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大人が急にしもやけになる原因とは?発症メカニズムと予防対策を解説

「子どもの頃はしもやけにならなかったのに、大人になってから急にしもやけができるようになった」という悩みを抱えている方は少なくありません。しもやけは寒い季節に多く見られる皮膚疾患ですが、実は大人になってから初めて発症するケースも珍しくないのです。この記事では、大人が急にしもやけになる原因について詳しく解説するとともに、効果的な予防法や対処法についてもご紹介します。しもやけの正しい知識を身につけて、快適な冬を過ごしましょう。


📋 目次

  1. 🔍 しもやけ(凍瘡)とは?基本的な症状と特徴
  2. ⚡ 大人が急にしもやけになる主な原因
  3. 📌 しもやけができやすい体質・生活習慣
  4. 🎯 しもやけと似た症状を持つ疾患との見分け方
  5. ✨ しもやけの効果的な予防法
  6. 💊 しもやけになってしまったときの対処法
  7. 🏥 医療機関を受診すべきタイミング
  8. ❓ よくある質問

この記事のポイント

大人のしもやけは、加齢による血行不良・自律神経の乱れ・ホルモン変化・運動不足・喫煙などが主因。保温徹底・急激な温度変化を避け・適度な運動が有効な予防策。季節外れの症状や全身症状を伴う場合は膠原病を疑い受診が必要。

🔍 しもやけ(凍瘡)とは?基本的な症状と特徴

しもやけは医学的には「凍瘡(とうそう)」と呼ばれる皮膚疾患です。寒冷刺激によって末梢血管が収縮と拡張を繰り返すことで、皮膚に炎症が起こる状態を指します。一般的に冬季に多く見られ、特に気温が4〜5℃で、1日の気温差が10℃以上ある時期に発症しやすいとされています。

🦠 しもやけの主な症状

しもやけの症状は、発症部位や重症度によって異なりますが、一般的に以下のような症状が現れます。まず、患部が赤紫色に変色し、腫れが生じます。この腫れは「むくみ」のような状態で、触ると少し硬く感じることがあります。

最も特徴的な症状は、かゆみです。特に温かい場所に入ったときや、入浴時に強いかゆみを感じることが多いです。これは、冷えて収縮していた血管が急激に拡張することで起こる反応です。かゆみだけでなく、ジンジンとした痛みや、焼けるような感覚を伴うこともあります。

症状が進行すると、水疱(水ぶくれ)ができたり、ただれや潰瘍を形成したりすることもあります。重症化すると、日常生活に支障をきたすほどの痛みを伴う場合もあるため、早めの対処が重要です。

📌 しもやけができやすい部位

しもやけは、体の末端部分に発症しやすい特徴があります。具体的には、手の指、足の指、耳たぶ、鼻先、頬などが好発部位として知られています。これらの部位は、体の中心部から離れているため血流が滞りやすく、外気温の影響を受けやすいためです。

特に足の指は、靴の中で汗をかきやすく、その汗が蒸発する際に熱を奪うことで冷えやすくなります。また、きつい靴を履いていると血流が悪くなり、さらにしもやけのリスクが高まります。手の指も同様に、水仕事や外出時の寒冷刺激を受けやすい部位です。

🔸 しもやけの2つのタイプ

しもやけには大きく分けて2つのタイプがあります。1つ目は「樽柿型(たるがきがた)」と呼ばれるもので、手足の指全体が赤紫色に腫れ上がり、熟した柿のような外観を呈します。このタイプは比較的子どもに多く見られます。

2つ目は「多形紅斑型(たけいこうはんがた)」と呼ばれるタイプで、手足の甲や指の背側に、円形や楕円形の赤い斑点が複数現れるのが特徴です。大人のしもやけはこちらのタイプが多い傾向にあります。斑点の中央部がやや紫がかって見えることもあり、見た目の印象が樽柿型とは異なります。


🔸 しもやけの2つのタイプ

Q. しもやけが発症しやすい気温や時期の条件は?

しもやけ(凍瘡)は、気温が4〜5℃前後で1日の気温差が10℃以上ある時期に発症しやすいとされています。寒冷刺激によって末梢血管が収縮と拡張を繰り返し、皮膚に炎症が生じる状態で、手足の指・耳たぶ・鼻先などの末端部位に赤紫色の腫れやかゆみが現れます。

⚡ 大人が急にしもやけになる主な原因

子どもの頃にはしもやけにならなかったのに、大人になってから急に発症するケースは意外と多いものです。その背景には、加齢による体の変化や生活環境の変化、さまざまな要因が複合的に関係しています。ここでは、大人が急にしもやけになる主な原因について詳しく見ていきましょう。

💧 血行不良・末梢循環障害

しもやけの最も根本的な原因は、末梢部分の血行不良です。寒冷刺激を受けると、体は体温を維持するために末梢血管を収縮させます。通常であれば、その後環境が変わると血管は正常に拡張し、血流が回復します。しかし、この血管の収縮と拡張のバランスが崩れると、末梢部分に十分な血液が行き渡らなくなり、しもやけが発症します。

大人になると、動脈硬化の進行や自律神経機能の低下により、血管の調節機能が衰えてくることがあります。また、デスクワークの増加や運動不足により、全身の血流が悪くなっている方も多いです。このような血行不良の状態が、しもやけを引き起こしやすくしています。

末端冷え性についてはこちらの記事「末端冷え性の治し方を徹底解説!手足の冷えを改善する効果的な方法とは」で詳しく解説しています。

🧠 自律神経の乱れ

自律神経は、血管の収縮・拡張を含む体のさまざまな機能を無意識のうちにコントロールしています。ストレスや不規則な生活習慣、睡眠不足などによって自律神経のバランスが乱れると、血管の調節機能が正常に働かなくなることがあります。

特に、交感神経が過剰に優位になると、末梢血管が収縮しやすくなり、手足が冷えやすくなります。この状態が続くと、寒冷刺激に対する体の反応が過敏になり、しもやけが発症しやすくなるのです。仕事のストレスや人間関係の悩みなど、精神的な要因が自律神経の乱れを引き起こしていることも少なくありません。

🔄 ホルモンバランスの変化

女性の場合、ホルモンバランスの変化がしもやけの発症に関係していることがあります。特に、更年期に差し掛かると女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が減少し、自律神経のバランスが乱れやすくなります。その結果、血管の調節機能が低下し、しもやけができやすい状態になることがあります。

また、月経周期に伴うホルモン変動も、末梢血流に影響を与えることがあります。月経前や月経中に手足の冷えを感じやすい方は、しもやけのリスクも高まる傾向にあります。妊娠中や産後のホルモン変化も、体温調節機能に影響を与える可能性があります。

🏠 生活環境の変化

大人になってからの生活環境の変化も、しもやけの発症に影響することがあります。例えば、転勤や引っ越しによって寒冷地に移り住んだ場合、以前よりも寒冷刺激にさらされる機会が増え、しもやけが発症しやすくなります。

また、仕事内容の変化も関係します。屋外での作業が増えたり、水を使う仕事に就いたりすると、手足が冷えやすい環境に長時間さらされることになります。逆に、デスクワーク中心の生活で運動量が減ると、全身の血流が悪くなり、末梢の冷えにつながることもあります。

👴 加齢による体の変化

年齢を重ねると、体のさまざまな機能が変化します。血管の弾力性が低下したり、基礎代謝が落ちて体が熱を産生しにくくなったりすることで、冷えに対する抵抗力が弱まります。また、筋肉量の減少も末梢循環に影響を与えます。筋肉は収縮することで血液を心臓に送り返すポンプの役割を果たしているため、筋肉量が減ると血流が滞りやすくなるのです。

皮膚の老化も関係しています。加齢とともに皮膚が薄くなり、皮下脂肪も減少するため、外気温の影響を受けやすくなります。保温機能が低下することで、末梢部分がより冷えやすくなり、しもやけのリスクが高まります。

🏥 基礎疾患の影響

一部の基礎疾患が、しもやけの発症リスクを高めることがあります。貧血がある場合、血液が末梢まで十分に酸素を運べなくなり、組織の代謝が低下します。甲状腺機能低下症では、基礎代謝が落ちて体が冷えやすくなります。また、糖尿病があると、末梢血管が障害を受けやすく、血流障害を起こしやすい状態になります。

膠原病(こうげんびょう)の一種であるレイノー病やSLE(全身性エリテマトーデス)なども、末梢循環障害を伴うことがあり、しもやけに似た症状を呈することがあります。これらの疾患が疑われる場合は、専門医への相談が必要です。

Q. 大人になってから急にしもやけになる主な原因は?

大人が急にしもやけを発症する主な原因には、加齢による血管の調節機能低下、自律神経の乱れ、女性の場合は更年期のホルモンバランス変化、運動不足による末梢血流の悪化、喫煙によるニコチンの血管収縮作用などが挙げられます。これらが複合的に重なることで、寒冷刺激への抵抗力が低下し発症しやすくなります。

📌 しもやけができやすい体質・生活習慣

しもやけの発症には、体質や生活習慣も大きく関係しています。同じ環境にいても、しもやけができやすい人とそうでない人がいるのは、このような個人差によるものです。ここでは、しもやけができやすい体質や生活習慣について解説します。

❄️ 冷え性体質

もともと手足が冷えやすい冷え性体質の方は、しもやけになりやすい傾向があります。冷え性の方は末梢血管の調節機能が弱く、寒冷刺激に対して過敏に反応することが多いです。特に、「手足は冷たいのに顔はほてる」というタイプの冷え性は、自律神経のバランスが乱れている可能性があり、しもやけのリスクが高いといえます。

冷え性は女性に多いイメージがありますが、最近は男性にも増えてきています。エアコンの効いた室内で長時間過ごすことや、運動不足などが原因として考えられています。

🚬 喫煙習慣

喫煙は、しもやけのリスクを高める大きな要因の一つです。タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、喫煙によって末梢血流が悪化します。また、喫煙は動脈硬化を促進し、血管の弾力性を低下させることで、長期的にも末梢循環に悪影響を与えます。

喫煙者は非喫煙者と比べて手足の皮膚温度が低い傾向があり、寒冷刺激に対する抵抗力も弱いことがわかっています。しもやけの予防や改善のためには、禁煙を検討することが推奨されます。

💺 運動不足

運動不足は全身の血流を悪化させ、しもやけのリスクを高めます。特に、デスクワークで長時間同じ姿勢を続けている方は、下半身の血流が滞りやすく、足先が冷えやすい状態にあります。また、運動不足によって筋肉量が減少すると、体が熱を産生する能力も低下し、全体的に冷えやすい体質になってしまいます。

適度な運動は、筋肉のポンプ作用によって血流を促進し、代謝を上げることで体を温める効果があります。ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけることが大切です。

関連記事:家でできる有酸素運動15選|初心者から上級者まで効果的なメニューを紹介

🍽️ 栄養バランスの偏り

食生活の乱れも、しもやけの発症に関係することがあります。特に、血行を促進するビタミンEや、血液の生成に必要な鉄分、タンパク質が不足すると、末梢循環が悪化しやすくなります。過度なダイエットや偏食により栄養が不足している方は、しもやけのリスクが高まる可能性があります。

また、体を温める食材を意識的に摂取することも重要です。生姜やネギ、根菜類などは体を内側から温める効果があるとされています。逆に、冷たい飲み物や生野菜の摂りすぎは体を冷やす原因になることがあります。

👠 きつい靴や締め付ける服装

サイズの合わない靴を履いていると、足先の血流が悪くなり、しもやけができやすくなります。特に、つま先が細い靴やヒールの高い靴は、足指を圧迫して血行を妨げます。また、きついストッキングや靴下、締め付けの強い衣類も同様に血流を悪化させる原因になります。

手袋や靴下は、きつすぎると血流を妨げ、逆にしもやけのリスクを高めてしまうことがあります。保温のためには、ある程度のゆとりがあるサイズを選ぶことが大切です。

💧 水仕事や汗による湿り

手が濡れた状態で寒冷にさらされると、水分が蒸発する際に熱を奪い(気化熱)、皮膚の温度が急激に低下します。そのため、水仕事が多い方はしもやけができやすい傾向があります。家事で頻繁に水を使う主婦(主夫)や、調理師、美容師などの職業の方は特に注意が必要です。

足の場合も同様で、汗をかいたまま放置すると、足先が冷えやすくなります。通気性の悪い靴を長時間履いていると、足が蒸れて汗をかき、その後冷えることでしもやけを引き起こすことがあります。

🎯 しもやけと似た症状を持つ疾患との見分け方

しもやけだと思っていた症状が、実は別の疾患だったというケースもあります。正確な診断を受けることは適切な治療につながりますので、しもやけと似た症状を示す疾患について知っておくことは重要です。

⚠️ 注意!

季節に関係なく症状が続く場合や、発熱・関節痛など全身症状を伴う場合は、早急に医療機関を受診してください。

🔸 レイノー現象・レイノー病

レイノー現象は、寒冷刺激や精神的ストレスによって手足の指が白くなり、その後青紫色、赤色と変化する症状です。しもやけと同様に寒さで悪化しますが、レイノー現象では指の色調変化がより顕著で、明確な境界をもって白く変色するのが特徴です。

原因疾患がない場合はレイノー病(一次性レイノー現象)と呼ばれますが、膠原病などの基礎疾患に伴って起こる二次性レイノー現象もあります。症状が繰り返し起こる場合や、季節を問わず症状が出る場合は、専門医の診察を受けることをお勧めします。

❄️ 凍傷

凍傷は、しもやけよりもさらに重度の寒冷障害です。しもやけが比較的軽い寒冷刺激(4〜5℃程度)で起こるのに対し、凍傷は氷点下の極度の寒冷にさらされた際に起こります。凍傷では、皮膚や組織が実際に凍結し、壊死(えし)を起こすことがあります。

しもやけは温めることで症状が改善しますが、凍傷の場合は急激な加温が組織障害を悪化させることがあるため、処置方法が異なります。登山やスキーなど、極寒環境での活動後に症状が出た場合は、凍傷の可能性も考慮する必要があります。

🦠 膠原病に伴う皮膚症状

全身性エリテマトーデス(SLE)や強皮症、皮膚筋炎などの膠原病では、しもやけに似た皮膚症状を呈することがあります。特に、SLEでは「凍瘡様紅斑」と呼ばれる、しもやけによく似た皮膚病変が見られることがあります。

膠原病が原因の場合は、季節に関係なく症状が続いたり、関節痛や倦怠感など全身症状を伴ったりすることがあります。春になっても症状が改善しない、または悪化する場合は、膠原病の可能性も考えて医療機関を受診することが重要です。

🔸 多形滲出性紅斑

多形滲出性紅斑(たけいしんしゅつせいこうはん)は、手足や顔に円形の紅斑が現れる疾患で、しもやけと見た目が似ていることがあります。中央部が紫色で周囲が赤い「標的状紅斑」が特徴的です。

この疾患は、ウイルス感染(特に単純ヘルペスウイルス)や薬剤が原因で起こることが多く、寒冷刺激とは関係なく発症します。発熱を伴うこともあり、症状が全身に広がる場合もあります。

🦵 うっ滞性皮膚炎

下肢静脈瘤などによって足の血液循環が悪くなると、うっ滞性皮膚炎を起こすことがあります。足首周辺の皮膚が赤褐色に変色し、かゆみや痛みを伴うこともあり、しもやけと混同されることがあります。

うっ滞性皮膚炎は季節に関係なく症状が続き、足首内側を中心に症状が出るのが特徴です。立ち仕事が多い方や、足のむくみがある方に多く見られます。

関連記事:むくみ解消マッサージの正しいやり方|部位別の効果的な方法を医学的に解説

Q. しもやけと膠原病の皮膚症状はどう見分ける?

通常のしもやけは気温が上がる春になると自然に改善しますが、全身性エリテマトーデス(SLE)などの膠原病に伴う皮膚症状は季節に関係なく続く点が異なります。さらに関節痛・発熱・倦怠感などの全身症状を伴う場合は膠原病が疑われるため、春になっても症状が改善しない場合は速やかに医療機関を受診することが重要です。

✨ しもやけの効果的な予防法

しもやけは、日常生活での工夫によってかなりの程度予防することができます。特に、過去にしもやけを経験したことがある方は、積極的に予防策を講じることが大切です。

💡 ポイント

予防の基本は「急激な温度変化を避ける」「末梢部分を冷やさない」「血行を良くする」の3点です!

🧤 保温対策を徹底する

しもやけ予防の基本は、手足や耳などの末梢部分を冷やさないことです。外出時には手袋、厚手の靴下、イヤーマフなどを活用して、冷気から体を守りましょう。手袋や靴下は、保温性の高い素材(ウールや吸湿発熱素材など)を選ぶとより効果的です。

靴は、つま先にゆとりがあり、保温性の高いものを選びましょう。ブーツや厚底の靴は、地面からの冷えを防ぐ効果があります。また、使い捨てカイロを靴の中敷きとして使用したり、ポケットに入れて手を温めたりするのも有効です。

🌡️ 急激な温度変化を避ける

しもやけは、寒暖差が大きいときに発症しやすい特徴があります。そのため、急激な温度変化を避けることが予防につながります。冷えた手足を急に熱いお湯で温めたり、暖房の効いた部屋に入った直後に手足をストーブに近づけたりするのは避けましょう

外出から帰ったときは、ぬるま湯(38〜40℃程度)で徐々に手足を温めるのがおすすめです。血管が急激に拡張することを防ぎ、しもやけの発症リスクを下げることができます。

💧 濡れた状態を長時間放置しない

水仕事の後や、汗をかいた後は、できるだけ早く水分を拭き取り、乾いた状態を保つようにしましょう。水分が蒸発する際に熱が奪われ、皮膚温度が急激に低下するためです。

水仕事をする際はゴム手袋を着用し、直接水に触れないようにすることが効果的です。また、汗をかきやすい方は、吸湿性・速乾性に優れた素材の靴下を選んだり、替えの靴下を持ち歩いたりすると良いでしょう。

🏃 適度な運動で血行を促進する

運動は全身の血行を促進し、末梢部分への血流を改善する効果があります。ウォーキングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動を習慣的に行うことで、しもやけができにくい体質を作ることができます。

寒い時期に外での運動が難しい場合は、室内でできるストレッチや軽い体操でも効果があります。特に、手足の指をグーパーと動かしたり、足首を回したりするエクササイズは、末梢の血流を促進するのに役立ちます。

👋 マッサージで末梢循環を改善する

入浴時や就寝前に、手足のマッサージを行うことも予防に効果的です。指先から心臓に向かって優しくもむように刺激することで、血流が促進されます。保湿クリームやマッサージオイルを使用すると、すべりが良くなり、皮膚の保護にもなります。

マッサージの際は、力を入れすぎないように注意しましょう。強すぎる刺激は、逆に組織を傷つけてしまう可能性があります。気持ち良いと感じる程度の力加減で行うのがポイントです。

🥗 バランスの良い食事を心がける

血行を促進するビタミンE(ナッツ類、植物油、かぼちゃなど)や、血液の生成に必要な鉄分(レバー、赤身肉、ほうれん草など)を積極的に摂取しましょう。また、体を温める効果があるとされる生姜、ネギ、にんにくなどの食材を食事に取り入れるのもおすすめです。

十分なタンパク質の摂取も重要です。タンパク質は筋肉の材料となり、代謝を維持するために必要な栄養素です。過度なダイエットは体を冷やす原因になるため、バランスの良い食事を心がけましょう。

体に優しい食事についてはこちらの記事「胃に優しい朝食メニュー15選|胃腸が弱い人におすすめの食材と調理法」で詳しく解説しています。

🚭 禁煙を心がける

喫煙は末梢血管を収縮させ、血行を悪化させる大きな要因です。しもやけの予防・改善のためには、禁煙を強くお勧めします。禁煙が難しい場合は、本数を減らすことから始めてみましょう。禁煙外来を利用するのも一つの方法です。

💊 しもやけになってしまったときの対処法

予防を心がけていても、しもやけができてしまうことはあります。そのような場合の対処法について解説します。

🛁 ぬるま湯で温める

しもやけができた部分は、38〜40℃程度のぬるま湯で徐々に温めましょう熱すぎるお湯で急激に温めると、血管が急に拡張してかゆみや痛みが増すことがあるため注意が必要です。温めた後は、清潔なタオルでしっかりと水分を拭き取り、保湿クリームなどで皮膚を保護しましょう。

❄️🔥 温冷交代浴を行う

しもやけの症状改善に効果があるとされる方法の一つに「温冷交代浴」があります。40℃程度のお湯と15〜20℃程度の冷水を用意し、患部を交互に浸す方法です。温水に3〜5分、冷水に1〜2分を、数回繰り返します。

この方法によって血管の収縮・拡張が繰り返され、末梢循環が促進されるとされています。ただし、症状が重い場合や、皮膚に傷がある場合は避けるようにしましょう。

💊 市販薬を活用する

軽度のしもやけであれば、市販の外用薬で対処できることがあります血行を促進するビタミンE配合の軟膏やクリームが一般的に用いられます。かゆみが強い場合は、抗ヒスタミン成分を含む外用薬が効果的です。

ヘパリン類似物質を含む保湿剤も、血行促進と保湿の両方の効果があり、しもやけのケアに役立ちます。市販薬を使用しても改善しない場合や、症状が悪化する場合は、医療機関を受診しましょう。

しもやけの詳しい治療法についてはこちらの記事「しもやけの治し方を医師が解説|原因・予防法から市販薬まで徹底ガイド」で詳しく解説しています。

🚫 掻かないように注意する

しもやけはかゆみを伴うことが多いですが、掻いてしまうと皮膚を傷つけ、症状が悪化したり、感染症を起こしたりするリスクがあります。かゆみがつらいときは、患部を冷やしすぎない程度に冷却したり、かゆみ止め成分を含む外用薬を使用したりして対処しましょう。

就寝中に無意識に掻いてしまう場合は、綿の手袋をして寝るなどの対策も有効です。

Q. しもやけを予防するための日常的な対策は?

しもやけ予防の基本は「末梢部分を冷やさない」「急激な温度変化を避ける」「血行を促進する」の3点です。具体的には、手袋や厚手の靴下で保温し、外出から帰ったらぬるま湯(38〜40℃)で徐々に温め、水仕事後は素早く水分を拭き取ることが有効です。ウォーキングなどの適度な運動や、ビタミンE・鉄分を含むバランスの良い食事も予防に役立ちます。

🏥 医療機関を受診すべきタイミング

しもやけは多くの場合、セルフケアで改善しますが、以下のような場合は医療機関を受診することをお勧めします

🚨 緊急度高!

以下の症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください:
📌 水疱や潰瘍ができている
📌 強い痛みがある
📌 発熱や全身症状を伴う

⚠️ 症状が重い・悪化している場合

水疱(水ぶくれ)ができている、潰瘍やただれがある、強い痛みがあるなど、症状が重い場合は医療機関を受診しましょう。放置すると二次感染を起こしたり、症状が長引いたりする可能性があります。

🔄 セルフケアで改善しない場合

保温や外用薬などのセルフケアを行っても症状が改善しない場合、または悪化する場合は、医師の診察を受けることをお勧めします。しもやけ以外の疾患の可能性や、より適切な治療が必要な場合があります。

🌸 季節に関係なく症状が続く場合

通常のしもやけは、気温が上がる春になると自然に改善します。しかし、季節に関係なく症状が続く場合や、毎年同じ場所に繰り返しできる場合は、膠原病など他の疾患が隠れている可能性があります。このような場合は、精密検査を受けることが重要です。

🤒 全身症状を伴う場合

皮膚症状に加えて、発熱、関節痛、倦怠感、体重減少などの全身症状がある場合は、膠原病やその他の全身性疾患の可能性があります。できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

💊 医療機関での治療内容

医療機関では、症状の程度に応じて様々な治療が行われます。軽症の場合は、ビタミンE軟膏やヘパリン類似物質含有製剤などの外用薬が処方されます。かゆみが強い場合は、抗ヒスタミン薬の内服が追加されることもあります。

症状が重い場合は、血管拡張薬や末梢循環改善薬の内服が検討されることがあります。また、漢方薬(当帰四逆加呉茱萸生姜湯など)が処方されることもあります。二次感染を起こしている場合は、抗生物質が必要になることもあります。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では冬季になると、大人になってから初めてしもやけを発症したという患者様が多く受診されます。特に在宅ワークが増えてから運動不足により末梢循環が悪化し、しもやけを発症される方が目立って増えている印象です。早期の適切な治療により症状の改善は十分期待できますので、セルフケアで改善しない場合はお気軽にご相談ください。」


❓ よくある質問

大人になってから急にしもやけになるのは病気のサインですか?

多くの場合、大人のしもやけは生活習慣の変化や加齢による体質の変化が原因であり、重大な病気のサインではありません。しかし、季節に関係なく症状が続いたり、関節痛や倦怠感などの全身症状を伴ったりする場合は、膠原病などの基礎疾患が隠れている可能性があるため、医療機関を受診することをお勧めします。

しもやけは何科を受診すればいいですか?

しもやけの診察は皮膚科が専門です。皮膚科では、しもやけの診断と治療に加えて、似た症状を示す他の疾患との鑑別も行ってもらえます。全身症状を伴う場合や、膠原病などの基礎疾患が疑われる場合は、内科やリウマチ科への紹介が必要になることもあります。

しもやけは夏でもなることがありますか?

通常のしもやけは寒い季節に発症し、気温が上がる春から夏にかけて自然に改善します。夏にしもやけのような症状が出る場合は、強いエアコンの冷気による局所的な冷却が原因のこともありますが、膠原病など他の疾患の可能性も考えられます。季節に関係なく症状が続く場合は医療機関を受診しましょう。

しもやけができやすい人の特徴はありますか?

しもやけができやすい人の特徴として、冷え性体質、女性(特に更年期前後)、喫煙者、運動不足の方、水仕事が多い方などが挙げられます。また、貧血や甲状腺機能低下症などの基礎疾患がある方、きつい靴や締め付ける服装を好む方もリスクが高い傾向にあります。

しもやけを早く治す方法はありますか?

しもやけを早く治すためには、患部を温かく保ち、血行を促進することが重要です。ぬるま湯での温浴や温冷交代浴、マッサージなどが効果的です。ビタミンE配合の外用薬を使用することも有効です。また、栄養バランスの良い食事を摂り、適度な運動を行うことで、体全体の血流を改善することも回復を早める助けになります。

しもやけにならないための靴選びのポイントは?

しもやけ予防のための靴選びでは、つま先にゆとりがあり、保温性が高く、防水性のあるものを選びましょう。ヒールが高すぎる靴や先が細い靴は血流を妨げるため避けてください。また、靴下は厚手で吸湿性の良い素材を選び、汗をかいたら取り替えることも大切です。長時間の外出時は、中敷きタイプの使い捨てカイロを活用するのも効果的です。


📚 参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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