💬 「コラーゲン配合」って書いてあるから買ったのに、なんで効果が出ないの…?
そのモヤモヤ、この記事を読めばすべて解決します。
実は、コラーゲンには「塗っても飲んでも意味がない」という衝撃の事実があります。知らないままスキンケアを続けると、お金も時間も無駄になるリスク大。この記事では、コラーゲンの正しい知識から、本当に効く方法まで科学的根拠にもとづいて一気に解説します。
目次
- 📌 コラーゲンとは何か?その正体と体内での役割
- 📌 コラーゲンの種類と肌への関わり
- 📌 コラーゲンが減少する原因と肌への影響
- 📌 食事からコラーゲンを摂取する効果と限界
- 📌 コラーゲンサプリメントの実態と選び方
- 📌 コラーゲンを増やすためのスキンケア方法
- 📌 美容医療でコラーゲンを増やすアプローチ
- 📌 コラーゲンに関するよくある誤解
- 📌 まとめ
💡 この記事のポイント
✅ コラーゲンは真皮の主成分で20代から年1〜1.5%減少する
✅ 食事ではビタミンC・亜鉛の摂取が重要
✅ スキンケアではレチノールや日焼け止めが有効
✅ 当院ではレーザー・高周波治療など個人の肌状態に合わせた対応も提供
💡 1. コラーゲンとは何か?その正体と体内での役割
コラーゲンは、体内に存在するタンパク質全体のおよそ30〜40%を占める、最も豊富なタンパク質です。ギリシャ語で「糊(にかわ)」を意味する「kolla(コラ)」と、物質や産生を表す「gennan(ゲナン)」を組み合わせた言葉が語源とされています。その名のとおり、組織と組織をつなぎ合わせるような働きをするタンパク質として、体全体を支える基盤的な役割を果たしています。
コラーゲンが多く存在する場所は、皮膚・骨・軟骨・腱・血管・歯などです。皮膚においては、真皮層の約70%をコラーゲンが占めており、皮膚の構造を維持するうえで中心的な成分となっています。真皮層に存在するコラーゲン線維は、網目状の構造を形成して肌に弾力とハリをもたらし、外部からの刺激を吸収・分散させるクッションのような働きもしています。
コラーゲンの構造的な特徴として、3本のアミノ酸鎖(ポリペプチド鎖)が互いに螺旋状に巻き合った「三重らせん構造」をとっていることが挙げられます。この独特の構造が、引っ張りに対する高い強度と柔軟性を生み出しています。コラーゲンの主なアミノ酸組成はグリシン・プロリン・ヒドロキシプロリンで、特にヒドロキシプロリンはコラーゲン特有のアミノ酸とされ、コラーゲン量を評価するマーカーとしても用いられます。
体内でコラーゲンを産生する細胞は、主に「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」と呼ばれる細胞です。線維芽細胞は真皮層に存在し、コラーゲンだけでなく、エラスチン(弾性線維)やヒアルロン酸なども産生しています。これらが組み合わさることで、肌の弾力・保湿・ハリが保たれています。
Q. コラーゲンが肌に果たす役割は何ですか?
コラーゲンは体内タンパク質の約30〜40%を占め、皮膚の真皮層の約70%を構成する主成分です。網目状のコラーゲン線維が肌に弾力とハリをもたらし、外部刺激を吸収するクッションの役割も担っています。産生は20代をピークに年1〜1.5%ずつ減少します。
📌 2. コラーゲンの種類と肌への関わり
コラーゲンには現在28種類以上が発見されており、それぞれが異なる場所で異なる機能を担っています。その中でも美容や健康の観点から特に重要とされるのが、Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型の3種類です。
Ⅰ型コラーゲンは体内で最も多く存在するコラーゲンで、皮膚・骨・腱・角膜などに豊富に含まれています。皮膚においては真皮の主成分として機能しており、肌の厚みと強度を支えています。美容分野でよく取り上げられるコラーゲンは、主にこのⅠ型コラーゲンを指していることがほとんどです。
Ⅱ型コラーゲンは、主に軟骨組織に豊富に存在します。関節の滑らかな動きを支える軟骨の主成分として、関節の健康に深く関わっています。そのため膝や股関節のケアを目的とした健康食品に多く使用されています。
Ⅲ型コラーゲンは、胎児の皮膚や成人の血管・内臓などに多く見られます。Ⅰ型コラーゲンと共存していることが多く、皮膚においては柔らかさや弾力性に寄与しています。一般的に「若い肌のコラーゲン」とも呼ばれ、加齢とともにⅠ型に置き換わっていく傾向があるとされています。
このほかにも、Ⅳ型コラーゲンは基底膜(皮膚の表皮と真皮の境界にある薄い膜)を構成し、皮膚の構造的な支持と細胞への栄養供給に関与しています。Ⅶ型コラーゲンは表皮と真皮を固定するアンカー線維として機能しており、これが失われるとたるみやシワが生じやすくなります。このようにコラーゲンはその種類ごとに役割が異なり、肌の健康を多面的に支えているのです。
✨ 3. コラーゲンが減少する原因と肌への影響
コラーゲンの産生量は20代をピークに、その後年間約1〜1.5%ずつ減少していくといわれています。30代後半から40代にかけて肌の変化を感じ始める方が多い背景には、このコラーゲンの減少が大きく関係しています。では、コラーゲンが減少する原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
まず最も大きな要因となるのが「加齢」です。年齢とともに線維芽細胞の活性が低下し、コラーゲンの産生量が減少します。また産生されたコラーゲンの質も変化し、線維の架橋(クロスリンク)が過剰になることで硬化・変性が起こりやすくなります。その結果、肌の弾力が失われ、たるみやシワが生じてきます。
次に大きな影響を持つのが「紫外線」です。紫外線(特にUV-A)は真皮深部まで到達し、コラーゲンを産生する線維芽細胞を傷つけるとともに、コラーゲンを分解する酵素(MMP:マトリックスメタロプロテアーゼ)の活性を高めます。これにより、コラーゲンの産生が抑制されながら分解が促進されるという二重のダメージが生じます。この紫外線による肌の老化は「光老化(フォトエイジング)」と呼ばれ、加齢によるものよりも深刻な影響をもたらすことがあります。日焼け止めを毎日塗ることが、美容医療の観点からも最も基本的かつ重要なエイジングケアの一つとされているのはこのためです。
「喫煙」もコラーゲン減少の大きな原因の一つです。たばこに含まれるニコチンや有害物質は、皮膚の血流を低下させて線維芽細胞への栄養供給を妨げるとともに、コラーゲンの合成を阻害します。喫煙者の肌は非喫煙者と比較してシワやくすみが生じやすいことが、複数の研究で報告されています。
「糖化(とうか)」も近年注目されているコラーゲン劣化の原因です。糖化とは、食事から摂取した余分な糖がタンパク質と結合し、「AGEs(終末糖化産物)」という物質を形成する反応です。コラーゲンが糖化すると変性・硬化が進み、本来の弾力が失われてしまいます。血糖値の急激な上昇を引き起こす食事(甘いもの・精製された炭水化物の過剰摂取)を繰り返すことが、肌の老化を加速させる一因とされています。
そのほかにも、睡眠不足・過度のストレス・栄養不足・過度のダイエットなども線維芽細胞の機能を低下させ、コラーゲンの産生に悪影響を与えるとされています。
Q. コラーゲンが減少する主な原因は何ですか?
コラーゲン減少の主な原因は、加齢・紫外線・喫煙・糖化の4つです。特に紫外線(UV-A)はコラーゲンを分解する酵素MMPを活性化し、産生抑制と分解促進の二重ダメージを引き起こします。この「光老化」は加齢より深刻な場合もあり、毎日の日焼け止めが最重要対策です。
🔍 4. 食事からコラーゲンを摂取する効果と限界
「コラーゲンが豊富な食品を食べれば肌が若返る」という考え方は広く普及していますが、実際のメカニズムはもう少し複雑です。ここでは食事によるコラーゲン摂取の科学的な実態と限界について解説します。
コラーゲンを多く含む食品として代表的なものは、豚の皮(豚足・もつ煮)・鶏の手羽・魚の皮・うなぎ・フカヒレ・牛すじなどです。これらはコラーゲンを豊富に含む食品として知られています。
ただし、食事から摂取したコラーゲンは、消化の過程でアミノ酸やペプチドに分解されてから体内に吸収されます。吸収されたアミノ酸が必ずしも「皮膚のコラーゲン合成」に使われるとは限らず、体内で最も必要とされる場所(骨・筋肉・内臓など)に優先的に使われる可能性があります。そのため「コラーゲンを食べたらそのままコラーゲンとして肌に届く」というわけではなく、食事によるコラーゲン摂取が肌に直接的な効果をもたらすかどうかについては、科学的な議論が続いています。
一方で、コラーゲンの合成に欠かせない栄養素を食事から十分に摂ることは、非常に重要です。その代表格がビタミンCです。ビタミンCはプロコラーゲンをコラーゲンに変換する際に欠かせない補酵素として機能します。ビタミンCが不足するとコラーゲンが正常に合成されず、かつてはビタミンC欠乏による「壊血病(かいけつびょう)」では皮膚や歯肉から出血が起こることが知られていました。ビタミンCを豊富に含む食品としては、パプリカ・ブロッコリー・キウイ・いちご・柑橘類などが挙げられます。
また亜鉛も、コラーゲン合成に関わる酵素の活性に必要なミネラルです。牡蠣・赤身肉・ナッツ類・豆類などに豊富に含まれています。鉄分もヒドロキシプロリンの生成に関わっており、レバー・赤身肉・ほうれん草などから摂取できます。
つまり食事の面では、コラーゲンそのものを直接摂取するよりも、コラーゲン合成をサポートする栄養素(ビタミンC・亜鉛・鉄など)をバランスよく摂ることが、肌の健康維持においてより重要である可能性があります。

💪 5. コラーゲンサプリメントの実態と選び方
コラーゲンサプリメントは現在、粉末・錠剤・ゼリー・ドリンクなどさまざまな形態で市場に流通しています。その多くは「加水分解コラーゲン(コラーゲンペプチド)」として製造されており、大型のコラーゲン分子を酵素によって低分子化したものです。低分子化することで消化吸収率が高まるとされており、通常のコラーゲンよりも体内に取り込まれやすい形になっています。
コラーゲンペプチドの摂取が肌に与える効果については、近年複数の臨床試験が行われています。例えば2014年に「Skin Pharmacology and Physiology」誌に掲載された研究では、コラーゲンペプチドを8週間摂取した女性グループにおいて、肌の弾力性が有意に改善したことが報告されました。また別の研究では、コラーゲンペプチドが線維芽細胞を刺激してコラーゲン産生を促す可能性が示唆されています。
ただし、これらの研究は規模が小さいものや、メーカーが資金提供した研究が多いという点も考慮する必要があります。コラーゲンサプリメントの効果については「一定の根拠はあるが、さらなる検証が必要」というのが現状の科学的評価です。サプリメントに劇的な効果を期待するよりも、日常の食事・睡眠・紫外線対策との組み合わせで考えることが大切です。
コラーゲンサプリメントを選ぶ際のポイントとしては、以下の点に注目するとよいでしょう。まず「コラーゲンペプチド(加水分解コラーゲン)」と明記されているものを選ぶことです。低分子化されていることで吸収率が高まります。次に、1日の摂取量として2500〜10000mg程度が多くの研究で用いられているため、含有量を確認することも重要です。また、コラーゲン合成に必要なビタミンCが一緒に配合されているものや、ビタミンCを別途摂取できる製品を合わせて選ぶと、より効果が期待できます。さらに、第三者機関による品質検査が行われているものや、GMP(医薬品製造管理および品質管理基準)認定を受けた工場で製造されているものを選ぶと安心です。
Q. コラーゲン合成を助ける食事のポイントは?
食事から摂取したコラーゲンは消化でアミノ酸に分解されるため、そのまま肌に届くわけではありません。それよりも、コラーゲン合成の補酵素となるビタミンC(パプリカ・キウイ)、酵素活性に必要な亜鉛(牡蠣・ナッツ)、ヒドロキシプロリン生成に関わる鉄をバランスよく摂ることが効果的です。
🎯 6. コラーゲンを増やすためのスキンケア方法
スキンケアの観点からコラーゲンにアプローチする方法はいくつかあります。ただし、コラーゲン分子は非常に大きいため、化粧品として外から塗布してもそのまま皮膚の深部(真皮)に浸透することはほぼありません。したがって、コラーゲン配合のクリームや美容液を使っても、コラーゲンが直接補充されるわけではないのです。では、スキンケアでどのようにコラーゲンにアプローチできるのでしょうか。
最も科学的根拠が豊富なアプローチは、レチノイン酸(レチノール)の使用です。レチノールはビタミンAの誘導体で、線維芽細胞を活性化してコラーゲン産生を促進する効果が複数の研究で示されています。また、MMPによるコラーゲン分解を抑制する効果も報告されています。市販の化粧品にはレチノールとして配合されており、医療機関では濃度の高いトレチノイン(レチノイン酸)が処方されます。使い始めは皮膚が赤くなったりむけたりすることがあるため、少量から始めて徐々に慣らしていくことが重要です。
ナイアシンアミド(ビタミンB3)も、コラーゲン産生をサポートする成分として注目されています。線維芽細胞の活性化を促すほか、肌のバリア機能の改善・毛穴の目立ちの軽減・くすみの改善など、多面的な美肌効果が報告されています。刺激が少ないため、多くの人が使いやすい成分の一つです。
ビタミンC誘導体もスキンケアにおいて重要な成分です。抗酸化作用によって紫外線ダメージから肌を守るとともに、コラーゲン合成に必要な補酵素として機能します。ただし純粋なビタミンCは不安定で酸化しやすいため、安定性を高めたビタミンC誘導体(アスコルビルグルコシド・アスコルビン酸リン酸エステルなど)が化粧品に用いられます。
ペプチドも近年スキンケア成分として注目されています。コラーゲンペプチド(特定のアミノ酸配列をもつ小さなタンパク質断片)が線維芽細胞に作用してコラーゲン産生を刺激するという仕組みが研究されています。マトリキシル(パルミトイル-ペンタペプチド-4)やアルジレリンなど、複数のペプチドが化粧品に配合されるようになっています。
スキンケアにおいて最も重要な習慣の一つは、毎日の紫外線対策です。SPF30以上・PA+++以上の日焼け止めを朝に塗り、必要に応じて塗り直すことで、コラーゲンを分解する紫外線ダメージから肌を守ることができます。これは美容医療の専門家も口をそろえて推奨する、最もコストパフォーマンスの高いエイジングケアです。
💡 7. 美容医療でコラーゲンを増やすアプローチ
スキンケアや食事だけでは改善しにくいコラーゲン減少に対して、美容医療ではより直接的なアプローチが可能です。近年はテクノロジーの進化により、さまざまな治療法が選択できるようになっています。
フラクショナルレーザーは、皮膚に微細な熱傷(熱による小さな穴)を格子状に生じさせることで、自然な治癒過程でコラーゲン産生を促す治療法です。アブレイティブ(表皮を削る)タイプとノンアブレイティブ(表皮を保ちながら真皮に作用する)タイプがあり、目的や肌の状態に応じて使い分けられます。シワ・毛穴の開き・肌のキメの改善などに効果が期待されます。
高周波(RF:ラジオ波)治療は、皮膚に高周波エネルギーを照射して真皮を加熱し、コラーゲンの収縮・再構築・新たな産生を促す治療法です。サーマクール・ポテンツァ・ニードルRFなどが代表的な機器として知られています。肌のたるみ改善や引き締め効果に優れており、ダウンタイムが比較的少ないことが特徴です。
HIFU(高密度集束超音波)は、超音波エネルギーを皮膚の特定の深さに集中させてコラーゲンの収縮・産生を促す治療法です。ウルセラ・ダブロなどが知られており、SMAS筋膜層(表情筋の浅い筋膜)に作用できる点が特徴です。顔全体のたるみ改善やリフトアップ効果が期待でき、ダウンタイムが少ないことが人気の理由の一つです。
ボトックス注射は直接コラーゲンを増やすわけではありませんが、表情筋の動きを抑制することで、繰り返しの筋肉の動きによってできるシワの形成を防ぎます。その結果、コラーゲン線維への機械的なストレスを軽減し、肌の老化を緩やかにする効果があります。
ヒアルロン酸注射はコラーゲンを直接増やす治療ではありませんが、失われたボリュームを補い、肌のハリと弾力を改善します。一部のヒアルロン酸製剤は線維芽細胞を刺激してコラーゲン産生を促す効果も報告されています。
PRP(多血小板血漿)療法は、自分の血液から採取した血小板を濃縮したものを皮膚に注入する治療法です。血小板に含まれる成長因子が線維芽細胞を活性化し、コラーゲン産生を促すとされています。自分の血液を使うため拒絶反応が起きにくい点が特徴です。
マイクロニードリング(ダーマローラー・ダーマペン)は、微細な針で皮膚に無数の穿刺を行い、皮膚の自然な治癒機構を活性化してコラーゲン産生を促す治療法です。治療後に成長因子やビタミンC・レチノールなどを導入することで相乗効果が期待できます。繰り返し行うことで肌のキメや毛穴の改善、シワの軽減が見込まれます。
これらの治療はそれぞれ効果・ダウンタイム・費用が異なります。自分の肌の状態や悩み、生活スタイルに合った治療を選ぶために、まず信頼できる美容医療機関でカウンセリングを受けることをおすすめします。
Q. スキンケアでコラーゲン産生を促す成分は?
コラーゲン配合化粧品を塗布しても分子が大きすぎて真皮には届きません。産生を促すには、線維芽細胞を活性化するレチノール、抗酸化とコラーゲン合成を支えるビタミンC誘導体、バリア機能も改善するナイアシンアミドが科学的根拠のある有効成分です。毎日の日焼け止めも必須のケアです。
📌 8. コラーゲンに関するよくある誤解

コラーゲンについては、広告や口コミによってさまざまな誤解が生まれています。ここでは、よくある誤解を整理して正確な知識を補足します。
誤解① 「コラーゲン入りの化粧品を塗れば真皮にコラーゲンが補充される」
これは正確ではありません。コラーゲン分子の大きさ(分子量)は約30万ダルトンと非常に大きく、皮膚のバリア機能を通過して真皮まで到達することはほぼ不可能です。コラーゲン配合の化粧品を塗った場合、肌表面に留まって保湿効果をもたらすことはありますが、真皮のコラーゲンが直接補われるわけではありません。コラーゲンの産生を促すには、前述のような成分(レチノール・ビタミンC・ペプチドなど)や治療法が有効です。
誤解② 「コラーゲンを多く食べれば肌がプルプルになる」
食事から摂取したコラーゲンは消化されてアミノ酸に分解されるため、食べたコラーゲンがそのまま肌のコラーゲンになるわけではありません。ただし、コラーゲンペプチドの形での摂取は一定の効果を示す研究もあり、「まったく意味がない」とも言い切れません。食事においては、コラーゲンそのものよりもコラーゲン合成を助けるビタミンCや亜鉛を意識したほうが効果的である可能性があります。
誤解③ 「コラーゲンドリンクを飲めばすぐに効果が出る」
コラーゲンの産生や皮膚の変化には時間がかかります。コラーゲンサプリメントの臨床試験でも、多くの場合4〜12週間の継続摂取後に効果が評価されています。「飲んだ翌日から肌がプルプルになった」という感覚は、多くの場合ヒアルロン酸など他の保湿成分の効果か、プラセボ効果(思い込みによる効果)の可能性が高いです。
誤解④ 「コラーゲンはたっぷり摂れば摂るほどよい」
コラーゲン(タンパク質)の過剰摂取は、腎臓への負担を増やす可能性があります。特に腎機能に問題がある方は注意が必要です。また、特定の栄養素に偏ることで他の栄養素が不足するリスクもあります。バランスのよい食事を基本としながら、不足分をサプリメントで補う程度の考え方が適切です。
誤解⑤ 「若いうちはコラーゲンケアは必要ない」
コラーゲンの減少は20代から始まっています。また、紫外線によるダメージは若い頃から蓄積されます。エイジングケアは「老けてから始めるもの」ではなく、「老化を予防するために早くから始めるもの」です。20代から日焼け止めをしっかり塗り、バランスのよい食生活を維持することが、将来の肌の状態に大きく影響します。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「コラーゲンについてのご相談は当院でも非常に多く、「コラーゲンを塗れば補充される」「食べればそのまま肌に届く」といった誤解を持ったまま来院される方が少なくありません。実際には、日々の紫外線対策とビタミンCや亜鉛を意識したバランスのよい食生活が、コラーゲンを守るうえでの最も基本的かつ効果的なアプローチです。より積極的なケアをご希望の方には、お一人おひとりの肌の状態に合わせてレーザーや高周波治療などもご提案できますので、まずはお気軽にご相談ください。」
✨ よくある質問
いいえ、補充されません。コラーゲン分子は分子量が約30万ダルトンと非常に大きく、皮膚のバリア機能を通過して真皮まで届くことはほぼ不可能です。塗布した場合は肌表面で保湿効果をもたらす程度にとどまります。コラーゲン産生を促したい場合は、レチノールやビタミンC誘導体などの成分が有効です。
コラーゲンの産生量は20代をピークに、その後年間約1〜1.5%ずつ減少していくといわれています。30代後半から40代にかけて肌のたるみやシワを感じ始める方が多いのはこのためです。なお、紫外線によるダメージは若い頃から蓄積されるため、20代からの日焼け止め習慣が将来の肌状態に大きく影響します。
食べたコラーゲンは消化の過程でアミノ酸に分解されるため、そのまま肌のコラーゲンになるわけではありません。食事面では、コラーゲンそのものよりも、コラーゲンの合成を助けるビタミンC(パプリカ・キウイなど)や亜鉛(牡蠣・ナッツ類など)をバランスよく摂ることのほうが、肌の健康維持においてより効果的である可能性があります。
以下の点を確認するとよいでしょう。①「コラーゲンペプチド(加水分解コラーゲン)」と明記されているもの(吸収率が高い)、②1日の含有量が2500〜10000mg程度のもの、③コラーゲン合成に必要なビタミンCが一緒に配合されているもの、④第三者機関による品質検査やGMP認定工場で製造されているもの。ただし過大な効果は期待せず、食事や睡眠との組み合わせで考えることが大切です。
主な治療法として、フラクショナルレーザー(熱による治癒過程でコラーゲン産生を促進)、高周波(RF)治療(真皮を加熱してたるみを改善)、HIFU(超音波でSMAS筋膜層に作用しリフトアップ)、マイクロニードリング(微細な針で治癒機構を活性化)などがあります。当院では肌の状態や悩みに合わせた治療をご提案していますので、まずはカウンセリングにてご相談ください。
🔍 まとめ
コラーゲンは、私たちの肌の弾力・ハリ・厚みを支える重要なタンパク質です。加齢・紫外線・喫煙・糖化などさまざまな要因によって減少し、その結果シワ・たるみ・肌のハリ不足といった変化が生じます。
コラーゲンへのアプローチとして、食事面ではコラーゲンそのものを摂取することよりも、コラーゲン合成に必要なビタミンC・亜鉛・鉄などをバランスよく摂ることが重要です。サプリメントとしてはコラーゲンペプチドに一定の効果を示す研究があるものの、過大な期待は禁物です。スキンケアではレチノール・ビタミンC誘導体・ナイアシンアミドなど科学的根拠のある成分を活用すること、そして毎日の日焼け止めが最も基本的かつ重要なコラーゲン保護策です。
より積極的にコラーゲンを増やしたい場合には、フラクショナルレーザー・高周波治療・HIFU・マイクロニードリングなどの美容医療が効果的な選択肢となります。これらの治療は専門医の診断のもと、自分の肌状態に合ったものを選ぶことが大切です。
コラーゲンを正しく理解し、食事・スキンケア・生活習慣・必要に応じた美容医療を組み合わせることで、長期的な肌の健康と美しさを維持することができます。まずは毎日の日焼け止めとバランスのとれた食生活という基本から見直してみることをおすすめします。肌の悩みが気になる方は、ぜひ一度美容皮膚科や美容医療機関でご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – コラーゲンの皮膚における役割、光老化(紫外線によるコラーゲン分解)、加齢に伴う皮膚変化に関する科学的根拠の参照
- PubMed – コラーゲンペプチドの肌弾力改善効果に関する臨床試験(Skin Pharmacology and Physiology誌掲載研究など)およびレチノール・ビタミンCのコラーゲン産生促進効果に関する査読済み論文の参照
- 厚生労働省 – コラーゲンサプリメント(健康食品・機能性表示食品)の効果・安全性に関する情報、過剰摂取リスクおよび栄養バランスに関する公的見解の参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務