💬 「なんで自分だけワキガなの…?」そう悩んでいませんか?
実は、ワキガの原因を正しく知らないまま市販のデオドントや民間療法を続けても、根本的な改善にはつながりません。この記事を読めば、ワキガが起きる本当の理由と、医療機関で改善できる理由まで一気にわかります。
🚨 この記事を読まないと…
- ❌ 間違ったケアを続けて症状が改善しない
- ❌ 自分がワキガかどうか判断できないまま放置
- ❌ 治療できると知らずに一生悩み続ける
✅ 読むとわかること
- ✅ ワキガが発生するメカニズム
- ✅ 遺伝・体質・生活習慣との関係
- ✅ セルフチェックで自分の状態を確認する方法
- ✅ 医療機関でしっかり改善できる理由
「ワキガって生まれつき?それとも生活習慣が原因?自分はなぜなったんだろう…」
ワキガは複数の要因が重なって起こります。原因を正確に理解すれば、適切なケアと治療法を選べるようになりますよ。医療的な観点からわかりやすく解説しますね。
目次
- ワキガ(腋臭症)とはどんな状態か
- ワキガになる理由①:アポクリン汗腺の働き
- ワキガになる理由②:遺伝と体質の影響
- ワキガになる理由③:性別・年齢・ホルモンの関係
- ワキガになる理由④:生活習慣・食事の影響
- ワキガになる理由⑤:皮膚常在菌の関与
- ワキガになる理由⑥:ストレスや精神的緊張
- ワキガのセルフチェック方法
- ワキガの程度(重症度)について
- ワキガの治療法と改善できる理由
- まとめ
この記事のポイント
ワキガ(腋臭症)は、アポクリン汗腺の分泌物を皮膚常在菌が分解することで臭いが発生する。発症には遺伝・ホルモン・食事・ストレスなど複数の要因が関与し、生活習慣の改善や医療機関での適切な治療によって症状のコントロールが可能である。
💡 ワキガ(腋臭症)とはどんな状態か
ワキガは医学用語で「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれ、わきの下から独特の強い臭いが生じる状態を指します。汗そのものが臭うのではなく、わきの下に存在する特定の汗腺から分泌される成分が、皮膚表面の細菌によって分解されることで特有の臭いが発生します。
日本では「ワキガ」という言葉が広く浸透していますが、実は臭いの程度には個人差があります。自分では気づきにくいケースも多く、家族や親しい人に指摘されて初めて気づくという方も少なくありません。また、臭いの強さは季節や体調によっても変化するため、「今日は気にならないから大丈夫」と判断するのが難しい症状でもあります。
ワキガは病気ではなく体質のひとつとされていますが、日常生活や社会生活に影響を及ぼすことがあるため、悩みとして深刻に捉えている方も多くいます。まずは「なぜワキガになるのか」というメカニズムを正しく理解することが重要です。
Q. ワキガの臭いが発生するメカニズムは?
ワキガの臭いは、わきの下に集中するアポクリン汗腺が分泌するタンパク質・脂質・鉄分などを含む粘り気のある汗を、皮膚常在菌(コリネバクテリウム属など)が分解することで発生する。汗そのものではなく、この分解過程で生成される「3-メチル-2-ヘキセン酸」などが主な臭い成分となる。
📌 ワキガになる理由①:アポクリン汗腺の働き
ワキガになる最も根本的な理由は、「アポクリン汗腺(アポクリンせん)」と呼ばれる汗腺の存在にあります。汗腺には大きく分けて2種類あり、それぞれ異なる役割を持っています。
一つ目は「エクリン汗腺」です。エクリン汗腺は全身のほぼすべての皮膚に分布しており、体温調節のために透明でサラサラとした汗を分泌します。エクリン汗腺から出る汗は、主に水分と塩分から構成されており、それ自体にほとんど臭いはありません。
二つ目が「アポクリン汗腺」です。アポクリン汗腺はわきの下、乳輪、陰部、耳の中など特定の部位に集中して存在しています。アポクリン汗腺から分泌される汗は、エクリン汗腺の汗とは成分が大きく異なり、タンパク質・脂質・鉄分・アンモニアなどを豊富に含んだ粘り気のある液体です。
このアポクリン汗腺が分泌する汗の成分が、皮膚表面に存在する細菌によって分解されると、ワキガ特有の臭いの原因となる物質が生成されます。代表的な臭い成分としては「3-メチル-2-ヘキセン酸」や「アンドロステノン」などが知られており、これらが混合することでワキガ独特の臭いが発生するのです。
つまり、ワキガになる大きな理由の一つは、アポクリン汗腺の数が多いこと、または分泌量が多いことにあります。アポクリン汗腺の数や大きさは個人差があり、これが遺伝によって決まることが多いとされています。
✨ ワキガになる理由②:遺伝と体質の影響
ワキガになる理由として、遺伝的な要因は非常に重要な位置を占めています。医学的な研究によると、ワキガは遺伝性が高い体質であることが明らかになっています。両親のどちらかがワキガの場合、子どもがワキガになる確率は約50〜75%程度と言われており、両親ともにワキガの場合はさらに高い確率になるとされています。
遺伝との関係を示す興味深い研究として、耳垢(耳あか)のタイプとワキガの関係があります。耳垢には「湿型(べたべたタイプ)」と「乾型(ぽろぽろタイプ)」の2種類があり、これは「ABCC11遺伝子」というタンパク質の輸送に関わる遺伝子によって決まることがわかっています。この遺伝子の変異が、アポクリン汗腺の分泌物の量や成分にも影響を与えることが明らかになっており、耳垢が湿型の人はワキガ体質である可能性が高いとされています。
日本人全体で見ると、耳垢が湿型の人の割合は約16〜20%程度と言われており、欧米人と比べると低い傾向にあります。これが日本において「ワキガは少数派」というイメージにつながっているとも考えられています。
ただし、遺伝的な素因があるからといって必ずしも強い臭いが出るわけではありません。遺伝はあくまでも「なりやすい体質かどうか」を決める要因のひとつであり、後述する生活習慣やホルモンバランスなど複数の要因が絡み合ってワキガの程度が決まります。
Q. ワキガと遺伝・耳垢タイプに関係はある?
ワキガは遺伝性が高く、両親どちらかがワキガの場合、子どもがワキガになる確率は約50〜75%とされる。ABCC11遺伝子の変異がアポクリン汗腺の分泌物に影響し、耳垢が湿型(べたべたタイプ)の人はワキガ体質の可能性が高い。ただし遺伝はあくまで体質の傾向を示す要因のひとつである。
🔍 ワキガになる理由③:性別・年齢・ホルモンの関係
ワキガは性別や年齢、ホルモンバランスとも深い関わりがあります。アポクリン汗腺は性ホルモンの影響を受けやすい組織であり、このことがワキガの発症や症状の変化に大きく関係しています。
まず、アポクリン汗腺は生まれた直後から存在していますが、幼少期はほとんど機能していません。アポクリン汗腺が活発に働き始めるのは思春期以降で、これは性ホルモン(男性ホルモン・女性ホルモン)の分泌が増加することと連動しています。そのため、ワキガの臭いが初めて気になり始めるのは、思春期を迎える10代前後が多い傾向にあります。
性別という観点では、男性のほうがワキガの臭いが強くなりやすいとされています。これは男性ホルモン(テストステロンなど)がアポクリン汗腺を刺激し、分泌量を増やす作用があるためです。また、男性は女性と比較してエクリン汗腺からの発汗量も多いため、皮膚表面が湿った状態になりやすく、細菌が繁殖しやすい環境となります。
女性の場合は、月経周期に伴うホルモン変動がワキガの臭いに影響することがあります。排卵期から月経前にかけては女性ホルモンの変動が大きく、この時期に発汗量が増えたり、臭いが強くなったりすることがあります。また、妊娠中や授乳期もホルモンバランスが大きく変化するため、普段よりも臭いを感じやすくなることがあります。
年齢的な変化として、ワキガの臭いは中年期(40〜50代)にかけて変化することがあります。加齢に伴ってアポクリン汗腺の機能が衰えると、ワキガの臭いが弱まるケースも見られます。一方で、いわゆる「加齢臭」はエクリン汗腺由来の成分が関係しており、ワキガとは異なるメカニズムで発生します。
💪 ワキガになる理由④:生活習慣・食事の影響
遺伝や体質といった生まれつきの要因だけでなく、日常の生活習慣や食事内容もワキガの臭いの強さに影響を与えます。遺伝的にワキガ体質でない人でも、生活習慣によって臭いが強くなることがあり、逆にワキガ体質の人でも生活習慣を整えることで臭いを軽減できる可能性があります。
食事との関係について見てみましょう。アポクリン汗腺から分泌される汗の成分は、食事によって変化することがわかっています。特に動物性脂肪を多く含む食品(肉類・バター・チーズなど)を多く摂取すると、アポクリン汗腺の分泌物に含まれる脂質成分が増加し、細菌による分解が活発になって臭いが強くなりやすいとされています。
にんにく・玉ねぎ・ニラなどのアリウム系の食品や、香辛料を多く使った食事も、汗の成分に影響を与え、一時的に臭いを強くすることがあります。アルコールの摂取も皮膚からのアルコール代謝産物の排泄を促し、発汗量を増加させることから、臭いが強くなる一因となります。
肥満もワキガの臭いに関係する要因のひとつです。体脂肪が多いと、アポクリン汗腺の分泌物に含まれる脂質成分が増加するほか、わきの下の皮膚が密着しやすくなって湿度が高くなり、細菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。
運動不足も意外な落とし穴です。適度な運動を行うことでエクリン汗腺からの発汗が促進され、汗腺自体の機能が正常に保たれます。一方で、運動不足の状態ではエクリン汗腺の機能が低下し、アポクリン汗腺の分泌に対して相対的に皮膚が対処しにくくなることがあります。
衣類の素材も見逃せない要因です。化学繊維(ポリエステルなど)でできた衣類は通気性が低く、わきの下に熱と湿気がこもりやすくなります。これにより細菌が繁殖しやすい環境が生まれ、臭いが強くなることがあります。綿や麻などの天然繊維は通気性が高く、汗を吸収・発散させやすいため、臭い対策に有効です。
🎯 ワキガになる理由⑤:皮膚常在菌の関与
ワキガの臭いが発生するメカニズムにおいて、皮膚常在菌(ひふじょうざいきん)の存在は欠かせない要素です。アポクリン汗腺から分泌された汗の成分は、それ自体にはほとんど臭いがありません。臭いが発生するのは、皮膚表面に常在している細菌がこの分泌物を分解・代謝することによってです。
わきの下には多種多様な皮膚常在菌が生息しており、その代表的なものとしてコリネバクテリウム属菌やスタフィロコッカス属菌などが知られています。これらの細菌がアポクリン汗腺の分泌物(タンパク質・脂質・アンドロゲンなど)を栄養源として代謝することで、揮発性の臭い成分が生成されます。
特に「3-メチル-2-ヘキセン酸(3M2H)」と呼ばれる物質はワキガ臭の主要成分のひとつとして注目されており、コリネバクテリウム属菌によって生成されることが研究によって明らかになっています。また、「アンドロステノン」や「アンドロステノール」などのステロイド成分も特有の臭いに関係しているとされています。
皮膚常在菌の種類や数は個人によって異なり、これもワキガの臭いの強さの個人差に影響します。また、皮膚常在菌のバランスは清潔の習慣や使用するスキンケア製品、抗菌剤の使用状況などによっても変化します。過度な洗浄や強力な抗菌剤の使用は、皮膚の菌バランスを崩し、かえって臭いが強くなることもあるため注意が必要です。
わきの下は体の中でも特に皮膚常在菌が密集しやすい場所のひとつです。これは、わきの下が毛がある部位であること、皮膚が密着しやすく温度・湿度が高くなりやすいこと、アポクリン汗腺・エクリン汗腺・皮脂腺がすべて集中して存在することなど、複数の要因が重なっているためです。
Q. 食事やストレスでワキガの臭いは変わる?
動物性脂肪・アルコール・にんにくなどの摂取はアポクリン汗腺の分泌物を変化させ、臭いを強める原因となる。またストレスや精神的緊張は自律神経を介してアポクリン汗腺の分泌を促進する。ワキガ体質でも、食生活の改善やストレスケアによって臭いの強さをある程度コントロールできる可能性がある。
💡 ワキガになる理由⑥:ストレスや精神的緊張
精神的なストレスや緊張もワキガの臭いに影響を与える要因として知られています。これは、アポクリン汗腺が自律神経の影響を受けているためです。
エクリン汗腺は主に体温が上昇したときに機能しますが、アポクリン汗腺は精神的なストレスや緊張(いわゆる「精神性発汗」)によって分泌が促進される性質があります。緊張したときに冷や汗をかくことがありますが、このような精神性発汗にはアポクリン汗腺が大きく関与しています。
ストレスが多い生活が続くと、交感神経が優位な状態が長く続き、アポクリン汗腺からの分泌が慢性的に増加することになります。その結果、皮膚常在菌による分解が活発になり、ワキガの臭いが強くなりやすい状態が続く可能性があります。
また、ストレスは免疫機能や皮膚バリア機能にも影響を与えます。皮膚のバリア機能が低下すると、皮膚常在菌のバランスが乱れやすくなり、臭いを強める細菌が増殖しやすくなることも考えられます。
さらに、ワキガ自体への不安やストレスが悪循環を生むこともあります。「臭っているのではないか」という不安が精神的緊張を引き起こし、それがさらにアポクリン汗腺の分泌を促すという悪循環です。ワキガの症状と心理的な側面は切り離せない関係にあるため、精神的なアプローチも含めた総合的なケアが大切です。
📌 ワキガのセルフチェック方法
「自分はワキガかもしれない」と思ったとき、医療機関を受診する前にセルフチェックをしてみることができます。ただし、セルフチェックはあくまで目安であり、正確な診断には医師による診察が必要です。
最もシンプルな方法は、入浴後に白いコットンやガーゼでわきの下を軽く拭き、その色や臭いを確認する方法です。アポクリン汗腺の分泌物には脂質や色素が含まれているため、ワキガ体質の場合は白いコットンが黄色〜薄茶色に着色することがあります。また、着用後の衣類(特に白いTシャツなど)のわき部分が黄ばんでいる場合も、アポクリン汗腺からの分泌が多いことを示している可能性があります。
耳垢のタイプを確認することも一つの参考になります。前述したABCC11遺伝子と耳垢タイプの関係から、耳垢が湿型(べたべたしている)の場合はワキガ体質である可能性が高いとされています。ただし、耳垢が湿型であっても臭いが強くない場合もあり、あくまでひとつの参考情報として捉えてください。
家族にワキガの方がいるかどうかも参考になります。前述のとおり、ワキガは遺伝性が高い体質であるため、親や兄弟にワキガの方がいる場合は自身もワキガ体質である可能性が高くなります。
臭いの確認については、自分自身では気づきにくいことが多いため、信頼できる家族や親しい友人に率直に聞いてみることも有効です。ただし、こうした相談は精神的な負担を伴うこともあるため、医療機関での相談も選択肢のひとつです。
セルフチェックで気になる点があった場合や、臭いに対して強い悩みを感じている場合は、皮膚科や美容クリニックなどの専門医を受診することをおすすめします。専門家の客観的な評価を受けることで、正確な状態把握と適切な対処法のアドバイスを得ることができます。
Q. ワキガの医療的な治療法の種類と特徴は?
ワキガの主な医療的治療法は3種類ある。①ボツリヌストキシン注射は汗腺への神経伝達を遮断し数ヶ月〜半年程度効果が持続する。②レーザー・高周波などの機器治療は侵襲が少なく効果が比較的長続きする。③手術による汗腺切除は根治的で長期効果が期待できる。アイシークリニックでは重症度や生活スタイルに応じた治療法を専門医が提案している。
✨ ワキガの程度(重症度)について
ワキガには程度の差があり、医療現場では重症度の評価が行われることがあります。重症度によって推奨される治療法も異なってくるため、自分の状態がどの程度なのかを把握することは重要です。
ワキガの重症度を評価する指標として、日本では「臭気強度」や「視覚的評価」などが用いられます。代表的な評価方法として、臭気強度を5段階(0〜4)で評価するスケールがあります。
グレード0は無臭または極めて弱い臭いで、一般的にワキガとは判断されません。グレード1は近距離で臭いがわずかに感じられる軽度の状態です。グレード2は通常の距離で臭いがわかる中等度の状態で、本人や周囲が気づく程度です。グレード3は遠距離でも臭いが感じられる重度の状態で、日常生活に明らかな影響が出ることがあります。グレード4はさらに強烈な臭いで、著しく日常生活が制限される最重度の状態です。
多くの場合、グレード2以上でワキガと診断され、治療が検討されます。グレードが低い場合でも本人が強い悩みを感じているときは治療の対象となり得るため、重症度だけで判断するのではなく、本人の生活の質(QOL)への影響も重要な判断材料となります。
ワキガの程度に影響する要素としては、遺伝的な体質(アポクリン汗腺の数・大きさ)が最も重要ですが、前述した食事・運動・ストレス・衛生習慣なども臭いの強さに関係します。つまり、同じ遺伝的背景を持つ人でも、生活習慣によって臭いの強さが変わる可能性があるということです。
🔍 ワキガの治療法と改善できる理由

ワキガになる理由がアポクリン汗腺の過剰な機能と皮膚常在菌による分解にあることがわかれば、治療の方向性も自然と見えてきます。ワキガの治療法は、その原因に応じていくつかのアプローチがあります。
まず、セルフケアによる改善から考えてみましょう。毎日清潔に保つことで皮膚常在菌の数をコントロールし、臭いの発生を抑えることができます。入浴時にわきの下を丁寧に洗い、汗腺の分泌物と細菌を除去することが基本です。ただし、過度な洗浄は皮膚のバリア機能を低下させるため、適切な洗い方が大切です。
制汗剤・デオドラント剤の使用も有効なセルフケア方法です。アルミニウム塩を含む制汗剤はエクリン汗腺の分泌を抑制し、皮膚を乾燥した状態に保つことで細菌の繁殖を抑えます。ただし、アポクリン汗腺に対する直接的な効果は限定的であるため、重症のワキガには不十分な場合もあります。
医療機関で行われる治療法としては、いくつかの選択肢があります。一つ目はボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)です。ボツリヌストキシンをわきの下に注射することで、汗腺への神経伝達を一時的に遮断し、発汗を抑制する効果があります。エクリン汗腺への効果が中心ですが、アポクリン汗腺の分泌量も減少するとされており、臭いの改善が期待できます。効果は一時的(数ヶ月〜半年程度)であるため、定期的な施術が必要です。
二つ目はレーザー・高周波・超音波などを用いた機器治療です。わきの下の皮膚に熱エネルギーを加えることでアポクリン汗腺を破壊・機能低下させる方法で、比較的侵襲が少なく回復期間も短い傾向にあります。複数回の施術が必要な場合が多いですが、効果の持続期間も長くなることが期待されます。
三つ目は手術による治療です。わきの下の皮膚を切開してアポクリン汗腺を直接切除・吸引する方法で、根治的な治療として最も効果が高いとされています。代表的な術式には「剪除法(せんじょほう)」や「吸引法」などがあります。切除範囲や方法によって傷跡の目立ちやすさや術後の経過に差がありますが、一度の手術で長期的な効果が得られる可能性が高い治療法です。
どの治療法が適切かは、ワキガの重症度・個人の体質・生活スタイル・希望する効果の持続期間などを総合的に考慮したうえで、専門医と相談して決定することが大切です。
なお、アイシークリニック渋谷院では、ワキガに関する専門的な診察・治療相談を行っています。セルフチェックで気になることがある方、以前から臭いに悩んでいる方は、ぜひ一度専門医への相談をご検討ください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、ワキガでお悩みの患者様の多くが「自分がワキガかどうか」を長年判断できずに悩み続けてきたというケースが多く見受けられます。記事内でも触れているように、ワキガの臭いは遺伝・ホルモン・生活習慣など複数の要因が絡み合って生じるため、「体質だから仕方ない」と諦めずに専門医へ相談していただくことが大切です。セルフケアで改善が難しい場合でも、症状の程度に応じた治療法を丁寧にご提案できますので、一人で抱え込まずにぜひお気軽にご相談ください。」
💪 よくある質問
ワキガは遺伝性が高い体質です。両親のどちらかがワキガの場合、子どもがワキガになる確率は約50〜75%とされており、両親ともにワキガの場合はさらに高くなります。ただし、遺伝はあくまで「なりやすい体質かどうか」を決める要因のひとつであり、生活習慣やホルモンバランスによって臭いの強さは変わります。
入浴後に白いコットンでわきの下を拭き、黄色〜薄茶色に着色するか確認する方法が有効です。また、耳垢が湿型(べたべたタイプ)の場合はワキガ体質の可能性が高いとされています。ただし、セルフチェックはあくまで目安です。正確な診断には専門医による診察が必要ですので、気になる場合は当院へご相談ください。
はい、変わります。動物性脂肪を多く含む食品やアルコール、にんにく・玉ねぎなどの摂取は臭いを強める原因になります。また、肥満や運動不足、化学繊維の衣類もワキガの臭いを悪化させる要因です。逆に食生活の改善や適度な運動、通気性の良い衣類の着用によって臭いを軽減できる可能性があります。
はい、ストレスや精神的緊張はワキガの臭いを強める要因のひとつです。アポクリン汗腺は自律神経の影響を受けており、ストレスによる精神性発汗で分泌量が増加します。さらに「臭っているのでは」という不安がストレスとなり、分泌を促すという悪循環に陥ることもあります。精神的なアプローチを含めた総合的なケアが大切です。
ワキガの治療法は主に3種類あります。①ボツリヌストキシン注射(数ヶ月〜半年程度の効果)、②レーザー・高周波などの機器治療(比較的侵襲が少なく効果が持続しやすい)、③手術による汗腺の切除(根治的で長期的な効果が期待できる)です。どの治療法が適切かは重症度や生活スタイルによって異なるため、当院の専門医にご相談ください。
🎯 まとめ
ワキガになる理由について、アポクリン汗腺の仕組みから遺伝・ホルモン・生活習慣・皮膚常在菌・ストレスまで、多角的に解説してきました。ワキガは一つの原因だけで発症するわけではなく、複数の要因が複雑に絡み合って生じることがご理解いただけたかと思います。
重要なポイントをまとめると、ワキガの最も根本的な原因はアポクリン汗腺の存在とその分泌物を分解する皮膚常在菌にあります。アポクリン汗腺の数や大きさは主に遺伝によって決まりますが、食事・生活習慣・ホルモンバランス・ストレスなどによって臭いの強さは変化します。つまり、ワキガ体質は生まれつきの要素が大きいものの、生活習慣の改善や適切な治療によって臭いをコントロールすることは十分に可能です。
「ワキガかもしれない」「臭いが気になる」と感じている方は、まずセルフチェックを行い、必要であれば専門医への相談を躊躇わないでください。ワキガは適切なケアと治療によって改善できる状態であり、悩みを抱えたまま過ごす必要はありません。正確な情報と専門家のサポートを活用して、快適な日常生活を取り戻していただければと思います。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 腋臭症(ワキガ)の定義・診断基準・治療方針に関する皮膚科学的な情報。アポクリン汗腺の機能やワキガの重症度評価、推奨される治療法の根拠として参照。
- PubMed – ABCC11遺伝子と耳垢タイプ・ワキガ体質の関連性、3-メチル-2-ヘキセン酸(3M2H)やアンドロステノンなどの臭い成分・皮膚常在菌(コリネバクテリウム属)によるアポクリン分泌物分解メカニズムに関する国際的な査読済み研究論文の根拠として参照。
- 日本形成外科学会 – 腋臭症に対する剪除法・吸引法などの外科的治療術式、ボツリヌストキシン注射や機器治療を含む各治療法の適応・安全性・効果に関する形成外科的な診療情報の根拠として参照。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務