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渋谷でアグネス治療を受けるなら知っておきたい基礎知識|ニキビ・汗管腫の根本治療

繰り返すニキビや目元のブツブツに悩んでいませんか。従来の治療では一時的な改善しか得られなかったという方も少なくないでしょう。近年、美容医療の分野で注目を集めているのが、高周波(RF)を用いた「アグネス」という治療法です。渋谷エリアでもアグネス治療を提供するクリニックが増えており、根本的なニキビ治療や汗管腫治療を求める方から高い関心が寄せられています。本記事では、アグネス治療の仕組みから効果、治療の流れ、注意点まで、渋谷でクリニックを探している方に向けて詳しく解説します。


目次

  1. ニキビ(尋常性ざ瘡)とは何か
  2. ニキビが発生するメカニズム
  3. 従来のニキビ治療とその限界
  4. アグネスとは何か
  5. アグネスの治療原理と高周波(RF)の働き
  6. アグネスで治療できる症状
  7. アグネスによるニキビ治療の特徴
  8. アグネスによる汗管腫治療
  9. アグネス治療の流れ
  10. 治療後のダウンタイムとアフターケア
  11. アグネス治療の回数と効果が出るまでの期間
  12. アグネス治療を受ける際の注意点
  13. 渋谷でアグネス治療を受けるメリット
  14. クリニック選びのポイント
  15. まとめ

1. ニキビ(尋常性ざ瘡)とは何か

ニキビは医学的には「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚疾患です。日本皮膚科学会のガイドラインによれば、尋常性ざ瘡は「思春期以降に発症する顔面、胸背部の毛包脂腺系を場とする脂質代謝異常(内分泌的因子)、角化異常、細菌の増殖が複雑に関与する慢性炎症性疾患」と定義されています。

日本人の90%以上が生涯のうちに一度はニキビを経験するといわれており、非常に身近な皮膚トラブルです。発症のピークは思春期で、12歳から14歳頃から始まることが多いですが、男女差はほとんどありません。かつては「青春のシンボル」と呼ばれ、生理的な現象として軽視されることもありましたが、現在では適切な治療を必要とする皮膚疾患として認識されています。

ニキビは思春期特有のものというイメージがありますが、20代、30代、さらには40代になってもニキビに悩まされる方は少なくありません。大人になってからできるニキビは「思春期後ざ瘡」と呼ばれ、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、睡眠不足、生活環境の変化などが複雑に絡み合っており、思春期のニキビよりも治りにくい傾向があります。

ニキビを放置して炎症が長引いたり、重症化したりすると、色素沈着やケロイド状の瘢痕(ニキビ跡)が残ってしまうことがあります。特に陥凹性瘢痕と呼ばれる皮膚の陥凹は、一度できてしまうと治療が非常に困難です。そのため、ニキビは早期に適切な治療を受けることが重要とされています。

2. ニキビが発生するメカニズム

ニキビの発生には、主に4つの因子が関与しています。

第一に、皮脂分泌の亢進です。皮脂腺から分泌される皮脂の量が増加することで、毛穴に皮脂が溜まりやすくなります。皮脂分泌は男性ホルモン(アンドロゲン)の影響を強く受けており、思春期にホルモン分泌が活発になることでニキビが発症しやすくなります。女性の場合も、副腎や卵巣から分泌されるホルモンが皮脂分泌に関与しています。また、ストレスを受けると男性ホルモンが過剰に分泌されることがあり、これも皮脂分泌の増加につながります。

第二に、毛穴の角化異常です。毛穴の出口部分(毛包漏斗部)で角質細胞が正常に剥がれ落ちず、毛穴を塞いでしまう現象が起こります。これにより、分泌された皮脂が毛穴の外に排出されなくなり、毛穴の中に皮脂が溜まっていきます。この状態を「面皰(めんぽう)」または「コメド」と呼び、ニキビの初期段階にあたります。

第三に、アクネ菌の増殖です。アクネ菌(Cutibacterium acnes、以前はPropionibacterium acnesと呼ばれていました)は皮膚に常在する細菌で、通常は皮膚の健康維持に寄与しています。しかし、毛穴が詰まって酸素の少ない環境ができると、アクネ菌が増殖しやすくなります。アクネ菌は皮脂を栄養源として増殖し、その過程で炎症を引き起こす物質を産生します。

第四に、炎症反応です。アクネ菌の増殖に対して免疫システムが反応し、白血球が集まってきます。この免疫反応によって炎症が起こり、ニキビが赤く腫れたり、膿が溜まったりします。炎症が強くなると周囲の組織も傷つき、これがニキビ跡の原因となります。

ニキビは進行段階によって見た目が変化します。初期段階では毛穴に皮脂が溜まった「白ニキビ」として現れます。毛穴が開いて皮脂が酸化すると黒っぽく見える「黒ニキビ」になります。アクネ菌が増殖して炎症が起こると赤く腫れた「赤ニキビ」となり、さらに悪化すると膿が溜まった「黄ニキビ」へと進行します。

3. 従来のニキビ治療とその限界

従来のニキビ治療は、主に以下のような方法が用いられてきました。

外用薬による治療としては、アダパレン(ディフェリン)や過酸化ベンゾイル(ベピオ)などの塗り薬があります。アダパレンは毛穴の詰まりを改善する効果があり、過酸化ベンゾイルは角質を軟化させるとともに殺菌作用を持っています。また、クリンダマイシンやナジフロキサシンなどの抗菌薬の外用薬も、炎症性ニキビに対して使用されます。

内服薬としては、ミノサイクリンやドキシサイクリンなどの抗生物質が用いられます。重症の炎症性ニキビに対しては内服薬が効果的ですが、長期使用によって薬剤耐性菌が出現するリスクがあるため、漫然と使い続けることは推奨されていません。日本皮膚科学会のガイドラインでも、抗菌薬の適正使用が強調されています。

その他の治療法としては、面皰圧出(毛穴に詰まった皮脂や角栓を押し出す処置)、ケミカルピーリング、レーザー治療などがあります。漢方薬も補助的に使用されることがあります。

これらの従来の治療法は一定の効果がありますが、いくつかの限界も指摘されています。まず、外用薬や内服薬は症状を抑える対症療法であり、薬を中止するとニキビが再発することが少なくありません。また、同じ場所に繰り返しニキビができる「繰り返すニキビ」に対しては、従来の治療だけでは根本的な解決が難しいケースがあります。

さらに、レーザー治療やケミカルピーリングは肌表面へのアプローチが中心であり、皮脂腺そのものを治療するわけではありません。そのため、皮脂分泌が過剰な体質の方では、治療後も皮脂腺から皮脂が分泌され続け、再びニキビが発生する可能性があります。

4. アグネスとは何か

アグネス(AGNES)は、高周波(RF:Radio Frequency)を利用した美容医療機器です。極細の絶縁針(マイクロ絶縁針)を皮膚に挿入し、針先から高周波エネルギーを照射することで、皮膚の深部にある特定の組織を選択的に治療することができます。

アグネスの最大の特徴は、表皮にダメージを与えることなく、真皮層にある皮脂腺や汗腺に直接アプローチできる点です。針の根元部分は絶縁されているため、皮膚表面には熱が伝わらず、火傷などのリスクが抑えられています。一方で、絶縁されていない針先からは高周波エネルギーが放出され、ターゲットとなる組織に熱を与えて破壊または変性させます。

この仕組みは、永久脱毛の原理と似ています。永久脱毛では、レーザーや光エネルギーで毛根を破壊することで、その毛穴から毛が生えてこなくなります。アグネスも同様に、ニキビの原因となる皮脂腺を高周波で破壊することで、その毛穴からニキビが発生しなくなるという考え方に基づいています。

アグネスは韓国で開発された医療機器で、日本では「皮膚組織の凝固」を目的とした電気手術器として厚生労働省から医薬品医療機器等法上の承認を受けています(承認番号:306AFBZX00014000)。

5. アグネスの治療原理と高周波(RF)の働き

アグネスで使用される高周波(RF)について、もう少し詳しく解説します。

高周波とは、電磁波の一種で、医療分野では一般的に300kHzから6MHz程度の周波数帯を指します。ラジオやテレビ、携帯電話などにも使用されている安全なエネルギーです。高周波を組織に照射すると、組織内の水分子が振動し、分子同士の摩擦によって熱(ジュール熱)が発生します。

美容医療における高周波の作用は、主に2つあります。一つは、熱による線維芽細胞の活性化です。真皮層に適度な熱刺激が加わると、コラーゲンやエラスチンの産生が促進され、肌のハリや弾力が向上します。もう一つは、熱タンパク変性によるタイトニング(引き締め)効果です。組織に熱が加わるとタンパク質が変性し、組織が収縮します。

アグネスでは、この高周波の熱作用を利用して、皮脂腺や汗腺などの特定の組織を破壊します。極細の絶縁針を毛穴に挿入し、皮脂腺の位置まで到達させてから高周波を照射することで、皮脂腺に選択的に熱を与えます。熱変性した皮脂腺は機能を停止し、やがて体内で分解されていきます。

一度破壊された皮脂腺は再生しないため、治療した毛穴からは皮脂が分泌されなくなり、ニキビの再発を防ぐことができます。これがアグネスによるニキビ治療の基本的な原理です。

なお、顔には約20万個の皮脂腺があるといわれており、アグネスで治療できる範囲の皮脂腺を破壊しても、肌全体が極端に乾燥してしまうことはありません。ニキビが繰り返しできる「問題のある皮脂腺」を選択的に治療することで、肌の潤いを保ちながらニキビを改善することが可能です。

6. アグネスで治療できる症状

アグネスは、治療の目的によって異なる種類の針を使い分けることができます。これにより、さまざまな症状に対応することが可能です。

ニキビ(尋常性ざ瘡)は、アグネスの代表的な適応症状です。白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビなど、あらゆる段階のニキビに対して治療が可能です。特に、同じ場所に繰り返しできる慢性的なニキビや、従来の治療で改善しなかった難治性のニキビに効果を発揮します。

汗管腫(かんかんしゅ)は、汗を分泌するエクリン汗腺の細胞が増殖してできる良性の皮膚腫瘍です。目の周り、特に下まぶたに多く見られ、1〜3mm程度の肌色または少し赤みを帯びた小さな隆起として現れます。30代以降の女性に多く、加齢とともに数が増えたり大きくなったりすることがあります。痛みやかゆみはありませんが、美容的な悩みの原因となります。

稗粒腫(はいりゅうしゅ、ひりゅうしゅ)は、目の周りなどにできる白いブツブツで、皮膚の下に角質(ケラチン)が溜まってできたものです。1〜2mm程度の小さな隆起で、乾燥肌やアトピー肌の方に多く見られます。

脂腺増殖症は、皮脂腺が加齢とともに増大してできる良性腫瘍です。頬や額、鼻などによく見られ、黄色っぽい白色で中央が凹んでいたり、ブツブツした外観を呈します。

目元のたるみ、小じわに対しても、アグネスは効果を発揮します。目の周りは皮膚が薄くデリケートな部位であり、注入治療やレーザー治療が難しい場合があります。アグネスでは、真皮に熱刺激を与えてコラーゲンの産生を促進し、肌のハリを向上させることができます。また、目の下の脂肪(アイバッグ)に対しても、高周波で脂肪を収縮させてボリュームダウンを図ることが可能です。

いちご鼻(毛穴の黒ずみ)は、鼻の毛穴に皮脂が溜まり、酸化して黒く見える状態です。鼻は皮脂腺が多く、皮脂分泌が活発な部位であるため、毛穴の詰まりが起こりやすくなっています。アグネスで皮脂腺を治療することで、皮脂分泌を抑え、毛穴の詰まりを改善することができます。

7. アグネスによるニキビ治療の特徴

アグネスによるニキビ治療には、従来の治療法と比較していくつかの特徴があります。

根本的な治療が可能であることが最大の特徴です。従来のニキビ治療は、炎症を抑えたり、毛穴の詰まりを改善したりする対症療法が中心でした。アグネスは、ニキビの根本原因である皮脂腺そのものを破壊するため、治療した毛穴からはニキビが再発しにくくなります。「ニキビができない肌」を目指すことができる、根治を目的とした治療法といえます。

再発率が低いことも重要な特徴です。一度高周波で破壊された皮脂腺は再生しないため、同じ毛穴からニキビが繰り返し発生する可能性が大幅に低下します。長年にわたって同じ場所にニキビができて悩んでいた方にとって、この点は大きなメリットとなります。

表皮へのダメージが少ないことも利点の一つです。アグネスの針は根元が絶縁されているため、皮膚表面には熱が伝わりません。これにより、炭酸ガスレーザーなどで皮膚を削る治療と比較して、傷跡が残りにくく、ダウンタイムも短くて済みます。治療翌日からメイクが可能なケースも多いです。

あらゆる段階のニキビに対応できることも特徴です。初期の白ニキビから、炎症を起こした赤ニキビ、膿が溜まった黄ニキビまで、幅広い段階のニキビに対して治療が可能です。ただし、ニキビは早い段階で治療を開始するほど、治療期間が短くて済み、ニキビ跡も残りにくくなります。

顔以外の部位にも対応できます。顎、首、胸、背中など、顔以外の部位にできるニキビに対しても治療が可能です。体幹部のニキビは治療が難しいことがありますが、アグネスであれば対応できるケースがあります。

8. アグネスによる汗管腫治療

汗管腫は、従来は炭酸ガスレーザーによる治療が主流でした。炭酸ガスレーザーでは、汗管腫を一つ一つくり抜くように除去します。しかし、この方法にはいくつかの課題がありました。

まず、汗管腫は皮膚の深い層(真皮の深層)まで存在しているため、表面だけを削っても奥の組織が残り、再発することがあります。十分に深くくり抜こうとすると、皮膚に点状の凹みが残ったり、傷の治癒に時間がかかったりするリスクがあります。また、目の周りという繊細な部位の治療であるため、傷跡が残ることへの懸念も大きいものでした。

アグネスによる汗管腫治療は、これらの課題を解決する可能性があります。アグネスでは、極細の針を汗管腫に挿入し、汗腺の細胞が異常に増殖している部分に直接高周波を照射します。熱変性した細胞は徐々に分解されていき、汗管腫の隆起が少しずつ平らになっていきます。

この方法の利点は、皮膚表面にほとんどダメージを与えないことです。針を刺した小さな穴はすぐに塞がるため、炭酸ガスレーザーのような大きな傷跡が残るリスクが低くなります。また、汗管腫の奥深くにある組織にもアプローチできるため、再発のリスクも抑えられます。

ただし、アグネスによる汗管腫治療は、1回の施術で完治するわけではありません。汗管腫の大きさや数によりますが、通常は3〜5回程度の治療を繰り返す必要があります。治療間隔は3〜5ヶ月程度で、十分な効果を実感するまでには約1年程度かかることもあります。治療後すぐに変化が見られるわけではなく、徐々に改善していく経過をたどります。

治療直後は、汗管腫の周囲に腫れや赤みが生じることがあります。これは組織に熱刺激が加わったことによる正常な反応です。腫れによって一時的に汗管腫が目立って見えることもありますが、数日から数週間で落ち着いていきます。

9. アグネス治療の流れ

アグネス治療は、一般的に以下のような流れで行われます。

カウンセリングと診察がまず行われます。医師が患者さんの肌の状態を診察し、ニキビや汗管腫などの症状を確認します。治療の適応があるかどうか、期待できる効果、必要な治療回数、リスクや副作用などについて説明を受けます。疑問点や不安なことがあれば、この段階でしっかりと確認しておくことが大切です。

クレンジングと洗顔を行います。治療部位のメイクや汚れを落とし、清潔な状態にします。

麻酔を行います。治療部位にクリーム麻酔(表面麻酔)を塗布し、麻酔が効くまで20〜30分程度待ちます。痛みに敏感な方や、広範囲の治療を行う場合は、局所麻酔の注射を併用することもあります。

アグネスによる施術が行われます。麻酔が効いたら、治療を開始します。ニキビ治療の場合、まずニキビに溜まった皮脂や膿を圧出(押し出し)することがあります。その後、極細の絶縁針を毛穴に挿入し、皮脂腺に向けて高周波を照射します。一つの毛穴に対して1〜2回程度通電し、確実に皮脂腺を破壊します。汗管腫治療の場合は、汗管腫一つ一つに針を挿入して高周波を照射します。

施術中の痛みについては、輪ゴムで弾かれるような感覚と表現されることが多いです。麻酔を使用していても、場所によっては多少の痛みを感じることがあります。炎症が強い部分では痛みを強く感じることもありますが、ほとんどの方が治療を完遂できています。

アフターケアとして、施術後は患部を冷却または圧迫し、炎症を抑えます。必要に応じて抗生剤軟膏や抗炎症薬を処方されます。

メルティング処置は、炎症性ニキビの治療後に行われることがあります。施術の翌日または翌々日に再来院し、皮脂を柔らかくして毛穴に残った汚れや膿の排出を促す処置です。高周波で温める痛みのない処置で、治療効果を高める目的で行われます。

10. 治療後のダウンタイムとアフターケア

アグネス治療後のダウンタイム(日常生活への復帰までに要する期間)は、比較的短いとされています。しかし、治療部位や個人の体質によって差があるため、事前に確認しておくことが重要です。

治療直後から数日間は、赤み、腫れ、熱感が生じることがあります。これは組織に熱刺激が加わったことによる正常な反応です。赤みは通常3〜4日程度で落ち着きますが、人によっては1〜2週間程度続くこともあります。

内出血が起こることもあります。特に目の周りなど皮膚が薄い部位では、内出血が目立ちやすい傾向があります。内出血は通常1週間程度で消退します。

針を挿入した部分に小さなかさぶたができることがあります。かさぶたは自然に剥がれ落ちますので、無理に剥がさないようにしましょう。

治療後の注意点として、以下のことが挙げられます。

洗顔は治療当日から可能ですが、治療部位を強くこすらないように注意してください。泡で優しく洗顔することが推奨されます。ピーリング成分を含む洗顔料は避けてください。

メイクは治療翌日から可能な場合が多いですが、治療当日は患部へのメイクを控えるよう指示されることがあります。メイクをする際も、こすらないように優しく行ってください。

化粧水や乳液は、アルコールを含む刺激の強いものは避け、低刺激のものを使用してください。

入浴は治療当日でも可能ですが、長時間の入浴や熱いお湯に浸かることは避けた方がよいでしょう。

紫外線対策を行ってください。治療後の肌は敏感になっているため、日焼け止めを塗るなどして紫外線から肌を守ることが大切です。

治療部位を触ったり、刺激を与えたりしないようにしましょう。清潔を保ち、感染を防ぐことが重要です。

11. アグネス治療の回数と効果が出るまでの期間

アグネス治療の効果を十分に得るためには、複数回の治療を受けることが一般的です。必要な回数は、症状の程度や治療部位によって異なります。

ニキビ治療の場合、平均的には3〜5回程度の治療が推奨されています。治療間隔は1〜3ヶ月程度です。1回目の治療後、1週間程度で治療箇所に改善が見られ始め、1〜3ヶ月程度経つとしっかりとした効果を実感できるようになります。

ニキビの数が多い場合や、広範囲にわたってニキビがある場合は、一度に全てを治療するのではなく、数回に分けて治療を行うことがあります。皮膚への負担を考慮し、適切な間隔を空けながら治療を進めていきます。

汗管腫治療の場合は、3〜5回程度の治療を、3〜5ヶ月間隔で行うことが一般的です。汗管腫の改善は施術後すぐには現れず、3〜4ヶ月かけて徐々に小さくなっていきます。十分に効果を実感するまでには約1年程度かかることもあります。

効果の現れ方には個人差があります。症状が軽い方や、早い段階で治療を開始した方は、少ない回数で効果を実感できることがあります。逆に、症状が重い方や長期間にわたってニキビに悩まされてきた方は、より多くの治療回数が必要になることがあります。

また、アグネス治療は「治療した毛穴からはニキビが再発しにくくなる」という性質を持っていますが、治療していない毛穴から新たなニキビができる可能性はあります。そのため、維持的な治療や、生活習慣の改善、スキンケアの見直しなども併せて行うことが望ましいです。

12. アグネス治療を受ける際の注意点

アグネス治療を検討する際には、以下の点に注意が必要です。

アグネス治療を受けられない方がいます。ペースメーカーを装着している方、治療部位に金属が埋め込まれている方、妊娠中または妊娠の可能性がある方、ケロイド体質の方、治療部位に活動性の感染症がある方などは、安全上の理由からアグネス治療を受けることができない場合があります。該当する方は、カウンセリング時に必ず医師に申告してください。

効果には個人差があります。アグネス治療は多くの方に効果がありますが、全ての方に同じ効果が得られるわけではありません。症状の程度、肌質、生活習慣などによって効果の現れ方は異なります。

ニキビ跡(瘢痕)に対しては効果が限定的です。アグネスは主に「現在あるニキビ」や「繰り返すニキビの予防」に対して効果を発揮します。すでにできてしまったニキビ跡、特に陥凹性の瘢痕(クレーター)や盛り上がったケロイドに対しては、アグネスだけでは十分な改善が得られないことがあります。ニキビ跡の治療には、フラクショナルレーザーなど他の治療法が適している場合があります。

副作用やリスクについても理解しておきましょう。前述のように、赤み、腫れ、内出血、かさぶたなどが生じることがあります。まれに、色素沈着、瘢痕形成、感染などのリスクもあります。治療前に医師からリスクについて十分な説明を受け、理解した上で治療を受けることが大切です。

費用は自由診療となります。アグネス治療は健康保険が適用されない自由診療です。クリニックによって料金設定が異なりますので、事前に確認しておきましょう。複数回の治療が必要になることを考慮し、トータルでかかる費用についても把握しておくことが重要です。

13. 渋谷でアグネス治療を受けるメリット

渋谷は、JR各線、東京メトロ、東急線、京王線など複数の路線が乗り入れるターミナル駅であり、都内はもちろん、神奈川県や埼玉県、千葉県からのアクセスも良好です。通勤や通学の途中、ショッピングのついでなど、日常の行動範囲の中でクリニックに立ち寄りやすいという利点があります。

アグネス治療は複数回の通院が必要になることが多いため、アクセスの良さは重要なポイントです。通いやすい場所にあるクリニックを選ぶことで、治療を継続しやすくなり、より良い結果につながります。

渋谷エリアには美容クリニックが数多く集まっており、アグネス治療を提供するクリニックも複数あります。選択肢が多いため、自分に合ったクリニックを見つけやすいというメリットがあります。各クリニックの特徴や得意分野、料金体系などを比較検討し、納得のいくクリニックを選ぶことができます。

また、渋谷エリアのクリニックは、平日の夜間や土日祝日にも診療を行っているところが多く、忙しい方でも通いやすい環境が整っています。仕事帰りや休日を利用して治療を受けることができるのは、大きなメリットです。

14. クリニック選びのポイント

アグネス治療を受けるクリニックを選ぶ際には、以下のポイントを参考にしてください。

専門性と実績を確認しましょう。アグネス治療の経験が豊富な医師が在籍しているか、これまでの治療実績はどの程度かを確認することが重要です。アグネスは高周波を使用する治療であり、適切な出力設定や針の挿入深度などに医師の技術と経験が求められます。形成外科専門医や皮膚科専門医が在籍しているクリニックであれば、より安心して治療を受けることができるでしょう。

カウンセリングの丁寧さを確認しましょう。治療前のカウンセリングで、医師が患者さんの話をしっかりと聞き、症状を適切に診断してくれるかどうかは重要なポイントです。治療の説明が分かりやすいか、質問に丁寧に答えてくれるか、リスクについてもきちんと説明してくれるかなどを確認しましょう。

料金体系が明確であることも大切です。アグネス治療は自由診療であり、クリニックによって料金が異なります。施術料金だけでなく、初診料、再診料、麻酔代、薬代など、トータルでかかる費用を事前に確認しておきましょう。料金体系が不明確なクリニックは避けた方が無難です。

アフターケア体制を確認しましょう。治療後に何らかのトラブルが生じた場合に、適切に対応してもらえるかどうかは重要です。術後の経過観察やフォローアップ体制が整っているクリニックを選ぶと安心です。

通いやすさも考慮しましょう。アグネス治療は複数回の通院が必要になることが多いため、アクセスの良さや診療時間は重要なポイントです。自宅や職場から通いやすい場所にあるか、自分のスケジュールに合った診療時間かどうかを確認しましょう。

口コミや評判も参考になりますが、鵜呑みにしないことも大切です。実際にカウンセリングを受けて、自分自身でクリニックの雰囲気やスタッフの対応を確認することをお勧めします。

15. まとめ

本記事では、渋谷でアグネス治療を検討している方に向けて、アグネスの仕組みから効果、治療の流れ、注意点までを詳しく解説しました。

アグネスは、高周波(RF)を利用して皮脂腺や汗腺を選択的に破壊する治療法です。従来のニキビ治療が対症療法にとどまることが多かったのに対し、アグネスはニキビの根本原因である皮脂腺そのものにアプローチするため、治療した毛穴からはニキビが再発しにくくなるという特徴があります。

繰り返すニキビに長年悩まされてきた方、従来の治療で十分な効果が得られなかった方、汗管腫や稀粒腫などの目元のブツブツに悩んでいる方にとって、アグネスは有力な選択肢の一つとなり得ます。

ただし、アグネス治療にも限界があり、すでにできてしまったニキビ跡に対しては効果が限定的です。また、効果には個人差があり、複数回の治療が必要になることが一般的です。治療を検討する際には、信頼できるクリニックで十分なカウンセリングを受け、自分の症状に対してアグネスが適切な治療法かどうかを見極めることが大切です。

渋谷は交通アクセスが良く、美容クリニックも多数存在するため、アグネス治療を受けるには便利なエリアです。本記事の情報を参考に、自分に合ったクリニックを見つけ、肌の悩みの改善に役立てていただければ幸いです。

ニキビは「たかがニキビ」と軽視されがちですが、放置すると跡が残ったり、精神的なストレスの原因になったりすることがあります。気になる症状がある方は、早めに専門医に相談することをお勧めします。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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