「鏡を見るたびに頬や鼻の赤みが気になる」「化粧で隠しても赤みが目立ってしまう」——そんなお悩みをお持ちの方は、もしかすると毛細血管拡張症かもしれません。
毛細血管拡張症は、皮膚の浅い層にある毛細血管が拡張したまま元に戻らなくなり、肌が赤く見える状態のことです。この症状は自然に治ることがないため、根本的な改善には医療機関での治療が必要となります。しかし「治療費が高いのでは」「保険は使えるのか」といった不安から、受診をためらっている方も少なくないでしょう。
本記事では、毛細血管拡張症の保険適用条件や治療費用、渋谷エリアで受けられる治療法について詳しく解説します。お肌の赤みでお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
- 毛細血管拡張症とは
- 毛細血管拡張症の主な原因
- 毛細血管拡張症の種類と症状
- 毛細血管拡張症と酒さの違い
- 毛細血管拡張症の治療法
- 保険適用となる条件と費用
- 保険適用外となるケース
- 治療回数と期間の目安
- Vビームレーザー治療の仕組み
- 治療の流れとダウンタイム
- 日常生活でできるセルフケア
- 渋谷で毛細血管拡張症の治療を受けるには
- よくあるご質問
- まとめ
1. 毛細血管拡張症とは
毛細血管拡張症とは、皮膚の真皮浅層(皮膚の表面に近い部分)にある毛細血管が持続的に拡張し、肉眼で確認できる状態を指します。動脈と静脈をつなぐ役割を持つ毛細血管が何らかの原因で広がったまま元に戻らなくなると、血流が増加して皮膚の表面から血管が透けて見えるようになります。
この症状は「赤ら顔」とも呼ばれ、特に毛細血管が密集している鼻や頬、眉間などに現れやすいのが特徴です。湿疹やかぶれなどの炎症による一時的な赤みとは異なり、毛細血管拡張症は炎症を伴わず、ステロイド外用薬などの塗り薬を使用しても改善しません。また、自然に治癒することがないため、医療機関での適切な治療が必要となります。
毛細血管拡張症は命に関わる疾患ではないため、治療するかどうかは患者様ご自身の判断に委ねられます。しかし、見た目の問題から精神的なストレスを抱える方も多く、症状が進行すると化粧でも隠しにくくなるため、早めの受診をおすすめします。
2. 毛細血管拡張症の主な原因
毛細血管拡張症の発症メカニズムは完全には解明されていませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。
遺伝・体質
生まれつき皮膚が薄い方や色白の方は、皮膚の下にある毛細血管が透けて見えやすい傾向があります。また、遺伝的に毛細血管が拡張しやすい体質をお持ちの方もいらっしゃいます。
女性ホルモンの影響
毛細血管拡張症は女性に多く見られる疾患です。特に妊娠中に発症しやすいことから、エストロゲンなどの女性ホルモンが血管壁に影響を与えていると考えられています。女性ホルモンが配合された薬の服用によって症状が現れるケースもあり、出産や服用中止により改善することがあります。
寒暖差
気温の変化に応じて、毛細血管は体温を調節するために拡張と収縮を繰り返します。寒暖差の激しい環境を行き来することで血管の収縮力が低下し、拡張したまま戻らなくなることがあります。このため、毛細血管拡張症は寒冷地域にお住まいの方に多いとも言われています。
加齢による皮膚の変化
加齢に伴い皮膚の脂肪量が減少すると、皮膚が薄くなって毛細血管が透けて見えやすくなります。また、長年の紫外線曝露によって皮膚の線維成分やDNAがダメージを受け、血管壁が脆くなって拡張しやすくなるとも考えられています。
生活習慣
アルコールや香辛料などの刺激物を日常的に摂取すると、交感神経が刺激されて血流が増加し、毛細血管が拡張しやすくなります。喫煙も血管の収縮と拡張を不安定にさせ、肌トラブルを引き起こす要因となります。
ステロイド外用薬の長期使用
ステロイド外用薬には血管を収縮・拡張させる作用があり、長期間にわたって顔に使用すると血管が拡張したまま戻らなくなることがあります。
繰り返す炎症
ニキビや湿疹などの炎症を繰り返すことで血管が広がりやすくなり、毛細血管拡張症につながる場合があります。
3. 毛細血管拡張症の種類と症状
毛細血管拡張症は、血管の広がり方によって以下のように分類されます。
単純型(線状型)
血管の太さや長さはさまざまですが、盛り上がりがなく、赤色や青紫色の枝分かれのない血管が透けて見える状態です。鼻や頬の中央部に多く見られます。
樹枝状型
単純型と同様に皮膚は平坦ですが、血管が枝分かれして見える状態です。線状型よりも複雑なパターンを示します。
クモ状型
中心の血管から360度全方向にクモの足のように血管が放射状に広がっている状態です。クモ状血管腫とも呼ばれ、妊娠によるホルモンバランスの変化や肝臓疾患に伴って現れることがあります。
丘疹型
毛細血管の拡張によって皮膚がわずかに隆起した状態です。他の型と比べて盛り上がりが見られるのが特徴です。
いずれの型も基本的には痛みやかゆみなどの自覚症状はありませんが、まれに熱感や軽い痛みを感じる場合があります。
4. 毛細血管拡張症と酒さの違い
毛細血管拡張症と混同されやすい疾患に「酒さ(しゅさ)」があります。どちらも顔に赤みが現れる疾患ですが、両者には重要な違いがあります。
毛細血管拡張症の特徴
毛細血管拡張症は非炎症性の疾患であり、基本的に痛みやかゆみなどの自覚症状はありません。ニキビのような凹凸もなく、純粋に血管が拡張して赤みが見える状態です。自然に治ることはなく、レーザー治療が有効な治療法とされています。若い方にも見られることがあります。
酒さの特徴
酒さは中年以降の女性に多く見られる原因不明の慢性炎症性疾患です。顔の赤みに加えて、ほてりやヒリヒリ感、チクチクした痛みなどの自覚症状を伴います。また、ニキビのような赤い丘疹や膿疱が現れることがあり、進行すると鼻が凸凹に腫れ上がる「鼻瘤(びりゅう)」を形成することもあります。
酒さは紅斑毛細血管拡張型、丘疹膿疱型、鼻瘤型、眼型の4つに分類され、寒暖差や紫外線、ストレス、アルコール、香辛料などによって悪化します。治療には外用薬(メトロニダゾールゲル、イベルメクチンクリームなど)や内服薬(抗生物質など)が用いられますが、毛細血管拡張の症状にはレーザー治療も有効です。
両者は見た目が似ていますが、自覚症状の有無や炎症を伴うかどうかで区別されます。正確な診断のためには、皮膚科専門医の診察を受けることが大切です。
5. 毛細血管拡張症の治療法
毛細血管拡張症は塗り薬や飲み薬では改善しないため、治療にはレーザーを用いるのが一般的です。
Vビームレーザー
毛細血管拡張症の治療において最も効果が高いとされているのが、Vビームと呼ばれる色素レーザーです。Vビームは波長595nmのレーザー光を照射する装置で、血液中のヘモグロビン(赤血球に含まれる赤い色素)に選択的に吸収される特性を持っています。
レーザー光がヘモグロビンに吸収されると熱エネルギーに変換され、その熱によって拡張した毛細血管が破壊または収縮します。正常な組織にはほとんどダメージを与えないため、安全性の高い治療法とされています。
Vビームにはいくつかの機種があり、VビームII(Vビーム perfecta)やVビームPrimaなどが使用されています。VビームPrimaは最新機種で、従来よりも皮膚の深部までレーザーが届き、広範囲の治療が効率的に行えます。いずれの機種も厚生労働省の認可を受けており、毛細血管拡張症に対して保険適用で治療を受けることができます。
その他の治療法
Vビーム以外にも、以下のような治療法が用いられることがあります。
フォトフェイシャル(IPL)は、複数の波長を持つ光を照射して肌全体の美肌効果を得る治療法です。毛細血管拡張症にも効果がありますが、Vビームほどの治療効果は期待できません。また、保険適用外の自由診療となります。
ジェントルヤグレーザーは、波長の異なる2種類のレーザーを照射する装置です。拡張した毛細血管に向けて照射することで血管を収縮させ、赤みの改善が期待できます。こちらも保険適用外となります。
6. 保険適用となる条件と費用
毛細血管拡張症に対するVビームレーザー治療は、健康保険が適用される場合があります。
保険適用となる疾患
Vビームの保険適用対象となるのは、医師の診断により以下の疾患と診断された場合です。
- 単純性血管腫(赤あざ)
- 乳児血管腫(いちご状血管腫)
- 毛細血管拡張症(原因不明の原発性のもの)
上記の診断を受けた場合、治療費用は3割負担で受けられるケースがほとんどです。また、乳幼児を含む高校生以下のお子様の場合、居住地域によっては医療費助成制度により自己負担がなくなる、あるいは500円程度の負担で済むこともあります。
令和6年度診療報酬改定による費用
令和6年(2024年)4月の診療報酬改定により、皮膚レーザー照射療法(色素レーザー照射療法)の点数が改定されました。
保険適用でVビーム治療を受ける場合の費用は、レーザーを照射する面積によって異なります。3割負担の場合、10平方センチメートル(cm²)ごとに約1,500円が加算される計算となり、上限は180cm²で約33,640円となります。
具体的な費用の目安は以下のとおりです。
- 10cm²以内:約6,500円(3割負担)
- 20cm²:約8,000円(3割負担)
- 50cm²:約12,500円(3割負担)
- 100cm²:約20,000円(3割負担)
- 180cm²(上限):約33,640円(3割負担)
この費用には診察料やその他の費用が別途かかる場合があります。また、機種の違いによって料金が変わることはありません。
7. 保険適用外となるケース
毛細血管拡張症と診断されても、すべてのケースで保険が適用されるわけではありません。
保険適用外となる症状
以下の症状は、Vビーム治療を受けても保険適用外(自由診療)となります。
- 酒さやアトピー性皮膚炎に伴う赤ら顔
- ステロイドの長期使用による毛細血管拡張
- 老人性血管腫
- ニキビやニキビ跡の赤み
- 傷跡の赤み
- 小じわやしみ、肌のくすみなどの美容目的
これらの症状は美容目的とみなされるため、全額自己負担の自由診療となります。自由診療の場合、クリニックによって費用が異なりますが、1回あたり数千円から数万円程度が一般的です。
治療間隔と範囲の制限
保険適用でVビーム治療を受ける場合、いくつかの制限があります。
まず、治療間隔については、保険診療では3か月以上の間隔を空ける必要があります。これは診療報酬上の規定によるもので、3か月未満に複数回治療を行っても1回分としてしか算定されないためです。短期間での治療を希望される場合は、自由診療での対応となります。
また、東京都社会保険支払基金の見解によると、顔全体や頬全体など広範囲の毛細血管拡張症は保険適用外となる場合があります。鼻や鼻翼周囲、鼻下、頬の狭い範囲であれば保険適用となることが多いようです。
さらに、保険適用で使用できる麻酔薬などは、日本国内で治療効果が認められている「薬価収載医薬品」に限られます。
8. 治療回数と期間の目安
毛細血管拡張症のVビーム治療は、1回の照射で完全に改善することはほとんどなく、複数回の治療が必要です。
治療回数の目安
一般的な治療回数の目安は3回から10回程度です。症状の程度や血管の太さによって必要な回数は異なります。
拡張している血管が太くはっきりと見えている場合は、比較的少ない回数(3〜5回程度)で効果を実感しやすい傾向があります。一方、血管が細く一様な赤みとして見える場合は、より多くの回数(5〜10回程度)が必要となることがあります。
治療期間の目安
保険適用で治療を行う場合は3か月以上の間隔を空ける必要があるため、治療期間は以下のようになります。
- 5回照射の場合:1年3か月程度
- 10回照射の場合:2年6か月程度
自由診療の場合は治療間隔を短くできるため、ダウンタイムの状態によりますが2週間から1か月程度の間隔での照射が可能です。
- 5回照射の場合:約2か月半
- 10回照射の場合:約5か月
治療回数に上限はありませんが、効果の出方には個人差があります。具体的な治療スケジュールについては、担当医師にご相談ください。
9. Vビームレーザー治療の仕組み
Vビームレーザーがなぜ毛細血管拡張症に効果があるのか、そのメカニズムについて詳しく解説します。
波長595nmの特性
Vビームは波長595nmのパルス色素レーザー(PDL:Pulsed Dye Laser)です。この波長の光は、血液中の赤血球に含まれる酸化ヘモグロビンに最も効率よく吸収される特性を持っています。
レーザー光が酸化ヘモグロビンに吸収されると、光エネルギーが熱エネルギーに変換されます。この熱によって赤血球が発熱し、その熱が周囲に拡散することで毛細血管の内壁が熱損傷または熱破壊を受けます。損傷を受けた毛細血管は閉塞し、その後正常な組織に置き換わっていきます。
選択的光熱溶解理論
Vビームの治療原理は「選択的光熱溶解理論」に基づいています。これは、特定の波長のレーザー光が特定の色素(この場合はヘモグロビン)にのみ吸収され、周囲の正常組織にはダメージを与えないという理論です。
波長595nmのレーザー光は皮膚表面から約1.5〜1.7mmの深さまで到達しますが、治療効果が得られるのは約0.6〜1mm程度までとされています。毛細血管拡張症の病変は真皮の浅い層にあるため、Vビームの治療対象として適しています。
パルス幅の調整
Vビームはパルス幅(レーザー1発の照射時間)を0.45msから40msまで8段階で調節できます。血管の太さに応じてパルス幅を調整することで、より効果的な治療が可能です。
細い血管には短いパルス幅(0.45〜3ms程度)が適しており、太い血管には長いパルス幅(20〜40ms程度)が向いています。この調整により、血管だけを選択的に破壊し、正常な皮膚へのダメージを最小限に抑えることができます。
冷却システム
Vビームにはダイナミッククーリングデバイス(DCD)という冷却システムが内蔵されています。レーザー照射の直前にマイナス26℃の冷却ガスを皮膚表面に吹き付けることで、表皮を熱から保護し、やけどなどの合併症を防ぎます。この冷却システムにより、痛みも軽減されます。
10. 治療の流れとダウンタイム
Vビームレーザー治療の一般的な流れとダウンタイム(治療後の回復期間)についてご説明します。
治療前
まずは医師による診察を受け、症状が毛細血管拡張症であるかどうかの診断を行います。保険適用の可否や治療方針についても、この段階で確認します。
治療当日は、日焼け止めや化粧を落とした状態で施術を受けます。治療効果を最大限に得るため、レーザー照射部位は素肌の状態にする必要があります。
治療中
痛みに対する対策として、必要に応じて麻酔クリームや麻酔テープを使用することがあります。ただし、Vビームの冷却システムにより、多くの場合は輪ゴムで弾かれる程度の痛みで済みます。
レーザー照射時間は、照射する範囲にもよりますが数分から10分程度で終了します。広範囲の場合でも20分程度です。
治療後
照射後は炎症を抑える塗り薬を塗布して終了となります。ガーゼなどの貼付は通常必要ありません。
ダウンタイムとして、以下のような症状が現れることがあります。
- 赤み・腫れ:数時間から1週間程度で軽快
- ヒリヒリとした痛み:数時間から2日程度で軽快
- 内出血(紫斑):1〜2週間程度で消失
- 色素沈着:まれに生じることがあり、数か月かけて改善
治療後は紫外線対策を十分に行うことが重要です。日焼けすると色素沈着のリスクが高まるため、日焼け止めクリームの使用や日傘、帽子の着用を心がけてください。
洗顔、メイク、入浴は当日から可能ですが、患部を強くこすらないよう注意が必要です。
11. 日常生活でできるセルフケア
毛細血管拡張症はセルフケアだけでは改善しませんが、症状の悪化を防ぎ、予防するためにできることがあります。
スキンケアの注意点
洗顔は肌に刺激を与えないよう、ぬるま湯(32〜34℃程度)で優しく行いましょう。熱いお湯での洗顔や、冷水で肌を引き締める行為は、毛細血管の拡張と収縮を繰り返す原因となるため避けてください。また、ゴシゴシとこすらず、泡で包み込むように洗うことが大切です。
洗顔後は時間を置かずに保湿ケアを行いましょう。セラミドやヒアルロン酸など保湿成分が豊富な化粧品を使用し、肌のバリア機能を高めることが重要です。アルコール成分や刺激の強い化粧品、ピーリング剤の使用は控えめにしてください。
紫外線対策
紫外線は皮膚にダメージを与え、毛細血管拡張症を悪化させる要因となります。季節を問わず、日焼け止め(SPF20程度)を使用し、2時間おきに塗り直すことをおすすめします。また、日傘や帽子、サングラスなどで紫外線を直接浴びないよう心がけましょう。
食生活の見直し
アルコールや香辛料などの刺激物は血管を拡張させるため、摂取を控えめにしましょう。また、タバコやカフェインも血流を不安定にさせる要因となります。
血管の健康を保つには、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEを含む食品を積極的に摂取することもおすすめです。
生活習慣の改善
十分な睡眠を確保し、ストレスを溜めないよう心がけましょう。睡眠不足やストレスは交感神経を活性化させ、血流を増加させて赤みを目立たせる原因となります。
また、寒暖差の激しい環境を行き来することを極力避け、室内外の温度差が大きい場合はマスクなどで顔を保護することも有効です。
12. 渋谷で毛細血管拡張症の治療を受けるには
渋谷は都心へのアクセスが良く、皮膚科や美容皮膚科が多数集まるエリアです。毛細血管拡張症の治療を検討されている方は、以下のポイントを参考にクリニックを選んでみてください。
クリニック選びのポイント
保険適用での治療を希望される場合は、保険診療に対応しているかどうかを事前に確認しましょう。美容皮膚科の中には自由診療のみを取り扱うクリニックもあるため、注意が必要です。
また、Vビーム(VビームII、VビームPrimaなど)を導入しているクリニックを選ぶことが重要です。毛細血管拡張症の治療においてVビームは最も効果が高いとされており、厚生労働省認可の医療機器で安全に治療を受けることができます。
専門医やレーザー治療の経験が豊富な医師が在籍しているかどうかも確認ポイントです。Vビームは設定の調整が効果に大きく影響するため、症状に応じた適切な出力やパルス幅の設定ができる医師のもとで治療を受けることが望ましいです。
アイシークリニック渋谷院のご案内
アイシークリニック渋谷院では、毛細血管拡張症に対するVビームレーザー治療を保険適用で提供しています。渋谷駅からのアクセスも良好で、お仕事帰りや休日にも通いやすい立地となっています。
当院では専門医が丁寧に診察を行い、患者様一人ひとりの症状に合わせた治療プランをご提案いたします。保険適用の可否についても診察時にご説明いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

13. よくあるご質問
A. 残念ながら、毛細血管拡張症は自然に治ることはありません。毛細血管が拡張したまま元に戻らなくなった状態のため、根本的な改善には医療機関でのレーザー治療が必要です。もし赤みが自然に消えた場合は、別の疾患(一時的な炎症など)の可能性があります。
A. 毛細血管拡張症は血管の物理的な拡張によるものであり、塗り薬では改善しません。ステロイド外用薬などを使用しても効果はなく、むしろ長期使用は症状を悪化させる恐れがあります。ただし、酒さを合併している場合は、メトロニダゾールやイベルメクチンなどの外用薬が炎症を抑える効果があります。
Q. 治療は痛いですか?
A. Vビームには冷却システムが内蔵されているため、多くの方は「輪ゴムで軽く弾かれる程度」の痛みで済みます。痛みに敏感な方には、麻酔クリームや麻酔テープを事前に使用することで痛みを軽減できます。
Q. 傷跡は残りますか?
A. 通常、Vビームレーザー治療で傷跡が残ることはありません。ただし、強めの設定で照射した場合や治療後のケアが不十分な場合、まれに色素沈着や瘢痕が生じる可能性があります。治療後は医師の指示に従って適切なケアを行ってください。
Q. 妊娠中でも治療を受けられますか?
A. 妊娠中の方はVビームレーザー治療を受けることができません。妊娠の可能性がある方は、事前に医師にお伝えください。
Q. 子どもでも治療を受けられますか?
A. お子様でもVビームレーザー治療を受けることは可能です。乳児血管腫(いちご状血管腫)や単純性血管腫(赤あざ)は、皮膚が薄い乳幼児期からの治療が推奨されています。医療費助成制度が適用される場合、自己負担が軽減されることがあります。
Q. 1回の治療でどの程度改善しますか?
A. 効果には個人差がありますが、早い方は1回の治療で改善を実感できます。ただし、多くの場合は複数回の治療が必要で、3〜10回程度の照射を経て段階的に改善していきます。血管が太くはっきりしているほど効果が出やすく、細かい赤みの場合はより多くの回数が必要となる傾向があります。
14. まとめ
毛細血管拡張症は、皮膚の毛細血管が拡張したまま元に戻らなくなり、肌が赤く見える疾患です。自然に治ることはなく、塗り薬でも改善しないため、レーザー治療が有効な治療法となります。
Vビームレーザーは毛細血管拡張症に対して保険適用で治療できる医療機器です。医師の診断により毛細血管拡張症、単純性血管腫、乳児血管腫と診断された場合、3割負担で治療を受けることができます。治療費用は照射する面積によって異なり、10cm²以内であれば1回約6,500円が目安となります。
治療回数は3〜10回程度が一般的で、保険適用の場合は3か月以上の間隔を空けて照射を行います。1回の照射時間は数分から10分程度と短く、ダウンタイムも比較的軽度で日常生活への影響は少ないです。
日常生活では、刺激を避けた優しいスキンケア、紫外線対策、刺激物の摂取を控えるなどのセルフケアを心がけることで、症状の悪化を防ぐことができます。
お顔の赤みでお悩みの方は、まずは専門医の診察を受け、ご自身の症状が毛細血管拡張症かどうかを確認されることをおすすめします。適切な診断と治療により、長年のお悩みが解消される可能性があります。
アイシークリニック渋谷院では、毛細血管拡張症に対する保険適用のVビームレーザー治療を行っております。お気軽にご相談ください。
参考文献
- 厚生労働省「令和6年度診療報酬改定について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188411_00045.html - 難治性血管腫・脈管奇形・血管奇形・リンパ管腫・リンパ管腫症および関連疾患についての調査研究班「血管腫・脈管奇形・血管奇形・リンパ管奇形・リンパ管腫症診療ガイドライン2022」
https://issvaa.jp/ガイドライン/ - 日本皮膚科学会「一般公開ガイドライン」
https://www.dermatol.or.jp/modules/guideline/index.php?content_id=2 - シネロン・キャンデラ社「Vbeam II(Vビーム II)製品情報」
https://www.candelakk.jp/products/vbeam-ii/ - 持田ヘルスケア株式会社「酒さ(しゅさ)とは?赤ら顔の症状や原因、治療方法について」
https://hc.mochida.co.jp/skincare/atopic/atopic23.html
監修者医師
高桑 康太 医師
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務