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救急外来に行くべき目安とは?症状別の判断基準と受診前に知っておきたいこと

「この症状で救急外来に行っていいのだろうか」「夜中に具合が悪くなったけど、朝まで待った方がいいのかな」このような悩みを抱えた経験がある方は多いのではないでしょうか。救急外来は、緊急性の高い患者さんのための医療機関ですが、どのような症状が「救急」に該当するのか、判断に迷う場面は少なくありません。本記事では、救急外来を受診すべき目安について、症状別にわかりやすく解説します。いざというときに適切な判断ができるよう、ぜひ参考にしてください。


目次

  1. 救急外来とは?通常の外来との違い
  2. 救急外来に行くべき目安となる症状
  3. 症状別の救急外来受診の判断基準
  4. 救急外来に行くか迷ったときの対処法
  5. 救急外来を受診する前に準備すべきこと
  6. 救急外来と夜間診療・休日診療の違い
  7. 救急外来の適正利用について
  8. よくある質問
  9. まとめ

この記事のポイント

救急外来は緊急性の高い症状に対応する医療機関で、意識障害・呼吸困難・激しい胸痛などは即受診が必要。軽症は翌日通常外来を検討し、迷う場合は#7119や#8000の電話相談を活用することが推奨される。

🏥 救急外来とは?通常の外来との違い

救急外来は、緊急性の高い症状や怪我を抱えた患者さんを対象とした医療機関の窓口です。通常の外来診療とは異なり、24時間体制で運営されていることが多く、夜間や休日でも診療を受けることができます。

🎯 救急外来の役割と特徴

救急外来の主な役割は、生命の危機に瀕している患者さんや、すぐに処置が必要な重症患者さんに対応することです。

  • 心筋梗塞や脳卒中、重度の外傷など、一刻を争う状態の患者さんを優先的に診療
  • 「トリアージ」と呼ばれる重症度判定を実施
  • 来院順ではなく緊急性の高い順に診療
  • 軽症の場合は待ち時間が長くなることがある

🔄 通常の外来診療との違い

通常の外来診療は、予約制や受付順で診療が行われ、慢性疾患の管理や定期的な健康チェック、軽度の症状への対応が中心です。

一方、救急外来は予約なしで受診でき、緊急性の高い症状に対応するための設備と体制が整っています。ただし、専門医が常駐していない場合もあり、詳細な検査や専門的な治療は後日の外来受診が必要になることがあります。

📊 救急医療体制の分類

日本の救急医療体制は、重症度に応じて一次から三次までの三段階に分かれています。

  • 一次救急:入院の必要がない軽症患者を対象(休日夜間急患センター等)
  • 二次救急:入院や手術が必要な中等症患者を対象(救急病院・病院群輪番制)
  • 三次救急:生命の危機に瀕した重症患者を対象(救命救急センター・高度救命救急センター)

Q. 救急外来と通常外来の違いは何ですか?

救急外来は24時間体制で緊急性の高い症状に対応する医療機関の窓口です。予約不要で受診でき、「トリアージ」により重症度の高い患者を優先して診療します。一方、通常外来は予約制・受付順で慢性疾患の管理や軽度症状への対応が中心です。救急外来では専門医が常駐していない場合もあり、詳細な検査や専門的治療は後日の外来受診が必要になることがあります。

⚠️ 救急外来に行くべき目安となる症状

救急外来を受診すべきかどうかの判断は、症状の緊急性によって決まります。以下に挙げる症状がある場合は、迷わず救急外来を受診するか、119番で救急車を呼ぶことを検討してください。

🚨 すぐに救急車を呼ぶべき症状

以下の症状は生命に関わる可能性が高く、ただちに119番通報が必要です。

  • 意識がない、または呼びかけに反応しない
  • 呼吸が止まっている、または極端に苦しそう
  • 胸を強く締め付けられるような痛みが続く
  • 突然の激しい頭痛で「今まで経験したことのない痛み」
  • 大量の出血が止まらない
  • 顔半分が動かない、ろれつが回らない
  • 手足に力が入らない

🏥 救急外来を受診すべき症状

救急車を呼ぶほどではないものの、すぐに医療機関を受診すべき症状もあります。

  • 38.5度以上の高熱が続き、水分も取れない状態
  • 激しい腹痛で歩くのも困難
  • 嘔吐や下痢が止まらず、水分補給ができない
  • 骨折が疑われるほどの痛みや変形がある外傷
  • 深い切り傷で出血が多い場合
  • やけどの範囲が広い場合
  • アレルギー反応で全身にじんましんが出て呼吸が苦しい

⏰ 翌日まで待てる可能性がある症状

症状が軽度で、バイタルサイン(体温、脈拍、呼吸、血圧)が安定している場合は、翌日の通常外来を受診する選択肢もあります。

  • 37度台の微熱で食事や水分が取れている場合
  • 軽い頭痛や倦怠感のみの場合
  • 軽度の打撲や捻挫で腫れが軽い場合

ただし、症状が悪化した場合は、すぐに救急外来を受診してください。

高桑康太 医師・当院治療責任者

救急外来の受診判断で最も重要なのは、症状の緊急性を正確に評価することです。患者さんの中には「病院に迷惑をかけるのでは」と躊躇される方もいらっしゃいますが、生命に関わる症状を見逃すことの方がはるかに危険です。特に高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、軽い症状でも急速に悪化することがあります。迷ったときは遠慮せず、電話相談サービスを活用するか、医療機関に相談することをお勧めします。

🔍 症状別の救急外来受診の判断基準

救急外来を受診すべきかどうかは、症状の種類や程度によって判断が異なります。ここでは、代表的な症状ごとに具体的な判断基準を解説します。

🌡️ 発熱の場合

発熱だけでは必ずしも救急外来を受診する必要はありません。ただし、以下の状況では救急受診を検討してください。

  • 40度以上の高熱が続く場合
  • 発熱に加えて意識がもうろうとしている場合
  • 激しい頭痛や首の硬直を伴う場合(髄膜炎の可能性)
  • 発熱とともに発疹が出ている場合
  • 呼吸が苦しい場合
  • 水分が全く取れない場合

特に、乳幼児や高齢者、免疫力が低下している方は重症化しやすいため、早めの受診が推奨されます。

🧠 頭痛の場合

頭痛は日常的に経験する症状ですが、以下の特徴がある場合は緊急性が高いと考えられます。

  • 突然発症した激しい頭痛で「バットで殴られたような痛み」(くも膜下出血の可能性)
  • 発熱と首の硬直を伴う頭痛
  • 意識障害や手足のしびれ・麻痺を伴う頭痛
  • 視力障害を伴う頭痛
  • 嘔吐を繰り返す頭痛

一方、慢性的な片頭痛や緊張型頭痛で、いつもと同じパターンの痛みであれば、市販薬で様子を見て翌日受診でも問題ない場合が多いです。

💓 胸痛の場合

胸痛は心臓や肺の重篤な疾患のサインである可能性があり、特に注意が必要です。

  • 胸の中央や左側が締め付けられるような痛み、圧迫感(心筋梗塞の可能性)
  • 痛みが15分以上続く
  • 冷や汗を伴う
  • 左腕や顎に痛みが広がる
  • 呼吸とともに痛みが変化する(肺炎や気胸の可能性)
  • 息苦しさを伴う場合

一方、体を動かしたときだけ痛む、押すと痛い部位がある場合は、筋骨格系の痛みである可能性があり、緊急性は低いことが多いです。

🤒 腹痛の場合

腹痛も様々な原因で起こりますが、以下の場合は救急受診を検討してください。

  • 突然の激しい腹痛で、痛みがどんどん強くなる(虫垂炎や腸閉塞、消化管穿孔の可能性)
  • 腹部全体が硬く張っている
  • 血便や吐血を伴う
  • 発熱と嘔吐を伴う激しい腹痛
  • 右下腹部の痛みで発熱を伴う(虫垂炎の可能性)
  • 女性の場合:下腹部痛に不正出血を伴う(子宮外妊娠の可能性)

軽度の腹痛で、排便後に改善する場合や、食べ過ぎ・飲み過ぎの後の一時的な痛みは様子を見ても良いでしょう。

🫁 呼吸困難の場合

息苦しさや呼吸困難は、程度によっては生命に関わる緊急事態です。

  • 安静にしていても息が苦しい
  • 横になれないほど呼吸が苦しい
  • 唇や爪が紫色になっている(酸素不足のサイン)
  • ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音が聞こえる
  • 喘息発作で吸入薬を使用しても改善しない
  • アレルギー反応で喉が腫れている感覚がある

風邪症状で軽い息苦しさがある程度であれば、安静にして様子を見ることも可能です。

🩹 外傷・怪我の場合

外傷や怪我の場合、傷の深さや出血の程度、受傷部位によって判断が変わります。

  • 出血が止まらない
  • 動脈性の出血(拍動に合わせて噴き出す)
  • 骨が見えるほど深い傷
  • 関節が通常と異なる方向に曲がっている(骨折や脱臼の可能性)
  • 頭部を強く打った後に嘔吐や意識障害
  • やけどで水ぶくれができる程度以上の深さで、手のひら以上の面積

擦り傷や軽い打撲で腫れが軽度の場合は、自宅での応急処置と経過観察で対応できることが多いです。

😵 めまい・失神の場合

めまいにも様々な種類がありますが、以下の症状を伴う場合は救急受診が必要です。

  • 突然の激しいめまいで立っていられない
  • 嘔吐を繰り返す
  • 手足のしびれや麻痺、ろれつが回らない症状を伴う(脳卒中の可能性)
  • 失神した場合、特に前触れなく突然意識を失った
  • 胸痛や動悸を伴うめまい

立ち上がったときだけふらつく起立性低血圧や、疲労時の軽いめまいは、安静にして様子を見ても良い場合が多いです。

Q. すぐに救急車を呼ぶべき症状を教えてください。

以下の症状は生命に関わる可能性が高く、直ちに119番通報が必要です。意識がない・呼びかけに反応しない、呼吸が止まっている、胸を強く締め付けられる痛みが続く、突然の「今まで経験したことのない激しい頭痛」、大量出血が止まらない、顔半分が動かない・ろれつが回らない、手足に力が入らないなどが該当します。

📞 救急外来に行くか迷ったときの対処法

救急外来を受診すべきか判断に迷う場面は多くあります。そのような場合に活用できる相談窓口やサービスをご紹介します。

🆘 救急安心センター事業(#7119)

救急安心センター事業は、急な病気やけがをしたときに、救急車を呼ぶべきか、今すぐ病院に行くべきかなど、判断に迷った際に専門家からアドバイスを受けられる電話相談窓口です。

  • 電話番号「#7119」
  • 医師、看護師、相談員などが24時間年中無休で対応
  • 症状に基づいて緊急性を判断
  • 受診可能な医療機関の案内も実施
  • 一部の地域でのみ実施(事前確認が必要)

👶 小児救急電話相談(#8000)

お子さんの急な病気やけがで心配なときは、小児救急電話相談(#8000)を利用できます。

  • 全国共通の短縮番号「#8000」
  • 住んでいる都道府県の相談窓口に自動転送
  • 小児科医師や看護師に相談可能
  • 夜間や休日の子どもの症状に対応
  • 相談対応時間は都道府県によって異なる

💻 インターネットでの情報収集

総務省消防庁の「救急受診ガイド」や、各自治体が提供する医療情報サイトを活用することもできます。

  • 症状から緊急度を判定するセルフチェック機能
  • 夜間・休日に受診可能な医療機関の検索機能
  • インターネットの情報だけで自己判断せず、不安がある場合は電話相談を利用

👨‍⚕️ かかりつけ医への相談

かかりつけ医がいる場合は、普段から緊急時の連絡方法について確認しておくと良いでしょう。

  • 時間外でも電話で相談に応じてくれる場合がある
  • 慢性疾患に関連した症状悪化時の対応について事前に確認
  • 主治医との緊急時連絡方法の把握

🎒 救急外来を受診する前に準備すべきこと

救急外来をスムーズに受診するために、事前に準備しておくべきことを確認しましょう。緊急時にも慌てないよう、日頃から備えておくことが大切です。

📋 持参すべきもの

救急外来を受診する際には、以下のものを持参してください。

  • 健康保険証は必ず持参
  • マイナンバーカード(保険証として利用している場合)
  • お薬手帳(現在服用中の薬の情報を正確に伝達)
  • 普段飲んでいる薬そのもの
  • 紹介状や検査結果などの医療情報
  • 診療費の支払い用の現金やクレジットカード

📝 伝えるべき情報の整理

救急外来では、限られた時間で的確に診療を行うため、患者さんからの情報が非常に重要です。

  • いつから症状が始まったか
  • どのような症状か
  • 痛みの場合:どこがどのように痛むか
  • 症状は悪化しているか改善しているか
  • 同様の症状は以前にもあったか
  • 発症前に何をしていたか(食事内容、運動など)
  • 既往歴(これまでにかかった病気)
  • アレルギーの有無
  • 現在服用中の薬

👥 付き添いの準備

可能であれば、家族や友人に付き添ってもらうことをお勧めします。

  • 症状によっては自分で正確に状況を説明できない場合がある
  • 検査結果の説明を一緒に聞いてもらうことで重要な情報を聞き逃すリスクを軽減
  • 帰宅時の移動手段の確保
  • 一人で受診する場合:事前に家族や知人に連絡先を伝達

📍 救急外来の場所の確認

お住まいの地域で救急外来を受診できる医療機関の場所と連絡先を、あらかじめ確認しておきましょう。

  • 自治体のホームページや広報誌で休日・夜間診療情報を確認
  • 救急病院の場所をスマートフォンの地図アプリに登録
  • 緊急時にすぐに確認できるよう準備

Q. 救急受診か迷ったときはどこに相談できますか?

救急受診の判断に迷った場合は「#7119(救急安心センター事業)」に電話してください。医師・看護師・相談員が24時間年中無休で対応し、緊急性の判断や受診可能な医療機関の案内を行います。子どもの症状については「#8000(小児救急電話相談)」で小児科医師や看護師に相談できます。ただし、#7119は一部地域のみ実施のため事前確認が必要です。

🌙 救急外来と夜間診療・休日診療の違い

夜間や休日に体調を崩した場合、救急外来以外にも受診できる選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、症状に応じて適切な医療機関を選択しましょう。

🏥 休日夜間急患センター・休日診療所

休日夜間急患センターや休日診療所は、主に一次救急を担う医療機関です。

  • 入院を必要としない軽症の患者さんを対象
  • 風邪や軽度の発熱、腹痛、軽い外傷などに対応
  • 診療時間は限られている(事前確認が必要)
  • 救急外来と比較すると待ち時間が短い場合が多い

🔄 在宅当番医制度

地域によっては、休日や夜間に当番制で診療を行う医療機関があります。

  • 当番医の情報は自治体のホームページや新聞、電話案内で確認
  • かかりつけ医が休診の場合の選択肢
  • 比較的軽症で専門的な診療を必要としない場合に利用

🚨 救急病院の救急外来

救急病院の救急外来は、二次救急以上の重症患者を主な対象としています。

  • 入院や手術が必要な患者さんに対応
  • 高度な検査や処置が必要な患者さんに対応できる体制
  • 軽症の場合は休日夜間急患センターなどの一次救急医療機関を利用することで負担軽減に協力

💻 オンライン診療の活用

近年は、夜間や休日でもオンライン診療に対応している医療機関が増えています。

  • スマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受診
  • 必要に応じて処方箋を発行
  • 軽症で移動が困難な場合や、まずは医師に相談したい場合に便利
  • 重症や緊急性が高い場合には対面での診療が必要

⚖️ 救急外来の適正利用について

救急医療は限られた医療資源であり、本当に必要な患者さんが適切な医療を受けられるよう、私たち一人ひとりが適正利用を心がけることが大切です。

📈 救急医療の現状と課題

日本の救急医療は、救急車の出動件数や救急外来の患者数が年々増加傾向にあります。

  • 必ずしも緊急性が高くない軽症患者も含まれている
  • 救急医療体制への負担が問題
  • 救急医療従事者の疲弊
  • 本当に緊急性の高い患者さんへの対応の遅れにつながる可能性

✅ 救急外来の適正利用のポイント

救急外来を適正に利用するためのポイントをご紹介します。

  • 日頃からかかりつけ医を持ち、体調の変化があったときに相談できる関係を築く
  • 平日の診療時間内に受診できる症状は、翌日まで待って通常外来を受診
  • 夜間や休日に体調を崩した場合は、まず#7119や#8000などの電話相談を活用
  • 軽症の場合は、休日夜間急患センターなどの一次救急医療機関を利用

🚫 コンビニ受診を避けるために

「コンビニ受診」とは、緊急性がないにもかかわらず、自分の都合に合わせて夜間や休日に救急外来を受診することを指します。

  • 仕事が忙しくて平日に病院に行けない
  • 夜間の方が空いていると思う
  • などの理由での受診は救急医療の適正利用とは言えない

日頃から健康管理に気を配り、体調の異変に早めに気づいて対処することが、コンビニ受診を防ぐことにつながります。また、有給休暇を利用して通院するなど、平日の受診を可能にする工夫も必要です。

🚑 救急車の適正利用

救急車の要請についても適正利用が求められています。緊急性がないのに救急車を呼ぶと、本当に必要な人への対応が遅れる原因となります。

  • 不適正利用の例:
    • タクシー代わりに使う
    • 軽い症状で呼ぶ
    • 病院に連絡がつかないから呼ぶ
  • 本当に必要なときには遠慮せずに119番通報
  • 「救急車を呼んでいいか分からない」場合は#7119に相談
🚑 救急車の適正利用

Q. 救急外来を受診する際に必要な持ち物は?

救急外来を受診する際は、健康保険証(またはマイナンバーカード)、お薬手帳、現在服用中の薬、紹介状や検査結果などの医療情報、診療費支払い用の現金またはクレジットカードを持参してください。また、いつから・どのような症状か・既往歴・アレルギーの有無など伝えるべき情報を事前に整理しておくと、限られた時間での正確な診療につながります。

❓ よくある質問

救急外来を受診すると費用は高くなりますか?

救急外来を受診した場合でも、健康保険が適用されます。ただし、通常の診療時間外に受診した場合は、時間外加算や深夜加算、休日加算などが加算されるため、通常の外来受診よりも自己負担額が高くなることがあります。具体的な金額は医療機関や診療内容によって異なりますが、時間外加算は850円程度、深夜加算は4,800円程度、休日加算は2,500円程度が目安となります。これに通常の診察料や検査費用、処置費用などが加わります。

救急外来ではどのような検査ができますか?

救急外来で実施できる検査は医療機関によって異なりますが、一般的には血液検査、尿検査、心電図検査、レントゲン検査、CT検査などが可能です。大規模な救急病院であれば、MRI検査や超音波検査なども24時間対応していることがあります。ただし、夜間や休日は検査技師が不在の場合もあり、一部の検査は後日改めて実施することになる場合もあります。また、内視鏡検査など専門的な検査は、緊急性が高い場合を除き、後日の予約診療となることが一般的です。

救急外来の待ち時間はどれくらいですか?

救急外来の待ち時間は、その日の混雑状況や患者さんの重症度によって大きく異なります。救急外来ではトリアージによって重症度が判定され、緊急性の高い患者さんが優先して診療を受けます。そのため、軽症の場合は数時間待つこともあります。待ち時間を短くするには、軽症であれば休日夜間急患センターなど一次救急医療機関を利用することをお勧めします。また、待っている間に症状が変化した場合は、すぐにスタッフに伝えるようにしてください。

子どもが高熱を出した場合、何度から救急外来に行くべきですか?

子どもの発熱は、熱の高さだけでなく全身状態を総合的に判断することが重要です。生後3か月未満の乳児の場合、38度以上の発熱があれば緊急性が高いため、すぐに受診してください。生後3か月以上の乳幼児や小児の場合、39度以上の高熱でも水分が取れていて、ぐったりしていなければ、解熱剤で様子を見て翌日の受診でも問題ないことが多いです。ただし、意識がもうろうとしている、けいれんを起こした、呼吸が苦しそう、水分が全く取れない、発疹が出ている場合は、熱の高さにかかわらず救急受診が必要です。判断に迷う場合は#8000に相談してください。

保険証を持っていなくても救急外来を受診できますか?

保険証を持っていなくても救急外来を受診することはできます。緊急時に保険証がないからといって診療を断られることはありません。ただし、保険証がない場合は一時的に医療費を全額自己負担する必要があります。後日、保険証を持参して手続きを行えば、保険適用分の払い戻しを受けることができます。医療機関によって対応が異なる場合があるため、受付時に確認してください。また、マイナンバーカードを健康保険証として利用している場合は、マイナンバーカードでも受診が可能です。

救急外来に行った後、通常の外来を受診する必要がありますか?

救急外来での診療は、緊急的な処置や応急的な対応が中心となります。そのため、多くの場合、症状が安定した後は通常の外来を受診して、詳しい検査や継続的な治療を受けることが勧められます。救急外来の医師から指示があった場合は、指定された期間内に必ず受診してください。特に、薬が処方された場合の経過確認、検査結果の詳しい説明、専門医への紹介などの必要性がある場合は、必ずフォローアップの外来受診が必要です。症状が改善した場合でも、念のため受診することをお勧めします。

📝 まとめ

救急外来に行くべきかどうかの判断は、症状の緊急性によって決まります。

意識障害、呼吸困難、激しい胸痛や頭痛、大量出血などの症状がある場合は、迷わず救急車を呼ぶか救急外来を受診してください。一方、軽度の症状で全身状態が安定している場合は、翌日の通常外来を受診する選択肢もあります。

判断に迷ったときは、#7119(救急安心センター事業)や#8000(小児救急電話相談)などの電話相談サービスを活用しましょう。日頃からかかりつけ医を持ち、緊急時の対応について相談しておくことも大切です。

救急医療は限られた医療資源です。本当に必要な人が適切な医療を受けられるよう、私たち一人ひとりが適正利用を心がけながら、必要なときには遠慮せずに救急外来を利用しましょう。


📚 参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
電話予約
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