🪞 鏡を見て、顔に茶色・黒っぽいイボを発見して焦った経験、ありませんか?
「もしかして病気?悪性?」と不安になる方はとても多いです。
でも安心してください。その正体は多くの場合、「老人性イボ(脂漏性角化症)」という良性の皮膚変化です。
この記事を読めば、原因・見分け方・治療法・予防法がすべてわかります。逆に読まずに放置すると、悪性腫瘍との区別がつかないまま手遅れになるリスクもあります。
実は30代後半から発症することも珍しくありません。
早めに正しい知識を持っておくことが、見た目・健康を守る第一歩です。
目次
- 老人性イボとは何か
- 老人性イボはいつからできるのか
- 老人性イボが顔にできやすい理由
- 老人性イボの主な原因
- 老人性イボの症状と見た目の特徴
- 老人性イボと他の皮膚疾患との見分け方
- 老人性イボの予防法
- 老人性イボの治療法
- 治療を受けるタイミングと注意点
- まとめ
💡 この記事のポイント
📌 老人性イボ(脂漏性角化症)は30代後半から発症し始めることがある
📌 原因は加齢・紫外線・遺伝が主なもの
📌 良性でも悪性腫瘍との鑑別が必要なため自己判断は禁物!
📌 凍結療法・レーザー等の治療法があり、日常的な紫外線対策が予防に有効
💡 老人性イボとは何か
老人性イボの正式名称は「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」といいます。英語ではSeborrheic Keratosis(SK)と表記され、皮膚科の現場では非常に一般的な皮膚の変化として知られています。名前に「老人性」という言葉が含まれることから、高齢者だけに現れるものと思われがちですが、実際には中年以降から広く見られ、若い世代でも発症することがあります。
脂漏性角化症は、皮膚の表面を覆う表皮の細胞(ケラチノサイト)が異常に増殖することで、皮膚の一部が盛り上がってできるものです。良性の皮膚腫瘍に分類されており、がんになるリスクはほとんどないとされています。ただし、見た目がやや悪性腫瘍に似ている場合もあるため、自己判断せずに皮膚科医の診断を受けることが大切です。
イボの大きさは数ミリから数センチまでさまざまで、色は薄い茶色から濃い黒褐色まで個人差があります。表面はやや粗く、ザラザラしていたり、ポロポロとした質感を持つものも多く見られます。触れるとわずかに隆起していることが特徴で、皮膚に「乗っかっている」ような印象を与えます。
Q. 老人性イボは何歳ごろから発症しますか?
老人性イボ(脂漏性角化症)は一般的に30代後半から40代にかけて、薄い色の平らなシミのような状態で発症し始めます。50代以降は数が増えてサイズも大きくなる傾向があり、70〜80代ではほぼ全員に見られると報告されています。遺伝的要因が強い場合は20代での発症もあります。
📌 老人性イボはいつからできるのか
老人性イボが現れはじめる年齢は、一般的に30代後半から40代ごろとされています。この時期に薄い色の平らなシミのようなものとして初めて現れることが多く、年齢を重ねるにつれて徐々に色が濃くなり、盛り上がりが出てきます。50代、60代、70代と加齢が進むほど数が増え、サイズも大きくなっていく傾向があります。
日本皮膚科学会の資料や海外の研究によれば、50代以降の方の多くが少なくとも1つ以上の脂漏性角化症を持っているとされており、70代・80代になるとほぼすべての人に何らかの形で見られると報告されています。これほど一般的な皮膚変化であるにもかかわらず、「老人性イボ」という名称から、若いうちには無縁だと思っている方が多いようです。
しかし実際には、20代や30代前半でも発症することがあります。若い世代での発症は遺伝的要因が強く関与していることが多く、親や祖父母が老人性イボを多く持っている場合、比較的早い年齢から現れることがあります。また、紫外線を多く浴びる環境で育った方や、日焼けを繰り返してきた方は、早い段階で発症しやすいことも知られています。
つまり、老人性イボは「高齢になってから突然できるもの」ではなく、30代後半から徐々に始まり、加齢とともに増えていく段階的な変化です。ある日気づいたときには「いつの間にかこんなにできていた」と感じる方が多いのは、初期の変化が目立ちにくいためです。特に顔の場合、シミや日焼け後の色素沈着と混同されやすく、老人性イボの初期段階に気づかないまま過ごしてしまうケースが少なくありません。
✨ 老人性イボが顔にできやすい理由
老人性イボは体のさまざまな場所に現れますが、顔は特にできやすい部位の一つです。その理由を理解するために、まず顔の皮膚の特性について知っておくと良いでしょう。
顔は体の中で最も紫外線にさらされる部位です。紫外線は皮膚のDNAにダメージを与え、表皮細胞の異常増殖を引き起こす要因となります。毎日積み重なる紫外線のダメージが、老人性イボを形成するリスクを高めることが研究によって示されています。帽子や日傘でカバーしやすい頭頂部や首に比べ、顔は日常生活の中で常に外気にさらされているため、紫外線の累積ダメージが特に大きくなります。
また、顔には皮脂腺が多く集中しており、皮脂の分泌量が多い部位でもあります。脂漏性角化症という名称には「脂漏性(皮脂が多い)」という意味が含まれており、皮脂の多い環境が細胞増殖を促しやすいと考えられています。もちろん、現在の医学的見解では皮脂そのものが直接の原因というわけではありませんが、皮脂腺が発達している部位に多く発症することは事実です。
さらに、顔は皮膚の露出部分であるため、温度変化や摩擦など外的刺激を受けやすいという特徴もあります。毎日の洗顔や化粧、タオルでの拭き取りなど、顔への物理的な刺激が皮膚細胞の異常な増殖を促す一因になる可能性も指摘されています。
こうした複数の要因が重なることで、顔は老人性イボができやすい環境になっています。特に、こめかみ、頬、おでこ、まぶたの周辺、鼻の周囲といった部位に多く見られます。これらの部位は紫外線が当たりやすく、皮脂腺の密度も高いため、より発症しやすいと考えられています。
Q. 老人性イボの主な原因は何ですか?
老人性イボの主な原因は、加齢による皮膚ターンオーバーの低下、長年の紫外線(UVB)ダメージの蓄積、遺伝的要因の3つです。加齢により古い角質が蓄積されやすくなるほか、若い頃から日焼けを繰り返してきた方ほど早期・多発しやすく、皮膚への慢性的な摩擦や免疫機能の低下も関与すると考えられています。
🔍 老人性イボの主な原因
老人性イボの正確な発症メカニズムはまだ完全には解明されていませんが、現時点で主要な原因・リスク因子として以下のことが挙げられています。
✅ 加齢による皮膚の変化
加齢に伴い、皮膚の新陳代謝が低下します。若い頃は約28日サイクルで行われていたターンオーバー(皮膚の生まれ変わり)が、40代以降は40〜60日、それ以降はさらに長くかかるようになります。この遅延によって、古い角質細胞が適切に剥がれ落ちずに蓄積しやすくなり、皮膚が厚くなって盛り上がりが生じやすくなります。これが老人性イボの形成に関わっていると考えられています。
📝 紫外線(UV)ダメージの蓄積
紫外線、特にUVBは皮膚細胞のDNAに直接ダメージを与えます。このダメージが細胞の異常増殖につながり、老人性イボの形成を促進すると考えられています。紫外線ダメージは一度で大きな変化が起きるのではなく、長年にわたる蓄積によって現れてきます。そのため、若い頃から日焼け対策を怠ってきた方ほど、老人性イボが早く、かつ多く現れる傾向があります。
🔸 遺伝的要因
老人性イボの発症には遺伝的な素因が関与していることが示されています。家族に老人性イボが多い方は、自身も発症しやすい傾向があります。若い年齢から多発する場合や、家族歴が強い場合は、遺伝的要因が主な原因となっていることが多いです。
⚡ ヒトパピローマウイルス(HPV)との関連
一部の研究では、ヒトパピローマウイルス(HPV)が老人性イボの形成に関与している可能性が示唆されています。ただし、すべての老人性イボにHPVが関与しているわけではなく、現時点では確定的な原因とはされていません。また、ウイルス性のイボ(尋常性疣贅)とは別の疾患です。
🌟 皮膚への慢性的な刺激
衣類との摩擦、かき癖、傷などの慢性的な皮膚への刺激が、老人性イボの発生を促すという説もあります。顔の場合、毎日の洗顔時の摩擦や、クレンジング時に力を入れすぎることなどが局所的な刺激となる可能性があります。
💬 免疫機能の低下
加齢に伴う免疫機能の低下も、老人性イボの増加に関わっていると考えられています。免疫機能が正常に働いていれば、異常な細胞増殖はある程度抑制されますが、加齢によって免疫機能が低下すると、こうした制御が効きにくくなる可能性があります。
💪 老人性イボの症状と見た目の特徴
老人性イボには、見た目にいくつかの典型的な特徴があります。これらを知っておくことで、顔に何か変化を感じたときの参考になります。ただし、自己判断はリスクを伴うため、不安な場合は必ず皮膚科専門医の診察を受けるようにしてください。
✅ 初期段階の特徴
老人性イボの初期は、薄い茶色や肌色の平らなシミのような状態から始まることが多いです。この段階では日焼けによるシミや肝斑と区別がつきにくく、気づかないまま過ごすことも珍しくありません。表面は滑らかで、触れても皮膚と同じ感触です。
📝 進行した段階の特徴
時間が経つにつれて、老人性イボは徐々に隆起してきます。色も濃くなり、茶褐色・黒褐色・黒色といった色調になります。表面はザラザラした質感になり、ポロポロとはがれるような感覚を覚えることもあります。大きさは数ミリから2〜3センチ程度になることもあります。触ると皮膚から「乗っかっている」ような感覚があり、周囲との境界がはっきりしていることが多いです。
🔸 色のバリエーション
老人性イボの色は個人差が大きく、薄い黄色や肌色、薄茶色から始まり、濃い茶色、黒褐色まで幅広くあります。同じ人の体でも、大きさや場所によって色の濃淡が異なることがあります。
⚡ 症状・感覚について
老人性イボは多くの場合、自覚症状がほとんどありません。かゆみや痛みを伴わないことが多いですが、衣類や首飾りなどでこすれる部位にできた場合には、かゆみや炎症が生じることもあります。また、大きくなったイボが顔では眼鏡のフレームや帽子のふちと接触して、刺激を受けることがあります。
Q. 老人性イボと悪性腫瘍はどう見分けますか?
老人性イボは形が対称的で境界が明瞭、色が均一な茶褐色という特徴があります。一方、形が非対称・境界が不鮮明・色が不均一・急激なサイズ増大・出血などが見られる場合は悪性黒色腫(メラノーマ)などの皮膚がんの可能性があります。自己判断は危険なため、変化に気づいたら速やかに皮膚科専門医を受診してください。

🎯 老人性イボと他の皮膚疾患との見分け方
老人性イボと見た目が似た皮膚疾患がいくつかあります。中には治療が必要な疾患もあるため、自己判断せずに皮膚科の診察を受けることが重要です。以下に主な鑑別すべき疾患を紹介します。
🌟 悪性黒色腫(メラノーマ)
悪性黒色腫は皮膚がんの一種で、黒っぽいイボ状の病変として現れることがあります。老人性イボと見た目が似ていることもありますが、非対称な形、境界が不明瞭、色が不均一、サイズが急に大きくなるといった特徴がある場合は注意が必要です。ABCDE基準(Asymmetry・Border・Color・Diameter・Evolution)と呼ばれる評価基準が参考になりますが、最終的には皮膚科医がダーモスコープを使って診断します。黒っぽいイボができた場合は必ず受診してください。
💬 基底細胞がん
基底細胞がんは皮膚がんの一種で、特に顔に多く発生します。真珠光沢のある隆起した結節として現れることが多く、黒っぽいものは老人性イボと区別が難しい場合があります。表面が光沢を持ち、中央がへこんだり潰瘍を形成することがあれば要注意です。
✅ 日光黒子(老人性色素斑・シミ)
日光黒子は紫外線によって生じる平らな茶色のシミです。老人性イボの初期段階と非常に似ており、区別が難しいことがあります。日光黒子は表面が平らで皮膚との高さが変わらないのに対し、老人性イボは徐々に隆起してくる点が特徴的です。
📝 尋常性疣贅(ウイルス性イボ)
ヒトパピローマウイルスによるウイルス性のイボは、老人性イボと見た目が似ることがあります。ウイルス性のイボは感染によって生じるため、他の部位や他者への感染リスクがあります。表面が不規則なカリフラワー状になっていることが多く、黒い点(出血した毛細血管)が見られることもあります。
このように、老人性イボと混同されやすい皮膚疾患はいくつかあります。自分で「老人性イボだろう」と判断してそのまま放置することは、重大な疾患を見逃すリスクがあります。特に、急に大きくなった、色が変わった、出血するといった変化がある場合は、早急に皮膚科を受診してください。
💡 老人性イボの予防法
老人性イボを完全に予防することは難しいですが、発症を遅らせたり、数や大きさを最小限に抑えたりするために日常生活でできることはあります。特に若い頃からのケアが、将来的な発症リスクを下げることにつながります。
🔸 徹底した紫外線対策
老人性イボの予防において最も重要なのが、紫外線対策です。日焼け止めを毎日使用する習慣をつけることが大切です。曇りの日でも紫外線は降り注いでいるため、天候にかかわらず日焼け止めを塗ることを習慣にしましょう。SPF30以上、PA++以上の日焼け止めを使用し、2〜3時間おきに塗り直すことが推奨されます。また、帽子・サングラス・日傘などを活用して、物理的に紫外線を遮断することも効果的です。
⚡ 保湿ケアによる皮膚バリア機能の維持
皮膚のバリア機能を正常に保つことで、外的刺激から皮膚を守ることができます。乾燥すると皮膚のバリア機能が低下し、さまざまな外的ダメージを受けやすくなります。洗顔後は化粧水や乳液でしっかりと保湿し、皮膚が乾燥しないように心がけましょう。
🌟 摩擦や刺激を避ける
顔を洗うときは、力を入れすぎずやさしく洗うことが大切です。スクラブ洗顔や過度な洗顔は皮膚へのダメージになります。タオルで顔を拭くときも、ゴシゴシこすらず、軽く押さえるようにして水分を吸収させましょう。
💬 バランスの取れた食事と生活習慣
ビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化物質を含む食品を積極的に摂ることで、紫外線による酸化ダメージを軽減できると考えられています。野菜・果物・魚・ナッツ類などをバランスよく食べる食生活は、皮膚の健康維持にも貢献します。また、十分な睡眠を取り、規則正しい生活リズムを保つことで、皮膚の修復機能やターンオーバーを正常に保つことができます。
✅ 禁煙
喫煙は皮膚の血流を悪化させ、酸化ストレスを増加させることで皮膚の老化を促進します。老人性イボを含む皮膚の老化現象を防ぐためにも、禁煙は有効な対策の一つです。
Q. 老人性イボの治療法と保険適用について教えてください。
老人性イボの主な治療法には、液体窒素による凍結療法、電気焼灼法、炭酸ガスレーザー、外科的切除などがあります。悪性腫瘍との鑑別が必要な場合や炎症を繰り返す場合は保険適用となりますが、見た目を改善する美容目的の治療は自由診療となります。イボの状態や目的に応じた治療法の選択には、専門医への相談が重要です。
📌 老人性イボの治療法
老人性イボは良性の皮膚変化であるため、必ずしも治療が必要なわけではありません。しかし、見た目が気になる場合や、衣類や眼鏡などでこすれて炎症を起こす場合、悪性腫瘍との鑑別が必要な場合などには、治療の選択肢があります。主な治療法を以下に紹介します。
📝 液体窒素による凍結療法

液体窒素(約マイナス196℃)をイボに直接あてて凍結・壊死させ、取り除く方法です。皮膚科の外来で一般的に行われる治療法で、比較的簡便に受けられます。処置時にはチクッとした痛みがあり、その後数日間は赤みや水ぶくれが生じることがあります。1回の処置で取れることもありますが、大きなものや色が濃いものは複数回の処置が必要になる場合があります。処置後は色素沈着(黒ずみ)が残ることもあるため、顔への施術は特に慎重な判断が必要です。
🔸 電気焼灼法(電気分解法)
電流を用いてイボを焼き取る方法です。局所麻酔を使用するため、処置中の痛みは軽減されます。小さなイボに対して有効で、比較的すっきりと除去できます。処置後は傷ができるため、適切なアフターケアが必要です。治癒の過程で色素沈着や瘢痕(傷跡)が残る可能性もあります。
⚡ 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)
炭酸ガスレーザーは皮膚科クリニックや美容皮膚科でよく使用される治療法です。レーザーのエネルギーで老人性イボを蒸散させて除去します。精密にコントロールできるため、正常な皮膚へのダメージを最小限に抑えながら処置できます。局所麻酔を使用するため、処置中の痛みは少なく抑えられます。処置後は傷口が赤くなり、かさぶたができることがありますが、適切なケアによって治癒が進みます。ダウンタイムが比較的短く、仕上がりがきれいになりやすいことから、顔の老人性イボに対してよく選択される治療法の一つです。
🌟 Qスイッチレーザー・ピコレーザー
Qスイッチレーザーやピコレーザーは、主に色素性病変(シミ)の治療に使用されるレーザーです。老人性イボの色素(メラニン)に働きかけて色を薄くしたり、病変を取り除いたりします。炭酸ガスレーザーに比べてダウンタイムが短い場合もありますが、盛り上がりの大きいイボには効果が限定的なこともあり、症状に応じた適切な選択が必要です。
💬 外科的切除
大きな老人性イボや悪性腫瘍との鑑別が必要な場合、外科的に切除して病理検査を行うことがあります。切除した組織を顕微鏡で確認することで、確実に診断することができます。顔への外科的切除は瘢痕(傷跡)が残る可能性があるため、主治医とよく相談の上、方針を決定することが重要です。
✅ 薬物療法
海外では過酸化水素の高濃度外用液(例:クリオプロ®)が老人性イボの治療薬として承認されており、皮膚科医が処方する場合があります。日本国内での使用状況や保険適用については、皮膚科専門医に相談してください。また、老人性イボを直接消す市販薬は基本的に存在せず、安易なセルフケアは皮膚トラブルの原因になることもあります。
✨ 治療を受けるタイミングと注意点
老人性イボの治療を受けるタイミングについては、以下のような状況を参考にしてください。
📝 早めの受診が勧められるケース
以下のような場合は、早めに皮膚科を受診することをお勧めします。イボの色が急に変わった場合、短期間でサイズが大きくなった場合、形が非対称だったり境界が不鮮明だったりする場合、表面から出血する場合、かゆみや痛みが強い場合などです。これらは老人性イボではなく、悪性腫瘍の可能性がある場合のサインとなることがあります。
🔸 美容的な観点からの治療
医学的には治療が必要なくても、見た目が気になって精神的なストレスを感じている場合や、化粧でカバーしにくい場所にある場合など、美容的な理由で治療を希望する方も多くいます。このような場合は、美容皮膚科やクリニックでの相談が有効です。治療法の選択肢や費用、ダウンタイムなどについて、医師と十分に相談した上で方針を決めることが大切です。
⚡ 治療後のケアと再発について
老人性イボの治療後は、処置部位を清潔に保ち、紫外線から保護することが重要です。特にレーザー治療後の皮膚は紫外線に敏感になっているため、日焼け止めを適切に使用し、不必要な日光への露出を避けましょう。なお、老人性イボは治療で取り除いても、同じ部位や別の部位に新たに発生することがあります。これは皮膚の加齢や紫外線の影響が続く限り、新しいイボが形成されうるためです。根本的な予防のためには、日頃からの紫外線対策と生活習慣の改善が不可欠です。
🌟 保険適用と自由診療について
老人性イボの治療が保険適用になるかどうかは、治療の目的や方法によって異なります。医学的な必要性がある場合(悪性腫瘍の鑑別が必要な場合や、炎症を繰り返している場合など)は保険適用になることがあります。一方、美容目的での治療は基本的に自由診療となります。費用については、イボの数や大きさ、使用する治療法によって異なりますので、受診の際に事前に確認しておくと安心です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「顔のシミだと思っていたら、いつの間にか盛り上がってきた」というご相談をいただくことが多く、老人性イボ(脂漏性角化症)は30代後半から気づかないうちに進行しているケースが少なくありません。良性の変化ではありますが、悪性腫瘍と見た目が似る場合もあるため、自己判断せずに一度専門医の目で確認していただくことを強くお勧めします。治療法もレーザーをはじめさまざまな選択肢がございますので、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。」
🔍 よくある質問
一般的に30代後半から40代にかけて、薄い色の平らなシミのような状態で現れはじめることが多いです。50代以降になると数が増え、サイズも大きくなる傾向があります。ただし、遺伝的要因が強い場合は20代から発症することもあるため、年齢にかかわらず変化に気づいたら早めに専門医へご相談ください。
老人性イボ(脂漏性角化症)は良性の皮膚変化であり、がん化するリスクは非常に低いとされています。ただし、悪性黒色腫(メラノーマ)など悪性腫瘍と見た目が似る場合があります。イボの色が急に変わった、短期間で大きくなった、出血するといった変化がある場合は、自己判断せず皮膚科専門医を受診してください。
主な治療法として、液体窒素による凍結療法、電気焼灼法、炭酸ガスレーザー、Qスイッチ・ピコレーザー、外科的切除などがあります。それぞれにメリットと注意点があり、イボの大きさや状態によって適切な方法が異なります。当院では患者様の症状に合わせた治療法をご提案しておりますので、お気軽にご相談ください。
治療の目的によって異なります。悪性腫瘍との鑑別が必要な場合や、炎症を繰り返している場合など医学的な必要性がある場合は保険適用になることがあります。一方、見た目が気になるなど美容目的での治療は基本的に自由診療となります。費用はイボの数・大きさ・治療法によって変わるため、受診時に事前にご確認ください。
最も重要な予防策は徹底した紫外線対策です。SPF30以上の日焼け止めを天候にかかわらず毎日使用し、帽子や日傘も活用しましょう。また、洗顔時の過度な摩擦を避ける、保湿ケアで皮膚バリア機能を維持する、抗酸化物質を含む食品をバランスよく摂るといった生活習慣も、発症を遅らせる効果が期待できます。
💪 まとめ
老人性イボ(脂漏性角化症)は、一般的に30代後半から40代にかけて発症が始まり、加齢とともに数が増え、大きくなっていく良性の皮膚変化です。顔は紫外線を受けやすく、皮脂腺も多いことから特にできやすい部位であり、こめかみや頬、おでこなどに多く見られます。原因には加齢による皮膚の変化、長年の紫外線ダメージの蓄積、遺伝的要因などが関与しています。
老人性イボそのものは良性であり、がん化するリスクは非常に低いとされていますが、悪性腫瘍と見た目が似る場合もあるため、自己判断は危険です。急に大きくなった、色が変わった、出血するといった変化がある場合は、必ず皮膚科専門医の診察を受けてください。
治療法としては液体窒素による凍結療法、電気焼灼法、炭酸ガスレーザーなどがあり、それぞれにメリットと注意点があります。医師と相談しながら自分に合った治療法を選ぶことが大切です。また、若い頃からの日焼け止めの使用や保湿ケア、バランスの取れた食生活といった予防策が、老人性イボの発症を遅らせるためにも有効です。
顔の老人性イボについてお悩みや不安がある方は、一人で抱え込まずに、専門の医療機関へ相談されることをお勧めします。アイシークリニック渋谷院では、皮膚のお悩みに対して丁寧な診察と適切な治療のご提案を行っております。気になる症状がある方は、まずはお気軽にご相談ください。
📚 関連記事
- 顔にイボができる原因と治療法|種類・見分け方・予防策まで解説
- ほくろが増える原因は病気のサイン?注意すべき症状と対処法
- 日焼けと老化の関係を比較解説|紫外線が肌に与えるダメージとは
- 腕にシミが大量にできる原因と治療法|放置するリスクも解説
- ひどい肌のくすみ画像で確認!原因と改善方法を徹底解説
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 脂漏性角化症(老人性イボ)の定義・症状・診断・治療法に関する市民向け情報ページ。記事中で言及している「日本皮膚科学会の資料」として、発症年齢・頻度・治療法の根拠として参照。
- PubMed – 脂漏性角化症(Seborrheic Keratosis)の発症メカニズム・紫外線との関連・遺伝的要因・HPVとの関連性などに関する査読済み英語論文群。記事の原因・病態解説セクションの医学的根拠として参照。
- 厚生労働省 – 皮膚疾患に関する健康情報および皮膚がん(悪性黒色腫・基底細胞がん等)との鑑別に関する情報。記事中の悪性腫瘍との見分け方・受診勧奨・保険診療に関する記述の根拠として参照。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務