おでき・ニキビ・ほくろ・イボ

渋谷の皮膚科でおでき治療:症状・原因から最新治療法まで徹底解説

はじめに

「おでき」ができて痛みや腫れに悩まされた経験はありませんか。おできは医学的には「癤(せつ)」と呼ばれる皮膚の感染症で、日常生活の中で誰にでも起こりうる身近な皮膚トラブルです。しかし、適切な治療を受けないと悪化したり、繰り返し発症したりすることもあります。

渋谷エリアで皮膚科をお探しの方にとって、おできの治療はどのように進められるのか、どのような治療法があるのか、そしていつ医療機関を受診すべきなのかを理解することは重要です。本記事では、おできの基本的な知識から、最新の治療法、予防方法まで、専門医の視点から詳しく解説していきます。

アイシークリニック渋谷院では、おできをはじめとする皮膚の化膿性疾患に対して、患者様一人ひとりの症状に合わせた適切な治療を提供しています。

おできとは何か

おでき(癤)は、毛包(毛穴の奥にある毛根を包む組織)とその周囲の組織に黄色ブドウ球菌などの細菌が感染し、化膿して腫れあがった状態を指します。一般的には直径1〜3cm程度の赤く腫れた硬いしこりとして現れ、中心部に膿がたまります。

おできは身体のどの部位にもできる可能性がありますが、特に摩擦や圧迫を受けやすい部位、皮脂の分泌が多い部位に発症しやすい傾向があります。具体的には、顔面、首の後ろ、脇の下、臀部、太ももなどによく見られます。

おできと癰(よう)の違い

おでき(癤)と似た疾患に「癰(よう)」があります。癰は、複数の毛包が同時に感染して炎症を起こした状態で、おできが複数集まって融合したものと考えることができます。癰はおできよりも大きく、より深い部位まで炎症が及ぶため、発熱や全身倦怠感などの全身症状を伴うことがあります。

おできの原因

細菌感染のメカニズム

おできの主な原因は、黄色ブドウ球菌という細菌の感染です。黄色ブドウ球菌は健康な人の皮膚表面にも常在していますが、通常は皮膚のバリア機能によって体内への侵入が防がれています。

しかし、以下のような要因によって皮膚のバリア機能が低下すると、細菌が毛包内に侵入しやすくなります。

  • 皮膚の小さな傷や擦り傷
  • 不衛生な状態
  • 過度の発汗
  • 皮膚への摩擦や圧迫
  • 毛の処理による皮膚の損傷

発症のリスク要因

おできができやすくなる要因として、以下のようなものが知られています。

不衛生な環境や習慣:汗をかいたまま放置する、不潔な衣類を着用する、手洗いが不十分などの状態は、皮膚表面の細菌数を増加させ、感染のリスクを高めます。

免疫力の低下:糖尿病、肥満、栄養不良、ステロイド薬の長期使用などにより免疫機能が低下している場合、細菌感染に対する抵抗力が弱まり、おできができやすくなります。特に糖尿病患者では、高血糖状態が続くと白血球の機能が低下し、感染症にかかりやすくなることが厚生労働省の糖尿病に関する情報でも指摘されています。

皮膚の刺激:タイトな衣服による摩擦、カミソリ負け、ムダ毛処理後の肌荒れなど、皮膚への物理的刺激もおできの原因となります。

アトピー性皮膚炎:アトピー性皮膚炎の方は、皮膚のバリア機能が低下しており、また黄色ブドウ球菌が増殖しやすい皮膚環境にあるため、おできができやすい傾向があります。

おできの症状と経過

初期症状

おできの初期段階では、感染部位に軽い痛みやかゆみを感じることから始まります。その後、数日かけて以下のような症状が現れます。

発赤と腫脹:感染部位が赤く腫れ、触ると熱感を感じます。この段階では、まだ膿は表面に現れていません。

痛みの増強:腫れが大きくなるにつれて、拍動性の痛み(ズキズキとした痛み)が強くなります。特に圧迫されると痛みが増します。

進行期の症状

感染が進行すると、以下のような変化が見られます。

膿栓の形成:腫れの中心部に白または黄色の膿が透けて見えるようになります。これは「膿栓(のうせん)」または「膿点(のうてん)」と呼ばれます。

硬結の形成:おできの周囲が硬くなり、しこりのように触れるようになります。

サイズの増大:直径1〜3cm程度まで大きくなることが一般的ですが、場合によってはそれ以上に拡大することもあります。

自然治癒または排膿

おできが成熟すると、以下のいずれかの経過をたどります。

自然排膿:皮膚が破れて膿が自然に排出されます。排膿後は徐々に炎症が治まり、治癒に向かいます。

自然吸収:小さなおできの場合、膿が体内で吸収され、徐々に縮小して治癒することもあります。

合併症のリスク

適切な治療を受けないと、以下のような合併症を引き起こす可能性があります。

蜂窩織炎(ほうかしきえん):感染が皮下組織に広がり、広範囲の発赤、腫脹、痛みを引き起こします。発熱を伴うこともあります。

リンパ節炎:感染がリンパ節に波及し、リンパ節の腫れや痛みが生じます。

敗血症:まれですが、細菌が血液中に入り込むと、全身性の重篤な感染症である敗血症を引き起こす可能性があります。

おできと似た皮膚疾患

おできと症状が似ているため、鑑別が必要な皮膚疾患がいくつかあります。

粉瘤(アテローム)

粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に角質や皮脂が蓄積してできる良性の腫瘤です。通常は痛みを伴いませんが、細菌感染を起こすと「炎症性粉瘤」となり、おできと非常によく似た症状を呈します。

粉瘤とおできの主な違いは、粉瘤には「開口部(へそ)」と呼ばれる小さな黒い点が表面に見られることが多い点です。また、粉瘤は完全に治すには外科的な摘出が必要ですが、おできは抗菌薬治療や切開排膿で治癒します。

毛嚢炎(もうのうえん)

毛嚢炎は、おできよりも浅い部位の毛包に炎症が起きた状態です。おできは毛包とその周囲組織に及ぶ深い感染ですが、毛嚢炎は毛包の入り口付近のみの炎症です。

毛嚢炎は小さく、複数個できることが多く、おできほどの痛みや腫れはありません。ただし、毛嚢炎が悪化するとおできに進展することもあります。

面疔(めんちょう)

顔面、特に鼻や上唇にできるおできを「面疔」と呼びます。顔面は血管が豊富で、特に鼻から上唇にかけての領域(危険三角地帯)にできた面疔は、脳へつながる血管を通じて感染が広がる危険性があります。

そのため、顔面のおできは特に注意が必要で、自己判断で潰したり圧迫したりせず、早期に皮膚科を受診することが重要です。

ニキビ(尋常性痤瘡)

ニキビもおできと同様に毛包に関連した疾患ですが、主な原因が異なります。ニキビは皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まりが主因で、アクネ菌という別の細菌が関与します。

ニキビはおできほど大きくならず、痛みも比較的軽度です。ただし、ニキビが重症化すると膿を持つことがあり、小さなおできとの区別が難しい場合もあります。

おでき治療の基本方針

おできの治療は、症状の程度や患者様の状態に応じて選択されます。

保存的治療(軽症例)

小さく痛みも軽度なおできの場合、以下のような保存的治療が選択されます。

抗菌薬の内服:黄色ブドウ球菌に有効な抗菌薬を内服します。一般的にはセフェム系やペニシリン系の抗菌薬が使用されます。近年、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による感染も増えているため、症状や経過によっては別の抗菌薬が選択されることもあります。

外用薬の使用:抗菌薬の軟膏を患部に塗布します。これにより局所の細菌数を減らし、感染の拡大を防ぎます。

温罨法(おんあんぽう):清潔な温かいタオルを患部に当てることで、血流を改善し、白血球の働きを活性化させ、自然排膿を促すことができます。

外科的治療(中等症〜重症例)

おできが大きい、痛みが強い、または保存的治療で改善しない場合には、外科的治療が必要になります。

切開排膿:局所麻酔を行った後、メスでおできの表面を切開し、内部の膿を排出させます。膿を完全に排出することで、痛みが速やかに軽減し、治癒が促進されます。切開後は、再び膿がたまらないようにガーゼドレーンを挿入することもあります。

摘出術:繰り返しおできができる場合や、粉瘤との鑑別が難しい場合には、病変部を含めて切除することもあります。

アイシークリニック渋谷院での治療アプローチ

アイシークリニック渋谷院では、おでき治療において患者様の負担を最小限に抑えながら、確実な治癒を目指す治療を提供しています。

丁寧な診察と診断

まず、視診と触診によりおできの状態を詳しく評価します。必要に応じて、超音波検査で病変の深さや範囲を確認することもあります。また、粉瘤など他の疾患との鑑別も慎重に行います。

患者様の全身状態(糖尿病の有無、免疫状態など)や生活習慣についても問診し、治療方針の決定や再発予防のアドバイスに役立てます。

痛みに配慮した治療

切開排膿が必要な場合でも、十分な局所麻酔を行い、できる限り痛みを感じないように配慮します。麻酔の注射時の痛みを軽減するため、細い針を使用し、麻酔薬の注入速度も調整します。

傷跡への配慮

切開を行う際には、可能な限り皮膚の自然なシワの方向に沿って切開線を入れるなど、傷跡が目立ちにくくなるよう工夫します。

また、切開後の創部のケア方法について丁寧に説明し、適切な処置により傷跡を最小限に抑えるサポートをします。

再発予防の指導

治療後は、おできの再発を防ぐための生活指導を行います。具体的なスキンケア方法、清潔習慣、食生活のアドバイスなど、患者様一人ひとりの状況に応じた予防策を提案します。

渋谷でおでき治療を受けるメリット

アクセスの良さ

渋谷は複数の路線が乗り入れる交通の要所であり、通勤や通学、買い物のついでに受診しやすい立地です。アイシークリニック渋谷院は渋谷駅から徒歩圏内にあり、忙しい方でも通院しやすい環境です。

迅速な対応

おできは急性の疾患であり、痛みや腫れが急速に進行することもあります。渋谷エリアの皮膚科クリニックでは、当日予約や比較的短い待ち時間で診察を受けられることが多く、症状が悪化する前に適切な治療を受けることができます。

最新の治療設備

渋谷は医療機関が集中するエリアであり、最新の医療設備を備えたクリニックが多く存在します。超音波診断装置などを用いた精密な診断や、低侵襲な治療手技を受けることができます。

おできの予防方法

おできの発症を完全に防ぐことは難しいですが、以下のような対策により発症リスクを大幅に減らすことができます。

皮膚の清潔を保つ

毎日の入浴やシャワーで皮膚を清潔に保つことが基本です。特に汗をかきやすい部位や、摩擦を受けやすい部位は丁寧に洗いましょう。

ただし、過度な洗浄は皮膚のバリア機能を低下させる可能性があるため、刺激の少ない石鹸を使用し、ゴシゴシ擦らずに優しく洗うことが大切です。

適切なスキンケア

保湿:皮膚の乾燥はバリア機能の低下につながります。入浴後は保湿剤を使用して、皮膚の潤いを保ちましょう。

刺激の回避:香料や着色料が多く含まれる化粧品やスキンケア製品は、皮膚への刺激となることがあります。敏感肌の方は、低刺激性の製品を選ぶことをお勧めします。

生活習慣の改善

バランスの取れた食事:ビタミンやミネラルが不足すると、皮膚の健康が損なわれ、免疫力も低下します。特にビタミンA、C、E、亜鉛などは皮膚の健康維持に重要です。

十分な睡眠:睡眠不足は免疫機能を低下させます。質の良い睡眠を十分にとることで、身体の抵抗力を保ちましょう。

ストレス管理:過度のストレスは免疫機能に悪影響を及ぼします。適度な運動や趣味の時間を持つなど、ストレスを溜め込まない工夫が大切です。

基礎疾患の管理

糖尿病や肥満などの基礎疾患がある方は、それらの疾患をしっかりと管理することが重要です。血糖値のコントロールや体重管理により、感染症への抵抗力を高めることができます。

肌への刺激を避ける

タイトな衣服や合成繊維の衣類は、皮膚への摩擦や蒸れを引き起こします。ゆったりとした、通気性の良い天然繊維の衣類を選ぶことをお勧めします。

ムダ毛の処理を行う際は、清潔なカミソリを使用し、毛の流れに沿って優しく剃りましょう。処理後は保湿を忘れずに行います。

タオルや寝具の清潔

タオルや枕カバー、シーツなどは定期的に洗濯し、清潔な状態を保ちましょう。特にタオルは毎日交換することが理想的です。

おできができたときの注意点

自己判断で潰さない

おできを自分で潰したり、無理に膿を絞り出そうとすることは避けてください。不適切な処置により、以下のようなリスクがあります。

感染の拡大:周囲の組織に細菌が広がり、より広範囲の炎症を引き起こす可能性があります。

瘢痕(はんこん)の形成:不適切な処置により、治癒後に傷跡が残りやすくなります。

敗血症のリスク:特に顔面のおでき(面疔)を潰すと、脳へつながる血管を通じて感染が広がる危険性があります。

患部を清潔に保つ

おできに触れる前後は必ず手を洗いましょう。また、患部を不必要に触ったり、掻いたりしないように注意します。

温めすぎない

適度な温罨法は有効ですが、過度に温めすぎると炎症が悪化することがあります。熱すぎるタオルの使用は避け、心地よい温度を保ちましょう。

早期受診のタイミング

以下のような症状がある場合は、速やかに皮膚科を受診してください。

  • おできのサイズが大きい(直径3cm以上)
  • 痛みが非常に強い
  • 発熱や全身倦怠感がある
  • 顔面、特に鼻や上唇にできている
  • 複数のおできが同時にできている
  • 繰り返しおできができる
  • 糖尿病などの基礎疾患がある

治療費用について

おできの治療は、一般的には保険診療の対象となります。治療内容により費用は異なりますが、目安として以下のような費用がかかります。

初診料と診察:3割負担の場合、約1,000円〜2,000円程度

抗菌薬の処方:薬の種類や日数により異なりますが、3割負担で約500円〜1,500円程度

切開排膿:3割負担の場合、約2,000円〜4,000円程度

ただし、これらはあくまで目安であり、実際の費用は症状の程度や治療内容により変動します。詳しい費用については、受診時にクリニックにお問い合わせください。

よくある質問

Q1. おできはうつりますか?

おできそのものは直接他人にうつる病気ではありません。しかし、おできの原因となる黄色ブドウ球菌は、接触によって他人に移る可能性があります。そのため、おできに触れた手で他人に触れたり、タオルなどを共用したりすることは避けるべきです。

Q2. おできと吹き出物(ニキビ)の違いは?

おできとニキビは、どちらも毛包に関連した疾患ですが、原因菌や炎症の深さが異なります。ニキビは主にアクネ菌が関与し、比較的浅い炎症ですが、おできは黄色ブドウ球菌による深部の感染です。おできの方が一般的に大きく、痛みも強い傾向があります。

Q3. おできは自然に治りますか?

小さなおできは自然に治癒することもありますが、大きい場合や痛みが強い場合は、適切な医療的介入が必要です。自然治癒を待っていると、感染が拡大したり、瘢痕が残ったりする可能性があります。

Q4. おできができやすい体質はありますか?

糖尿病、肥満、免疫力の低下、アトピー性皮膚炎などがある方は、おできができやすい傾向があります。また、特定の部位に繰り返しおできができる場合は、その部位への摩擦や不衛生な状態が原因となっていることもあります。

Q5. おできの跡は残りますか?

適切に治療すれば、多くの場合、目立つ傷跡は残りません。ただし、大きなおできや、自分で潰してしまった場合、または炎症が長期間続いた場合は、色素沈着や瘢痕が残ることがあります。早期に適切な治療を受けることが、傷跡を最小限に抑える鍵となります。

Q6. 妊娠中におできができた場合、治療は可能ですか?

妊娠中でもおできの治療は可能です。ただし、使用できる抗菌薬に制限があるため、必ず妊娠していることを医師に伝えてください。妊娠中でも安全に使用できる抗菌薬を選択し、適切な治療を行います。

Q7. おできは再発しますか?

おでき自体が再発するというよりは、同じ条件下で新たなおできができることがあります。特に、基礎疾患の管理が不十分な場合や、不衛生な状態が続く場合は、繰り返しおできができる可能性が高くなります。予防策をしっかりと実践することが重要です。

特殊な状況でのおでき

糖尿病患者のおでき

糖尿病患者では、高血糖状態が続くと白血球の機能が低下し、感染症にかかりやすくなります。また、神経障害により痛みを感じにくく、おできの発見が遅れることもあります。

糖尿病患者がおできを発症した場合、感染が重症化しやすく、治癒も遅延する傾向があります。そのため、小さなおできでも早期に皮膚科を受診し、血糖コントロールと並行して治療を受けることが重要です。

高齢者のおでき

加齢とともに免疫機能が低下し、皮膚のバリア機能も衰えるため、高齢者はおできができやすくなります。また、複数の基礎疾患を持っていることも多く、治療に際しては注意が必要です。

高齢者の場合、抗菌薬の選択にも配慮が必要で、腎機能や肝機能に応じて薬剤の種類や量を調整します。

免疫抑制療法中の患者

ステロイド薬や免疫抑制剤を使用している患者、抗がん剤治療中の患者などは、免疫機能が低下しており、おできが重症化しやすくなります。

これらの患者では、通常の治療に加えて、より強力な抗菌薬の使用や、入院治療が必要になることもあります。

おできの最新治療と研究

耐性菌への対応

近年、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)など、従来の抗菌薬が効きにくい耐性菌によるおできが増加しています。このような場合、バンコマイシンなどの特殊な抗菌薬が必要になることがあります。

適切な抗菌薬選択のため、膿の細菌培養検査を行い、原因菌を特定することが重要です。

再発予防のアプローチ

繰り返しおできができる患者に対しては、以下のような予防的アプローチが検討されることがあります。

鼻腔内保菌の除去:黄色ブドウ球菌は鼻腔内に保菌されていることが多く、これが感染源となることがあります。鼻腔内に抗菌薬軟膏を塗布することで、保菌を減らし、再発を予防できる場合があります。

長期的な抗菌薬投与:重度の繰り返す症例では、低用量の抗菌薬を長期間投与することもあります。ただし、耐性菌出現のリスクもあるため、慎重な判断が必要です。

免疫機能の評価:繰り返しおできができる場合、稀に免疫機能の異常が隠れていることがあります。必要に応じて免疫機能の検査を行うこともあります。

日常生活での注意点

運動時の注意

運動は健康維持に重要ですが、おできがある場合や、おできができやすい方は以下の点に注意しましょう。

運動後は速やかにシャワーを浴びて汗を洗い流す 運動着は毎回洗濯し、清潔なものを着用する 摩擦が起きやすい部位にはワセリンなどを塗布して保護する ジムなどの共用設備を使用する際は、タオルを敷いて直接肌が触れないようにする

入浴時の注意

おできがある場合、入浴やシャワーは可能ですが、以下の点に気をつけましょう。

患部を強く擦らない 家族と入浴する場合は、自分の後に入浴してもらうか、シャワーのみにする 使用したタオルは他の家族と共用しない 浴槽のお湯は毎日交換する

食生活での注意

おできの直接的な原因となる食品はありませんが、免疫力を高め、皮膚の健康を維持するために、以下のような栄養素を意識して摂取しましょう。

ビタミンA:皮膚や粘膜の健康を維持します(緑黄色野菜、レバーなど) ビタミンC:免疫機能を高め、コラーゲンの生成を助けます(果物、野菜など) ビタミンE:抗酸化作用があり、皮膚を保護します(ナッツ類、植物油など) 亜鉛:免疫機能と創傷治癒に重要です(牡蠣、肉類、豆類など) たんぱく質:組織の修復に必要です(肉、魚、卵、大豆製品など)

また、糖分や脂肪分の過剰摂取は避け、バランスの良い食事を心がけましょう。

心理的側面への配慮

おできは、特に顔面など目立つ部位にできた場合、外見上の問題から心理的ストレスを感じることがあります。また、痛みにより日常生活に支障をきたすこともあります。

アイシークリニック渋谷院では、このような患者様の心理的負担にも配慮し、できる限り早期に症状を改善できるよう努めています。また、治療後の傷跡についても、患者様の不安を軽減できるよう、丁寧な説明とアフターケアを行います。

セカンドオピニオンについて

おできの治療において、他の医療機関での診断や治療方針に不安がある場合、セカンドオピニオンを求めることは患者様の権利です。

アイシークリニック渋谷院では、セカンドオピニオンにも対応しており、他院での診断結果や治療経過をお持ちいただければ、専門医の視点から意見を提供いたします。

おわりに

おできは身近な皮膚トラブルですが、適切な治療を受けないと悪化したり、繰り返し発症したりすることがあります。特に、顔面にできたおでき(面疔)や、糖尿病などの基礎疾患がある方のおできは、重症化のリスクが高いため、早期の受診が重要です。

渋谷エリアでおでき治療をお探しの方は、アクセスの良さと最新の医療設備を備えた皮膚科クリニックで、適切な診断と治療を受けることができます。

アイシークリニック渋谷院では、おできをはじめとする皮膚の化膿性疾患に対して、丁寧な診察と患者様一人ひとりに合わせた治療を提供しています。おできでお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。

また、おできの予防には、日々の清潔習慣と健康的な生活習慣が欠かせません。本記事でご紹介した予防方法を実践し、おできのできにくい健康な皮膚を維持していきましょう。

皮膚の健康は、全身の健康のバロメーターでもあります。おできを単なる皮膚トラブルと軽視せず、身体からのサインとして受け止め、必要に応じて医療機関を受診することをお勧めします。

渋谷という利便性の高い立地で、質の高い皮膚科医療を提供するアイシークリニック渋谷院が、皆様の皮膚の健康をサポートいたします。

参考文献

  1. 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A – 細菌による皮膚感染症」 https://www.dermatol.or.jp/qa/qa9/index.html
  2. 厚生労働省「糖尿病」 https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b1.html
  3. MSDマニュアル家庭版「せつおよびせつ腫症」 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/17-皮膚の病気/細菌性皮膚感染症/せつおよびせつ腫症
  4. 日本化膿性疾患研究会「化膿性疾患の診断と治療」
  5. 国立感染症研究所「黄色ブドウ球菌感染症」 https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/409-staphylococcus-aureus-intro.html

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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