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ナイアシンアミドとトラネキサム酸の美肌効果を徹底解説|併用のメリットと正しい使い方

はじめに

美白や肌質改善を目指す方にとって、スキンケア成分選びは重要なポイントです。近年、医療現場でも注目を集めている「ナイアシンアミド」と「トラネキサム酸」は、それぞれ優れた美肌効果を持つ成分として知られています。

この記事では、アイシークリニック渋谷院の医療知識をもとに、これら2つの成分について詳しく解説します。それぞれの特徴や効果、併用するメリット、正しい使い方まで、皮膚科学的な視点から分かりやすくお伝えします。

肌悩みを抱える多くの方が、「どの成分を選べばいいのか」「併用しても大丈夫なのか」と疑問に思われることでしょう。本記事を通じて、科学的根拠に基づいた正しい知識を身につけ、ご自身に合ったスキンケアを見つけていただければ幸いです。

ナイアシンアミドとは?基本知識と美肌効果

ナイアシンアミドの基礎知識

ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)は、ビタミンB3の一種であり、水溶性ビタミンとして体内で重要な役割を果たす栄養素です。化粧品成分としても優れた効果を持ち、厚生労働省によって医薬部外品の有効成分として承認されています。

ナイアシンアミドは、体内でNAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という補酵素に変換され、細胞のエネルギー代謝に関与します。この生理学的な役割が、皮膚の健康維持にも深く関わっているのです。

ナイアシンアミドの主な美肌効果

1. シワ改善効果

ナイアシンアミドは、日本で初めて「シワ改善」効果が認められた医薬部外品の有効成分の一つです。真皮層におけるコラーゲンやエラスチンの産生を促進することで、肌のハリと弾力を向上させます。

加齢とともに減少する肌の弾力成分を補うことで、表情ジワや乾燥による小ジワの改善が期待できます。臨床試験では、継続使用により目尻のシワが有意に改善されたことが報告されています。

2. 美白効果とメラニン抑制

ナイアシンアミドは、メラニン色素の過剰な生成を抑制する作用があります。メラノサイト(色素細胞)からケラチノサイト(角化細胞)へのメラニン転送を阻害することで、シミやくすみの予防に効果を発揮します。

紫外線による色素沈着を予防するだけでなく、既にできてしまった色素沈着の改善にも一定の効果が認められています。

3. 肌バリア機能の強化

ナイアシンアミドは、肌の最外層である角層のバリア機能を強化します。セラミドなどの細胞間脂質の合成を促進し、水分保持能力を高めることで、乾燥から肌を守ります。

バリア機能が向上することで、外部刺激に対する抵抗力が高まり、敏感肌の改善にもつながります。

4. 皮脂コントロール作用

過剰な皮脂分泌を抑制する効果があり、ニキビや毛穴の開きに悩む方にも有効です。皮脂腺の活動を調整することで、テカリを抑えながら肌の水分バランスを整えます。

5. 抗炎症作用

ナイアシンアミドには穏やかな抗炎症作用があり、赤みや肌荒れの鎮静化に役立ちます。炎症性の肌トラブルを抱える方のスキンケアにも適しています。

ナイアシンアミドの安全性

ナイアシンアミドは、一般的に安全性の高い成分とされています。刺激性が低く、敏感肌の方でも使用しやすいという特徴があります。ただし、まれにかゆみや赤みなどの症状が現れることがあるため、初めて使用する際はパッチテストを行うことをおすすめします。

トラネキサム酸とは?医療現場から生まれた美白成分

トラネキサム酸の基礎知識

トラネキサム酸は、もともと止血剤として医療現場で使用されてきた成分です。その後の研究により、メラニン生成抑制作用が発見され、1979年に肝斑の治療薬として保険適用が認められました。現在では、医薬部外品の美白有効成分としても広く使用されています。

トラネキサム酸は、アミノ酸の一種であるリジンの誘導体で、化学名を「trans-4-アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸」といいます。水溶性で安定性が高く、化粧品への配合がしやすい成分です。

トラネキサム酸の作用メカニズム

トラネキサム酸の美白効果は、メラニン生成過程における「情報伝達物質の阻害」という独自のメカニズムによるものです。

紫外線や炎症などの刺激を受けると、ケラチノサイトからプロスタグランジンなどの情報伝達物質が放出されます。これらの物質がメラノサイトを活性化し、メラニン生成を促進します。トラネキサム酸は、この情報伝達をブロックすることで、メラニン生成の初期段階から抑制するのです。

特に注目すべきは、「肝斑」の治療効果です。肝斑は、ホルモンバランスの乱れや紫外線、摩擦刺激などが原因で、頬骨のあたりに左右対称にできるシミで、一般的なシミよりも治療が難しいとされています。トラネキサム酸は、この肝斑に対して高い改善効果を示すことが、多くの臨床研究で確認されています。

トラネキサム酸の主な美肌効果

1. 肝斑の改善

トラネキサム酸の最も代表的な効果が肝斑の改善です。内服薬として処方されることも多く、継続的な使用により肝斑の色調が薄くなることが期待できます。日本皮膚科学会の肝斑診療ガイドラインでも、トラネキサム酸内服療法が推奨されています。

2. シミ・色素沈着の予防

紫外線によるシミや炎症後色素沈着の予防に効果的です。メラニン生成の初期段階で作用するため、予防的なアプローチとして優れています。

3. 肌荒れ・炎症の抑制

トラネキサム酸には抗炎症作用もあり、ニキビ跡の赤みや肌荒れの改善にも役立ちます。炎症性色素沈着の予防にも効果を発揮します。

4. 透明感のある肌へ

継続使用により、肌全体のトーンが明るくなり、透明感が向上します。くすみの改善にも効果的です。

トラネキサム酸の使用形態

トラネキサム酸は、内服薬、化粧品(医薬部外品)、そして医療機関での外用薬やイオン導入など、様々な形態で使用されています。それぞれに特徴があり、症状や目的に応じて選択することが重要です。

内服薬は、肝斑治療において特に効果的とされ、体内から作用するため全体的な美白効果が期待できます。一般用医薬品としても販売されていますが、用法・用量を守ることが重要です。

**化粧品(医薬部外品)**としての外用は、毎日のスキンケアに取り入れやすく、予防的な美白ケアに適しています。

医療機関での治療では、高濃度の製剤やイオン導入などの専門的な施術を受けることができます。

トラネキサム酸の安全性と注意点

トラネキサム酸は、適切に使用すれば安全性の高い成分ですが、止血作用があるため、血栓症のリスクがある方や抗凝固薬を服用中の方は、内服薬の使用前に医師に相談する必要があります。

外用(化粧品)としての使用は、内服よりもリスクが低く、多くの方が安全に使用できます。ただし、肌に合わない場合は使用を中止し、医師に相談してください。

ナイアシンアミドとトラネキサム酸の効果比較

美白効果の違い

ナイアシンアミドとトラネキサム酸は、どちらも美白効果を持つ成分ですが、そのメカニズムには違いがあります。

ナイアシンアミドは、メラノサイトからケラチノサイトへのメラニン転送を阻害することで美白効果を発揮します。すでに生成されたメラニンの移動を抑えるという、比較的後期の段階での作用が特徴です。

トラネキサム酸は、メラニン生成の指令そのものをブロックする、より初期段階での作用を持ちます。情報伝達物質の働きを抑制することで、メラノサイトの活性化自体を防ぎます。

このように、両成分は異なるメカニズムで美白効果を発揮するため、併用することで相乗効果が期待できるのです。

肌質改善効果の違い

ナイアシンアミドは、美白効果に加えて、シワ改善、皮脂コントロール、バリア機能強化など、多機能な効果を持つのが大きな特徴です。総合的な肌質改善を目指す方に適しています。

トラネキサム酸は、美白と抗炎症作用に特化しており、特に肝斑や炎症性の色素沈着に対して高い効果を示します。特定の悩みに焦点を当てたケアに適しています。

即効性と持続性

ナイアシンアミドは、バリア機能改善や皮脂コントロールなど、比較的短期間で実感できる効果もありますが、シワ改善や美白効果には数週間から数ヶ月の継続使用が必要です。

トラネキサム酸は、特に肝斑治療において、内服薬では4〜8週間程度で効果が現れ始めることが報告されています。外用では、より長期的な使用が推奨されます。

どちらの成分も、継続的な使用が効果を最大限に引き出す鍵となります。

ナイアシンアミドとトラネキサム酸の併用メリット

相乗効果による美白力の向上

ナイアシンアミドとトラネキサム酸は、異なるメカニズムで美白効果を発揮するため、併用することで多角的にメラニン生成を抑制できます。

トラネキサム酸が情報伝達をブロックし、ナイアシンアミドがメラニンの転送を阻害するという、二段階のアプローチにより、より効果的なシミ・くすみ対策が可能になります。

複合的な肌悩みへの対応

ナイアシンアミドの多機能性とトラネキサム酸の特化した美白・抗炎症作用を組み合わせることで、以下のような複合的な肌悩みに対応できます。

  • シミ+シワ+乾燥:ナイアシンアミドがシワ改善とバリア機能強化を、トラネキサム酸が美白を担当
  • 肝斑+肌荒れ:トラネキサム酸が肝斑と炎症を、ナイアシンアミドがバリア機能強化を担当
  • 色素沈着+皮脂過剰:トラネキサム酸が色素沈着を、ナイアシンアミドが皮脂コントロールを担当

安全性の高い併用

ナイアシンアミドとトラネキサム酸は、どちらも刺激性が低く、併用しても相互作用による副作用のリスクが低い組み合わせです。敏感肌の方でも取り入れやすいのが大きなメリットです。

ただし、初めて使用する場合や敏感肌の方は、まずは単独で使用して肌の反応を確認してから併用することをおすすめします。

予防と改善の両立

トラネキサム酸の予防的な作用と、ナイアシンアミドの改善効果により、「今あるシミへの対策」と「これからできるシミの予防」の両方を実現できます。

年齢を重ねるにつれて増える肌悩みに対して、包括的なアプローチが可能になります。

効果的な使い方と注意点

ナイアシンアミド配合製品の選び方

ナイアシンアミドは、一般的に2〜5%の濃度で配合されることが多く、シワ改善効果を謳う医薬部外品では5%前後の濃度が標準的です。

製品を選ぶ際は、以下のポイントに注目しましょう。

  1. 配合濃度:効果を実感するには、少なくとも2%以上の濃度が望ましい
  2. 製品の種類:美容液、クリーム、化粧水など、自分のスキンケアルーチンに合った形態を選ぶ
  3. 他の配合成分:保湿成分や抗酸化成分が一緒に配合されているとより効果的
  4. 医薬部外品表示:シワ改善や美白効果を求める場合は、医薬部外品として認可された製品を選ぶ

トラネキサム酸配合製品の選び方

トラネキサム酸も、化粧品では2〜3%程度の濃度で配合されることが一般的です。内服薬の場合は、医師や薬剤師の指導に従ってください。

  1. 内服か外用か:肝斑治療が目的なら内服が効果的、予防的なケアなら外用が適している
  2. 医薬部外品:美白効果を求める場合は、医薬部外品として認可された製品を選ぶ
  3. 安定性:トラネキサム酸は比較的安定した成分だが、密閉容器に入った製品を選ぶ
  4. 併用成分:ビタミンC誘導体などの他の美白成分との併用も効果的

基本的な使用手順

朝のスキンケア

  1. 洗顔
  2. 化粧水(トラネキサム酸配合でも可)
  3. ナイアシンアミド配合美容液
  4. トラネキサム酸配合クリームまたは乳液
  5. 日焼け止め(SPF30以上を推奨)

朝は必ず日焼け止めで仕上げることが重要です。美白ケアをしても紫外線対策を怠ると効果が半減してしまいます。

夜のスキンケア

  1. クレンジング・洗顔
  2. 化粧水
  3. ナイアシンアミド配合美容液
  4. トラネキサム酸配合製品
  5. 保湿クリーム

夜は、日中のダメージを修復する時間です。十分な保湿を心がけましょう。

使用上の注意点

ナイアシンアミドの注意点

  • 高濃度(10%以上)の製品は、まれに刺激を感じることがあるため、敏感肌の方は低濃度から始める
  • 開封後は早めに使い切る(一般的に3〜6ヶ月以内)
  • 目の周りに使用する際は、目に入らないよう注意する
  • ビタミンCとの併用は問題ないが、製品によっては相性が悪いことがあるため、メーカーの推奨に従う

トラネキサム酸の注意点

  • 内服薬の場合、血栓症のリスクがある方、抗凝固薬服用中の方は医師に相談する
  • 妊娠中・授乳中の方は、使用前に医師に相談する
  • 内服薬は用法・用量を厳守する(一般的に1日750〜2000mg)
  • 外用でも、赤みやかゆみが出た場合は使用を中止する

効果を高めるための生活習慣

スキンケア製品の効果を最大限に引き出すには、日常生活の見直しも重要です。

紫外線対策の徹底

美白ケアにおいて、紫外線対策は最も重要です。日焼け止めの使用はもちろん、帽子や日傘、サングラスなども活用しましょう。曇りの日や室内でも紫外線は届くため、年間を通じた対策が必要です。

十分な睡眠

肌の生まれ変わり(ターンオーバー)は、主に睡眠中に行われます。質の良い睡眠を7〜8時間確保することで、美容成分の効果も高まります。

バランスの取れた食事

ビタミンC、ビタミンE、β-カロテンなどの抗酸化成分を含む食品を積極的に摂取しましょう。タンパク質も肌の材料として重要です。

ストレス管理

ストレスはホルモンバランスを乱し、肝斑の悪化要因になります。適度な運動や趣味の時間を持つなど、ストレス解消を心がけましょう。

摩擦刺激の軽減

洗顔やスキンケアの際に、強くこすらないよう注意します。摩擦刺激は色素沈着の原因になるため、やさしく丁寧に行いましょう。

よくある質問(Q&A)

Q1. ナイアシンアミドとトラネキサム酸、どちらを先に使うべきですか?

A. 基本的には、化粧水の後に美容液(ナイアシンアミドやトラネキサム酸配合)、その後にクリームという順序が推奨されます。両成分を別々の製品で使う場合、テクスチャーの軽いものから重いものへという原則に従ってください。水っぽい美容液を先に、クリーム状のものを後に使用します。
両成分が1つの製品に配合されている場合は、その製品の使用方法に従ってください。

Q2. 効果が出るまでどのくらいかかりますか?

A. 効果の実感には個人差がありますが、一般的な目安は以下の通りです。

  • バリア機能改善・保湿効果:2〜4週間
  • 皮脂コントロール:4〜6週間
  • 美白効果(くすみ改善):4〜8週間
  • シワ改善:8〜12週間
  • 肝斑改善(内服薬):4〜8週間

最低でも2〜3ヶ月は継続使用することをおすすめします。効果が現れ始めても、使用を中止すると元に戻ってしまうため、継続が重要です。

Q3. 敏感肌でも使えますか?

A. ナイアシンアミドとトラネキサム酸は、どちらも比較的刺激が少なく、敏感肌の方でも使いやすい成分です。ただし、すべての方に刺激が起きないわけではありません。

初めて使用する際は、以下の手順でパッチテストを行うことをおすすめします。

  1. 腕の内側など目立たない部分に少量塗布
  2. 24〜48時間経過を観察
  3. 赤み、かゆみ、ヒリヒリ感などがなければ顔に使用

赤みやかゆみが出た場合は使用を中止し、症状が続く場合は皮膚科を受診してください。

Q4. 他の美白成分と併用できますか?

A. 多くの美白成分との併用が可能ですが、相性には注意が必要です。

併用が推奨される組み合わせ

  • ナイアシンアミド + トラネキサム酸
  • ナイアシンアミド + ビタミンC誘導体(安定型)
  • トラネキサム酸 + アルブチン
  • トラネキサム酸 + ビタミンC誘導体

注意が必要な組み合わせ

  • ナイアシンアミド + ピュアビタミンC(不安定になる可能性)
  • 高濃度レチノール + 複数の美白成分(刺激が強くなる)

不安な場合は、朝と夜で使い分ける、または異なる日に使用するなど、工夫してみてください。

Q5. 妊娠中・授乳中でも使用できますか?

A. **外用(化粧品)**のナイアシンアミドとトラネキサム酸は、一般的に妊娠中・授乳中でも使用可能とされています。ただし、心配な場合は産婦人科医に相談することをおすすめします。

内服薬のトラネキサム酸については、妊娠中・授乳中の安全性が確立されていないため、医師の判断が必要です。自己判断での使用は避けてください。

Q6. 年齢制限はありますか?

A. ナイアシンアミドとトラネキサム酸の外用に、明確な年齢制限はありません。ただし、10代など若年層では、まず基本的なスキンケア(洗顔、保湿、紫外線対策)を徹底することが重要です。

内服薬のトラネキサム酸については、医師または薬剤師の指導に従ってください。

Q7. レーザー治療と併用できますか?

A. レーザー治療後の肌は敏感になっているため、医師の指示に従うことが最も重要です。一般的には、治療直後は刺激を避け、肌が落ち着いてから使用を再開します。

トラネキサム酸の内服は、レーザー治療と併用することで、炎症後色素沈着の予防に効果的とされています。ただし、必ず担当医に相談してください。

Q8. ニキビ肌にも使えますか?

A. はい、使用できます。特にナイアシンアミドは皮脂コントロール作用があり、ニキビ肌に適しています。また、両成分とも抗炎症作用があるため、ニキビの赤みや炎症後色素沈着の改善に役立ちます。

ただし、ニキビが悪化している場合や、炎症がひどい場合は、まず皮膚科での治療を優先してください。

Q9. 季節によって使い分けるべきですか?

A. ナイアシンアミドとトラネキサム酸は、基本的に年間を通じて使用できる成分です。ただし、季節に応じてスキンケア全体を調整することは有効です。

春夏:紫外線が強い時期は、美白ケアと紫外線対策を徹底。ナイアシンアミドの皮脂コントロール作用も活躍します。

秋冬:乾燥が気になる時期は、ナイアシンアミドのバリア機能強化効果を活用。保湿ケアを強化しましょう。

Q10. 効果がないと感じたら、どうすればよいですか?

A. まず、以下の点を確認してください。

  1. 使用期間:最低2〜3ヶ月は継続しましたか?
  2. 使用方法:適切な量と頻度で使用していますか?
  3. 紫外線対策:日焼け止めを毎日使用していますか?
  4. 製品の濃度:十分な濃度の製品を使用していますか?
  5. 生活習慣:睡眠、食事、ストレス管理はできていますか?

これらを見直しても効果が実感できない場合、肌質や悩みに合っていない可能性があります。専門の医療機関で相談することをおすすめします。

まとめ

ナイアシンアミドとトラネキサム酸は、それぞれ優れた美肌効果を持つ成分であり、併用することでさらに高い効果が期待できます。

ナイアシンアミドは、シワ改善、美白、バリア機能強化、皮脂コントロールなど多機能な効果を持ち、総合的な肌質改善に適しています。

トラネキサム酸は、肝斑や色素沈着に対して高い効果を示し、抗炎症作用も併せ持つ、美白に特化した成分です。

両成分を上手に取り入れることで、以下のような効果が期待できます。

  • シミ・くすみの予防と改善
  • 肝斑の改善(特に内服薬の場合)
  • シワの改善と肌のハリ向上
  • 肌バリア機能の強化と乾燥改善
  • 皮脂コントロールと毛穴ケア
  • 肌荒れ・炎症の鎮静

効果を実感するためには、最低2〜3ヶ月の継続使用と、紫外線対策をはじめとする日常的なスキンケアの徹底が重要です。また、適切な製品選びと使用方法も、効果を左右する重要な要素となります。

敏感肌の方でも比較的使いやすい成分ですが、初めて使用する際はパッチテストを行い、異常を感じた場合は使用を中止してください。

セルフケアだけでは改善が難しい場合や、より専門的な治療をご希望の場合は、医療機関にご相談ください。医師の診断に基づいた適切な治療プランで、より確実な効果を実感していただけます。

美しく健康な肌は、日々の積み重ねによって作られます。正しい知識と適切なケアで、理想の肌を目指しましょう。

参考文献

  1. 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A」 https://www.dermatol.or.jp/qa/
  2. 厚生労働省「医薬部外品の効能効果の範囲」 https://www.mhlw.go.jp/
  3. 日本化粧品工業連合会「化粧品の安全性について」 https://www.jcia.org/
  4. 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「医薬品情報検索」 https://www.pmda.go.jp/
  5. 日本皮膚科学会「肝斑診療ガイドライン」 https://www.dermatol.or.jp/
  6. 日本美容皮膚科学会「美容皮膚科診療指針」
  7. 日本香粧品学会誌における各種研究論文
  8. 厚生労働省「化粧品・医薬部外品等ホームページ」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/keshouhin/index.html

※本記事は、2025年10月時点の情報に基づいて作成されています。最新の研究成果や製品情報については、各メーカーや医療機関にお問い合わせください。

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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