症状は改善します。ただし、脱水症状を起こさないよう、十分な水分補給と安静が重要です。
ノロウイルスによる下痢は、通常2〜3日程度で治まることが多いです。ただし、人によっては1週間程度続くこともあります。下痢が1週間以上続く場合や、血便がある場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
ノロウイルス感染症は食中毒の一種です。食中毒には、ウイルス性(ノロウイルスなど)、細菌性(サルモネラ、カンピロバクターなど)、寄生虫性など様々な原因があります。ノロウイルスは嘔吐が顕著で潜伏期間が24〜48時間と短いのが特徴で、冬季に多発します。
現在のところ、ノロウイルスに直接効く抗ウイルス薬はありません。治療は対症療法が中心で、吐き気止めや整腸剤が処方されることがあります。脱水がひどい場合は点滴が行われます。水分補給と安静が最も重要な治療となります。
ノロウイルスは非常に感染力が強いため、家族への二次感染が起こりやすいです。感染予防のため、手洗いの徹底、嘔吐物や便の適切な処理、塩素系消毒剤による消毒、感染者との接触を最小限にすること、タオルや食器の共用を避けることが重要です。
ノロウイルスの潜伏期間は通常24〜48時間です。感染してから1〜2日後に突然嘔吐や下痢などの症状が現れます。潜伏期間が短いため、汚染された食品を食べてから比較的早く症状が出るのが特徴です。
ノロウイルスは主に11月から3月頃の冬季に流行のピークを迎えます。特に12月から1月にかけて発生件数が多くなります。ただし、年間を通じて発生する可能性はあるため、季節を問わず手洗いなどの予防対策を心がけることが大切です。
📋 まとめ
ノロウイルス感染症は、発症から1〜3日程度で主な症状が治まり、多くの場合は自然に回復する病気です。
嘔吐は1〜2日、下痢は2〜3日程度で落ち着くことが一般的ですが、完全に体調が戻るまでには1週間程度かかることもあります。
回復を早めるためには、水分補給を最優先し、十分な休養をとることが大切です。嘔吐が治まってきたら、少しずつ消化の良い食事から再開しましょう。
また、症状が治まった後も便中にはウイルスが排出され続けるため、手洗いなどの感染予防対策を継続することが重要です。
脱水症状がひどい場合や、症状が長引く場合、高齢者や乳幼児で症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
参考文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
ノロウイルスは感染力が極めて強いため、症状が出た際の初期対応が重要です。脱水症状を防ぐための水分補給と、家族への感染拡大を防ぐ適切な感染対策を同時に行うことが、早期回復と二次感染予防のカギとなります。