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渋谷でビューホット治療を検討中の方へ:値段・効果・他治療との比較を徹底解説

脇の汗やニオイに悩んでいる方にとって、「ビューホット」という治療法を耳にしたことがあるかもしれません。ビューホットは、メスを使わずにワキガや多汗症を改善できる治療法として注目を集めています。渋谷エリアでも多くのクリニックで提供されているこの治療について、その仕組みから値段相場、他の治療法との比較まで、詳しく解説していきます。治療を検討されている方が、ご自身に合った選択ができるよう、医学的な観点からわかりやすくお伝えします。


目次

  1. ワキガと多汗症の違いを理解する
  2. ワキガの原因とアポクリン汗腺の役割
  3. 多汗症の原因とエクリン汗腺の仕組み
  4. ビューホットとは何か
  5. ビューホットの治療原理と特徴
  6. ビューホットの施術の流れ
  7. ビューホットの効果と持続期間
  8. ビューホット治療の値段相場
  9. ビューホットとミラドライの違い
  10. ビューホットのメリットとデメリット
  11. ビューホットが向いている人・向いていない人
  12. 治療を受ける前に確認すべきポイント
  13. 渋谷エリアでの治療を検討する際の注意点
  14. まとめ

1. ワキガと多汗症の違いを理解する

ワキガと多汗症は、どちらも脇に関する悩みとして語られることが多いですが、実は全く異なる症状です。まずはこの違いを正しく理解することが、適切な治療選択の第一歩となります。

ワキガは医学的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれ、脇から特有の強いニオイが発生する状態を指します。このニオイは、アポクリン汗腺から分泌される汗が原因で発生します。

一方、多汗症は汗の量が異常に多くなる状態を指します。体温調節が必要ない状況でも大量の汗をかいてしまい、日常生活に支障をきたすほどの発汗が特徴です。多汗症の原因となるのは、エクリン汗腺から分泌される汗です。

重要なのは、ワキガと多汗症は別々の汗腺が原因であるという点です。ただし、臨床の現場では両方を併発している方も少なくありません。ワキガの方が多汗症も抱えているケースや、多汗症によって脇が常に湿った状態が続くことで細菌が繁殖し、ニオイが発生するケースもあります。

治療法を選ぶ際には、ご自身の悩みがニオイなのか、汗の量なのか、あるいは両方なのかを明確にすることが大切です。

2. ワキガの原因とアポクリン汗腺の役割

ワキガのニオイの原因を理解するためには、アポクリン汗腺について知る必要があります。

人間の体には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺という2種類の汗腺が存在します。アポクリン汗腺は、脇の下、耳の穴、乳輪、陰部など、体の限られた部位にのみ分布しています。

アポクリン汗腺から分泌される汗には、たんぱく質、脂質、脂肪酸、鉄分、アンモニアなどの成分が含まれています。この汗自体は無臭ですが、皮膚表面に存在する常在菌(主に表皮ブドウ球菌)によって分解されると、独特の強いニオイが発生します。具体的には、脂肪酸が細菌によって分解されて「3メチル2へキセノイン酸」という物質が生成され、これがワキガ特有のニオイの正体とされています。

ワキガ体質の方は、アポクリン汗腺の数が多く、サイズも大きい傾向があります。また、アポクリン汗腺の活動は遺伝的な要因が強く関係しています。研究によると、両親ともにワキガ体質の場合は約80%、片親がワキガ体質の場合は約50%の確率で子どもに遺伝するとされています。

アポクリン汗腺は性ホルモンの影響を受けるため、思春期(第二次性徴期)から活発に働き始めます。女性では初潮の頃、男性では中学生から高校生の時期に発症することが多いのはこのためです。

日本人のワキガ体質の割合は約10%程度とされており、欧米人(約70〜100%がワキガ体質)と比較すると少数派です。これは、ABCC11遺伝子という遺伝子が関係していることが近年の研究で明らかになっています。この遺伝子の変異により、日本人を含むアジア人は耳垢が乾いているタイプが多く、同時にワキガ体質も少ない傾向にあります。

3. 多汗症の原因とエクリン汗腺の仕組み

多汗症の原因となるエクリン汗腺は、アポクリン汗腺とは全く異なる特性を持っています。

エクリン汗腺は全身の皮膚に分布しており、その数は約200〜500万個にも及びます。主な役割は体温調節で、暑いときや運動後に汗を分泌して体温を下げる働きをしています。エクリン汗腺から出る汗は、99%以上が水分で、残りはごくわずかな塩分などで構成されています。そのため、この汗自体は基本的に無臭です。

多汗症は、このエクリン汗腺からの発汗が必要以上に亢進してしまう状態です。体温調節が必要ない場面でも大量の汗が出てしまい、衣服の汗じみ、書類が濡れる、握手ができないなど、日常生活にさまざまな支障をきたします。

多汗症は、全身に汗をかく「全身性多汗症」と、特定の部位にのみ汗をかく「局所性多汗症」に分類されます。局所性多汗症で特に多いのは、脇の下(腋窩多汗症)、手のひら(手掌多汗症)、足の裏(足底多汗症)、顔・頭部(顔面・頭部多汗症)です。

また、原因によって「原発性多汗症」と「続発性多汗症」に分けられます。原発性多汗症は明確な原因がわからないもので、遺伝的要因や交感神経系の過活動が関与していると考えられています。続発性多汗症は、甲状腺機能亢進症、糖尿病、神経疾患、感染症、薬の副作用などが原因で発症します。

日本皮膚科学会の調査によると、原発性局所多汗症の有病率は約10%と報告されており、決して珍しい疾患ではありません。しかし、「体質だから仕方ない」と諦めて医療機関を受診しない方が多いのも現状です。

4. ビューホットとは何か

ビューホット(ViewHOT)は、韓国のshenb社が開発した、ワキガ・多汗症治療のための医療機器です。「切らないワキガ・多汗症治療」として、ミラドライと並んで注目を集めている治療法の一つです。

ビューホットの最大の特徴は、フラクショナルRF(高周波)という技術を用いて、汗腺を熱で破壊するという点です。ハンドピースの先端には36本の極細針(30G)が並んでおり、この針を皮膚に刺入して、針先から高周波エネルギーを照射します。

従来のワキガ手術では、脇の皮膚を切開してアポクリン汗腺を直接取り除く必要がありました。この方法は効果が高い反面、傷跡が残る、術後の固定期間が必要、ダウンタイムが長いなどのデメリットがありました。

ビューホットは皮膚を切開することなく、針を通じて汗腺に直接エネルギーを届けるため、傷跡がほとんど残らず、術後の固定も不要です。また、治療時間も比較的短く、両脇で約30〜60分程度で完了します。

ビューホットは脇だけでなく、乳輪周囲(チチガ)、陰部(スソワキガ)、手のひら、足の裏など、従来の手術では対応が難しかった部位にも施術が可能です。この幅広い適応範囲も、ビューホットの大きな特徴の一つです。

5. ビューホットの治療原理と特徴

ビューホットの治療原理について、もう少し詳しく解説します。

ビューホットは「マイクロニードルRF」という技術を応用しています。36本の極細針が皮膚に刺入されると、針の先端部分のみから高周波(RF)エネルギーが放出されます。この高周波エネルギーが周囲の組織に熱を発生させ、汗腺(アポクリン汗腺およびエクリン汗腺)を熱凝固・破壊します。

重要なポイントは、針の深度を0.1mm単位で調整できるという点です。アポクリン汗腺は皮膚の比較的深い層(皮下組織)に、エクリン汗腺は比較的浅い層(真皮)に存在しています。ビューホットでは、この深度調整機能により、患者さんの皮膚の厚さや汗腺の分布に合わせて、最適な深さで照射することが可能です。

また、ビューホットのハンドピースには「クーリングプレート」という冷却装置が搭載されています。高周波照射時に発生する熱が皮膚表面に伝わって火傷を起こさないよう、表皮を冷却しながら治療を行います。これにより、火傷のリスクを低減しながら、効果的に汗腺を破壊することができます。

ビューホットの高周波は、従来の針付き高周波治療器とは異なり、縦方向ではなく横方向に熱が広がる特性を持っています。これにより、照射漏れが生じにくく、均一な治療効果が期待できるとされています。

一度熱凝固によって破壊された汗腺は再生しないため、治療効果は半永久的に持続します。ただし、100%の汗腺を破壊することは困難であり、完全に汗やニオイがなくなるわけではありません。

6. ビューホットの施術の流れ

ビューホット治療は、一般的に以下のような流れで行われます。

まず、カウンセリングと診察から始まります。医師が問診を行い、汗やニオイの程度、いつから症状があるか、家族歴などを確認します。必要に応じて「ガーゼテスト」(脇にガーゼを挟んで軽い運動をした後、医師がニオイの程度を判定する検査)を行い、ワキガの重症度を評価します。

治療が決まったら、施術部位のマーキングを行います。脇毛の生えている範囲よりやや広めに、照射範囲を設定します。

次に麻酔を行います。ビューホットは針を皮膚に刺入するため、局所麻酔が必須です。多くのクリニックでは局所麻酔に加えて、笑気麻酔(リラックス麻酔)を併用しています。手のひらや足の裏への施術の場合は、痛みが強いため全身麻酔が必要になることもあります。

麻酔が効いたことを確認してから、ビューホットの照射を開始します。医師は患者さんの皮膚の厚さを確認しながら、針の深度と照射出力を調整します。通常、皮膚の表面から5段階程度の深さに分けて、段階的に照射していきます。片脇の施術時間は15〜30分程度です。

照射が終わったら、冷却処置を行い、施術部位にガーゼをあてて終了です。術後の圧迫固定は基本的に不要で、当日中に帰宅できます。

翌日からシャワー浴が可能ですが、数日間は施術部位を強くこすらないよう注意が必要です。入浴は翌日以降から可能としているクリニックが多いです。

7. ビューホットの効果と持続期間

ビューホットの効果について、臨床データと実際の経過を解説します。

メーカーの資料によると、171名に対する臨床試験において、1回治療後1か月の時点で95.9%の方に改善が認められたと報告されています。また、多数の治療経験を持つクリニックでは、6〜12か月のフォローアップで2回以上の治療を要したのは235例中7例(3.1%)という報告もあります。

ただし、効果の程度には個人差があります。特に重症のワキガ(ガーゼテストでグレード4:部屋に入っただけでニオイがわかる程度)の場合は、1回の治療では十分な効果が得られないこともあり、追加治療が必要になるケースがあります。

一般的に、1回の施術でアポクリン汗腺の約70%、エクリン汗腺の約50%を破壊できるとされています。これは切開手術には及ばないものの、切らない治療としては高い効果です。

効果の持続期間については、一度破壊された汗腺は再生しないため、理論上は半永久的に効果が持続します。ただし、完全に汗腺を破壊できるわけではないため、残った汗腺からの発汗やニオイは続きます。

また、未成年の方の場合は注意が必要です。思春期から20代前半にかけてはアポクリン汗腺がまだ発達途中であるため、治療後に残っていた未発達の汗腺が成長して、症状が再発する可能性があります。

治療後は、制汗剤やデオドラント製品を使った日常的なケアを継続することで、より快適に過ごせるようになります。

8. ビューホット治療の値段相場

ビューホット治療の値段は、クリニックや地域によって差がありますが、おおよその相場をご紹介します。

両脇のビューホット治療の場合、一般的な価格帯は30万円〜40万円程度です。これに初診料、麻酔代、術後の薬代などが含まれるかどうかはクリニックによって異なります。治療費に全て含まれている「コミコミ価格」を設定しているクリニックもあれば、別途費用がかかるクリニックもありますので、事前に確認することが大切です。

部位別の価格としては、以下のような設定が多く見られます。

両脇:30万円〜40万円 片脇のみ:15万円〜20万円 乳輪(チチガ):15万円〜25万円 陰部(スソワキガ):20万円〜35万円 手のひら・足の裏:各20万円〜40万円

複数部位を同時に治療する場合は、セット割引が適用されるクリニックもあります。例えば、脇とスソワキガを同時に治療すると、個別に受けるよりも総額が安くなるケースがあります。

また、1回目の治療で効果が不十分だった場合の追加治療(2回目以降)については、割引価格を設定しているクリニックもあります。追加治療の価格は10万円〜15万円程度が相場です。

渋谷エリアのクリニックでも、おおむね上記の価格帯で提供されていますが、クリニックごとに料金体系が異なるため、複数のクリニックで見積もりを取ることをお勧めします。

なお、ビューホット治療は自由診療(保険適用外)であるため、全額自己負担となります。保険診療で行えるワキガ治療は切開手術(皮弁法など)に限られています。

支払い方法については、現金一括のほか、クレジットカード、医療ローン、デビットカードなど、多様な支払い方法に対応しているクリニックが多いです。

9. ビューホットとミラドライの違い

「切らないワキガ・多汗症治療」として、ビューホットとともによく比較されるのがミラドライです。両者の違いを詳しく解説します。

まず、治療原理の違いです。ビューホットは、針を皮膚に刺入して高周波(RF)エネルギーを照射します。針先から出る熱で汗腺をピンポイントに破壊する方法です。一方、ミラドライは、マイクロ波(電磁波)を皮膚の上から照射します。マイクロ波は水分に反応して熱を発生させるため、水分を多く含む汗腺が選択的に加熱・破壊されます。

わかりやすく例えると、ビューホットは「高圧洗浄器」のように狭い範囲に集中的にエネルギーを与える方法、ミラドライは「シャワー」のように広範囲に均一にエネルギーを与える方法といえます。

治療効果の面では、どちらもアポクリン汗腺とエクリン汗腺の両方を破壊できますが、得意分野が異なります。ビューホットは針でピンポイントにアプローチするため、アポクリン汗腺(ワキガの原因)の破壊に優れているとされます。一方、ミラドライは広範囲に照射できるため、エクリン汗腺(多汗症の原因)の破壊に適しているという見方があります。

適応部位の違いも重要です。ミラドライは脇専用の治療機器であり、脇以外の部位には使用できません。一方、ビューホットは脇に加えて、乳輪、陰部、手のひら、足の裏など、幅広い部位に対応可能です。チチガやスソワキガの治療を希望される方にとっては、ビューホットが選択肢となります。

安全性の面では、ミラドライは日本の厚生労働省および米国FDA(食品医薬品局)から承認を取得しています。一方、ビューホットは日本・米国・開発国の韓国いずれにおいても国の承認を取得していません。これは、ビューホットが効果がないということではなく、承認申請・取得には多大なコストと時間がかかるためです。ただし、治療を選ぶ際の一つの判断材料にはなります。

体型による適応の違いもあります。ミラドライはマイクロ波が皮下脂肪層を通過する必要があるため、脇の下に適度な脂肪がある方に効果的です。皮下脂肪が少ない方やお子様の場合、神経損傷のリスクが高まる可能性があります。一方、ビューホットは針の深度を調整できるため、脂肪が少ない方やお子様にも適応しやすいとされています。

10. ビューホットのメリットとデメリット

ビューホット治療を検討する際に知っておきたい、メリットとデメリットを整理します。

メリットとしては、まず「切らない治療」であることが挙げられます。皮膚を切開しないため、長期的な傷跡が残りにくく、術後の固定も不要です。見た目を気にされる方や、周囲に治療を知られたくない方にとっては大きなメリットです。

ダウンタイムが短いのも利点です。施術翌日からシャワー浴が可能で、運動や日常生活への制限もほとんどありません。仕事や学校を長期間休む必要がなく、忙しい方でも治療を受けやすいです。

施術時間が短いことも魅力です。両脇で30〜60分程度と、日帰りで治療を完了できます。

脇以外の部位にも対応できることは、ビューホット特有のメリットです。ミラドライでは治療できないチチガ、スソワキガ、手掌多汗症、足底多汗症にも適応があります。

一方、デメリットとしては、まず費用が挙げられます。自由診療であるため30万円〜40万円程度の費用がかかり、保険が適用される切開手術(3割負担で約5万円程度)と比較すると高額です。

効果の面では、切開手術ほどの確実性はありません。100%の汗腺を破壊することはできないため、完全に汗やニオイがなくなるわけではありません。重症の場合は複数回の治療が必要になることもあります。

施術中の痛みについては、麻酔を使用するため基本的に感じませんが、麻酔の注射時には痛みがあります。また、術後数日間は腫れ、赤み、内出血、ヒリヒリ感などが生じることがあります。

針を刺すため、治療直後は点状の針跡が残ります。これは時間とともに目立たなくなりますが、完全に消えるまでには1か月程度かかることがあります。また、一時的に色素沈着が生じることもあります。

医療機器としての承認がない点も、慎重に考慮すべき要素です。安全面に配慮した上で治療が行われていますが、国が効果と安全性を公式に認めた機器ではないという事実は認識しておく必要があります。

11. ビューホットが向いている人・向いていない人

ビューホット治療が特に向いているのは、以下のような方です。

脇の手術跡を残したくない方や、ダウンタイムを最小限に抑えたい方にはビューホットが適しています。仕事や学校を長期間休めない方、周囲に治療を知られたくない方も、切らない治療であるビューホットは良い選択肢となります。

チチガやスソワキガなど、脇以外の部位のニオイに悩んでいる方にとっては、ビューホットは数少ない治療選択肢の一つです。ミラドライでは対応できないこれらの部位に対応できるのは大きなメリットです。

痩せ型の方やお子様など、皮下脂肪が少ない方の場合、ミラドライよりもビューホットの方が適している可能性があります。針の深度を細かく調整できるため、個人の体型に合わせた治療が可能です。

主にニオイ(ワキガ)が気になる方で、汗の量はそれほど多くない方も、ビューホットに向いています。アポクリン汗腺をピンポイントで破壊するビューホットは、ワキガ治療において高い効果を発揮します。

一方、ビューホットが向いていない可能性があるのは、以下のような方です。

重度の多汗症で汗の量を大幅に減らしたい方は、広範囲のエクリン汗腺を破壊できるミラドライや、切開手術の方が適している場合があります。

確実な効果を求める方、完璧に汗やニオイをなくしたいという方には、切開手術(皮弁法)の方が適切かもしれません。ビューホットは効果が高いとはいえ、手術ほどの確実性はありません。

極度に痛みに敏感な方は、麻酔を使用するとはいえ、針を刺す治療に抵抗を感じるかもしれません。

妊娠中・授乳中の方、ペースメーカーを装着している方、施術部位に炎症や感染がある方などは、治療を受けられない場合があります。

12. 治療を受ける前に確認すべきポイント

ビューホット治療を受ける前に、以下のポイントを確認しておくことをお勧めします。

まず、クリニック選びが重要です。ビューホットの効果は医師の技術に大きく左右されます。針の深度や照射出力の調整は医師の判断によるため、経験豊富な医師が在籍するクリニックを選ぶことが大切です。症例数や医師の経歴、専門資格などを確認しましょう。

カウンセリングでは、自分の悩みを正直に伝え、ビューホットが適切な治療かどうか医師に判断してもらいましょう。場合によっては、他の治療法(ミラドライ、ボトックス注射、切開手術など)の方が適していることもあります。複数の選択肢を提示してくれるクリニックは信頼性が高いといえます。

費用については、初診料、麻酔代、術後の薬代、アフターケア費用などが含まれているかどうかを事前に確認しましょう。「安い」と思って契約したら、後から追加費用がかかったというケースもあります。総額でいくらになるのかを明確にしておくことが大切です。

効果の保証についても確認しておきましょう。万が一1回の治療で効果が不十分だった場合、追加治療の費用はどうなるのか、保証制度があるのかを確認しておくと安心です。

施術前後の注意事項も確認しておきましょう。施術前に脇毛の処理が必要か、施術後はいつから入浴・運動ができるか、経過観察のための再診はあるかなど、具体的なスケジュールを把握しておくことが大切です。

また、治療のリスクや副作用についても、事前に医師から十分な説明を受けておきましょう。腫れ、赤み、内出血、色素沈着、一時的な感覚異常など、起こりうる症状を理解した上で治療に臨むことが重要です。

13. 渋谷エリアでの治療を検討する際の注意点

渋谷は美容クリニックが多く集まるエリアであり、ビューホット治療を提供するクリニックも複数存在します。渋谷でクリニックを選ぶ際の注意点をいくつかご紹介します。

まず、アクセスの良さだけで選ばないことです。渋谷駅周辺はクリニックが密集しており、通いやすさは魅力ですが、それだけで選んでしまうと後悔することがあります。前述の通り、医師の技術や経験が治療効果を大きく左右しますので、クリニックの実績や医師の専門性を重視して選びましょう。

複数のクリニックでカウンセリングを受けることをお勧めします。カウンセリングは無料のクリニックが多いので、少なくとも2〜3か所で話を聞いてから決めると良いでしょう。同じ症状でも、クリニックによって勧められる治療法が異なることがあります。複数の意見を聞くことで、自分に最適な治療を見つけやすくなります。

価格競争が激しいエリアでもあるため、極端に安い価格を提示しているクリニックには注意が必要です。安さの理由が、経験の浅い医師が施術を担当している、必要なアフターケアが含まれていない、といったケースもあります。価格と内容のバランスを見極めることが大切です。

口コミや評判も参考になりますが、インターネット上の情報は必ずしも正確とは限りません。広告や宣伝目的で書かれた口コミもあるため、鵜呑みにせず、あくまで参考程度にとどめておきましょう。

ワキガ・多汗症治療に力を入れているクリニックを選ぶことも重要です。美容クリニックの中には、さまざまなメニューを幅広く扱っているところもあれば、特定の分野に特化しているところもあります。ワキガ・多汗症治療の専門性が高いクリニック、症例数が多いクリニックの方が、経験に基づいた適切な治療を受けられる可能性が高いです。

最後に、治療を急かすクリニックには注意しましょう。「今日契約すれば割引」「今すぐ決めないと枠が埋まる」といった言葉で契約を急かすクリニックは避けた方が無難です。しっかりと考える時間をくれる、患者さんのペースを尊重してくれるクリニックを選びましょう。

14. まとめ

ビューホットは、フラクショナルRF(高周波)技術を用いた、切らないワキガ・多汗症治療です。36本の極細針から高周波エネルギーを照射し、ワキガの原因となるアポクリン汗腺と、多汗症の原因となるエクリン汗腺を熱で破壊します。

ビューホット治療の主な特徴を改めて整理すると、以下のようになります。

皮膚を切開しないため傷跡が残りにくく、術後の固定も不要です。ダウンタイムが短く、翌日からシャワー浴が可能で、日常生活への支障が少ないのが魅力です。施術時間は両脇で30〜60分程度と短時間で完了します。

脇だけでなく、乳輪(チチガ)、陰部(スソワキガ)、手のひら、足の裏など、幅広い部位に対応できることはビューホット特有のメリットです。

渋谷エリアでのビューホット治療の値段は、両脇で30万円〜40万円程度が相場です。自由診療のため保険は適用されませんが、クレジットカードや医療ローンなど、さまざまな支払い方法に対応しているクリニックが多いです。

ミラドライとの比較では、ビューホットはアポクリン汗腺をピンポイントで破壊することに優れ、ワキガ治療に適しているとされます。一方、ミラドライは広範囲のエクリン汗腺を破壊でき、多汗症治療に優れているという特徴があります。また、ミラドライは厚生労働省やFDAの承認を取得している一方、ビューホットは国の承認を取得していないという違いもあります。

治療を検討する際は、ご自身の悩み(ニオイなのか、汗の量なのか、両方なのか)を明確にし、複数のクリニックでカウンセリングを受けることをお勧めします。医師の技術や経験が治療効果を左右するため、クリニック選びは慎重に行いましょう。

ワキガや多汗症は、適切な治療によって改善できる症状です。一人で悩み続けるのではなく、専門医に相談して、ご自身に合った治療法を見つけていただければと思います。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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