ワキガ・多汗症

アポクリン腺除去でわきがを根本から治療|渋谷で受けられる最新治療を専門医が解説

わきの下から発せられる独特のにおいに悩み、人との距離を気にしてしまう方は少なくありません。このにおいの原因となっているのが、わきの下に存在する「アポクリン腺」という汗腺です。わきが(腋臭症)は、単なる体質や生活習慣の問題ではなく、医学的に治療が可能な疾患として厚生労働省にも認められています。近年では、アポクリン腺を直接除去する手術治療によって、わきがの根本的な改善が期待できるようになりました。

本コラムでは、アポクリン腺の基礎知識から、渋谷で受けられるアポクリン腺除去手術の方法、保険適用の条件、手術の流れ、術後のケアまで、わきが治療を検討されている方に向けて詳しく解説します。正しい知識を身につけ、ご自身に合った治療法を見つけるための参考にしていただければ幸いです。


目次

  1. アポクリン腺とは何か
  2. エクリン腺との違いを理解する
  3. アポクリン腺とわきが(腋臭症)の関係
  4. わきがの遺伝と耳垢タイプの関連性
  5. アポクリン腺除去が必要となるケース
  6. 保険適用となる条件と費用について
  7. アポクリン腺除去の主な治療法
  8. 皮弁法(剪除法)の詳細な手術の流れ
  9. 術前の診断と検査
  10. 手術当日から術後のダウンタイム
  11. 術後のケアと日常生活の注意点
  12. 手術による効果と期待できる改善
  13. 合併症とリスクについて
  14. 渋谷でアポクリン腺除去を検討する際のポイント
  15. よくある質問と回答
  16. まとめ

1. アポクリン腺とは何か

私たちの体には、汗を分泌する器官として「汗腺」が存在しています。汗腺は大きく分けて「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があり、それぞれ異なる役割と特徴を持っています。

アポクリン腺は、わきの下(腋窩)、耳の中(外耳道)、乳輪周囲、へそ周辺、陰部など、体の限られた部位にのみ分布している特殊な汗腺です。毛穴に開口しており、毛根の近くに存在しています。皮膚の表面から約5mm程度の深さに位置し、エクリン腺よりもやや深い層に存在することが知られています。

アポクリン腺から分泌される汗には、脂質、たんぱく質、糖質、アンモニア、鉄分などが含まれており、乳白色でやや粘り気があるのが特徴です。この汗自体には強いにおいはありませんが、皮膚表面に存在する常在菌(特にコリネバクテリウム属などの細菌)によって分解されることで、わきが特有の刺激的なにおいが発生します。

アポクリン腺は生まれたときから体内に存在していますが、その活動が本格的に始まるのは思春期以降です。性ホルモンの影響を受けて発達し、10代後半から20代にかけて最も活発に機能します。このため、わきがの症状も思春期を迎える頃から顕在化することが多いとされています。女性では初潮を迎える時期、男性では声変わりや体毛の発達が見られる時期と重なることが一般的です。

アポクリン腺の数や大きさ、活動性には個人差があります。わきが体質の方は、アポクリン腺の数が多く、一つひとつの腺も大きい傾向があるため、より多くの汗が分泌され、それに伴ってにおいも強くなります。このアポクリン腺の特性は遺伝的に決定されることが科学的に明らかになっており、両親のどちらかがわきが体質である場合、高い確率で子どもにも遺伝することが知られています。


2. エクリン腺との違いを理解する

わきがの原因となるアポクリン腺を理解するためには、もう一つの汗腺であるエクリン腺との違いを把握しておくことが重要です。

エクリン腺は全身の皮膚にほぼ均等に分布しており、その数は約300万個にも及びます。手のひらや足の裏、額などに特に多く存在し、主に体温調節のために汗を分泌する役割を担っています。エクリン腺から分泌される汗は約99%が水分で、残りは塩分などの電解質が主成分です。無色透明でサラサラとしており、基本的に無臭です。

一方、アポクリン腺は全身で約100万個程度存在しますが、その分布は限定的で、前述のようにわきの下や陰部などの特定部位に集中しています。アポクリン腺の汗は体温調節とは直接関係がなく、フェロモンの分泌に関与していたと考えられています。進化の過程で人間には必要なくなった器官ですが、現在でも体内に残存しています。

この2つの汗腺の違いを正しく理解することは、わきが治療を考える上で重要なポイントとなります。「汗っかき」と「わきが」は同じものではありません。多汗症はエクリン腺からの過剰な発汗が原因であり、においの問題とは本質的に異なります。わきがはアポクリン腺からの分泌物が細菌によって分解されることで生じるにおいの問題です。

ただし、エクリン腺から分泌される汗には、アポクリン腺由来のにおい成分を周囲に拡散させる作用があります。わきの下に多量の汗をかくと、アポクリン腺由来のにおい物質が揮発しやすくなり、においが広がりやすくなるという関係性があります。そのため、わきがと多汗症を併発している方も少なくありません。

わきが治療においては、においの根本的な原因であるアポクリン腺を除去することで、半永久的な効果が期待できます。エクリン腺は残存するため、汗そのものが完全になくなるわけではありませんが、わきが特有のにおいは大幅に軽減されます。


3. アポクリン腺とわきが(腋臭症)の関係

わきが(腋臭症)は、医学的には「えきしゅうしょう」と読み、腋窩(わきの下)から特異なにおいを発する状態を指します。国際疾病分類(ICD-10)においてもL75.0として正式に分類されており、単なる体質ではなく、医学的に治療が必要な疾患として位置づけられています。

わきがのにおいが発生するメカニズムは、以下のような過程で説明されます。

まず、アポクリン腺から脂質やたんぱく質を多く含んだ汗が分泌されます。この段階では、汗自体にはほとんどにおいはありません。次に、皮膚表面に常在する細菌(主にコリネバクテリウム属)がこの汗の成分を分解します。分解の過程で、3-メチル-2-ヘキセノイン酸をはじめとする揮発性の脂肪酸が生成され、これがわきが特有の刺激的なにおいの原因となります。

さらに、アポクリン腺の近くにある皮脂腺から分泌される皮脂も、においの発生に関与しています。皮脂と汗が混ざり合い、細菌によって分解されることで、より複雑なにおいが形成されます。また、エクリン腺からの汗がこれらのにおい成分を揮発・拡散させる役割を果たすため、暑い季節や運動後、緊張したときなどに、においがより強く感じられることがあります。

日本人におけるわきがの発症率は約10%程度とされており、欧米人と比較すると低い傾向にあります。これは、アポクリン腺の数や活動性が人種によって異なるためです。欧米ではわきがは生理現象の一つとして捉えられることが多いですが、日本のようにわきがの方が少数派である社会では、においに対する意識が高く、本人の精神的な負担も大きくなりがちです。

わきがの症状の程度は個人差が大きく、軽度から重度まで様々です。軽度の場合は、制汗剤や清潔の維持などのセルフケアで対処できることもありますが、中等度から重度の場合は、アポクリン腺を除去する手術治療が検討されます。


4. わきがの遺伝と耳垢タイプの関連性

わきがが遺伝することは以前から知られていましたが、2006年に長崎大学の研究グループによって、その遺伝的メカニズムが科学的に解明されました。この画期的な発見は、16番染色体上に存在するABCC11遺伝子の一塩基多型(SNP)が、耳垢のタイプとわきがの両方を決定していることを明らかにしました。

ABCC11遺伝子は、細胞膜に存在する輸送タンパク質(ATP結合カセットトランスポーター)をコードしています。このタンパク質は、アポクリン腺からの分泌に関与しており、遺伝子の特定の部位(538番目の塩基)がグアニン(G)かアデニン(A)かによって、その機能が大きく異なります。

遺伝子型がGG(両親からGを受け継いだ)またはGA(片親からG、もう片親からAを受け継いだ)の場合、耳垢は湿ったタイプ(湿型・ベタベタ型)となり、わきが体質である可能性が高くなります。一方、AA(両親からAを受け継いだ)の場合、耳垢は乾いたタイプ(乾型・カサカサ型)となり、わきがである可能性は極めて低くなります。

この発見により、耳垢のタイプを確認することで、わきがの可能性をある程度予測できることが分かりました。湿型の耳垢を持つ方は、アポクリン腺の数が多く活動性も高い傾向があるため、わきが体質である可能性が高いとされています。

日本人の約70~80%は乾型の耳垢を持ち、残りの20~30%が湿型の耳垢を持っています。これは、日本人のわきが発症率(約10%)とほぼ一致しており、遺伝子型と実際の症状の相関関係を裏付けています。

わきがの遺伝形式は優性遺伝であり、片方の親がわきが体質(GGまたはGA)である場合、子どもに遺伝する確率は50%以上となります。両親ともにわきが体質の場合は、75%以上の確率で遺伝します。

このような遺伝的背景を理解することで、わきがは自己管理の問題ではなく、生まれながらの体質であることが明確になります。だからこそ、医学的な治療によって根本的に改善を図ることには正当性があり、決して恥ずかしいことではありません。


5. アポクリン腺除去が必要となるケース

わきがの症状がある方すべてに手術が必要というわけではありません。症状の程度や日常生活への影響、患者様ご本人の希望などを総合的に考慮して、治療方針を決定します。

アポクリン腺除去手術が検討される主なケースは以下のとおりです。

まず、制汗剤やデオドラント製品を使用しても十分な効果が得られない方です。市販の制汗剤や処方薬による保存的治療を一定期間続けても、においが改善しない場合は、手術による根本治療が有効な選択肢となります。

次に、においによって対人関係や社会生活に支障をきたしている方です。職場や学校で他者との距離を気にしてしまう、人前に出ることに抵抗を感じる、恋愛や結婚に消極的になってしまうなど、わきがが原因でQOL(生活の質)が著しく低下している場合は、積極的な治療が推奨されます。

また、家族歴があり、思春期を迎えてにおいが顕著になってきた方も対象となります。特に中学卒業以降(15歳以上)で、成長がある程度安定した段階であれば、手術を検討することができます。若年者の場合は、アポクリン腺がまだ完全に発達していない可能性があるため、慎重な判断が必要です。

さらに、ガーゼテストなどの客観的な検査で中等度以上のにおいが確認された方は、保険適用での手術が可能となります。医師による診察と診断を経て、医学的に治療が必要と判断された場合に限り、保険診療の対象となります。

一方で、以下のようなケースでは手術以外の治療法が推奨されることがあります。

症状が軽度で、制汗剤などのセルフケアで十分にコントロールできている場合は、無理に手術を受ける必要はありません。また、思春期前の小児は、アポクリン腺が十分に発達していないため、手術の効果が限定的になる可能性があります。

実際にはにおいがほとんどないにもかかわらず、「自分はにおう」と過度に思い込んでしまう「自己臭症(自己臭恐怖症)」の方もいらっしゃいます。このような場合は、手術ではなく心療内科や精神科での相談が適切です。診察時には、客観的な評価を行い、本当に手術が必要かどうかを丁寧に判断することが重要です。


6. 保険適用となる条件と費用について

わきが(腋臭症)の手術は、一定の条件を満たした場合、健康保険が適用されます。厚生労働省の診療報酬点数表において「皮下汗腺除去術(K008-1)」として明確に定められており、医学的に必要と判断されれば保険診療の対象となります。

保険適用となるための主な条件は以下のとおりです。

第一に、医師による「腋臭症」の診断が必要です。単に本人がにおいを気にしているだけでは保険は適用されず、客観的な診察によってわきがと診断されることが条件となります。診断は主に問診とガーゼテスト(わきにガーゼを挟み、そのにおいを医師が確認する検査)によって行われます。

第二に、においの程度が中等度以上であることが求められます。鼻を近づけなくてもにおいがわかる場合や、鼻を近づけたときに刺激的なにおいがする場合は、中等度以上と判断されることが一般的です。軽度の場合は保険適用外となる可能性があります。

第三に、実施する治療法が保険適用として認められた方法であることが必要です。現在、わきが治療において保険が適用される手術法は「皮弁法(剪除法)」に限られています。ミラドライやボトックス注射などの他の治療法は原則として自費診療となります。

保険適用での手術費用は、3割負担の場合で両わき合わせて約4万円から5万円程度が目安となります。これには手術料、麻酔料、処方薬代などが含まれます。ただし、術前の血液検査や術後の通院にかかる費用は別途必要となる場合があります。

保険診療の場合、診療報酬点数表に基づいて費用が決められているため、どの医療機関で手術を受けても費用に大きな差はありません。皮弁法の手術点数は6,870点(1点=10円)と定められています。

また、生命保険や医療保険に加入している場合は、手術給付金の対象となることがあります。「腋臭症手術(K008-1)」として申請することで、加入内容によっては手術費用と同程度、あるいはそれ以上の給付を受けられる可能性があります。手術を検討される際は、事前にご加入の保険会社にご確認ください。

自費診療の場合は、クリニックによって費用が異なりますが、ミラドライで20万円から50万円程度、ボトックス注射で5万円から10万円程度(効果持続期間は約半年)が相場となっています。根本治療を希望され、かつ費用を抑えたい方には、保険適用の皮弁法がおすすめです。


7. アポクリン腺除去の主な治療法

アポクリン腺を除去または破壊することでわきがを改善する治療法には、いくつかの選択肢があります。それぞれの方法には特徴とメリット・デメリットがありますので、ご自身の状況に合った治療法を選ぶことが大切です。

皮弁法(剪除法・反転剪除法)

皮弁法は、わきが治療において最も効果が高いとされる標準的な手術法で、保険適用が認められています。わきの下の皮膚を4~5cm程度切開し、皮膚を反転させてアポクリン腺を直接目で確認しながらハサミで丁寧に切除します。

メリットとしては、医師が目視で確認しながら行うため、アポクリン腺の取り残しが少なく、高い効果が期待できる点が挙げられます。また、保険適用のため費用負担が軽減されます。一度の手術で半永久的な効果が得られ、再発のリスクも低いとされています。

デメリットとしては、切開を伴うため傷跡が残ること、ダウンタイム(回復期間)が必要なことが挙げられます。術後1週間程度は腕の動きに制限があり、完全に通常の生活に戻るまでには2週間から1カ月程度かかります。

イナバ式皮下組織削除法

イナバ式は、ハサミのような形をした特殊な器具(イナバ式皮下組織削除器)を用いて、皮膚の裏側からアポクリン腺を薄く削り取る方法です。切開は2cm程度と小さく、皮弁法よりも傷跡が目立ちにくいのが特徴です。

皮膚を約1mmの厚さまで薄く削ることで、アポクリン腺とともにエクリン腺、皮脂腺も除去されます。切除範囲が広いため、わきの範囲が広い方(特に男性)に適しています。ただし、傷の治りが遅い傾向があり、術後の管理には注意が必要です。

クアドラカット法

クアドラカット法は、わきの下に数ミリの小さな切開を行い、マイクロシェーバー(筒状の器具)を挿入してアポクリン腺を除去する方法です。従来の手術法と比べて傷跡が小さく、ダウンタイムが短いのが特徴です。

ただし、皮弁法のように直接目で確認しながら行う方法ではないため、取り残しのリスクがやや高くなる可能性があります。効果と傷跡の目立ちにくさのバランスを考慮して選択されることがあります。

ミラドライ

ミラドライは、マイクロ波を照射してアポクリン腺とエクリン腺を熱で破壊する治療法です。皮膚を切開しないため傷跡が残らず、ダウンタイムも短いのが大きなメリットです。原発性腋窩多汗症の治療機器として国内で薬事承認を取得しています。

ただし、自費診療となるため費用が高額(20~50万円程度)になること、また一度の治療では効果が不十分な場合があることがデメリットです。アポクリン腺を完全に破壊できないケースもあり、効果に個人差があります。

ボトックス注射

ボトックス注射は、ボツリヌストキシンをわきの下に注入し、汗腺の活動を抑制する治療法です。手軽に受けられ、ダウンタイムもほとんどありませんが、効果は一時的(約4~9カ月)で、においの元であるアポクリン腺を除去するわけではありません。主に多汗症の治療として用いられることが多く、わきがの根本治療としては限界があります。


8. 皮弁法(剪除法)の詳細な手術の流れ

保険適用で最も広く行われている皮弁法(剪除法)の手術について、詳しい流れをご説明します。

術前準備

手術の2~3週間前までに初診を受け、診察と診断を行います。ガーゼテストや問診によって腋臭症の診断が確定したら、術前の血液検査を行います。これは肝機能、腎機能、感染症の有無、止血機能、血糖値などを確認するための一般的なスクリーニング検査です。

検査結果が出るまでに3~4日程度かかりますので、その後に手術日を予約します。手術当日までに、わき毛を剃っておく必要があります。また、手術当日は前開きの余裕のある服装でお越しいただきます(Tシャツなど頭からかぶるタイプの服は避けてください)。

手術当日

まず、マーキングを行います。わき毛が生えていた範囲を目安に、アポクリン腺が分布している領域をペンで印をつけます。その後、局所麻酔を行います。麻酔の注射は少しチクチクする感覚がありますが、麻酔が効けば手術中の痛みはありません。

麻酔が十分に効いたら、わきの下のしわに沿って4~5cm程度切開します。切開部から皮膚を剥離し、皮膚を裏返しにして(反転させて)、その裏側に付着しているアポクリン腺を直接目で確認します。アポクリン腺は肉眼で一つひとつ確認できる大きさであり、イクラの粒のような外観をしています。

医師がハサミを使って、丁寧にアポクリン腺を切除していきます。取り残しがないよう、広い範囲にわたって除去を行います。アポクリン腺は毛根の近くに存在するため、手術後はわき毛もほとんど生えなくなります。これは脱毛効果として捉えることもできますが、わき毛を残したい男性の方には事前にご説明しています。

アポクリン腺の除去が完了したら、止血を確認し、皮膚の下に血液が溜まらないようにドレーン(血を排出する細い管)を挿入します。その後、切開部を丁寧に縫合します。

最後に、ガーゼでしっかりと圧迫固定し、包帯で固定します。これは皮膚が浮き上がったりずれたりするのを防ぐために重要な処置です。手術時間は両わきで約60~90分程度です。

手術直後

手術後はすぐに帰宅できますが、当日は安静にしていただく必要があります。腕を固定した状態で帰宅しますので、車の運転や自転車に乗ることはできません。公共交通機関を利用される場合も、つり革につかまるなど腕を上げる動作は控えてください。遠方からお越しの方には、手術日当日は近くで1泊されることをおすすめしています。


9. 術前の診断と検査

アポクリン腺除去手術を受ける前には、適切な診断と検査が必要です。これは手術の適応を判断するためだけでなく、安全に手術を行うための重要なステップです。

問診

初診時には、詳しい問診を行います。においが気になり始めた時期、症状の程度、日常生活への影響、これまでに試した対処法、家族にわきがの方がいるかどうか(家族歴)などを確認します。また、他人からにおいを指摘されたことがあるかどうかも重要な判断材料となります。

ガーゼテスト

診察時には、ガーゼテスト(ガーゼ法)を行うことがあります。これは、わきの下にガーゼを一定時間挟んでいただき、そのガーゼのにおいを医師が確認する検査です。客観的ににおいの程度を評価することで、本当に腋臭症かどうか、手術が必要な程度かどうかを判断します。

においの評価は医師の主観的な判断に基づく面もありますが、経験豊富な専門医であれば、適切な診断が可能です。においの程度によって、軽度、中等度、重度などに分類され、中等度以上の場合に手術適応となることが一般的です。

自己臭症の鑑別

前述のように、実際にはにおいがないにもかかわらず「自分はにおう」と思い込んでしまう自己臭症(自己臭恐怖症)の方もいらっしゃいます。この場合、手術を行っても満足感が得られないばかりか、術後もにおいが気になり続けてしまうことがあります。そのため、診察時には客観的な評価を行い、適切な治療法を提案することが重要です。自己臭症が疑われる場合は、心療内科や精神科での相談をおすすめすることもあります。

術前血液検査

手術が決定したら、術前の血液検査を行います。検査項目には、肝機能検査(AST、ALT など)、腎機能検査(クレアチニン、BUN など)、感染症検査(B型肝炎、C型肝炎、HIV など)、血液凝固機能検査(PT、APTT など)、血糖値、血球計算(赤血球、白血球、血小板など)が含まれます。

これらの検査により、局所麻酔下での手術が安全に行えるかどうかを確認します。検査結果に異常が見つかった場合は、手術の延期や追加検査が必要になることがあります。


10. 手術当日から術後のダウンタイム

皮弁法による手術後は、一定期間のダウンタイム(回復期間)が必要です。日常生活への復帰までのスケジュールを把握しておくことで、仕事や学校の調整がしやすくなります。

手術当日

手術後は、両わきにガーゼを当てて圧迫固定した状態で帰宅します。この固定は、皮膚が浮き上がるのを防ぎ、血腫(血液が溜まること)を予防するために非常に重要です。当日は安静にして過ごし、入浴は避けてください。シャワーは患部を濡らさないように注意すれば可能な場合もありますが、医師の指示に従ってください。

術後1日目(翌日)

翌日に来院していただき、血腫の有無を確認します。大きな問題がなければ、そのまま帰宅となります。この段階ではまだ固定を外すことはできません。

術後3日目頃

タイオーバー(固定の綿やガーゼ)を外し、ドレーンを抜去します。この頃から患部を洗うことができるようになりますが、まだ激しい動きは避ける必要があります。

術後7日目頃(約1週間後)

抜糸を行います。糸を抜いた後も、傷跡の保護のためにガーゼを当てて過ごすことが推奨されます。デスクワークであれば、この頃から仕事復帰が可能です。

術後2週間後

通常、この時期までには日常生活にほぼ支障がなくなります。軽い運動も徐々に再開できますが、激しいスポーツや重い荷物を持つことはまだ控えてください。

術後1カ月後

傷の状態を確認するために、再度来院していただくことがあります。経過が順調であれば、スポーツを含む通常の活動が可能になります。

術後2~3カ月後

傷跡が徐々に目立たなくなってきます。最初は赤みがあった傷跡も、時間の経過とともに白っぽく薄い線状になっていきます。ただし、傷跡が完全に消えることはなく、個人差もあります。

ダウンタイム中の注意点

術後3日間は特に安静が重要です。腕を肩より上に上げる動作、重い荷物を持つこと、激しい運動は避けてください。無理をすると、血腫や皮膚壊死などの合併症のリスクが高まります。

入浴については、術後3~4日目から患部も洗えるようになることが一般的ですが、長湯は避け、シャワー程度にとどめてください。湯船に浸かるのは術後1週間以降、医師の許可を得てからにしてください。

仕事復帰については、デスクワークであれば術後翌日から可能な場合もありますが、腕を動かす作業が多い場合は1週間程度の休みを取ることをおすすめします。肉体労働や重い荷物を扱う仕事の場合は、2週間程度の休みが必要です。


11. 術後のケアと日常生活の注意点

手術後の経過を良好に保ち、最大限の効果を得るためには、適切な術後ケアが欠かせません。

傷跡のケア

術後しばらくは、傷跡が赤く盛り上がった状態になることがあります。これは正常な治癒過程であり、時間とともに徐々に落ち着いていきます。傷跡をきれいに治すためには、以下の点に注意してください。

傷跡を強くこすったり、引っ張ったりしないようにしましょう。特にシャワー時は優しく洗い、タオルでゴシゴシ拭かないように注意してください。また、傷跡に直接日光が当たると色素沈着を起こしやすくなるため、日焼け止めを塗るか、衣服で覆うなどの対策をしてください。

医師から処方された軟膏があれば、指示どおりに塗布してください。場合によっては、傷跡の保護テープを貼ることを推奨されることもあります。

色素沈着への対処

手術後、わきの下の皮膚が茶色く変色する「色素沈着」が起こることがあります。これは皮膚がダメージを受けたことによる一時的な反応で、多くの場合は徐々に薄くなっていきます。ただし、完全に消えるまでには数カ月から1年程度かかることもあります。

色素沈着が気になる場合は、ハイドロキノンなどの美白剤や、レーザートーニングによる治療で改善を図ることができます。気になる方は医師にご相談ください。

わき毛の変化

アポクリン腺は毛根の近くに存在するため、手術によって毛根も一緒に除去されます。その結果、術後はわき毛がほとんど生えなくなります。女性にとっては脱毛効果として歓迎されることが多いですが、男性でわき毛を残したい方には事前にご説明しています。

日常生活での注意

術後しばらくは、わきの下に負担がかかる動作を避けてください。重い荷物を持つ、つり革につかまる、腕を高く上げる運動(バレーボール、テニス、水泳など)は、傷の治りを遅らせたり、合併症を引き起こしたりする可能性があります。

汗をかきやすい季節や場面では、清潔を保つようにしましょう。ただし、術後すぐは激しい運動やサウナなど、大量に汗をかく行為は避けてください。

定期的な通院

術後は、医師の指示に従って定期的に通院してください。傷の治り具合を確認し、必要に応じて処置を行います。何か異常(強い痛み、腫れ、発熱、膿のような分泌物など)を感じた場合は、次の予約を待たずにすぐに受診してください。


12. 手術による効果と期待できる改善

皮弁法によるアポクリン腺除去手術を受けた場合、以下のような効果と改善が期待できます。

においの大幅な軽減

手術の最大の目的は、わきが特有のにおいを軽減することです。アポクリン腺を直接目で確認しながら除去する皮弁法は、わきが治療の中で最も効果が高いとされています。多くの患者様が、術後はにおいがほとんど気にならなくなったと実感されています。

ただし、「においが完全にゼロになる」とは保証できません。皮膚を切り取らない限り、アポクリン腺の出口部分(皮膚につながっている部分)は完全には除去できないため、ごくわずかなにおいが残る可能性があります。とはいえ、日常生活で問題になるレベルではなく、周囲の人に気づかれることはほぼありません。

汗の量の減少

アポクリン腺を除去することで、アポクリン腺由来の汗は出なくなります。また、手術の過程でエクリン腺の一部も影響を受けるため、わきの下の汗の量全体として3分の1程度に減少するとされています。ただし、エクリン腺は残存するため、汗が完全になくなるわけではありません。

わき毛の脱毛効果

前述のように、アポクリン腺は毛根の近くに存在するため、手術によってわき毛もほとんど生えなくなります。女性にとっては、わき毛の処理が不要になるという副次的なメリットがあります。

半永久的な効果

一度除去したアポクリン腺は再生しないため、手術の効果は半永久的に持続します。ミラドライやボトックス注射のように、繰り返し治療を受ける必要はありません。ただし、取り残しがあった場合は、残存するアポクリン腺からにおいが発生する可能性があります。

再発について

適切に手術が行われていれば、わきがが再発することは通常ありません。しかし、まれに「再発した」と感じる方がいらっしゃいます。多くの場合、これは以下のいずれかに該当します。

一つ目は、アポクリン腺の取り残しです。手術範囲が狭かった場合や、周辺部のアポクリン腺が除去されていない場合に起こります。二つ目は、神経の回復による微量のにおいです。術後半年ほどは神経が切れた状態のため全くにおいがしませんが、神経が回復するとごくわずかなにおいを感じることがあります。これは再発ではなく、正常な経過です。三つ目は、別の原因によるにおいです。皮脂の分泌が増えたり、体臭が変化したりすることで、わきがとは異なるにおいを感じることがあります。

何か気になることがあれば、遠慮なく担当医にご相談ください。


13. 合併症とリスクについて

アポクリン腺除去手術は、多くの医療機関で安全に行われている手術ですが、すべての手術にはリスクが伴います。事前にリスクを理解しておくことで、適切な判断と術後の対応が可能になります。

血腫

血腫は、皮膚の下に血液が溜まってしまう状態です。術後に最も起こりやすい合併症の一つで、手術当日の安静不足が主な原因です。腕を動かしたり、重い荷物を持ったりすることで、縫合した血管から出血し、血液が溜まってしまいます。

予防のためには、術後3日間は特に安静を保つことが重要です。血腫が生じた場合は、再度切開して血液を排出する処置が必要になることがあります。

感染

どの手術にも感染のリスクはあります。傷口から細菌が侵入し、膿が溜まったり、発熱したりすることがあります。術後に処方される抗生物質を指示どおりに服用し、傷口を清潔に保つことで予防できます。

感染の兆候(強い痛み、腫れ、発赤、膿のような分泌物、発熱など)が見られた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

皮膚壊死

皮膚壊死は、皮膚に十分な血液が行き渡らなくなり、皮膚の一部が壊死してしまう状態です。皮弁法では皮膚を薄く剥離するため、過度に薄くしすぎると血行障害を起こすリスクがあります。

経験豊富な医師による手術であれば、適切な厚さを維持しながら施術するため、このリスクは最小限に抑えられます。万が一皮膚壊死が起こった場合は、傷の治癒に時間がかかることがありますが、通常は保存的治療で改善します。

傷跡(瘢痕)

切開を伴う手術である以上、傷跡は残ります。傷跡の程度は個人差がありますが、多くの場合は時間の経過とともに目立たなくなります。ケロイド体質の方は、傷跡が盛り上がったり、赤くなったりすることがあります。

傷跡が気になる場合は、傷跡修正の手術を追加で行うことも可能です。形成外科専門医であれば、傷跡をできるだけ目立たなくする技術を持っています。

拘縮(ひきつれ)

術後、皮膚がひきつれたような感覚が生じることがあります。これは傷が治癒する過程で起こる正常な反応ですが、程度が強い場合は腕を上げにくくなることがあります。多くの場合、時間の経過とともに改善しますが、リハビリテーションが必要になることもあります。

皮脂臭

アポクリン腺を除去すると、薄くなった皮膚を保護するために皮脂の分泌が促進されることがあります。体質によっては、この皮脂がにおいを発することがあり、「手術をしたのに別のにおいがする」と感じる方もいらっしゃいます。皮脂腺はアポクリン腺より皮膚の浅い層にあるため、手術では除去できません。

合併症を防ぐために

合併症のリスクを最小限に抑えるためには、以下の点を守ってください。

術後の安静を徹底すること、医師の指示に従って通院すること、処方された薬を指示どおりに服用すること、異常を感じたらすぐに連絡すること、これらを守ることで、多くの合併症は予防または早期発見が可能です。


14. 渋谷でアポクリン腺除去を検討する際のポイント

渋谷は交通アクセスが良く、多くの医療機関が集まるエリアです。アポクリン腺除去手術を受けるクリニックを選ぶ際には、以下のポイントを参考にしてください。

専門医の在籍

わきが手術は、形成外科の領域に属する治療です。日本形成外科学会が認定する形成外科専門医が在籍しているクリニックを選ぶことで、技術的に信頼性の高い治療を受けることができます。形成外科専門医は、傷跡をできるだけ目立たなくする技術にも長けています。

保険診療の対応

保険適用でわきが手術を受けたい場合は、健康保険を取り扱っている医療機関を選ぶ必要があります。美容クリニックの中には自費診療のみで保険を取り扱っていないところもありますので、事前に確認してください。

手術実績

わきが手術は、医師の技術によって結果に差が出やすい手術です。手術実績が豊富なクリニック、あるいは医師を選ぶことで、取り残しや合併症のリスクを減らすことができます。ホームページやカウンセリング時に、手術実績について確認することをおすすめします。

カウンセリングの丁寧さ

初診時のカウンセリングで、医師が丁寧に説明してくれるかどうかは重要なポイントです。手術の方法、リスク、術後の経過、費用などについて、疑問点を解消できるまで説明してくれるクリニックを選びましょう。不安を感じたまま手術を受けることは避けてください。

アフターケア体制

術後のフォローアップ体制も重要です。定期的な通院による経過観察、合併症が起きた場合の対応、傷跡のケアなど、術後も安心して相談できる環境が整っているかを確認してください。

通いやすさ

術後は複数回の通院が必要になります。渋谷駅から近い立地であれば、通院の負担が軽減されます。また、術後すぐは腕を動かしにくいため、電車やバスでの移動がしやすいかどうかも考慮してください。

口コミや評判

実際に手術を受けた方の口コミや評判も参考になります。ただし、インターネット上の口コミには個人差があることを理解した上で、参考程度にとどめてください。最終的には、自分自身でカウンセリングを受けて判断することが大切です。


15. よくある質問と回答

わきが治療に関して、患者様からよくいただく質問とその回答をまとめました。

Q. わきが手術は痛いですか?

A. 手術は局所麻酔下で行いますので、手術中に痛みを感じることはありません。麻酔の注射をするときに少しチクチクする程度です。術後、麻酔が切れると痛みを感じることがありますが、処方される鎮痛剤で十分にコントロールできます。多くの方が「思ったより痛くなかった」とおっしゃいます。

Q. 何歳から手術を受けられますか?

A. 明確な年齢制限はありませんが、一般的には15歳以上(中学卒業以降)が目安とされています。これは、アポクリン腺が思春期に発達するため、成長が安定してから手術を行う方が効果的だからです。若年での手術は、成長に伴ってアポクリン腺が再発達するリスクがあります。

Q. 両わきを同時に手術できますか?

A. 両わきを同時に手術することは可能です。多くの患者様が両わき同時手術を選択されています。ただし、両わきを同時に手術すると、術後は両腕とも動かしにくくなるため、日常生活に支障が出ることがあります。片わきずつ2回に分けて手術する選択肢もありますので、ご自身の状況に合わせてご相談ください。

Q. 仕事はどれくらい休む必要がありますか?

A. デスクワークであれば、手術翌日から復帰できる場合もあります。ただし、術後3日間は特に安静が推奨されるため、可能であれば3日程度の休みを取ることをおすすめします。腕を使う仕事や肉体労働の場合は、1週間以上の休みが必要です。

Q. 傷跡は目立ちますか?

A. 傷跡はわきの下のしわに沿って切開するため、比較的目立ちにくい場所にできます。術後しばらくは赤みがありますが、時間の経過とともに白っぽい線状になり、目立たなくなっていきます。ただし、完全に消えることはなく、個人差もあります。

Q. 手術後、わきがが再発することはありますか?

A. 適切に手術が行われていれば、再発はほとんどありません。一度除去したアポクリン腺は再生しないためです。ただし、取り残しがあった場合や、周辺部のアポクリン腺が残存している場合は、においが残ることがあります。

Q. 保険は適用されますか?

A. 医師の診察により腋臭症と診断され、皮弁法(剪除法)による手術を受ける場合は、健康保険が適用されます。3割負担の場合、両わきで約4万円から5万円程度が目安です。軽度のわきがや自費診療(ミラドライなど)は保険適用外となります。

Q. 手術後、においはすぐになくなりますか?

A. 手術直後から、においは大幅に軽減されます。ただし、術後はガーゼで固定されているため、実感しにくいかもしれません。固定が外れ、日常生活に戻る頃には、多くの方がにおいの軽減を実感されます。

Q. 汗は全くかかなくなりますか?

A. アポクリン腺は除去されますが、エクリン腺は残存するため、汗が完全になくなるわけではありません。ただし、汗の量は術前と比べて3分の1程度に減少することが多いです。

Q. 入院は必要ですか?

A. 当院では日帰り手術で対応しています。入院の必要はなく、手術後はそのままご帰宅いただけます。ただし、遠方からお越しの方には、術後の安静を確保するため、当院周辺で1泊されることをおすすめしています。


16. まとめ

わきが(腋臭症)は、アポクリン腺から分泌される汗が皮膚の常在菌によって分解されることで発生する、医学的に治療可能な疾患です。ABCC11遺伝子の多型によって決定される遺伝的な体質であり、耳垢が湿っているタイプの方に多く見られます。

アポクリン腺除去手術、特に保険適用となる皮弁法(剪除法)は、わきがの根本的な治療法として最も効果が高いとされています。医師が直接目で確認しながらアポクリン腺を除去するため、取り残しが少なく、半永久的な効果が期待できます。

手術を検討される際には、以下の点を念頭に置いてください。

まず、わきがは決して恥ずかしいことではなく、遺伝によって決まる体質です。適切な治療を受けることで、においの悩みから解放され、QOL(生活の質)を大幅に向上させることができます。

次に、手術にはダウンタイムが必要です。術後1週間は安静が求められ、通常の生活に完全に戻るまでには2週間から1カ月程度かかります。仕事や学校のスケジュールを調整した上で手術を受けることをおすすめします。

また、クリニック選びも重要です。専門医が在籍し、手術実績が豊富で、丁寧なカウンセリングとアフターケアを提供してくれる医療機関を選びましょう。

最後に、においが気になる方は、まず医療機関を受診して客観的な評価を受けることをおすすめします。実際にはにおいがそれほど強くない場合もありますし、自己臭症の可能性もあります。専門医の診察を受けることで、ご自身の状態を正確に把握し、最適な治療法を選択することができます。

渋谷で、わきがやアポクリン腺除去手術についてお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。経験豊富な専門医が、お一人おひとりの状態に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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