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日焼けでかゆい!原因と正しい対処法を徹底解説

夏のレジャーや日常的な外出のあと、肌がかゆくてたまらないという経験をしたことはありませんか。日焼けによるかゆみは、単なる不快感にとどまらず、放置すると肌トラブルをさらに悪化させる可能性があります。なぜ日焼けのあとにかゆみが生じるのか、そしてそのかゆみにどう対処すれば良いのかを正しく理解することは、肌を健やかに保つうえで非常に重要です。この記事では、日焼け後のかゆみの原因から、自宅でできる応急処置、医療機関への受診のタイミングまで、わかりやすく詳しく解説していきます。


目次

  1. 日焼けとはどういう状態なのか
  2. 日焼け後にかゆみが起こる主な原因
  3. かゆみを悪化させるNG行動
  4. 日焼け後のかゆみへの正しい対処法
  5. 市販薬・外用剤の選び方
  6. かゆみを予防するための日焼け対策
  7. こんな症状が出たら医療機関へ
  8. まとめ

この記事のポイント

日焼け後のかゆみは炎症・乾燥・修復過程が原因掻くのは禁物で、まず冷却し低刺激保湿剤でケアするのが基本。水ぶくれ・発熱・長引く症状は皮膚科を受診すること。

🎯 日焼けとはどういう状態なのか

日焼けは、太陽から放射される紫外線(UV)が皮膚に当たることで生じる皮膚の炎症反応です。医学的には「日光皮膚炎」とも呼ばれており、れっきとした皮膚のダメージです。日常的に「日焼け」という言葉は軽く使われがちですが、肌の内部では相当なダメージが起きています。

紫外線には大きく分けてUVAとUVBの2種類があります。UVBは波長が短く、皮膚の表面(表皮)に作用して赤みや炎症を引き起こします。いわゆる「サンバーン(日焼けによる炎症)」の主な原因はUVBです。一方、UVAは波長が長く、皮膚の深い層(真皮)まで到達して、コラーゲンやエラスチンを傷つけ、シミや皮膚の老化(光老化)を進めます。

日焼けによる炎症は、紫外線を受けてから数時間後に始まり、12〜24時間後にピークを迎えることが多いとされています。肌が赤くなり、熱を持ち、ひどい場合は水ぶくれが生じることもあります。そしてこの炎症の過程で、多くの人が悩むのが「かゆみ」です。

日焼けは一時的なものと思いがちですが、繰り返されることで皮膚のDNAにダメージが蓄積し、将来的な皮膚がんのリスクが高まることも医学的に明らかになっています。日焼けを軽く見ず、適切なケアを行うことが大切です。

Q. 日焼け後にかゆみが起きるのはなぜですか?

日焼け後のかゆみは主に3つの要因で起こります。①紫外線による炎症でヒスタミンなどの化学物質が放出される、②皮膚のバリア機能低下による乾燥、③皮膚の修復過程で神経が刺激される、です。これらが複合的に重なり、かゆみを引き起こします。

📋 日焼け後にかゆみが起こる主な原因

日焼け後にかゆみが生じるメカニズムは一つではなく、いくつかの要因が複合的に絡み合っています。それぞれを理解することで、適切なケアの方法も見えてきます。

🦠 炎症反応によるかゆみ

紫外線が皮膚にダメージを与えると、体は防衛反応として炎症を起こします。この炎症の過程でヒスタミンやプロスタグランジンなどの化学物質が放出されます。これらの物質は血管を拡張させて赤みや熱感を生じさせるとともに、神経を刺激してかゆみを引き起こします。この反応はアレルギー反応と似たメカニズムで起こるため、抗ヒスタミン薬が効果を示すことがあります。

👴 皮膚の乾燥によるかゆみ

紫外線を大量に浴びると、皮膚のバリア機能が低下します。皮膚のバリア機能とは、外部からの刺激を防ぎ、内部の水分を保持するための働きです。これが損なわれると、皮膚から水分が逃げやすくなり、乾燥が進みます。乾燥した皮膚は刺激に対して過敏になり、かゆみを感じやすくなります。

特に日焼けのあとに皮膚が「ぱりぱり」したり、皮がむけたりするのは、この乾燥が進んでいるサインです。皮がむける段階では、新しい皮膚が露出されてさらに敏感になるため、かゆみが強くなることがあります。

🔸 皮膚の修復過程によるかゆみ

傷が治る過程でかゆみを感じるのと同様に、日焼けによる皮膚ダメージが修復される過程でもかゆみが生じます。皮膚細胞が再生・修復される際に神経線維が刺激されることで、かゆみの感覚が引き起こされると考えられています。これはある意味「治っているサイン」でもありますが、だからといって掻いてしまうと修復が妨げられるため注意が必要です

💧 多形性日光疹(たけいせいにっこうしん)

日光に対するアレルギー反応の一種で、日焼けとは少し異なるメカニズムで発症します。紫外線を受けた数時間後から数日後に、赤い発疹、水ぶくれ、強いかゆみが生じます。特に春から夏にかけて、久しぶりに強い日光を浴びた際に起こりやすい特徴があります。体が紫外線に慣れていない冬明けや、旅行先で突然強い日差しを浴びたときなどに発症しやすいとされています。

✨ 光アレルギー性皮膚炎

日焼け止めや香水、一部の薬(内服薬・外用薬)などに含まれる成分が、紫外線と反応してアレルギー反応を起こすことがあります。これを光アレルギー性皮膚炎といいます。日焼け止めを使っているのにかえって強いかゆみや発疹が出る場合は、この可能性が考えられます。使用している製品の成分に注意し、心当たりがある場合は皮膚科を受診することが勧められます。

📌 汗や衣類による刺激

日焼けをした肌は非常に敏感になっています。そのため、汗や衣類との摩擦など、普段は気にならない程度の刺激でもかゆみを感じやすくなります。特に化学繊維の衣類や、タオルで強くこするような行為はかゆみを悪化させる原因となります。

Q. 日焼け後のかゆみへの正しい応急処置は?

日焼け後のかゆみには、まず患部を冷やすことが有効です。冷たいタオルや保冷剤をタオルに包んで10〜15分当て、炎症を鎮めましょう。その後、セラミドやヒアルロン酸を含む低刺激の保湿剤で丁寧に保湿します。氷を直接肌に当てると凍傷のリスクがあるため避けてください。

💊 かゆみを悪化させるNG行動

日焼け後のかゆみへの対応で、やってしまいがちだけれども実は逆効果になる行動があります。これらをしっかり把握しておくことが、症状の悪化を防ぐ第一歩です。

▶️ 掻く(かく)こと

掻くことで皮膚にさらなるダメージが加わり、炎症が悪化します。また、爪の間には細菌が存在するため、掻くことで皮膚に細菌感染が起こる可能性もあります。感染が起こると、かゆみがさらに強くなるだけでなく、膿が出たり発熱したりすることもあります。

🔹 熱いお風呂やシャワー

日焼けで炎症を起こしている肌に熱いお湯をかけると、血管がさらに拡張して炎症が強まります。また、熱いお湯は皮脂を過剰に洗い流してしまい、皮膚のバリア機能をさらに低下させます。日焼け後は、ぬるめのお湯(38度程度)で短時間の入浴を心がけましょう

📍 強くこする・タオルで拭く

日焼け後の肌は非常に傷つきやすい状態です。入浴後にタオルで強くこすったり、洗顔時に力を入れて洗ったりすることは避けましょう。タオルで水分を拭き取る際は、押さえるようにして優しく行いましょう。

💫 アルコールを含む化粧品の使用

アルコール(エタノール)を含む化粧水や美容液は、日焼けで敏感になっている肌にはしみたり、刺激を与えたりする可能性があります。日焼け後は、アルコールフリーで低刺激の保湿剤を選ぶことが大切です。

🦠 日光にさらし続ける

日焼けをした翌日以降も引き続き紫外線を浴び続けることは、炎症をさらに悪化させます。一度日焼けをした肌は感受性が高まっているため、少量の紫外線でも強い反応が出やすくなっています。ダメージが回復するまでの間は、日光を避けるか、しっかりと日焼け止めや衣類で保護しましょう。

👴 市販の刺激が強い薬の使用

虫刺されなどに使う清涼感の強いかゆみ止めや、アルコールベースの消毒薬などを日焼け後の肌に使用するのは避けましょう。メントールなどの成分は一時的にかゆみを紛らわせることはありますが、敏感になっている肌には刺激が強すぎる場合があります。

🏥 日焼け後のかゆみへの正しい対処法

日焼け後のかゆみには段階的なケアが重要です。まずは炎症を鎮め、次に保湿してバリア機能の回復を助けることが基本的な流れです。

🔸 冷却(クーリング)する

日焼けのあとはまず、皮膚を冷やすことが効果的です。冷たい水で濡らしたタオルや、冷やした(凍らせていない)保冷剤をタオルに包んで患部に当てましょう。冷却することで血管が収縮し、炎症やかゆみが和らぎます。目安としては、10〜15分程度を数回繰り返すのが良いとされています

ただし、氷を直接皮膚に当てることや、長時間冷やし続けることは凍傷のリスクがあるため避けてください。また、水ぶくれがある場合は、濡れたタオルを当てる際に水ぶくれを潰さないよう注意が必要です。

💧 保湿を徹底する

冷却のあとは、保湿剤でしっかりと保湿を行います。日焼けによって失われた水分と皮脂膜を補うことで、乾燥からくるかゆみを防ぎ、皮膚のバリア機能の回復を助けます。

おすすめの保湿成分としては、セラミド、ヒアルロン酸、グリセリン、シアバターなどが挙げられます。これらは保水力が高く、かつ低刺激で敏感になった肌にも使いやすい成分です。アロエベラジェルも、保湿効果と鎮静効果が期待できるとして広く使われていますが、アレルギーを持つ方もいるため注意が必要です。

保湿は1日に複数回行うことが大切です。特に入浴後や手洗い後など、水分が蒸発しやすいタイミングでの保湿を習慣にしましょう。

✨ 水分補給を心がける

日焼けをした際、体内の水分も失われやすくなります。外からの保湿だけでなく、内側からも水分を補給することが重要です。こまめに水分を摂ることで、皮膚の乾燥を内側から防ぐ効果が期待できます。特に夏の暑い時期や、日光に長時間さらされた後は脱水になりやすいため、意識的に水や経口補水液を摂るようにしましょう。

📌 抗炎症成分を含むケアを取り入れる

市販の日焼けケア用品の中には、抗炎症成分が配合されているものがあります。グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)やビタミンC誘導体などは、炎症を抑え、肌の修復を助ける働きが期待できます。ただし、成分によっては敏感になっている肌に刺激になる場合もあるため、パッチテストを行ってから使用することが望ましいです。

▶️ 衣類や寝具への配慮

日焼けをした部分が衣類や寝具に触れて摩擦が生じると、かゆみが悪化することがあります。日焼け後は、綿素材など肌触りの優しい素材の衣類を選びましょう。寝具のシーツも清潔で柔らかいものを使用し、日焼けした部分への刺激を最小限にすることが大切です。

🔹 かゆみを感じたら冷やす

かゆみが強くなってきたと感じたら、患部を冷やすことが有効です。冷却によって神経の感覚が一時的に鈍くなり、かゆみの感覚が和らぎます。市販の冷却スプレーや、冷蔵庫で冷やした保湿ジェルなども役立ちます。

Q. 日焼け後に絶対にやってはいけない行動は?

日焼け後に最もやってはいけない行動は患部を掻くことです。掻くことで炎症が悪化し、爪の細菌が皮膚に入り感染症を引き起こす恐れがあります。また、熱いお風呂やタオルで強くこする行為、アルコール入り化粧品の使用も皮膚のバリア機能をさらに低下させるため避けましょう。

⚠️ 市販薬・外用剤の選び方

日焼け後のかゆみに対して、市販薬を使用することも選択肢の一つです。ただし、自己判断での使用には注意が必要な点もあります。

📍 抗ヒスタミン薬(内服)

日焼けによるかゆみにはヒスタミンが関わっているため、市販の抗ヒスタミン薬(アレルギーの薬)が効果的な場合があります。内服タイプは全身のかゆみに対応できる利点がありますが、眠気の副作用が出ることがあります。運転や機械操作が必要な場合は、眠気の出にくい第2世代の抗ヒスタミン薬を選ぶか、服用のタイミングに注意しましょう。

💫 ステロイド外用薬

市販のステロイド外用薬(ヒドロコルチゾン配合など)は、炎症を抑え、かゆみを和らげる効果があります。日焼けによる炎症に対して有効ですが、顔や皮膚が薄い部位への使用は、副作用(皮膚が薄くなる、毛細血管が目立つなど)が出やすいため、長期使用は避けましょう。使用前に添付文書をよく読み、用法・用量を守ることが重要です。

🦠 非ステロイド系の外用薬

ステロイドの使用が気になる方には、グリチルリチン酸配合の外用薬やジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン成分)配合のクリームなども選択肢になります。ステロイドほど強力ではありませんが、比較的マイルドな炎症やかゆみに対応できます。

👴 保湿外用薬

かゆみの原因が乾燥によるものと考えられる場合は、ヘパリン類似物質配合のクリームやローションなどの保湿外用薬が有効です。特にヘパリン類似物質は、保湿効果が高く、皮膚科でも処方される成分であり、市販でも入手可能です。

🔸 市販薬使用時の注意点

市販薬を使用しても症状が改善しない場合や、症状が悪化する場合は、自己判断での継続使用は避け、医療機関を受診しましょう。また、お子さんや妊娠中・授乳中の方が使用する場合は、事前に薬剤師や医師に相談することをお勧めします。

🔍 かゆみを予防するための日焼け対策

最も根本的な対策は、日焼けそのものを予防することです。日焼けをしなければ、かゆみも起こりません。効果的な日焼け対策について詳しく解説します。

💧 日焼け止めを正しく使う

日焼け止めは、SPF(UVBを防ぐ指標)とPA(UVAを防ぐ指標)の両方が表示されているものを選びましょう。日常的な外出であればSPF30・PA+++程度、海や山などで長時間過ごす場合はSPF50+・PA++++のものが適しています

日焼け止めは、外出の約15〜30分前に塗布することで最大限の効果が発揮されます。顔であれば500円玉大が1回の目安量です。汗をかいたり、タオルで拭いたりした後は、こまめに塗り直すことが重要です。一般的に2〜3時間ごとの塗り直しが推奨されています。

✨ 物理的な紫外線対策

日焼け止めだけでなく、物理的に紫外線を遮断することも大切です。UVカット機能のある帽子(つば広のもの)や日傘、UVカット衣類の着用が有効です。紫外線は晴れた日だけでなく、曇りの日でも地上に到達します。曇りの日でも油断せず、対策を怠らないようにしましょう。

また、紫外線が最も強い時間帯(おおむね午前10時〜午後2時)には、なるべく直射日光を避けることが効果的です。この時間帯の外出は最小限にするか、日陰を選んで歩くなどの工夫をしましょう。

📌 日焼け前後の保湿ケア

日焼け対策として、外出前の保湿も効果的です。皮膚のバリア機能が整っていると、紫外線によるダメージを受けにくくなります。外出前にしっかりと保湿ケアを行い、皮膚を健康な状態に保つことが日焼け予防につながります。

▶️ 栄養素による皮膚の保護

抗酸化作用を持つビタミンC・E、ポリフェノールなどを豊富に含む食品を積極的に摂ることで、紫外線による酸化ダメージから皮膚を守る効果が期待できます。緑黄色野菜、果物、ナッツ類などを日常的に食べることが皮膚の健康維持に役立ちます。ただし、これらはあくまでも補助的な対策であり、日焼け止めや物理的な対策の代わりにはなりません。

🔹 日焼け止めの選び方のポイント

敏感肌の方や、肌が弱い方は、ノンコメドジェニックテスト済み・アレルギーテスト済みなどの表示がある低刺激性の日焼け止めを選ぶと安心です。また、紫外線散乱剤(酸化亜鉛・酸化チタン)のみを使用したミネラル系の日焼け止めは、化学的な紫外線吸収剤に比べて肌への刺激が少ないとされており、敏感肌の方に向いている場合があります。

お子さんへの使用は、子ども専用の日焼け止めを選ぶか、成分を確認したうえで使用しましょう。子どもの皮膚は大人に比べて薄く、刺激を受けやすいため、低刺激性のものを選ぶことが大切です。

Q. 日焼け後のかゆみで皮膚科を受診すべき症状は?

以下の場合は早めに皮膚科を受診することが重要です。水ぶくれが広範囲にある、発熱や頭痛など全身症状がある、かゆみが強く眠れない、2週間以上症状が続く、患部がジュクジュクして感染が疑われる場合です。アイシークリニックでは症状に応じた適切な治療を提供しています。

📝 こんな症状が出たら医療機関へ

日焼け後のかゆみのほとんどは、適切なケアを行うことで自然に軽快します。しかし、以下のような症状がある場合は、自己判断でのケアだけでは不十分なことがあるため、医療機関(皮膚科)を受診することを強くお勧めします。

📍 水ぶくれ(水疱)が多数できている

水ぶくれが広範囲にわたって生じている場合は、重症の日焼け(2度熱傷に相当)が起きている可能性があります。水ぶくれは自分で潰さず、医療機関を受診しましょう。潰すことで感染のリスクが高まります。

💫 発熱や全身症状がある

日焼けが広範囲に及ぶと、発熱、悪寒、頭痛、吐き気などの全身症状が現れることがあります。これは「日光熱傷」と呼ばれる状態で、体に相当なダメージが及んでいるサインです。このような場合はすぐに医療機関を受診してください。

🦠 かゆみが強くて眠れない・日常生活に支障がある

かゆみが非常に強く、夜眠れない、仕事や学業に集中できないなど、日常生活に支障が出ている場合は医療機関を受診しましょう。医師が処方する薬(内服の抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬など)によって、適切に症状をコントロールできます。

👴 症状が長引いている・繰り返す

一般的な日焼けは1週間程度で改善することが多いですが、2週間以上経過しても症状が続く場合や、少しの日光でもかゆみや発疹が出てしまうような場合は、多形性日光疹や光アレルギー性皮膚炎など、別の疾患が隠れている可能性があります。専門医による診断が必要です。

🔸 感染が疑われる症状がある

掻き傷から細菌感染が起こった場合、患部が赤く腫れ上がり、ジュクジュクした状態になったり、膿が出たりすることがあります。このような場合は感染症(伝染性膿痂疹など)が起こっている可能性があり、抗生剤の使用が必要になるため、早めに受診してください。

💧 既往症や内服薬がある場合

光線過敏症(ルプス、薬剤性光線過敏など)の既往がある方や、特定の薬(利尿剤、一部の抗生剤、向精神薬など)を服用している方は、日光への感受性が高まっていることがあります。いつもと違う反応が出た場合は、かかりつけ医や皮膚科に相談しましょう。

✨ クリニックでの治療について

皮膚科やクリニックでは、日焼けの程度に応じて抗炎症ステロイド外用薬の処方、内服の抗ヒスタミン薬・ステロイド薬の処方、点滴による輸液療法(重症例)、感染があれば抗生剤の投与など、適切な治療が行われます。また、日焼けによるシミやくすみが気になる方には、レーザー治療や美容医療による対応も可能です。日焼けを繰り返しているうちに肌が変化したと感じる方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、夏季を中心に日焼け後のかゆみや肌荒れを訴えて来院される患者様が多く、「かゆいから掻いてしまった」ことで症状が悪化しているケースを数多く拝見します。日焼けは軽く見られがちですが、医学的には皮膚の炎症であり、まず冷やして炎症を鎮め、丁寧に保湿ケアを続けることが回復への近道です。かゆみが強くて眠れない、症状が長引くといった場合は、お一人で悩まず早めにご相談いただくことで、適切な治療を受け早期改善につなげることができますので、どうぞお気軽にお越しください。」

💡 よくある質問

日焼け後にかゆみが起きる原因は何ですか?

日焼け後のかゆみは主に3つの要因が重なって起こります。①紫外線による炎症でヒスタミンなどの化学物質が放出される、②皮膚のバリア機能が低下して乾燥が進む、③皮膚の修復過程で神経が刺激される、です。これらが複合的に絡み合い、かゆみを引き起こします。

日焼け後のかゆみに、まず何をすればいいですか?

まず患部を冷やすことが大切です。冷たい水で濡らしたタオルや、タオルに包んだ保冷剤を10〜15分程度当てて炎症を鎮めましょう。その後、セラミドやヒアルロン酸を含む低刺激の保湿剤でしっかり保湿します。氷を直接肌に当てると凍傷のリスクがあるため避けてください。

かゆくても掻いてはいけないのはなぜですか?

掻くことで皮膚にさらなるダメージが加わり、炎症が悪化します。また、爪の間の細菌が皮膚に入り込み、細菌感染を引き起こす恐れがあります。感染すると膿が出たり発熱したりする場合もあります。かゆみを感じたら掻く代わりに患部を冷やす方法が効果的です。

市販薬で対処する場合、何を選べばよいですか?

かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬(内服)、炎症が目立つ場合はヒドロコルチゾン配合のステロイド外用薬が有効です。乾燥が主な原因と思われる場合はヘパリン類似物質配合の保湿外用薬もおすすめです。ただし症状が改善しない場合は自己判断を続けず、アイシークリニックなど医療機関を受診してください。

どんな症状があれば皮膚科を受診すべきですか?

以下の場合は早めに皮膚科を受診することをおすすめします。①水ぶくれが広範囲にある、②発熱や頭痛など全身症状がある、③かゆみが強く眠れない、④2週間以上症状が続く、⑤患部がジュクジュクして感染が疑われる。アイシークリニックでは症状に応じた適切な治療を行っています。

✨ まとめ

日焼け後のかゆみは、炎症反応、皮膚の乾燥、修復過程の刺激など、さまざまな要因によって引き起こされます。かゆいからといって掻いてしまうと、症状がさらに悪化するだけでなく、感染のリスクも高まります。まずは患部を冷やして炎症を鎮め、その後にしっかりと保湿ケアを行うことが基本的な対処法です。市販薬を活用することも有効ですが、症状が重い場合や長引く場合は自己判断にとどまらず、医療機関を受診することが大切です。

そして最も重要なのは、日焼けをそもそもしないための予防対策です。日焼け止めを正しく使い、物理的な遮光対策を組み合わせることで、日焼けによるかゆみだけでなく、シミや光老化、皮膚がんのリスクも軽減できます。日々の習慣として紫外線対策を取り入れ、肌の健康を長期的に守っていきましょう。

日焼けによるかゆみや肌トラブルでお悩みの方は、アイシークリニック渋谷院にお気軽にご相談ください。専門スタッフが丁寧に対応いたします。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 日光皮膚炎(サンバーン)の定義・メカニズム・治療方針に関する専門的見解。炎症反応やかゆみの原因、ステロイド外用薬・抗ヒスタミン薬の適応など、記事の医学的根拠として参照。
  • 厚生労働省 – 紫外線対策に関する公式情報。UVA・UVBの違い、日焼け止めのSPF・PAの正しい使い方、紫外線が強い時間帯など、予防策の根拠として参照。
  • PubMed – 日焼け後のかゆみ(pruritus)・炎症メカニズム・多形性日光疹・光アレルギー性皮膚炎に関する国際的な査読済み臨床研究論文群。ヒスタミン・プロスタグランジンの関与や保湿・冷却ケアの有効性など、記事の科学的根拠として参照。

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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