⚡ 手首や足の甲のコブ、放置していませんか?
突然できたコブのような腫れ物=「ガングリオン」。「痛くないし、まあいいか…」と放置している方、実は大きくなると神経を圧迫してしびれや激痛を引き起こすことも!
💡 この記事を読めば、手術の流れ・費用・再発リスク・保険適用まで全部わかります。
🚨 こんな症状、放置はキケン!
📌 コブがどんどん大きくなっている
📌 手首や指にしびれ・違和感がある
📌 物をつかむとき痛みが出る
📌 見た目が気になってきた
「手術って怖い…日帰りでできるの?」
ガングリオン摘出は局所麻酔による日帰り手術が基本。入院不要・保険適用で自己負担数千円〜2万円程度が目安です!
⚠️ 読まないと起こりうること
「様子見」を続けた結果、神経圧迫が悪化して手術が大がかりになるケースも。早めの正しい知識と判断が、あなたの手を守ります。
目次
- ガングリオンとはどのような病気か
- ガングリオンができやすい部位と症状
- ガングリオンの診断方法
- ガングリオンの治療方法の種類
- ガングリオン摘出手術の流れ
- ガングリオン摘出手術の麻酔と痛み
- ガングリオン摘出後の回復と日常生活
- ガングリオン摘出の費用と保険適用について
- ガングリオンの再発リスクと予防策
- 摘出手術を選ぶべきタイミングとは
- まとめ
✅ この記事のポイント
ガングリオンの摘出手術は局所麻酔による日帰り手術で、再発率は10〜20%と穿刺吸引(50〜80%)より大幅に低く、健康保険適用で自己負担は数千円〜2万円程度。根元の完全切除が再発予防の鍵となる。
💡 ガングリオンとはどのような病気か
ガングリオン(ganglion)は、関節包や腱鞘(けんしょう)から発生するゼリー状の液体が詰まった嚢腫(のうしゅ)のことです。医学的には「腱鞘嚢腫」や「関節嚢腫」とも呼ばれることがあります。内部に含まれる液体は、関節の潤滑に関わる滑液(かつえき)と似た成分のムチン(糖タンパク質)を主成分とした粘性の高い物質です。
ガングリオンは良性の腫瘤であり、それ自体が悪性化することはほとんどないとされています。しかし、見た目の問題や、周囲の神経・血管・腱を圧迫することによる痛みやしびれ、運動制限などの症状を引き起こす可能性があるため、状況に応じた適切な対応が求められます。
ガングリオンが発生するメカニズムについては、まだ完全には解明されていませんが、関節包や腱鞘の一部が変性して袋状になり、その中に粘液が溜まることで形成されると考えられています。繰り返しの動作や関節への負荷、外傷などが誘因となることがあるとも言われていますが、明確な原因が特定できないケースも多くあります。
ガングリオンは性別や年齢を問わず発生しますが、特に20〜40代の女性に多いとされており、手首や足などよく使う関節の周辺に生じやすい特徴があります。
Q. ガングリオンとはどのような病気ですか?
ガングリオンは、関節包や腱鞘から発生するゼリー状の液体が詰まった良性の嚢腫です。内部にはムチンを主成分とする粘性の高い液体が溜まっています。悪性化することはほとんどなく、20〜40代の女性に多く、手首や足など関節周辺に発生しやすい特徴があります。
📌 ガングリオンができやすい部位と症状
ガングリオンは身体のさまざまな部位に発生しますが、特に以下の部位に好発します。
もっとも多いのが手首の甲側(手背部)で、全体のおよそ60〜70%を占めるとも言われています。次いで手首の掌側(手のひら側)にも発生しやすく、この部位では橈骨動脈(とうこつどうみゃく)に近接しているため、処置の際に注意が必要です。また、手指の付け根や指の第一関節(DIP関節)、足の甲、足首、膝の裏側(膝窩部)なども比較的よく見られる発生部位です。
症状については、多くの場合は無症状で、偶然気づく方も少なくありません。触れると弾力のある硬めのコブとして感触され、皮膚との癒着は少なく、ある程度動かせることが多いです。大きさは数ミリ程度の小さなものから3〜4センチほどの大きなものまでさまざまで、同じ人でも大きくなったり小さくなったりすることがあります。
症状が出る場合には、腫瘤部位の圧痛(押すと痛い)、関節の動かしにくさ、周囲の神経を圧迫することによるしびれや感覚異常などが見られます。たとえば手首の掌側にできたガングリオンが正中神経を圧迫すると、手指のしびれや握力の低下が起こることがあります。足首や足の甲のガングリオンでは靴を履くときに当たって痛みを感じるケースもあります。
見た目の変化として、皮膚の下にぽっこりとしたふくらみが確認できることが多いですが、深い場所にできたガングリオンは表面から視認できないこともあり、痛みやしびれなどの症状だけが先に現れる場合もあります。
✨ ガングリオンの診断方法
ガングリオンの診断は、主に医師による問診と視診・触診によって行われます。腫瘤の位置、大きさ、硬さ、動き方、症状の経過などを総合的に判断します。ガングリオンの内部はゼリー状の液体で満たされているため、光を当てたときに透過性が見られる「透光性陽性」という特徴的な所見が確認できることがあります。
画像検査としては、超音波(エコー)検査が有用です。超音波検査では腫瘤の内部構造や周囲組織との関係を比較的簡便に確認することができ、内部に液体が溜まっているかどうかを判断するのに役立ちます。また、関節や腱との関係をより詳しく把握したい場合、あるいは深部にある腫瘤の評価にはMRI検査が行われることもあります。
X線(レントゲン)検査は、ガングリオン自体の診断には直接的には役立ちませんが、骨や関節の状態を確認し、他の疾患(骨腫瘍や変形性関節症など)との鑑別を行うために使用されることがあります。
ガングリオンと混同しやすい疾患には、脂肪腫、粉瘤(表皮嚢腫)、腱鞘炎、骨軟骨腫などがあります。これらとの鑑別を正確に行うことが適切な治療につながりますので、気になる腫れ物がある場合は専門医を受診して正確な診断を受けることが大切です。
Q. ガングリオン摘出手術の流れを教えてください
ガングリオン摘出手術は局所麻酔を用いた外来での日帰り手術で、所要時間は30分〜1時間程度です。皮膚を2〜4センチ切開して嚢腫を露出させ、再発予防のため根元(ステム部分)まで丁寧に摘出します。術後は縫合・固定を行い、1〜2週間後に抜糸となります。
🔍 ガングリオンの治療方法の種類
ガングリオンの治療には、大きく分けて「保存療法」と「外科的治療(摘出手術)」の2種類があります。それぞれの特徴と適応を理解したうえで、医師と相談しながら治療方針を選択することが重要です。
保存療法の代表的なものには、以下のようなものがあります。
まず「経過観察」です。ガングリオンは自然に縮小・消失することもあるため、症状がなく、生活に支障をきたしていない場合は、経過を見守ることが選択されます。特に小さなガングリオンや、最近できたばかりのものでは、この方針がとられることが多いです。
次に「穿刺吸引(せんしきゅういん)」という方法があります。これは注射針を使って内部の液体を吸い出す処置です。局所麻酔なしで行えることもあり、外来で比較的簡単に処置できるというメリットがあります。ただし、再発率が高い(50〜80%とも言われる)という点が最大のデメリットです。液体を吸い出しても、袋の部分(嚢腫壁)が残っているため、再び液体が溜まりやすいのです。
「穿刺後のステロイド注射」を組み合わせることで再発を抑制しようとする方法もありますが、効果は限定的とされています。
外科的治療としての「摘出手術」は、嚢腫そのものを根こそぎ取り除く治療法です。再発率が保存療法と比べて低く、根本的な解決を期待できる点が大きな特徴です。ただし、手術である以上、麻酔のリスクや傷跡が残る可能性、術後の回復期間が必要といった点も考慮する必要があります。
また、関節鏡(かんせつきょう)を使用した内視鏡的摘出術という選択肢もあります。皮膚の切開を最小限にしながら関節内のガングリオンを取り除く方法で、特に手首の関節内に根を持つガングリオンに対して行われることがあります。傷が小さく術後の回復が早いというメリットがある一方、技術的に難しく、施設によって対応が異なります。
💪 ガングリオン摘出手術の流れ
ガングリオンの摘出手術は、多くの場合、外来での日帰り手術として行われます。入院が必要になるケースは少なく、局所麻酔下で30分〜1時間程度の手術となることが一般的です。ここでは、一般的な手術の流れを説明します。
手術前には、医師による診察と術前検査が行われます。血液検査や場合によってはX線・超音波検査などを実施し、手術を安全に行えるかどうかを確認します。手術のリスクや術後の注意事項についての説明(インフォームドコンセント)を受け、同意書に署名します。抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)などを服用している場合は、事前に主治医に相談し、休薬が必要かどうかを確認しておくことが大切です。
手術当日は、手術部位を清潔にして消毒を行います。局所麻酔の注射をして麻酔が効いたことを確認してから、皮膚を切開します。切開の大きさはガングリオンの大きさや位置によって異なりますが、一般的には2〜4センチ程度の切開が行われます。
切開後は、慎重に周囲の組織を剥離しながらガングリオンの嚢腫を露出させます。このとき、嚢腫の根元(ステムと呼ばれる部分)をしっかりと確認し、関節包や腱鞘との連絡部分まで取り除くことが重要です。根元を残すと再発の原因になるため、丁寧な操作が求められます。
嚢腫を摘出したあとは、止血を確認して縫合を行います。縫合方法は通常の糸縫合が用いられることが多く、術後1〜2週間程度で抜糸(ばっし)となります。吸収糸(体内で溶ける糸)が用いられる場合は抜糸不要なこともあります。
手術後は患部を包帯やテープで固定し、安静を保ちながら帰宅します。術後の痛みに対しては鎮痛薬が処方されることが多く、多くの患者さんは処方薬で痛みをコントロールできます。
関節鏡を用いた手術の場合、皮膚の切開は数ミリ程度の小さな孔(ポータル)を複数作り、そこから細い内視鏡や器具を挿入してガングリオンを切除します。直視下の手術に比べて傷が目立ちにくく、関節への侵襲も小さいため、術後の回復が早い傾向にあります。一方で、関節内の病変を処置するため、施術できる医師や施設は限られます。

🎯 ガングリオン摘出手術の麻酔と痛み
ガングリオンの摘出手術では、通常「局所麻酔」が使用されます。局所麻酔は、手術部位とその周囲に麻酔薬を注入することで、その範囲だけの感覚をなくす方法です。意識はそのまま保たれており、患者さんは会話もできる状態です。
麻酔の注射自体にはチクリとした痛みがありますが、麻酔が効いてしまえば手術中の切開や操作による痛みはほとんど感じません。ただし、圧迫感や引っ張られる感覚は残ることがあります。
手術部位が手首などの場合は、「伝達麻酔(ブロック麻酔)」が用いられることもあります。これは神経の根元に麻酔薬を注射することで、広い範囲の感覚を遮断する方法です。局所麻酔よりも広い範囲に効果が及び、より確実に痛みを取り除けます。
手術後、麻酔が切れてくる数時間後から術後の痛みが出てくることがあります。個人差はありますが、多くの患者さんはズキズキとした疼痛を感じます。この痛みは術後1〜3日でピークを迎え、その後次第に和らいでいくことが一般的です。処方される鎮痛薬(ロキソプロフェン、セレコキシブなど)を適切に使用することで、日常生活に大きな支障が出ない程度に痛みをコントロールできることが多いです。
「手術は怖い」「麻酔が心配」という方も多いですが、ガングリオンの摘出手術は比較的小規模な処置であり、全身麻酔を必要としないケースがほとんどです。不安な点は手術前に担当医に率直に相談することをおすすめします。
Q. ガングリオン手術後の再発率はどのくらいですか?
ガングリオン摘出手術後の再発率は約10〜20%と報告されており、再発率が50〜80%とされる穿刺吸引法より明らかに低い数値です。再発の主な原因は嚢腫の根元が完全に除去されていないことで、アイシークリニックでは根元までしっかり摘出することで再発リスクの低減に努めています。
💡 ガングリオン摘出後の回復と日常生活
ガングリオン摘出後の回復期間は、手術部位や手術の規模によって異なりますが、手首のガングリオンを例にとると、一般的な経過は次のとおりです。
術後すぐから数日間は患部の腫れや痛みが続きます。この時期は安静が重要で、患部をなるべく動かさず、心臓より高い位置に上げておく(挙上)ことで、腫れを軽減させることができます。手首に包帯や副木(副木は固定のためのあて板)で固定されることもあります。
術後1〜2週間で抜糸が行われます。傷の状態が良好であれば、軽い日常生活動作(食事、着替えなど)は徐々に再開できますが、重いものを持つ作業や関節に負荷をかけるスポーツなどは控える必要があります。
術後2〜4週間ほどで、多くの患者さんは日常生活に大きな支障なく過ごせるようになります。事務作業や軽い家事程度であれば、早期から再開できることが多いですが、手を酷使する仕事や力仕事については、担当医の指示に従って再開時期を決めることが大切です。
スポーツや激しい運動の再開については、術後1〜3ヵ月が目安となることが多いです。手首を使う競技(テニス、ゴルフ、バレーボールなど)やウェイトトレーニングは、傷が完全に治癒し、関節の動きが回復してからにする必要があります。
傷跡については、縫合した跡が残りますが、時間の経過とともに目立たなくなっていきます。肌質によっては傷跡が目立ちやすいこともあるため、術後の傷跡ケアについて担当医に相談することも一つの選択肢です。
術後の定期通院も重要です。傷の治癒経過を確認し、感染などの合併症が起きていないかチェックするために、術後の定期的な受診を怠らないようにしましょう。異常を感じたとき(傷の赤みが増す、膿が出る、発熱するなど)はすぐに医療機関を受診してください。
また、手術後はリハビリテーション(理学療法)が必要になることもあります。関節の可動域を回復させるためのストレッチや運動指導を受けることで、より早く日常生活に戻れるようになります。
📌 ガングリオン摘出の費用と保険適用について
ガングリオンの摘出手術は、基本的に健康保険が適用される治療です。ガングリオンは良性腫瘍ではありますが、痛みやしびれ、日常生活への支障がある場合には医療上の必要性が認められるため、保険診療の対象となります。
保険適用の場合、患者さんの負担割合(1割〜3割)によって実際の費用は変わります。3割負担の場合、手術費用の目安はおおよそ数千円〜2万円程度の自己負担となることが多いです。これに術前検査費用や処方薬代、通院費などが加わります。
手術費用に含まれる主な項目としては、手術料、麻酔料、処置料などがあります。使用する縫合材料や手術の複雑さによっても費用は変動します。また、関節鏡を用いた手術は技術的に難しく、通常の摘出術よりも費用が高くなることが一般的です。
美容目的でガングリオンを取り除きたい場合(症状はないが見た目が気になるなど)は、保険が適用されず全額自費診療となる場合があります。この場合の費用はクリニックによって大きく異なるため、事前に確認が必要です。
医療費控除についても触れておきます。年間の医療費の合計が10万円を超えた場合(または総所得の5%を超えた場合)、確定申告することで所得税の控除が受けられます。手術費用も医療費控除の対象となります。領収書は大切に保管しておきましょう。
費用について不安な場合は、受診前にクリニックや病院に概算費用を問い合わせてみることをおすすめします。また、加入している民間保険(医療保険)によっては、手術給付金が支給される場合があります。保険証書や保険会社への確認も忘れずに行ってください。
Q. ガングリオン手術はどのような場合に検討すべきですか?
痛みやしびれで日常生活に支障が出ている場合、穿刺吸引を繰り返しても再発する場合、または腫瘤が急激に大きくなる場合は摘出手術の検討タイミングです。一方、無症状で小さなガングリオンは経過観察が推奨されることも多く、最終的には症状・生活への影響・全身状態を医師と十分に話し合って判断することが重要です。
✨ ガングリオンの再発リスクと予防策
ガングリオンの摘出手術は、保存療法と比べて再発率が低いとされていますが、残念ながら再発がゼロになるわけではありません。文献によって数値は異なりますが、手術後の再発率はおおよそ10〜20%程度と報告されています。一方、穿刺吸引法の再発率は50〜80%とされており、摘出手術の方が明らかに再発しにくい治療法と言えます。
再発する主な原因は、嚢腫の根元(ステム部分)が完全に除去できていない場合や、関節包・腱鞘との連絡部分が残っている場合です。特に手首の掌側にできたガングリオンは橈骨動脈に近接しているため、完全摘出が難しいことがあり、再発しやすい傾向があります。また、関節内に根を持つガングリオンも根元の処理が難しく、再発リスクが高い部位の一つです。
再発した場合は、再度の摘出手術が選択されることが多いです。2回目以降の手術は、1回目の術後の瘢痕(きずあと)による癒着などが起きていることがあり、初回よりも難しくなることがあります。そのため、初回の手術でいかに根元まで完全摘出できるかが重要です。経験豊富な医師のもとで手術を受けることが、再発リスクを下げることにつながります。
ガングリオンの再発を完全に防ぐことは困難ですが、術後に以下のような点に気をつけることで、再発リスクをできる限り低下させることができます。
術後の安静と適切なリハビリを行うことが大切です。術後に無理をして関節に過度な負荷をかけると、関節包や腱鞘に再びストレスがかかり、ガングリオンが再形成されやすくなる可能性があります。担当医の指示に従ったリハビリプログラムをきちんと行いましょう。
また、日常生活における関節への過負荷を避けることも重要です。重いものを繰り返し持ち上げる動作や、同じ関節を酷使する作業(長時間のパソコン作業など)は、ガングリオンの原因や再発の誘因になり得ます。作業環境の見直しや適度な休憩を取り入れることも予防策の一つです。
万が一再発した場合でも、早期に発見して対処することが大切です。術後も定期的に患部の状態を観察し、腫れや違和感が再び出てきた場合は早めに担当医を受診するようにしましょう。
🔍 摘出手術を選ぶべきタイミングとは

ガングリオンが見つかったとき、すぐに手術が必要かというと、必ずしもそうではありません。症状や状況によって、最適な対応は異なります。では、摘出手術を選ぶべきタイミングはどのような場合でしょうか。
まず、痛みやしびれなどの症状が強く、日常生活や仕事に支障をきたしている場合は、早期の摘出手術が検討されます。神経や血管を圧迫していると、そのまま放置することで神経障害が進行し、しびれや麻痺が残るリスクもあるため、速やかな対処が必要です。
次に、保存療法を試みたが効果がなかった場合です。穿刺吸引を繰り返しても短期間で再発してしまう場合や、経過観察しても自然に縮小しない場合には、根本的な解決策として摘出手術を選択することが合理的です。
ガングリオンが急激に大きくなってきた場合や、形状や硬さに変化が見られる場合も、早めに専門医を受診して手術の適応を相談することをおすすめします。ガングリオン以外の腫瘤(悪性腫瘍など)との鑑別が必要になることもあります。
スポーツ選手や音楽家など、手や足の関節を精密に使うことが求められる方は、小さなガングリオンでも動作に影響が出ることがあり、早期の摘出手術が職業的なパフォーマンスの維持に必要となることもあります。
一方、無症状で小さなガングリオンの場合、特に子ども(小児)では自然消失することも多く、まずは経過観察が推奨されることがあります。手術は全年齢で行えますが、小さな子どもの場合は全身麻酔が必要になることもあり、リスクとベネフィットをよく検討する必要があります。
妊娠中や授乳中の方は、麻酔薬や術後の薬剤使用に制限があるため、可能であれば産後に手術を行う方が安全です。妊娠中に手術が必要な場合は、産婦人科医との連携のもとで対応が検討されます。
糖尿病や血液をサラサラにする薬を服用している方など、手術のリスクが高い方については、保存療法を優先したり、手術を行う際は十分な準備とリスク管理が必要です。
結局のところ、摘出手術を行うかどうかの判断は、症状の程度、生活への影響、患者さんの希望、そして全身状態などを総合的に考慮して、医師と十分に話し合いながら決めることが最善です。「手術を勧められたけれど本当に必要なのか」「保存療法でしばらく様子を見たい」など、疑問や希望があれば遠慮なく担当医に伝えてください。セカンドオピニオンを求めることも患者さんの正当な権利です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、ガングリオンのご相談で来院される患者様の多くが、「しばらく様子を見ていたが、痛みやしびれが出てきた」「繰り返し穿刺をしたが再発してしまった」というケースです。摘出手術は局所麻酔による比較的短時間の処置であり、根元までしっかり取り除くことが再発率を下げる鍵となりますので、経験を積んだ医師のもとで手術を受けることをお勧めします。気になる腫れや違和感をひとりで抱え込まず、まずはお気軽にご相談いただければ、患者様それぞれのご状況に合わせた最善の治療方針をご提案いたします。」
💪 よくある質問
はい、ガングリオンの摘出手術は多くの場合、外来での日帰り手術として行われます。局所麻酔を使用し、手術時間は30分〜1時間程度が一般的です。入院が必要になるケースは少なく、手術当日に帰宅できることがほとんどです。ただし、手術後は患部の安静が必要です。
ガングリオンの摘出手術は基本的に健康保険が適用されます。3割負担の場合、手術費用の自己負担の目安はおおよそ数千円〜2万円程度です。これに術前検査費用や処方薬代が加わります。ただし、美容目的のみの場合は保険適用外となり全額自費診療となることがあります。
摘出手術後の再発率はおおよそ10〜20%程度と報告されており、再発率が50〜80%とされる穿刺吸引法と比べると明らかに低い数値です。再発を防ぐには嚢腫の根元まで完全に除去することが重要で、経験豊富な医師のもとで手術を受けることが再発リスクの軽減につながります。
術後2〜4週間ほどで、多くの方は日常生活に大きな支障なく過ごせるようになります。事務作業や軽い家事は比較的早期から再開できる場合が多いですが、重いものを持つ作業や手を酷使する仕事は担当医の指示に従って再開時期を決めることが重要です。スポーツの再開は術後1〜3ヵ月が目安です。
無症状で小さなガングリオンの場合、まずは経過観察が推奨されることが多いです。ガングリオンは自然に縮小・消失することもあります。一方、痛みやしびれが強い場合、保存療法を試みても再発を繰り返す場合、または急激に大きくなる場合は、摘出手術を検討するタイミングです。アイシークリニックでは患者様の状況に合わせた治療方針をご提案しています。
🎯 まとめ
ガングリオンは良性の腫瘤ですが、大きさや位置によっては痛みやしびれ、生活上の不便を引き起こすことがあります。治療の選択肢は、経過観察・穿刺吸引・摘出手術などがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
摘出手術は、保存療法に比べて再発率が低く、根本的な解決が期待できる治療法です。局所麻酔を用いた外来手術として行われることが多く、手術時間も比較的短いです。ただし、手術後の回復期間が必要であり、再発の可能性もゼロではないことを理解しておく必要があります。
費用については健康保険が適用されることが多く、3割負担の場合の自己負担は数千円〜2万円程度が目安となります。美容目的のみの場合は自費診療となることもあるため、事前の確認が大切です。
手首や足など気になる部位にコブができた場合は、放置せず早めに専門医を受診し、正確な診断を受けることが大切です。医師と十分に相談しながら、自分に合った治療方法を選んでください。アイシークリニック渋谷院では、患者さんお一人おひとりの症状や生活スタイルに合わせた丁寧な診療を行っています。ガングリオンについてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本形成外科学会 – ガングリオンを含む体表腫瘤の診断・治療・手術適応に関する専門的情報。形成外科はガングリオン摘出手術を主に担当する診療科であり、手術方法や術後管理の根拠として参照。
- PubMed – ガングリオン嚢腫の治療法(摘出手術・穿刺吸引)および再発率(手術後10〜20%、穿刺後50〜80%)に関する臨床研究・文献データの根拠として参照。
- 厚生労働省 – ガングリオン摘出手術の保険適用・医療費・医療費控除制度に関する制度的根拠として参照。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務