粉瘤

脇の下のしこりが押すと痛い原因と対処法|受診の目安も解説

ふとした拍子に脇の下にしこりを感じて、押すと痛い…そんな経験、ありませんか?

「これって何?」「病院に行くべき?」と不安になるのは当然です。この記事を読めば、原因・受診すべきタイミング・自己チェック法がまるっとわかります。

⚠️ 読まないでいると…「ただの疲れかな」と放置して、実は治療が必要な状態だったというケースも。まず30秒だけ、以下をチェックしてみてください👇

💬 こんな症状ありませんか?

✅ 脇の下にしこりがある

✅ 押すと痛みがある

2週間以上、しこりが消えない

✅ しこりが急に大きくなってきた気がする

⚠️ 1つでも当てはまったら、この記事を最後まで読んでください!

脇の下はリンパ節が集中している部位で、体の異変が現れやすい場所。しこりの原因は一時的なものから、医療機関での治療が必要なものまで幅広く存在します。

🚨 こんな方は今すぐ受診を!

🔸 しこりが2週間以上続いている

🔸 急速にしこりが大きくなっている

🔸 発熱・体重減少など全身症状がある

→ 皮膚科・乳腺外科への早期受診が強く推奨されます

📋 この記事でわかること

📌 脇の下のしこりが痛い原因(リンパ節炎・粉瘤・毛嚢炎・副乳・脂肪腫…)

📌 乳がん・悪性リンパ腫など見逃せない疾患のサイン

📌 自分でできるセルフチェックの方法

📌 受診すべきタイミングと診察内容


目次

  1. 脇の下のしこりとはどんな状態か
  2. 脇の下のしこりが押すと痛い原因一覧
  3. リンパ節の腫れによるしこり
  4. 粉瘤(アテローム)によるしこり
  5. 汗腺や毛穴のトラブルによるしこり
  6. 副乳によるしこり
  7. 脂肪腫によるしこり
  8. 乳がんや悪性リンパ腫など注意が必要な疾患
  9. 自己チェックの方法と注意点
  10. 受診の目安とタイミング
  11. 診察では何を調べるのか
  12. 脇の下のしこりを予防するために
  13. まとめ

この記事のポイント

脇の下のしこりが押すと痛い原因はリンパ節炎・粉瘤・毛嚢炎・副乳・脂肪腫などが多く、大半は良性だが乳がんや悪性リンパ腫の可能性もあるため、2週間以上続く場合や急速な増大・全身症状を伴う場合は皮膚科・乳腺外科への早期受診が推奨される。

💡 脇の下のしこりとはどんな状態か

脇の下(腋窩:えきか)には、リンパ節、汗腺、皮脂腺、筋肉、脂肪組織など、さまざまな組織が密集しています。日常的に摩擦が生じやすい部位でもあり、皮膚トラブルが起きやすい場所でもあります。

「しこり」とは、皮膚の下に感じられる硬い塊のことを指します。大きさや硬さ、可動性(触れた際に動くかどうか)、痛みの有無などは、原因によって大きく異なります。押すと痛みを感じるしこりは、炎症を伴っていることが多く、何らかの原因で組織が刺激を受けているサインといえます。

しこりそのものは症状のひとつであり、原因となる疾患や状態を特定することが重要です。自己判断で放置することなく、気になる場合は医療機関への相談を検討することが大切です。

Q. 脇の下のしこりが押すと痛い主な原因は何ですか?

脇の下のしこりが押すと痛い場合、炎症を伴っていることが多く、主な原因はリンパ節炎、炎症性粉瘤、毛嚢炎、汗腺炎、副乳、脂肪腫などです。これらの多くは良性疾患ですが、乳がんや悪性リンパ腫が原因となるケースもあるため、自己判断での放置は避けるべきです。

📌 脇の下のしこりが押すと痛い原因一覧

脇の下のしこりが押すと痛い場合、考えられる原因はひとつではありません。主な原因として以下のものが挙げられます。

  • リンパ節の腫れ(リンパ節炎)
  • 粉瘤(アテローム)
  • 汗腺のトラブル(汗腺炎・膿瘍)
  • 毛嚢炎(もうのうえん)
  • 副乳
  • 脂肪腫
  • 乳がんのリンパ節転移
  • 悪性リンパ腫

それぞれの特徴と見分け方のポイントについて、以下で詳しく説明していきます。

✨ リンパ節の腫れによるしこり

脇の下には20〜40個ほどのリンパ節が集まっています。リンパ節は免疫系の重要な組織であり、細菌やウイルスなどの異物が侵入してきたときに反応して腫れることがあります。これをリンパ節炎と呼びます。

リンパ節が腫れてしこりとして感じられる場合、押すと痛みを伴うことが多いのが特徴です。腕や胸部、背中の皮膚に感染やけががある場合、そのリンパを受け持つ脇のリンパ節が腫れやすくなります。また、風邪やインフルエンザなどの全身感染症の際にも腫れることがあります。

リンパ節炎によるしこりは、感染が治まるとともに自然に縮小することが多いですが、2週間以上しこりが続く場合や発熱・倦怠感などの全身症状を伴う場合は医療機関を受診することが望ましいです。

また、猫ひっかき病(猫に引っかかれたり噛まれたりした後に起こる感染症)も脇のリンパ節腫脹を引き起こすことが知られています。ペットを飼っている方は原因のひとつとして頭に入れておくとよいでしょう。

🔍 粉瘤(アテローム)によるしこり

粉瘤(ふんりゅう)とは、皮膚の中に袋状の組織ができ、その中に皮脂や角質などが蓄積された良性の腫瘤のことです。アテローム、表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)とも呼ばれます。脇の下は皮脂腺が多く、毛嚢(もうのう)も密集しているため、粉瘤ができやすい部位のひとつです。

粉瘤は通常、痛みを伴わないことが多いのですが、細菌が感染して炎症を起こすと赤く腫れ、押すと強い痛みを感じるようになります。これを炎症性粉瘤と呼びます。炎症が進むと膿が溜まり、自然に破裂して膿が出ることもあります。

粉瘤の特徴としては、皮膚の表面に小さな開口部(臍点:さいてん)が見られることがある点です。また、触ると弾力があり、動かすことができる場合が多いです。

炎症を起こした粉瘤に対しては、抗生物質の投与や切開して膿を排出する処置が行われます。根本的な治療としては、炎症が落ち着いた後に袋ごと摘出する手術が必要です。自分で潰したり針で刺したりすることは、感染を悪化させるリスクがあるため絶対に避けてください。

Q. 粉瘤を自分で潰してはいけない理由は何ですか?

粉瘤を自分で潰したり針で刺したりすると、細菌感染がさらに広がり炎症が悪化するリスクがあります。炎症性粉瘤には抗生物質の投与や切開による膿の排出など適切な医療処置が必要です。根本的な治療は炎症鎮静後の外科的摘出手術となるため、必ず医療機関を受診してください。

💪 汗腺や毛穴のトラブルによるしこり

脇の下には多くの汗腺(エクリン腺・アポクリン腺)が存在します。汗腺や毛嚢が細菌感染を起こすと、しこりや痛みの原因になります。

毛嚢炎は毛穴に細菌が侵入して起こる感染症で、赤く盛り上がった小さなしこりとして現れます。押すと痛みを感じることが多く、膿を伴うこともあります。脇の下は皮膚同士が擦れ合いやすく、除毛処理(カミソリ・脱毛など)によって毛穴が傷つきやすいため、毛嚢炎が起きやすい部位です。

化膿性汗腺炎(慢性膿皮症)は、毛嚢と汗腺が慢性的に炎症を起こす疾患です。繰り返しの炎症によってトンネル状の瘻孔(ろうこう)が形成されることもあり、難治性の場合もあります。肥満、喫煙、摩擦などがリスク因子として知られています。脇の下、鼠径部、臀部などに好発します。

これらのトラブルには、清潔を保つこと、適切な除毛方法を選ぶこと、肌を傷つけないよう注意することが予防につながります。症状が強い場合や繰り返す場合は皮膚科を受診しましょう。

🎯 副乳によるしこり

副乳(ふくにゅう)とは、正常な乳腺以外の場所に存在する乳腺組織のことです。人間の祖先には複数の乳腺があったとされており、その痕跡として副乳が形成されることがあります。発生頻度は約1〜2%とされており、決して珍しくない状態です。

副乳は乳腺の発生ラインである「乳腺稜(にゅうせんりょう)」と呼ばれる部位、つまり腋窩から鼠径部にかけての線上に生じやすく、特に脇の下に多くみられます。副乳は脂肪組織だけの場合もあれば、乳腺組織を含む場合もあります。

乳腺組織を含む副乳は、月経周期や妊娠・授乳の影響を受けて変化します。月経前後や妊娠中に脇の下が張ったり、押すと痛むしこりとして感じられたりすることがあります。授乳中には母乳が分泌されることもあります。

副乳そのものは良性であり、必ずしも治療が必要なわけではありませんが、正常の乳腺と同様に乳がんが発生するリスクがゼロではないため、しこりの変化には注意が必要です。痛みが強い場合や大きくなってきた場合は、外科的な切除が検討されることもあります。

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💡 脂肪腫によるしこり

脂肪腫(しぼうしゅ)は、皮下脂肪組織が異常増殖してできる良性の腫瘍です。柔らかくて境界明瞭、可動性があるのが特徴で、脇の下を含む全身のさまざまな部位に発生します。

脂肪腫は基本的には痛みを伴わないことが多いですが、大きくなって周囲の神経や組織を圧迫した場合、または炎症を起こした場合(炎症性脂肪腫)には押すと痛みを感じることがあります。

脂肪腫は悪性化することはほとんどなく、経過観察で対応することも多いですが、急激に大きくなる、硬さが増す、痛みが強くなるなどの変化がある場合は悪性腫瘍(脂肪肉腫)との鑑別が必要なため、専門医を受診することが大切です。

治療が必要な場合は外科的切除が行われます。再発することもあるため、術後の経過観察も重要です。

Q. 副乳とは何か?脇の下との関係を教えてください。

副乳とは正常な乳腺以外の場所に存在する乳腺組織で、発生頻度は約1〜2%です。脇の下に生じやすく、乳腺組織を含む場合は月経周期や妊娠の影響を受け、月経前に張りや押すと痛むしこりとして現れることがあります。副乳自体は良性ですが、乳がん発生リスクがゼロではないため変化に注意が必要です。

📌 乳がんや悪性リンパ腫など注意が必要な疾患

脇の下のしこりの多くは良性のものですが、中には悪性の疾患が隠れているケースもあります。以下の疾患については特に注意が必要です。

✅ 乳がんのリンパ節転移

乳がんは乳腺組織から発生するがんで、進行すると脇の下のリンパ節に転移することがあります。乳がんによるリンパ節転移のしこりは、硬くて動きにくく(可動性が低い)、痛みを伴わないことが多いですが、炎症を伴う場合は押すと痛みを感じることもあります。

乳がんは女性に多い疾患ですが、男性にも発生することがあります。乳房のしこりや乳頭からの分泌物などの症状を伴うことがありますが、脇のしこりが最初の症状となる場合もあります。

📝 悪性リンパ腫

悪性リンパ腫はリンパ組織から発生するがんで、リンパ節が腫大する疾患です。ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に大別されます。脇の下のリンパ節が腫れてしこりとして触れることがあります。

悪性リンパ腫によるリンパ節腫大は、通常は痛みを伴わないことが多いですが、急速に増大する場合や発熱・寝汗・体重減少(B症状と呼ばれる)などを伴う場合は注意が必要です。

🔸 悪性腫瘍のしこりの特徴

悪性腫瘍のしこりには以下のような特徴があることが多いです。ただし、これらの特徴だけで判断することはできず、医療機関での検査が必要です。

  • 硬くて石のような感触
  • 皮膚や周囲の組織との癒着(動かしにくい)
  • 表面が不整形(ごつごつしている)
  • 急速に大きくなる
  • 2cm以上のサイズ
  • 2〜4週間以上持続する
  • 発熱、体重減少、倦怠感などの全身症状を伴う

上記の特徴がある場合は自己判断せず、できるだけ早めに医療機関を受診することが重要です。

✨ 自己チェックの方法と注意点

脇の下のしこりに気づいたら、まず自分でいくつかの点を確認しておくと、医療機関での診察がスムーズになります。ただし、自己チェックはあくまで補助的なものであり、医療機関での診察に代わるものではないことを念頭に置いてください。

⚡ チェックしておきたいポイント

しこりに気づいたときに確認しておきたいのは以下の点です。

いつ気づいたか、どのくらいの期間しこりがあるかを記録しておきましょう。しこりの大きさは目安として何センチくらいかを確認します。押したときの感触(硬い・柔らかい・弾力がある)や、触れたときに動くかどうかも重要な情報です。

痛みの程度(常に痛いのか、押したときだけ痛いのか)や、皮膚の状態(赤みや熱感、腫れがあるかどうか)も記録しておくとよいでしょう。また、最近の体調変化(発熱、体重減少、倦怠感など)も併せて確認しておきましょう。

女性の場合は月経周期との関連(月経前に大きくなるなど)も確認しておくと有用な情報になります。

🌟 自己チェック時の注意点

しこりを何度も押したり強く触りすぎたりすることは、炎症を悪化させる可能性があります。また、しこりを自分で潰そうとしたり、針などで刺したりすることは感染を広げるリスクがあるため絶対にやめてください。

しこりの存在に気づいたら、過度に不安になる必要はありませんが、軽視して放置することも避けるべきです。適切なタイミングで医療機関を受診することが最善の対応です。

🔍 受診の目安とタイミング

「このしこりはいつ病院に行けばいいのか」と迷う方も多いでしょう。以下に、受診を検討すべきタイミングの目安をまとめます。

💬 すぐに受診すべき場合

しこりに加えて38度以上の発熱がある場合、しこりが急速に大きくなっている場合、皮膚が赤く腫れて非常に強い痛みがある場合(化膿性炎症の可能性)は、できるだけ早めに医療機関を受診することをお勧めします。また、全身の倦怠感や著しい体重減少、寝汗などの全身症状を伴う場合も速やかな受診が必要です。

✅ 数日以内に受診すべき場合

しこりが痛みを伴いながら2週間以上続いている場合、しこりが徐々に大きくなっている場合、硬くて動かないしこりを触れる場合は早めの受診が必要です。

📝 経過観察しながら受診を検討する場合

風邪や感染症の後に腫れた場合で、2〜4週間で自然に小さくなっている場合は、まず経過観察でよいこともあります。ただし、2〜4週間経っても改善が見られない場合は受診を検討してください。

🔸 何科を受診すればよいか

脇の下のしこりを最初に診てもらう場合は、皮膚科か外科(一般外科・乳腺外科)が適しています。粉瘤や毛嚢炎など皮膚に関わる疾患が疑われる場合は皮膚科へ、乳がんや副乳などが疑われる場合は乳腺外科へ、リンパ節腫脹が疑われる場合は内科や外科へ相談するのがよいでしょう。

迷った場合は、まずかかりつけ医に相談し、必要に応じて専門科に紹介してもらうことも一つの方法です。

Q. 脇の下のしこりはどのくらいで病院に行くべきですか?

しこりが2週間以上続く場合は医療機関の受診を推奨します。38度以上の発熱、急速な増大、硬くて動かない、体重減少や倦怠感など全身症状を伴う場合はすぐに受診が必要です。受診先は皮膚トラブルなら皮膚科、乳がんや副乳が疑われる場合は乳腺外科が適しています。迷う場合はかかりつけ医への相談も有効です。

💪 診察では何を調べるのか

医療機関を受診した際、医師はさまざまな方法でしこりの原因を調べます。どのような検査が行われるのかを知っておくと、受診時の不安が和らぐかもしれません。

⚡ 問診

まず問診では、しこりにいつ気づいたか、痛みの程度や性質、大きさの変化、発熱などの全身症状の有無、既往歴や服用中の薬、女性の場合は月経状況や妊娠歴などについて質問されます。できるだけ詳しく答えることで、診断の精度が上がります。

🌟 視診・触診

医師は実際にしこりを見て触れて確認します。しこりの位置、大きさ、形状、硬さ、可動性、皮膚との癒着の有無、周囲の皮膚の状態(赤み・熱感など)などを評価します。乳腺疾患が疑われる場合は、乳房全体の診察も行われます。

💬 画像検査

超音波検査(エコー)は、しこりの内部構造を調べるのに最もよく使われる検査です。放射線被曝がなく、痛みもないため、第一選択として行われることが多いです。しこりが液体を含んでいるか固形かを確認したり、血流の有無を調べたりすることができます。

乳がんの精査が必要な場合は、マンモグラフィー(乳房X線撮影)も行われることがあります。リンパ腫などが疑われる場合はCTスキャンやMRIが追加されることもあります。

✅ 血液検査

炎症の程度(CRP値や白血球数)、感染症の有無、腫瘍マーカーなどを確認するために血液検査が行われることがあります。

📝 病理検査(生検)

悪性疾患が疑われる場合は、針でしこりから細胞や組織を採取して顕微鏡で調べる病理検査(生検・バイオプシー)が行われます。確定診断のために必要な検査です。

🎯 脇の下のしこりを予防するために

すべての原因を予防することはできませんが、生活習慣の改善によってリスクを減らせるものもあります。

🔸 皮膚を清潔に保つ

脇の下は汗をかきやすく、細菌が繁殖しやすい環境です。毎日の入浴やシャワーで清潔を保つことが、毛嚢炎や汗腺炎などの皮膚トラブルを予防する基本です。ただし、洗いすぎると皮膚のバリア機能が低下するため、適度な洗浄を心がけましょう。

⚡ 除毛・脱毛の注意点

カミソリによる除毛は皮膚を傷つけやすく、毛嚢炎や感染のリスクがあります。電気シェーバーを使う、刃の替え時を守る、除毛後は保湿ケアをするなどの注意が必要です。医療機関での脱毛を選択することも、長期的に見て皮膚トラブルを減らす選択肢のひとつです。

🌟 刺激を避ける

化学繊維やきつい衣類による摩擦が繰り返されると、皮膚や汗腺に刺激を与えることがあります。通気性のよい素材の衣服を選ぶことや、制汗剤の成分に敏感な場合はかぶれが出にくいものを選ぶことも大切です。

💬 定期的な乳がん検診

特に女性の場合、脇のしこりと乳がんは関連することがあります。日本では40歳以上の女性に2年に1回のマンモグラフィー検診が推奨されています。また、自己検診(自分で乳房や脇を触れて変化を確認する習慣)も大切です。

✅ 生活習慣の見直し

化膿性汗腺炎のリスク因子として知られている肥満や喫煙を避けることも、汗腺トラブルの予防につながります。バランスのとれた食事、適度な運動、禁煙は、皮膚の健康だけでなく免疫機能の維持にも役立ちます。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、脇の下のしこりを主訴にご来院される患者様の多くが、粉瘤や毛嚢炎など皮膚由来の良性疾患であるケースが多い印象ですが、自己判断で長期間放置された結果、炎症が進行して処置が複雑になってしまうケースも少なくありません。しこりに気づいたら、まず「押すと痛いかどうか」「大きさが変化しているかどうか」を意識して観察していただき、2週間以上続くようであれば早めにご相談いただくことをお勧めします。悪性疾患との鑑別が必要な場合もありますので、患者様が不安を抱えたまま過ごされないよう、当院では超音波検査なども活用しながら丁寧に診察してまいります。」

💡 よくある質問

脇の下のしこりが押すと痛い場合、どんな原因が考えられますか?

押すと痛みがあるしこりは、炎症を伴っていることが多く、主な原因としてリンパ節炎、粉瘤(炎症性)、毛嚢炎、汗腺炎、副乳、脂肪腫などが挙げられます。多くは良性疾患ですが、乳がんや悪性リンパ腫が原因となるケースもあるため、自己判断での放置は避けることが大切です。

脇のしこりはどのくらい続いたら病院に行くべきですか?

しこりが2週間以上続く場合は医療機関の受診をお勧めします。また、38度以上の発熱がある、急速に大きくなっている、硬くて動かない、体重減少や倦怠感など全身症状を伴う場合はすぐに受診してください。アイシークリニックでも相談を受け付けています。

脇のしこりは何科を受診すればよいですか?

粉瘤や毛嚢炎など皮膚トラブルが疑われる場合は皮膚科、乳がんや副乳が疑われる場合は乳腺外科、リンパ節の腫れが疑われる場合は内科や外科が適しています。迷う場合はまずかかりつけ医に相談し、専門科へ紹介してもらう方法もあります。

粉瘤を自分で潰してもよいですか?

絶対に避けてください。自分で潰したり針で刺したりすると、感染がさらに広がり、炎症が悪化するリスクがあります。炎症を起こした粉瘤には、抗生物質の投与や切開による膿の排出などの適切な処置が必要です。根本的な治療は炎症が落ち着いた後の外科的摘出手術になります。

脇の下にしこりができないよう予防する方法はありますか?

毎日の入浴で清潔を保つこと、カミソリ使用時に皮膚を傷つけないよう注意すること、通気性のよい衣服を選ぶことが基本的な予防策です。また、肥満や喫煙は汗腺炎のリスクを高めるため生活習慣の見直しも有効です。女性は定期的な乳がん検診や自己検診の習慣も大切です。

📌 まとめ

脇の下にしこりができて押すと痛い場合、その原因はリンパ節炎、粉瘤、毛嚢炎・汗腺炎、副乳、脂肪腫など多岐にわたります。多くの場合は良性の疾患であり、適切な治療で改善することができます。一方で、乳がんや悪性リンパ腫など、見逃してはいけない疾患が原因となっている可能性もゼロではありません。

しこりを見つけたときに最も大切なのは、自己判断での放置や自己処置を避けることです。しこりが2週間以上続く場合、急速に大きくなる場合、全身症状を伴う場合、硬くて動かないしこりを触れる場合は、できるだけ早めに医療機関を受診することをお勧めします。

脇の下のしこりは視診・触診だけでなく、超音波検査や血液検査、必要に応じた病理検査によって正確な診断が可能です。不安を抱えたままでいるよりも、専門家に相談することが心身の健康を守る第一歩です。何か気になる症状があれば、一人で悩まず皮膚科や外科(乳腺外科)などに相談してみてください。アイシークリニック渋谷院では、皮膚のしこりや粉瘤などの相談にも対応しておりますので、お気軽にご来院ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 粉瘤(表皮嚢腫)・毛嚢炎・化膿性汗腺炎などの皮膚疾患の診断基準および治療ガイドラインの参照
  • 厚生労働省 – 乳がん検診(マンモグラフィー)の推奨頻度・対象年齢など、がん検診に関する公式指針の参照
  • 国立感染症研究所 – リンパ節炎の原因となる感染症(猫ひっかき病・インフルエンザ等)の病態および感染症情報の参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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