⚡ 脇が赤くて痛い…それ、放置すると悪化するかもしれません。
「なんか脇が赤くてヒリヒリする」「しこりみたいなのができてる…」そんな経験、ありませんか?
脇の下は皮膚が薄くてデリケートな部位で、汗腺やリンパ節が集中しているため炎症が起きやすい場所です。市販薬で様子を見ていたら悪化した…なんてことも。
🚨 こんな症状が出ていたら要注意!
- 📌 腫れ・しこりが1週間以上続いている
- 📌 膿が出てきた・熱を持っている
- 📌 繰り返し同じ場所が腫れる
- 📌 脇のしこりがなかなか消えない
💡 この記事を読めば、あなたの症状の原因と、今すぐすべき対処法がわかります。読まずに放置すると症状が長引くリスクがあるので、ぜひ最後まで確認してください。
目次
- 脇が赤くて痛くなる主な原因一覧
- 毛嚢炎(もうのうえん)|剃毛やムダ毛処理後に起きやすい
- 汗疹(あせも)|蒸れやすい脇に多い皮膚トラブル
- 接触性皮膚炎|除毛クリームや制汗剤によるかぶれ
- 粉瘤(ふんりゅう)|硬いしこりをともなう場合
- 化膿性汗腺炎|繰り返す腫れとしこりに注意
- リンパ節の腫脹|押すと痛い・しこりがある場合
- カンジダ症|白っぽいかぶれをともなう真菌感染
- 脇の症状を悪化させるNG行動
- 自宅でできるケアと応急処置
- 病院を受診すべき症状のポイント
- 何科を受診すればよいか
- まとめ
この記事のポイント
脇の赤み・痛みは毛嚢炎・汗疹・接触性皮膚炎・粉瘤・化膿性汗腺炎・リンパ節腫脹・カンジダ症・帯状疱疹が主な原因。症状が強い・長引く・しこりをともなう場合は皮膚科への早期受診が重要。
💡 脇が赤くて痛くなる主な原因一覧
脇の下は身体の中でも特殊な環境にあります。皮膚が折り重なって蒸れやすく、汗をかきやすい部位であることに加え、毛孔(毛穴)が多く存在し、アポクリン腺・エクリン腺という2種類の汗腺が密集しています。また、免疫細胞が集まるリンパ節も複数存在しているため、身体の不調がサインとして脇に現れることも珍しくありません。
脇が赤くて痛い状態を引き起こす原因として、代表的なものを挙げると以下のようになります。
- 毛嚢炎(毛穴の炎症)
- 汗疹(あせも)
- 接触性皮膚炎(かぶれ)
- 粉瘤(皮下のしこり)
- 化膿性汗腺炎
- リンパ節の腫脹(感染・炎症・まれに腫瘍性)
- カンジダ症(真菌感染)
- 帯状疱疹
これらの原因はそれぞれ症状の特徴や経過が異なります。以下のセクションで一つずつ詳しく見ていきましょう。
Q. 脇が赤くて痛い原因にはどんなものがありますか?
脇の赤みと痛みの主な原因には、毛嚢炎・汗疹・接触性皮膚炎・粉瘤・化膿性汗腺炎・リンパ節腫脹・カンジダ症・帯状疱疹の8つが挙げられます。脇の下は汗腺とリンパ節が集中するデリケートな部位のため、炎症や感染が起こりやすい特徴があります。
📌 毛嚢炎(もうのうえん)|剃毛やムダ毛処理後に起きやすい
毛嚢炎とは、毛穴の奥にある「毛包(もうほう)」と呼ばれる部分に細菌が感染し、炎症を起こした状態のことです。脇の毛を剃刀で処理した後や、脱毛処理を行った後に起きやすい皮膚トラブルのひとつです。
症状としては、毛穴を中心とした小さな赤みのある丘疹(きゅうしん)や膿疱(のうほう)が現れます。触ると痛みやかゆみをともなうことが多く、ひどくなると周囲が赤く腫れてきます。原因菌として最も多いのは黄色ブドウ球菌で、剃毛による微細な傷口や毛穴の詰まりをきっかけに感染が起こります。
軽度の毛嚢炎であれば、清潔を保ち適切なスキンケアを続けることで自然に改善することがあります。しかし、複数の毛穴にわたって広がったり、膿が増えてきたりする場合は、抗菌薬(抗生物質)の外用薬や内服薬が必要になることもあります。
脇のムダ毛処理を行っている方は、以下の点に注意することで毛嚢炎の予防につながります。剃刀は清潔なものを使い、一方向に剃ること、処理後は保湿ケアを行うこと、そして肌への刺激が強い制汗スプレーなどの使用はなるべく処理直後は避けることが大切です。
✨ 汗疹(あせも)|蒸れやすい脇に多い皮膚トラブル
汗疹は、大量の発汗によって汗管(汗の通り道)が詰まり、汗が皮膚の外に出られずに皮内に漏れ出すことで炎症が起こる状態です。特に夏場や運動後など、発汗量が増える時期に脇の下に生じやすい症状です。
汗疹には大きく分けて「水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)」「紅色汗疹(こうしょくかんしん)」「深在性汗疹(しんざいせいかんしん)」の3種類があります。一般的に「あせも」と呼ばれるのは紅色汗疹のことで、赤みをともなう小さなブツブツが多数現れ、かゆみや軽い痛みを感じることがあります。
脇の下は衣類によって覆われており、汗が蒸発しにくい構造になっています。特にきつい服や通気性の悪い素材の衣類を着用していると汗疹が起きやすくなります。対策としては、汗をこまめに拭き取ること、通気性のよい素材の衣類を選ぶこと、入浴によって皮膚を清潔に保つことなどが挙げられます。
炎症が強い場合や二次感染(細菌感染が加わること)が起きている場合は、皮膚科での受診と適切な薬物療法が必要です。ステロイド外用薬や抗菌薬が処方されることがあります。
🔍 接触性皮膚炎|除毛クリームや制汗剤によるかぶれ
接触性皮膚炎とは、特定の物質が皮膚に接触することで引き起こされる炎症反応(かぶれ)のことです。脇の下で特に多い原因物質としては、除毛クリームに含まれる成分、香りの強い制汗剤・デオドラント製品、洗濯洗剤や柔軟剤などが挙げられます。
症状は原因物質と接触した部分に一致して現れるのが特徴で、赤みや腫れ、かゆみ、水ぶくれ(水疱)などが見られます。痛みを感じる場合もあり、接触した直後から数時間以内に症状が現れることが多いですが、繰り返し接触することで感作(かんさ:アレルギー反応が起こりやすい状態になること)が成立し、遅れて症状が出るアレルギー性接触皮膚炎のケースもあります。
対処法の基本は、原因と考えられる物質の使用を中止し、患部を清潔に保つことです。かゆみや炎症が強い場合は、抗ヒスタミン薬の内服やステロイド外用薬が効果的です。ただし、自己判断でステロイド外用薬を長期使用することは避け、症状が続く場合は皮膚科を受診することをお勧めします。
接触性皮膚炎を繰り返す場合は、パッチテスト(貼付試験)によって原因物質を特定することができます。原因が特定できれば、その物質との接触を避けることで再発を防ぐことができます。
Q. 脇の腫れが繰り返すとき疑われる病気は何ですか?
脇の腫れを繰り返す場合、化膿性汗腺炎(ヒドラデニティス・サポレティバ)や粉瘤の炎症が疑われます。化膿性汗腺炎は毛包の詰まりが原因で起こる慢性疾患で、放置すると皮下に膿のトンネルが形成されることがあります。毛嚢炎と混同されやすいため、「治っては再発する」場合は皮膚科への受診が重要です。
💪 粉瘤(ふんりゅう)|硬いしこりをともなう場合
粉瘤(アテローム)は、皮膚の下に袋状の構造物が形成され、その中に角質や皮脂などが溜まってできる良性腫瘍です。脇の下に生じることも多く、触ると硬めのしこりとして感じられます。
通常、粉瘤そのものは痛みを感じないことが多いですが、細菌感染を起こして炎症性粉瘤(えんしょうせいふんりゅう)になると、急激に赤く腫れ上がり、強い痛みをともなうようになります。この状態を「炎症性粉瘤」または「感染性粉瘤」と呼びます。
炎症性粉瘤は抗菌薬による治療を行い、膿が溜まっている場合は切開して排膿することで症状が改善します。しかし、炎症が治まった後も袋状の構造物(嚢腫壁)が残ったままだと再発を繰り返します。根本的な治療としては、炎症が落ち着いた段階で嚢腫壁を含めた外科的切除(手術)が必要になります。
粉瘤は自然に消えることはないため、しこりに気づいたら早めに皮膚科や形成外科、外科を受診することをお勧めします。脇の下に硬いしこりがあり、それが赤く痛くなってきた場合は、粉瘤の炎症である可能性を念頭に置いておきましょう。
🎯 化膿性汗腺炎|繰り返す腫れとしこりに注意
化膿性汗腺炎(かのうせいかんせんえん)は、脇の下や鼠径部(そけいぶ)など毛包(毛穴の根っこ)が存在する部位に繰り返し炎症が起こる慢性の皮膚疾患です。「逆性ざ瘡(ぎゃくせいざそう)」「ヒドラデニティス・サポレティバ(HS)」とも呼ばれます。
この疾患は、毛包の閉塞(詰まり)をきっかけに炎症が起こり、皮下に膿のトンネル(瘻孔:ろうこう)が形成されることがあります。症状としては、脇の下に繰り返す赤い腫れや硬いしこり、膿が出るしこり(膿瘍)などが現れます。痛みは非常に強く、日常生活に支障をきたすこともあります。
化膿性汗腺炎の発症リスクを高める因子として、肥満、喫煙、ホルモンバランスの変化、遺伝的要因などが挙げられています。毛嚢炎や粉瘤の炎症と間違えられることも多く、何度も繰り返す脇の腫れがある場合は専門医への相談が重要です。
治療法は症状の重症度によって異なります。軽度の場合は抗菌薬や局所療法が用いられ、中等度から重症の場合は生物学的製剤(アダリムマブ)の使用が検討されます。重篤な場合は外科的治療(病変部の切除)が行われることもあります。「脇が繰り返し腫れる」「治っては再発する」という経過をたどっている場合は、化膿性汗腺炎を疑って皮膚科を受診することをお勧めします。
💡 リンパ節の腫脹|押すと痛い・しこりがある場合
脇の下にはリンパ節が複数集まっており、「腋窩リンパ節(えきかリンパせつ)」と呼ばれます。リンパ節は免疫機能に関わる重要な組織で、身体が感染や炎症と戦うときに反応して腫れることがあります。
リンパ節が腫れて痛みをともなう状態を「リンパ節炎」と言います。この場合、脇の下に触れると柔らかめのしこりを感じることが多く、押すと痛みがあります。発熱をともなうこともあります。原因としては、腕や手、胸部などの感染症(細菌感染・ウイルス感染)に続発して起こることが多いです。例えば、指の化膿、手の怪我による感染、乳腺炎なども脇のリンパ節の腫れにつながることがあります。
一方で、リンパ節の腫れが長期間続く、硬くて動かない、痛みがない、複数箇所のリンパ節が腫れているなどの症状がある場合は、悪性リンパ腫や乳がんのリンパ節転移など、より重篤な疾患の可能性も考えられます。このような場合は早急に医療機関を受診することが非常に重要です。
なお、女性の場合は乳がんの早期発見という観点からも、脇の下のしこりや腫れには注意が必要です。定期的な乳がん検診の受診とともに、気になる変化があれば婦人科や乳腺外科への相談をお勧めします。

📌 カンジダ症|白っぽいかぶれをともなう真菌感染
カンジダ症は、カンジダというカビ(真菌)の一種が皮膚に異常増殖することで起こる感染症です。カンジダは健康な人の皮膚や腸管にも常在していますが、皮膚の蒸れや免疫力の低下などをきっかけに増殖して皮膚症状を引き起こすことがあります。
皮膚カンジダ症は、皮膚が折り重なる「間擦部(かんさつぶ)」と呼ばれる部位に好発します。脇の下もその典型的な部位のひとつです。症状としては、赤みとかゆみが主体で、周囲に細かい発疹(衛星病変:えいせいびょうへん)が散在するのが特徴です。病変部に白っぽい苔状の付着物が見られることもあります。炎症が強くなると痛みをともなうこともあります。
カンジダ症のリスクが高まるのは、糖尿病がある方、長期間の抗菌薬使用後、免疫抑制状態にある方、過度な発汗や肥満のある方などです。治療には抗真菌薬の外用薬(クリームや軟膏)が用いられます。重症の場合や広範囲に及ぶ場合は内服薬が必要になることもあります。
カンジダ症と接触性皮膚炎は症状が似ていることがあるため、自己判断で治療を行うと悪化させるリスクがあります。適切な診断のもとで治療を受けることが大切です。
Q. 脇の症状があるときにやってはいけない行動は?
脇に赤みや痛みがある場合、患部を強くかく・こする、膿やしこりを自分で潰す、炎症中に剃毛・脱毛を行うといった行動は症状を悪化させます。また、アルコール含有の制汗剤の使用継続や、長時間の入浴・サウナも炎症を促進するため避けることが推奨されます。
✨ 帯状疱疹|片側だけが痛む場合は要注意
帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、水痘(みずぼうそう)のウイルスが体内に潜伏したのち、免疫力が低下したときに再活性化して起こる疾患です。神経に沿って帯状に赤みや水ぶくれが現れ、強いピリピリとした痛みをともなうのが特徴です。
脇の下から胸・背中にかけての神経(肋間神経)に沿って発症することがあるため、脇の下に赤みや痛みが現れることがあります。帯状疱疹の特徴は、症状が身体の左右どちらか一方にのみ現れることです。また、皮疹(ひしん)が現れる前から数日間、痛みやかゆみ・違和感などの前駆症状が続くことがあります。
帯状疱疹は早期に抗ウイルス薬での治療を開始することが重要で、治療が遅れると「帯状疱疹後神経痛(PHN)」という慢性的な痛みが残るリスクが高まります。脇の下の皮膚症状と強い神経痛が片側だけに現れている場合は、すぐに医療機関を受診してください。
50歳以上の方を中心に発症リスクが高まりますが、免疫力が低下している若い方にも起こり得ます。現在は帯状疱疹ワクチンによって発症や重症化を予防できるため、かかりつけ医に相談することをお勧めします。
🔍 脇の症状を悪化させるNG行動
脇の下に赤みや痛みが出たときに、つい行ってしまいがちな行動の中には、症状を悪化させるものがあります。以下のNG行動を避けることで、症状の悪化を防ぐことができます。
✅ 患部を強くこする・かく
赤みやかゆみがあると、ついかいてしまいがちですが、これは皮膚バリアをさらに傷つけ、細菌感染のリスクを高めます。かゆみが強い場合は冷やすなどの対応をとりましょう。また、入浴時にタオルで強くこすることも同様に避けるべきです。
📝 膿やしこりを自分で潰す
毛嚢炎や粉瘤の炎症、あるいは化膿性汗腺炎の膿瘍を自分で潰すことは絶対に避けてください。無理に潰すと皮膚の奥に細菌を押し込んでしまい、感染が深部に広がるリスクがあります。また、粉瘤の場合は袋が残ったまま再発してしまいます。
🔸 症状がある状態での脱毛・剃毛
皮膚に炎症が起きている状態で剃刀やカミソリを使うことは、傷口を広げたり感染を悪化させたりする原因となります。症状が落ち着くまでは脱毛処理を控えましょう。光脱毛・レーザー脱毛についても、炎症がある状態での施術は基本的に行うことができません。
⚡ 強い刺激物の使用を続ける
アルコールを含む制汗剤や、強い香料が入ったボディケア製品などを炎症が起きている部位に使い続けることは、刺激となって症状を悪化させます。症状が出ている間は、できるだけ低刺激のスキンケア製品を使用するか、使用を一時中止することを検討してください。
🌟 長時間の入浴・サウナ
長時間の入浴や高温のサウナは、皮膚の血行を促進して炎症を悪化させる可能性があります。症状がある時期は、ぬるめのシャワー浴を短時間で済ませることをお勧めします。
💪 自宅でできるケアと応急処置
脇の赤みや痛みが軽度の場合、適切なセルフケアを行うことで症状の改善が期待できます。ただし、以下に紹介するケアはあくまでも軽症の場合の対処法であり、症状が強い場合や長引く場合は医療機関への受診が必要です。
💬 清潔を保つ
脇の下の皮膚トラブルの多くは、清潔を保つことが基本的な対処法となります。1日1回以上のシャワーや入浴で汗や汚れを洗い流してください。洗う際は、低刺激性の石鹸を泡立てて優しく洗い、しっかりとすすぐことが大切です。
✅ 冷やす
炎症によって熱感や痛みがある場合は、清潔なタオルで包んだ保冷剤や、氷水で冷やしたタオルを患部に当てることで、一時的に症状を和らげることができます。ただし、直接氷を当てることは凍傷のリスクがあるため避けてください。
📝 通気性のよい衣類を選ぶ
綿素材など通気性・吸湿性の高い素材の衣類を着ることで、脇の蒸れを軽減することができます。きつい袖や脇のラインが体に密着するような衣類は避け、ゆとりのあるデザインを選びましょう。
🔸 市販の外用薬を活用する
軽度の炎症やかゆみに対しては、市販のかゆみ止めクリームや抗炎症外用薬(弱いステロイド含有のものなど)が有効なことがあります。ただし、長期使用は副作用のリスクがあるため、1週間程度使用しても改善が見られない場合は皮膚科を受診するようにしてください。
⚡ 保湿ケアを行う
皮膚のバリア機能を高めるためには、清潔にした後に保湿ケアを行うことも重要です。無香料・無着色のシンプルなローションやクリームを使用することをお勧めします。
Q. 脇の症状で今すぐ病院を受診すべき目安は?
脇の下が急激に赤く腫れて38度以上の発熱をともなう場合、しこりが硬くて痛みがないまま大きくなる場合、片側のみにピリピリした神経痛と皮疹が出る場合(帯状疱疹の疑い)は早急な受診が必要です。特に帯状疱疹は発症72時間以内の抗ウイルス薬治療開始が推奨されています。
🎯 病院を受診すべき症状のポイント
セルフケアで対応できる軽症の場合もありますが、以下のような症状が見られる場合は早めに医療機関を受診することが重要です。
🌟 緊急度が高い症状
脇の下が急激に赤く腫れ上がり、強い痛みをともなう場合、発熱(38度以上)をともなう場合、腫れが急速に広がっている場合などは、蜂窩織炎(ほうかしきえん:皮膚の深部から皮下組織に広がる細菌感染)や膿瘍形成の可能性があり、早急な受診が必要です。適切な抗菌薬治療や外科的処置が必要になる場合があります。
💬 なかなか改善しない症状
市販薬などでセルフケアを1週間続けても改善が見られない場合、あるいは一時的に改善しても再発を繰り返す場合は、皮膚科での診察を受けることをお勧めします。原因を正確に診断した上での治療が必要です。
✅ しこりをともなう症状

脇の下に硬いしこりがあり、赤みや痛みがある場合は、粉瘤や化膿性汗腺炎、あるいはリンパ節の腫れなど、専門的な治療が必要な状態である可能性があります。特に、しこりが硬くて動かない、痛みがないのに大きくなってきた、複数のリンパ節が腫れているなどの場合は、悪性疾患の鑑別(かんべつ)のために早急な受診が必要です。
📝 片側のみに強い神経痛がある場合
脇の下から胸や背中にかけて、片側のみにピリピリとした強い痛みがある場合は、帯状疱疹の初期症状である可能性があります。皮疹が出る前から痛みが先行することがあるため、気になる場合は早めに受診しましょう。帯状疱疹は発症から72時間以内の治療開始が理想的とされています。
🔸 全身症状をともなう場合
脇の症状に加えて、高熱、全身の倦怠感、体重減少、夜間の寝汗などをともなう場合は、全身性の疾患が疑われます。特にリンパ腫などの血液系の悪性疾患の可能性も考えられるため、総合内科や血液内科への受診を急いでください。
💡 何科を受診すればよいか
脇の赤みや痛みに対して、どの診療科を受診すればよいか迷う方も多いと思います。症状や状況に応じた受診先の目安をご紹介します。
⚡ 皮膚科
毛嚢炎、汗疹、接触性皮膚炎、カンジダ症、帯状疱疹、化膿性汗腺炎など、多くの皮膚疾患に対応しています。脇の皮膚症状で迷ったときはまず皮膚科を受診することが一般的です。診断・治療の両面で頼りになる診療科です。
🌟 外科・形成外科
粉瘤(炎症を起こした粉瘤の切開排膿、落ち着いた後の根治手術)や、化膿性汗腺炎の外科的治療など、切除や外科処置が必要な場合に受診します。
💬 乳腺外科・婦人科
特に女性の場合、脇の下のしこりや腫れが乳がんのリンパ節転移と関連している可能性があります。しこりが硬くて痛みがない、サイズが大きくなっているなどの場合は、乳腺外科への受診をお勧めします。
✅ 内科・総合内科
発熱をともなうリンパ節炎や、全身症状をともなう場合などは内科・総合内科での受診が適切です。血液検査や画像検査などで全身的な評価を行ってもらうことができます。
📝 美容クリニック・美容皮膚科
脇の脱毛処理と関連した毛嚢炎の繰り返しや、脱毛施術を受けたい方には美容クリニックへの相談も有効です。医療脱毛では医師の管理のもとで適切な施術が受けられ、毛嚢炎のリスクを低減できる場合があります。アイシークリニック渋谷院では、脇の医療脱毛に関するご相談も受け付けています。
📌 脱毛施術と脇の皮膚トラブルの関係
脇の赤みや皮膚トラブルの一因として、自己処理(剃刀・カミソリ・除毛クリームなど)による刺激が挙げられることは先述の通りです。毛嚢炎や接触性皮膚炎を繰り返している方の中には、脱毛によって自己処理の頻度を減らすことで皮膚トラブルが改善するケースがあります。
医療脱毛はレーザーや光を使って毛根にダメージを与え、永続的に毛の成長を抑制する治療法です。自己処理による繰り返しの刺激がなくなることで、剃刀負けや毛嚢炎のリスクを低下させることが期待できます。ただし、施術後に一時的な赤みや皮膚反応が起こることがあるため、施術前に肌の状態を確認し、炎症がある状態での施術は避ける必要があります。
脇の皮膚トラブルを抱えている方が脱毛を検討する場合は、施術前に皮膚科受診や医師へのカウンセリングで現在の肌の状態を確認し、安全に施術を受けられる状態かどうかを確認することが大切です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、脇の赤みや痛みを主訴にご来院される患者様の中で、毛嚢炎や接触性皮膚炎など自己処理に関連した皮膚トラブルが多く見受けられます。これらは適切なケアや治療で改善できるケースがほとんどですが、繰り返す腫れやしこりをともなう場合は化膿性汗腺炎や粉瘤の炎症など専門的な治療が必要なこともあるため、「様子を見ればよいか」と迷わず早めにご相談いただくことをお勧めします。また、脇のしこりが硬くて痛みがない・どんどん大きくなるといった場合は重篤な疾患のサインである可能性もございますので、患者様ご自身が気になる変化を感じたときは、どうぞ遠慮なくご来院ください。」
✨ よくある質問
脇の皮膚症状で迷ったときは、まず皮膚科を受診することをお勧めします。毛嚢炎・汗疹・接触性皮膚炎・カンジダ症・帯状疱疹など、多くの皮膚疾患に対応しています。粉瘤など外科的処置が必要な場合は外科・形成外科、脇のしこりが硬くて大きくなる場合は乳腺外科への受診も検討してください。
毛嚢炎の予防には、清潔な剃刀を使って一方向に剃ること、処理後は保湿ケアを行うこと、処理直後の刺激が強い制汗スプレーの使用を避けることが有効です。また、自己処理の頻度を減らす目的で医療脱毛への切り替えを検討することも、繰り返す毛嚢炎の改善につながる場合があります。
硬くて痛みのないしこりは放置せず、早めに受診することをお勧めします。粉瘤であれば自然に消えることはなく、炎症を起こすと強い痛みをともなうことがあります。また、しこりが硬くて動かない・どんどん大きくなるといった場合は、悪性リンパ腫や乳がんのリンパ節転移など重篤な疾患のサインである可能性もあるため、早急な受診が必要です。
繰り返す脇の腫れやしこりには、化膿性汗腺炎(ヒドラデニティス・サポレティバ)や粉瘤の炎症が考えられます。化膿性汗腺炎は慢性疾患であり、放置すると皮下に膿のトンネルが形成されることもあります。毛嚢炎と間違えられやすいため、「治っては再発する」を繰り返している場合は皮膚科への相談が重要です。
片側のみに現れるピリピリとした神経痛と皮疹は、帯状疱疹の可能性があります。帯状疱疹は皮疹が出る前から痛みが先行することがあり、発症から72時間以内に抗ウイルス薬による治療を開始することが理想的とされています。治療が遅れると慢性的な神経痛が残るリスクがあるため、片側だけの症状に気づいたら早めに医療機関を受診してください。
🔍 まとめ
脇が赤くて痛いという症状は、毛嚢炎・汗疹・接触性皮膚炎・粉瘤・化膿性汗腺炎・リンパ節腫脹・カンジダ症・帯状疱疹など、さまざまな原因によって起こります。それぞれの疾患によって症状の特徴や経過が異なるため、正確な診断と適切な治療を受けることが早期改善への近道です。
軽度の症状であれば清潔保持や生活習慣の改善でケアできることもありますが、症状が強い・長引く・しこりをともなう・発熱などの全身症状がある場合は、迷わず医療機関を受診してください。特に、リンパ節に関連する症状や全身症状をともなう場合は、重篤な疾患のサインである可能性があるため早急な対応が必要です。
アイシークリニック渋谷院では、脇の皮膚トラブルや医療脱毛に関するご相談に対応しております。繰り返す脇の皮膚トラブルでお悩みの方、または自己処理から医療脱毛への切り替えをご検討中の方は、まずはお気軽にカウンセリングをご活用ください。皮膚の状態に合わせた適切なアドバイスと施術をご提案いたします。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 毛嚢炎・接触性皮膚炎・汗疹・カンジダ症・化膿性汗腺炎・帯状疱疹など、記事で取り上げた各皮膚疾患の診断基準・治療ガイドラインの参照
- 厚生労働省 – 帯状疱疹ワクチンの接種推奨情報、皮膚感染症に関する一般向け健康情報、および受診勧奨の基準に関する公式情報の参照
- 国立感染症研究所 – 帯状疱疹(水痘・帯状疱疹ウイルス)・皮膚カンジダ症・黄色ブドウ球菌による毛嚢炎など、感染症としての病原体情報および疫学データの参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務