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ファモチジンのアレルギーとは?症状・原因・対処法を詳しく解説

ファモチジンは、胃潰瘍や逆流性食道炎、胃酸過多などの治療に広く使われるH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)の一種です。ドラッグストアでも市販薬として購入できるほど身近な薬ですが、まれにアレルギー反応を引き起こすことがあります。「胃薬でアレルギーが起きるの?」と疑問に思う方も多いかもしれません。しかし、どのような薬でも副作用やアレルギーのリスクはゼロではありません。この記事では、ファモチジンによるアレルギーの症状や原因、発症した場合の対処法、そして日常生活における注意点について、わかりやすくお伝えします。


目次

  1. ファモチジンとはどのような薬か
  2. ファモチジンによるアレルギーとはどのような状態か
  3. ファモチジンアレルギーの主な症状
  4. ファモチジンアレルギーが起こる原因とメカニズム
  5. アレルギーリスクが高い人の特徴
  6. 発症した場合の対処法と受診のタイミング
  7. ファモチジン以外の選択肢
  8. ファモチジンを服用する際の注意点
  9. まとめ

この記事のポイント

ファモチジンはまれにじんましん・血管性浮腫・アナフィラキシーなどのアレルギーを起こすことがある。症状出現時は服用を中止し、喉の腫れや呼吸困難など重篤な場合は即座に救急受診が必要。代替薬としてPPIやP-CABが使用可能である。

🎯 1. ファモチジンとはどのような薬か

ファモチジンは、胃の壁細胞に存在するヒスタミンH2受容体を選択的にブロックすることで、胃酸の分泌を抑制する薬です。1980年代に開発され、日本でも「ガスター」という商品名で広く知られています。現在は後発医薬品(ジェネリック医薬品)も多く流通しており、処方薬だけでなく市販薬としても「ガスター10」などの名称で販売されています。

ファモチジンが使われる主な病態は以下の通りです。胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎(胃食道逆流症)、Zollinger-Ellison症候群(ガストリン産生腫瘍)、急性胃炎・慢性胃炎の急性増悪期、消化管出血の予防などが代表的な適応症となっています。一般用医薬品(OTC)としては、胸焼けや胃もたれ、胃酸過多、胃痛などの症状緩和目的で用いられます。

ファモチジンは同じH2ブロッカーに属するシメチジンやラニチジンと比較して、薬物相互作用が少なく、効果が長続きするという特徴があります。また、プロトンポンプ阻害薬(PPI)と比べると作用の強さでは劣りますが、即効性がある点や価格が手頃な点から、現在もよく使われています。

この薬は基本的には安全性が高いとされていますが、服用後に思わぬ症状が現れることがあります。その一つがアレルギー反応です。次のセクションで、ファモチジンのアレルギーについて詳しく見ていきましょう。

Q. ファモチジンとはどのような薬ですか?

ファモチジンはH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)の一種で、胃の壁細胞のヒスタミンH2受容体をブロックし胃酸分泌を抑制します。「ガスター」の商品名で広く知られ、胃・十二指腸潰瘍や逆流性食道炎の治療に使われます。

📋 2. ファモチジンによるアレルギーとはどのような状態か

薬のアレルギーとは、医学的には「薬物アレルギー」または「薬物過敏症」と呼ばれます。薬そのものや薬に含まれる成分を異物として認識した免疫系が、過剰な防御反応を起こすことで様々な症状が現れる状態です。

薬物アレルギーには、大きく分けて「即時型(IgE介在型)」と「遅延型(T細胞介在型)」の2種類があります。即時型は服用後30分から1時間以内に症状が現れることが多く、じんましんや血管性浮腫、アナフィラキシーなどが該当します。遅延型は服用後数時間から数日後に症状が現れるもので、皮膚炎や薬疹などが代表的です。

ファモチジンによるアレルギーは決して頻繁に起きるものではありませんが、報告はされています。特に注意が必要なのは、アレルギー体質の人や、過去に薬物アレルギーを経験したことがある人です。また、ファモチジンに含まれる添加物(着色料、防腐剤など)が原因となるケースもあり、薬の有効成分だけでなく、剤形に含まれる成分にも注意が必要です。

さらに、ファモチジンはヒスタミンの働きをブロックする薬ですが、アレルギー反応自体はヒスタミンを介して起こる部分もあります。そのため、「H2ブロッカーを飲んでいるのにアレルギーが起きるのはなぜ?」という疑問が生まれますが、アレルギー反応はヒスタミンだけでなく、様々な免疫メカニズムによって引き起こされるため、薬剤そのものがアレルゲンになり得るのです。

💊 3. ファモチジンアレルギーの主な症状

ファモチジンのアレルギーによって現れる症状は、反応の種類や個人差によって異なります。比較的軽い症状から、重篤な状態まで幅広いため、どのような症状に注意すべきかを事前に知っておくことが大切です。

🦠 皮膚症状

最もよく見られるのが皮膚への影響です。じんましん(蕁麻疹)は、皮膚に赤みを帯びた膨疹が現れ、強いかゆみを伴います。比較的突然に発症し、数時間以内に消えることが多いですが、繰り返し出現するケースもあります。また、皮膚が赤く、かゆみを伴う薬疹(発疹)が体幹や四肢に広がることもあります。

より重篤な皮膚症状としては、皮膚がびらんを起こす「Stevens-Johnson症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)」や「中毒性表皮壊死症(TEN)」があります。これらは非常にまれですが、生命に関わる重篤な副作用であり、早急な医療介入が必要です。目や口の粘膜にも病変が及ぶことがあります。

👴 血管性浮腫

顔や唇、舌、のどの粘膜が急激にむくむ「血管性浮腫(クインケ浮腫)」もアレルギー反応の一つです。見た目が急に変わるほどのむくみが現れ、特に喉の浮腫は気道を塞ぐ危険があるため、非常に緊急性の高い症状です。のどの腫れ、声のかすれ、飲み込みにくさなどが現れた場合は直ちに救急受診が必要です。

🔸 呼吸器症状

気管支が収縮することで、喘鳴(ゼーゼーとした呼吸音)、息苦しさ、咳、胸の締め付け感などが現れることがあります。喘息の既往がある方では、症状が悪化しやすいとされています。呼吸困難は生命を脅かす可能性があるため、速やかな対応が求められます。

💧 アナフィラキシー

最も重篤なアレルギー反応がアナフィラキシーです。複数の臓器にわたる激しい全身反応で、皮膚のじんましんや発赤、呼吸困難、血圧の急激な低下(アナフィラキシーショック)、意識障害などが組み合わさって現れます。ファモチジンによるアナフィラキシーの報告は少ないながらも存在しており、特に注射製剤(入院患者に使われることがある静脈注射用ファモチジン)では注意が必要です。アナフィラキシーは発症から短時間で生命の危機に至る可能性があるため、エピネフリン(アドレナリン)の迅速な投与が必要です。

✨ 消化器症状・その他

吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの消化器症状が現れることもあります。これらの症状はアレルギー由来の場合もありますが、薬の副作用(非アレルギー性)として現れることもあるため、区別が難しいケースもあります。また、発熱、倦怠感、リンパ節腫脹などを伴う「薬剤性過敏症症候群(DIHS)」と呼ばれる状態もまれに報告されています。

Q. ファモチジンのアレルギーが起こるメカニズムは?

ファモチジンの分子が体内タンパク質と結合してハプテンを形成し、免疫系が過剰反応することでアレルギーが起きます。初回服用で感作が成立し、2回目以降に症状が現れる即時型と、数日後に薬疹が生じる遅延型の2種類があります。

🏥 4. ファモチジンアレルギーが起こる原因とメカニズム

薬物アレルギーがなぜ起きるのか、そのメカニズムを理解することは、予防と適切な対処につながります。ファモチジンアレルギーの原因はいくつかの側面から考えられます。

📌 免疫学的メカニズム

薬物アレルギーの多くは、体の免疫系が薬の成分を「異物(抗原)」として認識することから始まります。ファモチジンの場合、薬の分子が体内のタンパク質と結合してハプテンと呼ばれる抗原複合体を形成し、これに対して免疫系が反応します。

即時型アレルギーでは、初回の服用時に感作(免疫系が抗原を記憶する過程)が起き、2回目以降の服用でIgE抗体が反応することで肥満細胞や好塩基球からヒスタミンなどの炎症メディエーターが放出され、アレルギー症状が引き起こされます。つまり、初めて飲んだときには何も起きなくても、数回目の服用で突然アレルギーが現れるということがあります。

遅延型アレルギーでは、T細胞という免疫細胞が関与しており、薬の成分に対して細胞性免疫反応が起きます。この場合、薬を飲んでから数日後に皮膚症状(薬疹)などが現れることがあります。

▶️ 添加物による反応

薬の有効成分であるファモチジン自体だけでなく、錠剤やカプセルに含まれる添加物(賦形剤、着色料、保存料など)がアレルギーの原因となることもあります。例えば、タルク、ラクトース(乳糖)、コーンスターチ、着色剤の酸化チタン、食用色素などがアレルゲンになり得ます。乳糖不耐症や特定の食品アレルギーを持つ方は、添加物への注意も必要です。

🔹 交差反応性

ファモチジンと化学構造が似た薬物に対してアレルギーがある場合、ファモチジンでも同様の反応が起きる「交差反応」が発生することがあります。H2ブロッカーの中でも、シメチジンやラニチジンとファモチジンでは構造が若干異なりますが、注意が必要なケースもあります。医師に薬物アレルギーの既往を正確に伝えることが重要です。

📍 非免疫学的メカニズム(擬似アレルギー)

一部の薬物は、免疫反応を介さずに直接肥満細胞を刺激してヒスタミンを放出させることがあります。これは「擬似アレルギー(pseudoallergy)」と呼ばれ、アナフィラキシー様の症状(アナフィラクトイド反応)を引き起こします。厳密にはアレルギーではありませんが、症状はアレルギーと見分けがつかないことがあります。この場合、感作の過程を経ないため、初回の投与でも反応が起きることがあります。

⚠️ 5. アレルギーリスクが高い人の特徴

ファモチジンによるアレルギーは誰にでも起こり得ますが、特にリスクが高いと考えられるグループがあります。事前にリスクを把握しておくことで、より安全に薬を使用できます。

💫 過去に薬物アレルギーを経験したことがある人

一度薬物アレルギーを経験したことがある方は、別の薬でもアレルギーを起こしやすい傾向があります。特に、抗生物質(ペニシリン系、セフェム系)やNSAIDs(解熱鎮痛薬)にアレルギーがある方は注意が必要です。医師や薬剤師に過去のアレルギー歴を必ず申告しましょう。

🦠 アトピー体質やアレルギー疾患を持つ人

アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーなどのアレルギー疾患を持っている方は、薬物アレルギーを発症するリスクが若干高まるとされています。特に喘息患者では、薬の成分によって発作が誘発されることもあります。

👴 複数の薬を同時に服用している人

複数の薬を同時に服用していると、薬物相互作用が生じる可能性があり、これがアレルギー反応のリスクを高めることがあります。また、薬の種類が多いほど、どの薬がアレルギーの原因かを特定するのが難しくなります。

🔸 腎機能・肝機能が低下している人

ファモチジンは主に腎臓から排泄されます。腎機能が低下している方では、薬が体内に蓄積しやすく、副作用やアレルギーのリスクが高まる可能性があります。高齢者も腎機能が低下していることが多いため、用量調整が必要なケースがあります。

💧 特定の遺伝的背景を持つ人

薬物代謝酵素の遺伝的多型(遺伝子の個人差)によって、薬の代謝速度が異なることがあります。代謝が遅いタイプの方は薬が体内に長く留まりやすく、副作用や感作のリスクが高まる可能性があります。これは遺伝子検査などで事前に調べることができますが、一般的には広く行われていません。

Q. ファモチジンでアレルギーが出たときの対処法は?

アレルギー症状が現れたらすぐに服用を中止してください。軽度のかゆみや発疹は医師・薬剤師に相談し、広範囲の発疹や顔の腫れは速やかに医療機関を受診します。喉の腫れや呼吸困難・意識障害などの重篤な症状では、迷わず救急車を呼んでください。

🔍 6. 発症した場合の対処法と受診のタイミング

ファモチジンを服用してアレルギー症状が現れた場合、どのように対処すべきかを知っておくことは非常に重要です。症状の重さによって対応が異なります。

✨ 軽度の症状の場合

皮膚の軽いかゆみや軽度のじんましんなど、比較的軽い症状が現れた場合は、まずファモチジンの服用を中止します。症状が軽度であっても、自己判断で再び服用することは避けてください。医師や薬剤師に相談し、症状と服用との関連性について評価してもらうことが大切です。症状が数時間以内に自然に治まる場合でも、後日受診して記録に残しておくと、今後の薬の選択に役立ちます。

📌 中等度の症状の場合

広範囲に及ぶじんましんや発疹、全身のかゆみ、軽度の顔面の腫れ(むくみ)などが現れた場合は、速やかに医療機関を受診してください。服用を直ちに中止し、何の薬をいつ服用したかを記録しておきましょう。医師の指示のもと、抗ヒスタミン薬やステロイド薬などによる治療が行われることが一般的です。

▶️ 重篤な症状の場合(緊急事態)

以下の症状が現れた場合は、直ちに救急車を呼ぶか、最寄りの救急病院に行ってください。喉や舌の腫れによる呼吸困難、ゼーゼーとした呼吸(喘鳴)、急激な血圧低下(ふらつき、意識がもうろうとする)、全身の皮膚の広範な発疹と全身症状の組み合わせ、意識の消失などが緊急受診の目安となります。

アナフィラキシーが疑われる場合、エピネフリン(アドレナリン)自己注射薬(エピペン)を処方されている方はすぐに使用し、救急車を待ちます。エピペンを持っていない場合は、横になり(ただし呼吸が苦しい場合は上体を起こす)、救急車が来るまで安静にします。

🔹 受診時に伝えるべき情報

医療機関を受診する際は、以下の情報を医師に伝えると診断がスムーズになります。ファモチジンをいつから、どのくらいの量・期間服用していたか、症状がいつ、どのように現れたか、過去の薬物アレルギーの有無、現在服用している他の薬の名前(お薬手帳があると便利)、食物アレルギーや他のアレルギーの有無、基礎疾患(喘息、腎疾患など)の有無などが重要な情報となります。

📍 アレルギーの確定診断

アレルギーの確定診断のために、皮膚テスト(パッチテスト、プリックテスト)や血液検査(特異的IgE抗体検査)が行われることがあります。ただし、薬物アレルギーの確定診断は一般的なアレルギー検査よりも難しく、すべての薬物に対応した検査があるわけではありません。アレルギー専門医への紹介が必要なケースもあります。

📝 7. ファモチジン以外の選択肢

ファモチジンにアレルギーがあることが判明した場合、胃酸を抑える治療は他の薬で代替できることがほとんどです。医師と相談の上、適切な代替薬を選びましょう。

💫 他のH2受容体拮抗薬

同じH2ブロッカーに属する薬として、シメチジン(タガメット)、ラニチジン、ロキサチジン、ニザチジンなどがあります。ただし、これらの薬はファモチジンと同じクラスであるため、交差反応が生じる可能性も否定できません。特に皮膚テストや血中IgE検査でファモチジン特異的な反応が確認されている場合は、同クラスの薬への変更も慎重に行う必要があります。

なお、ラニチジンは過去に不純物(NDMA)の問題から日本国内での販売が自主回収・販売停止となっており、現在は使用できない状況です。

🦠 プロトンポンプ阻害薬(PPI)

現在、胃酸分泌を抑える薬として最も強力で広く使われているのがプロトンポンプ阻害薬(PPI)です。オメプラゾール(オメプラール)、ランソプラゾール(タケプロン)、ラベプラゾール(パリエット)、エソメプラゾール(ネキシウム)、ボノプラザン(タケキャブ)などが代表的です。これらはファモチジンとは全く異なる化学構造を持つため、ファモチジンアレルギーがある方でも使用できることがほとんどです。

ただし、PPIはH2ブロッカーと比べて即効性がやや劣り、効果が出るまでに数日かかることがあります。また、長期使用による骨密度低下、マグネシウム低下、腸内細菌叢への影響なども報告されています。医師の指示に従い、適切な期間使用することが大切です。

👴 カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)

比較的新しいタイプの胃酸分泌抑制薬として、ボノプラザン(タケキャブ)が日本でも使われています。PPIとは異なる作用機序を持ち、食事に関わらず安定した効果が得られ、即効性がある点が特徴です。ファモチジンアレルギーのある方に対する代替薬としての選択肢になり得ます。

🔸 制酸薬・粘膜保護薬

症状が軽度の場合や補助的な治療として、制酸薬(炭酸水素ナトリウム、水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム配合剤など)や粘膜保護薬(スクラルファート、レバミピドなど)が使われることがあります。これらはファモチジンとは全く異なる成分であるため、ファモチジンアレルギーがある方でも原則として使用可能です。

Q. ファモチジンアレルギーの代替薬にはどんな選択肢がありますか?

ファモチジンにアレルギーがある場合、化学構造が異なるプロトンポンプ阻害薬(PPI)のオメプラゾールやランソプラゾールが主な代替薬となります。新しいタイプのボノプラザン(P-CAB)も選択肢の一つです。自己判断せず必ず医師にご相談ください。

💡 8. ファモチジンを服用する際の注意点

ファモチジンを安全に使用するために知っておくべき注意点をまとめます。アレルギーリスクを最小化し、万が一の際に適切に対応するための情報です。

💧 服用前に確認すべきこと

処方薬・市販薬を問わず、ファモチジンを初めて使用する前には、過去の薬物アレルギー歴、現在服用中の薬(サプリメントを含む)、基礎疾患(腎疾患、肝疾患、喘息など)の有無を医師または薬剤師に伝えてください。特に市販薬として購入する場合も、薬局の薬剤師に相談することを強くお勧めします。

✨ 初回服用時の注意

ファモチジンを初めて服用する際は、服用後1〜2時間は体の状態を観察することが理想的です。皮膚のかゆみ、発疹、呼吸の違和感、顔の腫れなど、通常とは異なる症状が現れた場合は速やかに対処できるよう、自宅で安静にしておくとよいでしょう。特に過去に薬物アレルギーを経験したことがある方は、医師の監督下での初回投与が望ましいです。

📌 薬の飲み合わせについて

ファモチジンには、いくつかの薬との相互作用が知られています。例えば、一部の抗真菌薬(ケトコナゾール、イトラコナゾール)は胃酸が低下すると吸収が悪くなるため、ファモチジンとの併用で効果が減弱することがあります。また、制酸薬と同時に服用するとファモチジンの吸収に影響が出る場合があります。他の薬を服用している場合は、必ず医師・薬剤師に確認しましょう。

▶️ 添付文書の確認

薬には必ず添付文書(説明書)が付いています。「使用上の注意」や「してはいけないこと」の項目をよく読み、自分に当てはまる禁忌や注意事項がないかを確認してください。市販薬の場合は、パッケージに記載されている注意書きをしっかり読むことが大切です。

🔹 市販薬の自己判断使用について

ファモチジンを含む市販薬は、適切に使用すれば安全で便利ですが、症状が2週間以上続く場合や、繰り返し使用が必要な場合は、消化器疾患の専門的な診断を受けることが重要です。胃の症状は、胃炎や潰瘍だけでなく、悪性腫瘍が原因の場合もあります。自己判断での長期使用は症状の悪化を招く恐れがあります。

📍 特定の状況での注意

妊婦・授乳中の方は、ファモチジンの使用について必ず医師に相談してください。動物実験では胎盤移行や乳汁への移行が確認されており、安全性に関するデータが限られています。妊娠中の胃の不調については、より安全性が確認されている薬への変更や、生活習慣の改善を優先することが勧められます。高齢者や小児への使用についても、医師の指示に従い、用量を適切に調整することが必要です。

💫 お薬手帳の活用

お薬手帳は、自分が使用している薬を記録するだけでなく、アレルギー歴や副作用歴を記載しておくことができます。「ファモチジンでアレルギーが出た」という記録を残しておくことで、次回の受診時や救急時に迅速に情報を提供でき、誤った薬が処方されるリスクを減らすことができます。複数の医療機関を受診する場合も、お薬手帳は非常に役立ちます。

👨‍⚕️ 【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「ファモチジンを含む市販の胃薬を長期間ご自身で使用された後に、皮膚症状や消化器症状を訴えられる患者さんが一定数いらっしゃいます。ファモチジンは安全性の高い薬ではありますが、アレルギー反応は初回服用ではなく、繰り返し使用した後に突然現れることもあるため、普段と異なる症状を感じたらすぐに服用を中止し、医師にご相談いただくことが大切です。特に喉の腫れや呼吸のしづらさといった症状は緊急性が高いため、迷わず救急受診をしていただくようお願いしております。」

✨ よくある質問

ファモチジンでアレルギーが出やすい人はどんな人ですか?

過去に薬物アレルギーを経験したことがある方、アトピー性皮膚炎や気管支喘息などのアレルギー疾患を持つ方、腎機能が低下している方(高齢者含む)、複数の薬を同時に服用している方は、アレルギーリスクが高いとされています。該当する方は事前に医師・薬剤師へご相談ください。

ファモチジンのアレルギー症状はどんなものがありますか?

じんましんや発疹などの皮膚症状が最も多く見られます。そのほか、顔や唇・喉が急激にむくむ血管性浮腫、息苦しさや喘鳴などの呼吸器症状、さらに重篤な場合はアナフィラキシーが起こることもあります。喉の腫れや呼吸困難が現れた場合は直ちに救急受診が必要です。

ファモチジンは初回服用でアレルギーが起きることはありますか?

多くの場合、初回服用時に感作(免疫系が薬を記憶する過程)が起き、2回目以降の服用で症状が現れます。ただし、免疫反応を介さない「擬似アレルギー」の場合は初回投与でも反応が起きることがあります。普段と異なる症状を感じたら服用を中止し、医師にご相談ください。

ファモチジンにアレルギーがある場合、代わりにどんな薬が使えますか?

プロトンポンプ阻害薬(PPI)のオメプラゾールやランソプラゾールなどが代表的な代替薬です。ファモチジンとは全く異なる化学構造のため、多くの場合使用可能です。また、新しいタイプのボノプラザン(P-CAB)も選択肢の一つです。自己判断せず、必ず医師にご相談ください。

ファモチジン服用後にアレルギー症状が出たらどう対処すればよいですか?

まず服用を直ちに中止してください。軽度のかゆみや発疹であれば医師・薬剤師に相談を、広範囲の発疹や顔の腫れがある場合は速やかに医療機関を受診してください。喉の腫れや呼吸困難、意識障害など重篤な症状が現れた場合は迷わず救急車を呼び、緊急対応を求めてください。

📌 まとめ

ファモチジンは、胃酸分泌を抑える薬として広く使われており、基本的には安全性の高い薬です。しかし、どのような薬にも副作用やアレルギーのリスクはゼロではなく、ファモチジンも例外ではありません。

ファモチジンによるアレルギーは、皮膚症状(じんましん、発疹)から血管性浮腫、呼吸困難、アナフィラキシーまで幅広い症状として現れることがあります。アレルギーが疑われる症状が現れた場合は、まず服用を中止し、症状の重さに応じた適切な対応を取ることが重要です。重篤な症状(喉の腫れ、呼吸困難、血圧低下など)が現れた場合は、迷わず救急車を呼んでください。

ファモチジンにアレルギーがある場合でも、プロトンポンプ阻害薬や他の胃酸分泌抑制薬など、多くの代替薬が存在します。自己判断で薬を選ばず、必ず医師・薬剤師に相談の上、適切な治療を受けることをお勧めします。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 厚生労働省 – 薬物アレルギー・薬物過敏症に関する重篤副作用疾患別対応マニュアル(Stevens-Johnson症候群、アナフィラキシー等の重篤なアレルギー反応への対処法、薬剤性過敏症症候群DIHSの診断基準を含む)
  • 日本皮膚科学会 – 蕁麻疹・薬疹・血管性浮腫に関する診療ガイドライン(ファモチジンアレルギーで生じる皮膚症状〔じんましん、薬疹、血管性浮腫〕の診断・治療基準の参照元として適切)
  • PubMed – ファモチジンによるアレルギー・過敏症反応に関する国際的な臨床研究・症例報告(即時型・遅延型アレルギーのメカニズム、アナフィラキシー報告例、交差反応性に関するエビデンスの参照元として適切)

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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