その他

アルコール分解を促進する方法とは?お酒を早く抜く仕組みと対策を解説

飲み会の翌日、二日酔いで辛い思いをした経験がある方は多いのではないでしょうか。「アルコールを早く分解して、少しでも楽になりたい」と思ったことがある方も少なくないはずです。アルコールの分解速度は個人差が大きく、体質や飲酒量、その日の体調によっても変わってきます。本記事では、アルコールが体内で分解される仕組みから、分解を促進するために効果的とされる方法、逆に避けるべき行動まで、医学的な観点を踏まえて詳しく解説します。正しい知識を身につけて、お酒と上手に付き合っていきましょう。


目次

  1. アルコールが体内で分解される仕組み
  2. アルコール分解速度に影響する要因
  3. アルコール分解を促進する方法
  4. アルコール分解に効果的な食べ物・飲み物
  5. アルコール分解を妨げる行動・避けるべきこと
  6. 二日酔いの症状と対処法
  7. アルコール分解に関する誤解と真実
  8. お酒を飲む前にできる予防策
  9. よくある質問

🧬 アルコールが体内で分解される仕組み

アルコールの分解を促進する方法を理解するためには、まずアルコールが体内でどのように処理されるのかを知ることが重要です。ここでは、アルコール代謝の基本的なメカニズムについて解説します。

💊 アルコールの吸収経路

お酒を飲むと、アルコール(エタノール)は胃と小腸から吸収されます。

  • 胃からの吸収:約20%
  • 小腸からの吸収:約80%

吸収されたアルコールは血液に入り、全身を巡りながら脳や各臓器に到達します。脳に到達したアルコールは中枢神経に作用し、いわゆる「酔い」の状態を引き起こします。

空腹時にお酒を飲むとアルコールの吸収が早まるため、酔いが回りやすくなるのはこのためです。

🏥 肝臓でのアルコール代謝

体内に入ったアルコールの約90%は肝臓で分解されます。残りの約10%は呼気、汗、尿などからそのまま排出されます。

肝臓でのアルコール代謝は主に2段階で進行します:

  1. アルコール脱水素酵素(ADH)によってアルコールがアセトアルデヒドに分解
  2. アルデヒド脱水素酵素(ALDH)によってアセトアルデヒドが酢酸に分解

最終的に酢酸は血液中を循環しながら、筋肉などで水と二酸化炭素に分解されて体外に排出されます。

🤢 アセトアルデヒドと二日酔いの関係

アルコール代謝の中間産物であるアセトアルデヒドは、アルコールよりも毒性が強い物質です。

アセトアルデヒドが引き起こす症状:

  • 頭痛
  • 吐き気
  • 動悸
  • 顔の紅潮

二日酔いの症状の多くは、アセトアルデヒドが体内に残っていることや、アルコール代謝に伴う脱水、電解質バランスの乱れ、胃腸への刺激などが複合的に作用して生じます。

⚙️ MEOS(ミクロソームエタノール酸化系)の役割

通常のアルコール代謝はADHが中心となりますが、大量にお酒を飲んだ場合や常習的に飲酒している場合は、MEOS(ミクロソームエタノール酸化系)という別の代謝経路も活性化します。

MEOSは肝臓の小胞体に存在する酵素系で、シトクロムP450(CYP2E1)が中心的な役割を果たします。MEOSはADHと比べて代謝効率が低く、活性酸素を発生させるため、肝臓への負担が大きくなります。

高桑康太 医師・当院治療責任者

アルコールの分解は時間との勝負です。肝臓は1時間に処理できるアルコール量が決まっており、この速度を劇的に早める方法は存在しません。大切なのは肝臓に負担をかけない飲み方を心がけ、十分な水分補給と休息を取ることです。特にアセトアルデヒドの蓄積を避けるため、自分の体質に合った適量を守ることが重要です。

⚖️ アルコール分解速度に影響する要因

アルコールの分解速度は一定ではなく、さまざまな要因によって個人差が生じます。自分の体質を理解することで、より適切な飲酒量を把握できるようになります。

🧬 遺伝的要因と酵素活性

アルコール分解に関わる酵素(ADHとALDH)の活性は、遺伝的に決まっています

特に日本人を含むアジア人の約40~50%は、ALDH2の活性が低い遺伝子型を持っているとされています。

ALDH2の活性による違い:

  • 活性が低い人:アセトアルデヒドの分解が遅い、顔が赤くなりやすい、お酒に弱い
  • 活性が高い人:アセトアルデヒドを速やかに分解、比較的お酒に強い

📏 体格と体重の影響

体格や体重もアルコールの分解速度に影響を与えます:

  • 体重が重い人ほど体内の水分量が多いため、同じ量のアルコールでも血中アルコール濃度が低くなる
  • 肝臓の大きさも体格に比例するため、大柄な人の方がアルコール処理能力が高い傾向

ただし、体格が大きいからといって大量飲酒が安全というわけではありません。

👫 性別による違い

女性は男性と比較してアルコールの分解速度が遅い傾向があります。

女性がアルコールの影響を受けやすい理由:

  • 一般的に男性より体格が小さく、体内の水分量も少ない
  • 女性ホルモンがアルコール代謝に影響を与える
  • 胃に存在するADHの量が少ない
  • 胃での初回通過代謝が低い

👴 年齢による変化

加齢に伴い、アルコールの分解能力は低下する傾向があります。

加齢による影響:

  • 肝臓の機能が徐々に低下
  • 体内の水分量が減少
  • 代謝全般が遅くなる

若い頃と同じ量のお酒を飲んでも、年齢を重ねると酔いやすくなったり、翌日に残りやすくなったりするのはこのためです。

🏥 肝臓の健康状態

肝臓の健康状態はアルコール分解速度に直接影響します。

分解能力が低下する状態:

  • 脂肪肝
  • 肝炎
  • 肝硬変
  • 疲労の蓄積
  • 睡眠不足

普段からバランスの取れた食事や十分な睡眠を心がけ、肝臓をいたわることが大切です。

🚀 アルコール分解を促進する方法

残念ながら、アルコールの分解速度を劇的に早める魔法のような方法は存在しません。しかし、いくつかの対策を講じることで、分解をサポートし、体への負担を軽減できる可能性があります。

💧 水分を十分に摂取する

アルコールには利尿作用があり、飲酒後は体内の水分が不足しがちになります。脱水状態になると、血液の循環が悪くなり、肝臓への血流も低下するため、アルコールの代謝効率が下がる可能性があります。

水分補給のポイント:

  • お酒を飲んでいる最中や飲酒後にノンアルコール飲料をこまめに摂取
  • 目安として、お酒1杯につき水1杯程度
  • 水やお茶など、カフェインの少ない飲み物を選ぶ

😴 十分な睡眠と休息をとる

睡眠中は体の修復機能が活発になり、肝臓も休息しながらアルコールの代謝を続けます。

睡眠の重要性:

  • 肝臓に負担をかけずにアルコールの分解を進められる
  • 体の修復機能が活発化
  • 翌日の体調回復を促進

ただし、飲酒後の睡眠は質が低下しやすいため、できるだけ長めの睡眠時間を確保することが望ましいでしょう。

⚠️ 適度な運動は避ける

「運動で汗をかけばアルコールが抜ける」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは誤解です。

飲酒後の運動が危険な理由:

  • 汗から排出されるアルコールはごくわずか(約10%以下)
  • 激しい運動は脱水を悪化させる
  • 心臓に負担をかける
  • 判断力や反射神経が低下している状態での怪我のリスク

アルコールが十分に抜けるまでは、激しい運動は控えましょう。

🍚 軽い食事で栄養補給

飲酒後は胃腸が刺激を受けており、空腹感を感じないこともありますが、軽い食事をとることでアルコール代謝をサポートできます。

おすすめの食事:

  • 消化の良いおかゆ
  • 温かい味噌汁
  • 果物
  • 糖質やビタミンB群を含む食品

肝臓がアルコールを代謝する際には糖質やビタミンB群などの栄養素が消費されるため、これらを補給することが大切です。

⏰ 時間をかけて待つことの重要性

最も確実なアルコールの分解方法は、時間をかけて待つことです。

分解速度の目安:

  • 肝臓が1時間に分解できるアルコール量:体重1kgあたり約0.1g
  • 体重60kgの人:1時間に約6gのアルコールを分解
  • ビール500ml(アルコール約20g):約3~4時間で分解

この分解速度は基本的に一定で、どのような対策をとっても大幅に早めることはできません。翌日に車を運転する予定がある場合などは、この計算を参考に、十分な時間を確保することが大切です。

🍽️ アルコール分解に効果的な食べ物・飲み物

肝臓の働きをサポートしたり、アルコール代謝に必要な栄養素を補給したりする食べ物や飲み物があります。科学的根拠に基づいて、効果が期待できるものを紹介します。

🐚 しじみ・あさりなどの貝類

しじみやあさりには、肝臓の働きをサポートするオルニチンというアミノ酸が豊富に含まれています。

オルニチンの効果:

  • 肝臓でのアンモニア解毒を促進
  • 肝機能をサポート
  • 疲労回復効果

また、貝類にはタウリンも含まれており、肝細胞の再生や胆汁酸の分泌を促進する効果があるとされています。二日酔いの朝にしじみの味噌汁を飲む習慣は、こうした栄養学的な裏付けがあるのです。

🌶️ ウコン(クルクミン)

ウコンに含まれるクルクミンは、肝臓の解毒作用を促進する働きがあるとされています。

クルクミンの効果:

  • 抗酸化作用
  • 肝臓の保護効果
  • 胆汁分泌の促進
  • 脂肪の消化を助ける

ただし、ウコンを過剰に摂取すると肝臓に負担がかかるケースも報告されているため、適量を守ることが大切です。肝臓に疾患がある方は、摂取前に医師に相談することをおすすめします。

🍊 果物(柑橘類・柿)

オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類には、ビタミンCやクエン酸が豊富に含まれています。

果物の効果:

  • ビタミンC:抗酸化作用、肝臓を酸化ストレスから保護
  • 果糖:肝臓でのアルコール代謝を若干促進
  • タンニン(柿):アセトアルデヒドと結合して体外への排出を促進

二日酔いの際に果物を食べることは、水分や糖分、ビタミンの補給という点でも理にかなっています。

🥚 卵・大豆製品(タンパク質)

肝臓がアルコールを代謝する際には、さまざまな酵素が働きます。これらの酵素はタンパク質でできているため、良質なタンパク質を摂取することは肝機能の維持に重要です。

効果的なタンパク質源:

  • :メチオニン(肝臓でのアルコール代謝を助ける、脂肪肝の予防)
  • 大豆製品:レシチン(肝細胞の修復をサポート)

🫖 水・お茶・スポーツドリンク

アルコール分解を促進するうえで、最も重要なのは十分な水分摂取です。

おすすめの水分補給:

  • :基本的な水分補給
  • 緑茶・ほうじ茶:カテキンによる抗酸化作用、肝臓の保護効果
  • スポーツドリンク:水分と電解質を効率よく補給

ただし、糖分が多いものは飲みすぎに注意し、カフェインを含む飲料は利尿作用があるため控えめにした方がよいでしょう。

💊 アミノ酸飲料やサプリメント

肝臓の機能をサポートするアミノ酸を配合した飲料やサプリメントも市販されています。

効果が期待される成分:

  • アラニン・グルタミン:アルコール代謝を助ける
  • ビタミンB群(B1、B2、B6):アルコール代謝に消費される栄養素を補給

ただし、サプリメントに過度な期待をかけず、あくまで補助的な手段として活用しましょう。

❌ アルコール分解を妨げる行動・避けるべきこと

アルコール分解を促進する方法がある一方で、逆に分解を遅らせたり、体への負担を増やしたりする行動もあります。二日酔いを悪化させないために、避けるべきことを確認しましょう。

🍺 迎え酒

「二日酔いには迎え酒が効く」という話がありますが、これは医学的には推奨されません

迎え酒の危険性:

  • 一時的に症状が和らぐのはアルコールの麻酔作用のため
  • 肝臓にさらなる負担がかかる
  • アセトアルデヒドの分解がさらに遅れる
  • 二日酔いの症状が長引いたり悪化したりする
  • アルコール依存症につながるリスク

迎え酒は絶対に避けましょう。

🔥 サウナや熱い風呂

「サウナで汗をかいてアルコールを抜く」という方法も、実際には効果がないばかりか危険です。

サウナや熱い風呂の危険性:

  • 汗から排出されるアルコールは全体の約10%以下
  • 大量の発汗により脱水状態を悪化
  • 血管拡張の重複による急激な血圧低下
  • 心臓への負担増加
  • 不整脈や心筋梗塞のリスク増大

飲酒後のサウナや入浴は控え、ぬるめのシャワー程度にとどめましょう。

☕ 過度なカフェイン摂取

コーヒーなどのカフェイン飲料を飲むと目が覚めるため、酔いが覚めたように感じることがあります。しかし、カフェインは肝臓でのアルコール代謝を促進する効果はありません

過度なカフェイン摂取の問題点:

  • 利尿作用により脱水を悪化させる
  • 覚醒作用による錯覚で飲酒量が増える危険
  • 運転などの危険な行動を誘発する可能性

カフェイン入り飲料を飲む場合は少量にとどめ、水分補給は水やお茶で行いましょう。

🚬 喫煙

喫煙はアルコールの分解に悪影響を与えます。

喫煙の悪影響:

  • ニコチンやその他の化学物質が肝臓に負担をかける
  • アルコール代謝に関わる酵素の働きを阻害
  • 胃腸の粘膜を傷つけ、アルコールによるダメージを増幅
  • 口腔がん、食道がん、肝臓がんのリスクを相乗的に高める

飲酒時は特に喫煙を控えることをおすすめします。

💊 特定の薬との併用

アルコールと一部の薬を併用すると、薬の効果が増強されたり、アルコールの代謝が阻害されたりすることがあります。

特に注意が必要な薬:

  • 睡眠薬
  • 抗不安薬
  • 抗ヒスタミン薬
  • 鎮痛剤(特にアセトアミノフェン)
  • 一部の抗生物質

アセトアミノフェンとアルコールの組み合わせは肝臓に大きな負担をかけ、肝障害のリスクを高めます。薬を服用している方は、飲酒前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

🤒 二日酔いの症状と対処法

アルコール分解が追いつかずに二日酔いになってしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。症状別の対処法を解説します。

🤕 頭痛への対処

二日酔いの頭痛は、脱水や血管の拡張、アセトアルデヒドの影響などが複合的に作用して起こります。

頭痛の対処法:

  • 十分な水分を摂取し、脱水を解消
  • 市販の鎮痛剤を使用する場合は、アセトアミノフェンは避ける
  • イブプロフェンなどを選ぶ
  • 空腹時の服用は避け、軽く食事をしてから服用

🤮 吐き気・胃のむかつきへの対処

アルコールは胃酸の分泌を増加させ、胃粘膜を刺激するため、吐き気や胃のむかつきが生じやすくなります。

対処法:

  • 無理に食事をとる必要はないが、少量の水分を少しずつ摂取
  • 生姜湯やジンジャーエールで吐き気を抑制
  • 消化の良い食べ物(おかゆ、バナナ、トースト)を少しずつ摂取

😴 だるさ・倦怠感への対処

二日酔いのだるさや倦怠感は、脱水、低血糖、睡眠の質の低下などが原因となります。

対処法:

  • 十分な水分摂取
  • 適度な糖質補給(果物ジュースやスポーツドリンク)
  • 無理に活動せず、可能であれば横になって休息
  • 症状が軽くなってきたら、軽い散歩で血行を促進

💗 動悸・ほてりへの対処

アセトアルデヒドは血管を拡張させる作用があり、顔のほてりや動悸の原因となります。

対処法:

  • 涼しい場所で安静にする
  • 水分を摂取しながら症状が落ち着くのを待つ
  • 締め付けの少ないゆったりした服装に着替える

通常、これらの症状はアセトアルデヒドが分解されるにつれて自然に改善します。

🚨 医療機関を受診すべき症状

通常の二日酔いは時間とともに自然に回復しますが、以下のような症状がある場合は医療機関を受診することをおすすめします。

緊急性の高い症状:

  • 激しい嘔吐が続いて水分が全く摂れない
  • 腹痛が激しい
  • 意識がもうろうとしている
  • けいれんがある
  • 血を吐いた
  • 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)

これらの症状は、アルコール中毒や急性膵炎、消化管出血などの可能性があります。

❓ アルコール分解に関する誤解と真実

アルコールの分解については、さまざまな俗説や誤解が広まっています。正しい知識を持つことで、無駄な対策を避け、効果的なケアができるようになります。

🚫 「酔い覚まし」は存在しない

「この食べ物を食べれば酔いが覚める」「この飲み物を飲めばすぐにアルコールが抜ける」といった話を聞くことがありますが、残念ながら科学的根拠のある「酔い覚まし」は存在しません

重要なポイント:

  • 肝臓がアルコールを分解する速度は基本的に一定
  • 何かを摂取することで劇的に早められるものではない
  • 各種の対策は肝臓の負担を軽減したり代謝をサポートするもの
  • 魔法のような即効性はない

🍻 「チャンポン」で二日酔いしやすいは本当か

複数の種類のお酒を飲む「チャンポン」は二日酔いの原因になると言われることがありますが、これは必ずしも正確ではありません

チャンポンの真実:

  • 二日酔いの程度を決めるのは基本的には摂取したアルコールの総量
  • 複数の種類のお酒を飲むと味の変化や楽しさから飲酒量が増えやすい
  • お酒に含まれるコンジナー(アルコール以外の成分)が症状に影響
  • 色の濃いお酒(ウイスキー、ブランデー)はコンジナーが多い
  • 無色透明なお酒(ウォッカ)はコンジナーが少ない

🏋️ アルコール耐性は鍛えられるのか

「お酒を飲み続ければ強くなる」という話もよく聞きますが、これには注意が必要です。

耐性について:

  • 習慣的な飲酒でMEOSが誘導され、代謝能力が一時的に向上
  • 脳がアルコールに慣れることで酔いを感じにくくなる
  • 遺伝的に決まっている酵素の活性は変化しない
  • ALDH2活性が低い体質の人が無理に飲酒を続けることは危険
  • 肝臓や食道へのダメージを蓄積させるだけで発がんリスクが高まる

💊 二日酔い防止薬の効果

ドラッグストアなどで販売されている「二日酔い防止」を謳う製品には、さまざまなものがあります。

防止薬の実際の効果:

  • 肝臓の機能をサポートする成分(ウコン、オルニチン、肝臓エキス)を含有
  • 一定の効果が期待できるものもある
  • 効果には個人差があり、過信は禁物
  • 大量飲酒をすれば二日酔いは避けられない
  • あくまで補助的な手段として活用

最も重要なのは飲酒量をコントロールすることです。

🛡️ お酒を飲む前にできる予防策

二日酔いになってから対処するよりも、事前に予防策を講じることが効果的です。お酒を飲む前や飲酒中に心がけたいポイントを紹介します。

🍽️ 空腹での飲酒を避ける

空腹状態でお酒を飲むと、アルコールの吸収が早くなり、血中アルコール濃度が急激に上昇します。

おすすめの対策:

  • 飲酒前に軽く食事をとる
  • おつまみを食べながら飲む
  • 脂質やタンパク質を含む食品(チーズ、ナッツ、枝豆)を先に食べる

これらの食品は胃での滞留時間が長いため、アルコールの吸収を遅らせる効果が期待できます。

🐌 ゆっくりしたペースで飲む

お酒を一気に飲むと、肝臓での処理が追いつかず、血中アルコール濃度が急上昇します。

適切な飲酒ペース:

  • 1杯のお酒を30分以上かけて飲む
  • 会話を楽しみながら飲む
  • 食事と一緒に味わう
  • 肝臓に余裕を与えてアルコールの代謝を効率的に進める

📊 飲酒量の上限を決めておく

お酒を飲み始めると、アルコールの影響で判断力が低下し、つい飲みすぎてしまうことがあります。飲み会の前にあらかじめ上限を決めておくことが有効です。

節度ある適度な飲酒の目安(厚生労働省):

  • 純アルコール量:1日あたり約20g程度
  • ビール:中瓶1本(500ml)
  • 日本酒:1合(180ml)
  • ワイン:グラス2杯(200ml)

自分の体質や翌日の予定を考慮して、適切な量を設定しましょう。

💧 水やお茶を交互に飲む

お酒と水(またはお茶)を交互に飲む「和らぎ水」を取り入れることで、飲酒量を抑えつつ脱水を予防できます。

和らぎ水の効果:

  • 飲酒量を抑制
  • 脱水の予防
  • 翌日の二日酔い症状を軽減
  • 口の中がリフレッシュされ、お酒の味もより楽しめる

お酒1杯につき水1杯を目安に摂取しましょう。

😴 睡眠と体調を整えておく

睡眠不足や疲労が蓄積している状態では、肝臓の機能も低下しがちです。

事前準備のポイント:

  • 飲み会の前日は十分な睡眠をとる
  • 体調を整えておく
  • 風邪気味など体調が優れないときは飲酒を控えるか量を大幅に減らす

体調が良いときと悪いときでは、同じ量を飲んでも酔い方や翌日の症状が大きく異なることがあります。

😴 睡眠と体調を整えておく

❓ よくある質問

アルコールの分解速度はどのくらいですか?

一般的に、肝臓が1時間に分解できるアルコール量は体重1kgあたり約0.1gとされています。体重60kgの人であれば、1時間に約6gのアルコールを分解できる計算になり、ビール500ml(アルコール約20g)を分解するには約3~4時間かかることになります。

お酒を飲んだ後にサウナに入るとアルコールが早く抜けますか?

サウナでアルコールを早く抜くことはできません。体内のアルコールの約90%は肝臓で代謝され、汗から排出されるのはごくわずかです。むしろ、サウナは脱水を悪化させ、血圧の急激な変動を招くため、飲酒後のサウナは危険です。

二日酔いに効く食べ物は何ですか?

しじみやあさりなどの貝類に含まれるオルニチンやタウリンは肝臓の働きをサポートします。また、柿に含まれるタンニン、柑橘類のビタミンCも効果が期待されています。水分補給と合わせて、消化の良いおかゆや味噌汁、果物などを摂取することで回復を助けることができます。

お酒に弱い体質は改善できますか?

お酒の強さを決めるALDH2(アルデヒド脱水素酵素)の活性は遺伝的に決まっており、トレーニングで変えることはできません。習慣的な飲酒で一時的に耐性が上がることはありますが、これは体質が変わったわけではなく、むしろ肝臓への負担が蓄積するため注意が必要です。

ウコンは本当にアルコール分解に効果がありますか?

ウコンに含まれるクルクミンには抗酸化作用や胆汁分泌促進作用があり、肝臓の保護効果が期待されています。ただし、劇的にアルコール分解を早める効果はなく、あくまで補助的なものです。また、過剰摂取は肝臓に負担をかける可能性があるため、適量を守ることが大切です。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
電話予約
0120-335-661
1分で入力完了
簡単Web予約
運営:医療法人社団鉄結会